JP2837094B2 - 歯科用インプラント構成体 - Google Patents

歯科用インプラント構成体

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JP2837094B2
JP2837094B2 JP6132528A JP13252894A JP2837094B2 JP 2837094 B2 JP2837094 B2 JP 2837094B2 JP 6132528 A JP6132528 A JP 6132528A JP 13252894 A JP13252894 A JP 13252894A JP 2837094 B2 JP2837094 B2 JP 2837094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用のインプラント
構成体に関し、特にインプラント構成体であるインプラ
ント本体とアバットメントの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインプラント設置方法は、まず顎
骨に穿設したインプラント用穴にいわゆる歯根としての
インプラント本体(図8参照)を埋め込んだ後、その上
部に図10もしくは図11に示すようなアバットメント
をねじ止めし、その上に義歯を取り付けるのが一般的方
法であった。これは、いわゆる2ピースタイプの方法で
あるが、上記インプラント本体とアバットメントが一体
的に構成されたいわゆる1ピースのものも存在した。
【0003】また、インプラント本体もしくはインプラ
ント構成体についてみれば、従来のインプラント本体1
01は、図8に見るように、その頭部106にねじ穴で
ある断面円形凹部104、及び胴体部にねじ山を有する
とともに、該頭部106の外縁部が第1鋭角部102と
第2鋭角部105のような鋭角部を有し、該インプラン
ト本体101の先端部107が先細ではなく、突然胴体
部が終了するような略円柱状の端部を構成している。ま
た、従来のアバットメントは、図10及び図11に見る
ように、上記インプラント本体にねじ止めされる構成と
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインプ
ラント本体(図8参照)は上記の様な構成故に、顎骨へ
の挿入が容易でなく、歯肉パンチ、ラウンドバー、スパ
イラルドリル、及び深度測定ゲージ等用い、的確なイン
プラント挿入用穴 を穿設する必要があった。即ち、従
来のインプラント本体では、先端部107が先細でな
く、突然胴体部が終了するような略円柱状の端部を構成
しているので、前もって目的位置まで正確に穿設してお
かない限り、自らの進行能力はないので微調整は不可能
である。また、従来のインプラント本体の頭部106に
は、いわゆる第1鋭角部102と第2鋭角部105があ
り、義歯設置後においても舌感が悪い。特に年輩者にお
いては歯肉が落ち歯根部が現れる傾向にあるので、この
第2鋭角部105も歯肉より露出し、ますます舌感が悪
くなる。
【0005】更に、従来のアバットメント(図10、図
11参照)はねじ部110、111を有するので、図9
に示すようなねじ道である円形凹部104に螺入される
構成となっている。これでは、インプラント若しくはイ
ンプラント構成体の設置後においてネジ部が次第に緩
み、ひいては義歯自体の不安定性を惹起する原因ともな
る。そこで、本発明は、上述した従来のインプラント本
体やアバットメント等のインプラント構成体における問
題点を解決しつつ、インプラント本体の顎骨部へのスム
ーズな挿嵌や、インプラント構成体を確実に固定し予後
を長期的に良好ならしめるとともに、義歯設置後の舌感
を良好に維持することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】顎骨に埋め込まれるねじ
部を有するインプラント本体、義歯を固定する歯冠部に
対応するアバットメント、このアバットメントと該イン
プラント本体を連結する固定スクリュウ、並びに該アバ
ットメントの上端部にねじ止めされキャップするための
ヒーリングキャップから構成される歯科用インプラント
構成体において、そのインプラント本体の頭部にアバッ
トメント嵌着用の横断面が多角形の凹部を有し、その頭
部の外縁部は、滑らかな曲面を構成し、その胴体部には
ネジ山を有し、更に、そのインプラント本体は、中実型
(充実型)にして、先端側へ行くに従い細径化し、この
インプラント本体と上記アバットメント、固定スクリュ
ウ、及びヒーリングキャップが嵌着連結され一つの構成
体を形成することを特徴とする歯科用インプラント構成
体を提供する。
【0007】好適には、このインプラント本体におい
て、先端部に至るほど幅広となる長手方向に設けられた
1又は2以上のスリットを有するとともに、該インプラ
ント本体とアバットメントの連結状態の外面形状が、滑
らかな流線形を描くことが望ましい。また、上記アバッ
トメントにおいて、インプラント本体の頭部に嵌着する
嵌着部が、インプラント本体頭部に設けられた断面多角
形凹部と嵌り合う断面多角形凸部を構成し、そのアバッ
トメント上部から延びる固定スクリュウ用小ネジ道が該
凸部をも貫通するとともに、該アバットメントの上部に
ヒーリイングキャップにてねじ止めされるべく、上記固
定スクリュウのヘッド部と略同幅の大ネジ道を有する。
【0008】更に、変形アバットメントにおいては、先
ず顎骨にインプラント用穴を穿設し、ここにインプラン
ト本体を螺入し、該インプラント本体の頭部に設けられ
た断面多角形凹部に、それに嵌まり合うように構成され
た変形アバットメントの下端部の断面多角形凸部を挿入
し、更に該変形アバットメントの断面多角形凸部の長手
軸方向に設けられたネジ道及び該ネジ道と同幅、同位置
のインプラント本体の頭部中央部の小ネジ道を用いて、
固定スクリュウにより該変形アバットメントを所望の傾
斜状態にて該インプラント本体に固定できるように構成
される。
【0009】
【作用】本発明に係るインプラント本体の先端部(根尖
部)を先端側へ行くに従い細径化してあり、該インプラ
ント本体の歯根部(胴体部)はいわゆる歯肉貫通型であ
るから、歯肉をまず切開(剥離)してインプラント本体
を埋め込むいわゆる2回法の手術を行う必要はなく、1
回法手術でのインプラント体の埋入が可能である。即
ち、インプラント本体の先端部の細径化故に、歯肉や顎
骨等のいわゆるインプラント床への挿入が容易であり、
また天然歯根に近い形態であるから咬合圧に対してぐら
つかず安定性が得られる。
【0010】また、該インプラント本体の歯根部(胴体
部)において、先端部に至る程幅広となる長手方向に設
けられた1又は2以上のスリットを有している点からも
上記同様の作用が得られる。該インプラント本体の頭部
外縁は、鋭角でなく滑らかな曲面を構成しているので、
術者、患者共に不快な手術が避けられ、安定した予後へ
と導くことができる。また、インプラント本体の頭部に
アバットメント装着用の断面多角形の凹部と、該アバッ
トメントに該インプラント本体の頭部に嵌着する断面多
角形凸部を有するので、該アバットメントが確実に嵌着
され、円滑なインプラント手術が提供される。
【0011】更に、断面多角形凸部を有する変形アバッ
トメントにおいては、上記の作用のほか、義歯の角度に
合わせた所望の傾斜状態にてインプラント本体に嵌着で
き、また固定スクリュウにて固定することにより部品点
数削減も可能である。なお、上記のような本発明に係る
インプラント本体、アバットメント等のインプラント構
成体の特徴に加えて、該インプラント本体を中実型(充
実型)にしたため、死腔が生じず感染に対する抵抗力が
増し、またインプラント構成体設置の強度をも増す。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ
説明する。図1は、本発明の一実施例にかかるインプラ
ント本体の正面図である。このインプラント本体10の
特徴は、図8及び図9に示す従来のインプラント本体1
01と比較すればより理解が容易になるが、まず図8に
示すような通常歯肉層に位置するインプラントの頭部1
06に第1及び第2鋭角部102、105は有さず、頭
部11の外縁12は、鋭角でなく滑らかな曲面を構成し
ていることである。これにより該頭部が口腔内に露出す
る場合でも舌感がよく、舌や口腔粘膜を傷つけることが
なくなる。
【0013】該インプラント本体頭部11と胴体部のね
じ山13部分の中間部、即ち装着時に歯肉、顎骨の境界
部の直下約1mmは、表面を研磨加工してあるので骨吸
収が生じてもプラークが付着しにくく工夫されている。
またこの頭部11の横断面は、多角形凹部で、その中心
部には、その凹部よりも深いアバットメント嵌着用の断
面円形ねじ穴を有する(図1には図示せず)構成となっ
ている。従来図9にて示すように、フラットな頭部10
3の中心部に断面円形凹部104を有するのと相違す
る。このように断面多角形凹部(図2参照)を設けるこ
とによりインプラント本体ないし構成体のローテーショ
ンを防ぎ、予後の安定性が得られる。
【0014】更に、ねじ山13を有する胴体部の先端部
(根尖部)14は、先端側へ行くに従い細径化される構
成となっている。従来のインプラント本体101(図8
参照)の先端部107のように略円柱形のものでなく、
自己進行能力がわずかでもある先端部であれば図1程度
の先端部14から先鋭化されたものまで含まれる。通
常、インプラント手術において、インプラント本体を埋
め込むには、まず歯肉パンチ、ラウンドバー、スパイラ
ルドリル等を用い穴を穿き、その後希望の深度に達して
いるか否か確認するため深度測定ゲージを用いる。しか
し、本発明にかかるインプラント本体にあっては、上記
歯肉パンチを必要としないことがあることは無論のこ
と、穿いた穴の深度に微細なずれが生じた場合にその自
己進行能力により微調整することができる。
【0015】また、粉末、粒子、細菌等を除去し、強靱
なインプラント本体を得るためにプラズマ加工されたチ
タニウム製であることが望ましいが、必ずしもこれに限
られない。更に、インプラント本体において、骨吸収が
生じてもプラークが付着しにくいように該インプラント
本体を顎骨に埋め込んだ際の歯肉、顎骨の境界部の直下
約1MM に位置する歯根部上部を研磨加工してある。な
お、本発明にかかるインプラント本体の胴体部(歯根
部)は、空洞でなく中実(充実)であるので製造コスト
の軽減が図れるのみならず、埋め込み後の死腔発生を防
止し強靱なインプラント構成体の提供が可能である。
【0016】図2(B)は、歯根部(胴体部)にスリッ
トを設けた本発明のインプラント本体に係る他の実施例
を示した一部断面概略図で、図2(A)は、そのインプ
ラント本体を頭部11側正面から見た概略図であり、ま
た図2(C)は、該インプラント本体をスリット17の
設けられた先端部14側正面から見た概略図である。図
2(B)に見るように、図1にて示した第1実施例のイ
ンプラント本体に、スリット17を設けたものである。
このスリット17は、インプラント本体10の根尖部又
は先端部14に設けられたもので、先端部に至る程、幅
広となる長手方向に設けられた1又は2以上設けられた
ものである。この溝(スリット)を設けることによりイ
ンプラント本体が顎骨に比較的スムースに挿嵌され、骨
や再生骨との接触面積が増すことにより、安定したイン
プラント構成体の設置が可能となる。
【0017】該インプラント本体10の頭部11に於い
て、図2(A)にて示されるように、多角形凹部やねじ
穴16が設けられ、該多角形凹部15よりも深くねじ穴
16が穿かれている点が理解できる。この多角形凹部1
5はアバットメント23の多角形凸部34を挿嵌するた
めのものであり、ねじ穴16は、固定スクリュー22に
より固定されるためのものである。また、図2(C)に
於いては、インプラント本体10の先端部14側正面か
ら見た図であるが、この場合3つのスリットが示された
例である。このスリットの数はねじ山13のねじ作用が
失われない限りに於いて、適宜設けることができる。な
お、このスリットの形状は、極力ねじ山13の流れに沿
った螺旋状の溝とすることが望ましいが、該インプラン
ト本体10の長手方向に垂直、即ち該インプラント本体
の頭部11の平面に対し、直角になる状態で設けても良
い。
【0018】図3は、上記インプラント本体の頭部に嵌
着されるアバットメント23と、このアバットメント2
3とインプラント本体10を固定するための固定スクリ
ュー22、並びに該アバットメント23の頭部にねじ止
めし義歯を装着するためのインプラント構成体を構成す
るためのヒーリングキャップ21を示したもので、それ
ぞれ図3(A)、(B)、(C)に接合される順序を矢
印にて示している。即ち、アバットメント23の図面の
様な嵌着状態に於ける下部に設けられた多角形凸部34
は、インプラント本体10に密着状態に於いて挿嵌され
る部位であり、該アバットメントは、その上部に設けら
れたヒーリングキャップ21用の大ネジ道32を有し、
またその大ネジ道32の中心部には、固定スクリュー2
2のための小ネジ道33が設けられている。
【0019】次に、図3(B)にて示されているよう
に、固定スクリュー22の胴体部はねじ山26が設けら
れ、同ヘッド部29には、締め付け用のねじ溝27が設
けられている。更に、図3(A)には、ヒーリングキャ
ップ21が示されており、固定スクリュー22よりも大
なるねじ山(ねじ部)24を有している。この部分が、
アバットメント23のいわゆるヒーリングキャップ用凹
部31に螺入されるわけである。また、該ヒーリングキ
ャップヘッド部28の上部中心部には、ねじ溝25が設
けられている。以上の構成により、確実に図4に示すよ
うな状態にてインプラント構成体として、嵌着かつ合体
されることとなる。図4は、インプラントの各構成体が
合体された全容を示す一部断面概略図である。この場
合、用いられているインプラント本体10は、図2で示
した第2実施例に係るスリット17入りのものである。
【0020】本図によれば、インプラント本体10にア
バットメントが嵌着され、それを小ネジ道33を通し
て、固定スクリュー22でねじ止めされ、更にそのアバ
ットメント23の頭部にヒーリングキャップ21がねじ
止めされている様子が理解できる。また、本図によれ
ば、顎骨層(図示なし)の上部に位置する歯肉層36ま
でインプラント本体10が穿設されており、その上部に
歯冠部に相当するアバットメント及びヒーリングキャッ
プを被る状態で義歯35が装着されている状態が理解で
きる。ちなみに、インプラント本体10のヘッド部、即
ち支台部は歯肉の上部に僅か現れた状態で設置される場
合もある。このような場合や、年輩者の歯肉が落ち歯肉
層が薄くなり、該インプラント本体10の頭部11が歯
肉状に現れた場合等に、本発明に係るインプラント本体
10のヘッド部の改良の意義が発揮されることとなる。
そして、この図4に示されたようなインプラント構成体
により、人工でない歯に限りなく近づいた義歯を装着で
き、安定した予後を確保することができる。
【0021】図5は、本発明に係る変形アバットメント
37を示したものである。この変形アバットメントは、
歯の傾きに個人差があるが故に、その歯の角度、特に他
の歯の角度に合わせるべくある程度の傾斜をもたせたも
のである。そして、この変形アバットメント37は、図
11に示すような従来の変形アバットメント109が有
するねじ部111はなく、インプラント本体への挿嵌部
は断面多角形凸部38を有している。即ち、従来の変形
アバットメント109は、ねじ部111にてインプラン
ト本体へ螺入されるが、上記のアバットメント23がイ
ンプラント本体10へ挿嵌されると同様に密着された状
態で挿嵌されるわけである。そして、その挿嵌された状
態で変形アバットメント37の断面多角形凸部38の長
手方向垂直(図6参照)に穿かれたねじ穴を通し、イン
プラント本体10にも設けられた同大の小ネジ道まで貫
通する形で固定スクリュー26にてねじ止めされる。こ
の場合、通常のアバットメントの場合と異なり、ヒーリ
ングキャップは原則として不要である。なぜならば、該
変形アバットメント37の頭部が当該ヒーリングキャッ
プを兼備しているからである。
【0022】なお、従来のアバットメント108は、図
10に示されているが、図11の従来の変形アバットメ
ント109と同様ねじ部110を有し、インプラント本
体にねじ止めされるよう構成されている。図7は、合体
されたインプラント構成体を示す第3の実施例である。
即ち、この構成体によれば、合体された状態に於いても
舌等が障害物を感ずるような、突出部や鋭角部を有しな
い、いわば流線型の構成体を成している。これは、イン
プラント本体10は、ほとんど前出の実施例と同じであ
るが、嵌着された場合、アバットメント23の形状が完
全にインプラント本体10と一体的になるように構成さ
れているが故に構成体として流線型を成す。この構成体
の技術的又は医学的効果には大きなものがある。
【0023】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに、本発明に係るインプラント本体及びアバットメン
ト等の改良により以下の種々の効果が得られる。まず、
該インプラント本体の頭部外縁は、鋭角でなく滑らかな
曲面を構成しているので、術者、患者共に手術時の不快
感を除去し、3カ月間の免荷期間中インプラント本体頭
部が口腔内に露出する場合やその後露出する場合にあっ
ても、舌や口腔粘膜を痛めることなく舌感が良い。ま
た、該インプラント本体の先端部は細径化してあるの
で、歯肉を剥離してインプラント本体を埋め込むいわゆ
る2回法の手術を行う必要はなく、1回法手術でインプ
ラント本体の埋入が可能となる。即ち、歯肉や顎骨等の
いわゆるインプラント床への挿入が容易となり、ネジ機
構の作用と相まって自己進行能力があるので顎骨への挿
嵌後に微調整も可能となる。更に、天然歯根に近い形態
であるから咬合圧に対してぐらつくことはなく安定した
予後が確保される。
【0024】上記に加えて重要な点は、本発明に係るイ
ンプラント本体の歯根部において、先端部に至る程幅広
となる長手方向にもうけられた1又は2以上のスリット
を有しているので、顎骨への挿嵌がスムーズかつ容易と
なるということである。該インプラント本体の頭部に、
アバットメント装着用の断面多角形凹部と、該アバット
メントに該インプラントに該インプラント本体の頭部に
嵌着する断面多角形凸部を有するので、該アバットメン
トを確実に嵌着し、円滑なインプラント手術が可能とな
り、また安定した予後が得られる。断面多角形凸部を有
する変形アバットメントの提供においては、部品点数の
削減のほか、義歯の角度に合わせた所望の傾斜状態にて
インプラント本体に嵌着できる。また、本発明にかかる
インプラント本体が中実型であるので、骨穿孔した場合
でも死腔が生じず予後の安定が確保できる。なお、上記
の具体的効果に加えて、これらが総合的に組み合わされ
て有用なインプラント構成体として総和以上の効果が生
ずる点も極めて重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施例に係るインプラン
ト本体の正面図である。
【図2】 図2(A)は、本発明のインプラント本体を
頭部側正面からみた概略図である。図2(B)は、該イ
ンプラント本体に係る他の実施例を示した一部断面概略
図である。図2(C)は、該インプラント本体をスリッ
トの設けられた先端部側正面からみた概略図である。
【図3】 図3(A)は、ヒーリングキャップの概略
図、図3(B)は、固定スクリューの概略図、並びに図
3(C)は、アバットメントの概略断面図である。
【図4】 図4は、インプラントの各構成体が合体され
た全容を示す一部断面概略図である。
【図5】 図5は、本発明に係る変形アバットメントを
示したものである。
【図6】 図6は、上記変形アバットメントがインプラ
ント本体に、ねじ止めされた状態を示した一部断面概略
図である。
【図7】 合体されたインプラント構成体を示す第3の
実施例である。
【図8】 図8は、従来のインプラント本体を示した概
略図である。
【図9】 図9は、上記従来のインプラント本体の頭部
平面図である。
【図10】 図10は、従来のアバットメントを示す概
略図である。
【図11】 図11は、従来の変形アバットメントを示
す概略図である。
【符号の説明】
10 インプラント本体 11 頭部 13 ねじ山 14 先端部 15 多角形凹部 16 ねじ穴 17 スリット 21 ヒーリングキャップ 22 固定スクリュー 23 アバットメント 25、27 ねじ溝 32 大ネジ道 33 小ネジ道 34 多角形凸部 35 義歯 37 変形アバットメント 38 多角形凸部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顎骨に埋め込まれるねじ部を有するイン
    プラント本体、義歯を固定する歯冠部に対応するアバッ
    トメント、このアバットメントと該インプラント本体を
    連結する固定スクリュウ、並びに該アバットメントの上
    端部にねじ止めされキャップするためのヒーリングキャ
    ップからなる歯科用インプラント構成体において、その
    インプラント本体の頭部にアバットメント嵌着用の横断
    面が多角形の凹部を有し、その頭部の外縁部は、滑らか
    な曲面を構成し、その胴体部にはねじ山を有し、更に、
    そのインプラント本体が、先端側へ行くに従い細径化さ
    れる構成であって、このインプラント本体と上記アバッ
    トメント、固定スクリュウ、及びヒーリングキャップが
    嵌着連結され一つの構成体を形成することを特徴とする
    歯科用インプラント構成体。
  2. 【請求項2】 上記インプラント本体とアバットメント
    の連結状態の外面形状が、滑らかな流線形を描くことを
    特徴とする請求項1記載の歯科用インプラント構成体。
  3. 【請求項3】 上記インプラント本体において、先端部
    に至るほど幅広となる長手方向に設けられた1又は2以
    上のスリットを有することを特徴とする請求項1記載の
    歯科用インプラント構成体。
  4. 【請求項4】 上記インプラント本体が、プラズマ加工
    されたチタニウム製であることを特徴とする請求項1記
    載の歯科用インプラント構成体。
  5. 【請求項5】 上記インプラント本体において、該イン
    プラント本体を顎骨に埋め込んだ際の歯肉、顎骨の境界
    部の直下約1mmに位置する歯根部上部を研磨面として
    あることを特徴とする請求項1記載の歯科用インプラン
    ト構成体。
  6. 【請求項6】 上記アバットメントにおいて、インプラ
    ント本体の頭部に嵌着する嵌着部が、前記インプラント
    本体頭部にもうけられた断面多角形凹部と嵌まり合う断
    面多角形凸部を構成し、そのアバットメント上部から延
    びる固定スクリュウ用小ネジ道が該凸部をも貫通すると
    ともに、該アバットメントの上部にヒーリングキャップ
    にてねじ止めされるべく、上記固定スクリュウのヘッド
    部と略同幅の大ネジ道を有することを特徴とする請求項
    1記載の歯科用インプラント構成体。
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