JPH08189901A - 画像信号を用いる検査装置 - Google Patents

画像信号を用いる検査装置

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JPH08189901A
JPH08189901A JP236495A JP236495A JPH08189901A JP H08189901 A JPH08189901 A JP H08189901A JP 236495 A JP236495 A JP 236495A JP 236495 A JP236495 A JP 236495A JP H08189901 A JPH08189901 A JP H08189901A
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JP
Japan
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signal
image signal
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unit
threshold
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JP236495A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Fukuda
和彦 福田
Mitsuru Watanabe
充 渡邊
Mutsumi Katahira
睦巳 片平
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Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Facom Corp
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd, Fuji Facom Corp filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第一には、照明条件変化に対する補正処理を適
正に行うことが可能であり、第二には、表面状態差異が
大きな検査対象物の合否判定を適正に行うことが可能な
画像信号を用いる検査装置を提供する。 【構成】検査装置1は、従来例から画像信号補正部を除
くと共に、ヒストグラム作成部51、中央値等演算部5
2、閾値演算部53、パラメータ保有部54を持つ閾値
保有部5を備えた判定装置2を用いる。ヒストグラム作
成部51は、入力された輝度信号81aが持つ各画素に
関するヒストグラムを作成し信号51aを出力する。中
央値等演算部52は、信号51aを基に全画素に対する
中央値,標準偏差値を求めて信号52aとして出力す
る。パラメータ保有部54は、予め設定された一定値の
パラメータを保有し信号54aとして出力する。閾値演
算部53は、信号52a,54aを入力し、下限用の閾
値,上限用の閾値とを求めて閾値5aとして出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種品物の画像信号
を用いて,品物の色を含む表面状態に関する検査を行う
装置に係わり、その検査方法を改良するようにした装置
構成に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の品物の、例えば、表面状態に関す
る外観検査を行うに当たっては、品物表面の傷・欠け・
汚れ・色むら等の度合いによって、合否判定がなされる
のが一般である。このような品物の外観検査を行う装置
として、品物の表面に関する画像信号を基にして、画像
処理技術を用いて外観検査を自動的に行う外観検査装置
が、例えば、論文「電子部品のパッケージ外観検査装
置」(富士時報,Vol.67,No.9,1994)
によってすでに知られている。
【0003】図10は、このような従来例の画像信号を
用いる検査装置を説明するブロック図である。図10に
おいて、9は、検査装置であり、適宜の検査対象物6の
外観の二次元画像を撮像する撮像装置7、検査対象物の
合否判定を行う判定装置8を備えている。検査対象物6
は、例えば、多数の検査対象物6を順次移動させること
が可能な載置台61上に載置されて、撮像装置7の撮像
域に順次移送されてくるように構成されるのが一般であ
る。また、少なくとも撮像域に移送されてきた検査対象
物6には、必要に応じて設置される照明装置62等によ
る照明光62aによって照明がなされるのが一般であ
る。この照明装置62の光源としては、一般的な光源
や、必要によっては、比較的に高い指向性を備えるLE
D等も採用されている。
【0004】撮像装置7は、検査対象物6の外観に関す
る二次元画像の画像信号を取得するためのテレビカメラ
等の撮像用の装置であって、照明光62aが検査対象物
6で反射することで得られた検査対象物6の反射光6a
が入力される。撮像装置7には、多数の光電変換素子が
二次元状に集積された,公知のCCD等の図示しない固
体イメージセンサが備えられている。入力された反射光
6aの輝度により、固体イメージセンサの各光電変換素
子で得られた輝度に対応する電気信号が、検査対象物6
の二次元画像の複数の画素に区分された画像信号として
の輝度信号7aとして、撮像装置7から出力される。従
って、輝度信号7aは、輝度に対応する信号と共に、二
次元状に配置されたそれぞれの画素の、二次元における
配置位置の情報も合わせ持つ信号である。
【0005】判定装置8は、画像信号変換部81と、画
像信号補正部82と、画像信号2値化部83と、閾値保
有部84と、合否判定部85とを備えている。画像信号
変換部81は、判定装置8をデジタル回路装置として構
成する場合等に設置される装置であって、輝度信号7a
を入力して、この輝度信号7aを基にそれぞれの画素毎
の信号レベルである輝度の階調値をデジタル値で表し、
この輝度の階調の情報をそれぞれの画素に対応させて持
たせたデジタル画像信号である輝度信号81aとして出
力する回路装置である。画像信号補正部82は、必要に
応じて設置される装置であって、輝度信号81a中の1
個ないし数個の特定の画素(輝度信号81a中の全画素
に対して、ごく一部の画素である。)に関する、規定さ
れた照明条件下(例えば、初期条件の照明装置62から
得られた照明光62aである。)において得られた規定
条件時の輝度階調値を保有している。そうして検査対象
物6の検査時に、輝度信号81a中の前記の特定の画素
の輝度階調値と、前記の規定条件時の輝度階調値との比
率を求め、輝度信号81aの中の全画素の輝度階調値を
補正する回路装置である。
【0006】画像信号2値化部83は、画像信号変換部
81から出力された輝度信号81a、または、画像信号
補正部82によって補正された輝度信号81aが持つ各
画素に関する信号を、閾値保有部84が保有する閾値に
よって、公知の手法によって0と1とに2値化して、2
値化信号83aを得る回路装置である。閾値保有部84
は、輝度信号81aが持つ各画素に関する信号の2値化
に用いる閾値を保有する回路装置である。合否判定部8
5は、画像信号2値化部83によって得られた2値化信
号83a中の、例えば、0である画素の個数に従って合
否判定を行う回路装置であり、不良画素数カウント部8
51と、不良判定部852と、判定基準値保有部853
とを備えている。不良画素数カウント部851は、2値
化信号83aを入力し、2値化信号83aが持つ0値を
持つ画素の個数をカウントする回路装置である。不良判
定部852は、不良画素数カウント部851で得られた
0値を持つ画素の個数が、判定基準値保有部853が保
有する判定条件に合致する場合に不良品と判定し、それ
以外の場合には良品と判定し、このような判定内容を持
つ出力信号8aを出力する回路装置である。判定基準値
保有部853は、不良の判定に用いる判定条件を保有す
る回路装置である。
【0007】図10に示した構成を備える従来例の検査
装置9の動作を、樹脂モールド品である検査対象物6の
外観検査に用いた場合を例にとって説明する。樹脂モー
ルド品においては、検査対象物6の表面に傷・欠け・付
着物等が存在していると、その部分は照明光62aに関
して影になり、照明光62aの照射量が低減してしまう
ことで部分的に反射光6aの輝度が減少するものであ
る。また、色むらの存在は、色むらによっては、その部
分の反射光6aの輝度の減少をもたらすことになる。こ
れ等により、傷・欠け・色むら・付着物等(以降、表面
異常と略称することがある。)が存在する部位の反射光
6aの輝度は、表面異常が存在していない正常な部位の
反射光6aの輝度よりも低下したものになる。このよう
な輝度分布を持つ反射光6aを受光した画素から得られ
る輝度信号7aの、その信号レベルである輝度に対応す
る出力レベルは、表面異常が存在している部位に対応す
る画素の出力レベルが、表面異常が存在していない正常
な部位の画素の出力レベルよりも低下したものになる。
【0008】輝度信号7aが入力された判定装置8で
は、まず、輝度信号7aをデジタル回路での信号処理を
行えるようにするために、画像信号変換部81におい
て、輝度信号7aの出力レベルの最大値から最小値の間
を、例えば256(8ビットで得られる最大量であ
る。)に分割することで得られる255階調値として表
示された輝度信号81aに変換されて出力される。ま
た、一般に照明装置62は、使用時間に従ってその光度
が低減していく性質を持つものである。従って、同一の
表面状態を持つ検査対象物6であっても、長時間使用し
た照明装置62によって照明された場合には、輝度信号
7aのそれぞれの画素の出力レベルは、使用初期の照明
装置62によって照明された場合の出力レベルよりも低
下する。このような照明装置62の光度の変動による輝
度信号7aの出力レベルの変動が、検査対象物6の合否
の判定に影響を与えるのを防止するために、必要によっ
て備えられるのが画像信号補正部82である。
【0009】閾値保有部84が保有する閾値は、例え
ば、経験値であるとか,標準とすべき検査対象物6に対
する計測データ等に基づいて予め設定された一定値であ
る。後者の場合には、例えば、図示しないコンピュータ
等の上位の制御装置からの指令を受けた場合に、標準と
すべき検査対象物6に対する計測データである輝度信号
81aが閾値保有部84に保存されることになる。出力
レベルが低い画素を持つ輝度信号7aに対応する輝度信
号81aは、それぞれの画素に対応する信号毎に、画像
信号2値化部83において前記の閾値と比較されて2値
化される。その際、表面異常が存在している部位に対応
する画素に基づく信号は、当然のことながら閾値よりも
低い出力レベルになる可能性が高いので、輝度信号81
a中の閾値よりも低い出力レベルの画素に対応する2値
化信号83aは0値となる。
【0010】このような内容を持つ2値化信号83aが
入力された合否判定部85では、不良画素数カウント部
851において、2値化信号83a中の,0値である画
素に対応する信号の個数をカウントする。このカウント
値は、撮像装置7が備える固体イメージセンサの構造か
ら、反射光6aの輝度の低い部分である、検査対象物6
の傷・欠け・色むら・付着物等が存在している部分の面
積の積算値とほぼ等価の値となる。判定基準値保有部8
53が保有する判定条件は、例えば、ある検査対象物6
に関するこのカウント値が、予め定められた規定面積値
を越えた場合に不良であるとして設定されるものであ
る。従って、判定装置8においては、判定基準値保有部
853が保有する規定面積値を越えて傷・欠け・付着物
等が存在している検査対象物6に対しては、不良品と判
定する出力信号8aを出力するのである。
【0011】また、検査対象物6の表面に存在する傷・
欠け・色むらの発生状態,付着物の性状,あるいは,検
査対象物6に対する照明光62aの照射角度等によって
は、表面異常が存在している部分の少なくとも一部から
反射されて、撮像装置7に入射される光の輝度が、表面
異常が存在していない正常な部位の反射光の輝度よりも
増加する場合も有り得るものである。このような輝度分
布を持つ反射光6aを受光した画素から得られる輝度信
号7aの、その信号レベルである輝度に対応する出力レ
ベルは、表面異常が存在している部位の、少なくとも一
部の部位に対応する画素の出力レベルが、表面異常が存
在していない正常な部位の画素の出力レベルよりも高い
値になる。
【0012】これに対処するために、閾値として、例え
ば、予め設定された高低2個の一定値を、判定装置8が
備える閾値保有部84に保有させた検査装置9も知られ
ている。このような検査装置9においては、出力レベル
が低い画素と共に,出力レベルが高い画素を持つ輝度信
号7aに対応する輝度信号81aは、それぞれの画素に
対応する信号毎に、画像信号2値化部83において前記
の閾値によって比較されて2値化される。その際、出力
レベルが低い画素の信号は、閾値保有部84が保有する
低値の閾値を用いて、前記したようにして2値化され
る。また、出力レベルが高い画素の信号は、閾値保有部
84が保有する高値の閾値を用い、この高値の閾値と比
較され、この閾値以上の値の出力レベルのものは0値と
なり、この閾値未満の出力レベルのものは1値となる。
すなわち、この検査装置9においては、低値の閾値以
下,および,高値の閾値以上の値の出力レベルのものは
全て0値となるのである。
【0013】また、合否判定部85としては、不良画素
数カウント部851では、検査対象物6の傷・欠け・色
むら・付着物等が存在している部分の面積積算値の検査
対象物6の検査対象面の面積に対する比率を求め、判定
基準値保有部853には、不良の判定に用いる判定条件
として、不良画素数カウント部851で得られた不良部
分の面積の比率値が,予め定められた規定面積比率値を
越えた場合に不良であるとして設定されているものも知
られている。
【0014】さらにまた、合否判定部85としては、2
値化信号83a中の1値を持つ画素の個数をカウントし
て判定する回路装置も知られている。なお、検査対象物
6によっては、付着物の色や、樹脂モールド品である検
査対象物6の樹脂部の色むら等が合否判定の対象になる
場合も有るし、彩色された模様・文字が表面に表示され
ている検査対象物6も存在する。このような検査対象物
6の色に関する表面状態の合否判定には、画像信号とし
ては、検査対象物6に対する輝度信号ばかりでなく、検
査対象物6に対する色の情報に関する信号が対象にな
る。この場合の検査装置としては、撮像装置には固体イ
メージセンサを用いて輝度信号と共にRGB信号を得る
ことができるカラー式のテレビカメラ等が採用された装
置が知られている。その場合に、撮像装置から得られた
色の情報に関する信号であるRGB信号を、色相に関す
る信号としての色差信号に変換して用いるようにした装
置も知られている。また、検査対象物6の色に関する判
定を行う判定装置が、検査対象物6の輝度に関する判定
を行う判定装置とは別個に備えられることが多いもので
ある。このような色の情報に関する信号と、色に関する
判定を行う判定装置とを用いて、検査対象物6の色に関
する合否判定が行われるのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る画像信号を用いる検査装置にあっては、樹脂モールド
品,カプセル入り医薬品,金属製容器入りの製品等の検
査対象物6に関して、検査対象物6の表面異常や色む
ら,付着物の色,彩色された模様・文字の表示等の検査
の実行を可能にしているのであるが、次記する問題がク
ローズアップされるようになってきている。すなわち、 (1)検査対象物6が、導電体と放熱体とを兼ねる比較
的に広い面積で表面に露出している金属部と,樹脂部と
が混在した、例えば、いわゆるパワー半導体素子である
場合とか、金属部と樹脂部と複雑に混在した小形ブラシ
レスモータ等である場合には、露出した金属板部の面積
の,樹脂部の面積に対する比率が比較的に高く、かつ、
露出した金属板部の形状が比較的に複雑(前者の事例に
ついて示した図11を参照。)であるために、比較的単
純な表面構造を備える『従来の技術』の項における説明
に用いられた検査対象物6と比較すると、その外観検査
に関しては、例えば、次記するような差異が有る。
【0016】同一の製造ロットであっても、個々の製
品間において表面状態の差異が発生し易い。 製造されたロットにより表面状態の差異が比較的に大
きい。 また、パワーを扱う製品であるために、その表面状態の
検査は(表1)に例示するように、比較的に厳しい検査
内容が要求されている。
【0017】
【表1】
【0018】これ等のために、前述した従来技術による
検査装置9等では、適切な合否判定を行うことができな
いために、パワー半導体素子等の場合にはその外観検査
は、目視等の人手による合否判定により行われているの
が実態である。 (2)しかしながら、前記(1)項で述べた人手による
合否判定方法では、合否判定を行う検査員の労働条件と
してはかなり厳しい作業条件であり,疲労による誤判定
が起こり易く、また、異なる検査員の間での合否判定の
個人差を解消することができないために,結果として出
荷製品中に不良品が混入してしまうことが起こり得る。
【0019】(3)従来技術による検査装置9等では、
照明条件の変化に対する補正処理を、輝度信号81a中
のごく一部の画素による画素信号を基に行なわれてい
る。しかし、前記(1)項で述べたように、検査対象物
6の表面状態が、製造されたロットや,同一ロット内の
個々の製品によって比較的に大きい差異が発生する場合
には、ごく一部の画素による画素信号を基に行う補正処
理では、検査対象物6の表面状態の差異による影響を受
けて、適正な補正処理を行うことができない。
【0020】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その第一の目的は、照明条件の
変化に対する補正処理を適正に行うことが可能な画像信
号を用いる検査装置を提供することにあり、その第二の
目的は、表面状態の差異が比較的に大きい検査対象物で
あっても、合否判定を適正に行うことが可能な画像信号
を用いる検査装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の第一
の目的は、(1)検査対象物の画像を,複数の画素に区
分された画像信号として得る撮像装置と、この画像信号
を用いて検査対象物の合否判定を行う判定装置とを備え
た装置であって、判定装置は、画像信号に対応する信号
が持つ各画素に関する信号の2値化に用いる閾値を保有
する閾値保有部と、画像信号に対応する信号が持つ各画
素に関する信号を閾値保有部が保有する閾値によって2
値化する画像信号2値化部と、画像信号2値化部によっ
て0または1に2値化された画素の個数に従って合否判
定を行う合否判定部とを有する画像信号を用いる検査装
置において、判定装置が有する閾値保有部は、画像信号
を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信
号レベルを基に全画素に関する信号レベルの指標値を求
める指標値演算部と、規定された照明条件下において得
られた画像信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関す
るそれぞれの信号レベルを基に,全画素に関する規定さ
れた照明条件下における信号レベルの指標値である規定
時指標値を求めて保有する規定時指標値保有部と、規定
された照明条件下においての画像信号の各画素に対応す
る信号の2値化に用いられる規定時用閾値を保有する規
定時用閾値保有部と、指標値演算部で得られた指標値,
規定時指標値保有部が保有する規定時指標値,規定時用
閾値保有部が保有する規定時用閾値を入力し,規定時用
閾値を指標値に対する規定時指標値の比率倍することで
補正された閾値を求めて保有する閾値演算部とを備える
構成とすること、または、(2)検査対象物の画像を,
複数の画素に区分された画像信号として得る撮像装置
と、この画像信号を用いて検査対象物の合否判定を行う
判定装置とを備えた装置であって、判定装置は、画像信
号に対応する信号が持つ各画素に関する信号の2値化に
用いる閾値を保有する閾値保有部と、画像信号が持つそ
れぞれの画素の信号を補正する画像信号補正部と、画像
信号補正部で補正された画像信号の各画素に関する信号
を閾値保有部が保有する閾値によって2値化する画像信
号2値化部と、画像信号2値化部によって0または1に
2値化された画素の個数に従って合否判定を行う合否判
定部とを有する画像信号を用いる検査装置において、判
定装置が有する画像信号補正部は、画像信号を入力し,
画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを
基に全画素に関する信号レベルの指標値を求める指標値
演算部と、規定された照明条件下において得られた画像
信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれ
の信号レベルを基に,全画素に関する規定された照明条
件下における信号レベルの指標値である規定時指標値を
求めて保有する規定時指標値保有部と、指標値演算部で
得られた指標値,規定時指標値保有部が保有する規定時
指標値を入力し,指標値に対する規定時指標値の比率を
補正値として求めて保有する補正値演算部と、画像信号
が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを補正値演
算部が保有する補正値によって補正する信号レベル補正
部とを備える構成とすること、により達成される。
【0022】この発明では前述の第二の目的は、(3)
検査対象物の画像を,複数の画素に区分された画像信号
として得る撮像装置と、この画像信号を用いて検査対象
物の合否判定を行う判定装置とを備えた装置であって、
判定装置は、画像信号の各画素に対応する信号の2値化
に用いる閾値を保有する閾値保有部と、画像信号の各画
素に対応する信号を閾値保有部が保有する閾値によって
2値化する画像信号2値化部と、画像信号2値化部によ
って0または1に2値化された画素の個数に従って合否
判定を行う合否判定部とを有する画像信号を用いる検査
装置において、判定装置が有する閾値保有部は、画像信
号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの
信号レベルを基に全画素に関する信号レベルのヒストグ
ラムを作成するヒストグラム作成部と、ヒストグラム作
成部で得られたヒストグラムを基にして,全画素に対す
る信号レベルの中央値C,標準偏差値σを求める中央値
等演算部と、予め設定されるパラメータ(α1 および/
またはα2 )を保有するパラメータ保有部と、中央値等
演算部で得られた中央値・標準偏差値,パラメータ保有
部が保有するパラメータとを入力し,前記の(式1)に
従う演算を行って下限用の閾値である閾値THD1 およ
び/または上限用の閾値である閾値THD 2 を求めて保
有する閾値演算部とを備える構成とすること、または、
(4)前記3項に記載の手段において、判定装置が有す
る閾値保有部は、予め設定される制限値(CUT11,C
UT12,CUT21およびCUT22の内の一部または全
部)を保有する制限値保有部と、閾値演算部で得られた
閾値(THD1 および/またはTHD2 )と,制限値保
有部が保有する制限値とを入力し,前記の(式2)に従
う判定を行い,見直された下限用の閾値としてCUT11
および/またはCUT12を,および/または,見直され
た上限用の閾値としてCUT21および/またはCUT22
を設定して保有する見直し閾値設定部とを備える構成と
すること、により達成される。
【0023】
【作用】この発明においては、画像信号を用いる検査装
置において、 前記『課題を解決するための手段』の(1)項に記載
された構成とすることにより、規定時用閾値保有部が保
有する規定時用閾値は、例えば、従来例の検査装置9の
閾値保有部84が保有する閾値と同様に、経験値である
とか,標準とすべき検査対象物に対する計測データ等に
基づいて予め設定される一定値である。また、指標値
は、指標値演算部において、検査実行時に画像信号変換
部から出力される輝度信号81a等の画像信号を基に、
全画素に関する信号レベルとして求められる。さらに、
規定時指標値は、規定時指標値演算部において、例え
ば、初期条件の照明装置62から得られた照明光62a
により得られた画像信号変換部から出力される画像信号
を基に、全画素に関する信号レベルとして求められる。
【0024】そうして、この発明による閾値保有部で得
られる閾値は、規定時用閾値を、指標値に対する規定時
指標値の比率倍することで補正して求められる。これに
より、照明光62aに光度の低下等の照明条件の変化が
発生したとしても、この照明条件の変化に対応して閾値
を補正することで、合否判定が照明条件の変化の影響を
受けないようにするのである。この閾値の補正に用いら
れる指標値と規定時指標値とは、この発明による特有の
構成により、共に、全画素に関する信号レベルとして求
められているので、検査対象物6の表面状態が、製造さ
れたロットや,同一ロット内の個々の製品によって局部
的に差異が有ったとしても、閾値の補正を適正に行うこ
とが可能となるのである。また、 前記『課題を解決するための手段』の(2)項に記載
された構成とすることにより、規定時用指標値保有部が
保有する規定時用指標値は、前記の(1)項による規定
時用指標値保有部が保有する規定時用指標値と同様に、
例えば、初期条件の照明装置62から得られた照明光6
2aにより得られた、画像信号変換部から出力される輝
度信号81a等の画像信号を基に、全画素に関する信号
レベルとして求められる。また、指標値は、前記の
(1)項による指標値と同様に、指標値演算部におい
て、検査実行時に画像信号変換部から出力される画像信
号を基に、全画素に関する信号レベルとして求められ
る。これ等の規定時用指標値と指標値とを基に、補正値
が指標値に対する規定時指標値の比率としてを補正値演
算部で求められる。
【0025】そうして、この発明においては画像信号補
正部に入力された画像信号は、画像信号が持つ各画素に
関するそれぞれの信号レベルを、信号レベル補正部にお
いて前記の補正値によって補正したうえで出力される。
これにより、照明光62aに光度の低下等の照明条件の
変化が発生したとしても、この照明条件の変化に対応し
て、画像信号補正部で画像信号を補正することで、合否
判定が照明条件の変化の影響を受けないようにするので
ある。この画像信号の補正に用いられる指標値と規定時
指標値とは、この発明による特有の構成により、共に、
全画素に関する信号レベルとして求められているので、
検査対象物6の表面状態が、製造されたロットや,同一
ロット内の個々の製品によって局部的に差異が有ったと
しても、画像信号の補正を適正に行うことが可能となる
のである。また、 前記『課題を解決するための手段』の(3)項に記載
された構成とすることにより、閾値保有部に取り入れら
れた輝度信号81a等の画像信号を基に、まず、ヒスト
グラム作成部において、画像信号が持つ各画素に関する
それぞれの信号レベルを基に全画素に関する信号レベル
に対するヒストグラムが作成される。このヒストグラム
を基に、中央値等演算部において、このヒストグラムの
中央値Cと標準偏差値σとが演算される。また、パラメ
ータ保有部には、例えば、経験値であるとか,標準とす
べき検査対象物に対する計測データ等に基づいて予め設
定された一定値であるパラメータ(α1 および/または
α2 )が保有されている。
【0026】そうして、この発明による閾値保有部で得
られる閾値は、閾値演算部において、前記の中央値Cと
標準偏差値σ,パラメータとを基に、前記の(式1)に
従う演算を行って求められる。これにより、検査対象物
6の表面状態が、製造されたロットや,同一ロット内の
個々の製品によって差異が有ったとしても、閾値保有部
で得られる閾値が、個々の検査対象物6に対する全画素
に関する信号レベルが総合されたヒストグラムを基にし
て求めらていることにより、合否判定を適正に行うこと
が可能となるのである。さらにまた、 前記『課題を解決するための手段』の(4)項に記載
された構成とすることにより、制限値保有部には、例え
ば、経験値であるとか,標準とすべき検査対象物に対す
る計測データ等に基づいて予め設定された一定値である
CUT11のごとき制限値が保有される。そうして、前記
項により得られた閾値は、見直し閾値設定部におい
て、この制限値を用いて前記の(式2)に従う見直し判
定が行なわれて、見直される。これにより、検査対象物
6の表面状態によって、例えば、異常に変形されたヒス
トグラムが得られるような場合であっても、その合否判
定をこの発明による検査装置によって、適正に行うこと
が可能となるのである。
【0027】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。 実施例1;図3は、請求項1に対応するこの発明の一実
施例による画像信号を用いる検査装置を説明するブロッ
ク図である。図3において、図10に示した従来例によ
る画像信号を用いる検査装置と同一部分には同じ符号を
付し、その説明を省略する。なお、図3中には、図10
で付した符号については、代表的な符号のみを記した。
【0028】図3において、1Aは、図10に示した従
来例による検査装置9に対して、判定装置8に替えて判
定装置2Aを用いるようにした検査装置である。判定装
置2Aは、検査装置9が備える判定装置8に対して、画
像信号補正部82を除くと共に、閾値保有部84に替え
て閾値保有部3を用いるようにしている。閾値保有部3
は、指標値演算部31と、規定時指標値保有部32と、
閾値演算部33と、規定時用閾値保有部34とを備えて
いる。
【0029】指標値演算部31は、画像信号である輝度
信号81aを入力して、輝度信号81aの持つ各画素に
関するそれぞれの信号レベルを基に、全画素に関する信
号レベルの指標値として、例えば、平均値AVEを求め
る回路装置である。規定時指標値保有部32は、規定さ
れた照明条件下(例えば、初期条件の照明装置62から
得られた照明光62aである。)において得られた輝度
信号81aを入力し,輝度信号81aが持つ各画素に関
するそれぞれの信号レベルを基に,全画素に関する規定
された照明条件下における信号レベルの規定時指標値と
して、指標値演算部31で求められる指標値と同様の、
規定時の平均値AVE0 を求めて保有する回路装置であ
る。この規定された照明条件における輝度信号81aの
規定時指標値保有部32への入力は、例えば、図示しな
いコンピュータ等の上位の制御装置からの指令を受けて
行われる。
【0030】規定時用閾値保有部34は、規定された照
明条件下において得られる輝度信号81aが持つ各画素
に関する信号の2値化に適合した規定時用閾値THD0
を保有する回路装置である。規定時用閾値保有部34が
保有する規定時用閾値THD 0 は、規定時指標値保有部
32において用いられる規定された照明条件下において
得られる輝度信号81aに対応させて定められ、例え
ば、経験値であるとか,標準とすべき検査対象物6に対
する規定された照明条件下において得られた計測データ
等に基づいて予め設定された一定値である。閾値演算部
33は、指標値演算部31で得られた指標値(例えば、
平均値AVE)と、規定時指標値保有部32が保有する
規定時指標値(例えば、平均値AVE0 )と、規定時用
閾値保有部34が保有する規定時用閾値THD0 とを入
力し、規定時用閾値THD0 を指標値に対する規定時指
標値の比率倍〔(式3)を参照。〕することで補正され
た閾値THD3aを求めて保有する回路装置である。
【0031】
【数3】 THD=THD0 ×(AVE/AVE0 )………(3) 図3に示す実施例による検査装置1Aは、前記の構成と
することにより、閾値保有部3で得られる閾値THD3
aは、規定時用閾値保有部34に保有されている規定時
用閾値THD0 を、指標値演算部31で得られた指標値
に対する、規定時指標値保有部32に保有されている規
定時指標値の比率倍することで補正して求められる。こ
れにより、照明光62aに光度の低下等の照明条件の変
化が発生したとしても、この照明条件の変化に対応して
閾値THD3aが補正される。しかも、指標値と規定時
指標値とは共に、全画素に関する信号レベルに関して求
められているので、検査対象物6の表面状態が、製造さ
れたロットや,同一ロット内の個々の製品によって局部
的に差異が有ったとしても、閾値THD3aの補正を適
正に行うことが可能となるのである。この閾値THD3
aを用いて、画像信号2値化部83において、輝度信号
81aが持つ各画素に関する信号の0と1との2値化が
行われるので、合否判定部85で行われる合否判定は、
照明条件の変化の影響を受けないようになるのである。
【0032】実施例2;図4は、請求項2に対応するこ
の発明の一実施例による画像信号を用いる検査装置を説
明するブロック図である。図4において、図3に示した
請求項1に対応するこの発明の一実施例による画像信号
を用いる検査装置と同一部分、および、図10に示した
従来例による画像信号を用いる検査装置と同一部分には
同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図4中に
は、図10で付した符号については、代表的な符号のみ
を記した。
【0033】図4において、1Bは、図10に示した従
来例による検査装置9に対して、判定装置8に替えて判
定装置2Bを用いるようにした検査装置である。判定装
置2Bは、検査装置9が備える判定装置8に対して、画
像信号補正部82に替えて画像信号補正部4を用いるよ
うにしている。画像信号補正部4は、指標値演算部31
と、規定時指標値保有部32と、補正値演算部41と、
信号レベル補正部42とを備えている。
【0034】補正値演算部41は、指標値演算部31で
得られた指標値(例えば、平均値AVE)と、規定時指
標値保有部32に保有されている規定時指標値(例え
ば、平均値AVE0 )とを入力し、指標値に対する規定
時指標値の比率を補正値41aとして求める回路装置で
ある。信号レベル補正部42は、画像信号である輝度信
号81aと補正値41aとを入力し、輝度信号81aが
持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを補正値41
aによって補正して、補正された輝度信号4aとして出
力する回路装置である。補正された輝度信号4aは、画
像信号2値化部83に入力されるが、画像信号2値化部
83以降においては、従来例の検査装置9の場合の輝度
信号81aの替わりに補正された輝度信号4aを用い
て、検査対象物6の合否判定が行われる。
【0035】図4に示す実施例による検査装置1Bは、
前記の構成とすることにより、補正された輝度信号4a
は、輝度信号81aを、指標値演算部31で得られた指
標値に対する、規定時指標値保有部32に保有されてい
る規定時指標値の比率倍することで補正して求められて
いる。これにより、照明光62aに光度の低下等の照明
条件の変化が発生したとしても、この照明条件の変化に
対応して輝度信号81aが補正される。しかも、実施例
1の場合と同様に、指標値と規定時指標値とは共に、全
画素に関する信号レベルに関して求められているので、
検査対象物6の表面状態が、製造されたロットや,同一
ロット内の個々の製品によって局部的に差異が有ったと
しても、輝度信号81aから適正に補正された輝度信号
4aを得ることが可能となるのである。この補正された
輝度信号4aを用いて、画像信号2値化部83におい
て、輝度信号81aが持つ各画素に関する信号の0と1
との2値化が行われるので、合否判定部85で行われる
合否判定は、照明条件の変化の影響を受けないようにな
るのである。実施例1,2における今までの説明では、
検査装置1A,1Bが備える判定装置2A,2Bの、検
査対象物6に対する照明条件に変化が発生した場合の補
正方法は、指標値演算部31で得られた指標値(例え
ば、平均値AVE)と,規定時指標値保有部32に保有
されている規定時指標値(例えば、平均値AVE0 )と
の比率倍することで補正を行うとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、(式4),図5に例示
する方法によって補正を行うことであってもよいもので
ある。
【0036】この(式4),図5(図5は、検査対象物
を照明する条件が変化した場合の閾値を補正する異なる
補正方法を説明する説明図である。)によって例示する
方法を、実施例1と同様に補正された閾値THDを求め
る場合を例にとり説明する。この図5等で例示する方法
による補正された閾値THDの求め方は、照明光62a
を零とした条件(すなわち、無照明ということであ
る。)(この条件は、例えば、検査対象物6と撮像装置
7とを暗箱で覆うことで得られる。)において撮像装置
7から得られる例えば輝度信号7aである無照明時指標
値V0 を用いることが、実施例1で説明した方法と相異
している。そうして、補正された閾値THDは、無照明
時指標値V0 を用いて(式4)によって求められる。
【0037】
【数4】 THD=[(AVE-V0)/(AVE0-V0)]THD0 +V0(AVE0-AVE)/(AVE0-V0)…………………(4) 無照明時指標値V0 は、例えば、新たに設置される図示
しない無照明時指標値V0 用の回路装置に常時保有され
ることになる。そうして、閾値演算部33に、この無照
明時指標値V0 も入力して、(式4)に従って補正され
た閾値THDを求めるようにするのである。この(式
4)に基づき行われる補正は、無照明時指標値V0 を用
いることで補正時の基準点(図5を参照。)が明確にな
るので、実施例1で説明した方法と比較して、照明条件
の変化に対応させる補正の精度が向上される特徴が有
る。なお、この補正の原理は、実施例2で説明した方法
に対しても適用が可能であることは勿論のことである。
【0038】また、実施例1,2における今までの説明
では、指標値演算部31で得られる指標値は平均値AV
Eであり、規定時指標値保有部32に保有される規定時
指標値は平均値AVE0 であるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、両指標値としては、輝
度信号81aの持つ各画素に関するそれぞれの信号レベ
ルを基に、全画素に関するヒストグラムから得られる中
央値であってもよいものである。すなわち指標値として
は、検査対象物6が持つ表面状態,表面の性状等に適切
に対応するものとして、「平均値」,「中央値」等の中
から好適な指標値が選択されるのである。
【0039】実施例3;図1は、請求項3に対応するこ
の発明の一実施例による画像信号を用いる検査装置を説
明するブロック図である。図1において、図10に示し
た従来例による画像信号を用いる検査装置と同一部分に
は同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図1中
には、図10で付した符号については、代表的な符号の
みを記した。
【0040】図1において、1は、図10に示した従来
例による検査装置9に対して、判定装置8に替えて判定
装置2を用いるようにした検査装置である。判定装置2
は、検査装置9が備える判定装置8に対して、画像信号
補正部82を除くと共に、閾値保有部84に替えて閾値
保有部5を用いるようにしている。閾値保有部5は、ヒ
ストグラム作成部51と、中央値等演算部52と、閾値
演算部53と、パラメータ保有部54とを備えている。
【0041】ヒストグラム作成部51は、画像信号であ
る輝度信号81aを入力して、輝度信号81aの持つ各
画素に関するそれぞれの信号レベルを基に、全画素に関
する信号レベルのヒストグラム(図2を参照。)を作成
し、このヒストグラムに関する信号51aを出力する回
路装置である。中央値等演算部52は、信号51aを基
にして、全画素に対する信号レベルの中央値Cと、全画
素に対する信号レベルの標準偏差値σ(図2を参照。)
とを演算して、信号52aとして出力する回路装置であ
る。ここで図2は、図1中に示した判定装置におけるヒ
ストグラムおよび中央値等を説明する説明図であり、横
軸は、輝度信号81a,中央値C等を階調値によって示
し、縦軸は、階調値に対応する画素数を示している。図
2中には、一般的な形状のヒストグラムH(図2中に実
線で示す。)と、特異な形状のヒストグラムH2 (図2
中に点線で示す。)との、輝度信号81aに関する2本
のヒストグラムを示している。中央値Cは、ヒストグラ
ム(ヒストグラムH,H2等である。)の、輝度信号8
1aの平均値付近の最大値であり、ヒストグラムHにお
いてはそのピーク値であるが、ヒストグラムH2 におい
ては、特異部分Pを除いた部分の最大値である。
【0042】パラメータ保有部54は、パラメータ
α1 ,α2 を保有して、パラメータα1,α2 に関する
信号である信号54aを出力する回路装置である。パラ
メータ保有部54が保有するパラメータα1 ,α2 は、
例えば、作業員による目視検査時における検査結果等の
経験値であるとか,標準とすべき検査対象物6に対する
計測データ等に基づいて予め設定された一定値である。
閾値演算部53は、中央値等演算部52から出力された
信号52aと、パラメータ保有部54から出力された信
号54aとを入力し、(式1)に従う演算を行って下限
用の閾値である閾値THD1 と、上限用の閾値である閾
値THD2 とをそれぞれ求めて、閾値5aとして保有す
る回路装置である。
【0043】
【数5】 なお、図2中に例示された中央値Cと、「α1 ・σ」
値,「α2 ・σ」値とは、ヒストグラムHに対応するも
のである。
【0044】図1に示す実施例による検査装置1は、前
記の構成とすることにより、閾値保有部5で得られる閾
値5aは、個々の検査対象物6に対する全画素に関する
信号レベルが総合されたヒストグラムを基にして求めら
ている。検査対象物6によっては、輝度信号81aの平
均的な輝度が、標準的な検査対象物6に対して、高い物
や低い物が存在するが、そのような場合にも、合否判定
に用いる閾値は、平均的な輝度に対応させて設定するこ
とが好ましいものである。
【0045】検査装置1においては、閾値の設定に際
し、検査対象物6の持つ平均的な輝度に対応してその値
が変化する中央値C,標準偏差値σを用いることによっ
て、適正な閾値5aを設定するようにしているのであ
る。この閾値5aを用いて、画像信号2値化部83にお
いて、輝度信号81aが持つ各画素に関する信号の0と
1との2値化が行われるので、合否判定部85で行われ
る合否判定は、検査対象物6の表面状態が、製造された
ロットや,同一ロット内の個々の製品によって差異が有
ったとしても、適正に行うことが可能となるのである。
【0046】実施例4;図6は、請求項3,4に対応す
るこの発明の一実施例による画像信号を用いる検査装置
を説明するブロック図である。図6において、図1に示
した請求項3に対応するこの発明の一実施例による画像
信号を用いる検査装置、および、図10に示した従来例
による画像信号を用いる検査装置と同一部分には同じ符
号を付し、その説明を省略する。なお、図6中には、図
1,図10で付した符号については、代表的な符号のみ
を記した。
【0047】図6において、1Cは、図1に示したこの
発明による検査装置1に対して、判定装置2に替えて判
定装置2Cを用いるようにした検査装置である。判定装
置2Cは、この発明による検査装置1が備える判定装置
2に対して、閾値保有部5に替えて閾値保有部5Aを用
いるようにしている。閾値保有部5Aは、実施例3にお
ける閾値保有部5が持つ閾値演算部53以降に、見直し
閾値設定部58と、制限値保有部59とを備えたもので
ある。
【0048】制限値保有部59は、制限値CUT11,C
UT12,CUT21およびCUT22を保有して、制限値に
関する信号である信号59aを出力する回路装置であ
る。制限値保有部59が保有する制限値CUT11等は、
例えば、作業員による目視検査時における検査結果等の
経験値であるとか,標準とすべき検査対象物6に対する
計測データ等に基づいて予め設定された一定値である。
見直し閾値設定部58は、閾値演算部53から出力され
た信号5aと、制限値保有部59から出力された信号5
9aとを入力し、(式2)に従う演算を行って、見直さ
れた下限用の閾値としてCUT11およびCUT12を、ま
た、見直された上限用の閾値としてCUT 21およびCU
22とをそれぞれ求めて(図7を参照。)、閾値5bと
して保有する回路装置である。ここで図7は、見直し閾
値設定部における閾値の見直し方法を説明する説明図で
ある。
【0049】
【数6】 検査対象物6によっては、表面の傷・欠け・汚れ・色む
ら等と、異物の付着等が加わったような場合には、ヒス
トグラム作成部51で得られるヒストグラムが、標準的
な検査対象物6によってヒストグラム作成部51で得ら
れるヒストグラムに対して、異常に変形したものになる
ことが起こりえる。このような場合には、前記した実施
例3による検査装置1では、不良品を良品として判定す
る等の誤判定を行う懸念が有るものである。検査装置1
Cは、このような事態であっても、合否判定を適正に行
うことを可能とする検査装置である。
【0050】図6に示す実施例による検査装置1Cは、
前記の構成とすることにより、閾値保有部5で得られる
閾値5aが、下限用の閾値THD1 に関しては制限値C
UT 11〜CUT12の範囲(図7において右下がりのハッ
チングを付して示した。)を逸脱した場合には、下限用
の閾値はCUT11またはCUT12に限定されて設定され
る。また、閾値保有部5で得られる閾値5aが、上限用
の閾値THD2 に関しては制限値CUT21〜CUT22
範囲(図7において右上がりのハッチングを付して示し
た。)を逸脱した場合には、上限用の閾値はCUT21
たはCUT22に限定されて設定される。
【0051】これにより、検査対象物6の表面状態によ
って、例えば、異常に変形されたヒストグラムが得られ
るような場合であっても、その合否判定を検査装置1C
によって、適正に行うことが可能となるのである。実施
例5;図8は、請求項2,3に対応するこの発明の一実
施例による画像信号を用いる検査装置を説明するブロッ
ク図である。図8において、図1に示した請求項3に対
応するこの発明の一実施例による画像信号を用いる検査
装置、図4に示した請求項2に対応するこの発明の一実
施例による画像信号を用いる検査装置、および、図10
に示した従来例による画像信号を用いる検査装置と同一
部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、
図8中には、図1,図4,図10で付した符号について
は、代表的な符号のみを記した。
【0052】図8において、1Dは、図1に示したこの
発明による検査装置1に対して、判定装置2に替えて判
定装置2Dを用いるようにした検査装置である。判定装
置2Dは、図1に示した検査装置1が備える判定装置2
に対して、画像信号変換部81と閾値保有部5との間
に、画像信号補正部4を設置するようにしている。この
ために、閾値保有部5に入力される画像信号は、画像信
号補正部4で実施例2中で説明したごとくに補正された
輝度信号4aである。
【0053】図8に示す実施例による検査装置1Dは、
検査装置1と検査装置1Bがそれぞれ備える判定装置の
構成を合わせて備えることが、検査装置1,1Bに対し
て相異しているところである。従って、検査装置1Dが
備える機能は、前述の検査装置1,検査装置1Bがそれ
ぞれ備える機能の和であるので、その説明を省略する。
【0054】実施例1〜5における今までの説明では、
検査装置1,1A〜1Dは、いずれも撮像装置7から得
られる全画素に関する画像信号である輝度信号7aを、
そのままで判定装置2,2A〜2Dに入力するとしてき
たが、これに限定されるものではなく、例えば、判定装
置2,2A〜2Dを複数台備え、特定の画素群毎に区分
された複数群の輝度信号7aを、これ等の複数台の判定
装置2,2A〜2Dに入力するようにしてもよいもので
ある。
【0055】この事例は、先に図11に例示したパワー
半導体素子のごとき、異なる性状を持つ露出面が複雑に
入り組んでいる検査対象物6に対して適用して有効なも
のである。すなわち、図11に例示したパワー半導体素
子の表面状態に関する外観検査を行うに当たっては、性
状が異なる樹脂と金属の露出面が入り組んでいるので、
撮像装置7から得られた全画素に関する輝度信号7a
を、図9中に例示したように、樹脂が露出している領域
Aに対応する部分の画素群と、金属が露出している領域
Bに対応する画素群とに分割する。ここで図9は、検査
対象物の画像信号を複数に分割する事例を図11中に示
したパワー半導体素子の上面側である図11(a)に対
応して示した図である。
【0056】この輝度信号7aの分割は、輝度信号7a
が、前記したように、輝度に対応する信号と共に、二次
元状に配置されたそれぞれの画素の、二次元における配
置位置の情報も合わせ持つ信号であることを利用して、
画素位置の信号によって輝度信号7aを分割する図示し
ない回路装置によって行われる。そうして、この事例の
場合には、パワー半導体素子の表側〔図11(a)に示
されている。〕の表面状態に関する外観検査を行うため
には、2台の判定装置2,2A〜2Dが必要になるとい
うことである。
【0057】2台の判定装置2,2A〜2Dのそれぞれ
では、領域Aと領域B毎に輝度信号7aを別個に処理し
た外観検査が行われる。このために、それぞれの判定装
置2,2A〜2Dに保有される、規定時用閾値TH
0 、パラメータα1 ,α2 、制限値CUT11〜CUT
22等は、領域A,領域Bにそれぞれ対応した値に設定す
ることが可能である。これにより、先に実施例1〜5で
説明した検査装置1,1A〜1Dよりも閾値THD等を
さらに適正な値に設定できることで、合否判定の精度を
向上することが可能となるのである。
【0058】また、実施例1〜5における今までの説明
では、検査装置1,1A〜1Dにおいて撮像装置7から
得られる全画素に関する画像信号は、輝度信号であると
してきたが、これに限定されるものではなく、例えば、
画像信号は、色の情報に関する信号も持つものであって
もよいものである。これは、検査対象物6として、付着
物の色や,樹脂モールド品である検査対象物6の樹脂部
の色むら等が合否判定の対象になる場合、検査対象物6
の表面に表示されている彩色された模様・文字が合否判
定の対象になる場合等に有りえる。この場合に、検査装
置1,1A〜1Dが備える判定装置2,2A〜2Dに入
力される画像信号が、輝度信号と色差信号で構成されて
いたとすると、判定装置2,2A〜2Dとしては、輝度
信号と色差信号のそれぞれを別個に処理する判定装置が
準備される必要がある。
【0059】さらにまた、実施例1〜5における今まで
の説明では、検査装置1,1A〜1Dが備える判定装置
2,2A〜2Dはハードであるとしてきたが、これに限
定されるものではなく、例えば、判定装置2,2A〜2
Dは、必ずしもその全てがハードである必要は無く、例
えば、その一部を上位のコンピュータにより実行される
プログラムとして構成してもよいものである。
【0060】
【発明の効果】この発明においては、画像信号を用いる
検査装置において、 (1)判定装置が有する閾値保有部は、画像信号を入力
し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベ
ルを基に全画素に関する信号レベルの指標値を求める指
標値演算部と、規定された照明条件下において得られた
画像信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれ
ぞれの信号レベルを基に,全画素に関する規定された照
明条件下における信号レベルの指標値である規定時指標
値を求めて保有する規定時指標値保有部と、規定された
照明条件下においての画像信号の各画素に対応する信号
の2値化に用いられる規定時用閾値を保有する規定時用
閾値保有部と、指標値演算部で得られた指標値,規定時
指標値保有部が保有する規定時指標値,規定時用閾値保
有部が保有する規定時用閾値を入力し,規定時用閾値を
指標値に対する規定時指標値の比率倍することで補正さ
れた閾値を求めて保有する閾値演算部とを備える構成と
することにより、閾値の補正に用いられる指標値と規定
時指標値とは共に、検査対象物に対する全画素に関する
信号レベルとして求められるので、検査対象物の表面状
態が、製造されたロットや,同一ロット内の個々の製品
によって局部的に差異が有ったとしても、閾値の補正を
適正に行うことが可能となる。これにより、検査対象物
を照明する条件の変化に対する補正処理を適正に行うこ
とが可能になるとの効果を奏する。
【0061】(2)判定装置が有する画像信号補正部
は、画像信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関する
それぞれの信号レベルを基に全画素に関する信号レベル
の指標値を求める指標値演算部と、規定された照明条件
下において得られた画像信号を入力し,画像信号が持つ
各画素に関するそれぞれの信号レベルを基に,全画素に
関する規定された照明条件下における信号レベルの指標
値である規定時指標値を求めて保有する規定時指標値保
有部と、指標値演算部で得られた指標値,規定時指標値
保有部が保有する規定時指標値を入力し,指標値に対す
る規定時指標値の比率を補正値として求めて保有する補
正値演算部と、画像信号が持つ各画素に関するそれぞれ
の信号レベルを補正値演算部が保有する補正値によって
補正する信号レベル補正部とを備える構成とすることに
より、画像信号の補正に用いられる指標値と規定時指標
値とは共に、検査対象物に対する全画素に関する信号レ
ベルとして求められるので、検査対象物の表面状態が、
製造されたロットや,同一ロット内の個々の製品によっ
て局部的に差異が有ったとしても、画像信号の補正を適
正に行うことが可能となる。これにより、検査対象物を
照明する条件の変化に対する補正処理を適正に行うこと
が可能になるとの効果を奏する。
【0062】(3)判定装置が有する閾値保有部は、画
像信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞ
れの信号レベルを基に全画素に関する信号レベルのヒス
トグラムを作成するヒストグラム作成部と、ヒストグラ
ム作成部で得られたヒストグラムを基にして,全画素に
対する信号レベルの中央値C,標準偏差値σを求める中
央値等演算部と、予め設定されるパラメータ(α1 およ
び/またはα2 )を保有するパラメータ保有部と、中央
値等演算部で得られた中央値・標準偏差値,パラメータ
保有部が保有するパラメータとを入力し,前記の(式
1)に従う演算を行って下限用の閾値である閾値THD
1 および/または上限用の閾値である閾値THD2 を求
めて保有する閾値演算部とを備える構成とすることによ
り、閾値保有部で得られる閾値は、個々の検査対象物に
対する全画素に関する信号レベルが総合されたヒストグ
ラムを基にして求めらる。これにより、検査対象物の表
面状態が、製造されたロットや,同一ロット内の個々の
製品によって差異が有ったとしても、合否判定を適正に
行うことが可能になるとの効果を奏する。
【0063】(4)前記3項において、判定装置が有す
る閾値保有部は、予め設定される制限値(CUT11,C
UT12,CUT21およびCUT22の内の一部または全
部)を保有する制限値保有部と、閾値演算部で得られた
閾値(THD1 および/またはTHD2 )と,制限値保
有部が保有する制限値とを入力し,前記の(式2)に従
う判定を行い,見直された下限用の閾値としてCUT11
および/またはCUT12を,および/または,見直され
た上限用の閾値としてCUT21および/またはCUT22
を設定して保有する見直し閾値設定部とを備える構成と
することにより、この発明においては、前記(3)項お
いて得られた閾値は、制限値保有部において制限値によ
って見直されて最終的に求められる。これにより、検査
対象物の表面状態によって、例えば、異常に変形された
ヒストグラムが得られるような場合であっても、その合
否判定を適正に行うことが可能になるとの効果を奏す
る。
【0064】(5)また、前記3,4項による構成とす
ることにより、検査対象物が、複雑な表面構造を備えた
パワー半導体素子等の場合であっても、その外観検査を
行うことが可能な検査装置の提供が可能となり、これに
より、外観検査を目視等の人手により行うことが不要と
なることで、検査員の人数が低減されると共に、出荷製
品中に不良品が混入される確率を大幅に低減することが
可能となるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項3に対応するこの発明の一実施例による
画像信号を用いる検査装置を説明するブロック図
【図2】図1中に示した判定装置におけるヒストグラム
および中央値等を説明する説明図
【図3】請求項1に対応するこの発明の一実施例による
画像信号を用いる検査装置を説明するブロック図
【図4】請求項2に対応するこの発明の一実施例による
画像信号を用いる検査装置を説明するブロック図
【図5】検査対象物を照明する条件が変化した場合の閾
値を補正する異なる補正方法を説明する説明図
【図6】請求項3,4に対応するこの発明の一実施例に
よる画像信号を用いる検査装置を説明するブロック図
【図7】見直し閾値設定部における閾値の見直し方法を
説明する説明図
【図8】請求項2,3に対応するこの発明の一実施例に
よる画像信号を用いる検査装置を説明するブロック図
【図9】検査対象物の画像信号を複数に分割する事例を
図11中に示したパワー半導体素子の上面側である図1
1(a)に対応して示した図
【図10】従来例の画像信号を用いる検査装置を説明す
るブロック図
【図11】複雑な表面形状を持つ検査対象物例としての
パワー半導体素子の、(a)は上面図、(b)は下面図
【符号の説明】
1 検査装置 2 判定装置 5 閾値保有部 5a 信号 51 ヒストグラム作成部 51a 信号 52 中央値等演算部 52a 信号 53 閾値演算部 54 パラメータ保有部 54a 信号 81a 輝度信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片平 睦巳 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象物の画像を,複数の画素に区分さ
    れた画像信号として得る撮像装置と、この画像信号を用
    いて検査対象物の合否判定を行う判定装置とを備えた装
    置であって、判定装置は、画像信号に対応する信号が持
    つ各画素に関する信号の2値化に用いる閾値を保有する
    閾値保有部と、画像信号に対応する信号が持つ各画素に
    関する信号を閾値保有部が保有する閾値によって2値化
    する画像信号2値化部と、画像信号2値化部によって0
    または1に2値化された画素の個数に従って合否判定を
    行う合否判定部とを有する画像信号を用いる検査装置に
    おいて、 判定装置が有する閾値保有部は、画像信号を入力し,画
    像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを基
    に全画素に関する信号レベルの指標値を求める指標値演
    算部と、規定された照明条件下において得られた画像信
    号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの
    信号レベルを基に,全画素に関する規定された照明条件
    下における信号レベルの指標値である規定時指標値を求
    めて保有する規定時指標値保有部と、規定された照明条
    件下においての画像信号の各画素に対応する信号の2値
    化に用いられる規定時用閾値を保有する規定時用閾値保
    有部と、指標値演算部で得られた指標値,規定時指標値
    保有部が保有する規定時指標値,規定時用閾値保有部が
    保有する規定時用閾値を入力し,規定時用閾値を指標値
    に対する規定時指標値の比率倍することで補正された閾
    値を求めて保有する閾値演算部とを備えることを特徴と
    する画像信号を用いる検査装置。
  2. 【請求項2】検査対象物の画像を,複数の画素に区分さ
    れた画像信号として得る撮像装置と、この画像信号を用
    いて検査対象物の合否判定を行う判定装置とを備えた装
    置であって、判定装置は、画像信号に対応する信号が持
    つ各画素に関する信号の2値化に用いる閾値を保有する
    閾値保有部と、画像信号が持つそれぞれの画素の信号を
    補正する画像信号補正部と、画像信号補正部で補正され
    た画像信号の各画素に関する信号を閾値保有部が保有す
    る閾値によって2値化する画像信号2値化部と、画像信
    号2値化部によって0または1に2値化された画素の個
    数に従って合否判定を行う合否判定部とを有する画像信
    号を用いる検査装置において、 判定装置が有する画像信号補正部は、画像信号を入力
    し,画像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベ
    ルを基に全画素に関する信号レベルの指標値を求める指
    標値演算部と、規定された照明条件下において得られた
    画像信号を入力し,画像信号が持つ各画素に関するそれ
    ぞれの信号レベルを基に,全画素に関する規定された照
    明条件下における信号レベルの指標値である規定時指標
    値を求めて保有する規定時指標値保有部と、指標値演算
    部で得られた指標値,規定時指標値保有部が保有する規
    定時指標値を入力し,指標値に対する規定時指標値の比
    率を補正値として求めて保有する補正値演算部と、画像
    信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを補正
    値演算部が保有する補正値によって補正する信号レベル
    補正部とを備えることを特徴とする画像信号を用いる検
    査装置。
  3. 【請求項3】検査対象物の画像を,複数の画素に区分さ
    れた画像信号として得る撮像装置と、この画像信号を用
    いて検査対象物の合否判定を行う判定装置とを備えた装
    置であって、判定装置は、画像信号の各画素に対応する
    信号の2値化に用いる閾値を保有する閾値保有部と、画
    像信号の各画素に対応する信号を閾値保有部が保有する
    閾値によって2値化する画像信号2値化部と、画像信号
    2値化部によって0または1に2値化された画素の個数
    に従って合否判定を行う合否判定部とを有する画像信号
    を用いる検査装置において、 判定装置が有する閾値保有部は、画像信号を入力し,画
    像信号が持つ各画素に関するそれぞれの信号レベルを基
    に全画素に関する信号レベルのヒストグラムを作成する
    ヒストグラム作成部と、ヒストグラム作成部で得られた
    ヒストグラムを基にして,全画素に対する信号レベルの
    中央値C,標準偏差値σを求める中央値等演算部と、予
    め設定されるパラメータ(α1 および/またはα2 )を
    保有するパラメータ保有部と、中央値等演算部で得られ
    た中央値・標準偏差値,パラメータ保有部が保有するパ
    ラメータとを入力し,(式1)に従う演算を行って下限
    用の閾値である閾値THD1 および/または上限用の閾
    値である閾値THD2 を求めて保有する閾値演算部とを
    備えることを特徴とする画像信号を用いる検査装置。 【数1】
  4. 【請求項4】請求項3に記載の画像信号を用いる検査装
    置において、 判定装置が有する閾値保有部は、予め設定される制限値
    (CUT11,CUT12,CUT21およびCUT22の内の
    一部または全部)を保有する制限値保有部と、閾値演算
    部で得られた閾値(THD1 および/またはTHD2
    と,制限値保有部が保有する制限値とを入力し,(式
    2)に従う判定を行い,見直された下限用の閾値として
    CUT11および/またはCUT12を,および/または,
    見直された上限用の閾値としてCUT21および/または
    CUT22を設定して保有する見直し閾値設定部とを備え
    ることを特徴とする画像信号を用いる検査装置。 【数2】
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999001014A1 (de) * 1997-06-27 1999-01-07 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur automatischen intensitätseinstellung einer beleuchtung für einrichtungen zur lageerkennung und/oder qualitätskontrolle
JP2006153580A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Fuji Electric Holdings Co Ltd レリーフ表面検査方式
WO2009047940A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Osaka Sangyo University 異物検出装置、異物検出方法、及びコンピュータプログラム
JP2017090232A (ja) * 2015-11-10 2017-05-25 株式会社Screenホールディングス 吐出判定方法および吐出装置
CN106768863A (zh) * 2016-12-26 2017-05-31 苏州龙雨电子设备有限公司 一种倒车影像镜头暗箱测试装置及方法

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