JPH08188623A - エチレンホモポリマー、その連続重合調製法、実質的にエチレンホモポリマーからなる配合物及びその配合物から製造した造形品 - Google Patents
エチレンホモポリマー、その連続重合調製法、実質的にエチレンホモポリマーからなる配合物及びその配合物から製造した造形品Info
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- JPH08188623A JPH08188623A JP7201982A JP20198295A JPH08188623A JP H08188623 A JPH08188623 A JP H08188623A JP 7201982 A JP7201982 A JP 7201982A JP 20198295 A JP20198295 A JP 20198295A JP H08188623 A JPH08188623 A JP H08188623A
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- ethylene homopolymer
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- B60R13/01—Liners for load platforms or load compartments
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F10/00—Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
- C08F10/02—Ethene
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08F110/00—Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
- C08F110/02—Ethene
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F210/00—Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
- C08F210/16—Copolymers of ethene with alpha-alkenes, e.g. EP rubbers
Abstract
(57)【要約】
【課題】 押し出された厚手シートを熱変形することに
より非常に大きな商品を製造するのに特に適する新規エ
チレンポリマーを提供すること。 【解決手段】 約0.956乃至約0.970g/cm3 の
密度と、約7乃至約21g/10min のASTM D 1238-条件F
標準(190℃において21.6kgの荷重) により測定された高
荷重メルトインデックスを有するエチレンホモポリマ
ー。
より非常に大きな商品を製造するのに特に適する新規エ
チレンポリマーを提供すること。 【解決手段】 約0.956乃至約0.970g/cm3 の
密度と、約7乃至約21g/10min のASTM D 1238-条件F
標準(190℃において21.6kgの荷重) により測定された高
荷重メルトインデックスを有するエチレンホモポリマ
ー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非常に大きな商品
に熱成形しうる厚手シートの押出に特に適するエチレン
ホモポリマーに関する。本発明はまた、そのエチレンホ
モポリマーを製造するための連続重合法に関する。更に
本発明は、実質的にエチレンホモポリマーからなる配合
物及びその配合物から製造した造形品、特にパレット及
びトラックの台ライナーに関する。
に熱成形しうる厚手シートの押出に特に適するエチレン
ホモポリマーに関する。本発明はまた、そのエチレンホ
モポリマーを製造するための連続重合法に関する。更に
本発明は、実質的にエチレンホモポリマーからなる配合
物及びその配合物から製造した造形品、特にパレット及
びトラックの台ライナーに関する。
【0002】
【従来の技術】英国特許明細書第GB-A-1,501,728号に
は、ASTM D 1238-条件E 標準(190℃において2.16kgの荷
重) にしたがって測定されたメルトインデックスが0.
1乃至20g/10min で、例えば密度が0.950乃至
0.952g/cm3 であるポリマー、特にエチレン−ヘキ
センコポリマーが記載されている。そのような公知のエ
チレンポリマーには、非常に大きな商品に熱成形しうる
厚手シートの押出による製造に適合しないという欠点が
ある。この欠点は、エチレンポリマーのメルトインデッ
クスと密度の組み合わせが、引張降伏(伸び)、衝撃引
張及び曲げ弾性率のような機械的性質が不適切となるよ
うな組み合わせであるためである。
は、ASTM D 1238-条件E 標準(190℃において2.16kgの荷
重) にしたがって測定されたメルトインデックスが0.
1乃至20g/10min で、例えば密度が0.950乃至
0.952g/cm3 であるポリマー、特にエチレン−ヘキ
センコポリマーが記載されている。そのような公知のエ
チレンポリマーには、非常に大きな商品に熱成形しうる
厚手シートの押出による製造に適合しないという欠点が
ある。この欠点は、エチレンポリマーのメルトインデッ
クスと密度の組み合わせが、引張降伏(伸び)、衝撃引
張及び曲げ弾性率のような機械的性質が不適切となるよ
うな組み合わせであるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押し出され
た厚手シートを熱変形することにより非常に大きな商品
を製造するのに特に適する新規エチレンポリマーを提供
することによりこの欠点を克服する。本発明の目的は、
特定の高荷重メルトインデックスを有すると同時に密度
が高いエチレンポリマーを提供することである。
た厚手シートを熱変形することにより非常に大きな商品
を製造するのに特に適する新規エチレンポリマーを提供
することによりこの欠点を克服する。本発明の目的は、
特定の高荷重メルトインデックスを有すると同時に密度
が高いエチレンポリマーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、約
0.956乃至約0.970g/cm3 の密度と、約7乃至
約21g/10min のASTM D 1238-条件F 標準(190℃におい
て21.6kgの荷重) により測定された高荷重メルトインデ
ックスを有するエチレンホモポリマーに関する。大きな
商品の製造を目的とする市販のエチレンポリマーとは異
なる本発明によるエチレンホモポリマーの実質的な特徴
の一は、コモノマーが不在であるということである。更
に、本発明によるエチレンホモポリマーは特定の高荷重
メルトインデックスと高密度との組み合わせを特徴とす
る。一般的には、エチレンホモポリマーの高荷重メルト
インデックス(前記定義による)は少なくとも9g/10mi
n、しばしば少なくとも11g/10min である。高荷重メ
ルトインデックスは一般的には17g/10min を越えず、
高くても15g/10min であるのが最も有利である。約1
1乃至約15g/10min の高荷重メルトインデックスの場
合に良好な結果が得られた。多くの場合、エチレンホモ
ポリマーの密度は少なくとも0.957g/cm3 、特に少
なくとも0.959g/cm3 である。通常密度は高くても
0.967g/cm3 であり、高くても0.965g/cm3 の
密度が推薦される。特に好ましい密度の範囲は約0.9
57乃至約0.963g/cm3 である。
0.956乃至約0.970g/cm3 の密度と、約7乃至
約21g/10min のASTM D 1238-条件F 標準(190℃におい
て21.6kgの荷重) により測定された高荷重メルトインデ
ックスを有するエチレンホモポリマーに関する。大きな
商品の製造を目的とする市販のエチレンポリマーとは異
なる本発明によるエチレンホモポリマーの実質的な特徴
の一は、コモノマーが不在であるということである。更
に、本発明によるエチレンホモポリマーは特定の高荷重
メルトインデックスと高密度との組み合わせを特徴とす
る。一般的には、エチレンホモポリマーの高荷重メルト
インデックス(前記定義による)は少なくとも9g/10mi
n、しばしば少なくとも11g/10min である。高荷重メ
ルトインデックスは一般的には17g/10min を越えず、
高くても15g/10min であるのが最も有利である。約1
1乃至約15g/10min の高荷重メルトインデックスの場
合に良好な結果が得られた。多くの場合、エチレンホモ
ポリマーの密度は少なくとも0.957g/cm3 、特に少
なくとも0.959g/cm3 である。通常密度は高くても
0.967g/cm3 であり、高くても0.965g/cm3 の
密度が推薦される。特に好ましい密度の範囲は約0.9
57乃至約0.963g/cm3 である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明によるエチレンホモポリマ
ーは、気相重合、懸濁重合又は溶液重合のような公知の
重合法のいずれかにより得られる。更に、それらは単一
反応器または一連の複数の反応器において連続または不
連続法で得られる。一反応器の重合条件(温度、任意の
水素含量、重合媒体の種類)は、他の反応器で使用する
それらとは異なる。懸濁重合法が好ましく、ループ反応
器において連続的に実施するのが有利である。懸濁重合
は、液体芳香族、脂環式及び脂肪族炭化水素のような炭
化水素希釈剤中、形成されたポリマーの少なくとも80
%(好ましくは少なくとも90%)が不溶性であるよう
な温度において実施する。適する希釈剤は、n-ブタン、
n-ヘキサン及びn-ヘプタンのような線状アルカン又はイ
ソブタン、イソペンタン、イソオクタン及び2,2-ジメチ
ルプロパンのような分枝鎖状アルカン又はシクロペンタ
ン及びシクロヘキサンのようなシクロアルカン又はそれ
らの混合物である。好ましい希釈剤はn-ヘキサン及びイ
ソブタンである。イソブタンの場合に最良の結果が得ら
れた。懸濁重合の温度は一般的には少なくとも20℃で
あり、特に少なくとも55℃であり、少なくとも90℃
の温度が推薦される。重合温度は通常高くても200℃
であり、好ましくは高くても150℃であり、110℃
の温度が有利である。特に好ましい温度範囲は約55乃
至約150℃であり、特に約90乃至約110℃であ
る。
ーは、気相重合、懸濁重合又は溶液重合のような公知の
重合法のいずれかにより得られる。更に、それらは単一
反応器または一連の複数の反応器において連続または不
連続法で得られる。一反応器の重合条件(温度、任意の
水素含量、重合媒体の種類)は、他の反応器で使用する
それらとは異なる。懸濁重合法が好ましく、ループ反応
器において連続的に実施するのが有利である。懸濁重合
は、液体芳香族、脂環式及び脂肪族炭化水素のような炭
化水素希釈剤中、形成されたポリマーの少なくとも80
%(好ましくは少なくとも90%)が不溶性であるよう
な温度において実施する。適する希釈剤は、n-ブタン、
n-ヘキサン及びn-ヘプタンのような線状アルカン又はイ
ソブタン、イソペンタン、イソオクタン及び2,2-ジメチ
ルプロパンのような分枝鎖状アルカン又はシクロペンタ
ン及びシクロヘキサンのようなシクロアルカン又はそれ
らの混合物である。好ましい希釈剤はn-ヘキサン及びイ
ソブタンである。イソブタンの場合に最良の結果が得ら
れた。懸濁重合の温度は一般的には少なくとも20℃で
あり、特に少なくとも55℃であり、少なくとも90℃
の温度が推薦される。重合温度は通常高くても200℃
であり、好ましくは高くても150℃であり、110℃
の温度が有利である。特に好ましい温度範囲は約55乃
至約150℃であり、特に約90乃至約110℃であ
る。
【0006】不連続懸濁重合法においては、重合中一定
であることが有利であるエチレン圧はしばしば少なくと
も大気圧に等しく、特に少なくとも0.4MPa であり、
少なくとも0.6MPa である圧力が好ましい。エチレン
圧は一般的には高くても5MPa であり、特に高くても2
MPa であり、高くても1.5MPa であるエチレン圧力が
最も一般的である。連続懸濁重合法においては、エチレ
ン圧は懸濁液中のエチレンの濃度が少なくとも0.1モ
ル%、好ましくは少なくとも1モル%であるような圧力
が最もしばしばである。少なくとも3モル%であるよう
な値が推薦される。エチレン濃度は一般的には高くても
50モル%であり、特に高くても20モル%であり、高
くても10モル%である値が最も一般的である。約1乃
至約10モル%、特に約3乃至約10モル%、例えば約
7モル%のエチレン濃度の場合に最良の結果が得られ
た。本発明によるエチレンホモポリマーは、水素のよう
な分子量調節剤の存在下で得られる。水素の分圧は最も
しばしば0.001乃至2MPa であり、特に0.002
乃至1.5MPa であり、好ましくは0.005乃至1.
3MPa である。しかし、水素の不在下でも重合は有利に
実施される。
であることが有利であるエチレン圧はしばしば少なくと
も大気圧に等しく、特に少なくとも0.4MPa であり、
少なくとも0.6MPa である圧力が好ましい。エチレン
圧は一般的には高くても5MPa であり、特に高くても2
MPa であり、高くても1.5MPa であるエチレン圧力が
最も一般的である。連続懸濁重合法においては、エチレ
ン圧は懸濁液中のエチレンの濃度が少なくとも0.1モ
ル%、好ましくは少なくとも1モル%であるような圧力
が最もしばしばである。少なくとも3モル%であるよう
な値が推薦される。エチレン濃度は一般的には高くても
50モル%であり、特に高くても20モル%であり、高
くても10モル%である値が最も一般的である。約1乃
至約10モル%、特に約3乃至約10モル%、例えば約
7モル%のエチレン濃度の場合に最良の結果が得られ
た。本発明によるエチレンホモポリマーは、水素のよう
な分子量調節剤の存在下で得られる。水素の分圧は最も
しばしば0.001乃至2MPa であり、特に0.002
乃至1.5MPa であり、好ましくは0.005乃至1.
3MPa である。しかし、水素の不在下でも重合は有利に
実施される。
【0007】エチレンホモポリマーは、例えばマグネシ
ウム特に塩化マグネシウムを含む無機支持体のような支
持体上に付着させたチタンを基剤とする触媒、支持体、
特にシリカを含む無機支持体上に付着させたクロムを基
剤とする触媒、又は任意に支持体付きのメタロセンを基
剤とする触媒のような、エチレンを重合させうるいずれ
かの種類の触媒の存在下でも得られる。支持体上に付着
させた酸化クロム触媒が特に好ましい。支持体は高分子
及び無機支持体から選択される。無機支持体が最も適す
る。それらは珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウ
ム、トリウム及びそれらの混合物の酸化物のような鉱物
酸化物、珪酸アルミニウム、燐酸アルミニウム及びそれ
らの混合物のような金属の混合酸化物、及び塩化マグネ
シウムのような鉱物ハロゲン化物から選択しうる。珪素
を含む支持体が適する。純粋な珪素が好ましい。支持体
付き酸化クロム触媒においては、クロムは一般的には触
媒の全重量に対して少なくとも0.05重量%、特に少
なくとも0.1重量%の割合で存在し、少なくとも0.
25重量%の値が推薦される。クロムの割合は通常多く
ても10重量%、特に多くても5重量%であり、多くて
も2重量%の値が有利である。約0.1乃至約5重量
%、好ましくは約0.25乃至約2重量%のクロムの割
合の場合に良好な結果が得られた。
ウム特に塩化マグネシウムを含む無機支持体のような支
持体上に付着させたチタンを基剤とする触媒、支持体、
特にシリカを含む無機支持体上に付着させたクロムを基
剤とする触媒、又は任意に支持体付きのメタロセンを基
剤とする触媒のような、エチレンを重合させうるいずれ
かの種類の触媒の存在下でも得られる。支持体上に付着
させた酸化クロム触媒が特に好ましい。支持体は高分子
及び無機支持体から選択される。無機支持体が最も適す
る。それらは珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウ
ム、トリウム及びそれらの混合物の酸化物のような鉱物
酸化物、珪酸アルミニウム、燐酸アルミニウム及びそれ
らの混合物のような金属の混合酸化物、及び塩化マグネ
シウムのような鉱物ハロゲン化物から選択しうる。珪素
を含む支持体が適する。純粋な珪素が好ましい。支持体
付き酸化クロム触媒においては、クロムは一般的には触
媒の全重量に対して少なくとも0.05重量%、特に少
なくとも0.1重量%の割合で存在し、少なくとも0.
25重量%の値が推薦される。クロムの割合は通常多く
ても10重量%、特に多くても5重量%であり、多くて
も2重量%の値が有利である。約0.1乃至約5重量
%、好ましくは約0.25乃至約2重量%のクロムの割
合の場合に良好な結果が得られた。
【0008】支持体に付着させた酸化クロム触媒は、支
持体粉末にクロム化合物の水溶液又は有機溶液を含浸さ
せ、次いで酸化雰囲気中で乾燥させることによりそれ自
体は公知の方法で得られる。このためには、水溶液中の
酸化物、酢酸塩、塩化物、硫酸塩、クロム酸塩及び重ク
ロム酸塩又は有機溶液中のアセチルアセトナートのよう
な可溶性塩から選択されたクロム化合物を使用しうる。
支持体にクロム化合物を含浸させた後、少なくとも40
0℃、特に少なくとも500℃の温度(少なくとも60
0℃の温度が推薦される)において少なくとも一部のク
ロムを6価のクロムに変換させるために含浸させた支持
体を一般的には加熱により活性化させる。活性化温度は
通常高くても1100℃、特に高くても1000℃であ
り、高くても900℃の温度が最も一般的である。活性
化は、最も好ましくは約600乃至約900℃、特に約
700乃至約800℃の温度範囲で実施される。支持体
に付着させた酸化クロム触媒はまた、支持体の粉末を例
えばクロムアセチルアセトナートのような固体クロム化
合物と機械的に混合することにより得られる。この混合
物は、前述のように活性化する前にクロム化合物の融解
温度以下の温度で予備活性化しうる。あるいは、酸化ク
ロム触媒は支持体の粉末の製造中にクロム化合物を混合
することによっても得られる。この方法は、クロム化合
物を含有しうる前駆物質ゲルを沈殿させることにより支
持体を調製する場合には特に有用である。この技術は当
業者には公知であり、しばしば“コゲル(cogel)"技術と
呼ばれる。
持体粉末にクロム化合物の水溶液又は有機溶液を含浸さ
せ、次いで酸化雰囲気中で乾燥させることによりそれ自
体は公知の方法で得られる。このためには、水溶液中の
酸化物、酢酸塩、塩化物、硫酸塩、クロム酸塩及び重ク
ロム酸塩又は有機溶液中のアセチルアセトナートのよう
な可溶性塩から選択されたクロム化合物を使用しうる。
支持体にクロム化合物を含浸させた後、少なくとも40
0℃、特に少なくとも500℃の温度(少なくとも60
0℃の温度が推薦される)において少なくとも一部のク
ロムを6価のクロムに変換させるために含浸させた支持
体を一般的には加熱により活性化させる。活性化温度は
通常高くても1100℃、特に高くても1000℃であ
り、高くても900℃の温度が最も一般的である。活性
化は、最も好ましくは約600乃至約900℃、特に約
700乃至約800℃の温度範囲で実施される。支持体
に付着させた酸化クロム触媒はまた、支持体の粉末を例
えばクロムアセチルアセトナートのような固体クロム化
合物と機械的に混合することにより得られる。この混合
物は、前述のように活性化する前にクロム化合物の融解
温度以下の温度で予備活性化しうる。あるいは、酸化ク
ロム触媒は支持体の粉末の製造中にクロム化合物を混合
することによっても得られる。この方法は、クロム化合
物を含有しうる前駆物質ゲルを沈殿させることにより支
持体を調製する場合には特に有用である。この技術は当
業者には公知であり、しばしば“コゲル(cogel)"技術と
呼ばれる。
【0009】本発明はまた、本発明によるエチレンホモ
ポリマーを製造しうる特に好ましい連続懸濁重合法に関
する。本発明による連続重合法は、実質的にn-ブタン、
n-ヘキサン、n-ヘプタン、イソブタン、イソペンタン、
イソオクタン、2,2-ジメチルプロパン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン及びそれらの混合物からなる群から
選択した希釈剤の存在下、約55乃至約150℃の重合
温度、約1乃至約10モル%の希釈剤中のエチレン濃度
で、約0.1乃至約5重量%のクロムを含み、約600
乃至約900℃で活性化した無機支持体に付着させた酸
化クロム触媒にエチレンを接触させるのが有利である。
ループ反応器中で実施し、クロム触媒がシリカ支持体に
支持され、約0.25乃至約2重量%のクロムを含み、
約700乃至約800℃の温度で活性化され、希釈剤が
n-ヘキサン及びイソブタンから選択され、重合温度が約
90乃至約110℃であり、希釈剤中のエチレン濃度が
約3乃至約10モル%の連続重合法の場合に最良の結果
が得られた。
ポリマーを製造しうる特に好ましい連続懸濁重合法に関
する。本発明による連続重合法は、実質的にn-ブタン、
n-ヘキサン、n-ヘプタン、イソブタン、イソペンタン、
イソオクタン、2,2-ジメチルプロパン、シクロペンタ
ン、シクロヘキサン及びそれらの混合物からなる群から
選択した希釈剤の存在下、約55乃至約150℃の重合
温度、約1乃至約10モル%の希釈剤中のエチレン濃度
で、約0.1乃至約5重量%のクロムを含み、約600
乃至約900℃で活性化した無機支持体に付着させた酸
化クロム触媒にエチレンを接触させるのが有利である。
ループ反応器中で実施し、クロム触媒がシリカ支持体に
支持され、約0.25乃至約2重量%のクロムを含み、
約700乃至約800℃の温度で活性化され、希釈剤が
n-ヘキサン及びイソブタンから選択され、重合温度が約
90乃至約110℃であり、希釈剤中のエチレン濃度が
約3乃至約10モル%の連続重合法の場合に最良の結果
が得られた。
【0010】本発明によるエチレンホモポリマーは、良
好な機械的性質を提供するような高密度と特定の高荷重
メルトインデックスの適する組み合わせのために、押出
された厚手シートを熱成形することにより非常に大きい
商品を製造するのに使用しうるという利点を提供する。
更にそれらは押出機中で粒状化しても高荷重メルトイン
デックスは望ましくない大きな減少を示さない。大きな
商品の製造に使用する場合には、エチレンホモポリマー
をまず、安定剤(例えば防酸剤、酸化防止剤及び/又は
紫外線防止剤)、有機又は無機着色剤(例えば酸化チタ
ン又は鉄)、加工助剤又は静電防止剤のような通常の添
加剤と混合して配合物にするのが最もしばしばである。
配合物中の各添加剤の含量は、一般的にはエチレンホモ
ポリマー100重量部当たり多くても10重量部であ
り、特に多くても5重量部であり、多くても1重量部、
例えば約0.5重量部が推薦される。したがって本発明
はまた、実質的に前述のエチレンホモポリマーからなる
配合物にも関する。配合物は通常、1種以上のエチレン
ホモポリーを少なくとも90重量部、特に少なくとも9
5重量部含み、少なくとも99重量部、例えば約99.
5重量部が有利である。
好な機械的性質を提供するような高密度と特定の高荷重
メルトインデックスの適する組み合わせのために、押出
された厚手シートを熱成形することにより非常に大きい
商品を製造するのに使用しうるという利点を提供する。
更にそれらは押出機中で粒状化しても高荷重メルトイン
デックスは望ましくない大きな減少を示さない。大きな
商品の製造に使用する場合には、エチレンホモポリマー
をまず、安定剤(例えば防酸剤、酸化防止剤及び/又は
紫外線防止剤)、有機又は無機着色剤(例えば酸化チタ
ン又は鉄)、加工助剤又は静電防止剤のような通常の添
加剤と混合して配合物にするのが最もしばしばである。
配合物中の各添加剤の含量は、一般的にはエチレンホモ
ポリマー100重量部当たり多くても10重量部であ
り、特に多くても5重量部であり、多くても1重量部、
例えば約0.5重量部が推薦される。したがって本発明
はまた、実質的に前述のエチレンホモポリマーからなる
配合物にも関する。配合物は通常、1種以上のエチレン
ホモポリーを少なくとも90重量部、特に少なくとも9
5重量部含み、少なくとも99重量部、例えば約99.
5重量部が有利である。
【0011】本発明による配合物は、例えば周囲温度に
おいてエチレンホモポリマーを添加剤と混合し、任意に
その後例えば機械的ミキサー又は押出機中でエチレンホ
モポリマーの融解温度以上の温度で混合することにより
公知のいずれかの方法で得られる。あるいは、押出機中
で添加剤とエチレンホモポリマーを融液状で混合し、押
出機の出口で押出物を粒状化して製品に造形する方法も
ある。本発明による配合物は一般的には、少なくとも5
g/10min 、しばしば少なくとも7g/10min の高荷重メル
トインデックスを示す。少なくとも9g/10min の高荷重
メルトインデックスが推薦される。高荷重メルトインデ
ックスは一般的には20g/10min 、特に15g/10min を
越えず、高くても13g/10min であるのが最も一般的で
ある。約5乃至約20g/10min 、特に約9乃至約13g/
10min の高荷重メルトインデックスの場合に良好な結果
が得られた。
おいてエチレンホモポリマーを添加剤と混合し、任意に
その後例えば機械的ミキサー又は押出機中でエチレンホ
モポリマーの融解温度以上の温度で混合することにより
公知のいずれかの方法で得られる。あるいは、押出機中
で添加剤とエチレンホモポリマーを融液状で混合し、押
出機の出口で押出物を粒状化して製品に造形する方法も
ある。本発明による配合物は一般的には、少なくとも5
g/10min 、しばしば少なくとも7g/10min の高荷重メル
トインデックスを示す。少なくとも9g/10min の高荷重
メルトインデックスが推薦される。高荷重メルトインデ
ックスは一般的には20g/10min 、特に15g/10min を
越えず、高くても13g/10min であるのが最も一般的で
ある。約5乃至約20g/10min 、特に約9乃至約13g/
10min の高荷重メルトインデックスの場合に良好な結果
が得られた。
【0012】多くの場合、配合物は少なくとも0.95
6g/cm3 、特に少なくとも0.957g/cm3 の密度を示
し、少なくとも0.959g/cm3 の密度が有利である。
密度は通常0.970g/cm3 、特に0.967g/cm3 を
越えず、高くても0.965g/cm3 の密度が好ましい。
約0.956乃至約0.970g/cm3 、特に約0.95
7乃至約0.963g/cm3 の密度の場合に満足な結果が
得られた。特に有利な配合物は更に、ASTM D638 標準に
したがって測定された引張降伏が少なくとも3550ps
i 、好ましくは少なくとも3800psi(少なくとも39
40psi が推薦される)であることを特徴とする。引張
降伏はしばしば高くても4670psi に等しく、高くて
も4380psi であり、高くても4235psi であるの
が好ましい。特に有利な引張降伏の範囲は、約3550
乃至約4670psiであり、好ましくは約3800乃至
約4235psi である。多くの場合、本発明による配合
物は更に、ASTM D638 標準にしたがって測定された引張
降伏伸びが少なくとも5.0%、特に少なくとも6.0
%であり、少なくとも6.5%の値が最も一般的であ
る。引張降伏伸びは通常多くても8.5%、好ましくは
多くても8.0%であり、多くても7.5%の値が推薦
される。最も適する引張降伏伸びの範囲は、約5.0乃
至約8.5%であり、好ましくは約6.0乃至8.0%
である。
6g/cm3 、特に少なくとも0.957g/cm3 の密度を示
し、少なくとも0.959g/cm3 の密度が有利である。
密度は通常0.970g/cm3 、特に0.967g/cm3 を
越えず、高くても0.965g/cm3 の密度が好ましい。
約0.956乃至約0.970g/cm3 、特に約0.95
7乃至約0.963g/cm3 の密度の場合に満足な結果が
得られた。特に有利な配合物は更に、ASTM D638 標準に
したがって測定された引張降伏が少なくとも3550ps
i 、好ましくは少なくとも3800psi(少なくとも39
40psi が推薦される)であることを特徴とする。引張
降伏はしばしば高くても4670psi に等しく、高くて
も4380psi であり、高くても4235psi であるの
が好ましい。特に有利な引張降伏の範囲は、約3550
乃至約4670psiであり、好ましくは約3800乃至
約4235psi である。多くの場合、本発明による配合
物は更に、ASTM D638 標準にしたがって測定された引張
降伏伸びが少なくとも5.0%、特に少なくとも6.0
%であり、少なくとも6.5%の値が最も一般的であ
る。引張降伏伸びは通常多くても8.5%、好ましくは
多くても8.0%であり、多くても7.5%の値が推薦
される。最も適する引張降伏伸びの範囲は、約5.0乃
至約8.5%であり、好ましくは約6.0乃至8.0%
である。
【0013】ASTM D790(正接法1)標準にしたがって測定
された曲げ弾性率が少なくとも160000psi 、好ま
しくは少なくとも175000psi(少なくとも1825
00psi であるのが有利である) である配合物の場合に
良好な結果が得られた。曲げ弾性率は一般的には高くて
も219000psi 、特に高くても204000psiで
あり、高くても191000psi であることが推薦され
る。約160000乃至約219000psi 、特に約1
82500乃至約197000psi の曲げ弾性率の場合
に最良の結果が得られた。更に、本発明による配合物は
通常、ASTM D1822標準にしたがって測定された衝撃引張
が少なくとも210ft.lb/in2 、特に少なくとも252
ft.lb/in2(少なくとも294ft.lb/in2 であるのが最も
一般的である)であることを特徴とする。衝撃引張は一
般的には高くても420ft.lb/in2 、特に高くても37
8ft.lb/in 2 であり、高くても336ft.lb/in2 である
のが好ましい。約210乃至約420ft.lb/in2 、好ま
しくは約294乃至約336ft.lb/in2 の衝撃引張の場
合に良好な結果が得られた。
された曲げ弾性率が少なくとも160000psi 、好ま
しくは少なくとも175000psi(少なくとも1825
00psi であるのが有利である) である配合物の場合に
良好な結果が得られた。曲げ弾性率は一般的には高くて
も219000psi 、特に高くても204000psiで
あり、高くても191000psi であることが推薦され
る。約160000乃至約219000psi 、特に約1
82500乃至約197000psi の曲げ弾性率の場合
に最良の結果が得られた。更に、本発明による配合物は
通常、ASTM D1822標準にしたがって測定された衝撃引張
が少なくとも210ft.lb/in2 、特に少なくとも252
ft.lb/in2(少なくとも294ft.lb/in2 であるのが最も
一般的である)であることを特徴とする。衝撃引張は一
般的には高くても420ft.lb/in2 、特に高くても37
8ft.lb/in 2 であり、高くても336ft.lb/in2 である
のが好ましい。約210乃至約420ft.lb/in2 、好ま
しくは約294乃至約336ft.lb/in2 の衝撃引張の場
合に良好な結果が得られた。
【0014】通常本発明による配合物は、ASTM D638 標
準にしたがって測定された引張破断強さが少なくとも3
650psi 、特に少なくとも4350psi である。引張
破断強さは一般的には5850psi 、特に5150psi
を越えない。本発明による配合物は普通、ASTM D638 標
準にしたがって測定された引張破断伸びが少なくとも7
50%、好ましくは少なくとも850%である。引張破
断伸びはしばしば高くても1100%であり、高くても
950%であるのが有利である。本発明による配合物
は、エチレンホモポリマーの造形品を製造するいずれか
の従来の方法により、特にパレット及びトラックの台ラ
イナーのような大きなものを製造するために押出された
厚手シートを熱成形することにより加工しうる。したが
って本発明はまた、前述のような配合物から製造された
造形品、特に本発明による配合物から製造された熱成形
パレット及び熱成形されたトラックの台ライナーに関す
る。
準にしたがって測定された引張破断強さが少なくとも3
650psi 、特に少なくとも4350psi である。引張
破断強さは一般的には5850psi 、特に5150psi
を越えない。本発明による配合物は普通、ASTM D638 標
準にしたがって測定された引張破断伸びが少なくとも7
50%、好ましくは少なくとも850%である。引張破
断伸びはしばしば高くても1100%であり、高くても
950%であるのが有利である。本発明による配合物
は、エチレンホモポリマーの造形品を製造するいずれか
の従来の方法により、特にパレット及びトラックの台ラ
イナーのような大きなものを製造するために押出された
厚手シートを熱成形することにより加工しうる。したが
って本発明はまた、前述のような配合物から製造された
造形品、特に本発明による配合物から製造された熱成形
パレット及び熱成形されたトラックの台ライナーに関す
る。
【0015】
【実施例】以下に記載する2つの実施例は本発明を説明
するのに役立つ。これらの実施例においては、エチレン
ホモポリマーを調製し、それらの機械的性質を試験す
る。実施例1は参考のために提供する。これらの実施例
に用いた記号の意味、記載した量を表す単位及びこれら
の量の測定法を以下に詳細に記載する。 HLMI=ASTM D 1238-条件F 標準(1986)にしたがって19
0℃において21.6kgの荷重で測定された、g/10min
で表されるエチレンポリマーの高荷重メルトインデック
ス。 MI5 =ASTM D 1238-条件G 標準(1986)にしたがって20
0℃において5kgの荷重で測定された、g/10min で表さ
れるエチレンポリマーのメルトインデックス。 D =g/cm3 で表されるエチレンポリマーの密度。 Q =以下の関係式: Q=0.7810logX (式中、logX=2[log(177470/MI5)-log μ]/[2-log(2.5
3.MI5)]及びμは100s-1で測定されたエチレンポリマー
の動的粘度である(単位なし(without unity))。)に基
づいて計算したエチレンポリマーの分子量分布の幅。 TY =ASTM D638 標準にしたがって測定された、psi で
表されるエチレンポリマーの引張降伏。 TYE =ASTM D638 標準にしたがって測定された、% で表
されるエチレンポリマーの引張降伏伸び。 FM =ASTM D790(正接法1)標準にしたがって測定され
た、psi で表されるエチレンポリマーの曲げ弾性率。 TI =ASTM D1822標準にしたがって測定された、ft.lb/
in2 で表されるエチレンポリマーの衝撃引張。 TB =ASTM D638 標準にしたがって測定された、psi で
表されるエチレンポリマーの引張破断強さ。 TBE =ASTM D638 標準にしたがって測定された、% で表
されるエチレンポリマーの引張破断伸び。
するのに役立つ。これらの実施例においては、エチレン
ホモポリマーを調製し、それらの機械的性質を試験す
る。実施例1は参考のために提供する。これらの実施例
に用いた記号の意味、記載した量を表す単位及びこれら
の量の測定法を以下に詳細に記載する。 HLMI=ASTM D 1238-条件F 標準(1986)にしたがって19
0℃において21.6kgの荷重で測定された、g/10min
で表されるエチレンポリマーの高荷重メルトインデック
ス。 MI5 =ASTM D 1238-条件G 標準(1986)にしたがって20
0℃において5kgの荷重で測定された、g/10min で表さ
れるエチレンポリマーのメルトインデックス。 D =g/cm3 で表されるエチレンポリマーの密度。 Q =以下の関係式: Q=0.7810logX (式中、logX=2[log(177470/MI5)-log μ]/[2-log(2.5
3.MI5)]及びμは100s-1で測定されたエチレンポリマー
の動的粘度である(単位なし(without unity))。)に基
づいて計算したエチレンポリマーの分子量分布の幅。 TY =ASTM D638 標準にしたがって測定された、psi で
表されるエチレンポリマーの引張降伏。 TYE =ASTM D638 標準にしたがって測定された、% で表
されるエチレンポリマーの引張降伏伸び。 FM =ASTM D790(正接法1)標準にしたがって測定され
た、psi で表されるエチレンポリマーの曲げ弾性率。 TI =ASTM D1822標準にしたがって測定された、ft.lb/
in2 で表されるエチレンポリマーの衝撃引張。 TB =ASTM D638 標準にしたがって測定された、psi で
表されるエチレンポリマーの引張破断強さ。 TBE =ASTM D638 標準にしたがって測定された、% で表
されるエチレンポリマーの引張破断伸び。
【0016】実施例1(参考) この実施例においては、本発明のエチレンホモポリマー
の密度より低いエチレンコポリマーを調製した。イソブ
タンを含む連続ループ反応器に、98℃において、イソ
ブタン中のエチレンの濃度が6.9モル%であり、イソ
ブタン中のヘキサン/エチレンのモル比が0.022で
あるような量のエチレン及びヘキサンを連続的に導入し
た。温度及びエチレン及びヘキサンの濃度は重合中一定
に保持した。1重量%のクロムを含み、約350m2/gの
比表面積及び約1.6cm3/g の孔容積を有し、酸化雰囲
気中760℃において予め活性化した、シリカ支持体上
に付着させた酸化クロム触媒も、導入した触媒1kg当た
り5880kgのエチレンコポリマーが得られる生産性と
なるように反応器に導入した。このようにして得られた
エチレンコポリマーは以下の特性を示した。 HLMI=16.6 MI5 =0.67 D =0.950 μ =21160 Q =13.6
の密度より低いエチレンコポリマーを調製した。イソブ
タンを含む連続ループ反応器に、98℃において、イソ
ブタン中のエチレンの濃度が6.9モル%であり、イソ
ブタン中のヘキサン/エチレンのモル比が0.022で
あるような量のエチレン及びヘキサンを連続的に導入し
た。温度及びエチレン及びヘキサンの濃度は重合中一定
に保持した。1重量%のクロムを含み、約350m2/gの
比表面積及び約1.6cm3/g の孔容積を有し、酸化雰囲
気中760℃において予め活性化した、シリカ支持体上
に付着させた酸化クロム触媒も、導入した触媒1kg当た
り5880kgのエチレンコポリマーが得られる生産性と
なるように反応器に導入した。このようにして得られた
エチレンコポリマーは以下の特性を示した。 HLMI=16.6 MI5 =0.67 D =0.950 μ =21160 Q =13.6
【0017】エチレンコポリマーを更に0.10重量%
の第一の酸化防止剤 [ベンゼンプロピオン酸、3,5-ビス
(1,1- ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-2,2- ビス((3-
(3,5-ビス(1,1- ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニ
ル)-1-オキソプロポキシ) メチル)-1,3-プロパンジイル
エステル] 及び0.02重量%の第二の酸化防止剤 [ビ
ス(2,4- ジ-t- ブチル) ペンタエリトリトールジホスフ
ィット] と混合し、粒状化した。そのようにして得られ
たエチレンコポリマーの顆粒は以下の特性を示した。 HLMI=10.4 D =0.950 TY =3500 TYE =9.0 FM =150000 TI =350
の第一の酸化防止剤 [ベンゼンプロピオン酸、3,5-ビス
(1,1- ジメチルエチル)-4-ヒドロキシ-2,2- ビス((3-
(3,5-ビス(1,1- ジメチルエチル)-4-ヒドロキシフェニ
ル)-1-オキソプロポキシ) メチル)-1,3-プロパンジイル
エステル] 及び0.02重量%の第二の酸化防止剤 [ビ
ス(2,4- ジ-t- ブチル) ペンタエリトリトールジホスフ
ィット] と混合し、粒状化した。そのようにして得られ
たエチレンコポリマーの顆粒は以下の特性を示した。 HLMI=10.4 D =0.950 TY =3500 TYE =9.0 FM =150000 TI =350
【0018】実施例2(本発明による) この実施例においては、本発明によるエチレンホモポリ
マーを調製した。同一の触媒を用い、以下の条件以外は
実施例1の作業を繰り返した。 −重合温度は98℃ではなくて101℃であった。 −ヘキサンは存在しなかった。 −生産性は5880ではなくて、触媒1kg当たりエチレ
ンホモポリマー6730kgであった。 このようにして得られたエチレンホモポリマーは以下の
特性を示した。 HLMI=13.7 MI5 =0.67 D =0.961 μ =22380 Q =13.0
マーを調製した。同一の触媒を用い、以下の条件以外は
実施例1の作業を繰り返した。 −重合温度は98℃ではなくて101℃であった。 −ヘキサンは存在しなかった。 −生産性は5880ではなくて、触媒1kg当たりエチレ
ンホモポリマー6730kgであった。 このようにして得られたエチレンホモポリマーは以下の
特性を示した。 HLMI=13.7 MI5 =0.67 D =0.961 μ =22380 Q =13.0
【0019】エチレンホモポリマーを0.10重量%の
酸化防止剤〔50%のペンタエリトリチルテトラキス
(3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニルプロピオネ
ート)+50%のトリス(2,4- ジ-t- ブチルフェニル)
ホスフィット〕と混合して混合物を顆粒化した後、エチ
レンホモポリマーの顆粒は以下の特性を示した。 HLMI=11.4 D =0.961 TY =4000 TYE =7.0 FM =200000 TI =230 TB =4600 TBE =900 この実施例で得られた結果と実施例1で得られた結果と
の比較より、機械的性質(引張降伏、引張降伏伸び、曲
げ弾性率及び衝撃引張)及びHLMIの減少に関するかぎり
本発明のエチレンホモポリマーによりもたらされた向上
が明らかである。
酸化防止剤〔50%のペンタエリトリチルテトラキス
(3,5- ジ-t- ブチル-4- ヒドロキシフェニルプロピオネ
ート)+50%のトリス(2,4- ジ-t- ブチルフェニル)
ホスフィット〕と混合して混合物を顆粒化した後、エチ
レンホモポリマーの顆粒は以下の特性を示した。 HLMI=11.4 D =0.961 TY =4000 TYE =7.0 FM =200000 TI =230 TB =4600 TBE =900 この実施例で得られた結果と実施例1で得られた結果と
の比較より、機械的性質(引張降伏、引張降伏伸び、曲
げ弾性率及び衝撃引張)及びHLMIの減少に関するかぎり
本発明のエチレンホモポリマーによりもたらされた向上
が明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 (72)発明者 ポール フィアッス アメリカ合衆国 テキサス州 77062 ヒ ューストン サン ハーバー 14511 (72)発明者 ロス エム マーハン アメリカ合衆国 テキサス州 77346 ハ ンブル アレーナス ティンバーズ ドラ イヴ 5702
Claims (17)
- 【請求項1】 約0.956乃至約0.970g/cm3 の
密度と、約7乃至約21g/10min のASTM D 1238-条件F
標準にしたがって測定された高荷重メルトインデックス
を有するエチレンホモポリマー。 - 【請求項2】 約0.957乃至約0.963g/cm3 の
密度と、約11乃至約15g/10min の高荷重メルトイン
デックスを有するエチレンホモポリマー。 - 【請求項3】 請求項1記載のエチレンホモポリマーを
製造するための連続重合法において、実質的にn-ブタ
ン、n-ヘキサン、n-ヘプタン、イソブタン、イソペンタ
ン、イソオクタン、2,2-ジメチルプロパン、シクロペン
タン、シクロヘキサン及びそれらの混合物からなる群か
ら選択した希釈剤の存在下、約55乃至約150℃の重
合温度、約1乃至約10モル%の希釈剤中のエチレン濃
度で、約0.1乃至約5重量%のクロムを含み、約60
0乃至約900℃で活性化した無機支持体に付着させた
酸化クロム触媒にエチレンを接触させる方法。 - 【請求項4】 ループ反応器中で実施し、クロム触媒が
シリカ支持体に支持され、約0.25乃至約2重量%の
クロムを含み、約700乃至約800℃の温度で活性化
された請求項3記載の連続重合法において、希釈剤がn-
ヘキサン及びイソブタンから選択され、重合温度が約9
0乃至約110℃であり、希釈剤中のエチレン濃度が約
3乃至約10モル%である方法。 - 【請求項5】 約0.956乃至約0.970g/cm3 の
密度と、約5乃至約20g/10min の高荷重メルトインデ
ックスを有する、実質的に請求項1記載のエチレンホモ
ポリマーからなる配合物。 - 【請求項6】 約0.957乃至約0.963g/cm3 の
密度と、約9乃至約13g/10min の高荷重メルトインデ
ックスを有する請求項5記載の配合物。 - 【請求項7】 ASTM D638 標準にしたがって測定された
引張降伏が約3550乃至約4670psi である請求項
5又は6記載の配合物。 - 【請求項8】 引張降伏が約3800乃至約4235ps
i である請求項7記載の配合物。 - 【請求項9】 ASTM D638 標準にしたがって測定された
引張降伏伸びが約5.0乃至約8.5%である請求項5
又は6記載の配合物。 - 【請求項10】 引張降伏伸びが約6.0乃至約8.0
%である請求項9記載の配合物。 - 【請求項11】 ASTM D790(正接法1)標準にしたがって
測定された曲げ弾性率が約160000乃至約2190
00psi である請求項5又は6記載の配合物。 - 【請求項12】 曲げ弾性率が約182500乃至約1
97000psi である請求項11記載の配合物。 - 【請求項13】 ASTM D1822標準にしたがって測定され
た衝撃引張が約210乃至約420ft.lb/in2 である請
求項5又は6記載の配合物。 - 【請求項14】 衝撃引張が約294乃至約336ft.l
b/in2 である請求項13記載の配合物。 - 【請求項15】 請求項5又は6記載の配合物から製造
された造形品。 - 【請求項16】 熱成形されたパレットである請求項1
5記載の造形品。 - 【請求項17】 熱成形されたトラックの台ライナーで
ある請求項15記載の造形品。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US28697194A | 1994-08-08 | 1994-08-08 | |
US08/286971 | 1994-08-08 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188623A true JPH08188623A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=23100920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7201982A Pending JPH08188623A (ja) | 1994-08-08 | 1995-08-08 | エチレンホモポリマー、その連続重合調製法、実質的にエチレンホモポリマーからなる配合物及びその配合物から製造した造形品 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6214960B1 (ja) |
JP (1) | JPH08188623A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1923064B1 (en) | 2001-04-18 | 2017-06-28 | Genzyme Corporation | Use of amine polymer for lowering serum glucose |
US7157531B2 (en) * | 2004-06-21 | 2007-01-02 | Univation Technologies, Llc | Methods for producing polymers with control over composition distribution |
TW200635830A (en) * | 2004-12-29 | 2006-10-16 | Hunter Paine Entpr Llc | Composite structural material and method of making the same |
DE102006004672A1 (de) * | 2006-01-31 | 2007-08-02 | Basell Polyolefine Gmbh | Ethylencopolymere aus Ethylen und mindestens einem weiteren 1-Olefin sowie Verfahren zu deren Herstellung |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3083410A (en) * | 1956-11-23 | 1963-04-02 | Phillips Petroleum Co | Cold rolling film of high density ethylene polymer |
US3281405A (en) * | 1964-10-05 | 1966-10-25 | Phillips Petroleum Co | Catalyst and process for polymerizing ethylene |
US3888493A (en) | 1974-04-22 | 1975-06-10 | Rca Corp | Apparatus for inhibiting a plurality of records from being disposed on a turntable |
US4289863A (en) * | 1975-09-10 | 1981-09-15 | Gulf Oil Corporation | Ethylene polymerization process |
US4312967A (en) * | 1980-02-06 | 1982-01-26 | Phillips Petroleum Co. | Polymerization catalyst and process |
FR2570381B1 (fr) * | 1984-09-17 | 1987-05-15 | Bp Chimie Sa | Procede de polymerisation d'ethylene ou de copolymerisation d'ethylene et d'alpha-olefine en lit fluidise en presence de catalyseur a base d'oxyde de chrome |
US4619980A (en) * | 1985-04-01 | 1986-10-28 | Phillips Petroleum Company | Polymerization catalyst, method of making and use therefor |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP7201982A patent/JPH08188623A/ja active Pending
-
1997
- 1997-04-04 US US08/825,857 patent/US6214960B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6214960B1 (en) | 2001-04-10 |
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