JPH08186800A - 動きベクトル検出方法 - Google Patents

動きベクトル検出方法

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JPH08186800A
JPH08186800A JP7000033A JP3395A JPH08186800A JP H08186800 A JPH08186800 A JP H08186800A JP 7000033 A JP7000033 A JP 7000033A JP 3395 A JP3395 A JP 3395A JP H08186800 A JPH08186800 A JP H08186800A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロックサイズに関する従来法のトレードオ
フを改善し、より正確な動きベクトルの検出可能な方法
を提供する。 【構成】 テレビジョン画像信号から画像の動きベクト
ルを検出する際に、同一の画像部分に対して、大きなブ
ロックサイズと小さなブロックサイズを用いて各々動き
ベクトルを検出(1,2)し、大きなブロックにより検
出したベクトルの検出誤差が小さな場合(7)はそのベ
クトルを出力ベクトルとして選択し(3)、そうでない
場合(7)は小さなブロックにより検出したベクトルを
出力ベクトルとして選択(3)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像の動きベクトル検
出方法に係り、特に画像のブロック毎の動きベクトルを
検出する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動きベクトル検出の原理的方法について
はこれまでブロックマッチング法、勾配法、位相相関法
などが提案されており、これらはいずれも周知の方法で
ある(例えば、山内:「テレビジョン方式変換」,テレ
ビ学会誌,Vol.45,No. 12,pp. 1534−154
3)。
【0003】また、これらを基にした動きベクトル検出
の改善方法も多数提案されている。例えば一例として本
願人の先の出願になる特願平6−303805号「動き
ベクトル検出方法」(1) などがある。
【0004】またさらに、求められた動きベクトルを利
用して画像のフィールド間動き補償を行う具体的な画像
処理としては、本願人の先の出願になる特願平4−28
3120号「画像信号の走査変換装置」(2) 、特願平4
−286154号「画像信号の走査線数変換装置」(3)
などがある。前記特願平4−283120号は、インタ
ーレース走査の画像信号を順次走査に変換し、表示され
る画質を改善する動き補償型順次走査変換について述べ
ている。また前記特願平4−286154号は、動き補
償型順次走査変換を画像信号の走査線数の変換に利用し
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の動きベクトル検
出の原理的方法およびその改善方法は、ほとんどの場合
画像のブロック毎にその動きベクトルを検出している。
しかし、その選択するブロックサイズが小さい場合は、
ノイズを含む画像や縞模様などの周期的な構造を持つ画
像において検出が不正確となりやすい。これらの画像に
対しては一般にブロックサイズを大きくすることで検出
の精度をある程度改善することが可能である。しかし、
ブロックサイズが大きくなると小さな形状の画像の動き
を検出しにくくなるという問題を生じていた。そこで本
発明の目的は、ブロックサイズに関する従来法のトレー
ドオフを改善し、どのような画像に対してもより正確な
動きベクトルの検出可能な動きベクトル検出方法を提供
せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る動きベクトル検出方法は、テレビジョ
ン画像信号から、画像の比較的小さな小ブロック毎の画
像の動きベクトルを、小ブロック動きベクトルとして検
出し、同じ画像に対して、前記小ブロックより大きなサ
イズの画像ブロック毎の画像の動きベクトルを、大ブロ
ック動きベクトルとして検出するとともに、大ブロック
動きベクトル検出誤差の値に応じて、その値が小さなと
きは大ブロック動きベクトルを選択し、そうでない時は
小ブロック動きベクトルを選択して出力することを特徴
とするものである。
【0007】また、その好適な実施態様は、大ブロック
動きベクトル検出誤差の値に応じて変化するしきい値を
発生させ、大ブロック動きベクトル検出誤差に対する小
ブロック動きベクトル検出誤差の比または差を求め、こ
の比または差の値と前記しきい値とを比較するととも
に、前記比または差の値が大きい場合には大ブロック動
きベクトルを選択し、そうでない時は小ブロック動きベ
クトルを選択して出力することを特徴とするものであ
る。
【0008】また、さらにその好適な実施態様は、大ブ
ロック動きベクトル検出誤差の値に応じて変化するしき
い値を発生させ、大ブロック動きベクトル検出誤差に対
する小ブロック動きベクトル検出誤差の比または差を求
め、この比または差の値と前記しきい値とを比較すると
ともに、前記比または差の値が前記しきい値より大き
く、かつ、大ブロック動きベクトルの垂直方向成分がフ
レーム内走査線数/フィールドの単位で偶数か、小ブロ
ック動きベクトルの垂直方向成分がフレーム内走査線数
/フィールドの単位で奇数か、前記小ブロック内の画像
の斜め方向性が小さいかいずれかに該当する場合には大
ブロック動きベクトルを選択し、そうでない時は小ブロ
ック動きベクトルを選択して出力することを特徴とする
ものである。
【0009】
【実施例】以下添附図面を参照し実施例により本発明を
詳細に説明する。図1は本発明請求項1,2に係る方法
を実現する実施例の動きベクトル検出装置の構成を示す
図である。図の入力信号pは画像信号であり、走査線
数、フィールド周波数、インタレース比などはこの例で
は特定する必要はない。
【0010】図の小ブロック動きベクトル検出回路1
は、画像の比較的小さいブロック毎、例えば水平16画
素×垂直8走査線の矩形の小ブロック毎に1つの動きベ
クトルを検出する回路である。具体的には、例えば後に
図3に示すブロックマッチング法による回路などで実現
できる。回路1で検出されるベクトルが小ブロック動き
ベクトルであり、これをVS (VSx, Sy)と表す。こ
こでVSx, Syは各々V S の水平方向成分および垂直方
向成分である。図の大ブロック動きベクトル検出回路2
は回路1で動きベクトルを検出している小ブロックを含
み、かつそれより大きなブロック(大ブロック)を用い
て動きベクトルを検出する回路である。回路2で検出さ
れる動きベクトルが大ブロック動きベクトルであり、こ
れをVS と同様にVL (VLx, Ly)と表す。回路2の
実現方法も回路1と同様である。また、回路1,2では
動きベクトルの検出と同時に、検出されたベクトルの誤
差、すなわちブロック内の画像に対する動きベクトルの
適合性を表す数値をも出力する。これらを誤差ES,L
として表す。このとき、両者を同等に比較できるように
するため、回路1,2は1画素当りの値としてES,L
を出力するものとする。これらの値が大きいほどベクト
ルの信頼性は低い。誤差は、例えば回路1,2をブロッ
クマッチング法で実現した場合、後に図3に示すように
ベクトルのマッチング誤差として出力される。
【0011】切換器3はVS とVL のいずれかを選択す
る切換器であり、切換器3の出力が図1の回路全体の出
力ベクトルVO (VOx, oy)である。また、切換器3
の動作は制御信号Kerにより制御され、Kerが“0”で
あればVS を、“1”であればVL を選択する。
【0012】除算器4は誤差の比Es /EL を出力す
る。しきい値発生回路5は誤差EL の値に応じてしきい
値THを発生する。回路5の特性として例えば図2に示
す特性を使用する。図2の特性によれば、特性のパラメ
ータであるELMIN, LMAXに対し、EL <ELMINであれ
ばTH=0であり、EL >ELMINではTHはEL に比例
して増加する。そしてEL =ELMAXの時TH=1とな
る。ELMINとELMAXはカットアンドトライにより決定す
る。比較器6はES /EL とTHを比較し、ES /EL
>THであれば比較器6の出力として制御信号Ker
“1”を出力する。そうでなければKer=“0”を出力
する。回路4〜6は全体として誤差比較回路7を構成し
ている。Kerは各小ブロック毎に発生され従ってVL
S の選択も小ブロック毎に行われる。
【0013】以上の動作により、図1の回路は全体とし
て、EL <ELMINならば出力ベクトルVO として必ずV
L を出力し、EL >ELMINであれば誤差の比ES /EL
の値に応じてVL またはVS を出力するが、EL >E
LMAXであればVL を出力しにくくなる。
【0014】ブロック内において動きベクトルと同一の
動きをする画像の面積が大きな割合を占めなければ誤差
は小さくならない。このことは一般に小ブロックよりも
大ブロックにおいて発生する可能性が低い。すなわち、
大ブロックの誤差EL が小さいことは、大ブロック動き
ベクトルの画像に対する適合性が小ブロック動きベクト
ルよりも広い範囲におよんでいることを意味する。従っ
て、この場合大ブロック動きベクトルの信頼性は小ブロ
ック動きベクトルの信頼性より高いと言える。一方EL
の値が大きいことは大ブロック内の画像が単一の動きで
ないことを意味する。従って、大ブロック内に複数の異
なる動きを持つ画像が含まれる可能性が高い。このよう
な場合は小ブロック動きベクトルの方がより画像の真の
動きに適合している可能性が高い。
【0015】図1の回路におけるVL とVs の選択動作
は、以上のような動きベクトル検出の一般的性質に合致
しており、図1の回路により、従来の固定サイズのブロ
ックを用いる場合よりもより広範な画像に対して正確な
動きベクトル検出が可能である。
【0016】次に、図1の動きベクトル検出回路1,2
の具体的な構成法について述べる。図3はブロックマッ
チング法による動きベクトル検出回路の一例である。ブ
ロックマッチング法は、ある物体が1フレーム期間にV
T (画素/フレーム)の速さで平行移動しているとき、
1フレーム前の画像をVT 画素だけシフトすれば現フレ
ームの画像に一致し、フレーム間差分のブロック内累積
値が最小値を示すという原理を利用したものである。
【0017】図3において、入力画像信号pはディレイ
回路11において(1フレーム+V T ) だけ遅延させら
れる。ここでVT (VTx, Ty)は動きベクトル検出の
対象となる候補ベクトルであり、候補ベクトル発生回路
12から、あらかじめ設定された候補ベクトルが順次発
生させられる。減算器13において、入力信号pと回路
11の出力の差分をとることにより、動き補償フレーム
間差分信号dfd (displaced frame difference) が求め
られる。ブロック領域設定回路14は、画素があらかじ
め設定されたブロック内の画素であるか否かを支持する
ブロック領域信号Bを発生する。回路15では、dfd の
絶対値のブロック内累積値ΣB |dfd |を求める。この
値は候補ベクトルVT の関数であり、これをDFD(V
T ) で表す。DFD(VT ) はVT のそのブロックに対
するマッチング誤差である。最小値検出回路16ではD
FDの最小値を求め、最小値を発生するVT をそのブロ
ックの動きベクトルV(Vx,y )として出力する。ま
た、最小値をDFDMとして出力する。DFDMを1画
素当りの値とするため、除算器17においてブロック内
の画素数NB で除算し、それをベクトルVの誤差Eとし
て出力する。
【0018】以上の動作から明らかなように、図3の回
路により図1の回路1、2のいずれも実現できる。回路
1、2の違いはブロック領域設定信号Bの内容およびB
に対応するNB の値のみである。
【0019】図4は本発明請求項4に係る実施例であ
る。図は画面上でのブロック領域設定の例を示してい
る。図では小ブロックBS を、水平16画素×垂直8ラ
インのブロックとしこれをBS1〜BS4で表している。一
方、大ブロックBL は水平、垂直とも小ブロックの2倍
の32画素×16ラインとし、しかもこれをBS1〜BS4
が占める位置と同一の位置に設定している。そしてVL
の検出はBL に対して1度だけ行い、図1の回路7で
は、この共通のVL と各BS で検出された各VS を各々
比較する。
【0020】動きベクトル検出における演算量はブロッ
ク領域の面積にほぼ比例して増大するので、大ブロック
ベクトル検出回路の実現にはハードウェアの量が増加す
るという問題がある。例えば、BL の面積がBS の面積
の4倍であれば演算量も約4倍となる。しかし図4の実
施例によれば、VL をBL 内のBS1〜BS4に対して共通
に使用できるので、BL 毎に見た場合の演算量は回路
1,2と同等となり、ハードウェアの実現において著し
く有利となる。
【0021】以上、図1から図4の実施例は、入力画像
信号が順次走査であっても2:1インタレースであって
も利用できる。
【0022】図5は本発明請求項5に係る実施例であ
る。小ブロックBS は図4と同様に16画素×8ライン
であり、大ブロックBL2の大きさも図4と同様に32画
素×16ラインである。しかし、BL2の中心をBS の中
心に一致させており(両中心は必ずしも一致する必要は
なく、大ブロックが小ブロックの上下左右ともに伸張し
た領域であればよい)、BL2はBS を上下左右に伸張し
た領域に設定されている。そして、BL2に対応する大ブ
ロックベクトルVL2は各BS 毎に検出する。このように
すると、VL2を複数のBS に対して共通にできず、図4
の場合のようなハードウェア実現に関する利点はない。
しかし、以下のような画質的な利点を生じる。
【0023】ここで、検出したベクトルをインタレース
走査画像に対するフィールド間動き補償に用いる場合を
考える。例として、前述の文献2(特願平4−2831
20号)に示されているインタレース走査画像の動き補
償型順次走査変換を取り上げる。
【0024】図6(a)は文献2の図1から、動き補償
に関連する部分のみを抜き出したものである。図の入力
信号pは走査線525本/フィールド周波数60Hz/
2:1インタレースの画像信号である。動きベクトルV
(単位:画素またはフレーム内走査線数/フィールド)
に従い、信号を(263H+V)だけ(Hは走査線)遅
延させる動き補償メモリ31の出力を走査線の補間信号
とし、入力信号と補間信号を時間軸変換回路32により
変換・合成して順次走査信号を得ている。これ以上の詳
しい記述は文献2に示されているので省略する。このよ
うに補間信号を前フィールドのみから作成する方法を片
側補間と呼ぶ。
【0025】この片側補間でも原理的に動き補償可能で
あるが、補間の時間周波数に関する遮断特性がやや不十
分であるため、特性を改善したい場合には、図6(b)
に示すような補間信号を前後フィールドから作成する両
側補間が利用される。図6(b)は文献2の図7から、
動き補償に関する部分を抜き出して簡略化したものであ
る。図6(b)の動作は図6(a)と同様であり、文献
2にも記載されているので説明は省略する。図6
(a),(b)の回路の時間周波数fに関する遮断特性
を図6(c)に示す。
【0026】さて、両側補間を用いる場合、従来の動き
ベクトル検出法ではある種の画像において図7に示すよ
うな画質的問題を生じる。図は横軸が時間方向(フィー
ルド)、縦軸が走査線方向を表している。図は黒い背景
の前を白い物体が上に移動するという単純な画像であ
る。動きの垂直方向の速度は例として、Vy =2(フレ
ーム内走査線数/フィールド)である。図において小ブ
ロックBsaとBsbの境界が一点鎖線の位置にあるとす
る。インタレース信号の場合、動きベクトル検出はフレ
ーム間差分により検出されるから、図ではt=0(現フ
ィールド)の信号とt=−2の信号から検出されること
になる。すると、BSaには画像の動き部分は全く含まれ
ないので、ここではベクトルとしてVx =Vy =0が検
出される。しかし、このベクトルにより両側補間を行う
と、図のRの位置には白と黒の平均値の補間信号が作成
されてしまう。これは明らかに偽信号であって、実際の
画像においても画質妨害として検出される。特に画像の
動きが速い場合は画像から離れた位置に偽信号を生じる
のでかなり目立つ。
【0027】しかし、大ブロックを図5のように設定し
た場合は、図7におけるBSaとBSbに対応する大ブロッ
クBLa, Lbの領域が図に示すようにオーバーラップし
ているので、BLaにおいても白い物体の動きが正しく検
出される。従ってそのベクトルを使用すると、偽信号を
含まない良好な動き補償画像が得られる。
【0028】次に、本発明請求項3に係る実施例を図8
に示す。図8の回路と図1の相違点は、切換器3の制御
信号KS として、回路7の出力信号Kerと後に述べるO
Rゲート23の出力信号KP の論理積をANDゲート2
1により作成し使用していることである。
【0029】図8の回路は、検出したベクトルを文献
2、3(特願平4−286154号)に示されているよ
うなインタレース画像信号のフィールド間動き補償に使
用することを前提としている。この場合、文献2に述べ
られているように、ベクトルの垂直方向成分Vy が奇数
(フレーム内走査線数/フィールド)の場合、画質的に
効果の大きい動き補償ができない。この性質に適合し、
画像内容に適応してより効果の高い動きベクトルを検出
する方法として文献1(特願平6−303805号)の
発明がある。これはベクトルを検出しているブロック内
の画像の斜め方向性を考慮した方法である。詳細な説明
は省略するが、この発明によれば、斜め方向性が顕著な
場合は検出ベクトルの候補をVy が偶数のものに限定す
ることにより、より有効性の高いベクトルが検出可能で
ある。
【0030】以上の性質を本発明に照らし合わせて考え
る。考えるべき状況はVSy, Lyの偶奇に関して4種類
あり、各状況に対するベクトルの選択判断は以下の表1
のようにすべきである。
【0031】
【表1】
【0032】VLy, Syともに奇数、またはともに偶数
の場合は偶奇による特殊事情はないので、Kerに従って
ベクトルを選択すればよい。しかし、VSyが偶数でVLy
が奇数の場合は、VL を選択しても動き補償において効
果の高いベクトルを期待できないので、VL の選択を禁
止することが必要である。VSyが奇数でVLyが偶数の場
合には、逆にVS の選択を禁止してしまうと小さい画像
の動きに全く対応できないので、やはりKerに従った選
択が必要である。
【0033】表1の動作を実現しているのが図8の回路
である。画像方向性検出回路22としては、文献1に示
されている回路をそのまま用いることができる。その出
力K Obは、小ブロック内の画像に顕著な斜め方向性がな
い場合“1”となる。また、VLy, Syは整数(フレー
ム内走査線数/フィールド)単位で検出されるものとす
ると、VLy, Syを2値ディジタル信号で表現した場
合、これらの値が偶数であるか奇数であるかはその最下
位ビット(LSB)に現れる。LSBが“1”の場合は
奇数、“0”の場合は偶数である。そこで、VLyのLS
Bをインバータ24で反転した信号とVSyのLSB、K
Obの論理和を23で求めることにより、K erに従ってベ
クトルを選択してよいか否かを表す信号Kp を作成して
いる。Kp“0”であれば常にVS が選択される。
【0034】以上の動作により図8の回路は、インタレ
ース画像信号のフィールド間動き補償に用いた場合に高
画質な動き補償を実現できる動きベクトルを検出でき
る。
【0035】本発明はここに示した実施例以外の構成で
も実現できる。特に、図1、8の回路1,2は図3の回
路以外の方法、回路でも実現できる。例えば、勾配法に
よる動きベクトル検出回路なども利用できる。また、回
路1として文献1に示されている動きベクトル検出回路
全体を用いてもよい。さらに、ブロック領域の設定も、
図4,5の例以外にも、本発明に基づく様々な設定仕様
が考えられる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、同じ画像部分に対して
通常の小さなブロックサイズと、より大きなブロックサ
イズを用いて各々動きベクトルを検出し、それらの検出
ベクトルを適応的に選択することにより、より広範な画
像に対して正確な動きベクトルの検出が可能となる。ま
た、本発明を例えば動き補償型順次走査変換など、イン
タレース走査画像信号に対してフィールド間動き補償を
行う画像処理に利用した場合、画像処理の画質改善を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1,2に係る装置の実施例構成
図。
【図2】図1の構成例で使用される特性の1例を示す
図。
【図3】ブロックマッチング法による動きベクトル検出
回路の構成例を示す図。
【図4】本発明請求項4に係る画像ブロックの構成例。
【図5】本発明請求項5に係る画像ブロックの構成例。
【図6】動き補償型順次走査変換装置の構成例(a),
(b)とそれらの特性例(c)をしめす図。
【図7】図5,6図示回路の動作例を示す図。
【図8】本発明請求項3に係る装置の実施例構成図。
【符号の説明】
1 小ブロック動きベクトル検出回路 2 大ブロック動きベクトル検出回路 3 切換器 4,17 除算器 5 しきい値発生回路 6 比較器 7 誤差比較回路 11 遅延回路 12 候補ベクトル設定回路 13 減算器 14 ブロック領域設定回路 15 差分累積器 16 最小値検出回路 21 AND回路 22 画像方向性検出回路 23 OR回路 24 反転回路 31, 33 動き補償メモリ 32 時間軸変換回路 34 加算器 35 1/2 係数器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン画像信号から、画像の比較
    的小さな小ブロック毎の画像の動きベクトルを、小ブロ
    ック動きベクトルとして検出し、同じ画像に対して、前
    記小ブロックより大きなサイズの画像ブロック毎の画像
    の動きベクトルを、大ブロック動きベクトルとして検出
    するとともに、大ブロック動きベクトル検出誤差の値に
    応じて、その値が小さなときは大ブロック動きベクトル
    を選択し、そうでない時は小ブロック動きベクトルを選
    択して出力することを特徴とする動きベクトル検出方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、大ブロッ
    ク動きベクトル検出誤差の値に応じて変化するしきい値
    を発生させ、大ブロック動きベクトル検出誤差に対する
    小ブロック動きベクトル検出誤差の比または差を求め、
    この比または差の値と前記しきい値とを比較するととも
    に、前記比または差の値が大きい場合には大ブロック動
    きベクトルを選択し、そうでない時は小ブロック動きベ
    クトルを選択して出力することを特徴とする動きベクト
    ル検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、大ブロッ
    ク動きベクトル検出誤差の値に応じて変化するしきい値
    を発生させ、大ブロック動きベクトル検出誤差に対する
    小ブロック動きベクトル検出誤差の比または差を求め、
    この比または差の値と前記しきい値とを比較するととも
    に、前記比または差の値が前記しきい値より大きく、か
    つ、大ブロック動きベクトルの垂直方向成分がフレーム
    内走査線数/フィールドの単位で偶数か、小ブロック動
    きベクトルの垂直方向成分がフレーム内走査線数/フィ
    ールドの単位で奇数か、前記小ブロック内の画像の斜め
    方向性が小さいかいずれかに該当する場合には大ブロッ
    ク動きベクトルを選択し、そうでない時は小ブロック動
    きベクトルを選択して出力することを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3いずれかに記載の方法に
    おいて、前記大ブロックを複数の同じサイズの前記小ブ
    ロックで構成し、大ブロックで検出した動きベクトル
    を、大ブロック内のすべての小ブロックに対して大ブロ
    ック動きベクトルとして適用することを特徴とする動き
    ベクトル検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から3いずれかに記載の方法に
    おいて、前記大ブロックを各前記小ブロックの上下左右
    ともに伸張した領域に設定し、各小ブロックに対して各
    々大ブロックの動きベクトルを検出することを特徴とす
    る動きベクトル検出方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007274366A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Fujitsu Ltd 動画像符号化装置、動きベクトル検出方法
JP2008206047A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 符号化装置及びプログラム
JP2012147336A (ja) * 2011-01-13 2012-08-02 Canon Inc 画像処理装置および画像処理方法
JP2013138414A (ja) * 2011-11-28 2013-07-11 Panasonic Corp 演算処理装置

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