JPH0818806A - カラー画像処理装置 - Google Patents

カラー画像処理装置

Info

Publication number
JPH0818806A
JPH0818806A JP6144268A JP14426894A JPH0818806A JP H0818806 A JPH0818806 A JP H0818806A JP 6144268 A JP6144268 A JP 6144268A JP 14426894 A JP14426894 A JP 14426894A JP H0818806 A JPH0818806 A JP H0818806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
signal
compression
image
lookup table
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6144268A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Kokatsu
斉 小勝
Shinji Kita
伸児 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP6144268A priority Critical patent/JPH0818806A/ja
Publication of JPH0818806A publication Critical patent/JPH0818806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな記憶領域を設けることなく、簡単な参
照機構を追加するだけでチューニングした色を用意す
る。 【構成】 記憶領域のうち出力装置の色再現範囲外の記
憶領域に特定の色データを記憶したダイレクトルックア
ップテーブル3と、特定の色信号からダイレクトルック
アップテーブルの特定の色データを記憶したアドレスに
変換するアドレス信号変換手段2とを備え、特定の色信
号をアドレス信号変換手段2により信号変換しダイレク
トルックアップテーブルを使用して特定の色データに色
変換を行う。新たな記憶領域を設けなくてもダイレクト
ルックアップテーブル3における出力装置の色再現範囲
外の記憶領域を利用して特色に対応でき、かつアドレス
信号を生成する手段のみを追加するだけで、通常のDL
UT処理系にて色変換が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理装置、特にカ
ラー画像入力に対して画像処理を施し、ディスプレイ上
に再現、あるいは、記録媒体上に再生するディジタルカ
ラープリンター、カラー複写機、デスクトップパブリシ
ング等に代表される画像統合処理等に使用される画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷、デザイン関係の業種では、デスク
トップパブリッシングと称される総合画像処理系を用い
てデザイン、レイアウト等の処理が行われることが多
い。それらの処理の中で、印刷によるDIC、PANT
ONE等の色見本による色の指定の処理がある。
【0003】色信号を入力して画像出力装置用信号への
変換にダイレクトルックアップテーブル(以下、DLU
Tと略す)を用いる方式としては、例えば特開平2−8
7192号公報に記載されているものがある。この方式
のDLUTでは、明度、色度からなる色信号L* *
* を入力としてトナー信号Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、K(ブラック)を出力している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば色見本
による色を入力して画像出力装置で再現する場合におい
て、入力された色が画像出力装置の色再現範囲内であれ
ば問題はないが、色再現範囲外であった場合、色が合わ
ないという問題が生じる。この場合、一般的な色再現範
囲の圧縮を用いても、その結果が最適であるとは限らな
い。従って、妥当な再現の得られない色見本に対して
は、あらかじめ、最も色見本に近い色にチューニングし
た画像出力装置用色信号を用意しておくことが好まし
い。
【0005】また、L* * * 等の標準的な色信号よ
り、YMCKBGR等の純色をつくることも困難であ
る。従って、直接的あるいは間接的にL* * * 色信
号を用いる編集等において純色を指示された場合、画像
出力装置に対する純色の出力信号を用意しておくことが
好ましい。さらに、社名等のロゴのようにユーザーが特
に気にする色などもチューニング(このように特別にチ
ューニングした色を以降特色と呼ぶ)したものを用いれ
ば顧客の満足を得ることができる。
【0006】しかしながら、このようなチューニングし
た色や純色、特色等を用意して変換し出力する処理を達
成するためには、それらの記憶領域と記憶領域を参照す
る機構を新たに設ける必要があった。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、新たな記憶領域を設けることなく、簡単な参照機
構を追加するだけでチューニングした色を用意すること
ができるカラー画像処理装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、色
信号からダイレクトルックアップテーブルを使用して出
力装置用信号に色変換を行うカラー画像処理装置におい
て、記憶領域のうち出力装置の色再現範囲外の記憶領域
に特定の色データを記憶したダイレクトルックアップテ
ーブルと、特定の色信号からダイレクトルックアップテ
ーブルの特定の色データを記憶したアドレスに変換する
アドレス信号変換手段とを備え、特定の色信号をアドレ
ス信号変換手段により信号変換しダイレクトルックアッ
プテーブルを使用して特定の色データに色変換を行うよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のカラー画像処理装置では、記憶領域の
うち出力装置の色再現範囲外の記憶領域に特定の色デー
タを記憶したダイレクトルックアップテーブルと、特定
の色信号からダイレクトルックアップテーブルの特定の
色データを記憶したアドレスに変換するアドレス信号変
換手段とを備え、特定の色信号をアドレス信号変換手段
により信号変換しダイレクトルックアップテーブルを使
用して特定の色データに色変換を行うように構成したの
で、新たな記憶領域を設けなくても特色に対応でき、か
つアドレス信号を生成する手段のみを追加するだけで、
通常のDLUT処理系にて色変換が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係るカラー画像処理装置の1実施
例構成を示すブロック図、図2はa* * 平面に投影し
たカラー画像出力装置の色再現範囲の例を示す図であ
る。
【0011】図1において、画像編集部1は、オペレー
タの指示に従って入力された色信号L* * * に対し
てチューニングした色や純色、特色等を使用した種々の
編集処理を行うものである。アドレス信号変換部2は、
編集処理部1で編集された後の色信号L* * * から
アドレス信号L* ’a* ’b* ’に変換するものであ
り、特色のL* * * 信号はその特色データの記憶さ
れたアドレス信号に変換し、それ以外はそのまま出力す
る。DLUT3は、アドレス信号変換部2で変換された
アドレス信号L* ’a* ’b* ’から出力装置用信号に
色変換を行うダイレクトルックアップテーブルであり、
その記憶領域のうち画像出力装置4の色再現範囲外の記
憶領域に特定の色データを記憶したものである。従っ
て、オペレータが編集指示をして画像編集部1による編
集処理を行ったときに特色が指定されれば、その特色の
* * * 信号からアドレス信号変換部2により特色
データの記憶されたDLUT格子点のアドレス信号に変
換され、特色でなければL* * * がそのままアドレ
ス信号として出力され、画像出力装置4の色再現範囲内
の色で画像が再現される。
【0012】カラー画像出力装置の色再現範囲をa*
* 平面に投影すると、例えば図2に示すようになり、点
線で囲まれた外側は完全に色再現範囲外となる。これか
らさらに色信号L* * * の3次元形状を考慮すれ
ば、色再現範囲外の格子点数は多いことが分かる。本発
明では、この色再現範囲以外のDLUT格子点に前記特
色データを記憶させるものである。従って、新たな記憶
領域を設けなくても特色に対応でき、かつアドレス信号
を生成する手段のみを追加するだけで、通常のDLUT
処理系にて色変換が可能となる。さらに、DLUTに、
出力装置に対する信号出力値と色再現範囲の内外の情報
あるいは特色であることの情報を付加することにより、
ダイレクトルックアップテーブル格子点アドレス信号に
より容易に色再現範囲の内外判定、あるいは特色である
ことの情報を得ることができる。
【0013】次に、上記の本発明に入力画像信号を画像
出力装置の色再現範囲に圧縮して出力する構成を組み合
わせた構成例について説明する。図3は色再現域判定及
び圧縮回路と組み合わせた本発明に係るカラー画像処理
装置のたの実施例構成を示すブロック図、図4は色再現
域判定及びL* * * 圧縮部の構成例を示す図、図5
は明度圧縮前後の様子を示す図、図6は圧縮方向テーブ
ルの具体的な構成例を示す図である。
【0014】図3において、画像入力装置11は、CR
T画面で画像を作成する例えばパソコンや画像読み取り
装置等であり、3原色B(青)、G(緑)、R(赤)の
画像信号を取り出すものである。色変換部12は、画像
入力装置11からBGR画像信号を入力して明度信号L
* と色度信号a* * に変換するものである。色再現域
判定及びL* * * 圧縮部13は、L* * * 信号
を入力して色再現域の内か外かを判定し、外であれば所
定の圧縮処理を行うものであり、編集処理部14、アド
レス信号変換部15は、図1で説明したものである。D
LUT及び補間演算部16は、色信号L* ’a * ’b
* ’を入力し出力装置に合わせた画像出力用信号とし
てトナー信号Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、K(ブラック)に色変換を行うダイレクトルッ
クアップテーブル及び色変換したものに対してさらに補
間演算を行うものであり、圧縮後の色信号L* ’a *
b * ’の上位4ビットを格子点を参照するためのアドレ
ス信号の基準にして近傍数点の格子点データを検索し、
下位4ビットを用いて補間演算を行う。例えば「ディス
プレイアンドイメージング、SCI、Volume2、Number
1(1993)」P17〜25には、近傍8点を参照して立方
体補間を行う方法、近傍6点を参照してプリズム補間を
行う方法、近傍4点を参照して四面体補間を行う方法な
どが記載されている。なお、画像出力用信号は、YMC
Kだけでなく、YMCの3色であってもよいし、画像出
力装置がCRTの場合にはBGR等のようにどのような
色信号であってもよいことはいうまでもない。
【0015】色再現域判定及びL* * * 圧縮部3
は、例えば図4に示すような構成であり、L* 圧縮部3
1は、予め入力画像信号のうちの明度信号を調べ、入力
画像信号の低明度部または高明度部が画像出力装置の明
度軸に対して色再現域の外であれば、L* 軸方向に一様
に圧縮するものであり、色空間上(L* −b* 平面)で
の圧縮前後の様子を示したのが図5である。このように
明度圧縮だけでは、依然として色再現域の外の領域が存
在している場合がある。最近傍格子点アドレス生成部3
2は、明度圧縮を受けた画像信号L* * * の上位4
ビットで参照される近傍数点の中から、下位4ビットを
用いて最近傍格子点を検索して圧縮方向テーブル33の
アドレスを生成するものである。
【0016】圧縮方向テーブル33は、本実施例におい
て、圧縮方向テーブルのデータ長を2ビットとし、0の
場合は色再現域内を表し、1の場合は明度方向でかつ低
明度に圧縮することを表し、2の場合は明度方向でかつ
高明度に圧縮することを表し、3の場合は彩度方向の圧
縮を表すこととしている。この圧縮方向テーブル33
は、例えば図6に示すように画像出力装置のためのDL
UT格子点に対応していれば、DLUTの格子点データ
の一部として取り扱うことができる。
【0017】色再現域判定部34は、圧縮方向テーブル
33から読み出した最近傍格子点の圧縮方向テーブルの
データで、圧縮を行うか否か、圧縮を行うとすれば、明
度方向か、彩度方向かの2ビットの圧縮方向情報を象限
判定及び傾き判定部35に送ると共に、図示してはいな
いが、色再現域内外の色再現域判定情報を1ビットにし
て他の処理部に送る。1ビットの色再現域内外の色再現
域判定情報は、例えばディスプレイ上に色再現域判定結
果として表示するのに使用される。
【0018】象限判定及び傾き判定部35は、色再現域
最外郭格子点検知部36に対して入力されたL* *
* 信号と共に、色再現域判定部34による圧縮方向情報
に基づき、明度方向の圧縮であればL* 方向のみで、低
明度方向か、高明度方向か、彩度方向の圧縮であれば色
相を変えずにグレイ軸(L* 軸)に近づける検索方向制
御信号を色再現域最外郭格子点検知部36に送る。
【0019】色再現域最外郭格子点検知部36は、検索
方向制御信号により概ねDLUTの格子点間隔ずつ検索
方向にたどっていく。検索方向制御信号による圧縮方向
が明度であれば、L* アドレス信号となるそのときのL
* の上位4ビットに対して検索方向によりインクリメン
トもしくはデクリメントして次の検索を行う。また、圧
縮方向が彩度方向であれば、前記象限信号によりL*
* * に対して選択的に圧縮を行う。色再現域内に到達
したときはそのときの値をL* ’a* ’b* ’として出
力すればよい。
【0020】セレクタ38、37は、最近傍格子点アド
レス生成部32で圧縮方向テーブル33を参照して色再
現域の内外の判定を繰り返し色再現域の検索を行うため
にデータを切り換えるものであり、色再現域最外郭格子
点検知部36において色再現域に到達したときに検索を
終了する。そして、このときに色再現域最外郭格子点検
知部36から得られたL* ’a * ’b * ’をそのままセ
レクタ38からDLUTへ出力すれば、色相を保ったま
ま、色再現域の最外郭へのクリップを行うことができ
る。
【0021】図7は象限判定を説明するための図、図8
は彩度方向の圧縮処理の例を説明するための図である。
象限判定及び傾き判定部35において、圧縮方向が彩度
の場合には、象限判定を行い、判定した象限の情報を検
索方向制御信号として色再現域最外郭格子点検知部36
に送るが、その象限判定は、図7に示すような内容で行
われる。図7において、a* 、b* 軸の交点は無彩色
(a* =b* =0)を表しており、各象限判定には、次
の〔数1〕が用いられる。
【0022】
【数1】象限0: a* =b* =0 象限1: −a* ≦b* かつ a* >b* 象限2: a* ≦b* かつ−a* <b* 象限3: −a* ≧b* かつ a* <b* 象限4: a* ≧b* かつ−a* >b* 圧縮方向が彩度方向の場合、色再現域最外郭格子点検知
部36では、上記象限判定にしたがい、象限0のときは
入力L* * * をそのまま出力L* ’a* ’b* ’と
し、それ以外のときは(a* ,b* )とグレイ軸上の点
(0,0)を結ぶ線分を作る。実際には、この線分とD
LUT格子点を構成するメッシュのa*またはb* 方向
のどちらかの交点を離散的に持てば良く、a* またはb
* 方向は前記象限によって決まる。象限1及び象限3は
* によって決まるDLUT格子点メッシュ、象限2及
び象限4はa* によって決まるDLUT格子点メッシュ
との交点を取れば良い。その実際の例を図8を用いて説
明する。
【0023】図8において、(a* ,b* )=(0,
0)を原点(図ではp0) 、入力された(a* ,b*
を点p5とする。p5は、〔数1〕を適用することによ
り象限1に属する点として認識される。そこで、p5に
対する最近傍格子点は、(a5,b4)であり、圧縮方
向テーブルのデータを参照し彩度方向の圧縮を行うこと
がわかったとする。(a* ,b* )を、a* =a4との
交点であるp4に移動し、最近傍格子点(a4,b3)
より前回と同様に圧縮方向テーブルのデータを参照し圧
縮の有無、圧縮が必要ならばその方向の判定に進んでい
く。このような操作をセレクタ38から37へ帰還して
繰り返すことによって、圧縮の必要がなくなったところ
で終了し、そのときのL* ’a* ’b* ’を色再現域最
外郭格子点検知部36からセレクタ38を通して出力す
る。もちろん、この手続きの途中でL* 方向の圧縮があ
ってもよい。以上の操作により色相を変えずに彩度をほ
ぼ色再現域最外郭に射影することができる。
【0024】図9は本発明のカラー画像処理装置の他の
実施例を説明するための図、図10は模式的に色再現域
の概略を示す図、図11は色再現域判定及びL* *
* 圧縮部の構成例を示す図である。
【0025】本実施例では、彩度方向に圧縮しつぶれな
い再現を行うための構成について説明する。このような
圧縮を行うためには入力画像の色再現域の形状をあらか
じめ知る必要がある。従って、実際の処理に先立ってこ
の形状を調べ記憶しておく。本実施例では、BGRYM
Cの6色相に分けて、出力装置の色再現域よりもどの程
度大きいかを記憶している。もとより、この色相の分け
方は任意であり、例えば、象限判定部35 と同じとすれ
ば、より一層の簡素化が図れる。逆に色相分割を細かく
すれば、より正確に色再現域の形状を求めることができ
る。
【0026】以下、図9で入力画像の色再現域の概略の
形状の求め方の詳しい説明を行う。L* 圧縮部31、最
近傍格子点アドレス生成部32、圧縮方向テーブル3
3、色再現域判定部34、象限判定部35、色再現域最
外郭格子点検知部36は、実施例1で示したものと同じ
である。象限判定部35よりの検索方向制御信号、入力
のa* * 、色再現域最外郭格子点検知部36よりのa
* * が、彩度信号生成及び圧縮率計算部37に送ら
れ、検索方向制御信号が、彩度方向である時のみ、a*
* から彩度信号C* が生成され、圧縮率α=C* /C
* ’が計算されるとともに、a* * より、BGRYM
C色相のどれに属するかを判定した色相属性信号Hが生
成される。色相別圧縮比率記憶手段38では、色相属性
信号Hと圧縮率αから、すでに記憶済みの同色相の圧縮
比率と比較して、小さければαに更新する。この時、常
に最小値を保存すると入力画像のきわめて微小領域の高
彩度のデータに引きずられて、全体に彩度低下をもたら
す危険性があるため、最小値を複数個保存し、平均を取
るか、メジアンをとる、または、ヒストグラムをとりそ
の形状から適宜最大値を決める、周辺画素を参照し平滑
化処理と併用する等の処理を行うことが好ましい。尚、
BGRYMC色相の初期値は1としておく。この処理
は、入力画像の色再現域の形状を求めることが目的であ
るから、入力画像の全画素を対象とする必要はなく、入
力画像全域を平均的に含むよう間引いて行えば効率的で
ある。また一つの色相面で色再現域の圧縮比率を代表さ
せる場合、比較的高明度なデータ及び低明度のデータを
前記手順から外すことも適正な圧縮比率を求めるために
有効であり、そのために、彩度信号生成及び圧縮率計算
部37では、L* ’を参照している。
【0027】このようにして、入力画像の色再現域の概
略を知ることができる。模式的に色再現域の概略を示し
たのが図10であり、色再現域を圧縮率αで規格化して
いる。画像出力装置の色再現域は、αY , αR , αM ,
αB , αC , αG の6点で全色相を代表しており、中間
に位置する色相であった場合、隣接する2点の圧縮率の
値と色相角から加重平均により圧縮率を求める。逐次、
色相角から加重平均を演算すれば精度上は好ましいが、
実時間もしくは、速度を要求される処理には適していな
い。この場合、色相角を適当に分割し、あらかじめ圧縮
率を計算しておきルックアップテーブルにしておけばよ
い。本実施例では、360分割しているが、この分割
は、細かければ細かいほど正確であることは言うまでも
ない。このようにして、色相角による圧縮率LUT39
が作成される。
【0028】さらに、明度域ごとに圧縮率を求め、複数
の色相角による圧縮率LUT39を作成し、入力明度値
* と、色相角同一の明度方向隣接2点の圧縮率から加
重平均して圧縮率を決定する方法をとれば、3次元色再
現域を考慮した圧縮となり、より正確な圧縮ができる。
【0029】前記方法で色相角による圧縮比LUT39
を作成した後、実際の入力画像の圧縮処理を行う。図1
1において、L* 圧縮部31で、最低明度と最高明度、
すなわち、白レベルと黒レベルが明度方向のみ画像出力
装置の色再現域に圧縮される。a* * 信号により、色
相角生成部40で色相角が計算され量子化された後、色
相角による圧縮率LUT39を参照して、圧縮率を得
る。圧縮率をa* * 圧縮部41で、a* 、b* に乗ず
ることにより彩度の一様圧縮ができる。
【0030】図示はしないが、前記圧縮方向テーブル、
色再現域判定部、象限判定部、色再現域最外郭格子検知
部からなる、L* 方向の圧縮と併用して、色相角による
圧縮率LUTを用いた彩度圧縮を行えば、L* 方向にも
つぶれのない良好な再現がえられる。
【0031】次に、色再現範囲内外の判定結果を表示出
力し編集できるようにした本発明の他の実施例について
説明する。図12は本発明の画像処理装置の他の実施例
構成を示すブロック図、図13及び図14はダイレクト
ルックアップテーブル(DLUT)の構造例を示す図で
ある。
【0032】図12において、コンピュータや画像読み
取り装置等の画像入力装置51からのBGR画像信号が
色変換部2に入力されL* * * 信号に変換され、セ
レクタ3に送られる。セレクタ3は、オペレータ指示に
より決まる制御信号Bで入力側→出力側の切替えが適宜
行われる。本実施例では、まず画像入力装置51側から
入力されたL* * * 信号は、色再現域判定部54と
ディスプレイ色変換部58に振り分けられる。ディスプ
レイ色変換部58は、L* * * 信号をディスプレイ
のための色信号BD D D に変換し、この色信号BD
D D によりディスプレイ60に表示される。一方、
色再現域判定部54は、画像出力装置67の色再現域の
情報をもっており、入力信号L* * * が色再現域内
であるかどうかの判定を行い、色再現域内であれば0、
色再現域外であれば1なる色再現域フラグをディスプレ
イ表示色処理部56に送る。ディスプレイ表示色処理部
56は、オペレータに命令によって決まる制御信号A
と、色再現域判定部54の色再現域フラグにより、L*
* * 信号から色再現域内外の画像領域を目立たせる
ための処理を行う機構である。例えば制御信号Aが0の
場合には何も処理せず、1の場合には色再現域外の画像
領域の表示を反転させる、2の場合には色再現域外の画
像領域を白くして消し、3の場合には色再現領域内の画
像領域を白くして消してしまう等の加工処理を行う。デ
ィスプレイ色変換部57は、そのように加工処理された
* ’a* ’b* ’信号をディスプレイ59に表示する
ための色信号BD D D に変換するものであり、この
色信号BD D D がディスプレイ59に表示される。
【0033】上記のような色信号による画像をディスプ
レイ60、59に表示すると、オペレータがそれらの画
像を見比べることにより、入力画像のどの部分が画像出
力装置67で出力した場合、忠実に再現されない部分で
あるかが簡単にしかも実際の画像出力以前に知ることが
できる。なお、説明の都合上、ディスプレイ色変換部5
7、58及びディスプレイ59、60を見掛け上2つづ
つ示しているが、実際には、1つのディスプレイに2つ
の画像を表示してもよいし、2つの画像を制御信号Aに
より切り換えて1つの画面に表示し確認してもよい。こ
のようにしてオペレータが色再現域外の画像を検知でき
れば、画像信号編集部62で色再現域外の領域について
所望の編集をすることも可能になる。本実施例では、デ
ィスプレイ60の色信号BD D D による画像上で編
集する構成としている。そして、編集された信号は、デ
ィスプレイ逆色変換部63により、L* " a* " b* "
に変換され、セレクタ3 にフィードバックされる。
【0034】したがって、自動もしくはオペレータの指
示により制御信号Bを操作して編集した画像を再びディ
スプレイ60に表示するための処理を行うと、編集後の
色再現域外の状態も確認できるので、確認した結果、オ
ペレータが満足すれば、オペレータが指示を与えて画像
出力装置色変換部16により画像出力信号YMCKに変
換して、画像出力装置67より所望の出力画像が得られ
る。なお、図示はしていないが、L* * * 色空間上
で編集することも可能である。
【0035】色再現域判定部4には、図4で説明した色
再現域判定部34を用いることにより、1ビットの色再
現域内外の色再現域判定情報が色再現域フラグとしてデ
ィスプレイ表示色処理部56に送られる。
【0036】また、DLUTの構造は、図13に示すよ
うに格子点アドレスに対応して画像出力装置に対する出
力値である格子点データが収められているのが普通であ
るが、図14に示すように格子点にあらかじめ記憶され
ているYMCK32ビットに1ビットの色再現域判定用
フラグを付加しておくと、色再現域判定においては、L
* * * 入力値の最近傍格子点の色再現域フラグを参
照すればよい。また、色再現域判定用フラグを2ビット
に拡張して、色再現域の逸脱度合いに応じて、例えば、
色再現域内であれば0、色差10程度以内であれば1、
色差20程度以内であれば2、色差30程度以内であれ
ば3、というように、あらかじめ色再現域判定用フラグ
を設定しておき、色再現域の逸脱度合いをオペレータに
知らせることも可能である。さらに、この情報を色再現
域の圧縮を行う場合に情報として用いてもよい。このよ
うに、色差の値の設定及び、再現域判定用フラグのビッ
ト長は任意に設定できることはいうまでもない。
【0037】上記のような格子点参照、補間を用いたD
LUTでは、特色がDLUT格子点上に存在するので、
アドレスは、L* * * の上位各4ビットを使い12
ビットのアドレス長でよい。したがって、特色の場合に
は、下位4ビットを強制的に0としてDLUTに渡すこ
とによって、通常のDLUT参照及び補間の処理と全く
同一の処理で、特色専用の処理ができることになる。
【0038】図15は本発明のカラー画像処理装置の他
の実施例構成を示す図であり、黒文字再現を高めるよう
に構成したものである。入力信号が黒文字であった場
合、最終的な表現は、画像出力装置のレジストレーショ
ンのずれなどに起因する色ずれ等を発生させないため、
黒1色で再現されることが好ましい。このような再現を
行うための実施例である。空間周波数処理部71は、画
像入力信号L* * *中、明度信号L* に対してモア
レ除去、精細度強調処理を行うものであり、入力が黒文
字であれば精細度強調処理を行う。その結果、黒文字の
場合には、L* は最大値かそれに近い値になり、このと
き、a* * は概ね0である。したがって、DLUT7
2のグレイ軸上の最大値に相当する格子点もしくはその
近傍格子点を強制的にKのみ最大値を与え、YMCは強
制的に0を与えることによって、黒文字のK1色再現が
可能となる。
【0039】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、YMCK4色による画像出力装置を用い
ているが、YMC3色あるいはCRTのようにBGR3
色の画像出力装置であっても本発明を適用できることは
いうまでもない。また、信号B,G,R,Y,M,C,
K,L* ,a* ,b* は各々8ビットとし、DLUT
(ダイレクトルックアップテーブル)は4ビットのもの
として説明したが、何ビットであってもよいし、また、
使用する色空間もL* * * 以外のものであっても何
らさし支えないことはいうまでもない。
【0040】さらに、本実施例では、L* * * に対
して、最近傍格子点を近傍8点のうちのどれかを検索す
るのに、L* * * 下位4ビットを用いているが、同
様の効果を得るために、L* * * 各8ビットの1次
元ルックアップテーブルを用いてもよいし、多少精度は
若干落ちるが、上位4ビットのみを近傍格子点アドレス
としてもよい。このようにすることにより色再現域判定
部の機構の簡素化を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、記憶領域のうち出力装置の色再現範囲外の記
憶領域に特定の色データを記憶し、特定の色信号から特
定の色データを記憶したアドレスに変換してダイレクト
ルックアップテーブルを使用した特定の色データへの色
変換を行うので、特色に対する良好な出力画像処理装置
を提供できる。また、カラー画像中の黒文字の黒一色再
現にも利用することができる。しかも、色変換を行うダ
イレクトルックアップテーブルの色再現範囲外の記憶領
域を利用するので、新たな記憶領域を設けることなく、
特色に対応でき、かつアドレス信号を生成する手段を追
加するだけの簡単な構成の変更により対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像処理装置の1実施例構成
を示すブロック図である。
【図2】 a* * 平面に投影したカラー画像出力装置
の色再現範囲の例を示す図である。
【図3】 本発明に係る画像処理装置の1実施例構成を
示すブロック図である。
【図4】 色再現域判定及びL* * * 圧縮部の構成
例を示す図である。
【図5】 明度圧縮前後の様子を示す図である。
【図6】 圧縮方向テーブルの具体的な構成例を示す図
である。
【図7】 象限判定を説明するための図である。
【図8】 彩度方向の圧縮処理の例を説明するための図
である。
【図9】 本発明の画像処理装置の他の実施例を説明す
るための図である。
【図10】 模式的に色再現域の概略を示す図である。
【図11】 色再現域判定及びL* * * 圧縮部の構
成例を示す図である。
【図12】 本発明の画像処理装置の他の実施例構成を
示すブロック図である。
【図13】 ダイレクトルックアップテーブル(DLU
T)の構造例を示す図である。
【図14】 ダイレクトルックアップテーブル(DLU
T)の構造例を示す図である。
【図15】 である。
【符号の説明】
1…画像編集部、2…アドレス信号変換部、3…DLU
T(ダイレクトルックアップテーブル)、4…画像出力
装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色信号からダイレクトルックアップテー
    ブルを使用して出力装置用信号に色変換を行うカラー画
    像処理装置において、記憶領域のうち出力装置の色再現
    範囲外の記憶領域に特定の色データを記憶したダイレク
    トルックアップテーブルと、特定の色信号からダイレク
    トルックアップテーブルの特定の色データを記憶したア
    ドレスに変換するアドレス信号変換手段とを備え、特定
    の色信号をアドレス信号変換手段により信号変換しダイ
    レクトルックアップテーブルを使用して特定の色データ
    に色変換を行うように構成したことを特徴とするカラー
    画像処理装置。
JP6144268A 1994-06-27 1994-06-27 カラー画像処理装置 Pending JPH0818806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144268A JPH0818806A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 カラー画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6144268A JPH0818806A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 カラー画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0818806A true JPH0818806A (ja) 1996-01-19

Family

ID=15358143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6144268A Pending JPH0818806A (ja) 1994-06-27 1994-06-27 カラー画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0818806A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH089172A (ja) カラー画像処理装置
US5930388A (en) Color image processing apparatus
EP0679019B1 (en) Image processing apparatus and method
JP3830747B2 (ja) 色再現域圧縮方法および色再現域圧縮装置
US20010035989A1 (en) Method, apparatus and recording medium for color correction
JPH10178557A (ja) カラー画像処理方法
JPH0774933A (ja) 色変換システム及び色変換方法
US20020008762A1 (en) Method, apparatus and recording medium for image processing
US6992783B1 (en) Image processing apparatus and method
EP0566915B1 (en) Sharpness processing apparatus
JP3658123B2 (ja) 画像処理方法及び装置
JPH11196285A (ja) 画像処理方法、装置および記録媒体
US7057771B2 (en) Color image processing apparatus, image processing apparatus, color image processing method, image processing method, and a computer-readable recording medium for making a computer execute the methods
US5111533A (en) Image processing system for the use with image recording apparatus
JPH0818806A (ja) カラー画像処理装置
JPH0795427A (ja) 画像処理方法及び装置
JP2009017473A (ja) 色域生成装置、色域生成方法、色域生成プログラム、及び色変換装置
JPH09270925A (ja) 画像処理装置及び方法
JP2005269443A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、プログラムおよび記録媒体
JP2002015314A (ja) 画像出力方法および装置並びに記録媒体
JPH0918727A (ja) 色再現処理装置
JPH09224162A (ja) 色変換装置
JP3215156B2 (ja) カラ−画像処理方法
JP3426372B2 (ja) 色変換ルックアップテーブル作成方法および装置
JPH07262351A (ja) 画像処理装置及びその制御方法