JPH08188560A - 多鎖型アミン誘導体及びその製造方法 - Google Patents

多鎖型アミン誘導体及びその製造方法

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JPH08188560A
JPH08188560A JP58895A JP58895A JPH08188560A JP H08188560 A JPH08188560 A JP H08188560A JP 58895 A JP58895 A JP 58895A JP 58895 A JP58895 A JP 58895A JP H08188560 A JPH08188560 A JP H08188560A
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Tetsuya Miyajima
哲也 宮島
Tomohito Kitsuki
智人 木附
Katsumi Kita
克己 喜多
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Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1)で表される多鎖型アミン誘導体
及びその製造方法。 【化1】 〔R1 はOHが置換していてもよいC1〜24のアルキル
基又はアルケニル基、6個のR2 は同一又は異なってそ
れぞれOHが置換していてもよいC1〜4のアルキル基又
はアルケニル基、Xはハロゲン原子。〕 【効果】 皮膚や毛髪に対して低刺激で好ましい感触を
与え、かつ優れた起泡力及び乳化安定性を有し、各種洗
浄剤、乳化剤、コンディショニング剤等の成分として有
用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪及び皮膚化粧料の
基剤、洗浄剤、乳化剤、コンディショニング剤等として
有用な多鎖型アミン誘導体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、洗浄剤や乳化剤としてアルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩などの界面活性剤が使用されてい
る。しかし、これらの多くは使用時において皮膚に対す
る刺激がやや強いという問題がある。このため、アルキ
ルリン酸塩、アシル化アミノ酸塩などの皮膚刺激の弱い
界面活性剤が、毛髪及び皮膚化粧料の基剤、乳化剤とし
て又は皮膚等の洗浄剤として使用されるようになってい
る。
【0003】しかしながら、最近では、消費者の要求の
多様化や高級品指向に伴い、皮膚などに対する刺激が少
ないことに加え、起泡性が良いこと、皮膚などに好まし
い感触を付与できることなどの性能を有するものが求め
られており、上記の界面活性剤はこれらの要求を充分満
足できるものではなかった。
【0004】一方、毛髪のコンディショニング剤や繊維
の仕上げ剤として、カチオン界面活性剤である第四級ア
ンモニウム塩が種々使用されている。しかし、第四級ア
ンモニウム塩は起泡性が不充分であることや皮膚等に対
する刺激が強いことなどから、化粧料の基剤、乳化剤、
皮膚等の洗浄剤等には使用されず、極めて限定された用
途でのみ使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記問題点を解決し、皮膚などに対する刺激が少な
く、起泡性に優れ、更に皮膚等に好ましい感触を与える
ことができ、毛髪及び皮膚化粧料の基剤、洗浄剤、乳化
剤、コンディショニング剤などとして有用な化合物を提
供することにある。
【0006】かかる実情において、本発明者らは鋭意研
究を行った結果、後記一般式(1)で表される新規化合
物が、皮膚等に対して低刺激で好ましい感触を与え、か
つ優れた起泡性及び乳化安定性を有することを見出し、
本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、次の一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】〔式中、R1 はヒドロキシル基が置換して
いてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアル
キル基又はアルケニル基を示し、6個のR2 は同一又は
異なってそれぞれヒドロキシル基が置換していてもよい
直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基又はア
ルケニル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。〕で表さ
れる多鎖型アミン誘導体及びその製造方法に係るもので
ある。
【0010】本発明の化合物と近い構造を有する化合物
としては、2−ヒドロキシプロパンジアミン構造を有す
る化合物(米国特許第3654158号明細書、西独特
許第3607884号明細書、米国特許第498200
0号明細書、特開平1−233264号公報、特開平2
−223515号公報等)が知られているが、本発明の
化合物は3本のカチオン鎖が1個の窒素原子に結合した
3価カチオン界面活性剤であり、構造、機能ともにこれ
らの化合物と異なっている。
【0011】一般式(1)中、R1 で示されるヒドロキ
シル基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素
数1〜24のアルキル基又はアルケニル基の具体例とし
ては、以下のものを挙げることができる。
【0012】直鎖アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシ
ル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサ
デシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イ
コシル、ヘンイコシル、ドコシル、トリコシル及びテト
ラコシルを挙げることができ、分岐鎖アルキル基として
は、例えばメチルヘキシル、エチルヘキシル、メチルヘ
プチル、エチルヘプチル、メチルノニル、メチルウンデ
シル、メチルヘプタデシル、ヘキシルデシル、オクチル
デシルなどの基を挙げることができる。
【0013】直鎖アルケニル基としては、例えばエテニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、
ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデ
セニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、
ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オ
クタデセニル、ノナデセニル、イコセニル、ヘンイコセ
ニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニルなど
の基を挙げることができ、分岐鎖アルケニル基として
は、例えばメチルヘキセニル、エチルヘキセニル、メチ
ルヘプテニル、エチルヘプテニル、メチルノネニル、メ
チルウンデセニル、メチルヘプタデセニル、ヘキシルデ
セニル、オクチルデセニルなどの基を挙げることができ
る。
【0014】ヒドロキシル基で置換された直鎖又は分岐
鎖のアルキル基としては、ヒドロキシル基の置換位置は
特に限定されず、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシ
エチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒド
ロキシペンチル、ヒドロキシヘキシル、ヒドロキシヘプ
チル、ヒドロキシオクチル、ヒドロキシノニル、ヒドロ
キシデシル、ヒドロキシウンデシル、ヒドロキシドデシ
ル、ヒドロキシトリデシル、ヒドロキシテトラデシル、
ヒドロキシペンタデシル、ヒドロキシヘキサデシル、ヒ
ドロキシヘプタデシル、ヒドロキシオクタデシル、ヒド
ロキシノナデシル、ヒドロキシイコシル、ヒドロキシヘ
ンイコシル、ヒドロキシドコシル、ヒドロキシトリコシ
ル、ヒドロキシテトラコシル、ヒドロキシメチルヘキシ
ル、ヒドロキシエチルヘキシル、ヒドロキシメチルヘプ
チル、ヒドロキシエチルヘプチル、ヒドロキシメチルノ
ニル、ヒドロキシメチルウンデシル、ヒドロキシメチル
ヘプタデシル、ヒドロキシヘキシルデシル、ヒドロキシ
オクチルデシルブチルなどの基を挙げることができる。
【0015】ヒドロキシル基で置換された直鎖又は分岐
鎖のアルケニル基としては、ヒドロキシル基の置換位置
は特に限定されず、例えばヒドロキシエテニル、ヒドロ
キシプロペニル、ヒドロキシブテニル、ヒドロキシペン
テニル、ヒドロキシヘキセニル、ヒドロキシヘプテニ
ル、ヒドロキシオクテニル、ヒドロキシノネニル、ヒド
ロキシデセニル、ヒドロキシウンデセニル、ヒドロキシ
ドデセニル、ヒドロキシトリデセニル、ヒドロキシテト
ラデセニル、ヒドロキシペンタデセニル、ヒドロキシヘ
キサデセニル、ヒドロキシヘプタデセニル、ヒドロキシ
オクタデセニル、ヒドロキシノナデセニル、ヒドロキシ
イコセニル、ヒドロキシヘンイコセニル、ヒドロキシド
コセニル、ヒドロキシトリコセニル、ヒドロキシテトラ
コセニル、ヒドロキシメチルヘキセニル、ヒドロキシエ
チルヘキセニル、ヒドロキシメチルヘプテニル、ヒドロ
キシエチルヘプテニル、ヒドロキシメチルノネニル、ヒ
ドロキシメチルウンデセニル、ヒドロキシメチルヘプタ
デセニル、ヒドロキシヘキシルデセニル、ヒドロキシオ
クチルデセニルなどの基を挙げることができる。
【0016】これらのうち、R1 としてはヒドロキシル
基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1
〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、更に
直鎖又は分岐鎖の炭素数8〜12のアルキル基が好まし
く、特に直鎖の炭素数8〜12のアルキル基が好まし
い。
【0017】また、一般式(1)中、R2 で示されるヒ
ドロキシル基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖
の炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基の具体例
としては、上記のR1 の具体例のうち炭素数1〜4のも
のが挙げられるが、なかでもメチル基及びエチル基が好
ましく、特にメチル基が好ましい。1分子中の6個のR
2 は同一であっても異なっていてもよいが、同一である
のがより好ましい。
【0018】一般式(1)中、Xで示されるハロゲン原
子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ
素原子が挙げられ、中でも塩素原子及び臭素原子が好ま
しく、特に塩素原子が好ましい。
【0019】本発明化合物(1)は、例えば次の反応a
又はbに従って製造することができる。
【0020】
【化4】
【0021】〔式中、R1 、R2 及びXは前記と同じ意
味を示す。〕 すなわち、トリス(3−アミノ−2−ヒドロキシプロピ
ル)アミノ誘導体(2)とハロゲン化炭化水素(3)を
反応させることにより、本発明の多鎖型アミン誘導体
(1)が製造される。
【0022】化合物(2)と化合物(3)との反応は、
例えば不活性溶媒の存在下、20〜150℃、好ましく
は60〜120℃で、化合物(2)の3個アミノ基に対
し2〜10倍当量の化合物(3)を反応させることによ
って行われる。この際、反応により生成するハロゲン化
水素を中和するため、種々のアルカリ剤を共存させるこ
とにより、より円滑に反応が進行する。アルカリ剤とし
ては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩等が
挙げられるが、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム等が好ましい。また、不活性溶媒
としては、水、アルコール、脂肪族炭化水素系溶媒、芳
香族炭化水素系溶媒等が挙げられ、これらの1種を単独
で、又は2種以上を組み合せて用いることができるが、
特に水、低級アルコール又は水と低級アルコールの混合
溶媒が好ましい。
【0023】本反応において、化合物(3)として、R
2 の異なる2種以上を組み合せて用いることにより、2
種以上のR2 を有する化合物(1)を製造することがで
きるが、単一の化合物(2)を用いてすべてのR2 が同
一である化合物(1)を製造するのが簡便であり、より
好ましい。
【0024】
【化5】
【0025】〔式中、R1 、R2 及びnは前記と同じ意
味を示す。〕 すなわち、トリス(3−ハロ−2−ヒドロキシプロピ
ル)アミン(4)と3級アミン(5)とを反応させるこ
とにより、本発明の多鎖型アミン誘導体(1)が製造さ
れる。
【0026】化合物(4)と化合物(5)との反応は、
溶媒の存在下又は不存在下、20〜120℃、好ましく
は50〜100℃で、化合物(4)に対し3〜5倍モル
の化合物(5)を反応させることによって行われる。溶
媒としては前記反応aと同様のものが用いられる。
【0027】なお、前記反応a及びbにおいて本発明化
合物(1)の原料として用いた化合物(2)及び(4)
は、例えば以下の反応式に従って製造することができ
る。
【0028】
【化6】
【0029】〔式中、R1 及びXは前記と同じ意味を示
す。〕 すなわち、アンモニアガスあるいはアンモニア水とエピ
ハロヒドリン(6)を反応させることにより化合物
(4)が得られ、化合物(4)又はこれに塩基性化合物
を作用させて得られるエポキシ化合物(7)と1級アミ
ン(8)とを反応させることにより化合物(2)が得ら
れる。
【0030】アンモニアとエピハロヒドリン(6)との
反応は、例えば無溶媒下、又は低級アルコール、エーテ
ル、芳香族炭化水素又はこれらの混合物等の反応に不活
性な溶媒中、好ましくは−20〜100℃、特に好まし
くは0〜50℃で行うことができる。また、アンモニア
水を用いて行う場合は、好ましくは無溶媒下又は低級ア
ルコール溶媒中、0〜50℃で行う。使用するアンモニ
アとエピハロヒドリン(6)の量比は、適宜設定するこ
とができるが、エピハロヒドリン(6)をアンモニアに
対して、3〜6倍モル使用するのが好ましい。
【0031】続く、エポキシ化合物(7)の合成に用い
られる塩基性化合物としては、例えば、アルカリ金属水
酸化物、アルカリ金属炭酸塩、アミン類等が好ましく、
特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。ハ
ロヒドリン化合物(4)と塩基性化合物との反応は、例
えば、水、低級アルコール又はこれらの混合物等の反応
に不活性な溶媒中、好ましくは0〜80℃、特に好まし
くは20〜60℃で行うことができる。また使用するハ
ロヒドリン化合物(4)と塩基性化合物の量比は適宜設
定することができるが、塩基性化合物をハロヒドリン化
合物(4)に対して2〜5倍モル使用するのが好まし
い。
【0032】上記のようにして得られたハロヒドリン化
合物(4)又はエポキシ化合物(7)と1級アミン
(8)との反応は、例えば、無溶媒下、又は低級アルコ
ール、エーテル、芳香族炭化水素又はこれらの混合物な
どの反応に不活性な溶媒中、好ましくは、40〜150
℃、特に好ましくは60〜100℃で行うことができ
る。また、反応に使用する各化合物の量比は、適宜設定
することができるが、一般には、1級アミン化合物
(8)をハロヒドリン化合物(4)又はエポキシ化合物
(7)に対して3〜20倍モル、特に3〜10倍モル使
用するのが好ましい。
【0033】本発明の多鎖型アミン誘導体(1)は、皮
膚等に対して低刺激で好ましい感触を与え、かつ優れた
起泡力を有することから、皮膚、毛髪、食器、衣料用
等、各種洗浄剤に、また安定な乳化性能を有することか
ら、皮膚、毛髪用化粧料の乳化剤、コンディショニング
剤として使用することができる。
【0034】本発明化合物をこれらの用途に使用する場
合、必要に応じて公知の各種界面活性剤、保湿剤、殺菌
剤、乳化剤、増粘剤、パール化剤、二価金属イオン捕捉
剤、アルカリ剤、無機塩、再汚染防止剤、酵素、有効塩
素の捕捉剤、還元剤、漂白剤、蛍光染料、可溶化剤、香
料、ケーキング防止剤、酵素の活性化剤、酸化防止剤、
防腐剤、色素、青味付け剤、漂白活性化剤、酵素安定化
剤、相調節剤、浸透剤等を配合することができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】実施例1 500mlオートクレーブにトリス(2−ヒドロキシ−4
−アザドデシル)アミン30g(0.052mol)、塩
化メチル37g(0.73mol)、炭酸ナトリウム11
g(0.10mol)、イソプロピルアルコール130ml
及び水20mlを入れ、80℃に昇温した。その後80℃
を5時間維持し、室温まで放冷後、減圧下溶媒を留去
し、残渣をクロロホルム300mlに溶解し、水洗を行っ
た。減圧下クロロホルムを留去し、トリス(2−ヒドロ
キシ−4,4−ジメチル−4−アゾニアドデシル)アミ
ンクロリド36g(収率90%)を得た。この化合物
は、高速液体クロマトグラフィー〔カラム;RP−18
(Merck社製)、溶離液;メタノール/水=65/35
(20mMテトラブチルアンモニウムブロミド)〕によ
り、単一物であることを確認した。
【0037】1H-NMR(CD3OD-CDCl3):δ(ppm) 0.88(9H,三重線,a) 1.29(30H,一重線,b) 1.78(6H,幅広い一重線,c) 2.75(6H,幅広い一重線,d) 3.24(9H,一重線,e-1) 3.25(9H,一重線,e-2) 3.35〜3.90(12H, 複雑な多重線,f) 4.40(3H,幅広い一重線,g)
【0038】
【化7】
【0039】実施例2 500mlオートクレーブにトリス(2−ヒドロキシ−4
−アザヘキサデシル)アミン30g(0.041mo
l)、塩化メチル31g(0.61mol)、炭酸ナトリウ
ム7.2g(0.068mol)、イソプロピルアルコー
ル130ml及び水20mlを入れ、85℃に昇温した。そ
の後85℃を5時間維持し、室温まで放冷後、減圧下溶
媒を留去し、残渣をクロロホルム300mlに溶解し、水
洗を行った。減圧下クロロホルムを留去し、トリス(2
−ヒドロキシ−4,4−ジメチル−4−アゾニアヘキサ
デシル)アミンクロリド38g(収率98%)を得た。
この化合物は、高速液体クロマトグラフィー〔カラム;
RP−18(Merck社製)、溶離液;メタノール/水=
9/1(20mMテトラブチルアンモニウムブロミド)〕
により、単一物であることを確認した。
【0040】1H-NMR(CD3OD-CDCl3):δ(ppm) 0.88(9H,三重線,a) 1.27(54H,一重線,b) 1.78(6H,幅広い一重線,c) 2.78(6H,幅広い一重線,d) 3.24(9H,一重線,e-1) 3.25(9H,一重線,e-2) 3.35〜3.90(12H, 複雑な多重線,f) 4.42(3H,幅広い一重線,g)
【0041】
【化8】
【0042】
【発明の効果】本発明の新規多鎖型アミン誘導体(1)
は、皮膚や毛髪に対して低刺激で好ましい感触を与え、
かつ優れた起泡力及び乳化安定性を有し、各種洗浄剤、
乳化剤、コンディショニング剤等の成分として有用であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 はヒドロキシル基が置換していてもよい直
    鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアルキル基又はア
    ルケニル基を示し、6個のR2 は同一又は異なってそれ
    ぞれヒドロキシル基が置換していてもよい直鎖もしくは
    分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を
    示し、Xはハロゲン原子を示す。〕で表される多鎖型ア
    ミン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(1)において、R1 がヒドロキ
    シル基が置換していてもよい直鎖もしくは分岐鎖の炭素
    数1〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、かつ
    6個のR2 が同一又は異なってメチル基又はエチル基で
    ある請求項1記載の多鎖型アミン誘導体。
  3. 【請求項3】 次の一般式(2) 【化2】 〔式中、R1 はヒドロキシル基が置換されていてもよい
    直鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜24のアルキル基又は
    アルケニル基を示す。〕で表されるアミン誘導体と、次
    の一般式(3) R2-X (3) 〔式中、R2 はヒドロキシル基が置換していてもよい直
    鎖もしくは分岐鎖の炭素数1〜4のアルキル基又はアル
    ケニル基を示し、Xはハロゲン原子を示す。〕で表され
    る1種又はR2 の異なる2種以上のハロゲン化炭化水素
    とを反応させることを特徴とする請求項1記載の多鎖型
    アミン誘導体の製造方法。
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