JPH08188525A - マッサージ用化粧料 - Google Patents

マッサージ用化粧料

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Publication number
JPH08188525A
JPH08188525A JP173595A JP173595A JPH08188525A JP H08188525 A JPH08188525 A JP H08188525A JP 173595 A JP173595 A JP 173595A JP 173595 A JP173595 A JP 173595A JP H08188525 A JPH08188525 A JP H08188525A
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JP
Japan
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galactopyranoside
massage
fragrance
enzyme
added
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Application number
JP173595A
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English (en)
Inventor
Munehiko Donpou
宗彦 鈍寳
Takashi Kimura
隆 木村
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適切なマッサージ終了時期の指標として香気
が放出されるとともに、香りが徐放されることにより、
使用者に既存のマッサージ用化粧料にない新たな使用感
を与えるマッサージ用化粧料を提供する。 【構成】 酵素の作用により分解して香料となる香料前
駆体物質と、香料前駆体物質を分解する酵素とを配合し
てなることを特徴とするマッサージ用化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マッサージ用化粧料に
関するものであり、さらには、使用感に優れたマッサー
ジ用化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、わが国においても健康に対する関
心が高まり、エアロビクスや様々なスポーツによりシェ
イプアップを行い、健康美を求める傾向にある。それと
ともに、エステテック等のボディーケアに対する意識が
高まってきており、様々なマッサージ用化粧料が提供さ
れている。このようなマッサージ用化粧料には、その使
用感を高めるために各種香料が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のマッサージ用化
粧料では、香料は、その香気力価は一定になるように配
合されており、香りが徐放されるマッサージ用化粧料は
知られていない。また、マッサージ用化粧料は、通常、
入浴時や洗顔時に使用するため、時間が確認しにくく、
このため、適当なマッサージ推奨時間が経過したことを
確認することのできるマッサージ用化粧料が望まれてい
る。本発明は、新たな使用感を与えるとともに、適切な
マッサージ奨励時間が経過したことを確認することので
きるマッサージ用化粧料を提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を改善すべく鋭意検討の結果、マッサージ用化粧
料に香料前駆体物質とこれを分解する酵素とを配合する
ことにより、上記課題を解決することができるという知
見を得、この知見に基づいて本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、酵素の作用により分解して香料となる香
料前駆体物質と、香料前駆体物質を分解する酵素とを配
合してなることを特徴とするマッサージ用化粧料を要旨
とするものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
マッサージ用化粧料は、香料前駆体物質と、この香料前
駆体物質を分解する酵素とを配合してなるものであり、
ここにいう配合してなるとは、香料前駆体物質と酵素と
が混合して存在すること、又は別々に存在して使用時に
両者が接触できる状態で組み合わすこと、をいう。
【0006】本発明に用いられる香料前駆体物質として
は、加水分解酵素により分解し、香料成分を生じるもの
であれば特に限定されず、公知の香料の配糖体、グリセ
リド、ペプチド誘導体、アミノ酸誘導体等を使用するこ
とができる。これらの香料前駆体物質は有機合成あるい
は酵素を用いた合成、もしくはこれらを組み合わせた方
法により合成することができる。本発明においては、こ
れらの香料前駆体物質を1種で配合してもよいし、複数
を調合して配合してもよい。
【0007】上記の香料の配糖体としては、例えばアル
コール系香料と、公知の単糖類、オリゴ糖類、多糖類か
らなる配糖体が挙げられ、単糖類としては、例えばグル
コース、ガラクトース、マンノース、グルコサミン、ガ
ラクトサミン、マンノサミン等の六炭糖類、アラビノー
ス、キシロース、リボース等の五炭糖類等が挙げられ、
オリゴ糖としては、例えばシュークロース、ラクトー
ス、トレハロース、マルトース、セロビオース、イソマ
ルトース、ゲンチオビオース、ラミナリビオース、キト
ビオース、マンノビオース、ソホロース、マントトリオ
ース、澱粉又はセルロース等の加水分解物等が挙げら
れ、多糖類としては、例えば、澱粉、セルロース等が挙
げられるが、これらの中でも、特にグルコース、ガラク
トース、マンノース、グルコサミン、マルトース、ラク
トースが好ましい。
【0008】また、アルコール系香料としては、例えば
青葉アルコール、3−オクテノール、9−デセノール、
リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロー
ル、ロジノール、ジメチルオクタノール、ヒドロキシシ
トロネロール、テトラヒドロリナロール、ラバンジュオ
ール、ムゴール、ミセノール、テルピネオール、1−メ
ントール(L−メントール)、ボルネオール、イソブレ
ゴール、テトラヒドロムゴール、ボルニルメトキシシク
ロヘキサノール、ノボール、ファルネソール、ネロリド
ール、サンタロール、サンダロール、セドロール、ベチ
ベロール、パチュリアルコール、ベンジルアルコール、
β−フェニルエチルアルコール、γ−フェニルプロピル
アルコール、シンナミックアルコール、アニスアルコー
ル、α−アミルシンナミックアルコール、ジメチルベン
ジルカルビノール、メチルフェニルカルビノール、ジメ
チルフェニルカルビノール、β−フェニルエチルジメチ
ルカルビノール、β−フェニルエチルメチルエチルカル
ビノール、フェノキシエチルアルコール、フェニルグリ
コール、第3級ブチルシクロヘキサノール等が挙げられ
る。
【0009】また、上記のグリセリド誘導体としては、
例えばグリセリンとカルボン酸系香料とのモノグリセラ
イド、ジグリセライド、トリグリセライド等が挙げら
れ、カルボン酸系香料としては、例えば安息香酸、桂皮
酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂皮酸等が挙げられる。
【0010】さらに、上記のアミノ酸もしくはペプチド
誘導体としては、例えばアルコール系、カルボン酸系、
アミン系香料のアミノ酸もしくはペプチド誘導体が挙げ
られ、アミン系香料としては、例えば、インドール、ス
カトール、2−メチルテトラヒドロキノリン、6−メチ
ルキノリン等が挙げられる。
【0011】また、本発明に用いられる酵素としては、
香料前駆体を加水分解できる酵素であれば特に限定され
るものではなく、配糖体に作用する酵素としては、α−
グルコシダーゼ、β−グルコシダーゼ、α−アミラー
ゼ、β−アミラーゼ、α−ガラクトシダーゼ、β−ガラ
クトシダーゼ、α−マンノシダーゼ、β−マンノシダー
ゼ、α−グルコサミニダーゼ、β−グルコサミニダー
ゼ、β−フラクトフラノシダーゼ等が挙げられる。ま
た、グリセライドに作用する酵素としては、リパーゼ、
エステラーゼ等が挙げられる。さらに、アミノ酸又はペ
プチド誘導体に作用する酵素としては、ペプチダーゼ、
パパイン、ペプシン、トリプシン等のプロテアーゼが挙
げられる。
【0012】このときの香料前駆体物質の配合量として
は、用いる香料の種類により異なるが、0.01〜20
重量%、より好ましくは0.05〜10重量%、さらに
好ましくは0.1〜5重量%程度がよい。また、酵素の
配合量としては、酵素反応により香料前駆体物質を分解
できる量であれば特に限定されるものではないが、0.
01〜20重量%、より好ましくは0.1〜5重量%程
度がよい。
【0013】これらの香料前駆体物質及び酵素のマッサ
ージ用化粧料への配合方法としては、例えばマッサージ
パウダー等に配合する場合には、香料前駆体物質及び酵
素は共に粉末状であるからそのまま添加することができ
る。また、例えば、マッサージクリームやマッサージ液
等の水分を含むマッサージ用化粧料に配合する場合に
は、香料前駆体物質又は酵素のどちらか一方を、これら
のマッサージ用化粧料に添加し、他方を化粧水や乳液、
ローションクリーム等に添加して、両者を合わせて使用
すればよい。
【0014】
【作用】本発明によれば、香料前駆体物質と酵素とをマ
ッサージ用化粧料に配合することにより、香料前駆体物
質と酵素と水が存在した時点ではじめて酵素が作用し、
香料前駆体物質が分解されて香りを放ち、この香りの放
出によって、使用者に適切なマッサージ時間を知らせる
ことができる。
【0015】
【実施例】次に、実施例によって本発明を具体的に説明
する。
【0016】参考例1(フェネチル−β−D−ガラクト
ピラノシドの合成) フェネチルアルコール(和光純薬社製特級試薬)4.0
g及び乳糖20gを4mMのリン酸カリウム緩衝液(p
H7.0)500ミリリットルに溶解した。これに、β
−ガラクトシダーゼ(スミラクトGLL、新日本化学社
製)10000Uを加えて、40℃で20時間反応させ
た後、100℃で5分間処理して反応を停止させた。得
られた反応物中の未反応の原料をクロロホルムにより抽
出除去した後、水層画分を50ミリリットルのダイアイ
オン(DIAION) HP−20(三菱化学社製)カ
ラムに通液し、フェネチル−β−D−ガラクトピラノシ
ドを吸着させた。このカラムを、蒸留水1リットルで洗
浄した後、メタノール500ミリリットルでフェネチル
−β−D−ガラクトピラノシドを溶出させた。得られた
フェネチル−β−D−ガラクトピラノシド画分を減圧濃
縮することにより、1.51gのフェネチル−β−D−
ガラクトピラノシドを得た。
【0017】参考例2(ゲラニル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成) ゲラニオール(和光純薬社製特級試薬)5g及び乳糖2
5gを、40容量%のアセトニトリルを含む5mMのリ
ン酸緩衝液(pH7.0)500ミリリットルに溶解
し、これにβ−ガラクトシダーゼ(スミラクトGLL、
新日本化学社製)10000Uを加えて、30℃で3時
間反応させた。反応液中のアセトニトリルをエバポレー
ターで減圧溜去した後、等容のクロロホルムで3回抽出
した。水層画分を減圧して水層に含まれているクロロホ
ルムを除去した後、この水溶液をダイアイオン(DIA
ION) HP−20(三菱化学社製)カラムに通液
し、ゲラニル−β−D−ガラクトピラノシドを吸着さ
せ、蒸留水1リットルでカラムを洗浄した後、メタノー
ル500ミリリットルでゲラニル−β−D−ガラクトピ
ラノシドを溶出させた。得られた溶出液を減圧濃縮した
後、シリカゲル(和光純薬社製クロマトグラフィー用シ
リカゲル)カラムに通液し、クロロホルム:メタノール
が容量比で9:1、8:2、7:3、6:4の溶液を用
いてステップワイズ法で溶出させた。溶出画分を薄層ク
ロマトグラフィー(TLC)で分析した後、ゲラニル−
β−D−ガラクトピラノシドを含む画分を減圧濃縮する
ことにより、420mgのゲラニル−β−D−ガラクト
ピラノシドを得た。
【0018】参考例3(ネロリル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成) ネロール(和光純薬社製特級試薬)5g及び乳糖25g
を、40容量%のアセトニトリルを含む5mMのリン酸緩
衝液(pH7.0)500ミリリットルに溶解し、これ
にβ−ガラクトシダーゼ(スミラクトGLL、新日本化
学社製)を10000Uを加えて、30℃で3時間反応
させた。反応液中のアセトニトリルをエバポレーターで
減圧溜去し、等容のクロロホルムで3回抽出した。水層
を減圧して、水層に含まれているクロロホルムを除去し
た後、この水溶液をダイアイオン(DIAION) H
P−20(三菱化学社製)カラムに通液し、ネロリル−
β−D−ガラクトピラノシドを吸着させ、蒸留水1リッ
トルでカラムを洗浄した後、メタノール500ミリリッ
トルでネロリル−β−D−ガラクトピラノシドを溶出さ
せた。得られた溶出液を減圧濃縮した後、シリカゲル
(和光純薬社製クロマトグラフィー用シリカゲル)カラ
ムに通液し、クロロホルム:メタノールが容量比で9:
1、8:2、7:3、6:4の溶液を用いてステップワ
イズ法で溶出した。溶出画分を薄層クロマトグラフフィ
ー(TLC)で分析した後、ネロリル−β−D−ガラク
トピラノシドを含む画分を減圧濃縮することにより、4
20mgのネロリル−β−D−ガラクトピラノシドを得
た。
【0019】参考例4(シトロネリル−β−D−ガラク
トピラノシドの合成) シトロネロール(和光純薬社製特級試薬)5g及び乳糖
25gを、40容量%のアセトニトリルを含む5mMの
リン酸緩衝液(pH7.0)に溶解し、これに、β−ガ
ラクトシダーゼ(スミラクトGLL、新日本化学社製)
10000Uを加えて、30℃で3時間反応させた後、
反応液中のアセトニトリルをエバポレーターで減圧溜去
し、等容のクロロホルムで3回抽出した。抽出液を減圧
して、水層に含まれているクロロホルムを除去した後、
この水溶液をダイアイオン(DIAION) HP−2
0(三菱化学社製)カラムに通液した。このカラムを蒸
留水1リットルで洗浄した後、メタノール500ミリリ
ットルでシトロネリル−β−D−ガラクトピラノシドを
溶出させた。得られた溶出液を減圧濃縮した後、シリカ
ゲル(和光純薬社製クロマトグラフィー用シリカゲル)
カラムに通液し、クロロホルム:メタノールが容量比で
9:1、8:2、7:3、6:4の溶液を用いてステッ
プワイズ法で溶出した。この溶出画分を薄層クロマトグ
ラフィーで分析した後、シトロネリル−β−D−ガラク
トピラノシドを含む画分を減圧濃縮することにより、4
00mgのシトロネリル−β−D−ガラクトピラノシド
を得た。
【0020】参考例5(メンチル−β−D−ガラクトピ
ラノシドの合成) L−メントール(和光純薬社製特級試薬)5g及び乳糖
25gを40容量%のアセトニトリルを含む5mMのリ
ン酸カリウム緩衝液(pH7.0)500ミリリットル
に溶解した。これにβ−ガラクトシダーゼ(スミラクト
GLL、新日本化学社製)10000Uを加えて、30
℃で4時間反応させ、次いで100℃で5分間処理して
反応を停止させた。次に、得られた反応物中のアセトニ
トリルをエバポレーターで減圧溜去し、n−ヘキサンで
未反応の原料を抽出除去した。水層画分を、画分中のヘ
キサンを減圧溜去した後に50ミリリットルのダイアイ
オン(DIAION) HP−20(三菱化学社製)カ
ラムに通液してメンチル−β−D−ガラクトピラノシド
を吸着させ、蒸留水1リットルでカラムを洗浄した後、
メタノール500ミリリットルでメンチル−β−D−ガ
ラクトピラノシドを溶出させた。得られたメンチル−β
−D−ガラクトピラノシド画分を減圧濃縮し、50ミリ
リットルのシリカゲル(和光純薬社製クロマトグラフィ
ー用シリカゲル)カラムに通液してメンチル−β−D−
ガラクトピラノシドを吸着させ、クロロホルム:メタノ
ールが容量比で9:1、8:2、7:3、6:4の溶液
を用いて、ステップワイズ法で溶出させた。得られたメ
ンチル−β−D−ガラクトピラノシド画分を減圧乾固す
ることにより、250mgのメンチル−β−D−ガラク
トピラノシドを得た。
【0021】参考例6(ゲラニル−β−D−グルコピラ
ノシドの合成) ドライエーテル300ミリリットルに、モレキュラーシ
ーブ4A(和光純薬社製特級試薬)125g、炭酸銀3
0.8gを加え、これを氷水で冷却しながら、アセトブ
ロモグルコース40gを含むドライエーテル100ミリ
リットルを滴下した。さらに、ゲラニオール10.0g
を含むドライエーテル30ミリリットルを滴下し、室温
(25℃)で8時間反応させた。反応終了後、この溶液
に酢酸エチルを加えてセライト濾過し、濾液を重曹水で
洗浄して油層を脱水した後、減圧濃縮した。得られた濃
縮液をシリカゲル(和光純薬社製クロマトグラフィ用シ
リカゲル)カラムに通液し、ゲラニオールのテトラアセ
チル体を精製した。得られたゲラニオールのテトラアセ
チル体を含むメタノール300ミリリットルに、水酸化
ナトリウム3gを加えて室温(25℃)で脱アセチル化
を行い、シリカゲル(和光純薬社製クロマトグラフィ用
シリカゲル)カラムに通液し、クロロホルム:メタノー
ルが容量比で9:1の混合溶液で溶出した。この溶出画
分を薄層クロマトグラフィーで分析した後、ゲラニル−
β−D−グルコピラノシドを含む画分を減圧濃縮するこ
とにより、12.5gのゲラニル−β−D−グルコピラ
ノシドを得た。
【0022】実施例1、比較例1 市販の塩マッサージパウダー(赤穂化成社製 商品名
ソルティナ粉末、推奨マッサージ時間:5分)5gに、
参考例1、2、3、4、5で合成したフェネチル−β−
D−ガラクトピラノシド12mg、ゲラニル−β−D−
ガラクトピラノシド5mg、ネロリル−β−D−ガラク
トピラノシド2mg、シトロネリル−β−D−ガラクト
ピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガラクトピラノ
シド1mg及びβ−ガラクトシダーゼ(スミラクトGL
L、新日本化学社製)15mgとラクターゼ(ラクター
ゼF「アマノ」、天野製薬社製)5mgを添加した。こ
のようにして作製したマッサージパウダーを室温25℃
の条件下で、十分に濡れた皮膚上でマッサージすること
により、香りが徐放されるかどうかを20名のパネラー
によるパネルテストで調べた(実施例1)。また、フェ
ネチル−β−D−ガラクトピラノシド12mg、ゲラニ
ル−β−D−ガラクトピラノシド5mg、ネロリル−β
−D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−
D−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガ
ラクトピラノシド1mgに代えて、フェネチルアルコー
ル6mg、ゲラニオール2.5mg、ネロール1mg、
シトロネロール0.5mg、L−メントール0.5mg
を添加したマッサージパウダーを作製し、同様にして香
りが徐放されるかどうかを調べた(比較例1)。その結
果を表1に示す。なお、評価基準は以下に示す通りであ
り、表中の値は、20名の評価の平均値で表した。
【0023】〔評価基準〕 基準 香気力価 5 強い 4 やや強い 3 どちらでもない 2 やや弱い 1 弱い 0 無臭
【0024】
【表1】
【0025】表1に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ゲラニル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラノシド、シト
ロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、メンチル−β
−D−ガラクトピラノシドを添加したマッサージパウダ
ー(実施例1)を用いると、香りが徐放され、適切なマ
ッサージ終了時期を香気の放出により確認することがで
きる。一方、フェネチルアルコール、ゲラニオール、ネ
ロール、シトロネロール、L−メントールを添加したマ
ッサージパウダー(比較例1)では、最初から香りが強
く放出され、適切なマッサージ終了時期を確認すること
ができなかった。
【0026】実施例2、比較例2 市販の塩ボディーマッサージクリーム(赤穂化成社製
商品名 ソルティナ、推奨マッサージ時間:5分)5g
に、参考例1、2、3、4、5で合成したフェネチル−
β−D−ガラクトピラノシド12mg、ゲラニル−β−
D−ガラクトピラノシド5mg、ネロリル−β−D−ガ
ラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−D−ガラ
クトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガラクトピ
ラノシド1mgを添加した。このようにして作製したボ
ディーマッサージクリームを室温25℃の条件下で、十
分に濡れた皮膚上でマッサージしながら、β−ガラクト
シダーゼ(スミラクトGLL、新日本化学社製)15m
gとラクターゼ(ラクターゼF「アマノ」、天野製薬社
製)5mgを添加した。添加後、香気が放出されるかど
うかを官能試験により調べた(実施例2)。また、フェ
ネチル−β−D−ガラクトピラノシド12mg、ゲラニ
ル−β−D−ガラクトピラノシド5mg、ネロリル−β
−D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−
D−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガ
ラクトピラノシド1mgに代えて、フェネチルアルコー
ル6mg、ゲラニオール2.5mg、ネロール1mg、
シトロネロール0.5mg、L−メントール0.5mg
を添加したマッサージクリームを作製し、同様にして香
りが徐放されるかどうかを調べた(比較例2)。その結
果を表2に示す。なお、評価基準は実施例1と同じであ
る。
【0027】
【表2】
【0028】表2に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ゲラニル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラノシド、シト
ロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、メンチル−β
−D−ガラクトピラノシドを添加したマッサージクリー
ム(実施例2)を用いると、適切なマッサージ終了時期
を香気の放出により確認することができる。一方、フェ
ネチルアルコール、ゲラニオール、ネロール、シトロネ
ロール、L−メントールを添加したマッサージクリーム
(比較例2)では、適切なマッサージ終了時期を確認す
ることができなかった。
【0029】実施例3、比較例3 市販のボディーマッサージ液(赤穂化成株式会社製 商
品名 ソルティナ溶液、推奨マッサージ時間:5分)5
ミリリットルに、参考例1、2、3、4、5で合成した
フェネチル−β−D−ガラクトピラノシド12mg、ゲ
ラニル−β−D−ガラクトピラノシド5mg、ネロリル
−β−D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−
β−D−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D
−ガラクトピラノシド1mgを添加した。このようにし
て作製したボディーマッサージ液を室温25℃の条件下
で、皮膚上でマッサージしながら、β−ガラクトシダー
ゼ(スミラクトGLL、新日本化学社製)15mgとラ
クターゼ(ラクターゼF「アマノ」、天野製薬社製)5
mgを含む水溶液1ミリリットルを添加した。添加後、
香気が放出されるかどうかを20名のパネラーによるパ
ネルテストで調べた(実施例3)。また、フェネチル−
β−D−ガラクトピラノシド12mg、ゲラニル−β−
D−ガラクトピラノシド5mg、ネロリル−β−D−ガ
ラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−D−ガラ
クトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガラクトピ
ラノシド1mgに代えて、フェネチルアルコール6m
g、ゲラニオール2.5mg、ネロール1mg、シトロ
ネロール0.5mg、L−メントール0.5mgを添加
したボディーマッサージ液を作製し、同様にして香りが
徐放されるかどうかを調べた(比較例3)。その結果を
表3に示す。なお、評価基準は実施例1と同じである。
【0030】
【表3】
【0031】表3に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ゲラニル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラノシド、シト
ロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、メンチル−β
−D−ガラクトピラノシドを添加したマッサージ液(実
施例3)を用いると、適切なマッサージ終了時期を香気
の放出により確認することができる。一方、フェネチル
アルコール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロー
ル、L−メントールを添加したマッサージ液(比較例
3)では、最初から、香りが強く放出されて、適切なマ
ッサージ終了時期を確認することができなかった。
【0032】実施例4、比較例4 市販の塩マッサージパウダー(クロス社製 商品名 エ
ステ美塩<フェイシャル用>、推奨マッサージ時間:5
分)5gに、参考例1、3、4、5、6で合成したフェ
ネチル−β−D−ガラクトピラノシド12mg、ネロリ
ル−β−D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル
−β−D−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−
D−ガラクトピラノシド1mg、ゲラニル−β−D−グ
ルコピラノシド5mg及びβ−ガラクトシダーゼ(スミ
ラクトGLL、新日本化学社製)15mg、ラクターゼ
(ラクターゼF「アマノ」、天野製薬社製)5mgとセ
ルラーゼ(セルラーゼA「アマノ」、天野製薬社製)2
mgを添加した。このようにして作製したマッサージパ
ウダーを室温25℃の条件下で、十分に濡れた皮膚上で
マッサージすることにより、香りが徐放されるかどうか
を20名のパネラーによるパネルテストで調べた(実施
例4)。また、フェネチル−β−D−ガラクトピラノシ
ド12mg、ネロリル−β−D−ガラクトピラノシド2
mg、シトロネリル−β−D−ガラクトピラノシド1m
g、メンチル−β−D−ガラクトピラノシド1mg、ゲ
ラニル−β−D−グルコピラノシド5mgに代えてフェ
ネチルアルコール6mg、ゲラニオール2.5mg、ネ
ロール1mg、シトロネロール0.5mg、L−メント
ール0.5mgを添加したマッサージパウダーを作製
し、同様にして香りが徐放されるかどうかを調べた(比
較例4)。その結果を表4に示す。なお、評価基準等は
実施例1と同じである。
【0033】
【表4】
【0034】表4に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、シトロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、
メンチル−β−D−ガラクトピラノシド、ゲラニル−β
−D−グルコピラノシドを添加したマッサージパウダー
(実施例4)を用いると、香りが徐放され、適切なマッ
サージ終了時期を香気の放出により確認することができ
る。一方、フェネチルアルコール、ゲラニオール、ネロ
ール、シトロネロール、L−メントールを添加したマッ
サージパウダー(比較例4)では、最初から香りが強く
放出され、適切なマッサージ終了時期を確認することが
できなかった。
【0035】実施例5、比較例5 市販の塩ボディーマッサージクリーム(赤穂化成社製
商品名 ソルティナ、推奨マッサージ時間:5分)5g
に、参考例1、3、4、5、6で合成したフェネチル−
β−D−ガラクトピラノシド12mg、ネロリル−β−
D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−D
−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガラ
クトピラノシド1mg、ゲラニル−β−D−グルコピラ
ノシド5mgを添加した。このようにして作製したボデ
ィーマッサージクリームを室温25℃の条件下で、十分
に濡れた皮膚上でマッサージしながら、β−ガラクトシ
ダーゼ(スミラクトGLL、新日本化学社製)15m
g、ラクターゼ(ラクターゼF「アマノ」、天野製薬社
製)5mgとセルラーゼ(セルラーゼA「アマノ」、天
野製薬社製)2mgを添加した。添加後、香りが放出さ
れるかどうかを官能試験により調べた(実施例5)。ま
た、フェネチル−β−D−ガラクトピラノシド12m
g、ネロリル−β−D−ガラクトピラノシド2mg、シ
トロネリル−β−D−ガラクトピラノシド1mg、メン
チル−β−D−ガラクトピラノシド1mg、ゲラニル−
β−D−グルコピラノシドに代えてフェネチルアルコー
ル6mg、ゲラニオール2.5mg、ネロール1mg、
シトロネロール0.5mg、L−メントール0.5mg
を添加したマッサージクリームを作製し、同様にして香
りが徐放されるかどうかを調べた(比較例5)。その結
果を表5に示す。なお、評価基準は実施例1と同じであ
る。
【0036】
【表5】
【0037】表5に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、シトロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、
メンチル−β−D−ガラクトピラノシド、ゲラニル−β
−D−グルコピラノシドを添加したマッサージクリーム
(実施例9)を用いると、適切なマッサージ終了時期を
香気の放出により確認することができる。一方、フェネ
チルアルコール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロ
ール、L−メントールを添加したマッサージクリーム
(比較例5)では、適切なマッサージ終了時期を確認す
ることができなかった。
【0038】実施例6、比較例6 市販のボディーマッサージ液(赤穂化成社製 商品名
ソルティナ溶液、推奨マッサージ時間:5分)5ミリリ
ットルに、参考例1、3、4、5、6で合成したフェネ
チル−β−D−ガラクトピラノシド12mg、ネロリル
−β−D−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−
β−D−ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D
−ガラクトピラノシド1mg、ゲラニル−β−D−グル
コピラノシド5mgを添加した。このようにして作製し
たボディーマッサージ液を室温25℃の条件下で、皮膚
上でマッサージしながら、β−ガラクトシダーゼ(スミ
ラクトGLL、新日本化学社製)15mg、ラクターゼ
(ラクターゼF「アマノ」、天野製薬社製)5mgとセ
ルラーゼ(セルラーゼA「アマノ」、天野製薬社製)2
mgを含む水溶液1ミリリットルを添加した。添加後香
りが放出されるかどうかを20名のパネラーによるパネ
ルテストで調べた(実施例6)。また、フェネチル−β
−D−ガラクトピラノシド12mg、ネロリル−β−D
−ガラクトピラノシド2mg、シトロネリル−β−D−
ガラクトピラノシド1mg、メンチル−β−D−ガラク
トピラノシド1mg、ゲラニル−β−D−グルコピラノ
シド5mgに代えて、フェネチルアルコール6mg、ゲ
ラニオール2.5mg、ネロール1mg、シトロネロー
ル0.5mg、L−メントール0.5mgを添加したボ
ディーマッサージ液を作製し、同様にして香りが徐放さ
れるかどうかを調べた(比較例6)。その結果を表6に
示す。なお、評価基準は実施例1と同じである。
【0039】
【表6】
【0040】表6に示すように、フェネチル−β−D−
ガラクトピラノシド、ネロリル−β−D−ガラクトピラ
ノシド、シトロネリル−β−D−ガラクトピラノシド、
メンチル−β−D−ガラクトピラノシド、ゲラニル−β
−D−グルコピラノシドを添加したボディーマッサージ
液(実施例6)を用いると、香りが徐放され、適切なマ
ッサージ終了時期を香気の放出により確認することがで
きる。一方、フェネチルアルコール、ゲラニオール、ネ
ロール、シトロネロール、L−メントールを添加したボ
ディーマッサージ液(比較例6)では、最初から香りが
強く放出され、適切なマッサージ終了時期を確認するこ
とができなかった。
【0041】
【発明の効果】本発明のマッサージ用化粧料は、香りが
徐放されるため、この香りが適切なマッサージ終了期間
の指標となる。そのため、使用者に既存のマッサージ用
化粧料にない新たな使用感を与え、かつ適切なマッサー
ジ終了時期が香気の放出により確認できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酵素の作用により分解して香料となる香
    料前駆体物質と、香料前駆体物質を分解する酵素とを配
    合してなることを特徴とするマッサージ用化粧料。
JP173595A 1995-01-10 1995-01-10 マッサージ用化粧料 Pending JPH08188525A (ja)

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JP173595A JPH08188525A (ja) 1995-01-10 1995-01-10 マッサージ用化粧料

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004517857A (ja) * 2001-01-10 2004-06-17 コデ インコーポレイティッド アルブチンとグルコシダーゼを有効成分として含有する美白剤
WO2008020066A1 (de) * 2006-08-17 2008-02-21 Dr. Suwelack Skin & Health Care Ag Stabilisierte wirkstoffzusammensetzung

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JP2004517857A (ja) * 2001-01-10 2004-06-17 コデ インコーポレイティッド アルブチンとグルコシダーゼを有効成分として含有する美白剤
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