JPH08187236A - 採血管 - Google Patents
採血管Info
- Publication number
- JPH08187236A JPH08187236A JP7028597A JP2859795A JPH08187236A JP H08187236 A JPH08187236 A JP H08187236A JP 7028597 A JP7028597 A JP 7028597A JP 2859795 A JP2859795 A JP 2859795A JP H08187236 A JPH08187236 A JP H08187236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- serum
- separator
- plasma
- separation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】採血管にて採血され、一端遠心分離された血液
が、再度混合することを防ぐ。 【構成】採血管に封入されている分離面を隔離する隔離
材（３）が光エネルギーにより硬化する材質にて構成さ
れている採血管。
が、再度混合することを防ぐ。 【構成】採血管に封入されている分離面を隔離する隔離
材（３）が光エネルギーにより硬化する材質にて構成さ
れている採血管。
Description
【００１】
【産業上の利用分野】本考案は採血時に用いる採血管に
関するものである。
関するものである。
【００２】
【従来の技術】従来用いられた血球と血清血漿の分離面
の隔離材は、物理的強度が弱く物理的振動、隔離されて
いる成分（血球等）の熱膨張あるいは血清血漿採取のた
めのピペッテング等により隔離膜が破壊され、沈殿層と
上澄み層が再度混合していた。元々採血管の隔離材は、
遠心力により血液が分離されるまでは、物理的な強度が
強いこと及び粘度が高いことは、逆に望ましい分離を妨
げる要因でもあった。しかし一端血液が分離した後は、
隔離材は物理的強度が強いことが必要である。すなわち
隔離膜が容易に破損しないことが分離した後の血液を利
用する為に望ましい事である。又、従来は隔離材そのも
のに外部よりエネルギーを加え隔離材そのものを目的と
する強度まで変化させようとする発想は無かった。
の隔離材は、物理的強度が弱く物理的振動、隔離されて
いる成分（血球等）の熱膨張あるいは血清血漿採取のた
めのピペッテング等により隔離膜が破壊され、沈殿層と
上澄み層が再度混合していた。元々採血管の隔離材は、
遠心力により血液が分離されるまでは、物理的な強度が
強いこと及び粘度が高いことは、逆に望ましい分離を妨
げる要因でもあった。しかし一端血液が分離した後は、
隔離材は物理的強度が強いことが必要である。すなわち
隔離膜が容易に破損しないことが分離した後の血液を利
用する為に望ましい事である。又、従来は隔離材そのも
のに外部よりエネルギーを加え隔離材そのものを目的と
する強度まで変化させようとする発想は無かった。
【００３】
【発明が解決しようとする課題】本考案にては隔離材を
外部のエネルギーにより目的とする強度まで変化させ、
血球部分と血清血漿部分の分離面の隔離膜が血液を取り
扱う作業者により破壊されるのを防ごうとするものであ
る。
外部のエネルギーにより目的とする強度まで変化させ、
血球部分と血清血漿部分の分離面の隔離膜が血液を取り
扱う作業者により破壊されるのを防ごうとするものであ
る。
【００４】
【課題を解決する為の手段】図を用い説明すれば、図１
は採血管の断面図である。キャップ（１）と容器（２）
分離面の隔離膜用隔離材（３）にて構成される。図２は
図１の透し図である。隔離膜用隔離材は（３）である。
図３の（４）は採取された血液である。図４は採取され
た血液が遠心分離され、比重の重い血球成分（５）が、
下に沈降したところであり、（６）は分離した血液の中
で一番軽い血清血漿部分である。図２の（３）の隔離材
は製造の段階にて比重が図４の（５）の血球成分より軽
く、又（６）の血清血漿成分より重くなるように製作さ
れる。隔離材（３）は使用前は採血管の底部にあり、そ
こ採血された血液、図３の（４）が入り血液が上部に位
置するようになる。ここで遠心機にて図３の採血管に遠
心力による重力を加えると、図４の様に下から、血球成
分（５）、隔離材（３）、血清血漿成分（６）と３層に
分離する。この分離した状態にて、隔離材に外部エネル
ギー（紫外線の光エネルギー）を照射することにより隔
離膜は変化し物理的な強度を有するようになる。この様
に外部エネルギーを加えることにより、変化する隔離材
を用いることを本考案は問題の解決の手段としたもので
ある。３層に分離した採血管に外部よりエネルギーを加
える一例として紫外線による方法を述べる。図４の様に
３層に分離した採血管に紫外線ランプ（図５の７）の照
射により図４の隔離材（３）が硬化し血球分（５）と血
清血漿部分（６）を強度を保ちながら隔離するものであ
る。又、このように外部エネルギーにより硬化、膨張す
る素材は産業界にて広く普及し、製品化されている。
は採血管の断面図である。キャップ（１）と容器（２）
分離面の隔離膜用隔離材（３）にて構成される。図２は
図１の透し図である。隔離膜用隔離材は（３）である。
図３の（４）は採取された血液である。図４は採取され
た血液が遠心分離され、比重の重い血球成分（５）が、
下に沈降したところであり、（６）は分離した血液の中
で一番軽い血清血漿部分である。図２の（３）の隔離材
は製造の段階にて比重が図４の（５）の血球成分より軽
く、又（６）の血清血漿成分より重くなるように製作さ
れる。隔離材（３）は使用前は採血管の底部にあり、そ
こ採血された血液、図３の（４）が入り血液が上部に位
置するようになる。ここで遠心機にて図３の採血管に遠
心力による重力を加えると、図４の様に下から、血球成
分（５）、隔離材（３）、血清血漿成分（６）と３層に
分離する。この分離した状態にて、隔離材に外部エネル
ギー（紫外線の光エネルギー）を照射することにより隔
離膜は変化し物理的な強度を有するようになる。この様
に外部エネルギーを加えることにより、変化する隔離材
を用いることを本考案は問題の解決の手段としたもので
ある。３層に分離した採血管に外部よりエネルギーを加
える一例として紫外線による方法を述べる。図４の様に
３層に分離した採血管に紫外線ランプ（図５の７）の照
射により図４の隔離材（３）が硬化し血球分（５）と血
清血漿部分（６）を強度を保ちながら隔離するものであ
る。又、このように外部エネルギーにより硬化、膨張す
る素材は産業界にて広く普及し、製品化されている。
【００５】
【作用】まず図２の（２）の採血管に血液は採血される
（図３）。採血された血液、図３の（４）は分離面用隔
離材（３）の上部に位置するが、遠心分離されることに
より、図４の様に血球部分（５）と血清血漿部分（６）
に分離される。このとき隔離材は血球より小さく、血清
血漿より大きい比重を有しているため血球部分（５）の
上部に位置し、尚且つ、血清血漿（６）より下部つま
り、血球部分（５）と血清血漿部分（６）の境界面に位
置する様になる。この状態にて、境界面に位置し、隔離
膜の機能を果たしている隔離材（３）に紫外線を照射す
ることにより隔離材は硬化する。一端硬化した隔離材は
物理的強度を持つ隔離膜となり、外部より加えられる力
に破壊されることなく、血球部分（５）と血清血漿部分
（６）の再度の混合を防止する。
（図３）。採血された血液、図３の（４）は分離面用隔
離材（３）の上部に位置するが、遠心分離されることに
より、図４の様に血球部分（５）と血清血漿部分（６）
に分離される。このとき隔離材は血球より小さく、血清
血漿より大きい比重を有しているため血球部分（５）の
上部に位置し、尚且つ、血清血漿（６）より下部つま
り、血球部分（５）と血清血漿部分（６）の境界面に位
置する様になる。この状態にて、境界面に位置し、隔離
膜の機能を果たしている隔離材（３）に紫外線を照射す
ることにより隔離材は硬化する。一端硬化した隔離材は
物理的強度を持つ隔離膜となり、外部より加えられる力
に破壊されることなく、血球部分（５）と血清血漿部分
（６）の再度の混合を防止する。
【００６】
【実地例】図を用いて説明すれば、採血管（２）の中に
隔離膜用隔離材（３）を封入する。この時、隔離材の比
重は血球成分より軽く血清血漿部分より重くなるように
調整されている。さらに隔離材は外部より加えられるエ
ネルギーつまり紫外線の光エネルギーや熱エネルギーに
より硬化する性質を有するものが用いられる。採血者は
この採血管を用いて、採血を行う。採血後、操作員はこ
の採血管を遠心分離機に装着し遠心分離を行う遠心分離
された血液は図４の様に下から血球成分（５）、隔離膜
用隔離材（３）、血清血漿部分（６）と３層に分離され
る。一端分離した血液を含む容器（図４）に、紫外線ラ
ンプ（７）より光エネルギーを加えることにより隔離材
（図４の３）は硬化する以上の工程にて硬化した隔離膜
を含む採血管は、再度、血球部分と血清血漿部分が混和
することなく、検査業務等の業務に利用できる。
隔離膜用隔離材（３）を封入する。この時、隔離材の比
重は血球成分より軽く血清血漿部分より重くなるように
調整されている。さらに隔離材は外部より加えられるエ
ネルギーつまり紫外線の光エネルギーや熱エネルギーに
より硬化する性質を有するものが用いられる。採血者は
この採血管を用いて、採血を行う。採血後、操作員はこ
の採血管を遠心分離機に装着し遠心分離を行う遠心分離
された血液は図４の様に下から血球成分（５）、隔離膜
用隔離材（３）、血清血漿部分（６）と３層に分離され
る。一端分離した血液を含む容器（図４）に、紫外線ラ
ンプ（７）より光エネルギーを加えることにより隔離材
（図４の３）は硬化する以上の工程にて硬化した隔離膜
を含む採血管は、再度、血球部分と血清血漿部分が混和
することなく、検査業務等の業務に利用できる。
【００７】
【発明の効果】採血管にて遠心分離された、血液の分離
面に用いる隔離膜用隔離材として外部エネルギーにより
硬化する隔離材を用いた。これにより隔離材が強度を増
したため、血清血漿の採取作業等外部より加えられる力
から、沈殿層と上澄み層が混合することを防止でき、血
液を用いる検査業務の便宜性を向上させる。
面に用いる隔離膜用隔離材として外部エネルギーにより
硬化する隔離材を用いた。これにより隔離材が強度を増
したため、血清血漿の採取作業等外部より加えられる力
から、沈殿層と上澄み層が混合することを防止でき、血
液を用いる検査業務の便宜性を向上させる。
【図１】光エネルギーにより硬化する隔離膜用隔離材が
封入されている採血管の側面からの断面図である。
封入されている採血管の側面からの断面図である。
【図２】光エネルギーにより硬化する隔離膜用隔離材が
封入されている採血管の透し図である。
封入されている採血管の透し図である。
【図３】隔離材入りの採血管に血液が採取された場合の
透し図である。
透し図である。
【図４】採集された血液が遠心分離され血球層（５）と
隔離膜（３）血清血漿層（６）に分離した状態の透し図
である。
隔離膜（３）血清血漿層（６）に分離した状態の透し図
である。
【図５】光エネルギー発生装置（７）から隔離材入の採
血管に光を照射する図である。
血管に光を照射する図である。
Claims (4)
- 【請求項１】外部から加えられた光エネルギーにより硬
化する材質を、血球成分（５）と血清血漿成分（６）の
分離面の隔離膜用隔離材（３）として用いた真空採血管
及び採血管（２）。 - 【請求項２】外部から加えられた光エネルギーにより膨
潤する材質を、血球成分（５）と血清血漿成分（６）の
分離面の隔離膜用隔離材（３）として用いた真空採血管
及び採血管（２）。 - 【請求項３】外部から加えられた熱エネルギーにより硬
化する材質を、血球成分（５）と血清血漿成分（６）の
分離面の隔離膜用隔離材（３）として用いた真空採血管
及び採血管（２）。 - 【請求項４】外部から加えられた熱エネルギーにより膨
潤する材質を、血球成分（５）と血清血漿成分（６）の
分離面の隔離膜用隔離材（３）として用いた真空採血管
及び採血管（２）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7028597A JPH08187236A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 採血管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7028597A JPH08187236A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 採血管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08187236A true JPH08187236A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=12253006
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7028597A Pending JPH08187236A (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 採血管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08187236A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011503543A (ja) * | 2007-11-01 | 2011-01-27 | ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイー・オブ・カリフオルニア | 採取管装置、システム、および方法 |
| JP2015111125A (ja) * | 2008-12-09 | 2015-06-18 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 液体の遠心分離に利用されるポリマー |
| US9669405B2 (en) | 2012-10-22 | 2017-06-06 | The Regents Of The University Of California | Sterilizable photopolymer serum separator |
-
1995
- 1995-01-09 JP JP7028597A patent/JPH08187236A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011503543A (ja) * | 2007-11-01 | 2011-01-27 | ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイー・オブ・カリフオルニア | 採取管装置、システム、および方法 |
| JP2014132267A (ja) * | 2007-11-01 | 2014-07-17 | Reagents Of The Univ Of California:The | 採取管装置、システム、および方法 |
| JP2015111125A (ja) * | 2008-12-09 | 2015-06-18 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア | 液体の遠心分離に利用されるポリマー |
| US9669405B2 (en) | 2012-10-22 | 2017-06-06 | The Regents Of The University Of California | Sterilizable photopolymer serum separator |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| RVTR | Cancellation of determination of trial for invalidation |