JPH08187115A - 腕時計用革バンドとその製造方法 - Google Patents

腕時計用革バンドとその製造方法

Info

Publication number
JPH08187115A
JPH08187115A JP1980195A JP1980195A JPH08187115A JP H08187115 A JPH08187115 A JP H08187115A JP 1980195 A JP1980195 A JP 1980195A JP 1980195 A JP1980195 A JP 1980195A JP H08187115 A JPH08187115 A JP H08187115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leather
band
core material
waterproofed
wristwatch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1980195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2835933B2 (ja
Inventor
Taro Tanaka
太郎 田中
Akio Yamamoto
昭男 山本
Akira Aoki
晃 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WAKUMOTO KK
Seiko Corp
Original Assignee
WAKUMOTO KK
Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WAKUMOTO KK, Seiko Corp filed Critical WAKUMOTO KK
Priority to JP1980195A priority Critical patent/JP2835933B2/ja
Publication of JPH08187115A publication Critical patent/JPH08187115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2835933B2 publication Critical patent/JP2835933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐水性と耐久性に富んだ時計用革バンドを提
供すること。 【構成】 ポリエスレテル不織布の層4とポリウレタン
の層5とからなる芯材2と、この表裏面に接着する表側
皮革材2と裏側皮革材6とを単体の状態で防水処理し、
ついで、これらを互いに接着し一体のバンドとして構成
した上、これに再度防水処理を施すことによって、バン
ド本体1に優れた耐水性と耐久性を付与させるようにし
たもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水腕時計に装着する
革バンドとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】腕時計用革バンドは、一般に、芯材の表
裏面に表材と裏材を接着し、ついで芯材の一端より突出
させた表材の部分を裏材側へU字状に折り返すことによ
って、そこに形成された中空部分をバネ棒挿通部として
構成し、さらに、その最終製造段階で形成したバンドを
防水液中に浸漬することによって、日常生活用防水時計
に用いる革バンドに対しては揆水性を、日常生活用強化
防水時計あるいは潜水用防水時計に用いる革バンドに対
しては防水性を付与させるようにしている。
【0003】しかしながら、上述したようなこれまでの
揆水処理や防水処理では、製造上の接着むらによる部分
的な剥れが生じてここから内部に水が侵入したり、ある
いは美錠のつく棒との間の度重なるこすれによってアジ
ャスト孔の表面にのみ浸透した防水剤が脱落するなどし
て、経時的に防水効果が低下してしまう結果、装着する
腕時計との間で防水上の差が生じて商品構成上のバラン
スを欠いてしまうばかりでなく、特に、バンドが水を吸
ってしまった場合には、長期の使用によってU字状に折
り返したばねかん部やアジャスト孔等が破損してしまう
といった問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、
日常生活用強化防水時計や潜水用時計の持つ高い防水機
能に勝るとも劣ることのない耐水性と耐久性とを備えた
新たな腕時計用革バンドと、この革バンドを製造するた
めの方法を提案することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はこの
ような課題を達成するための腕時計用革バンドとして、
予め防水処理を施したポリウレタンとポリエステル不織
布との積層体よりなる芯材の両面に、同じく防水処理を
施した表材と裏材とを重ね合せてバンド体として接着す
るとともに、接着して一体化したこのバンド体にさらに
防水処理を施すことのよって防水性を有する革バンドを
構成するようにしたものであり、また、この革バンドの
製造方法として、芯材とこの芯材の表裏面に接合する皮
革材とをこれぞれ単体の状態で防水処理し、ついで芯材
の表裏面に皮革材を重ね合せて接着し、最後に、接着一
体化したバンド体に再度防水処理を施すことにより、防
水性を有するバンド体を構成するようにしたものであ
る。
【0006】
【実施例】そこで以下に図示した実施例について説明す
る。図1は、本発明の一実施例をなす、腕時計の6時側
に装着する革バンドについて示した図である。
【0007】このバンド本体1は、表側皮革材2と芯材
3と裏側皮革材6の3層として構成され、また芯材3
は、表側がポリエステルよりなる不織布の層4、裏側が
ポリウレタンの層5からなる積層体として構成されてい
る。
【0008】これらの表側皮革材2、芯材3及び裏側皮
革材6は、それぞれ単体の状態で防水液中に浸漬され
て、所要の揆水処理あるいは耐水処理が施された上、一
体的に接着されてバンド体として形成される。
【0009】すなわち、上述した芯材3には、はじめ
に、その腕時計への取付け側端部の表面に、ばねかん7
を接合するための取付け段部8が形成され、ここに、ポ
リエステルからなる不織布をU字状に折り曲げてばね棒
の挿通部となしたばねかん7の両端接合部が接着剤をも
って一体的に接着される。
【0010】そしてつぎに、この芯材3の表面に表側皮
革材2を接着し、腕時計への取付け側に突出させた部分
1aを、ばねかん7を覆うようにして折り返し、その端
部を芯材3の裏面に接着し、ついで、この突出部分1a
と芯材3の裏面全体を裏側皮革材6によって被覆する。
【0011】そして最後に、このようにして形成したバ
ンド本体1を再度防水液中に浸漬して全体に防水皮膜を
施すとともに、必要に応じてはバンド本体1の周縁部に
施すステッチ9をばねかん7の接着個所にまで延長させ
て、芯材3とばねかん7との接着部をさらに強固に接合
して、この革バンドに強い耐水性と耐久性を付与させ
る。
【0012】したがって、このように構成された革バン
ドは、単体の状態で表側皮革材2と、芯材3と、裏側皮
革材6とに耐水処理を施すことにより、特に天然皮革材
にあっては、繊維の疎の部分、密の部分に拘りなく等し
く防水剤を浸み込ませることができるなど、各材2、
3、6の内部に防水剤を確実に浸透させることができ、
また、バンドとして構成した段階でさらに耐水処理を施
すことにより、アジャスト孔10周りの防水性を一層高
めることができて、繰返し水中に浸漬させた場合におい
ても水の浸透を可能な限り少なく抑えることができる。
【0013】実験によれば、形成した段階で防水液に浸
漬する従来のバンドでは、水の吸収率が18〜20%に
達していたのに対し、この実施例によるバンドでは、5
%前後に低く抑えることができた。
【0014】他方、芯材3をポリウレタンの層5とポリ
エステル不織布の層4との積層体として構成したことに
より、ポリウレタンの伸び易い面と、ポリエステル不織
布の破損し易い欠点を補いつつ、ポリウレタンの持つし
なやかさと、ポリエステル不織布の持つ強靱性という優
れた性質を引きだし、さらには、バンドとして構成した
段階での皮革材2、6の延びを抑えて、繊維の疎密に起
因する防水性の差をなくすようにすることができる。
【0015】図2に示した実施例は、裏側に芯材3とし
て積層するポリエステル不織布5を腕時計への装着側端
部に延出させ、この部分をU字状に折り返してばねかん
部5aとなしたもので、この実施例によれば芯材3とば
ねかん部5aとを一体化することにより、製造工程の削
減を図ることができると同時に、ばねかん部5aを介し
て作用する引っ張りに対して抵抗力をより高めることが
できる。
【0016】また、皮革材2、6として天然皮革を用い
た場合には、単体での防水処理段階で、皮革材2、6を
引っ張りながらこれらに防水処理を施すことができ、こ
れにより、繊維が複雑にからみ合った皮革材に対しても
これらの各部に等しく防水剤を浸透させることができ
る。
【0017】またさらに、単体での防水処理段階で、予
め芯材3と皮革材2、6のうちの少なくとも一方にアジ
ャスト孔10より小さな多数の捨て孔を設けておき、そ
の上でこれらに防水処理を施すこともできる。この方法
を採ると、これら各材の内部にさらに効果的に防水剤を
浸透させることができる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、バン
ド本体を構成する芯材と表側皮革材と裏側皮革材とをそ
れぞれ単体状態のもとで防水処理し、ついでこれらを接
着一体化した上で再度防水処理するようにしたので、こ
れら各部材の内部にまで防水剤を確実に浸透させること
ができると同時に、例え接着むらに伴なう剥れが生じて
ここから接合部に水が侵入した場合でも、芯材等への水
の浸透を確実に抑えることができ、また、アジャスト孔
とつく棒との繰返しの接触に対してもこの部分からの水
の浸透を皆無となして、この種の腕時計バンドに防水腕
時計と同等の防水性を長期にわたって付与させることが
できる。
【0019】しかも、芯材をしなやかなポリウレタンと
強靱なポリエステル不織布との積層体によって構成した
ので、繊維の密度にむらのある天然皮革を用いた場合で
も、強度の部分的な弱さを補って、強靱でしなやかな防
水時計バンドとして構成することを可能にするばかりで
なく、その延びを抑えて、延びに伴なう防水性の部分的
な差をなくし、スポ−ツ等の過酷な使用にも十分に耐え
るバンドとして構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は、本発明の一実施例を示す腕時
計用革バンドの側面図と平面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す腕時計用革バンドの
側面図である。
【符号の説明】
2 表側皮革材 3 芯材 4 ポリエスレテル不織布の層 5 ポリウレタンの層 6 裏側皮革材 7 ばねかん部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め防水処理を施したポリウレタンとポ
    リエステル不織布との積層体よりなる芯材の表裏面に、
    同じく防水処理を施した皮革材を重ね合せて接着すると
    ともに、該接合体に防水処理を施してバンド本体を形成
    したことを特とする腕時計用革バンド。
  2. 【請求項2】 上記芯材の腕時計への装着側端部に、ポ
    リエステル不織布よりなるばねかん部を接合して一体と
    なしたことを特徴とする請求項1記載の腕時計用革バン
    ド。
  3. 【請求項3】 ポリウレタンとポリエステル不織布との
    積層体よりなる芯材と該芯材の表裏面に接合する皮革材
    とを、それぞれ単体の状態で防水処理し、ついで上記芯
    材の表裏面に皮革材を重ね合せて接着し、最後に、接着
    一体化した接合体に再度防水処理を施してバンド体を構
    成するようにしたことを特徴とする腕時計用革バンドの
    製造方法。
  4. 【請求項4】 上記芯材と上記皮革材のうちの少なくと
    も一方に、アジャスト孔より小さい捨て孔を設け、つい
    で単体状態での上記各材に防水処理を施すようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の腕時計用革バンドの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 上記皮革材として天然皮革を使用すると
    ともに、単体状態での上記天然皮革に引っ張り力を加え
    つつ防水処理を施すようにしたことを特徴とする請求項
    3記載の腕時計用革バンドの製造方法。
JP1980195A 1995-01-12 1995-01-12 腕時計用革バンドとその製造方法 Expired - Fee Related JP2835933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980195A JP2835933B2 (ja) 1995-01-12 1995-01-12 腕時計用革バンドとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980195A JP2835933B2 (ja) 1995-01-12 1995-01-12 腕時計用革バンドとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08187115A true JPH08187115A (ja) 1996-07-23
JP2835933B2 JP2835933B2 (ja) 1998-12-14

Family

ID=12009456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980195A Expired - Fee Related JP2835933B2 (ja) 1995-01-12 1995-01-12 腕時計用革バンドとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2835933B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072777A (ja) * 2009-09-01 2011-04-14 Casio Computer Co Ltd バンド、腕時計及びバンドの製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103211360A (zh) * 2013-04-24 2013-07-24 天津虹炎科技有限公司 防腐蚀的植物生长戒指
KR101834966B1 (ko) 2016-07-26 2018-03-07 (주)아셈스 시계줄용 심재의 제조방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011072777A (ja) * 2009-09-01 2011-04-14 Casio Computer Co Ltd バンド、腕時計及びバンドの製造方法
US8613544B2 (en) 2009-09-01 2013-12-24 Casio Computer Co., Ltd. Band, wristwatch with the band and method of making the band

Also Published As

Publication number Publication date
JP2835933B2 (ja) 1998-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004259186B2 (en) Double-stick adhesive tape for wig and wig provided with the same
DE69721773D1 (de) Schichtstoffstruktur und Verfahren zur Herstellung einer Schichtstoffstruktur
KR20090021183A (ko) 가발용 투습성 소재 및 이 투습성 소재를 가진 가발 또는 가발용 기초캡
JPH08187115A (ja) 腕時計用革バンドとその製造方法
CN109529215B (zh) 具有进深织物的三面可折叠口罩的制造方法
KR100257980B1 (ko) 슬라이드 파스너용 보강 테이프와 파스너 테이프의단부 보강방법
CN206933567U (zh) 一种表带扣及具有该表带扣的手表
TW200609411A (en) Grained tone artificial leather
KR200193493Y1 (ko) 피혁제 손목시계줄
CN107890174A (zh) 抗过敏原贴片
US7176148B2 (en) Quilting method and system
CN113547804A (zh) 一种内置芯料的表带结构及其制作工艺
KR100792070B1 (ko) 슬라이드 파스너용 보강 테이프
JP3219230U (ja) ベルト
KR101742766B1 (ko) 손목시계용 종이밴드 제조방법 및 이로부터 제조된 손목시계용 종이밴드
FI20216139A1 (en) Strap and wearable electronic device
CN203816024U (zh) 易剥离射出钩搭扣件及安装有此搭扣件的呼吸面罩系统
JP3208351U (ja) 衣料用伸縮ベルト
ATE215695T1 (de) Sensor- und/oder trennelement sowie verfahren zu dessen herstellung und anwendung desselben
JP2007321308A (ja) 手袋
KR200190838Y1 (ko) 헤어밴드
CN100353926C (zh) 一次性穿着物的制造方法
JP2020143383A (ja) 縫製手袋
KR200208237Y1 (ko) 시계줄 보조띠
JPH0319766Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980908

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081009

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111009

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121009

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131009

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees