JPH08186907A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

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JPH08186907A
JPH08186907A JP7050699A JP5069995A JPH08186907A JP H08186907 A JPH08186907 A JP H08186907A JP 7050699 A JP7050699 A JP 7050699A JP 5069995 A JP5069995 A JP 5069995A JP H08186907 A JPH08186907 A JP H08186907A
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Tetsuya Sugimoto
哲也 杉本
Ryoji Mizutani
良治 水谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行用電動機である同期電動機を充電時に回
動させない電気自動車を提供する。 【構成】 同期電動機2と、走行時にはモータ駆動用イ
ンバータとして充電時にはPWMコンバータとして動作
する電力変換器6と、電力変換器6を制御するコントロ
ーラ8と、外部交流電源10を接続し電力変換器6及び
同期電動機2に接続するダイオードブリッジ112と、
同期電動機2のロータの電気角を検出する電気角検出セ
ンサ20と、を有し、チョッパコイルとして用いる界磁
コイルに電流を流す前にロータの電気角を検出し、その
電気角と界磁コイルの磁力線の電気角とが一致するよう
にコントローラ8が電力変換器6を制御し界磁コイルに
所望の電流を流すことで同期電動機2の回動を防止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気自動車、特に交流と
直流の双方向電力変換を行う電力変換手段を用いる場合
における充電の効率性、安全性の向上を図る改良された
電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車は、同期電動機を原動機と
し、その電源として走行用蓄電池が搭載されている。走
行用蓄電池への充電を行うための便利性を考慮すると電
気自動車に充電装置を搭載しておくことが望ましいが、
専用の充電装置を新たに搭載すると電気自動車への重量
負荷が増大してしまうので、近年においては、走行時に
おけるモータ駆動用インバータを充電時にPWMコンバ
ータとして共用させることで専用の充電装置を搭載する
ことによる電気自動車への重量負荷の軽減を図ってい
る。この構成に関しては、特開昭59−61402号公
報、特開平5−207664号公報等に開示されてい
る。また、このうち特開平5−207664号公報に
は、充電時に交流モータの1相をチョッパコイルとして
使用する構成が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステータに巻回された
界磁コイルをチョッパコイルとして用いる場合、界磁コ
イルの作る磁力線に対応した位置に磁極を生じる誘導電
動機においては、界磁コイルに単に通電するだけではそ
の作る磁界は一方向に向いているだけでロータとステー
タとの間に円周方向の力が発生しないので特に問題とは
ならない。しかしながら、ステータと対向する面に永久
磁石を有する永久磁石型同期電動機あるいはステータと
対向する面にステータ側に凸状に飛び出た蒲鉾状の突極
を有するリラクタンス型同期電動機等の同期電動機にお
いては、界磁コイルへの通電時における界磁コイルの作
るステータ側の磁極の位置と永久磁石又は突極との位置
関係により同期電動機がわずかではあるが回動し、クラ
ッチを持たない電気自動車が若干量動いてしまうという
問題があった。すなわち、充電時に界磁コイルの作る磁
極とロータ側の磁極とが釣り合う位置、すなわち両者の
作る合成磁界が半径方向に向いていれば問題はないが、
チョッパコイルとして用いるために界磁コイルに電流が
流れた時のステータ側の磁極とロータ側の作る磁極の電
気角がずれた場合、ロータはそのずれた量だけ回動して
釣り合う状態になろうとするため、同期電動機が回動し
てしまう。従って、同期電動機において界磁コイルをチ
ョッパコイルとして用いる場合は、充電時における上記
現象を考慮する必要がある。
【0004】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、電気自動車の走行
用電動機である同期電動機を充電時に回動させないよう
にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明における電気自動車は、界磁コイル
が巻かれたステータとこのステータに対向する面に永久
磁石又は突極が設けられたロータを有する同期電動機
と、前記同期電動機の界磁コイルの相の数のスイッチン
グ素子対とこのスイッチング素子と電流方向が逆で並列
に接続されたフライホイールダイオードとを有し、各ス
イッチング素子対の接続部である出力端子が前記同期電
動機の入力端子に接続された電力変換手段と、前記電力
変換手段の各スイッチング素子対の両端である入力端子
に正負の両電極が接続された走行用蓄電池と、前記電力
変換手段のスイッチング素子の通電タイミングを制御す
ることにより、前記電力変換手段の入力端子に入力され
る直流電力を交流に変換して出力端子から出力させる又
は前記電力変換手段の出力端子に入力される交流電力を
直流に変換して入力端子から出力させるコントローラ
と、を有する電気自動車において、前記走行用蓄電池へ
の充電時に外部交流電源を前記電力変換手段及び前記同
期電動機の界磁コイルの1つの相の系統に挿入接続させ
る切換手段と、前記ロータの電気角を検出する電気角検
出手段と、を有し、前記コントローラは、前記走行用蓄
電池への充電時に前記スイッチング素子の通電タイミン
グを制御することにより前記外部交流電源からの交流電
力を制御し前記各相の界磁コイルが形成する磁界の方向
を前記電気角検出手段により検出されたロータの電気角
の方向に合わせるようにしたことを特徴とする。
【0006】
【作用】以上のような構成を有する本発明に係る電気自
動車によれば、充電時において、電気角検出手段により
ロータの電気角の方向を検出する。この検出されたロー
タの電気角の方向と一致するように界磁コイルに形成さ
れる磁界の方向を調整する。すなわち、コントローラ
は、ロータの電気角の方向に基づいて電気変換手段から
界磁コイルに出力される交流電力を制御することにより
界磁コイルに所望の電流を流す。この結果、界磁コイル
をチョッパコイルとして用いたとしても界磁コイルに形
成される磁界の方向をロータの電気角の方向と一致させ
ることができるので、充電時における同期電動機の回動
を確実に防止することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の好適な実施
例を説明する。
【0008】実施例1.図1は、本発明に係る電気自動
車の第1実施例を示した全体構成図である。図1におい
て、本実施例における電気自動車1は、界磁コイルが巻
かれたステータとこのステータに対向する面に永久磁石
が設けられたロータを有する同期電動機2と、電力変換
器6の各スイッチング素子対の両端である入力端子に正
負の両電極が接続された走行用蓄電池4と、同期電動機
2の界磁コイルの相の数のスイッチング素子対とこのス
イッチング素子と電流方向が逆で並列に接続されたフラ
イホイールダイオードとを有し各スイッチング素子対の
接続部である出力端子が同期電動機2の入力端子に接続
された電力変換手段としての電力変換器6と、電力変換
器6のスイッチング素子の通電タイミングを制御するこ
とにより、電力変換器6の入力端子に入力される直流電
力を交流に変換して出力端子から出力させる又は電力変
換器6の出力端子に入力される交流電力を直流に変換し
て入力端子から出力させるコントローラ8と、走行用蓄
電池4に流れる電流を平滑化するための電解コンデンサ
9と、走行用蓄電池への充電時に外部交流電源を電力変
換器6及び同期電動機2の界磁コイルの1つの相の系統
に挿入接続させる切換手段としてのスイッチ部12と、
を有している。本実施例において、外部交流電源10は
100/200V、50/60Hz単相交流を用いる。
また、電力変換器6は、走行時には走行用蓄電池4から
の直流を交流に変換して同期電動機2を駆動するための
モータ駆動用インバータとして、充電時には交流から直
流を変換して走行用蓄電池4に充電するためのPWMコ
ンバータとして動作する。
【0009】更に、電気自動車1は、交流電流を検出す
るための交流電流センサ14a、14b、直流電圧を検
出するための直流電圧センサ16、直流電流を検出する
ための直流電流センサ18及び同期電動機2が有するロ
ータの電気角を検出する電気角検出手段としての電気角
検出センサ20を有し、それぞれコントローラ8に接続
されている。電気角検出センサ20は、同期電動機駆動
時に用いられるセンサを共用している。
【0010】図2は、図1における電気自動車の要部の
接続図である。図2から明らかなように、三相スター結
線のうちいずれか一相の一端は、スイッチ部12を介し
て同期電動機2の外部交流電源10と、その他の二相は
交流電流センサ14a、14bを介して電力変換器6と
接続されている。各相の端子とも外部に現れているので
それぞれの構成要素に容易に接続することができる。
【0011】本実施例において特徴的なことは、コント
ローラ8がチョッパ制御を行い走行用蓄電池4に充電を
開始する際、チョッパコイルとして用いる界磁コイルに
電流を流す前にロータの電気角を検出し、その角度に応
じて界磁コイルの磁界の方向を界磁コイルと永久磁石と
がちょうど引き合う又は反発し合う、つまりつり合うよ
うに調整することである。すなわち、コントローラ8が
電力変換器6のスイッチング素子の通電タイミングを制
御することにより外部交流電源10からの交流電力を制
御して界磁コイルに所望の電流を流すことができるよう
にし、この電流を制御することにより界磁コイルの磁力
線の電気角を永久磁石の磁力線の電気角と一致するよう
にしたことで、ロータの回動を防止することができる。
【0012】以下、本実施例における動作について説明
する。
【0013】まず、電気自動車の走行時は、外部交流電
源10とは切り離されているので、スイッチ部12は閉
じた状態になり、同期電動機2は電動機として作用す
る。また、電力変換器6は、モータ駆動用インバータと
して作用する。この走行時における動作は従来と同様な
ので説明を省略する。
【0014】電気自動車の充電時において、スイッチ部
12を切り換えて外部交流電源10を同期電動機2及び
電力変換器6に接続する。前述したように、本発明にお
いては、界磁コイルに電流を流したときに発生しうるロ
ータの回動を界磁コイルの磁界の方向を調整して防止す
ることを特徴としている。以下にこの制御について説明
する。
【0015】図3は、図1に示した構成における要部の
等価回路図である。本実施例においては、外部交流電源
10に接続されているのがW相、電流i1が流れる界磁
コイルがU相、電流i2が流れるのがV相とする。ま
た、v1及びv2は、電力変換器6から電流i1、i2
がそれぞれ流れる界磁コイルに出力される電圧である。
この構成において、本実施例においては、外部交流電源
10から入力される電流iを残りの2相に分流させた電
流i1、i2を独立して調整することによりロータ磁極
を電流による発生磁界に吸引させ、界磁コイルの作るス
テータ側の磁極とロータの永久磁石とをつり合わせるよ
うにする。この電流i1、i2は、充電時にはPWMコ
ンバータとして作用する電力変換器6を制御するコント
ローラ8によって調整されることになる。
【0016】まず、図2において、 e=L・di/dt+L・di1/dt+v1 …(1) e=L・di/dt+L・di2/dt+v2 …(2) となる。なお、Lは各界磁コイルのインダクタンスであ
る。誘導電動機を含む三相同期電動機の発生する磁界は
以下の式(3)で表すことができる。
【0017】 Ф={iucosφ+ivcos(φ−3π/2) +iwcos(φ+3π/2)}×L …(3) つまり、永久磁石を図4(a)に示した角度φだけ回動
した位置での磁界の強さを式(3)で求めることができ
る。
【0018】ここで、図2及び図4(a)から以下の複
数の式(4)を得ることができる。 iu= i = Isinθ iv=−i1 =−I1sinθ iw=−i2 =−I2sinθ I=I1+I2 …(4) 但し、θ(=ωt)は外部交流電源10の位相角であ
る。
【0019】式(3)及び式(4)より、 Ф={(3/2)・Isinθcosφ −(SQRT(3)/2)・(I1−I2)sinθsinφ}×L =(3/2)・SQRT(1+(I1−I2)2/3I2) ×Isinθcos(φ−α)×L …(5) を求めることができる。ここで、SQRT()は、平方
根を表す。なお、式(4)に示した条件は、力率1のP
WMコンバータを用いている場合である。ここで、α
は、界磁コイルが形成する磁界の角度であり、 α=tan−1(−(I1−I2)/(SQRT(3)・I)) …(6) となる。式(5)で表していることは、 Ф=Kcos(φ−α) (Kは定数) であり、すなわち、Фの方向を角度αだけ進めているこ
とになる。この関係を図4(b)に示す。なお、永久磁
石を持たない誘導電動機の場合は、φ=0として扱うこ
とができる。
【0020】永久磁石が形成する磁界の角度φは、電気
角検出センサ20により検出することができる。従っ
て、図4(c)に示したように、既知である永久磁石2
aの磁界の角度φと界磁コイル2bが形成する磁界の角
度αとを一致させるようにコントローラ8が電力変換器
6を制御し電流i1、i2を独立して調整することによ
り、界磁コイルと永久磁石とをつり合わせるようにする
ことができる。この結果、同期電動機2のトルクの発生
を防止し、磁気によるモータロック(ブレーキ)をかけ
ることができる。
【0021】式(4)及び式(6)より、 I1=I・(1−SQRT(3)・tanα)/2 …(7) I2=I・(1+SQRT(3)・tanα)/2 …(8) となるので、コントローラ8は、 i1=I1sinθ=I・(1−SQRT(3)・ta
nα)・sinθ/2 i2=I2sinθ=I・(1+SQRT(3)・ta
nα)・sinθ/2 となるように電流i1、i2を調整すればよいことにな
る。式(1)及び式(2)を変形すると、 di1/dt={e−(2v1−v2)}/3L …(9) di2/dt={e−(2v2−v1)}/3L …(10) となるので、コントローラ8は、電力変換器6に所望の
電圧v1、v2を設定させることで、電流i1、i2を
任意に制御することができる。
【0022】このようにして、本実施例によれば、同期
電動機2自身が持っているインダクタンスを利用し、−
90゜<α<90゜であれば界磁コイルをチョッパコイ
ルとして用いたとしても同期電動機2を回動させること
なく、電気自動車の充電時における移動を確実に防止す
ることができる。上記以外の角度の場合は、各相の取り
扱いを切り換えることで対処できることはいうまでもな
い。
【0023】ところで、本実施例においては、上記構成
により充電専用の装置としてアクティブフィルタ、リア
クトル等を用いなくても同期電動機2の回動を防止する
のみならず、高調波障害を出さない力率1の制御を実現
することができる。これは、上記式(9)、(10)を
加算すると、 d(i1+i2)/dt=di/dt ={2e−(v1+v2)}/3L となるからである。また、この式からPWM制御により
電圧v1、v2を制御し電源電圧を考慮すれば、di/
dtを任意に制御することができる。従って、入力され
る電流iを正弦波とすることができ、その結果、その位
相を電源電圧の位相と同相にすれば、力率1の制御が可
能となる。電源電圧、すなわち外部交流電源10の位相
は、検出器あるいは演算により容易に得ることができ
る。
【0024】この演算を次のように行う。充電時におい
て、直流電圧センサ16及び直流電流センサ18からの
情報により電力変換器6、この場合、PWMコンバータ
としての出力電力を算出する。PWMコンバータの入力
力率が低下すると、出力電力も低下する。従って、出力
電力と入力電流の検出値から算出される皮相電力との関
係(次式)から電源電圧と入力電流の位相差φを推定演
算することができる。
【0025】cosφ=(PWMコンバータ効率)×
(出力電力)/(入力皮相電力) 位相の遅進は、瞬時電力に着目すれば判断できる。例え
ば、入力電流の位相−π/2〜0の瞬時電力の積分和を
Pa、位相0〜π/2の瞬時電力の積分和をPbとする
と、Pa>Pbのとき、電源電圧に対して入力電流は進
んでおり、逆の場合は遅れていることがわかる。
【0026】また、50/60Hzの判定も瞬時電力に
着目することで判断できる。すなわち、入力電流の位相
2π〜5π/2の瞬時電力の積分和をPcとすると、P
bとPcとの間に有意差があれば周波数情報が間違って
いることがわかる。
【0027】次に、上記のように動作させるコントロー
ラ8のアルゴルズムについて説明する。
【0028】図5は、コントローラ8が電力変換器6を
PWMコンバータとしての制御するときのコンバータP
WMアルゴリズムを示した制御ブロック図である。この
アルゴリズムの入力電流ループにより力率1を実現して
おり、図5(a)では直流電圧をフィードバックしてい
ることから直流電圧を一定にする制御が可能となり、図
5(b)では同様の手法で走行用蓄電池4の電流を一定
にする制御が可能となる。なお、図5(c)は、図5
(a)及び(b)に共通部分を示した図である。
【0029】更に、図6は、コンバータPWMアルゴリ
ズムの制御則に基づき詳細を示した図である。図6
(a)は、ロータの回動を阻止するためのアルゴリズム
に基づいた図であり、図3における電力変換器6の出力
端子A及びBを制御するためのトランジスタのON/O
FFを示した図である。また、図6(b)は、力率1を
実現するためのアルゴリズムに基づいた図であり、図3
における電力変換器6の出力端子Cを制御するためのト
ランジスタのON/OFFを示した図である。
【0030】以上のように、本実施例によれば、永久磁
石型の同期電動機において界磁コイルをチョッパコイル
として用いたとしても、ロータの電気角と界磁コイルの
作る磁極の電気角とを一致させるように制御可能とした
ことで、充電時において同期電動機2を回動させること
なく確実にロックすることができる。
【0031】また、商用電源を充電用の入力電源として
用いる場合、充電専用の装置としてアクティブフィル
タ、リアクトル等を用いなければ、力率1を実現するこ
とができなかったが、本実施例における装置構成によれ
ば、充電専用の装置を用いなくても力率1を実現するこ
とができるので、より一層の車両重量の軽減及び省スペ
ース化を図ることができる。
【0032】以上、本実施例では同期電動機として、永
久磁石型の同期電動機を採用したが、リラクタンス型の
同期電動機を採用した電気自動車にも同様に適用でき
る。
【0033】実施例2.図7は、本発明に係る電気自動
車の第2実施例を示した全体構成図、図8は、図7にお
ける電気自動車の要部の接続図、図9は、図7に示した
構成における要部の等価回路図である。上記第1実施例
と同じ要素には同じ符号を付ける。
【0034】上記第1実施例においては、走行用蓄電池
への充電時に外部交流電源10を電力変換器6及び同期
電動機2の界磁コイルの1つの相の系統に挿入接続させ
る切換手段として、図2に示したように機械的に切り換
えるリレーを用いていたが、本実施例においてはダイオ
ードブリッジ(回路)112を用いることを特徴とす
る。ダイオードブリッジ112は、通常は整流子として
使用されるが、本実施例のように接続することにより切
換手段として機能するようになる。これにより、寸法を
小さくでき、かつ耐動、寿命に関して信頼性の高い切換
手段を提供することができる。
【0035】以下、本実施例における動作について説明
する。
【0036】まず、電気自動車の走行時は、外部交流電
源10は切り離されている。電力変換器6のC相の下段
アームのダイオード6aとダイオードブリッジ112中
の直列接続されたダイオード2組とは並列に接続されて
いるが、電流は電圧降下の小さい方に流れるためダイオ
ードブリッジ112には流れない。従って、電気的に切
り離されていることになる。
【0037】電気自動車の充電時において、外部交流電
源10を図9に示したようにダイオードブリッジ112
を介して同期電動機2及び電力変換器6に接続する。ダ
イオードブリッジ112は、外部交流電源10から入力
された交流電圧を全波整流して同期電動機2及び電力変
換器6に印加させる。これにより、同期電動機2のイン
ダクタンスと電力変換器6とでチョッパが構成され、電
力変換器6はPWMコンバータとして作用する。このと
き、コントローラ8は、電力変換器6のC相に含まれる
2組のスイッチング素子(トランジスタ)を常にOFF
にする。A相、B相のスイッチングは、上記第1実施例
と同様にON/OFFさせる。従って、充電のため出力
電圧Vdcが昇圧されると出力電圧と外部交流電源10
の電圧eの関係は、Vdc>|e|となるためC相には
電流が流れなくなる。従って、C相が切り離された状態
になる。
【0038】以上のように、本実施例によれば、切換手
段としてダイオードブリッジ112を用いることによ
り、信頼性の向上、更に小型化、軽量化を図ることがで
きる。もちろん、上記第1実施例と同様、充電時に同期
電動機2の回動を防止するのみならず、高調波障害を出
さない力率1の制御を実現することができることは言う
までもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、コントローラは、各ス
テータに巻き回された界磁コイルを流れる電流を制御
し、充電時においてロータの永久磁石又は突極が形成す
る電気角の方向に界磁コイルが形成する磁界の方向を合
わせるように制御することができるので、充電時に同期
電動機を回動させることなくロックすることが可能とな
る。これにより、充電時における電気自動車の移動を確
実に防止することができるので、安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電気自動車の第1実施例を示し
た全体構成図である。
【図2】 図1に示した電気自動車の要部の接続図であ
る。
【図3】 図1に示した電気自動車の要部の等価回路図
である。
【図4】 本実施例において、界磁コイル及びロータの
磁界の方向の関係を説明するための図である。
【図5】 本実施例におけるコンバータPWMアルゴリ
ズムを示した制御ブロック図である。
【図6】 本実施例におけるコンバータPWMアルゴリ
ズムの制御則の詳細を示した制御ブロック図である。
【図7】 本発明に係る電気自動車の第2実施例を示し
た全体構成図である。
【図8】 図7に示した電気自動車の要部の接続図であ
る。
【図9】 図7に示した電気自動車の要部の等価回路図
である。
【符号の説明】
1 電気自動車、2 同期電動機、2a 永久磁石、2
b 界磁コイル、4走行用蓄電池、6 電力変換器、8
コントローラ、9 電解コンデンサ、10外部交流電
源、12 スイッチ部、14a,14b 交流電流セン
サ、16直流電圧センサ、18 直流電流センサ、20
電気角検出センサ、112 ダイオードブリッジ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界磁コイルが巻かれたステータとこのス
    テータに対向する面に永久磁石又は突極が設けられたロ
    ータを有する同期電動機と、 前記同期電動機の界磁コイルの相の数のスイッチング素
    子対とこのスイッチング素子と電流方向が逆で並列に接
    続されたフライホイールダイオードとを有し、各スイッ
    チング素子対の接続部である出力端子が前記同期電動機
    の入力端子に接続された電力変換手段と、 前記電力変換手段の各スイッチング素子対の両端である
    入力端子に正負の両電極が接続された走行用蓄電池と、 前記電力変換手段のスイッチング素子の通電タイミング
    を制御することにより、前記電力変換手段の入力端子に
    入力される直流電力を交流に変換して出力端子から出力
    させる又は前記電力変換手段の出力端子に入力される交
    流電力を直流に変換して入力端子から出力させるコント
    ローラと、 を有する電気自動車において、 前記走行用蓄電池への充電時に外部交流電源を前記電力
    変換手段及び前記同期電動機の界磁コイルの1つの相の
    系統に挿入接続させる切換手段と、 前記ロータの電気角を検出する電気角検出手段と、 を有し、 前記コントローラは、前記走行用蓄電池への充電時に前
    記スイッチング素子の通電タイミングを制御することに
    より前記外部交流電源からの交流電力を制御し前記各相
    の界磁コイルが形成する磁界の方向を前記電気角検出手
    段により検出されたロータの電気角の方向に合わせるよ
    うにしたことを特徴とする電気自動車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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