JPH08189858A - 放射パワー測定用箱体及び放射パワー測定方法 - Google Patents

放射パワー測定用箱体及び放射パワー測定方法

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JPH08189858A
JPH08189858A JP36995A JP36995A JPH08189858A JP H08189858 A JPH08189858 A JP H08189858A JP 36995 A JP36995 A JP 36995A JP 36995 A JP36995 A JP 36995A JP H08189858 A JPH08189858 A JP H08189858A
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sound
sound source
straight pipe
measuring
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JP36995A
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Hideo Suzuki
英男 鈴木
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Ono Sokki Co Ltd
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Ono Sokki Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、音源から発せられた音の放射パワー
の測定に用いる放射パワー測定用箱体およびその放射パ
ワー測定用箱体を用いた放射パワー測定方法に関し、音
の放射パワーを、より簡単にかつ高精度に求める。 【構成】筒状に延びる閉空間の一端部に形成された、反
射性の内壁を有し内部に音源が取り出し自在に配置され
る音源部11と、閉空間の、上記音源部に連通する部分
に直線状に延びて形成された、直管部と、上記直管部と
連通され音源部11から伝達されてきた音を吸収する吸
音部12とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音源から発せられた音
の放射パワーの測定に用いる放射パワー測定用箱体、お
よびその放射パワー測定用箱体を用いた放射パワー測定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】放射パワーを測定する方法には(1)無
響室法、(2)残響室法、(3)半無響室法などがあ
る。(1)の無響室法は、無響室は反射がないので、音
源からある程度離れると音圧レベルとインテンシティレ
ベルが同じ値になるという原理に基づいて測定する方法
である。また(2)の残響室法は、残響室では音場が拡
散性であり、その部屋の平均吸音率が分かっていると、
室内の平均音圧レベルの測定から、壁面で吸収されるパ
ワーが求められ、それが音源の放射パワーに等しいとい
う原理に基ずく測定方法である。(3)の半無響室法も
無響室法と原理的には同じである。これらは、いずれも
音圧の測定から放射パワーを求める方法である。このほ
かに、(4)通常の部屋でインテンシティ法により放射
パワーを求める方法、もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】放射パワーを測定する
に当たり、上記の(1)無響室法,(2)残響室法,
(3)半無響室法の何れを採用する場合であっても、一
部屋全体を大がかりに設備した、それぞれ無響室,残響
室,半無響室を必要とする。また上記(4)のインテン
シティ法により放射パワーを求める方法を採用すると、
通常の部屋での測定が可能であるが、インテンシティの
測定が非常に面倒であり、しかも暗騒音の影響を受けや
すいという欠点がある。
【0004】一方、放射パワーの測定を必要とする場合
は、上記のように特定の環境の整った雰囲気でサンプル
的な測定を行う場合に限られるものではない。例えば作
動音を発する製品、例えばモータ,ポンプといった製品
の組立工場では、組立てられた製品の良否の判定の基準
の一つとして作動音の大きさが問題となる場合があり、
このような製品を、特定の整った環境に運ぶことなく、
比較的大きな暗騒音のある組立工場の中で、しかも多数
の製品について順次その製品の作動音の大きさ(放射パ
ワー)を測定したいという要請がある。このような場
合、上記(1)〜(4)のいずれの方法も採用し難い。
【0005】そこで、これを解決するために、本出願人
は、放射パワー測定用箱体及び放射パワー測定方法を提
案した(特開平6−313732号公報参照)。しかし
ながら、上記公報に提案された箱体では、多数個の音セ
ンサを配置して各部分の音圧を測定する必要があり、し
かもその測定した音圧を、実験的に対応づけた音響イン
テンシィティに換算する必要があり、測定後、音の放射
パワーを求める迄の演算が大変であり、しかも誤差が大
きいという問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、音の放射パワ
ーを、より簡単にかつ高精度に求めることのできる放射
パワー測定方法及びその測定に用いる放射パワー測定用
箱体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の放射パワー測定用箱体は、 (1−1)筒状に延びる閉空間の一端部に形成された、
反射性の内壁を有し内部に音源が取り出し自在に配置さ
れる音源部 (1−2)上記閉空間の、上記音源部に連通する部分に
直線状に延びて形成された直管部 (1−3)上記直管部と連通し、上記音源部から伝達さ
れてきた音を吸収する吸音部 を備えたことを特徴とする。
【0008】ここで、上記本発明の放射パワー測定用箱
体において、上記直管部に配置された、音圧測定用の音
センサが配置される。また、上記本発明の放射パワー測
定用箱体において、上記音源部が、上記直管部に向かっ
て断面積が徐々に広がった形状を有していることが好ま
しい。また、本発明の放射パワー測定方法は、(2−
1)上記(1−1)、(1−2)および(1−3)から
なる放射パワー測定用箱体を用意し、(2−2)直管部
に音圧測定用の音センサを配置するとともに音源部に音
源を配置し、(2−3)音センサにより、音源から放射
された音の、その音センサの位置における音圧を測定
し、(2−4)音センサで測定された音圧に基づいて音
源から発せられた音の放射パワーを求めることを特徴と
するものである。
【0009】
【作用】本発明の放射パワー測定用箱体は、上述の公報
に提案された箱体と同様、内部に閉空間を有しているた
め、この閉空間内を、周囲の暗騒音の影響が十分に低下
された環境とすることができる。また、本発明の放射パ
ワー測定用箱体は、内部の閉空間が筒状に延びているた
め、音のエネルギーの流れはその延びる方向に一次元的
に流れ、しかも直管部が直線状に延びており音源部側か
ら伝達された音は断面方向に一様の分布となり、その音
は吸音部内で十分に吸音される。
【0010】このような条件の場合、音は、反射のない
平面波とみなすことができる。反射のない平面波の場
合、音圧Pと放射パワーWは、式 W=ρcS・P2 ……(1) で表わされる関係にある。ここで、ρは空気の密度、c
は音速、Sはこの放射パワー測定用箱体の閉空間の断面
積であり、いずれも定数として捉えることができ、した
がって、上記のような放射パワー測定用箱体を用意し、
直管部に音圧測定用の音センサを配置するとともに音源
部に音源を配置してその音源から放射された音の音圧を
その音センサで測定することにより、(1)式により、
その音センサで測定された音圧Pから放射パワーWを直
接求めることができる。
【0011】ここで、音源部が、直管部に向かって断面
積が徐々に広がった形状を有している場合、音源部に配
置された音源から放射された音の、閉空間の断面内にお
ける音圧分布がより一様となり、したがって例えばその
断面内の中央の一点のみに音色センサを配置した場合で
あっても、高精度の測定が可能となる。ここで、音源部
の内壁の反射率は高い方がより好ましく、90%以上の
反射率(10%以下の吸音率)であることが好ましい。
また音源部側から吸音部側を見たときの吸音部の吸音率
も高い方が好ましく、90%以上の吸音率(10%以下
の反射率)であることが好ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1、図2は、本発明の放射パワー測定用箱体の一実施例
の、それぞれ水平断面図および垂直断面図である。この
放射パワー測定用箱体10は、大きく分けて、音源部1
1と吸音部12とで構成されている。
【0013】音源部11は、その内壁141は反射性の
材料、例えば硬い木材や金属で形成されており、本実施
例では、その左右の壁141aが、吸音部12に向かっ
て開いた形状を有している。このように音源部11の内
壁141の、互いに向かい合う部分が非平行に、吸音部
12に向かって開いた形状を有していると、音源部11
と吸音部12との間の直管部15の測定面A上で、ほぼ
一様な一次元的な音の流れが形成される。この実施例で
は、音源部11の内壁141のうち左右の壁141aが
開いた形状に形成されているが、上下の壁141bが開
いた形成されていてもよく、左右の壁141aと上下の
壁141bの双方が開いた形状に形成されていてもよ
い。
【0014】また音源部11は、図2に示す右上の部分
に蓋112を有し、その蓋112を開けて内部に小型モ
ータ等の騒音被測定体(音源)20が配置される。その
音源20から放射された音の、測定面Aでの音圧Pが、
その測定面Aに配置されたマイクロホン13で測定され
る。吸音部12は、直線状に延びた、直管部15と同一
の断面積を有する形状に形成されており、3種類の吸音
材で覆われた吸音層121a,121b,121cが形
成されている。これらの吸音層121a,121b,1
21cには、音源部11から離れるに従って順次密度の
高い吸音材が使用されている。これにより、音源部から
直管部を通って吸音部12に入り込んだ音は、反射して
音源部11に戻ることなく、その吸音部12内で吸音さ
れる。
【0015】図1,図2に示す放射パワー測定用箱体1
0は、一例として、図1,図2に記入した各部分の寸法
1 〜d16が、それぞれ d1 =110mm d2 = 50mm d3 =150mm d4 =210mm d5 = 50mm d6 = 30mm d7 =100mm d8 =160mm d9 = 90mm d10= 50mm d11=200mm d12=d13=d14=250mm d15=1090mm d16=1150mm を有している。
【0016】図3は、測定面Aにおける、音圧分布測定
のためのマイクロホン13の配置位置を示した図、図4
は、図3に示す各位置にマイクロホン13を配置して音
圧を測定したとき、各周波数に対する音圧レベルを示し
た図である。図4中に示す各■印は、図3に示す各位置
にマイクロホンを配置して音圧を測定したときの、各周
波数帯域毎の平均値、その各平均値を挟む上下の水平線
は、平均値+標準偏差、平均値−標準偏差を表わしてい
る。
【0017】この図4に示すように、どの周波数帯域を
とってみても、測定面A上のマイクロホン13の配置位
置によらずほとんど一定の音圧である。したがって、測
定面A上の一点、例えば中央に1個マイクロホン13を
配置して音圧Pを測定し、前述の(1)式に基づいて、
放射パワーを容易にかつ精確に求めることができる。こ
の場合、放射パワーの測定に要する時間は、音源一個あ
たり、その音源を放射パワー箱体10内に配置し、取り
出す時間を含め、5秒〜10秒程度で済み、その音源
(例えば小型モータ)の製造ラインの最終工程でそのタ
クト時間内に全数検査を行うこともできる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のによれ
ば、音源から放射された音の放射パワーを容易に、か
つ、精確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射パワー測定用箱体の一実施例の水
平断面図である。
【図2】本発明の放射パワー測定用箱体の一実施例の垂
直断面図である。
【図3】測定面Aにおける、音圧分布測定のためのマイ
クロホン13の配置位置を示した図である。
【図4】図3に示す各位置にマイクロホン13を配置し
て音圧を測定したとき、各周波数に対する音圧レベルを
示した図である。
【符号の説明】
10 放射パワー 11 音源部 141,141a,141b 音源部の内壁 12 吸音部 121a,121b,121c 吸音層 13 マイクロホン 15 直管部 20 音源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状に延びる閉空間の一端部に形成され
    た、反射性の内壁を有し内部に音源が取り出し自在に配
    置される音源部と、 前記閉空間の、前記音源部に連通する部分に直線状に延
    びて形成された直管部と、前記直管部と連通され前記音
    源部から伝達されてきた音を吸収する吸音部とを備えた
    ことを特徴とする放射パワー測定用箱体。
  2. 【請求項2】 前記直管部に配置された、音圧測定用の
    音センサを備えたことを特徴とする請求項1記載の放射
    パワー測定用箱体。
  3. 【請求項3】 前記音源部が、前記直管部に向かって断
    面積が徐々に広がった形状を有していることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の放射パワー測定用箱体。
  4. 【請求項4】 筒状に延びる閉空間の一端部に形成され
    た、反射性の内壁を有し内部に音源が取り出し自在に配
    置される音源部と、前記閉空間の、前記音源部に連通す
    る部分に直線状に延びて形成された直管部と、前記直管
    部と連通され、前記音源部から伝達されてきた音を吸収
    する吸音部とを備えた放射パワー測定用箱体を用意し、 前記直管部に音圧測定用の音センサを配置するとともに
    前記音源部に音源を配置し、 前記音センサにより、前記音源から放射された音の、該
    音センサの位置における音圧を測定し、 前記音センサで測定された音圧に基づいて前記音源から
    発せられた音の放射パワーを求めることを特徴とする放
    射パワー測定方法。
JP36995A 1995-01-05 1995-01-05 放射パワー測定用箱体及び放射パワー測定方法 Withdrawn JPH08189858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532689A (ja) * 1998-12-07 2002-10-02 タレス ネーデルラント ベスローテン フェンノートシャップ テスト室
US9247366B2 (en) 2012-09-14 2016-01-26 Robert Bosch Gmbh Microphone test fixture

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002532689A (ja) * 1998-12-07 2002-10-02 タレス ネーデルラント ベスローテン フェンノートシャップ テスト室
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Effective date: 20020305