JPH08188707A - ポリカーボネート組成物およびその製造法 - Google Patents
ポリカーボネート組成物およびその製造法Info
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- JPH08188707A JPH08188707A JP207495A JP207495A JPH08188707A JP H08188707 A JPH08188707 A JP H08188707A JP 207495 A JP207495 A JP 207495A JP 207495 A JP207495 A JP 207495A JP H08188707 A JPH08188707 A JP H08188707A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (A)芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエ
ステルとのエステル交換反応により得られたポリカーボ
ネートに対して、(B)1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、4,4′−ブチリデン−ビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォ
スファイト等のリン化合物を1〜1000ppm、
(C)p−トルエンスルホン酸メチルのような酸性化合
物を0〜60ppm配合したポリカーボネート組成物。 【効果】 本発明の芳香族ポリカーボネート組成物は残
存塩化メチレンによる問題もなく、熱安定性および耐加
水分解性等に優れた高品質の芳香族ポリカーボネート樹
脂である。
ステルとのエステル交換反応により得られたポリカーボ
ネートに対して、(B)1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフ
ェニル)ブタン、4,4′−ブチリデン−ビス(3−メ
チル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォ
スファイト等のリン化合物を1〜1000ppm、
(C)p−トルエンスルホン酸メチルのような酸性化合
物を0〜60ppm配合したポリカーボネート組成物。 【効果】 本発明の芳香族ポリカーボネート組成物は残
存塩化メチレンによる問題もなく、熱安定性および耐加
水分解性等に優れた高品質の芳香族ポリカーボネート樹
脂である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンジニアリングプラス
チックとして有用なポリカーボネート組成物およびその
製造法に関するものである。さらに詳しくは、熱安定
性、色調、耐加水分解性に優れたポリカーボネート組成
物を、エステル交換法(溶融法)によって製造する方法
に関するものである。
チックとして有用なポリカーボネート組成物およびその
製造法に関するものである。さらに詳しくは、熱安定
性、色調、耐加水分解性に優れたポリカーボネート組成
物を、エステル交換法(溶融法)によって製造する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネートは、エンジニアリング
プラスチックとして、その優れた耐衝撃性、寸法安定性
や透明性を生かした用途に幅広く使用されている。工業
的な製造方法としては、ビスフェノールなどの芳香族ジ
ヒドロキシ化合物とホスゲンとを反応させる界面法(ホ
スゲン法)やビスフェノールなどの芳香族ジヒドロキシ
化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸ジアリール
エステルとを溶融状態で反応させるエステル交換法(溶
融法)が知られている。
プラスチックとして、その優れた耐衝撃性、寸法安定性
や透明性を生かした用途に幅広く使用されている。工業
的な製造方法としては、ビスフェノールなどの芳香族ジ
ヒドロキシ化合物とホスゲンとを反応させる界面法(ホ
スゲン法)やビスフェノールなどの芳香族ジヒドロキシ
化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸ジアリール
エステルとを溶融状態で反応させるエステル交換法(溶
融法)が知られている。
【0003】従来の溶融法によるポリカーボネートの製
造法では、通常、触媒としてアルカリ性化合物を用い、
減圧下で加熱しながら溶融状態でエステル交換反応させ
ているため、前述の界面法と比較して安価にポリカーボ
ネートを製造できるという利点を有している。このよう
なアルカリ性化合物としては、アルカリ金属化合物およ
び/またはアルカリ土類金属化合物を含む触媒が、エス
テル交換反応を十分な重合速度で進行させることができ
る点で好ましい。
造法では、通常、触媒としてアルカリ性化合物を用い、
減圧下で加熱しながら溶融状態でエステル交換反応させ
ているため、前述の界面法と比較して安価にポリカーボ
ネートを製造できるという利点を有している。このよう
なアルカリ性化合物としては、アルカリ金属化合物およ
び/またはアルカリ土類金属化合物を含む触媒が、エス
テル交換反応を十分な重合速度で進行させることができ
る点で好ましい。
【0004】しかしながら、触媒としてアルカリ性化合
物を用いた場合、最終的に、得られたポリカーボネート
中にアルカリ性化合物が残存し、得たポリカーボネート
の熱安定性、長期滞留安定性、耐加水分解性などに重大
な悪影響を及ぼすという問題点があった。このような欠
点を改良する方法として、英国特許第1049478
号、特開昭49−52250号、特公昭54−4430
3号、特公平6−92529号公報は触媒の中和のため
に塩酸、燐酸、パラトルエンスルホン酸メチル、ルイス
酸等の酸を添加することを提案する。
物を用いた場合、最終的に、得られたポリカーボネート
中にアルカリ性化合物が残存し、得たポリカーボネート
の熱安定性、長期滞留安定性、耐加水分解性などに重大
な悪影響を及ぼすという問題点があった。このような欠
点を改良する方法として、英国特許第1049478
号、特開昭49−52250号、特公昭54−4430
3号、特公平6−92529号公報は触媒の中和のため
に塩酸、燐酸、パラトルエンスルホン酸メチル、ルイス
酸等の酸を添加することを提案する。
【0005】これらの酸の添加では得られるポリカーボ
ネートの分子量低下を防ぐことができないので、例え
ば、特開平3−265625号、特開平4−1227号
及び特開平4−15221号等では、特定のリン化合物
を用いて、熱分解や加水分解による分子量低下が阻止さ
れたポリカーボネートを得る方法が開示されている。し
かしながら、これらの方法で得られるポリカーボネート
は、溶融成形時や長期滞留時に黄色化しやすく、耐熱性
に劣る傾向にあり、また、耐加水分解性が向上されてお
らず、透明性が低下しやすい傾向にあった。
ネートの分子量低下を防ぐことができないので、例え
ば、特開平3−265625号、特開平4−1227号
及び特開平4−15221号等では、特定のリン化合物
を用いて、熱分解や加水分解による分子量低下が阻止さ
れたポリカーボネートを得る方法が開示されている。し
かしながら、これらの方法で得られるポリカーボネート
は、溶融成形時や長期滞留時に黄色化しやすく、耐熱性
に劣る傾向にあり、また、耐加水分解性が向上されてお
らず、透明性が低下しやすい傾向にあった。
【0006】更に、特開平4−328124号公報は、
溶融法で得られたポリカーボネートにPKa3未満の酸
性化合物、例えばp−トルエンスルホン酸メチルとリン
系化合物〔トリメチルホスファイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等の亜リン酸エ
ステルや、トリメチルホスフェート、トリブチルホスフ
ェート等のリン酸エステル〕を配合することが提案され
ている。
溶融法で得られたポリカーボネートにPKa3未満の酸
性化合物、例えばp−トルエンスルホン酸メチルとリン
系化合物〔トリメチルホスファイト、トリス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等の亜リン酸エ
ステルや、トリメチルホスフェート、トリブチルホスフ
ェート等のリン酸エステル〕を配合することが提案され
ている。
【0007】このものは、優れた透明性、色相を有する
ポリカーボネート組成物を与えるが、これを中空容器に
製造し、純水、鉱水、飲料果汁を充填したとき、中空容
器に白濁が見受けられることが判明した。
ポリカーボネート組成物を与えるが、これを中空容器に
製造し、純水、鉱水、飲料果汁を充填したとき、中空容
器に白濁が見受けられることが判明した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱安定性、
長期滞留安定性、耐加水分解性、透明性などに優れた高
品質のポリカーボネート組成物を提供することを目的と
する。
長期滞留安定性、耐加水分解性、透明性などに優れた高
品質のポリカーボネート組成物を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の1は、(A)芳
香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとのエステル
交換反応により得られたポリカーボネートに対して、
(B)下記一般式(I)で表されるリン化合物を1〜1
000ppm、(C)酸性化合物を0〜60ppm配合
したポリカーボネート組成物を提供するものである。
香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエステルとのエステル
交換反応により得られたポリカーボネートに対して、
(B)下記一般式(I)で表されるリン化合物を1〜1
000ppm、(C)酸性化合物を0〜60ppm配合
したポリカーボネート組成物を提供するものである。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Zは、水素原子、置換基を有して
いてもよい炭素数1〜6の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を示す。Xは、直接結合、エーテ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアル
キレン基、またはエーテル結合を含む炭素数1〜10の
アルキレン基を表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して
水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30
の、アルキル基、アルケニル基、アリール基を示し、n
は、1〜4の整数を表す。)
いてもよい炭素数1〜6の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を示す。Xは、直接結合、エーテ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアル
キレン基、またはエーテル結合を含む炭素数1〜10の
アルキレン基を表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して
水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30
の、アルキル基、アルケニル基、アリール基を示し、n
は、1〜4の整数を表す。)
【0012】本発明の2は、芳香族ジヒドロキシ化合物
と炭酸ジエステルとを、アルカリ性化合物の存在下でエ
ステル交換反応させ、得られた反応生成物であるポリカ
ーボネートに対して、下記一般式(I)で表されるリン
化合物を1〜1000ppm、酸性化合物を0〜60p
pm添加することを特徴とするポリカーボネート組成物
の製造法を提供するものである。
と炭酸ジエステルとを、アルカリ性化合物の存在下でエ
ステル交換反応させ、得られた反応生成物であるポリカ
ーボネートに対して、下記一般式(I)で表されるリン
化合物を1〜1000ppm、酸性化合物を0〜60p
pm添加することを特徴とするポリカーボネート組成物
の製造法を提供するものである。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Zは、水素原子、置換基を有して
いてもよい炭素数1〜6の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を示す。Xは、直接結合、エーテ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアル
キレン基、またはエーテル結合を含む炭素数1〜10の
アルキレン基を表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して
水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30
の、アルキル基、アルケニル基、アリール基を示し、n
は、1〜4の整数を表す。)
いてもよい炭素数1〜6の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を示す。Xは、直接結合、エーテ
ル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアル
キレン基、またはエーテル結合を含む炭素数1〜10の
アルキレン基を表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して
水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜30
の、アルキル基、アルケニル基、アリール基を示し、n
は、1〜4の整数を表す。)
【0015】(発明の概要)芳香族ジヒドロキシ化合物 芳香族ジヒドロキシ化合物としては、一般式(III )で
表されるものが用いられる。
表されるものが用いられる。
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、R13、R14は各々独立して水素原
子、ハロゲン、アルキル基、アルケニル基、置換基を有
していてもよいアリール基を示し、Yは、
子、ハロゲン、アルキル基、アルケニル基、置換基を有
していてもよいアリール基を示し、Yは、
【0018】
【化7】
【0019】(但し、R15、R16は各々独立して水素原
子、又は炭素数1〜12までのアルキル基、炭素数6〜
12までのアリール基を表す)、
子、又は炭素数1〜12までのアルキル基、炭素数6〜
12までのアリール基を表す)、
【0020】
【化8】
【0021】(シクロアルキレン基;mは2から4まで
の整数)、−O−、−CO−、−S−または−SO−で
ある。〕 具体的には、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ジベンジルメタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−シクロペンタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、フェノールフタレイン等が挙げら
れる。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は単独で用い
ても良く、また混合物として用いてもよい。
の整数)、−O−、−CO−、−S−または−SO−で
ある。〕 具体的には、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ペンタン、3,3−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサ
フルオロプロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)フ
ェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルプロパン、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)ジベンジルメタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−シクロペンタン、1,1−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−ジヒドロ
キシジフェニルスルホキシド、4,4′−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、フェノールフタレイン等が挙げら
れる。これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は単独で用い
ても良く、また混合物として用いてもよい。
【0022】炭酸ジエステル 炭酸ジエステルとしては、ジフェニルカーボネート、ビ
ス(p−クロロフェニル)カーボネート、ビス(o−ク
ロロフェニル)カーボネート、ビス(2,4−ジクロロ
フェニル)カーボネート、ビス(p−ニトロフェニル)
カーボネート、ビス(o−ニトロフェニル)カーボネー
ト、ビスフェノールAのビスアリルカーボネート、末端
にフェニルカーボネート基を有するポリカーボネートオ
リゴマー等があげられる。好ましくは、ジフェニルカー
ボネートである。通常、これら炭酸ジエステルは、前記
芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して1〜1.7モ
ル、好ましくは1.05〜1.5モルの割合で使用す
る。
ス(p−クロロフェニル)カーボネート、ビス(o−ク
ロロフェニル)カーボネート、ビス(2,4−ジクロロ
フェニル)カーボネート、ビス(p−ニトロフェニル)
カーボネート、ビス(o−ニトロフェニル)カーボネー
ト、ビスフェノールAのビスアリルカーボネート、末端
にフェニルカーボネート基を有するポリカーボネートオ
リゴマー等があげられる。好ましくは、ジフェニルカー
ボネートである。通常、これら炭酸ジエステルは、前記
芳香族ジヒドロキシ化合物1モルに対して1〜1.7モ
ル、好ましくは1.05〜1.5モルの割合で使用す
る。
【0023】アルカリ性化合物 触媒としてのアルカリ性化合物は、例えば、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属のフェノラート、炭酸塩、酢
酸塩、水酸化物、水素化物などの他、フェニル燐酸、フ
ェニル亜燐酸及びその金属塩などのリン化合物や、テト
ラメチルアンモニウム−テトラフェニルボラネート、テ
トラフェニルホスホニウム−テトラフェニルボラネート
などのアンモニウム、ホスホニウムのボラネート塩触
媒、イミノカルボン酸誘導体(特公昭61−39972
号)又はその塩などがあげられる。
属またはアルカリ土類金属のフェノラート、炭酸塩、酢
酸塩、水酸化物、水素化物などの他、フェニル燐酸、フ
ェニル亜燐酸及びその金属塩などのリン化合物や、テト
ラメチルアンモニウム−テトラフェニルボラネート、テ
トラフェニルホスホニウム−テトラフェニルボラネート
などのアンモニウム、ホスホニウムのボラネート塩触
媒、イミノカルボン酸誘導体(特公昭61−39972
号)又はその塩などがあげられる。
【0024】この中で、アルカリ金属化合物および/ま
たはアルカリ土類金属化合物触媒が好ましく、特には含
窒素系及び含リン系のアルカリ金属化合物および/また
はアルカリ土類金属化合物、アルカリ金属化合物および
/またはアルカリ土類金属化合物の弱酸塩等が好まし
い。これらは単独で使用してもよいが、上記の他の触媒
と組み合わせて使用してもよい。
たはアルカリ土類金属化合物触媒が好ましく、特には含
窒素系及び含リン系のアルカリ金属化合物および/また
はアルカリ土類金属化合物、アルカリ金属化合物および
/またはアルカリ土類金属化合物の弱酸塩等が好まし
い。これらは単独で使用してもよいが、上記の他の触媒
と組み合わせて使用してもよい。
【0025】触媒量としては、総量で、芳香族ジヒドロ
キシ化合物1モルに対し、1×10 -7〜1×10-5モ
ル、好ましくは1.1×10-7〜9.5×10-5モル、
特に好ましくは1.5×10-7〜9×10-5モルであ
る。本発明のポリカーボネートの製造において、アルカ
リ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物と
含窒素塩基性化合物とを含むアルカリ性化合物を使用す
ることは特に色相の面から好ましい。
キシ化合物1モルに対し、1×10 -7〜1×10-5モ
ル、好ましくは1.1×10-7〜9.5×10-5モル、
特に好ましくは1.5×10-7〜9×10-5モルであ
る。本発明のポリカーボネートの製造において、アルカ
リ金属化合物および/またはアルカリ土類金属化合物と
含窒素塩基性化合物とを含むアルカリ性化合物を使用す
ることは特に色相の面から好ましい。
【0026】かかる含窒素塩基性化合物としては、N,
N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,
N,N′,N′−テトラメチル−1,4−ジアミノブタ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレン
ジアミンなどの脂肪族ポリアミン化合物、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウム
ヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシドなどのアンモニウムヒドロキシド、ジメチルフェ
ニルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブ
チルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩、
トリエチルアミン、2−メチルイミダゾール、ジメチル
−4−アミノピリジンなどのアミンまたはその塩等があ
げられる。これらのうち、N,N,N′,N′−テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドが特に好ましく用いられる。
N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン、N,
N,N′,N′−テトラメチル−1,4−ジアミノブタ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレン
ジアミンなどの脂肪族ポリアミン化合物、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウム
ヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロ
キシドなどのアンモニウムヒドロキシド、ジメチルフェ
ニルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジルトリブ
チルアンモニウムクロライド等の4級アンモニウム塩、
トリエチルアミン、2−メチルイミダゾール、ジメチル
−4−アミノピリジンなどのアミンまたはその塩等があ
げられる。これらのうち、N,N,N′,N′−テトラ
メチルエチレンジアミン、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシドが特に好ましく用いられる。
【0027】リン化合物 リン化合物は、下記式(I)で示される化合物である。
【0028】
【化9】
【0029】(式中、Zは、水素原子、置換基を有して
いてもよい炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4の、
アルキル基、アルケニル基、またはアリール基を示す。
アルキル基としては、直鎖または分岐鎖のいずれでもよ
く、好ましくは直鎖である。置換基としては、下記一般
式(IV)で示される置換基等が挙げられる。
いてもよい炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4の、
アルキル基、アルケニル基、またはアリール基を示す。
アルキル基としては、直鎖または分岐鎖のいずれでもよ
く、好ましくは直鎖である。置換基としては、下記一般
式(IV)で示される置換基等が挙げられる。
【0030】
【化10】
【0031】(式中、Z、X、R1 〜R6 はいずれも一
般式(I)と同様である。) Zとしては、アルキル基、または上記一般式(IV)で置
換されたアルキル基が特に好適である。Xは、直接結
合、エーテル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜
10のアルキレン基、またはエーテル結合を含む炭素数
1〜10のアルキレン基を表し、特には直接結合が好ま
しく用いられる。なお、アルキレン基としては、炭素数
1〜6のものが好ましい。
般式(I)と同様である。) Zとしては、アルキル基、または上記一般式(IV)で置
換されたアルキル基が特に好適である。Xは、直接結
合、エーテル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜
10のアルキレン基、またはエーテル結合を含む炭素数
1〜10のアルキレン基を表し、特には直接結合が好ま
しく用いられる。なお、アルキレン基としては、炭素数
1〜6のものが好ましい。
【0032】R1 、R2 は、それぞれ水素原子、置換基
を有していてもよい炭素数1〜30、好ましくは炭素数
2〜25、さらに好ましくは炭素数5〜20、特に好ま
しくは炭素数10〜15の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を表す。特にアルキル基が好適で
ある。アルキル基としては、直鎖または分岐鎖のいずれ
でもよい。R3 〜R6 は、それぞれ水素原子、置換基を
有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、アルケ
ニル基、またはアリール基を表す。また、R3 、R5 と
しては、特に、水素原子が好ましく、R4 、R6 として
は好ましくは炭素数1〜20、さらに好ましくは炭素数
1〜10の特には炭素数1〜4のアルキル基が好まし
い。アルキル基としては直鎖または分岐鎖のいずれでも
よい。nは、1〜4の整数、好ましくは2〜3、特に好
ましくは3である。本発明の一般式(I)のリン化合物
は、好ましくは下記一般式(II)で表されるものであ
る。
を有していてもよい炭素数1〜30、好ましくは炭素数
2〜25、さらに好ましくは炭素数5〜20、特に好ま
しくは炭素数10〜15の、アルキル基、アルケニル
基、またはアリール基を表す。特にアルキル基が好適で
ある。アルキル基としては、直鎖または分岐鎖のいずれ
でもよい。R3 〜R6 は、それぞれ水素原子、置換基を
有していてもよい炭素数1〜30のアルキル基、アルケ
ニル基、またはアリール基を表す。また、R3 、R5 と
しては、特に、水素原子が好ましく、R4 、R6 として
は好ましくは炭素数1〜20、さらに好ましくは炭素数
1〜10の特には炭素数1〜4のアルキル基が好まし
い。アルキル基としては直鎖または分岐鎖のいずれでも
よい。nは、1〜4の整数、好ましくは2〜3、特に好
ましくは3である。本発明の一般式(I)のリン化合物
は、好ましくは下記一般式(II)で表されるものであ
る。
【0033】
【化11】
【0034】(式中、Z1 、Z2 は、それぞれ独立して
上記Zと同じである。R1 〜R12は、それぞれ独立して
上記R1 〜R6 と同様であり、特にはR1 、R2 、
R7 、R8は、炭素数10〜15のアルキル基であるこ
とが好ましい。また、R4 、R6 、R9 、R11は、特に
は炭素数1〜4のアルキル基が好適であり、R3 、
R5 、R 10、R12は、特に水素原子であることが好まし
い。
上記Zと同じである。R1 〜R12は、それぞれ独立して
上記R1 〜R6 と同様であり、特にはR1 、R2 、
R7 、R8は、炭素数10〜15のアルキル基であるこ
とが好ましい。また、R4 、R6 、R9 、R11は、特に
は炭素数1〜4のアルキル基が好適であり、R3 、
R5 、R 10、R12は、特に水素原子であることが好まし
い。
【0035】リン化合物を例示すると、4,4−イソプ
ロピリデン−ジフェノールアルキル(C12〜C15)ホス
ファイト(式(V))、4,4′−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシ
ル)フォスファイト(式(VI))、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t
−ブチルフェニル)ブタン(式(VII ))、1,1,
3,3−テトラキス(2−メチル−4−ジトリデシルホ
スファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン(式(VI
II))等であり、特に好ましくは、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t
−ブチルフェニル)ブタンである。
ロピリデン−ジフェノールアルキル(C12〜C15)ホス
ファイト(式(V))、4,4′−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシ
ル)フォスファイト(式(VI))、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t
−ブチルフェニル)ブタン(式(VII ))、1,1,
3,3−テトラキス(2−メチル−4−ジトリデシルホ
スファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン(式(VI
II))等であり、特に好ましくは、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t
−ブチルフェニル)ブタンである。
【0036】
【化12】
【0037】(但し、R13はそれぞれ炭素数12〜15
の直鎖または枝分かれを含むアルキル基である。)
の直鎖または枝分かれを含むアルキル基である。)
【0038】
【化13】
【0039】本発明において使用されるリン化合物の好
ましい量はエステル交換後に得られるポリカーボネート
に対して1〜1000ppm、さらに好ましくは5〜8
00ppm、特に好ましくは10〜500ppmであ
る。
ましい量はエステル交換後に得られるポリカーボネート
に対して1〜1000ppm、さらに好ましくは5〜8
00ppm、特に好ましくは10〜500ppmであ
る。
【0040】酸性化合物 本発明では、反応生成物であるポリカーボネートに上記
のようなリン化合物とともに、酸性化合物を添加するこ
ともできる。酸性化合物としては、具体的に、たとえ
ば、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
のスルホン酸、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンス
ルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、ベンゼン
スルホン酸フェニル、p−トルエンスルホン酸メチル、
p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン
酸ブチル、p−トルエンスルホン酸フェニルなどのスル
ホン酸エステルなどが挙げられる。
のようなリン化合物とともに、酸性化合物を添加するこ
ともできる。酸性化合物としては、具体的に、たとえ
ば、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
のスルホン酸、ベンゼンスルホン酸メチル、ベンゼンス
ルホン酸エチル、ベンゼンスルホン酸ブチル、ベンゼン
スルホン酸フェニル、p−トルエンスルホン酸メチル、
p−トルエンスルホン酸エチル、p−トルエンスルホン
酸ブチル、p−トルエンスルホン酸フェニルなどのスル
ホン酸エステルなどが挙げられる。
【0041】これらの化合物は、単独で、あるいは組み
合わせて用いることができる。本発明では特に、p−ト
ルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ブチル、ベ
ンゼンスルホン酸が好ましく用いられる。本発明では、
上記のような酸性化合物をポリカーボネートに対して、
好ましくは0.1〜60ppm、さらに好ましくは0.
11〜55ppm、特に好ましくは0.12〜50pp
mで添加する。
合わせて用いることができる。本発明では特に、p−ト
ルエンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸ブチル、ベ
ンゼンスルホン酸が好ましく用いられる。本発明では、
上記のような酸性化合物をポリカーボネートに対して、
好ましくは0.1〜60ppm、さらに好ましくは0.
11〜55ppm、特に好ましくは0.12〜50pp
mで添加する。
【0042】本発明では、反応生成物であるポリカーボ
ネートに上記リン化合物および/または酸性化合物を添
加するに際して、反応生成物であるポリカーボネートが
溶融状態にある間にこれらを添加してもよいし、一旦ポ
リカーボネートをペレタイズした後、再溶融して添加し
てもよい。
ネートに上記リン化合物および/または酸性化合物を添
加するに際して、反応生成物であるポリカーボネートが
溶融状態にある間にこれらを添加してもよいし、一旦ポ
リカーボネートをペレタイズした後、再溶融して添加し
てもよい。
【0043】任意成分 本発明のポリカーボネートには、必要に応じて末端封鎖
基としてのモノ置換フェノールを添加してもよい。この
ような目的に使用される単官能のフェノール類として
は、一般式(IX)
基としてのモノ置換フェノールを添加してもよい。この
ような目的に使用される単官能のフェノール類として
は、一般式(IX)
【0044】
【化14】
【0045】(式中、R炭素数1〜12のアルキル、ア
ルコキシ、アリール基である。)で表される化合物があ
る。具体例としては、クレゾール、メトキシフェノー
ル、tert−ブチルフェノール、アミルフェノール、
ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、クミルフェ
ノール、フェニルフェノールなどがあげられる。これら
の単官能性のフェノールは、重合の最初に加えても良い
し、重合初期のエステル交換反応が終了後に添加しても
よい。
ルコキシ、アリール基である。)で表される化合物があ
る。具体例としては、クレゾール、メトキシフェノー
ル、tert−ブチルフェノール、アミルフェノール、
ヘキシルフェノール、オクチルフェノール、クミルフェ
ノール、フェニルフェノールなどがあげられる。これら
の単官能性のフェノールは、重合の最初に加えても良い
し、重合初期のエステル交換反応が終了後に添加しても
よい。
【0046】また、本発明で得られるポリカーボネート
組成物は、また必要に応じて、他の樹脂による変性を行
なったり、ガラス繊維や炭素繊維などの充填剤、ヒンダ
ードフェノールなどの抗酸化剤、難燃化剤、UV吸収
剤、離型剤や着色剤を添加しても構わない。他の樹脂と
しては、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ABS、AES、サーリ
ン、ポリフェニリンエーテル、ポリフェニレンサルファ
イド等が挙げられる。
組成物は、また必要に応じて、他の樹脂による変性を行
なったり、ガラス繊維や炭素繊維などの充填剤、ヒンダ
ードフェノールなどの抗酸化剤、難燃化剤、UV吸収
剤、離型剤や着色剤を添加しても構わない。他の樹脂と
しては、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポ
リスチレン、ポリプロピレン、ABS、AES、サーリ
ン、ポリフェニリンエーテル、ポリフェニレンサルファ
イド等が挙げられる。
【0047】ポリカーボネートの製造 本発明の芳香族ポリカーボネートの製造法においては、
槽型反応器を用いて一段階でポリカーボネートを製造す
ることもできるが、特に高分子量のポリカーボネートを
製造する際には、前重縮合工程で槽型反応装置を用いて
溶融粘度の低いプレポリマーを合成し、後重縮合工程で
該プレポリマーを高分子量化させることが好ましい。後
重縮合工程では、熱履歴の少ない製造法が好ましく、こ
のような製造法の例としては、横型の2軸セルフクリー
ニング式高粘度リアクターを用いる方法や、固相重合法
等が挙げられる。特に横型の2軸セルフクリーニング式
高粘度リアクターを用いる方法が好ましい。
槽型反応器を用いて一段階でポリカーボネートを製造す
ることもできるが、特に高分子量のポリカーボネートを
製造する際には、前重縮合工程で槽型反応装置を用いて
溶融粘度の低いプレポリマーを合成し、後重縮合工程で
該プレポリマーを高分子量化させることが好ましい。後
重縮合工程では、熱履歴の少ない製造法が好ましく、こ
のような製造法の例としては、横型の2軸セルフクリー
ニング式高粘度リアクターを用いる方法や、固相重合法
等が挙げられる。特に横型の2軸セルフクリーニング式
高粘度リアクターを用いる方法が好ましい。
【0048】前重縮合工程における反応温度は、通常1
40℃〜320℃の範囲であり、また圧力は常圧から
0.0001Torrの範囲である。この工程では、粘
度平均分子量で5,000〜20,000であるポリカ
ーボネートプレポリマーを得る。プレポリマーの分子量
が5,000より低い場合は、後重縮合工程での分子量
上昇に長時間を要するため生産性の点で不利である。ま
たプレポリマーの分子量が20,000を越える場合
は、槽型反応装置で製造する際に、溶融粘度が高くなる
のを防ぐために330℃以上の高温で行なう必要があ
り、色調の点で不利となる。
40℃〜320℃の範囲であり、また圧力は常圧から
0.0001Torrの範囲である。この工程では、粘
度平均分子量で5,000〜20,000であるポリカ
ーボネートプレポリマーを得る。プレポリマーの分子量
が5,000より低い場合は、後重縮合工程での分子量
上昇に長時間を要するため生産性の点で不利である。ま
たプレポリマーの分子量が20,000を越える場合
は、槽型反応装置で製造する際に、溶融粘度が高くなる
のを防ぐために330℃以上の高温で行なう必要があ
り、色調の点で不利となる。
【0049】後重縮合工程で横型の2軸セルフクリーニ
ング式反応装置を用いてさらに高重合度化する際、第一
段階で得られたプレポリマーを直接溶融状態のままでフ
ィードしても良いし、一旦ペレット化したものを押出機
などで再度溶融後フィードしても構わない。ここで、横
型の2軸セルフクリーニング式反応装置とは、同一方向
に回転する2本の水平回転軸と、この水平回転軸に垂直
方向で回転軸と共に回転するように取付けられた撹拌板
を有するものである。それぞれの撹拌板の位相がずれて
おり、お互いにわずかの空隙を保ちながら回転するため
に撹拌板についた樹脂は滞留することなく撹拌され、表
面が更新される(セルフクリーニング性)。撹拌板の断
面形状は、円板型、中空の円板型、凸レンズ型、棒型、
窓枠型、擬三角形型等が挙げられる。
ング式反応装置を用いてさらに高重合度化する際、第一
段階で得られたプレポリマーを直接溶融状態のままでフ
ィードしても良いし、一旦ペレット化したものを押出機
などで再度溶融後フィードしても構わない。ここで、横
型の2軸セルフクリーニング式反応装置とは、同一方向
に回転する2本の水平回転軸と、この水平回転軸に垂直
方向で回転軸と共に回転するように取付けられた撹拌板
を有するものである。それぞれの撹拌板の位相がずれて
おり、お互いにわずかの空隙を保ちながら回転するため
に撹拌板についた樹脂は滞留することなく撹拌され、表
面が更新される(セルフクリーニング性)。撹拌板の断
面形状は、円板型、中空の円板型、凸レンズ型、棒型、
窓枠型、擬三角形型等が挙げられる。
【0050】また、後重縮合工程における反応温度は、
240℃〜350℃、好ましくは、250℃〜300℃
であり、圧力は10Torr以下、好ましくは2Tor
r以下である。横型反応装置は、スクリュータイプの2
軸押出機と比較して装置の内容積が大きく、また撹拌板
の形状、取付け位置によって樹脂の押し出し性能をコン
トロールできるため、反応混合物の滞留時間を長くとる
ことが可能である。通常滞留時間は10分〜90分、好
ましくは15分〜60分である。この後重縮合工程で横
型反応装置を用いて反応した後に得られる芳香族ポリカ
ーボネートの粘度平均分子量は15,000〜60,0
00である。
240℃〜350℃、好ましくは、250℃〜300℃
であり、圧力は10Torr以下、好ましくは2Tor
r以下である。横型反応装置は、スクリュータイプの2
軸押出機と比較して装置の内容積が大きく、また撹拌板
の形状、取付け位置によって樹脂の押し出し性能をコン
トロールできるため、反応混合物の滞留時間を長くとる
ことが可能である。通常滞留時間は10分〜90分、好
ましくは15分〜60分である。この後重縮合工程で横
型反応装置を用いて反応した後に得られる芳香族ポリカ
ーボネートの粘度平均分子量は15,000〜60,0
00である。
【0051】そして本発明の式(I)で示されるリン化
合物、酸性化合物は、プレポリマーの製造後に、あるい
は重縮合後の溶融状態のポリカーボネートに配合しても
よいし、一旦ポリカーボネートをペレタイズした後に配
合される。
合物、酸性化合物は、プレポリマーの製造後に、あるい
は重縮合後の溶融状態のポリカーボネートに配合しても
よいし、一旦ポリカーボネートをペレタイズした後に配
合される。
【0052】ポリカーボネート組成物 本発明のポリカーボネート組成物は、残存塩化メチレン
による問題もなく、色調、耐加水分解性に優れた高品質
の芳香族ポリカーボネート樹脂である。従って、該ポリ
カーボネート樹脂は、例えばシートやレンズ、コンパク
トディスクや光ディスクなどの光学部品用用途や自動車
などの透明部品用途、各種機器のハウジングなど一般的
なエンジニアリング・プラスチック材料として幅広く使
用できる。
による問題もなく、色調、耐加水分解性に優れた高品質
の芳香族ポリカーボネート樹脂である。従って、該ポリ
カーボネート樹脂は、例えばシートやレンズ、コンパク
トディスクや光ディスクなどの光学部品用用途や自動車
などの透明部品用途、各種機器のハウジングなど一般的
なエンジニアリング・プラスチック材料として幅広く使
用できる。
【0053】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、物性の評価は次による。 1.粘度平均分子量(Mv) 20℃における塩化メチレン溶液の固有粘度〔η〕(d
l/g)をウベローデ粘度管を用いて測定し、次式を用
いて粘度平均分子量を算出した。
明する。なお、物性の評価は次による。 1.粘度平均分子量(Mv) 20℃における塩化メチレン溶液の固有粘度〔η〕(d
l/g)をウベローデ粘度管を用いて測定し、次式を用
いて粘度平均分子量を算出した。
【0054】
【数1】〔η〕=1.23×10-4(Mv)0.83
【0055】2.色相(YI) 3mm厚の射出成形板をシリンダー温度280℃、射出
圧力1000kg/cm、1サイクル45秒、金型温度
80℃で成形し、カラーコンピュータSM−4(スガ試
験機(株)製)を用いて、JIS K7103に準拠し
て測定した。 3.ヘーズ ヘーズメータHGM−2DP(スガ試験機(株)製)を
用いて、JIS K7105に準拠して測定した。
圧力1000kg/cm、1サイクル45秒、金型温度
80℃で成形し、カラーコンピュータSM−4(スガ試
験機(株)製)を用いて、JIS K7103に準拠し
て測定した。 3.ヘーズ ヘーズメータHGM−2DP(スガ試験機(株)製)を
用いて、JIS K7105に準拠して測定した。
【0056】4.熱老化試験 色相測定用の射出成形板を乾燥器内に吊るし、140℃
で240時間放置した。この試験片を用いてYIを測定
した。 5.耐水性 色相測定用の射出成形板をオートクレーブ内に吊るし、
120℃、100%RHの条件で100時間放置した。
この試験片を用いてYIを測定した。
で240時間放置した。この試験片を用いてYIを測定
した。 5.耐水性 色相測定用の射出成形板をオートクレーブ内に吊るし、
120℃、100%RHの条件で100時間放置した。
この試験片を用いてYIを測定した。
【0057】実施例1 ビスフェノールA 4566g(20.0モル)、ジフ
ェニルカーボネート4584g(21.4モル)、ニト
リロ三酢酸三ナトリウム1.8mg(6.6マイクロモ
ル、ビスフェノールA 1モルに対して3.3×10-7
モル)とN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン1.72g(10ミリモル、ビスフェノールA
1モルに対して5×10-4モル)とを溶解させた5ml
水溶液を、30リットルの槽型反応装置(SUS316
L)内に仕込み、窒素ガス置換した後、徐々に昇温し
た。反応混合物が溶解した後に撹拌を始め、この時点を
重合開始時間とした(槽内温度160℃)。その後さら
に270℃まで昇温を続けるとともに、徐々に減圧し、
生成したフェノールを留去して反応を続け、最終的に槽
内を1Torrに保ち、全重合時間4時間で重合を終了
した。
ェニルカーボネート4584g(21.4モル)、ニト
リロ三酢酸三ナトリウム1.8mg(6.6マイクロモ
ル、ビスフェノールA 1モルに対して3.3×10-7
モル)とN,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジ
アミン1.72g(10ミリモル、ビスフェノールA
1モルに対して5×10-4モル)とを溶解させた5ml
水溶液を、30リットルの槽型反応装置(SUS316
L)内に仕込み、窒素ガス置換した後、徐々に昇温し
た。反応混合物が溶解した後に撹拌を始め、この時点を
重合開始時間とした(槽内温度160℃)。その後さら
に270℃まで昇温を続けるとともに、徐々に減圧し、
生成したフェノールを留去して反応を続け、最終的に槽
内を1Torrに保ち、全重合時間4時間で重合を終了
した。
【0058】次に、反応物を横型の2軸セルフクリーニ
ング高粘度反応装置(内容積2リットル、反応温度29
0℃、真空度0.2Torr、回転数10rpm)へ移
送し、さらに反応を進め、2.5kg/時間で溶融ポリ
マーをギヤポンプにて抜き出した。滞留時間は30分で
あった。得たポリマーをストランド状に水槽内に押し出
しカッターでペレットとした。ポリマーの粘度平均分子
量は22,300であった。
ング高粘度反応装置(内容積2リットル、反応温度29
0℃、真空度0.2Torr、回転数10rpm)へ移
送し、さらに反応を進め、2.5kg/時間で溶融ポリ
マーをギヤポンプにて抜き出した。滞留時間は30分で
あった。得たポリマーをストランド状に水槽内に押し出
しカッターでペレットとした。ポリマーの粘度平均分子
量は22,300であった。
【0059】得たペレットに1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチ
ルフェニル)ブタンを50ppm添加し、これを240
℃で溶融混練し、ダイよりストランド状に押出し、カッ
ティングしてペレットを得、これを評価した。結果を表
1に示す。
メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチ
ルフェニル)ブタンを50ppm添加し、これを240
℃で溶融混練し、ダイよりストランド状に押出し、カッ
ティングしてペレットを得、これを評価した。結果を表
1に示す。
【0060】実施例2 実施例1において、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタンの量を300ppmに変更した以外は、実施
例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。 実施例3 実施例1において、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン50ppmとともに、p−トルエンスルホン
酸1ppmを添加した以外は、実施例1と同様の方法で
行った。結果を表1に示す。
4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタンの量を300ppmに変更した以外は、実施
例1と同様の方法で行った。結果を表1に示す。 実施例3 実施例1において、1,1,3−トリス(2−メチル−
4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン50ppmとともに、p−トルエンスルホン
酸1ppmを添加した以外は、実施例1と同様の方法で
行った。結果を表1に示す。
【0061】実施例4〜11 表1まはた表2に記載した触媒および添加剤を同表に示
す量用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果
を表1および表2に示す。
す量用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果
を表1および表2に示す。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】比較例1〜6 表3に記載した触媒およびその使用量、さらに添加剤を
用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果を表
3に示す。
用いた以外は実施例1と同様の方法で行った。結果を表
3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】
【発明の効果】本発明の芳香族ポリカーボネート組成物
は残存塩化メチレンによる問題もなく、熱安定性および
耐加水分解性等に優れた高品質の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂である。
は残存塩化メチレンによる問題もなく、熱安定性および
耐加水分解性等に優れた高品質の芳香族ポリカーボネー
ト樹脂である。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸
ジエステルとのエステル交換反応により得られたポリカ
ーボネートに対して、(B)下記一般式(I)で表され
るリン化合物を1〜1000ppm、(C)酸性化合物
を0〜60ppm配合したポリカーボネート組成物。 【化1】 (式中、Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭
素数1〜6の、アルキル基、アルケニル基、またはアリ
ール基を示す。Xは、直接結合、エーテル基、置換基を
有していてもよい炭素数1〜10のアルキレン基、また
はエーテル結合を含む炭素数1〜10のアルキレン基を
表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して水素原子、置換
基を有していてもよい炭素数1〜30の、アルキル基、
アルケニル基、アリール基を示し、nは、1〜4の整数
を表す。) - 【請求項2】 リン化合物が下記一般式(II)で表され
る化合物であることを特徴とする請求項1記載のポリカ
ーボネート組成物。 【化2】 (式中、Z1 、Z2 は、それぞれ独立して水素原子、置
換基を有していてもよい炭素数1〜6の、アルキル基、
アルケニル基、またはアリール基を示す。R1 〜R
12は、それぞれ水素原子、置換基を有していてもよい炭
素数1〜30の、アルキル基、アルケニル基、アリール
基を示す。) - 【請求項3】 リン化合物が1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ジトリデシルホスファイト−5−t−ブチ
ルフェニル)ブタンであることを特徴とする請求項2記
載のポリカーボネート組成物。 - 【請求項4】 芳香族ジヒドロキシ化合物と炭酸ジエス
テルとを、アルカリ性化合物の存在下でエステル交換反
応させ、得られた反応生成物であるポリカーボネートに
対して、下記一般式(I)で表されるリン化合物を1〜
1000ppm、酸性化合物を0〜60ppm添加する
ことを特徴とするポリカーボネート組成物の製造法。 【化3】 (式中、Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭
素数1〜6の、アルキル基、アルケニル基、またはアリ
ール基を示す。Xは、直接結合、エーテル基、置換基を
有していてもよい炭素数1〜10のアルキレン基、また
はエーテル結合を含む炭素数1〜10のアルキレン基を
表す。R1 〜R6 は、それぞれ独立して水素原子、置換
基を有していてもよい炭素数1〜30の、アルキル基、
アルケニル基、アリール基を示し、nは、1〜4の整数
を表す。) - 【請求項5】 アルカリ性化合物が、芳香族ジヒドロキ
シ化合物1モルに対して、1×10-7〜1×10-5モル
のアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属
化合物であることを特徴とする請求項4記載のポリカー
ボネート組成物の製造法。 - 【請求項6】 アルカリ性化合物が、芳香族ジヒドロキ
シ化合物1モルに対して、1×10-7〜1×10-5モル
のアルカリ金属化合物および/またはアルカリ土類金属
化合物と、含窒素塩基性化合物とを含むことを特徴とす
る請求項4記載のポリカーボネート組成物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP207495A JPH08188707A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | ポリカーボネート組成物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP207495A JPH08188707A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | ポリカーボネート組成物およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188707A true JPH08188707A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=11519202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP207495A Pending JPH08188707A (ja) | 1995-01-10 | 1995-01-10 | ポリカーボネート組成物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08188707A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6576911B1 (en) | 2000-10-19 | 2003-06-10 | General Electric Company | Method and apparatus for nondestructive determination of polymer hydrolytic stability |
-
1995
- 1995-01-10 JP JP207495A patent/JPH08188707A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6576911B1 (en) | 2000-10-19 | 2003-06-10 | General Electric Company | Method and apparatus for nondestructive determination of polymer hydrolytic stability |
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