JPH08186827A - ディジタル画像信号の階層符号化装置 - Google Patents

ディジタル画像信号の階層符号化装置

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JPH08186827A
JPH08186827A JP33954394A JP33954394A JPH08186827A JP H08186827 A JPH08186827 A JP H08186827A JP 33954394 A JP33954394 A JP 33954394A JP 33954394 A JP33954394 A JP 33954394A JP H08186827 A JPH08186827 A JP H08186827A
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哲二郎 近藤
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泰弘 藤森
Kenji Takahashi
健治 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1階層の画像信号に関する差分信号の値を
小さくし、差分信号の伝送データ量の圧縮効率を向上す
る。 【構成】 第1階層の入力画像データd0から平均化回
路2によって、平均化された第2階層の階層データd1
が形成される。平均化回路3により、第3階層の階層デ
ータd2を形成し、平均化回路4では、第4階層の階層
データd3を形成する。さらに、平均化回路5におい
て、第5階層の階層データd4を形成し、その階層デー
タd4は、符号化器14において、符号化され第5階層
データd21として、出力される。また、第5階層デー
タd21は、復号器18およびクラス分類適応予測回路
22を介して、符号化データd12と階層データd3の
差分値d8を減算器9から符号化器13へ供給し、演算
器26を介して第4階層データd20として、出力され
る。同様な処理を施すことにより、第3階層データd1
9、第2階層データd18および第1階層データd17
が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタル画像信号
の階層符号化装置において、メモリの無駄を防ぐことが
できるディジタル画像信号の階層符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高能率符号化および復号の例とし
ては、特開昭54−74623号公報に記載されている
BTC(Block Truncation Coding )および本出願人が
特願平4−155719号において、提案しているクラ
ス分類適応予測があり、さらに、階層符号化としては、
特開昭63−306789号公報において提案されてい
るピラミッド符号化などが挙げられる。
【0003】このピラミッド符号化とは、高解像度画像
信号を第1の階層(あるいはレベル)として、これより
解像度が低い第2の階層の画像信号、第2の階層の画像
信号より解像度が低い第3の階層の画像信号、・・・を
形成する符号化である。このピラミッド符号化によれ
ば、複数の階層の画像信号を一つの伝送路(通信路、記
録/再生プロセス)を介して伝送し、受信側では、複数
の階層とそれぞれ対応するテレビジョンモニタの何れか
一つにより伝送画像データを再生することができる。
【0004】より具体的には、標準解像度ビデオ信号、
ハイビジョン信号等の高解像度ビデオ信号、コンピュー
タディスプレイの画像データ、画像データベースを高速
検索するための低解像度ビデオ信号等が異なる解像度の
ビデオ信号として存在している。また、解像度の高低以
外に、画像の縮小に対しても、かかる階層符号化を応用
することが可能である。
【0005】従来のピラミッド符号化のエンコーダ構成
例を図10に、デコーダ構成例を図11に示す。この例
では5段の階層構造が使用されている。処理の基本的な
考え方は図10のエンコーダ側において、間引きフィル
タと補間フィルタを使用することで、入力画像信号を解
像度の異なる複数の階層画像データに分解する。入力画
像に間引きフィルタを多段に施すことにより、逐次、画
素数の少ない縮小画像を生成する。
【0006】次に、各縮小画像に補間フィルタを適用す
ることで縮小前の各画面サイズまで補間し、各階層画像
と補間画像から、信号電力低減のため差分データを生成
する。例えば、5階層符号化において面積比が逐次、
1、1/4、1/16、1/64、1/256のように
構成される。この差分信号に対し、符号器において圧縮
処理が施され、各階層のエンコーダ出力となる。
【0007】ここで、従来の階層符号化装置のエンコー
ダ側の詳細な説明を図10のブロック図を用いて行う。
入力端子111を介して原画像データd80として間引
き回路112および減算器116へ供給される。供給さ
れた原画像データd0は、間引き回路112において、
水平方向に1/2および垂直方向に1/2づつ画素の間
引き処理が実行され、間引きデータd81が生成され
る。この間引きデータd81は、図2に示す第2階層デ
ータに対応する。生成された間引きデータd81は、間
引き回路113および減算器117へ供給される。
【0008】間引きデータd81に対して、間引き回路
113では、上述の間引き回路112と同様な処理が施
され、間引きデータd82が生成される。この間引きデ
ータd82は、第3階層データに対応する。生成された
間引きデータd82は、間引き回路114および減算器
118へ供給される。また、間引き回路114でも同様
に間引きデータd82に対して上述の間引き回路112
および113と同様な処理が施され、間引きデータd8
3が生成される。この間引きデータd83は、第4階層
データに対応する。生成された間引きデータd83は、
間引き回路115および減算器119へ供給される。さ
らに、間引き回路115でも同様に間引きデータd83
に対して上述の間引き回路112、113および114
と同様な処理が施され、間引きデータd84が生成され
る。この間引きデータd84は、第5階層データに対応
する。生成された間引きデータd84は、符号化器12
4へ供給される。
【0009】そして、これら5つの階層データについて
隣接階層間データによる差分演算が行われる。先ず、第
5階層においては、何らかの圧縮のための処理が符号化
器124において、実行される。この符号化器124の
符号化データd101は、出力端子137を介して伝送
されると共に、復号器128へも供給される。この符号
化データd101は、第5階層の出力データである。符
号化データd101が供給された復号器128におい
て、復号された復号データd96が補間回路132へ供
給される。補間回路132では、供給された復号データ
d96に対して補間処理がなされ、第4階層データの補
間値d92が生成され、減算器119へ供給される。こ
の減算器119では、間引き回路114から供給される
間引きデータd83と補間値d92との差分値が求めら
れ、その差分値d88が符号化器123へ供給される。
【0010】差分値d88が供給された符号化器123
では、符号化器124と同様に圧縮処理が行われる。こ
の符号化器123の符号化データd100は、出力端子
136を介して伝送されると共に、復号器127へ供給
される。この符号化データd100は、第4階層の出力
データである。符号化器123から符号化データd10
0が供給された復号器127において、復号された復号
データd95が補間回路131へ供給される。補間回路
131では、供給された復号データd95に対して補間
処理がなされ、第3階層データの補間値d91が生成さ
れ、減算器118へ供給される。この減算器118で
は、間引き回路113から供給される間引きデータd8
2と補間値d91との差分値が求められ、その差分値d
87が符号化器122へ供給される。
【0011】次に、差分値d87が供給された符号化器
122では、上述した符号化器と同様な圧縮処理が行わ
れる。この符号化器122の符号化データd99は、出
力端子135を介して伝送されると共に、復号器126
へ供給される。この符号化データd99は、第3階層の
出力データである。符号化器122から符号化データd
99が供給された復号器126において、復号された復
号データd94が補間回路130へ供給される。補間回
路130では、供給された復号データd94に対して補
間処理がなされ、第2階層データの補間値d90が生成
され、減算器117へ供給される。この減算器117で
は、間引き回路112から供給される間引きデータd8
1と補間値d90との差分値が求められ、その差分値d
86が符号化器121へ供給される。
【0012】そして、差分値d86が供給された符号化
器121では、上述した符号化器と同様な圧縮処理が行
われる。この符号化器121の符号化データd98は、
出力端子135を介して伝送されると共に、復号器12
5へ供給される。この符号化データd98は、第2階層
の出力データである。符号化器121から符号化データ
が供給された復号器125において、復号された復号デ
ータd93が補間回路129へ供給される。補間回路1
29では、供給された復号データd93に対して補間処
理がなされ、第2階層データの補間値d89が生成さ
れ、減算器116へ供給される。この減算器116で
は、入力端子1から供給される入力画素データd0と補
間値d89との差分値が求められ、その差分値d85が
符号化器120へ供給される。また、差分値d85が供
給された符号化器120では、上述した符号化器と同様
な圧縮処理が行われる。この符号化器120の符号化デ
ータd97は、出力端子135を介して伝送される第1
階層の出力データである。
【0013】一方、図11のデコーダ構成例では、図1
0に示したエンコーダの逆処理が実行される。デコーダ
に入力される各階層データは、復号器において復号され
た後、補間フィルタにおいて各階層画像サイズまで補間
され、復号された差分データを加算することで各階層画
像を復元する。図10のエンコーダで生成された各階層
データは、デコーダにおいて、d110〜d114とし
て受信される。先ず、第5階層入力データd114は、
復号器150においてエンコーダで施された符号化に対
応する復号処理が行われ、通常の画像データd119と
なり、補間回路158および第5階層の出力となり、出
力端子163から取り出される。
【0014】補間回路158では、第5階層の画像デー
タd119に対して補間処理が施され、第4階層データ
の補間値d123が生成される。第4階層入力データd
113が復号器149において復元された画像データd
118と補間値d123の加算が加算器154で行われ
る。加算器154から加算データd127が補間回路1
57へ供給されると共に、第4階層の出力となり、出力
端子162から取り出される。そして、補間回路157
では、上述と同様に第4階層の画像データd127に対
して補間処理が施され、第3階層データの補間値d12
2が生成される。第3階層入力データd112が復号器
148において復元された画像データd117と補間値
d122の加算が加算器153で行われる。加算器15
3から加算データd126が補間回路156へ供給され
ると共に、第3階層の出力となり、出力端子161から
取り出される。
【0015】また、補間回路156では、上述と同様に
第3階層の画像データd126に対して補間処理が施さ
れ、第2階層データの補間値d121が生成される。第
2階層入力データd111が復号器147において復元
された画像データd116と補間値d121の加算が加
算器152で行われる。加算器152から加算データd
125が補間回路155へ供給されると共に、第2階層
の出力となり、出力端子160から取り出される。さら
に、補間回路155では、上述と同様に第2階層の画像
データd125に対して補間処理が施され、第1階層デ
ータの補間値d120が生成される。第1階層入力デー
タd110が復号器146において復元された画像デー
タd115と補間値d120の加算が加算器151で行
われる。加算器151から加算データd124が第1階
層の出力となり、出力端子159から取り出される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の階層符
号化では、対象画像を複数の解像度の異なる画像で表現
するとが実現される反面、エンコーダ側において複数の
画像に分解した上で符号化を施すため、符号化対象画素
数が増加し圧縮効率が低下するという問題があった。
【0017】従って、この発明の目的は、これらを鑑み
て圧縮効率を低下させることなく、高品質の画質を保つ
ことができるディジタル画像信号の階層符号化装置を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力画像デ
ータが供給され、この入力画像データと異なる解像度を
表現する、少なくとも第1および第2の階層データへ分
割し、第1および第2の階層データを伝送するようにし
たディジタル画像信号の階層符号化装置において、第1
の階層のN個の画素データの平均値データにより、第2
の階層データを形成するための平均化手段と、第2の階
層データから第1の階層データを予測する手段と、予測
された第1の階層データと第1の階層データとの差分値
を符号化する符号化手段と、第1の階層の(N−1)個
のデータと符号化手段からの第2の階層データの符号化
出力とを伝送するために出力する手段とからなるディジ
タル画像信号の階層復号化装置である。
【0019】
【作用】クラス分類適応予測によって、上位階層から下
位階層のデータを予測するので高精度の予測が可能であ
る。その結果、差分値を小さくでき、効率の良い圧縮を
行うことができる。さらに、平均値に対する差分で他の
階層のデータを構成するので、一つの画素データまたは
一つの差分データの伝送を省略しても、受信側でこれを
復元することができる。従って、各階層のデータを伝送
するにもかかわらず、伝送画素数が増加しない。また、
デコーダ側で演算時間が短くなり、高速処理ができ、さ
らに、ハードウェアの規模が小さくて良い利点がある。
【0020】
【実施例】以下、この発明のディジタル画像信号の階層
符号化装置の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。先ず、階層間データに対し単純な算術式を用い
ることで、符号化対象画素数の増加を防止する一例を図
1に示す。この図1は、一例として第1階層を最下位階
層(原画)とし、第4階層を最上位階層とする4階層か
らなる階層間の模式図を示している。例えば、上位階層
データ生成法として、空間的に対応する4画素の下位階
層データの平均化を採用する場合、上位階層データを
M、下位階層画素値をx0 、x1 、x2 、x3 とする
と、伝送画素は、4画素のままで良い。
【0021】すなわち、M、x0 、x1 、x2 を用い
て、 x3 =4・M−(x0 +x1 +x2 ) (1)
【0022】という単純な算術式により非伝送画素x3
を容易に復元することが可能となる。各階層データは、
下位階層の4画素平均により生成されている。そこで、
例えば図中の斜線部のデータを伝送しなくとも、式
(1)により全データを復元することが可能となる。
【0023】次に、平均化による階層データの5階層の
構成例を図2に示す。第1階層が入力画像の解像度レベ
ルであるとする。この第1階層は、ブロックサイズ(1
×1)のデータ構成からなる。第2階層データは、第1
階層データの4画素平均により生成される。この例で
は、第1階層データX1 (0)〜X1 (3)の平均値に
より、第2階層データX2 (0)が生成される。X
2 (0)に隣接する第2階層データX2 (1)〜X
2 (3)も同様に第1階層データの4画素平均により生
成される。この第2階層は、ブロックサイズ(1/2×
1/2)のデータ構成からなる。さらに、第3階層デー
タは、空間的に対応する第2階層データの4画素平均に
より生成される。上述と同様にこの第3階層は、ブロッ
クサイズ(1/4×1/4)のデータ構成からなる。ま
た、第4階層のデータも同様に第3階層のデータから制
御され、そのデータ構成は、ブロックサイズ(1/8×
1/8)からなる。最後に、最上位階層である第5階層
データX5 (0)が、第4階層データX4 (0)〜X4
(3)の平均化により生成される。この第5階層のデー
タ構成は、ブロックサイズ(1/16×1/16)から
なる。
【0024】上述した符号化対象画素数の増加を防止し
た階層構造データに対し、上位階層データにクラス分類
適応予測を適用することで、下位階層データを予測し、
下位階層データとその予測値との差分を生成することで
信号電力の削減を図る一実施例を図3に示すブロック図
を用いて説明する。この図3は、階層符号化のエンコー
ダ側の構成例を示す。入力端子1を介して図2に示す第
1階層データが入力画像データd0として平均化回路2
および減算器6へ供給される。入力画素データd0は、
平均化回路2において、図2に示した2画素×2画素ブ
ロックによる1/4平均処理が実行され、階層データd
1が生成される。この階層データd1は、図2に示す第
2階層データに対応する。生成された階層データd1
は、平均化回路3および減算器7へ供給される。
【0025】階層データd1に対して、平均化回路3で
は、上述の平均化回路2と同様な処理が施され、階層デ
ータd2が生成される。この階層データd2は、第3階
層データに対応する。生成された階層データd2は、平
均化回路4および減算器8へ供給される。また、平均化
回路4でも同様に階層データd2に対して上述の平均化
回路2および3と同様な処理が施され、階層データd3
が生成される。この階層データd3は、第4階層データ
に対応する。階層データd3は、平均化回路5および減
算器9へ供給される。さらに、平均化回路5でも同様に
階層データd3に対して上述の平均化回路2、3および
4と同様な処理が施され、階層データd4が生成され
る。この階層データd4は、第5階層データに対応す
る。生成された階層データd4は、符号化器14へ供給
される。
【0026】そして、これら5つの階層データについて
隣接階層間データによる差分演算が行われる。先ず、第
5階層においては、何らかの圧縮のための処理が符号化
器14において、実行される。この符号化器14の符号
化データd21は、出力端子31を介して伝送されると
共に、復号器18へも供給される。この符号化データd
21は、第5階層のデータである。符号化データd21
が供給された復号器18において、復号された復号デー
タd16がクラス分類適応予測回路22へ供給される。
クラス分類適応予測回路22では、復号データd16を
使用して予測処理がなされ、第4階層データの予測値d
12が生成され、減算器9へ供給される。この減算器9
では、平均化回路4から供給される階層データd3と予
測値d12との差分値が求められ、その差分値d8が符
号化器13へ供給される。
【0027】差分値d8が供給された符号化器13で
は、符号化器14と同様に圧縮処理が行われる。この符
号化器13の符号化データは、演算器26および復号器
17へ供給される。この演算器26では、4画素から1
画素を間引く処理が行われる。演算器26から出力され
る第4階層データd20は、出力端子30を介して伝送
される。符号化器13から符号化データが供給された復
号器17において、復号された復号データd15がクラ
ス分類適応予測回路21へ供給される。クラス分類適応
予測回路21では、復号データd15を使用して予測処
理がなされ、第3階層データの予測値d11が生成さ
れ、減算器8へ供給される。この減算器8では、平均化
回路3から供給される階層データd2と予測値d11と
の差分値が求められ、その差分値d7が符号化器12へ
供給される。
【0028】次に、差分値d7が供給された符号化器1
2では、上述した符号化器と同様な圧縮処理が行われ
る。この符号化器12の符号化データは、演算器25お
よび復号器16へ供給される。この演算器25では、4
画素から1画素を間引く処理が行われる。演算器25か
ら出力される第3階層データd19は、出力端子29を
介して伝送される。符号化器12から符号化データが供
給された復号器16において、復号された復号データd
14がクラス分類適応予測回路20へ供給される。クラ
ス分類適応予測回路20では、復号データd14を使用
して予測処理がなされ、第2階層データの予測値d10
が生成され、減算器7へ供給される。この減算器7で
は、平均化回路2から供給される階層データd1と予測
値d10との差分値が求められ、その差分値d6が符号
化器11へ供給される。
【0029】そして、差分値d6が供給された符号化器
11では、上述した符号化器と同様な圧縮処理が行われ
る。この符号化器11の符号化データは、演算器24お
よび復号器15へ供給される。この演算器24では、4
画素から1画素を間引く処理が行われる。演算器24か
ら出力される第2階層データd18は、出力端子28を
介して伝送される。符号化器11から符号化データが供
給された復号器15において、復号された復号データd
13がクラス分類適応予測回路19へ供給される。クラ
ス分類適応予測回路19では、復号データd13を使用
して予測処理がなされ、第2階層データの予測値d9が
生成され、減算器6へ供給される。この減算器6では、
入力端子1から供給される入力画素データd0と予測値
d9との差分値が求められ、その差分値d5が符号化器
10へ供給される。
【0030】また、差分値d5が供給された符号化器1
0では、上述した符号化器と同様な圧縮処理が行われ
る。この符号化器10の符号化データは、演算器23へ
供給される。この演算器23では、4画素から1画素を
間引く処理が行われる。演算器23から出力される第1
階層データd17は、出力端子27を介して伝送され
る。このように、符号化対象画素数の増加を防止した階
層符号化において、クラス分類適応予測が適用される。
【0031】次に、この発明の一実施例の階層符号化の
デコーダ側の構成例を図4に示す。図3に示すエンコー
ダで生成された各階層データd17〜d21は、d30
〜d34として受信される。先ず、第5階層入力データ
d34は、復号器50においてエンコーダで施された符
号化に対応する復号処理が行われ、画像データd39と
なり、クラス分類適応予測回路62および演算器58へ
供給される。また画像データd39は、第5階層の出力
として、出力端子67から取り出される。
【0032】クラス分類適応予測回路62では、第4階
層の画像データに対してクラス分類適応予測が施され、
第4階層データの予測値d47が生成される。復号器4
9において復号されたデータd38と予測値d47が加
算器54で加算される。加算器54から復号画像データ
d43が演算器58へ供給され、演算器58では、式
(1)の演算が実行され、復号器50から供給された画
像データd39と画像データd43から第4階層の全画
素値が復元される。この演算器58において、復元され
た全画素値は、画像データd51として、クラス分類適
応予測回路61および演算器57へ供給される。また画
像データd51は、第4階層の出力として、出力端子6
6から取り出される。
【0033】そして、クラス分類適応予測回路61で
は、上述と同様に第3階層の画像データに対してクラス
分類適応予測が施され、第3階層データの予測値d46
が生成される。復号器48において復号されたデータd
37と予測値d46の加算が加算器53で行われる。加
算器53から画像データd42が演算器57へ供給さ
れ、演算器57では、式(1)の演算が実行され、演算
器58から供給された画素データd51と画像データd
42から第3階層の全画素値が復元される。この演算器
57において、復元された全画素値は、画像データd5
0として、クラス分類適応予測回路60および演算器5
6へ供給される。また画像データd50は、第3階層の
出力として、出力端子65から取り出される。
【0034】また、クラス分類適応予測回路60では、
上述と同様に第2階層の画像データに対してクラス分類
適応予測が施され、第2階層データの予測値d45が生
成される。復号器47において復号されたデータd36
と予測値d45の加算が加算器52で行われる。加算器
52から画像データd41が演算器56へ供給され、演
算器56では、式(1)の演算が実行され、演算器57
から供給された画像データd50と画像データd41か
ら第2階層の全画素値が復元される。この演算器56に
おいて、復元された全画素値は、画像データd49とし
て、クラス分類適応予測回路59および演算器55へ供
給される。また画像データd49は、第2階層の出力と
して、出力端子64から取り出される。
【0035】さらに、クラス分類適応予測回路59で
は、上述と同様に第1階層の画像データに対してクラス
分類適応予測が施され、第1階層データの予測値d44
が生成される。復号器46において復号されたデータd
35と予測値d44の加算が加算器51で行われる。加
算器51から画像データd40が演算器55へ供給さ
れ、演算器55では、式(1)の演算が実行され、演算
器56から供給された画像データd49と画像データd
40から第1階層の全画素値が復元される。この演算器
55において、復元された全画素値は、画像データd4
8として、第1階層の出力として、出力端子63から取
り出される。こうして、符号化対象画素数の増加を防止
した階層符号化において、クラス分類適応予測を導入す
ることで符号化効率の向上を図ることが可能となる。
【0036】さて、ここで符号化効率の向上のために用
いられたクラス分類適応予測について説明を行う。クラ
ス分類適応予測とは、入力信号の特徴に基づき入力信号
をいくつかのクラスに分類し、予め用意されたクラス毎
の適切な適応予測を実行する手法である。
【0037】先ず、クラス分類法の例としては、入力信
号(8ビットPCMデータ)に対しクラス生成タップを
設定し、入力信号の波形特性によりクラスを生成する手
法が挙げられる。信号波形のクラス生成法としては次の
例などが提案されている。 1)PCMデータを直接使用する方法 2)ADRCを適用する方法 3)DPCMを適用する方法 4)BTCを適用する方法 5)VQを適用する方法 6)DCT(アダマール変換)を適用する方法
【0038】PCMデータを直接使用する場合、クラス
分類用に8ビットデータを7画素使用すると、256とい
う膨大な数のクラスに分類される。信号波形の特徴を掴
むという意味では理想的ではあるが、回路上の負担は大
きく、実用上は問題である。そこで実際はADRC(Ad
aptive Dynamic Range Coding )などを適用しクラス数
の削減を図る。このADRC、例えば特開昭61−14
4989号公報に記録されているものは、信号圧縮技術
として開発された手法であるが、クラス表現に使用する
ことにも適している。基本的には再量子化処理であり、
式(2)で示される。
【0039】
【数1】 但し、ci :ADRCコード yi :上位階層画素値 MIN:近傍領域内最小値 DR:近傍領域内ダイナミックレンジ k:再量子化ビット数
【0040】注目画素近傍の数画素に対し式(2)で定
義されるADRCを用いて生成されるADRCコードよ
りクラス分類を行う。例えば7タップデータに対し1ビ
ットADRCを適用すると、7画素のデータから定義さ
れるダイナミックレンジに基づき、7画素中の最小値を
除去した上で各タップの画素値を適応的に1ビット量子
化するので、128クラスに削減することが可能とな
る。9タップデータに対しても512クラスで分類する
ことが可能となる。他に圧縮技術として一般的な、DP
CM(予測符号化)、BTC(Blok Truncation Codin
g)、VQ(VectorQuantization )、DCT(Discrete
Cosine Transform )などの周波数領域クラスが挙げら
れる。
【0041】また、クラス分類の性能を更に向上させる
ため、上位階層データのアクティビティーも考慮した上
でクラス分類が行われることがある。アクティビティー
の判定法の例としては、クラス分類法にADRCを使用
した場合、ダイナミックレンジを用いることが多い。ま
た、DPCMならば差分絶対値和、BTCのときは標準
偏差の絶対値などが用いられる。また、上記の学習過程
において、アクティビティーの小さい学習分布は学習対
象からはずす。この理由は、アクティビティーの小さい
部分はノイズの影響が大きく、本来のクラスの予測値か
ら外れることが多い。それを学習に入れると予測精度が
低下する。これを避けるため、学習においては、アクテ
ィビティーの小さい画素分布を除外する。こうして分類
されたクラス毎に適応予測を実行するが、適応予測とし
ては予め学習された予測係数を用いた予測演算を行う方
式と、重心法により予測値を学習しておく方式が提案さ
れている。
【0042】次に、予め学習により生成されたクラス毎
の予測係数を用いた予測演算を行う適応予測について説
明する。図5A、Bに示すように、下位階層の4画素x
0 〜x3 から上位階層データy4 が生成される場合、上
位階層データより下位階層データを予測する。例えば、
上位階層データy0 〜y8 の9画素により予測タップを
構成し、下位階層データx´を予測する。このときの予
測式の一例を式(3)に示す。
【0043】
【数2】 但し、x´:下位階層予測値 yi :上位階層予測タップ画素値 wi :予測係数
【0044】例えば、1ビットADRCを図5Aに示す
0 〜y8 の9画素に対して施し512クラスに分類し
た場合、各クラス毎に生成された予測係数と上位階層デ
ータとの積和演算により下位階層データを予測する。こ
の例においては、図5Bに示すように、x0 〜x3 の4
画素がy0 〜y8 を使用して予測され、同じクラスであ
ってもx0 〜x3 のそれぞれについて、独立に4種類の
予測係数が生成される。
【0045】ここで、クラス分類適応予測の一例の回路
構成を図5Cに示す。71で示す入力端子から入力信号
INがクラス分類部72および予測演算部74へ供給さ
れる。クラス分類部72においては、上述のようなクラ
ス分類処理に基づき、入力信号INに対するクラスd6
0が生成される。このクラスd60をアドレスとして予
測係数ROM73より予測係数d61が予測演算部74
に供給される。予測演算部74において、入力信号IN
と予測係数d61を用いて式(3)の予測演算が実行さ
れ、出力端子75を介して演算結果、すなわち予測値が
取り出される。
【0046】次に、上述した予測係数は、予め学習によ
り生成しておくが、その学習方法について説明する。式
(3)の線形一次結合モデルに基づく予測係数を最小自
乗法により生成する一例を示す。最小自乗法は次のよう
に適用される。一般化した例として、Xを入力データ、
Wを予測係数、Yを予測値として次の式を考える。 観測方程式:XW=Y (4)
【数3】
【0047】上述の観測方程式により収集されたデータ
に最小自乗法を適用する。式(3)の例においては、n
=9、mが学習データ数となる。式(4)の観測方程式
をもとに、式(6)の残差方程式を考える。 残差方程式:
【数4】
【0048】式(6)の残差方程式から、各wi の最確
値は、
【数5】 を最小にする条件が成り立つ場合と考えられる。すなわ
ち、式(7)の条件を考慮すれば良いわけである。
【0049】
【数6】 式(7)のiに基づく条件を考え、これを満たすw1
2 、‥‥、wn を算出すれば良い。そこで、残差方程
式の式(6)から式(8)が得られる。
【0050】
【数7】 式(7)と式(8)により式(9)が得られる。
【0051】
【数8】 そして、式(6)と式(9)から正規方程式として式
(10)が得られる。
【0052】
【数9】
【0053】式(10)の正規方程式は、未知数の数n
と同じ数の方程式を立てることが可能であるので、各w
i の最確値を求めることができる。そして、掃き出し法
(Gauss-Jordanの消去法)を用いて連立方程式を解く。
【0054】ここで、この最小自乗法を用いた学習をソ
フトウェアで行う一例を図6のフローチャートに示す。
先ず、ステップ81の学習データ形成では、入力データ
に対しクラス分類が行われる。ステップ83のクラス決
定において、この例では9画素のデータ変化が検出され
る。ステップ84の正規方程式生成では、各クラス毎に
式(10)に示す正規方程式を生成する。このとき一般
に、ノイズの影響を排除するため、入力データ変化のア
クティビティーが小さいものを学習対象から除外する。
この学習プロセスにおいて、多くの学習データが登録さ
れた正規方程式が生成される。学習対象データが終了す
るまで、正規方程式生成プロセスが繰り返される。
【0055】すなわち、ステップ82のデータ終了で
は、学習対象データ数の終了が確認されるまで上述のプ
ロセスが繰り返される。そして、学習対象データ数の終
了が確認された場合、このステップ82(データ終了)
からステップ85の予測係数決定へ制御が移る。ステッ
プ85(予測係数決定)では、多くの学習データより生
成された、クラス毎の式(10)の正規方程式が解かれ
る。その連立方程式の解法として、この一例では、上述
した掃き出し法が用いられる。こうして得られた予測係
数は、ステップ86の予測係数登録において、クラス別
にアドレス分割されたROM等の記憶部に登録される。
このような学習過程により、クラス分類適応予測の予測
係数が生成される。
【0056】次に、クラス分類適応予測の適応処理法と
して、重心法により予測値を学習するときの手法の一例
について説明する。上述のように上位階層データの信号
の特徴に基づき分類されたクラス毎に、予め最適補間値
を重心法により生成する。例えば、上述したように、図
5Aの9画素に対して、1ビットADRCを施すことに
より、512クラスに分類する場合を考える。図7の学
習フローチャートに沿って手順を示す。ステップ91の
初期化では、先ず、全てのクラスの度数カウンタN
(*)と、全てのクラスのデータテーブルE(*)を初
期化する。ここで、一例として、あるクラスをC0とす
ると、対応する度数カウンタは、N(C0)、対応する
データテーブルはE(C0)と定義する。また、*はク
ラスの全てを示す。
【0057】次に、ステップ92のクラス検出におい
て、学習対象画素近傍データからクラスCを決定する。
図5Aに示すように上位階層の9画素がクラス生成用に
使用されるとする。このクラス分類手法としては、上述
したようにADRCの他にも、PCM、DPCM、BT
C、VQ、DCTなどの表現法が考えられる。また、ク
ラス分類対象データより構成されるブロックのアクティ
ビティーを考慮する場合は、クラス数をアクティビティ
ーによる分類の種類だけ増やしておく。そして、ステッ
プ93のデータ検出では、この学習対象となる下位階層
画素値xが検出され、ステップ94のクラス別データ加
算では、クラスC毎に検出された下位階層画素値xを加
算する。すなわち、クラスCのデータテーブルE(*)
を生成する。
【0058】そして、ステップ95のクラス別度数加算
では、クラスCの学習画素の度数カウンタN(C)を+
1インクリメントする。ステップ96の全データ終了で
は、これらの処理を学習対象画素について繰り返し実行
し、最終的な全てのクラスの度数カウンタN(*)と、
対応する全てのクラスのデータテーブルE(*)を生成
する。全データが終了していれば、ステップ97のクラ
ス別平均値算出へ制御が移る。次に、ステップ97(ク
ラス別平均値算出)では、各クラスのデータテーブルE
(*)の内容であるデータ積算値を、対応クラスの度数
カウンタN(*)の度数で、除算を実行することで各ク
ラスの平均値を算出する。この値が重心法による各クラ
スの最適予測値となる。重心法という名称の由来は、学
習対象画素値の分布の平均をとることによる。最終的に
算出された平均値は、ステップ98のクラス別平均値登
録において、クラス別にアドレス分割されたROM等の
記憶部に登録される。上述のように学習過程において、
ノイズの影響を排除するため、アクティビティーの小さ
い画素分布は学習対象からはずすことも考えられる。
【0059】重心法に基づく学習により生成された最適
予測値を用い、クラス分類適応予測により予測処理を実
行する一例の回路構成を図8に示す。入力端子101を
介して供給される上位階層データに対し、クラス分類部
102では、クラス分類が行われる。このクラス分類に
基づいて重心法により予め生成されたクラス毎の最適予
測値が保持されているROM103から予測値が読み出
される。このとき、ROM103のアドレスは、各クラ
スに対応している。読み出された予測値は、出力端子1
04から取り出される。
【0060】ここで、重心法に基づく学習により生成さ
れた最適予測値を用い、クラス分類適応予測により予測
処理を実行する他の例の回路構成を図9に示す。入力端
子105を介して供給される上位階層データd70に対
し、クラス分類部102においてクラス分類が行われ
る。このクラスは、d71として後段に伝送される。重
心法により予め生成されたクラス毎の最適予測値は、最
適予測値ROM107にクラス別に登録されている。こ
の最適予測値ROM107のアドレスは、各クラスに対
応させる。
【0061】上述の図8の構成例においては、上位階層
データのアクティビティーを考慮していないが、この例
では、上位階層データのアクティビティーを考慮した上
でクラス分類が行われる。そこで、アクティビティーク
ラス分類部106において、入力された上位階層データ
d70のブロック毎のアクティビティーに基づくクラス
分類を行う。アクティビティーの具体的なものは、上述
したようにブロックのダイナミックレンジ、ブロックデ
ータの標準偏差の絶対値、ブロックデータの平均値に対
する各画素の値の差分の絶対値等である。アクティビテ
ィーにより画像の性質が異なる場合があるので、このよ
うなアクティビティーをクラス分類のパラメータとして
使用することによって、クラス分類をより高精度とする
ことができ、また、クラス分類の自由度を増すことがで
きる。
【0062】クラス分類部102およびアクティビティ
ークラス分類部107によるクラス分類の動作は、先
ず、アクティビティークラス分類部107によって、ブ
ロックのアクティビティーにより複数のクラスに分け、
そのクラス毎にクラス分類部102によるクラス分けを
行う。クラス分類部102およびアクティビティークラ
ス分類部107からクラスd71およびd72が最適予
測値ROM107に対してアドレスとして供給され、最
適予測値ROM107から予測下位階層データd73が
発生し、出力端子108から取り出される。以上の処理
により重心法を用いたクラス分類適応予測が実行され
る。
【0063】上述の実施例の具体的な応用例としては、
ハイビジョンテレビ静止画像のデータベースを構成した
場合、最下位階層データ、すなわち第1階層(原画像)
データがハイビジョン解像度の再生データであり、第2
階層データが標準解像度の再生データとなり、最上位階
層データ、すなわち第5階層データは、高速検索用の低
解像度の再生データとなる。
【0064】なお、情報量の削減を目的として圧縮符号
化を採用する場合には、復号化装置により得られた再生
画像データは、入力された原画像データと必ずしも一致
しないが、視覚的に劣化を検知できない程度にすること
が可能である。また、平均値を形成するのに単純平均値
に限らず、加重平均値を形成しても良い。
【0065】さらに、この発明は、量子化ステップ幅を
制御する等によって、発生情報量を制御するバッファリ
ングの構成を備える階層符号化システムに対しても適用
することができる。
【0066】
【発明の効果】この発明に依れば、複数の解像度を有す
る階層符号化を実現することが容易にできる。また、こ
の発明に依れば、圧縮効率の低下しない階層符号化を実
現することが容易にできる。さらに、この発明に依れ
ば、画質劣化の少ない階層符号化を実現することができ
る。
【0067】そして、この発明に依れば、従来単に上位
階層データに対し、周波数フィルタで画素補間を行い、
下位階層データとの差分値を生成していたが、クラス分
類適応予測による下位階層データの予測を行うことによ
り大幅な信号電力の削減を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る階層符号化の一例の説明に用い
る略線図である。
【図2】この発明に係る階層符号化の一構成例の説明に
用いる略線図である。
【図3】この発明のクラス分類適応予測が使用された階
層符号化のエンコード側の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】この発明のクラス分類適応予測が使用された階
層符号化のデコード側の一例を示すブロック図である。
【図5】この発明に係る予測係数方式を使用するクラス
分類適応予測の一例の説明に用いる略線図である。
【図6】この発明に係るクラス分類適応予測の予測係数
の係数値を学習する一例を示すフローチャートである。
【図7】この発明に係るクラス分類適応予測の重心法の
最適予測値を学習する一例を示すフローチャートであ
る。
【図8】この発明に係る重心法方式を使用するクラス分
類適応予測の一例の説明に用いるブロック図である。
【図9】この発明に係る重心法方式において、アクティ
ビティーを使用するクラス分類適応予測の一例の説明に
用いるブロック図である。
【図10】従来の階層符号化のエンコード側の一例を示
すブロック図である。
【図11】従来の階層符号化のデコード側の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】 2、3、4、5 平均化回路 10、11、12、13、14 符号化器 15、16、17、18 復号器 19、20、21、22 クラス分類適応予測回路 23、24、25、26 演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 邦雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データが供給され、この入力画
    像データと異なる解像度を表現する、少なくとも第1お
    よび第2の階層データへ分割し、上記第1および第2の
    階層データを伝送するようにしたディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記第1の階層のN個の画素データの平均値データによ
    り、上記第2の階層データを形成するための平均化手段
    と、 上記第2の階層データから上記第1の階層データを予測
    する手段と、 予測された上記第1の階層データと上記第1の階層デー
    タとの差分値を符号化する符号化手段と、 上記第1の階層の(N−1)個のデータと上記符号化手
    段からの第2の階層データの符号化出力とを伝送するた
    めに出力する手段とからなるディジタル画像信号の階層
    復号化装置。
  2. 【請求項2】 入力画像データが供給され、この入力画
    像データと異なる解像度を表現する、少なくとも第1お
    よび第2の階層データへ分割し、上記第1および第2の
    階層データを伝送するようにしたディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記第1の階層のN個の画素データの平均値データによ
    り、上記第2の階層データを形成するための平均化手段
    と、 伝送された上記第2の階層データから上記第1の階層デ
    ータをクラス分類適応予測を用いることにより予測する
    クラス分類適応予測手段と、 上記クラス分類適応予測手段により予測された上記第1
    の階層データと上記第1の階層データとの差分値を符号
    化する符号化手段と、 上記第1の階層の(N−1)個のデータと上記符号化手
    段からの第2の階層データの符号化出力とを伝送するた
    めに出力する手段とからなるディジタル画像信号の階層
    符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラスを生成する手段と、 予め学習により獲得された予測係数値を格納した記憶手
    段と、 生成された上記クラスに基づいて、上記記憶手段から上
    記予測係数値を読み出す手段と、 読み出された上記予測係数値を用いて上記クラスに対応
    した予測式の演算から最適な予測値を生成する手段と、 上記第1の階層データと上記予測値の演算を行う手段と
    からなるディジタル画像信号の階層符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラスを生成する手段と、 上記クラスに対応した線形一次結合式により最適な予測
    値を生成する手段と、 上記第1の階層データと上記予測値の演算を行う手段と
    からなるディジタル画像信号の階層符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラス毎に予測係数値を学習する際に、 上記クラスのアクティビティーの小さい画素を学習の対
    象から除外することを特徴とするディジタル画像信号の
    階層符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラスを生成する手段と、 予め学習により獲得された最適な予測値を格納した記憶
    手段と、 上記クラスに対応した最適な上記予測値を生成する手段
    と、 上記第1の階層データと上記予測値の演算を行う手段と
    からなるディジタル画像信号の階層符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラス毎に最適な予測値を学習する際に、 重心法による学習を行う手段とからなるディジタル画像
    信号の階層符号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、上記第2の階層デー
    タからクラス毎に最適な予測値を学習する際に、 上記クラスのアクティビティーの小さい画素を学習の対
    象から除外することを特徴とするディジタル画像信号の
    階層符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項2に記載のディジタル画像信号の
    階層符号化装置において、 上記クラス分類適応予測手段では、第2の階層データの
    画素値にADRCを適用することによりクラス分類を行
    い、上記クラスを表現するビット数を削減する手段を特
    徴とするディジタル画像信号の階層符号化装置。
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