JPH08187252A - 歯科用インプラント - Google Patents

歯科用インプラント

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JPH08187252A
JPH08187252A JP6126169A JP12616994A JPH08187252A JP H08187252 A JPH08187252 A JP H08187252A JP 6126169 A JP6126169 A JP 6126169A JP 12616994 A JP12616994 A JP 12616994A JP H08187252 A JPH08187252 A JP H08187252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
implant
alveolar bone
denture base
mucous membrane
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP6126169A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Oguchi
弘 大口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIKICHI KK
Original Assignee
DAIKICHI KK
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Publication date
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Publication of JPH08187252A publication Critical patent/JPH08187252A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 義歯床を粘膜より可徹的に固定し、義歯床の
装着時における安定性を向上させることを目的とする。 【構成】 歯槽骨1を横断する方向に歯槽骨に埋め込
み、その先端部10を粘膜より突出させたインプラント
9a、9b。このインプラントの先端部が固定する義歯
床と嵌合する部分を凹状に削除し、この部分を軟性のレ
ジンで填止した構造の義歯床。以上のように、構成され
たインプラントの先端部10が、義歯床4の軟性のレジ
ン5を押し付けることにより、その弾性で義歯床を可徹
的に固定する義歯床の固定構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科医療において義歯床
を可徹的に固定するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、義歯床を固定する技術として、ペ
−スト状のゴムを義歯床の内面に貼り付けて、顎との密
着性を向上させる手段がある。また、人工歯を固定する
技術として、インプラントを用いる手段がある。
【0003】
【発明が解決しようとする問題】従来、歯科医療のイン
プラントで義歯床を可徹的に固定できるものとしてはボ
タンインプラントがあり、これは粘膜の中に埋め込むも
ので、骨の中にしっかりと固定するものではない為、そ
の安定性や、維持力に問題があった。
【0004】また、骨の中に埋め込み、義歯床を可徹的
に固定するものとして、歯槽骨の頂点より歯槽骨に垂直
方向に埋め込む歯科用インプラントがあるが、これは従
来の、半永久的に固定する歯科用インプラントと埋入術
式を同じくし、下顎に於いては骨の中の太い動脈、上顎
に於いては上顎洞や鼻腔を突き抜ける危険性があり、な
かなかその術式の修得は難しく、基本的に患部の骨の巾
や深さが十分ないと適応できないといった問題があっ
た。
【0005】さらに、ペ−スト状のゴムを義歯床の内面
に貼り付け、顎との密着性を向上させる手段において
は、その操作を患者自身が行なうことから、均一にはれ
ずにむらができたり、不潔になりやすく、常に取り換え
の必要があり、手間がかかるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の事情から
なされたもので、半永久的なインプラントによって義歯
床を固定するとともに、歯槽骨1を横断する方向にイン
プラントを埋入することから、歯槽骨の垂直方向に深い
所までは骨の切削を必要とせず、インプラントの手術が
容易であることが特徴である。
【0007】本発明にはインプラントの両側の先端部が
粘膜より突出する形態と、インプラントの片側の先端部
が粘膜より突出する形態を患者の状態に合わせて実施す
ることが可能である。医学的には両側の先端部を粘膜よ
り突出する形態を選択する条件としては、前歯部で顎堤
の高さが5mm以上ある場合が有効である。この形態
は、インプラントの両側の先端部で、義歯床を固定する
ため、より安定した固定ができる。
【0008】片側の先端部が突出する形態では前歯部、
臼歯部共に利用でき、齦頬移行部と歯槽頂までの距離が
少なくとも5mm以上あるものが良い。この形態におい
ては、粘膜より突出するインプラントの先端部は頬側に
形成されることが望ましい。
【0009】さらに、本発明のインプラントによって固
定する義歯床は、インプラントの先端部10と嵌合する
部分を凹状に削除し、これを軟性のレジンで填止する構
造としている。
【0010】これにより、本発明のインプラント9a、
9bは、歯槽骨1の側面より歯槽骨を横断する方向に埋
め込む事により歯槽骨に固定される。また、インプラン
ト9a、9bの粘膜より凸状に突出した先端部10が義
歯床4に設けられた凹部を填止する軟性のレジンを押し
つけることで、可徹的に固定されるものである。
【0011】
【作用】以上のように構成されたインプラントと義歯床
によって、インプラントの先端部が義歯床をひっかけて
固定することができ、さらに、この固定は軟性のレジン
の弾性によるものであるから、必要に応じて脱着するこ
とが容易におこなえる。
【0012】
【実施例】本発明のうち、両側の先端部が粘膜より凸状
に突出するインプラント9aを用いる場合を、図1及び
図5、図6によって説明する。
【0013】麻酔、消毒後に、粘膜骨膜を剥離し、図5
のように、バ−6を取り付けたハンドピ−ス7で、歯槽
骨1を歯槽骨を横断する方向に直径2.3mmの貫通孔
をあける。
【0014】次に、図6の様に直径2.5mmのねじを
切ったインプラント9aをドライバ−8でねじ込み固定
し、その後速やかに粘膜骨膜を復元縫合する。この時、
インプラントの両側の先端部10を粘膜より突出させ
る。
【0015】また、図1に示すように、インプラントの
先端部10が粘膜の両側に突出する形態では、それら先
端部と義歯床とが嵌合する場所は2ヶ所となり、義歯床
4のその部分を削除し、その削除した部分に軟性のレジ
ン5をそれぞれ填入した。
【0016】つづいて、本発明のうち、片側の先端部が
粘膜より凸状に突出するインプラント9bを用いる場合
を、図3及び図7、図8によって説明する。
【0017】インプラント9aの場合と同様に、歯槽骨
の露出をはかり、図7の様にバ−6を取り付けたハンド
ピ−ス7で歯槽骨を横断する方向に直径2.3mmの盲
孔 をあける。
【0018】次に、図8の様に直径2.5mmのねじ切
ったインプラント9bをドライバ−8でねじ込み固定
し、その後、粘膜骨膜を復元縫合する。この時、インプ
ラントの片側の先端部を頬側の粘膜より突出させる。
【0019】また、図3に示す様に、義歯床4を先端部
10と嵌合する部分を削除し、その削除した部分に軟性
のレジン5を填入した。
【0020】本発明において、インプラントは、歯槽骨
を横断する方向に歯槽骨に固定され、そのインプラント
の両側の先端部または、片側の先端部が粘膜より突出す
ることが重要である。粘膜より突出したインプラントの
先端部は、義歯床凹状に削除した部分を填止する軟性の
レジンを押し付けるに十分な長さとして、1.5mm〜
4mmが粘膜より突出しているようにする。
【0021】このため、患者の術部の歯槽骨の幅と粘膜
の厚さを測定し、それに合ったインプラントを用いるこ
とになる。
【0022】このように使用するインプラントの形態
は、図9及び図10に示すものであり、図9は本発明の
インプラントのうち、インプラントの両側の先端部が粘
膜より突出する形態であり、図10はインプラントの片
側の先端部が粘膜より突出する形態のものである。
【0023】図9及び図10のように、インプラント
は、ねじきりした部分11と、粘膜より凸状に突出する
先端部10が加工されており、その素材は、チタン、白
金、セラミック等、医学的に安定なものである。また、
先端部10は、凸球面状に加工されている。
【0024】本発明のインプラントによって、義歯床が
固定される状態を図11及び図12によって説明する。
義歯床は、図11のように、本発明のインプラントの凸
状の先端部を嵌合する部分を凹状に削除し、ここに軟性
レジンが填入してある。ここに、図12のようにインプ
ラントの凸状の先端部がすべり込み、軟性のレジンを押
しつけ、その弾性力によって義歯床が固定される。
【0025】ところで、本発明のインプラントによっ
て、義歯床を固定するには正中より左右対称に複数のイ
ンプラントをいれることが望ましく、義歯床もそれに合
わせて前述のごとく加工する。このように、本発明のイ
ンプラント9aを歯槽骨に施術した様子を図13によっ
て示した。また、同様にインプラント9bの施術を図1
4に示す。
【0026】
【発明の効果】本発明のインプラントを義歯床の固定に
用いるならば、義歯床に特に複雑な加工を必要せず、義
歯床の凹部に填入する軟性のレジンの弾性率を変えるこ
とにより、固定する強さを容易に調整することができ
る。このように、本発明のインプラントは、長期にわた
って義歯床を固定できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】両側の先端部が突出する形態のインプラント
に、軟性のレジンを填入した義歯床が装着されている断
面図
【図2】両側の先端部が突出する形態のインプラントを
歯槽骨を横断する方向にねじ込んだ断面図
【図3】片側の先端部が突出する形態のインプラント
に、軟性のレジンを填入した義歯床が装着されている断
面図
【図4】片側の先端部が突出する形態のインプラントを
歯槽骨を横断する方向にねじ込んだ断面図
【図5】バ−で歯槽骨を横断する方向に歯槽骨を削り貫
通させた断面図
【図6】インプラントをドライバ−で歯槽骨にねじ込ん
でいる断面図
【図7】バ−で歯槽骨を横断する方向に歯槽骨を削り盲
孔を作っている断面図
【図8】インプラントをドライバ−で歯槽骨にねじ込ん
でいる断面図
【図9】片側の先端部が突出する形態のインプラントの
【図10】両側の先端部が突出する形態のインプラント
の図
【図11】義歯床の内面に軟性のレジンを填入した断面
の拡大図
【図12】義歯を顎堤に装着した時インプラントの先端
部が義歯床内の軟性のレジンを圧迫し係止している断面
の拡大図
【図13】歯槽骨に複数のインプラントを施術した断面
【図14】歯槽骨に複数のインプラントを施術した断面
【符号の説明】
1 歯槽骨 2 粘膜 4 義歯床 5 軟性のレジン 6 バー 7 ハンドピ−ス 8 ドライバ− 9a インプラント 9b インプラント 10 先端部 11 ねじ切り部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯槽骨頂より垂直方向に1mm下方から
    齦頬移行部までの範囲を歯槽骨の側面とするときに、歯
    槽骨の側面に歯槽骨を横断する方向に孔を形成し、その
    孔に埋め込むインプラントであって、粘膜より凸状に突
    出した先端部を持つ義歯床を固定する為のインプラン
    ト。
  2. 【請求項2】 歯槽骨の側面に歯槽骨を横断する方向に
    形成された盲孔に埋め込むインプラントであって、その
    片側の先端部が粘膜より凸状に突出する形態の請求項1
    のインプラント。
  3. 【請求項3】 歯槽骨の側面に歯槽骨を横断する方向に
    形成された貫通した孔に埋め込むインプラントであっ
    て、その両側の先端部が粘膜より凸状に突出する形態の
    請求項1のインプラント。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のインプラントの
    先端部が嵌合する部分を凹状に削除し、この部分に軟性
    のレジンを填入した義歯床。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3のインプラント及
    び、請求項4の義歯床とで構成される義歯床の固定構
    造。
JP6126169A 1994-06-08 1994-06-08 歯科用インプラント Pending JPH08187252A (ja)

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