JPH08186972A - 積層コア型ステッピングモータ - Google Patents

積層コア型ステッピングモータ

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Publication number
JPH08186972A
JPH08186972A JP32852094A JP32852094A JPH08186972A JP H08186972 A JPH08186972 A JP H08186972A JP 32852094 A JP32852094 A JP 32852094A JP 32852094 A JP32852094 A JP 32852094A JP H08186972 A JPH08186972 A JP H08186972A
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JP
Japan
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exciting magnetic
pole
stator
exciting
phase
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Application number
JP32852094A
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English (en)
Inventor
Junzo Asada
潤三 浅田
Akira Tsunoda
晃 角田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 相数を減少することなく、又、発生トルクを
減少することなく、自由度の小さい空間への設置を可能
にする。 【構成】 共通の回転軸2の両端には、それぞれステー
タ6,11が設けられている。各ステータ6,11に
は、それぞれ一対の励磁極A1 ,A2 、B1 ,B2が形
成されている。回転軸2の各ステータ6,11に相対向
する位置にロータマグネット8,13が設けられてい
る。各ロータマグネット8,13は、同相となる直径方
向に磁化されている。励磁極A1 ,A2 及び励磁極B1
,B2 で全体の2相が構成されている。回転軸2は、
各ステータ6,11にて構成される2相により協同して
回動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層コア型ステッピング
モータに係り、詳しくはPM型の積層コア型ステッピン
グモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図7に示すように、自動車等の図
示しない内燃機関の吸気管P内部には、内燃機関の運転
状態等に応じて燃焼室に導入される吸気ガスを制御する
ための吸気制御弁Vが設けられている。この吸気制御弁
Vを回動させるために、一般的にPM(Permanent Magn
et)型の積層コア型ステッピングモータ31が使用され
ている。PM型ステッピングモータは、ロータに永久磁
石を用いているためエネルギ効率が比較的良い。又、ロ
ータの構造が簡単であるため小型化でき安価である等の
理由で、吸気制御弁Vを開位置又は閉位置に切換駆動す
るような用途に用いられている。又、積層コア型のステ
ッピングモータは、PM型ステッピングモータとして一
般的であるクローポール型に対して発生するトルクが大
きいため、特に上記のような吸気制御弁Vを切換駆動す
るような細かいステップ角が必要でない用途に使用され
ている。
【0003】例えば、2相PM型の積層コア型ステッピ
ングモータ31は、図8に示すように、それぞれが相を
構成する励磁極A1 ,A2 及び励磁極B1 ,B2 が形成
されたステータ32と、回転軸33に嵌着され直径方向
の1箇所で磁化されたロータマグネット34とから構成
されている。即ち、励磁極A1 ,A2 は互いに相対向す
るように形成され、この励磁極A1 ,A2 から90°位
相がずれた位置に同じく互いに相対向するように励磁極
B1 ,B2 が形成されている。各励磁極A1 ,A2 及び
B1 ,B2 には、それぞれボビン35に捲かれた励磁コ
イル36が装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ステッピン
グモータ31を設置する自動車の機関室内部の空間は狭
く、特に、内燃機関の近くには補器類が設けられるため
空間の自由度が小さい。そのため、吸気管Pの近傍に配
置されるステッピングモータ31にも一層の小型化が要
求されている。しかしながら、相数が同じままで、発生
するトルクを小さくすることなく、即ち、ステータ32
の各励磁極A1 ,A2 、B1 ,B2 に取り付けられる励
磁コイル12の捲線数を少なくすることなく小型化する
ことは困難である。何故なら、トルクは各励磁極A1 ,
A2 、B1 ,B2 の励磁コイル12の捲線数によっても
決定されるため、捲線数を少なくすることはできない。
又、各励磁極(例えば、励磁極A1 と励磁極B2 )の間
隔は各励磁極A1 ,A2 、B1 ,B2 の励磁コイル12
同士が干渉しないように設定されているため、励磁極A
1 ,A2 、B1 ,B2 間の間隔を小さくすることはでき
ない。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は相数を減少することな
く、又、発生トルクを減少することなく、自由度の小さ
い空間への設置を可能にする積層コア型ステッピングモ
ータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、それぞれが同数の励磁極
を備えた複数のステータと、各ステータに共通に設けら
れた回転軸と、回転軸の各ステータに相対向する位置に
設けられ、それぞれが直径方向に磁化されたロータマグ
ネットとを備え、各ステータの励磁極で、回転軸を協同
して回動させる相を構成した。
【0007】又、請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、各ステータには、相対向して1相
を構成する1組の励磁極だけを設けた。又、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ステー
タは2つであって、各ステータの励磁極を互いに位相が
90°ずれた位置に設け、又、各ステータに相対向して
設けられたロータマグネットを磁化方向が互いに同相と
した。
【0008】又、請求項4に記載の発明は、請求項2に
記載の発明において、ステータは2つであって、各ステ
ータの励磁極を互いに位相が同相に設け、又、各ステー
タに相対向して設けられたロータマグネットを磁化方向
が互いに位相が90°ずれた位置に配置した。
【0009】又、請求項5に記載の発明は、請求項3又
は請求項4に記載の発明において、各ステータを、回転
軸の両端に設けた。
【0010】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、相を
構成する励磁極対が励磁されると、それぞれの励磁極が
形成された各ステータに相対向する各ロータマグネット
が磁気的に安定する方向に回動される。この結果、回転
軸が各ロータマグネットが釣り合う位置に配置される。
そして、各相が順次励磁されると、回転軸が順次回動す
る。又、1つのステータに同じ相数の励磁極を設ける場
合に比較して、隣合う励磁極間の空間が大きくなるた
め、隣合う励磁コイル同士が干渉しににくなる。
【0011】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の作用に加えて、1個のステータに
は、相対向して1相を構成する1組の励磁極が設けられ
るだけであるため、ステータが偏平になる。
【0012】又、請求項3に記載の発明によれば、請求
項2に記載の発明の作用に加えて、ステップ角が最も大
きくなる(90°)。又、請求項4に記載の発明によれ
ば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、両ステータ
が同一平面内で偏平になるとともに、ステップ角が最も
大きくなる(90°)。
【0013】又、請求項5に記載の発明によれば、請求
項3又は請求項4に記載の発明の作用に加えて、回転軸
の両端にステータが設けられるため、ステータの間から
動力を取り出すことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明をに具体化した実施例を図1〜
図3に従って説明する。図2に示すように、本実施例の
ステッピングモータ1は、回転軸2と、その両端に設け
られた第1の駆動部3及び第2の駆動部4とから2相P
M型の積層コア型ステッピングモータを構成している。
回転軸2の中央には、例えば、内燃機関の吸気管P内に
設けられる吸気制御弁Vが取り付けられている。
【0015】第1の駆動部3は、図1(a)に示すよう
に、ハウジング5、ステータ6、励磁コイル7及びロー
タマグネット8等から構成されている。断面がほぼ長方
形状のハウジング5の内部には、同じくほぼ長方形状の
ステータ6が設けられている。ステータ6は、その断面
の横方向(図1(a),(b)において左右方向)の対
向する両側にそれぞれ励磁極A1 ,A2 が形成されてい
る。両励磁極A1 ,A2 は、前記回転軸2を挟んで互い
に相対向するように形成されている。各励磁極A1 ,A
2 には、それぞれボビン9に捲かれた励磁コイル7が固
定されている。この両励磁極A1 ,A2 にてA相が形成
されている。ロータマグネット8は、前記回転軸2の外
周面の両励磁極A1 ,A2 に相対向する位置に嵌着され
ている。ロータマグネット8は、その直径方向の1箇所
で磁化されている。即ち、図1(a)では、励磁極A2
に対して時計方向に45°回動した位置にN極が、励磁
極A1 に対して時計方向に45°回動した位置いにS極
が配置されている。
【0016】又、第2の駆動部4は、第1の駆動部3と
同様に、ハウジング10、ステータ11、励磁コイル1
2及びロータマグネット13等から構成されている。断
面がほぼ長方形状のハウジング10の内部には、同じく
ほぼ長方形状のステータ11が設けられている。ステー
タ11は、その断面の縦方向(図1において上下方向)
の相対向する両側にそれぞれ励磁極B1 ,B2 が形成さ
れている。両励磁極B1 ,B2 は、前記回転軸2を挟ん
で互いに相対向するように形成されている。各励磁極B
1 ,B2 には、それぞれボビン14に捲かれた励磁コイ
ル12が固定されている。ロータマグネット13は、前
記回転軸2の外周面の両励磁極B1 ,B2 に相対向する
位置に嵌着されている。この両励磁極B1 ,B2 にてB
相が形成されている。ロータマグネット13は、前記ロ
ータマグネット8と同じ直径方向、即ち、同じ位相で磁
化されている。従って、図1(b)では、励磁極B2 に
対して反時計方向に45°回動した位置にN極が、励磁
極B1 に対して反時計方向に45°回動した位置にS極
がそれぞれ配置されている。
【0017】第1の駆動部3と第2の駆動部4は、互い
にそれぞれの両励磁極A1 ,A2 及び励磁極B1 ,B2
を結ぶ線が直交するように吸気管Pに固定されている。
従って、第1の駆動部3の両励磁極A1 ,A2 と第2の
駆動部4の両励磁極B1 ,B2 とは、90度位相がずれ
た位置に相対配置されることになる。即ち、第1の駆動
部3と第2の駆動部4とで、図8に示す2相4極のステ
ッピングモータを構成していることになる。
【0018】次に、2相PM形の積層形ステッピングモ
ータの電気的構成を説明する。図3に示すように、A相
を形成する励磁コイルA1 ,A2 は、直列接続されてい
る。励磁コイルA1 は、一端がNチャネルMOSトラン
ジスタ(以下、単にトランジスタという)Tr 1を介し
て直流電源15の正極に接続されるとともに、Nチャネ
ルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタとい
う)Tr 2を介して直流電源15の負極に接続されてい
る。又、励磁コイルA2 は、一端がNチャネルMOSト
ランジスタ(以下、単にトランジスタという)Tr 3を
介して直流電源15の正極に接続されるとともに、Nチ
ャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタと
いう)Tr 4を介して直流電源15の負極に接続されて
いる。
【0019】又、B相を形成する励磁コイルB1 ,B2
は、直列接続されている。励磁コイルB1 は、一端がN
チャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジスタ
という)Tr 5を介して直流電源15の正極に接続され
るとともに、NチャネルMOSトランジスタ(以下、単
にトランジスタという)Tr 6を介して直流電源15の
負極に接続されている。又、励磁コイルB2 は、一端が
NチャネルMOSトランジスタ(以下、単にトランジス
タという)Tr 7を介して直流電源15の正極に接続さ
れるとともに、NチャネルMOSトランジスタ(以下、
単にトランジスタという)Tr 8を介して直流電源15
の負極に接続されている。
【0020】従って、トランジスタTr 1,Tr 4が共
にオンしトランジスタTr 2,T3が共にオフすると、
両励磁コイルA1 ,A2 に矢印方向の電流が流れる。反
対に、トランジスタTr 1,Tr 4が共にオフしトラン
ジスタTr 2,Tr 3が共にオンすると、両励磁コイル
A1 ,A2 に破線矢印方向の電流が流れる。又、トラン
ジスタTr 5,Tr 8が共にオンしトランジスタTr
6,Tr 7が共にオフすると、両励磁コイルB1 ,B2
に矢印方向の電流が流れる。反対に、トランジスタTr
5,Tr 8が共にオフしトランジスタTr 6,Tr 7が
共にオンすると、両励磁コイルB1 ,B2 に破線矢印方
向の電流が流れる。
【0021】各トランジスタTr 1〜Tr 8のゲート
は、図示しない制御回路に接続されている。制御回路
は、公知の2相励磁シーケンスに基づく駆動信号を各ト
ランジスタTr 1〜Tr 8のゲートに出力する。即ち、
例えば、制御回路部が、トランジスタTr 1,Tr 4に
Hレベルの信号S1を出力し、トランジスタTr 2,T
r3にLレベルの信号S2を出力する。又、トランジス
タTr 5,Tr 8にHレベルの信号S3を出力し、トラ
ンジスタTr 6,Tr 7にLレベルの信号S4を出力す
る。この時、励磁極A1 がN極に励磁極A2 がS極にそ
れぞれ励磁され、又、励磁極B1 がN極に励磁極B2 が
S極に励磁されるようになっている。
【0022】又、制御回路部は、トランジスタTr 5,
Tr 8にHレベルの駆動信号S3をトランジスタTr
6,Tr 7にLレベルの信号S4を出力したままで、ト
ランジスタTr 1,Tr 4にLレベルの駆動信号S1を
トランジスタTr 2,Tr 3にHレベルの信号S2を出
力する。この時、励磁極B1 がN極、励磁極B2 がS極
のままで、励磁極A1 がS極、励磁極A2 がN極に励磁
されるようになっている。
【0023】次に、以上のように構成された2相PM型
の積層コア型ステッピングモータ1の作用について説明
する。今、制御回路が2相励磁シーケンスに基づいてト
ランジスタTr 1,Tr 4にHレベルの駆動信号S1を
出力し、トランジスタTr 2,Tr 3にLレベルの駆動
信号S2を出力する。又、制御回路部が、トランジスタ
Tr 5,Tr 8にHレベルの駆動信号S3を出力し、ト
ランジスタTr 6,Tr 7にLレベルの駆動信号S4を
出力する。この結果、第1の駆動部3の励磁極A1 がN
極に励磁され、同じく励磁極A2 がS極に励磁される。
又、第2の駆動部4の励磁極B1 がN極に励磁され、同
じく励磁極B2 がS極に励磁される。従って、第1の駆
動部3において、ロータマグネット8のS極側が励磁極
A1 に、同じくN極側が励磁極A2 に吸引される。又、
第2の駆動部4において、ロータマグネット13のS極
側が励磁極B1 に、同じくN極側が励磁極B2 に吸引さ
れる。この結果、回転軸2は、ロータマグネット8及び
13のS極側が励磁極A1 と励磁極B1 の間に、同じく
N極側が励磁極A2 と励磁極B2 の間に位置するように
回動制御される。この状態では、吸気制御弁Vが例えば
弁閉位置に切換駆動される。
【0024】次に、制御回路部がトランジスタTr 5,
Tr 8にHレベルの駆動信号S3を、又、トランジスタ
Tr 6,Tr 7にLレベルの駆動信号S4を出力したま
まで、トランジスタTr 1,Tr 4にLレベルの駆動信
号S1を、トランジスタTr2,Tr 3にHレベルの駆
動信号S2を出力する。この結果、第2の駆動部4の励
磁極B1 がN極に、同じく励磁極B2 がS極に励磁され
たままで、第1の駆動部3の励磁極A1 がS極に、同じ
く励磁極A2 がN極に励磁される。従って、第2の駆動
部4において、ロータマグネット13のS極側が励磁極
B2 に、同じくN極側が励磁極B1 に吸引されるととも
に、第1の駆動部3において、ロータマグネット8のS
極側が励磁極A2 に、同じくN極側が励磁極A1 に吸引
される。この結果、回転軸2は、ロータマグネット8及
び13のS極側が励磁極B1 と励磁極A2 の間に、同じ
くN極側が励磁極B2 と励磁極A1 の間に位置するよう
に回動制御される。この状態では、吸気制御弁Vが弁閉
位置から時計方向に90°回動した弁開位置に切換駆動
される。
【0025】又、吸気制御弁Vを再び弁閉位置に切換駆
動するには、トランジスタTr 5,Tr 8にHレベルの
駆動信号S3を、又、トランジスタTr 6,Tr 7にL
レベルの駆動信号S4を出力したままで、トランジスタ
Tr 1,Tr 4にHレベルの駆動信号S1を、トランジ
スタTr 2,Tr 3にLレベルの駆動信号S2を出力す
る。すると、第2の駆動部4の励磁極B1 がN極に、同
じく励磁極B2 がS極に励磁されたままで、第1の駆動
部3の励磁極A1 が再びN極に、同じく励磁極A2 がS
極に励磁される。従って、第1の駆動部3において、ロ
ータマグネット8のS極側が励磁極A1 に、同じくN極
側が励磁極A2 に吸引される。又、第2の駆動部4にお
いて、ロータマグネット13のS極側が励磁極B1 に、
同じくN極側が励磁極B2 に吸引される。この結果、回
転軸2は、ロータマグネット8及び13のS極側が励磁
極A1 と励磁極B1 の間に、同じくN極側が励磁極A2
と励磁極B2 の間に位置するように回動制御される。従
って、吸気制御弁Vが再び弁閉位置に切換駆動される。
【0026】以上詳述したように、本実施例の2相PM
型の積層コア型ステッピングモータ1によれば、回転軸
2を共有する2つのステータ6,11にそれぞれが相
A,Bを構成する励磁極A1 ,A2 及びB1 ,B2 を設
け、回転軸2の各ステータ6,11に相対向する位置に
それぞれロータマグネット8,13を形成して2つの駆
動部3,4とした。そして、両ステータ6,11を励磁
極A1 ,A2 及び励磁極B1 ,B2 を互いに位相が90
°ずれた位置に位置するとともに、両ロータマグネット
8,13を同じ位相で直径方向に磁化した。こうして、
等価的に2相4極のステッピングモータを構成し、1つ
のステッピングモータと同じようにして各相A,Bの励
磁極を2相励磁シーケンスに基づいて励磁することによ
り回転軸2を2つの駆動部3,4で協同して回動駆動す
るようにした。この結果、それぞれのステータ6,11
には1相の励磁極A1 ,A2 、B1 ,B2 を設けるだけ
でよいため、ステータ6,11の軸方向の投影面積を小
さくすることができる。又、一対の励磁極A1 ,A2 の
みで構成されるため、ステータ6,11の形状を偏平に
することができる。従って、相数を少なくすることな
く、又、発生トルクを減少させることなく、自由度の小
さい空間への取り付けを可能にすることができる。
【0027】又、従来の2相ステッピングモータでは、
1個のステータに2相4極の励磁極A1 ,A2 ,B1 ,
B2 を形成するため、隣合う励磁極(例えば、励磁極A
1 と励磁極B1 )の励磁コイル(励磁極A1 と励磁極B
1 )同士の干渉により励磁コイル7,12の捲線数が制
限されていた。即ち、隣合う励磁極(励磁極A1 と励磁
極B1 )の励磁コイル9,14同士が干渉しないよう
に、各励磁コイル7,12を回転軸2から後退した位置
に配置していた。しかし、本実施例では、1個のステー
タ6(又は、11)に1相2極の励磁極A1 ,A2 (又
は、B1 ,B2 )を設けるだけで良いため、励磁コイル
7(又は、12)を回転軸2側に最大限接近させた位置
に配置することができる。従って、ステータ6の横方向
(図1(a),(b)において左右方向)の長さを小さ
くすることができる。又、ステータ11の縦方向(図1
(a),(b)において上下方向)の長さを小さくする
ことができる。この結果、ステッピングモータ1の軸方
向の投影面積を一層小さくすることができるため、自動
車の内燃機関近傍の限られた空間にも容易に設置するこ
とができる。
【0028】さらに、従来の同じ相数のステッピングモ
ータに対して、隣合う励磁極(例えば、励磁極A1 と励
磁極B1 )間の隙間を大きくすることができるため、1
極当たりの励磁コイル7,12の捲線数を多くすること
ができる。即ち、励磁極(例えば、励磁極A1 と励磁極
B1 )間の隙間で励磁コイル7,12を設けることがで
きる部分の割合(占積率)を高めることができる。従っ
て、同じ相数のままで大きさを小さくしながら、従来よ
りも発生トルクを大きくすることができる。加えて、励
磁極間の隙間を大きくなるため、励磁極に直接励磁コイ
ルを捲く場合に容易に捲くことができる。
【0029】又、本実施例では、2つのステータ6,1
1からなる2相の積層コア型ステッピングモータとした
ので、大きなステップ角(90°)を得ることができ
る。従って、実施例のように吸気制御弁Vを90°位相
がずれた弁開位置又は弁閉位置に速やかに切換駆動する
ことができる。
【0030】尚、本実施例では、吸気制御弁Vを2位置
に切換駆動するために、ステッピングモータを2位置間
で時計方向及び反時計方向に往復回動させるように制御
した。しかし、90°ステップで360°回動させるこ
とができるため、時計方向又は反時計方向の何れか一方
のみに回動させることにより、吸気制御弁Vを切換駆動
するように制御してもよい。
【0031】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、第1の駆動部3及び第2の駆
動部4を両励磁極A1,A2 、B1 ,B2 の位相が90
°ずれた位置に配置するとともに、各ロータマグネット
8,13の磁化方向を同相に配置した。これを、図4に
示すように、第1の駆動部3と第2の駆動部4を各励磁
極A1 ,A2 、B1 ,B2 の位相を同相に配置するよう
に構成してもよい。この場合、図5に示すように、各ロ
ータマグネット8,13の磁化方向の位相を90°ずれ
た位置に配置する。従って、励磁極A1 及び励磁極B1
がN極に励磁されると、ロータマグネット8のS極が励
磁極A1 に対して反時計方向に45°回動した位置に、
ロータマグネット13のS極が励磁極B1 に対して時計
方向に45°回動した位置に回動制御される。又、励磁
極B1 がN極のままで励磁極A1 がS極に励磁される
と、ロータマグネット8のS極が励磁極A1 から反時計
方向に135°回動した位置に、即ち、ロータマグネッ
ト13のS極が励磁極B1 に対して反時計方向に45°
回動した位置に回動制御される。同様にして、各励磁極
AA1 ,A2 、B1 ,B2 が2相励磁シーケンスで励磁
制御されると、回転軸2が90°のステップ角で順次回
動する。
【0032】(2) 上記実施例では、2相励磁シーケ
ンスで駆動したが、1相励磁シーケンスでもよく、又、
1−2相励磁シーケンスで駆動するようにしてもよい。
尚、1−2相励磁シーケンスで駆動する場合、45°の
ステップ角を得ることができる。
【0033】(3) 2相4極のステッピングモータに
限らず、3相以上の多相のステッピングモータに実施し
てもよい。例えば、図6に示すように、3相6極のステ
ッピングモータ21に実施してもよい。尚、図6は、実
施例と同じように共通の回転軸の両端にそれぞれ設けら
れた2つの駆動部22,23のそれぞれの断面を示した
ものであり、それぞれの断面図の位相のずれはない。こ
の場合、3相A,B,Cの各対の励磁極A1 ,A2 、B
1 ,B2 、C1 ,C2 のそれぞれの一方ずつを、2つの
駆動部22,23のそれぞれのステータ24,25に形
成する。即ち、第1の駆動部22のステータ24には、
励磁極A1 ,B1 ,C1 を等角度間隔(即ち、180
°)で形成し、第2の駆動部23のステータ25には励
磁極A2 ,B2 ,C2 を等角度間隔で形成する。さら
に、対応する励磁極A1 ,A2 、B1,B2 、C1 ,C2
が回転軸26を挟んで相対向するように両駆動部2
2,23を配置する。又、回転軸26の各駆動部22,
23に相対向する位置に設けらたロータマグネット2
7,28を同相となるように直径方向に磁化する。これ
を2相励磁シーケンスで駆動する場合は、次のようにな
る。先ず、励磁極A1 及び励磁極B2 がN極に励磁され
ると、両ロータマグネット27,28のS極が励磁極A
1 と励磁極B2 の間に、同じくN極が励磁極A2 と励磁
極B1 の間に配置されるように回動制御される。次に、
励磁極A1 のみがN極に励磁されたまま、新たに励磁極
C2 がN極に励磁されると、ロータマグネット27,2
8のS極が励磁極A1 と励磁極C2 の間に、同じくN極
が励磁極A2 と励磁極C1 の間に配置される。以下、同
様にして、回転軸2は60°のステップ角で回動制御さ
れる。この場合も、2相励磁シーケンスに限らず、1相
励磁シーケンス又は1−2相励磁シーケンスで駆動する
こともできる。尚、1−2相励磁シーケンスで駆動する
場合のステップ角は、30°になる。
【0034】さらに、4相以上の多相のステッピングモ
ータに実施してもよい。 (4) 駆動部(ステータ)の数を3つ以上としてもよ
い。例えば、駆動部を3つとする場合は、回転軸2の両
端及び中間にそれぞれ駆動部を設けるようにする。そし
て、各ステータの励磁極で1個のステッピングモータの
全部の相を構成するようにする。この場合において、各
ステータに一対の励磁極を設けてそれぞれ1相を構成す
るようにした場合、上記実施例と同様に各駆動部の軸方
向の投影面積を最小にすることができるとともに、各駆
動部を偏平にすることができる。さらに、各駆動部の励
磁極を同じ位相とし、各ステータに相対向するロータマ
グネットの磁化方向の位相を180°を全相数で除した
角度分だけずらすことにより、各駆動部からなるステッ
ピングモータ全体を同一の面内で偏平化することができ
る。
【0035】(5) 2つのステータ6,11を長い回
転軸2で連結して回転軸2の中央に吸気制御弁Vを固定
するようにしたが、2つのステータ6,11を1つのハ
ウジング内で回転軸2の軸方向に隣接するように構成し
てもよい。即ち、回転軸をハウジングの一方又は両方か
ら取り出し、吸気制御弁V等を回動させるようにする。
ステータを3つ以上とする場合も、同様に全部のステー
タを1つのハウジング内に隣接して設けるように構成し
てもよい。さらに、ステータが3つ以上の場合、ハウジ
ングを複数設け、各ハウジングに1つ又は複数の駆動部
を設けるように構成してもよい。この場合、各ステータ
の励磁極を同位相に配置し、回転軸の各ステータに対応
するロータマグネットの磁化方向の位相をずらしてステ
ッピングモータを構成することにより、ハウジングの軸
方向の投影面積を最小にすることができ、又、ハウジン
グを偏平化することができる。
【0036】(6) 内燃機関の吸気管Pの吸気制御弁
Vの回動のみならず、自動車のベンチレータのダンパの
切り換え、リトラクタブルヘッドランプの昇降等に使用
してもよい。
【0037】上記各実施例から把握できる請求項以外の
技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 請求項5に記載の積層コア型ステッピングモー
タにおいて、両ステータ間の回転軸には内燃機関の吸気
管P内に設けられる吸気制御弁Vを1つ又は複数個固定
した吸気制御弁駆動用ステッピングモータ。この構成に
よれば、吸気管Pの両側に投影面積が小さく偏平なステ
ータを分割して配置することができるため、自由度の小
さい機関室内にも容易に取り付けることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、相数を減少することなく、又、発生トル
クを減少することなく、自由度の小さい空間への設置を
可能にすることができる。又、従来の同相のステッピン
グモータより、励磁極間の隙間が大きくなるため、励磁
コイルの占積率を高めることができる。従って、従来よ
りも、発生トルクを大きくすることができる。さらに、
励磁極間の隙間が大きくなるため、直接励磁極に捲線を
捲く場合は、従来よりも容易に捲くことができる。
【0039】又、請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、各ステータを偏平に
することができるため、自由度の空間へも比較的容易に
取り付けることができる。
【0040】又、請求項3に記載の発明によれば、請求
項2に記載の発明の効果に加えて、最も大きいステップ
角(90°)を得ることができる。又、請求項4に記載
の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え
て、ステッピングモータ全体を同一の平面内で偏平にす
ることができるため、幅の狭い空間内に取り付けること
ができる。又、最も大きいステップ角(90°)を得る
ことができる。
【0041】又、請求項5に記載の発明によれば、請求
項3又は請求項4に記載の発明の効果に加えて、回転軸
により回動させるものの両側にステータを分割して配置
することができるため、回転軸のねじれ等を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は同
じくB−B線断面図。
【図2】 積層コア型ステッピングモータの斜視図。
【図3】 積層コア型ステッピングモータの電気回路
図。
【図4】 別例の積層コア型ステッピングモータの斜視
図。
【図5】 (a)は図4のC−C線断面図、(b)は同
じくD−D線断面図。
【図6】 (a)は3相積層コア型ステッピングモータ
の第1の駆動部の断面図、(b)は同じく第2の駆動部
の断面図。
【図7】 従来例の積層コア型ステッピングモータの使
用状態を示す断面図。
【図8】 積層コア型ステッピングモータの回転軸に垂
直な断面図。
【符号の説明】
2…回転軸、6,11…ステータ、8,13…ロータマ
グネット、A1 ,A2…励磁極、B1 ,B2 …励磁極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが同数の励磁極を備えた複数の
    ステータと、 各ステータに共通に設けられた回転軸と、 回転軸の各ステータに相対向する位置に設けられ、それ
    ぞれが直径方向に磁化されたロータマグネットとを備
    え、 各ステータの励磁極で、回転軸を協同して回動させる相
    を構成した積層コア型ステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 各ステータには、相対向して1相を構成
    する1組の励磁極だけを設けた請求項1に記載の積層コ
    ア型ステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 ステータは2つであって、各ステータの
    励磁極は互いに位相が90°ずれた位置に設けられ、
    又、各ステータに相対向して設けられたロータマグネッ
    トは磁化方向が互いに同相とされた請求項2に記載の積
    層コア型ステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 ステータは2つであって、各ステータの
    励磁極は互いに位相が同相に設けられ、又、各ステータ
    に相対向して設けられたロータマグネットは磁化方向が
    互いに位相が90°ずれた位置に配置された請求項2に
    記載の積層コア型ステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 各ステータは、回転軸の両端に設けられ
    た請求項3又は請求項4に記載の積層コア型ステッピン
    グモータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015018573A3 (de) * 2013-08-07 2016-01-28 Mahle International Gmbh Elektromotor, insbesondere für ein kraftfahrzeug
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JP6301521B1 (ja) * 2016-12-14 2018-03-28 株式会社ミスミ ステータコア、ステッピングモータ及び直動アクチュエータ

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