JPH081869A - 化粧材及びその製造方法 - Google Patents

化粧材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH081869A
JPH081869A JP15546994A JP15546994A JPH081869A JP H081869 A JPH081869 A JP H081869A JP 15546994 A JP15546994 A JP 15546994A JP 15546994 A JP15546994 A JP 15546994A JP H081869 A JPH081869 A JP H081869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative
veneer
resin film
film
decorative veneer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15546994A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigetoshi Sakai
茂俊 坂井
Masao Kurokawa
昌男 黒川
Masami Kondo
近藤  正巳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OOSHIKA SHINKO KK
OSHIKA SHINKO CO
Original Assignee
OOSHIKA SHINKO KK
OSHIKA SHINKO CO
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OOSHIKA SHINKO KK, OSHIKA SHINKO CO filed Critical OOSHIKA SHINKO KK
Priority to JP15546994A priority Critical patent/JPH081869A/ja
Publication of JPH081869A publication Critical patent/JPH081869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】合板に化粧単板を接着し表面を塗装した化粧材
は、寸法変化を抑制することができず、クラックが発生
し、研磨、目止め、下塗り、中塗り、上塗りという数多
くの塗装工程を必要とし、コストが高く、ラッピング加
工できない等の欠点があり、また、樹脂含浸による化粧
材は、天然木の色調が失われ、前記化粧板と同様に数多
くの塗装工程を必要とし、コストが高く、ラッピング加
工できない等の欠点があり、さらに、台板合板に熱可塑
性樹脂のフイルムまたはシートを接着したオーバーレイ
合板は、化粧単板を使用しない結果、化粧単板による天
然木材の持つ質感が得られない等の欠点がある。 【構成】 基材の表面に化粧単板を接着し、該化粧単板
の表面に透過色がLab表色系のL値で60以下の透明
性を有する樹脂フィルムをオーバーレイし、該樹脂フィ
ルムの表面に塗装を施す。 【効果】 高級感のある木質表面を維持しつつ、耐クラ
ック性、ラッピング加工性等に優れた化粧材が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築材及び家具用材等
に用いることのできる化粧材及びその製造方法に関し、
特に、高級感のある木質表面を維持し、耐クラック性、
耐変色性、ラッピング加工性等に優れた化粧材及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、化粧単板を接着した化粧板及
び挽材は、天然木材の持つ質感が好まれ、高級感のある
建築材、家具用材として広く使用されてきている。当該
化粧単板を接着した化粧板及び挽材は、一般に、合板表
面に、接着層を介して、化粧単板を接着し、当該化粧単
板表面を塗装した形態となっている。すなわち、これら
の木質感のある製品は、木材を保護、強化するために木
材表面が塗装されているが、このような表面処理のみで
は、木材の寸法変化を抑制することができず、製品表面
にはクラックが発生してしまうという欠点があった。ま
た、当該塗装工程は、化粧単板表面において行われる
為、研磨、目止め、下塗り、中塗り、上塗りという数多
くの工程を必要とし、製品のコストを高いものにしてい
る。さらに、当該製品は、曲げ加工時に割れを生じ、ラ
ッピング加工性が悪いという欠点もある。さらにまた、
当該製品では、褪色し易いという欠点もある。
【0003】また、化粧単板を接着した化粧板及び挽材
として、木材の耐久性を向上させるべく化粧単板に樹脂
を含浸させ(Wood Plastic Conbin
ation、WPC)、これを合板に貼合せ、当該化粧
単板表面を塗装した形態のものもある。しかしながら、
WPCは減圧・加圧法によって樹脂を注入するため、天
然木の色調が失われたり、処理するにあたって大がかり
な注入装置が必要となる。したがって、樹脂含浸による
コスト高とあいまって、より一層、製品のコストを高い
ものにしている。また、前記化粧板及び挽材と同様に化
粧単板表面への塗装が必要で、その塗装には、同様に、
研磨、目止め、下塗り、中塗り、上塗りという数多くの
工程を必要とする。さらに、当該製品は、前記化粧板及
び挽材と同様に、曲げ加工時に割れを生じ、ラッピング
加工性が悪いという欠点もある。
【0004】一方、台板合板に熱可塑性樹脂のフイルム
またはシートを接着した樹脂フイルムまたはシートオー
バーレイ合板も提供されているが、このものは、化粧効
果を目的とした化粧単板を使用せずに、天然木化粧合板
に模したもので、一般に、接着剤を台板合板に塗布し、
熱可塑性樹脂のフイルムまたはシートを積層して圧締す
ることにより得られるもので、化粧単板を使用しない結
果、化粧単板による天然木材の持つ質感が得られない。
また、この場合の樹脂フイルムまたはシートには、化粧
単板に似せる為、印刷が施され、さらに、エンボス加工
等による凹凸を付ける処理もとられているものの、いず
れにしても、天然木材のもつ風合い等木質感に乏しいも
のになるという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の有する欠点を解消することのできる技術を提供す
ることを目的としたものである。本発明の前記ならびに
そのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述からあ
きらかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面に
化粧単板を接着し、該化粧単板の表面に透過色がLab
表色系のL値で60以下の透明性を有する樹脂フィルム
をオーバーレイし、該樹脂フィルムの表面に塗装を施し
て成ることを特徴とする化粧材に係り、好ましい実施態
様として、当該透過色がLab表色系のL値で60以下
の透明性を有する樹脂フィルムの厚さが10〜300μ
であること、また、硬化膜が透明性を有する接着剤によ
り当該樹脂フィルムを化粧単板の表面にオーバーレイし
て成ること、さらに、化粧単板が、その厚さが0.1〜
2.0mmの天然木よりなることを特徴とする化粧材に
係るものである。
【0007】また、本発明は、基材に化粧単板を接着剤
により接着し、次いで、該化粧単板の表面に硬化膜が透
明性を有する接着剤を塗布し、透過色がLab表色系の
L値で60以下の透明性を有する樹脂フィルムを貼合せ
後、当該樹脂フィルムの表面に上塗り塗装を施すことを
特徴とする化粧材の製造方法、および、化粧単板に不織
布を裏打ちし、該化粧単板の表面に硬化膜が透明性を有
する接着剤を介して透過色がLab表色系のL値で60
以下の透明性を有する樹脂フィルムを貼合せ後、接着剤
を塗布した集成材に貼合せ、次いで、前記樹脂フィルム
の表面に上塗り塗装を施すことを特徴とする化粧材の製
造方法に係るものである。
【0008】本発明の化粧材によれば、基材の表面に化
粧効果を目的として化粧単板を接着した例えば天然木化
粧合板に、透過色がLab表色系のL値で60以下の透
明性を有する樹脂フィルムをオーバーレイして成るの
で、当該樹脂フィルムにより天然木化粧合板の化粧単板
表面の天然木の素材感を損なうことがなく、天然木化粧
合板の天然木の素材感を維持することができる。そし
て、このような天然木の素材感を維持しつつ、本発明で
は、耐クラック性に優れたものを得ることができる。す
なわち、従来の合板表面に接着層を介して化粧単板を接
着し当該化粧単板表面を塗装した形態では、当該化粧単
板の寸法変化を抑制することができず、製品表面にはク
ラックが発生してしまうという欠点があったのに対し、
本発明では、樹脂フィルムのオーバーレイにより、化粧
単板の寸法変化を抑制し、耐クラック性に優れたものを
得ることができる。また、本発明では、WPC法による
樹脂の注入を行わないので、天然木の色調が失われたり
することがなく、また、そのWPC処理のための大がか
りな注入装置を必要とせず、さらに、WPC法に比較し
て化粧単板のクラックの発生を抑制できる。さらに、本
発明では、樹脂フィルムにより天然木化粧合板を被覆し
ているので、化粧単板表面の耐変色性、耐酸・アルカリ
性等に優れたものが得られる。また、本発明では、樹脂
フィルムにより天然木化粧合板を被覆しており、樹脂フ
ィルムに塗装を施すので、従来のように凹凸を有する化
粧単板を研磨し、目止めし、下塗り、中塗りを施した上
で、上塗りするというような数多くの工程を必要とせ
ず、当該塗装工程は、上塗り塗装の一回だけで足りる。
また、上記従来例のように、合板表面に接着層を介して
化粧単板を接着し当該化粧単板表面を塗装した形態で
は、曲げ加工時に割れを生じ、ラッピング加工が不可能
であったが、本発明のように樹脂フィルムをオーバーレ
イすることにより、曲げ加工時に割れを生ぜず、ラッピ
ング加工性に優れたものとすることができる。このよう
な塗装工程の省略化、WPC処理を必要としないこと等
から、本発明はその製品のコストを従来に比して低下さ
せることができる。さらにまた、本発明の化粧材によれ
ば、化粧効果を目的として化粧単板を接着した例えば天
然木化粧合板に、透過色がLab表色系のL値で60以
下の透明性を有する樹脂フィルムをオーバーレイして成
るので、樹脂フイルムオーバーレイ合板とは異なり、天
然木化粧合板の天然木の質感を維持することができる。
さらにまた、本発明の好ましい実施態様として、当該透
過色がLab表色系のL値で60以下の透明性を有する
樹脂フィルムの厚さを10〜300μとし、また、硬化
膜が透明性を有する接着剤により当該樹脂フィルムを化
粧単板の表面にオーバーレイし、さらに、化粧単板を、
その厚さが0.1〜2.0mmの天然木とすることによ
り、より一層好ましいものが得られる。
【0009】本発明に使用される樹脂フィルムとして
は、ポリ塩化ビニル、不飽和ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリプロピレン等の樹脂フィルムが例示でき
る。樹脂フィルムの透過色は、Lab表色系のL値が6
0以下のものが使用可能で、それ以上の透過色では化粧
単板の木目が不透明になり、化粧材表面の木質感を損ね
るおそれがある。樹脂フィルムの透過色を表すLab値
は、色差計(色差を求めるための一種の光電気計)によ
り自動的に測定可能で、UCS(UniformChr
omaticity Scale)色空間に基づいた座
標軸L、a、bである。Lab値は、国際照明委員会
(CIE)標準表色系における三刺激値X、Y、Zから
次のようにして算出することもできる。 L=100√Y a=175(1.02XーY)/√Y b=70(Y−0.847 Z)/√Y 樹脂フィルムは、透過色がLab表色系のL値で60以
下の条件を満たせば、透明のものでも、半透明のもので
もよい。樹脂フィルムの厚さは、10〜300μである
ことが好ましい。その厚さが10μ以下では、単板が厚
くなると樹脂フィルムが破損し、塗膜割れが生じる。ま
た、300μより厚くなると、木材表面の凹凸が小さく
なり木質感を損ねる。
【0010】本発明に使用される化粧単板には、天然木
が使用される。その樹種には特に制約を受けない。化粧
単板は、その厚さが0.1〜2.0mmの天然木である
ことが好ましい。その厚さが0.1mm未満では、単板
表面の凹凸が小さく高級感が失われる。また、2.0m
mより厚くなると、道管の比較的大きいナラ、ケヤキ、
クリ等に代表される環孔材等では、樹脂フィルムを貼合
せする際に、大径道管部に気泡が残ることがあり、それ
によって意匠性が低下する。
【0011】本発明に使用される基材としては、挽材、
合板、パーテイクルボード、ファイバーボード等に代表
されるの木質基材、無機質基材、各種不織布等を挙げる
ことができる。これらは、1種または2種以上を使用す
ることができる。
【0012】本発明の製造方法による化粧材は、基材に
化粧単板を接着剤により接着し、次いで、該化粧単板の
表面に、透過色がLab表色系のL値で60以下の透明
性を有する樹脂フィルムを貼合せ後、当該樹脂フィルム
の表面に上塗り塗装を施すことにより得ることができ
る。また、化粧単板に不織布を裏打ちし、該化粧単板の
表面に、透過色がLab表色系のL値で60以下の透明
性を有する樹脂フィルムを貼合せ後、接着剤を塗布した
集成材に貼合せ、次いで、前記樹脂フィルムの表面に上
塗り塗装を施すことことにより得ることもできる。当該
樹脂フィルムの化粧単板表面への貼合せ(オーバーレ
イ)方法としては、冷圧法、熱圧法、連続ローラープレ
ス法等の公知の方法が使用できるが、圧締時間、温度に
よってはナラ等の環孔材では大径道管部に気泡が残る可
能性があり、連続ローラープレス後に冷圧あるいは熱圧
を行うのが望ましい。かかるオーバーレイの方法として
は、加熱溶融法、接着剤塗布法等が例示できるが、好ま
しくは接着剤塗布法である。加熱溶融法では、加熱温度
が樹脂フィルムの軟化点以上を必要とし、加熱温度、時
間によっては化粧単板が変色するおそれがある。基材に
化粧単板を接着する場合も同様の冷圧法、熱圧法、連続
ローラープレス法等の公知の方法が使用でき、また、加
熱溶融法、接着剤塗布法等により行うことができる。
【0013】上記接着剤塗布法により、化粧単板表面
に、上記Lab表色系のL値が60以下の透過色の樹脂
フィルムを貼合せするには、硬化膜が透明性を有する接
着剤を使用することが好ましい。当該接着剤としては、
硬化膜が透明性を有する合成ゴム系、ウレタン系、酢酸
ビニル系、アクリル系等の接着剤を挙げることができ、
樹脂フィルムの種類によって適切な接着剤を選定する必
要がある。中でも、硬化膜が透明なエマルジョン系接着
剤が好ましい。硬化膜が透明性に欠ける接着剤を使用し
た場合、化粧板表面が白くぼけ、意匠効果が低下するお
それがある。
【0014】本発明においては樹脂フィルムの表面に塗
装を施すが、本発明における当該塗装工程は、樹脂フィ
ルムがオーバーレイされていることから、従来のような
研磨、目止め、下塗り、中塗り工程を省略することがで
き、上塗り塗装の1工程で十分塗装可能である。塗装に
使用される塗料としては、ウレタン系、不飽和ポリエス
テル系、アクリル系、アミノアルキット系等の塗料を挙
げることができ、耐摩耗性、耐変色性、耐汚染性等の向
上を目的に減摩剤、紫外線吸収剤、スリット剤等を添加
することが望ましい。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。 実施例1.厚さ12mmのラワン合板に、厚さ0.4m
mのミズナラ単板を110℃,7kg/cm2、1分の
条件で熱圧接着し、単板オーバーレイ合板を得た。この
表面にスプレッダーでエチレン酢酸ビニル系エマルジョ
ン接着剤を110g/m2塗布し、ラミネーターで、厚
さ60μ、Lab表色系のL値が28の透明な塩化ビニ
ル樹脂フィルムをコートした後、コールドプレスにて5
kg/cm2、30分冷圧成形した。得られた化粧板を
ウレタン系塗料によって1回塗りで塗装し、目的とする
透明塩化ビニルフィルムをコートした単板オーバーレイ
合板を作成した。この材料について外観、耐クラック性
(寒熱繰り返し)、耐変色性(褪色)、接着強度(浸漬
ハクリ性)、ラッピング加工性を測定した。測定結果
は、表1の通りである。
【0016】実施例2.厚さ12mmのラワン合板に、
厚さ1.0mmのナラ単板を実施例1と同様にして熱圧
法で接着し、単板オーバーレイ合板を得た。この表面に
スプレッダーでエチレン酢酸ビニル系エマルジョン接着
剤を110g/m2塗布し、ラミネーターで、厚さ60
μ、Lab表色系のL値が28の透明な塩化ビニル樹脂
フィルムをコートした後、コールドプレスにて5kg/
cm2、30分冷圧成形した。得られた化粧板を実施例
1と同様に塗装し、目的とする透明塩化ビニルフィルム
をコートした単板オーバーレイ合板を作成した。この材
料を実施例1と同様に評価した。測定結果は表1の通り
である。
【0017】実施例3.厚さ12mmのラワン合板に、
厚さ0.4mmのナラ単板を実施例1と同様にして熱圧
法で接着し、単板オーバーレイ合板を得た。この表面に
スプレッダーで酢酸ビニル・アクリル系エマルジョン接
着剤を110g/m2塗布し、ラミネーターで、厚さ1
00μ、Lab表色系のL値が35の透明な不飽和ポリ
エステルフィルムをコートした後、コールドプレスにて
5kg/cm2、30分冷圧成形した。得られた化粧板
を実施例1と同様に塗装し、目的とする透明塩化ビニル
フィルムをコートした単板オーバーレイ合板を作成し
た。この材料を実施例1と同様に評価した。測定結果は
表1の通りである。
【0018】実施例4.厚さ0.25mmのナラ単板
に、目付25g/m2のポリエステル繊維不織布を裏打
ちし、ナラ単板の表面に、実施例1と同様に厚さ60
μ、Lab表色系のL値が28の透明な塩化ビニル樹脂
フィルムをコートした。得られた化粧板を100mm角
の集成材表面に水性ビニルウレタン接着剤を塗布して接
着し、実施例1と同様に塗装し、目的とする透明塩化ビ
ニルフィルムをコートした単板オーバーレイ集成材を作
成した。この材料を実施例1と同様に評価した。測定結
果は表1の通りである。
【0019】比較例1.厚さ12mmのラワン合板に、
メラミン系接着剤を110g/m2塗布し、厚さ0.4
mmのナラ単板を110℃,7kg/cm2、1分熱圧
成形した。得られた化粧板を下記条件で表面塗装し、単
板オーバーレイ合板を作成した。この材料を実施例1と
同様に評価した。測定結果は表1の通りである。 下塗り ウレタン系塗料を30g/m2塗布 サンディング 400番サンドペーパで研磨 中塗り ウレタン系塗料を25g/m2塗布 サンディング 400番サンドペーパで研磨 上塗り ウレタン系塗料を20g/m2塗布
【0020】比較例2.厚さ0.6mmのナラ単板に、
減圧・加圧法にて不飽和ポリエステル・メタクリル酸モ
ノマー混合液を注入し、厚さ12mmのラワン合板に水
性ビニルウレタン接着剤を110g/m2塗布し、12
0℃,7kg/cm2、6分で硬化および接着した。得
られた化粧板を比較例1と同様に塗装し、WPC処理単
板オーバーレイ合板を作成した。この材料を実施例1と
同様に評価した。測定結果は表1の通りである。
【0021】尚、Labの測定方法は、次の通りであ
る。日本電色工業社製の色差計(機種;ND−101
D)を使用し、透過色の測定方法に従って、先ず、標準
白板を反射試料台上におき、デジタル表示のLを100
に、aを0に、bを0に標準合わせを行い、樹脂フイル
ムを試料挟みに挟み込み、透過試料測定位置に置き、
L、a、bを測定する。
【0022】また、表1での評価方法は、次の通りであ
る。 (1)外観:目視 (2)寒熱繰り返しB(mm):JAS特殊合板に準
拠、5サイクル後のクラック長さを測定 (3)褪色:JAS特殊合板に準拠、△Eを測定 (4)1類浸漬ハクリ:JAS特殊合板に準拠 (5)ラッピング加工性:90°曲げ加工時の曲部の変
化を観察
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
化粧単板表面の天然木の質感を維持しつつ、耐クラック
性、耐変色性、ラッピング加工性等に優れたものを得る
ことができ、塗装工程においても、上塗り塗装のみで足
り、工程が簡略化され、製品のコストを低下させること
ができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に化粧単板を接着し、該化粧
    単板の表面に透過色がLab表色系のL値で60以下の
    透明性を有する樹脂フィルムをオーバーレイし、該樹脂
    フィルムの表面に塗装を施して成ることを特徴とする化
    粧材。
  2. 【請求項2】 透過色がLab表色系のL値で60以下
    の透明性を有する樹脂フィルムを、硬化膜が透明性を有
    する接着剤により、化粧単板の表面にオーバーレイして
    成る、請求項1に記載の化粧材。
  3. 【請求項3】 化粧単板が天然木よりなり、その厚さが
    0.1〜2.0mmの環孔材である、請求項1に記載の
    化粧材。
  4. 【請求項4】 樹脂フィルムの厚さが10〜300μで
    ある、請求項1に記載の化粧材。
  5. 【請求項5】 基材に化粧単板を接着剤により接着し、
    次いで、該化粧単板の表面に硬化膜が透明性を有する接
    着剤を塗布し、透過色がLab表色系のL値で60以下
    の透明性を有する樹脂フィルムを貼合せ後、当該樹脂フ
    ィルムの表面に上塗り塗装を施すことを特徴とする化粧
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 化粧単板に不織布を裏打ちし、該化粧単
    板の表面に硬化膜が透明性を有する接着剤を介して透過
    色がLab表色系のL値で60以下の透明性を有する樹
    脂フィルムを貼合せ後、接着剤を塗布した集成材に貼合
    せ、次いで、前記樹脂フィルムの表面に上塗り塗装を施
    すことを特徴とする化粧材の製造方法。
JP15546994A 1994-06-15 1994-06-15 化粧材及びその製造方法 Pending JPH081869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15546994A JPH081869A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 化粧材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15546994A JPH081869A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 化粧材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH081869A true JPH081869A (ja) 1996-01-09

Family

ID=15606738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15546994A Pending JPH081869A (ja) 1994-06-15 1994-06-15 化粧材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH081869A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232720A (ja) * 2000-02-22 2001-08-28 Toppan Printing Co Ltd 木目化粧材
WO2021066034A1 (ja) 2019-09-30 2021-04-08 大日本印刷株式会社 化粧材の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232720A (ja) * 2000-02-22 2001-08-28 Toppan Printing Co Ltd 木目化粧材
WO2021066034A1 (ja) 2019-09-30 2021-04-08 大日本印刷株式会社 化粧材の製造方法
US11969980B2 (en) 2019-09-30 2024-04-30 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Method for producing decorative material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4169005A (en) Method for surfacing a wood panel with a plastic film
US11673384B2 (en) Transfer film and membrane coverings for panel products
CN103770430B (zh) 一种柔性复合装饰薄木饰面工艺
CA2820951C (en) High-gloss surface by means of hot-coating
US20200030846A1 (en) Pressable coating system for the production of panel products
CN103753656B (zh) 一种柔性复合薄木及其加工方法
US20180222169A1 (en) Pressed laminate panel with a single layer elastomerick treated paper
JPH09164651A (ja) 透明樹脂被覆された木理化粧用シート、木理化粧ボード及びそれらの製造方法
CN106393942A (zh) 一种高光硬化装饰板材的制备工艺
JPH081869A (ja) 化粧材及びその製造方法
EP2529925B1 (en) Flexible finished wood laminate and production process
JP2649999B2 (ja) 突板化粧材
JP2649998B2 (ja) 突板化粧材
JPH06182933A (ja) 板ガラス/突板裏打シート/板ガラス積層品、板ガラス/両面突板貼りシート/板ガラス積層品及び板ガラス/突板裏打シート/基材積層品
JPH0825568A (ja) 化粧板の製造方法
JPS61219640A (ja) 表面高硬度のプリント化粧板
JPH01103443A (ja) 多機能化粧板及びその製造方法
JPH0825570A (ja) 化粧板の製造方法
JPH0310803A (ja) 化粧板
JPH04279345A (ja) 突板化粧シートの製造方法
JPH0941637A (ja) 突板貼り化粧板の製造方法
JPH0825569A (ja) 化粧板の製造方法
JPH0957904A (ja) 化粧板及びその製造方法
JPH0542632A (ja) 突板シート
JPH0626876B2 (ja) 板ガラス/▲つき▼板裏打シート/板ガラス積層品、板ガラス/両面▲つき▼板貼りシート/板ガラス積層品及び板ガラス/▲つき▼板裏打シート/基材積層品