JPH08186107A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH08186107A
JPH08186107A JP33899594A JP33899594A JPH08186107A JP H08186107 A JPH08186107 A JP H08186107A JP 33899594 A JP33899594 A JP 33899594A JP 33899594 A JP33899594 A JP 33899594A JP H08186107 A JPH08186107 A JP H08186107A
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Japan
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gas
gas supply
supply ports
port
forming apparatus
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JP33899594A
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Haruhiko Ajisawa
治彦 味沢
Yasuyuki Enomoto
容幸 榎本
Masaki Saito
正樹 斉藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CVD法により基板に薄膜を形成する場合
に、均一な厚さに成膜できるようにする。 【構成】 少なくとも第1の原料ガスの供給口として複
数のガス供給口13a、13b、13c、13d を有し、該複数のガス
供給口を通してスリット状のガス噴出口18から原料ガス
を噴出させるガスヘッド3 を備えたCVD用成膜装置に
おいて、少なくとも第1の原料ガスのガス供給口13a、13
b、13c、13d が、ガス噴出口18の長手方向Lに垂直な任意
の面内に同時に2以上存在しないように配する。あるい
はガス供給口13a、13b、13c、13d をガス噴出口18の長手方
向Lに等間隔に配する。又はガス供給口13a、13b、13c、13
d の上部からガス噴出口18に至るガス流路の幅を、ガス
噴出口18の長手方向Lに徐々に広げる。又はガス供給口
13a、13b、13c、13d の形成位置が互いに異なる複数のガス
ヘッドを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CVD用成膜装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CVD法は種々の分野で成膜
技術として利用されており、そのための装置も種々のタ
イプのものが開発されている。例えば、半導体装置の製
造工程において、SiウエハにTEOSとオゾンとの反
応による絶縁膜を形成する場合の装置としては、図5に
示したように、Siウエハ1を載置するメッシュベルト
2と、原料ガスを噴射する4つのガスヘッド3(3a、
3b、3c、3d)を備え、メッシュベルト2に載置し
たSiウエハ1を4つのガスヘッド3(3a、3b、3
c、3d)の下に順次通過させることにより、常圧でS
iウエハ1の表面に絶縁膜を形成するものが知られてい
る。
【0003】ここで、4つのガスヘッド3(3a、3
b、3c、3d)は全て同じ形態である。図6はこのガ
スヘッド3のx−x断面図であり、図7はその正面説明
図(同図(a))、側面説明図(同図(b))及び底面
説明図(同図(c))であり、図8はそのトッププレー
ト4のy−y断面図である。図6〜図8に示したよう
に、このガスヘッド3は、トッププレート4、センター
プレ−ト5、ボトムプレート6、ベースプレート7がO
リングを介して嵌め合わされた構造を有している。
【0004】トッププレート4にはガス流路8a、8
b、8cとなる所定の溝が形成され、またこのガスヘッ
ド3からのガスの噴出圧を均一化させるためのガス溜ま
り9a、9bとして凹部が形成されている。同様に、セ
ンタープレ−ト5にもガス溜まり10a、10bとして
凹部が形成されており、ボトムプレート6にもガス溜ま
り11a、11bとして凹部が形成されている。
【0005】また、ガスヘッド3には、TEOS含有ガ
スを導入するガス導入口12、及びガス導入口12から
分岐した4つのガス供給口13a、13b、13c、1
3dが設けられている。また、窒素ガスを導入するガス
導入口14、及びガス導入口から分岐した4つのガス供
給口15a、15b、15c、15dが設けられ、オゾ
ンガスを導入するガス導入口16、及びガス導入口16
から分岐した4つのガス供給口17a、17b、17
c、17dが設けられている。さらに、ベースプレート
7の底部には、それぞれのガスの噴出口としてスリット
状の噴出口18、19、20が設けられている。
【0006】この装置を用いた成膜時に、ガスヘッド3
のガス導入口12にTEOS含有ガスが導入されると、
そのガスは4方向に分岐されてガス供給口13a、13
b、13c、13dを通り、ガス溜まり9a、9bに導
入され、さらにガスヘッド3の底部のガス噴出口18か
ら噴出される。窒素ガスについても同様に、ガス導入口
14に窒素ガスが導入されると、そのガスは4方向に分
岐されてガス供給口15a、15b、15c、15dを
通り、ガス溜まり10a、10bに導入され、ガス噴出
口19から噴出される。オゾンガスも同様に、ガス導入
口17に導入されると、そのガスは4方向に分岐されて
ガス供給口17a、17b、17c、17dを通り、ガ
ス溜まり11a、11bに導入され、ガス噴出口20か
ら噴出される。
【0007】一方、Siウエハ1は、成膜時に上記のよ
うにTEOS含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを噴出
する4つのガスヘッド3a、3b、3c、3dの下を順
次通過する。したがって、Siウエハ1が各ガスベッド
の下を通過する度にその表面でTEOS含有ガスとオゾ
ンガスとの反応が起こり、Si酸化膜の形成が繰り返さ
れる。したがって、4つめのガスヘッド3dの下を通過
した後に所期の膜厚のSi酸化膜が形成されることとな
る。
【0008】なお、この装置において、反応後のガスは
速やかに排気されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体装置
の製造において、Si基板表面への成膜が均一な厚さで
行われない場合には、以降の工程で種々の弊害が起こ
る。したがって、上述のような従来の装置を用いてSi
ウエハ1の表面にSi酸化膜を形成する場合にも、その
厚さを均一にすることが必要とされる。
【0010】しかしながら、上述の従来の装置では、T
EOS含有ガスの4つの供給口13a、13b、13
c、13dがガス噴射口18の長手方向の中心軸L0
対して対称的に配されているので、ガス噴出口18から
Siウエハ1に噴射されるTEOS含有ガスのガス流量
の長手方向Lの分布は、図9(a)に示したように不均
一となる。即ち、長手方向の中心軸L0 に対して対称的
に配されている2つのガス供給口13a、13cの影響
が重なりあってガス供給口13a、13cの下方付近の
ガス流量分布が高くなる。同様に、長手方向の中心軸L
0 に対して対称的に配されている2つのガス供給口13
b、13dの影響も重なりあってガス供給口13b、1
3dの下方付近のガス流量分布が高くなる。また、窒素
ガス及びオゾンガスについても、ガス流量の長手方向の
分布は不均一となる。そのため、図9(b)に示したよ
うに、Siウエハ1に形成されたSi酸化膜の膜厚がガ
ス噴出口の長手方向Lについて不均一となるという問題
が生じていた。特に、近年の大口径化したSiウエハの
成膜においては、ウエハ全体を均一に行うことができ
ず、問題となっていた。
【0011】本発明は以上のような従来技術の課題を解
決しようとするものであり、Siウエハへ絶縁膜を成膜
する場合のように、基板にCVD法により薄膜を形成す
る場合に、均一な膜厚に成膜できるようにすることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、複数のガス
供給口を通して原料ガスを供給し、その原料ガスをガス
ヘッドの底部に設けられたスリット状のガス噴出口から
噴射させるガスヘッドを用いて成膜する場合に、そのガ
スヘッドのガス供給口の位置あるいはガス供給口からガ
ス噴出口に至るガス流路の形状を特定の態様に設定する
ことにより上記の目的が達成できることを見出し、本発
明を完成させるに至った。
【0013】即ち、本発明は、第1の発明として、少な
くとも第1の原料ガスの供給口として複数のガス供給口
を有し、該複数のガス供給口を通してスリット状のガス
噴出口から原料ガスを噴出させるガスヘッドを備えたC
VD用成膜装置において、少なくとも第1の原料ガスの
ガス供給口が、ガス噴出口の長手方向に垂直な任意の面
内に同時に2以上存在しないように配されていることを
特徴とする成膜装置を提供する。
【0014】また、第2の発明として、少なくとも第1
の原料ガスの供給口として複数のガス供給口を有し、該
複数のガス供給口を通してスリット状のガス噴出口から
原料ガスを噴出させるガスヘッドを備えたCVD用成膜
装置において、少なくとも第1の原料ガスの複数のガス
供給口が、ガス噴出口の長手方向に等間隔に配されてい
ることを特徴とする成膜装置を提供する。
【0015】第3の発明として、少なくとも第1の原料
ガスの供給口として複数のガス供給口を有し、該複数の
ガス供給口を通してスリット状のガス噴出口から原料ガ
スを噴出させるガスヘッドを備えたCVD用成膜装置に
おいて、少なくとも第1の原料ガスの各ガス供給口の上
部からガス噴出口に至るガス流路の幅が、ガス噴出口の
長手方向に徐々に広がっていることを特徴とする成膜装
置を提供する。
【0016】第4の発明として、少なくとも第1の原料
ガスの供給口として複数のガス供給口を有し、該複数の
ガス供給口を通してスリット状のガス噴出口から原料ガ
スを噴出させるガスヘッドを複数備えたCVD用成膜装
置において、少なくとも第1の原料ガスのガス供給口に
ついて、ガス噴出口の長手方向の形成位置が、2以上の
ガスヘッドで互いに異なっていることを特徴とする成膜
装置成膜装置を提供する。
【0017】また、これら本発明の成膜装置を用いて、
第1の原料ガスの供給口にTEOS含有ガスを供給し、
第2及び第3の原料ガスの供給口にそれぞれ窒素ガス及
びオゾンガスを供給し、SiウエハにTEOS含有ガ
ス、窒素ガス及びオゾンガスを噴射させ、Siウエハ表
面にSi酸化膜を形成することを特徴とするSi酸化膜
の形成方法を提供する。
【0018】
【作用】本発明の成膜装置は、複数のガス供給口を通し
て原料ガスを供給し、スリット状のガス噴出口から原料
ガスを噴射させるガスヘッドを備えている点では従来の
成膜装置と共通であるが、第1の本発明の成膜装置で
は、ガス供給口がガス噴出口の長手方向に垂直な任意の
面内に同時に2以上存在しないように配されているの
で、ガス噴出口からのガス流量分布に対して、個々のガ
ス供給口の及ぼす影響が重なり合うことを防止できる。
したがって、ガス噴出口からのガス流量分布を均一化さ
せ、均一な膜厚に成膜することが可能となる。
【0019】また、第2の本発明においては、複数のガ
ス供給口がガス噴出口の長手方向に等間隔に配されてい
るので、個々のガス供給口が、ガス噴出口からのガス流
量分布に対して及ぼす影響が特定部位に偏らないように
することができる。したがって、ガス噴出口からのガス
流量分布を均一化させることが可能となる。特に、等間
隔におくガス供給口の数を増やすことにより、ガス噴出
口からのガス流量分布を大きく均一化させ、均一な膜厚
に成膜することが可能となる。
【0020】第3の本発明においては、ガス供給口の上
部からガス噴出口に至るガス流路の幅が、ガス噴出口の
長手方向に徐々に広がっているので、個々のガス供給口
が、ガス噴出口からのガス流量分布に対して及ぼす影響
を緩和させることができる。したがって、ガス噴出口か
らのガス流量分布を均一化させ、均一な膜厚に成膜する
ことが可能となる。
【0021】第4の本発明においては、ガス噴出口の長
手方向のガス供給口の形成位置が、2以上のガスヘッド
で互いに異なっているので、個々のガスヘッドのガス噴
出口からのガス流量分部は不均一であっても、ガス供給
口の形成位置が互いに異なるガスヘッドの下を基板が通
過することにより、その不均一性が相殺され、均一な膜
厚に成膜することが可能となる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等
の構成要素を表している。
【0023】実施例1 実施例1の成膜装置は、図5〜8に示した従来の成膜装
置と同様に、4つの同じ形態のガスヘッドを有し、Si
ウエハ等の基板を順次4つのガスヘッドの下に搬送し、
成膜を行うものである。しかし、このガスヘッドは、そ
のトッププレート4(I) として、図1の断面のものを有
している。即ち、このガスヘッドのトッププレート4
(I) には、第1の原料ガスの4つのガス供給口13a、
13b、13c、13dが、ガス噴出口の長手方向の中
心軸L0 に対して非対称に配されており、ガス噴出口の
長手方向Lに垂直な任意の面内に同時に存在するガス供
給口はない。したがって、ガス噴出口からのガス流量分
布に対して、個々ガス供給口13a、13b、13c、
13dの及ぼす影響が重なり合うことを防止できる。よ
って、ガス噴出口からの第1の原料ガスのガス流量分布
を均一化させ、均一な膜厚に成膜することが可能とな
る。
【0024】なお、同図のトッププレート4(I) におい
て、第2の原料ガスのガス供給口15a、15b、15
c、15d及び第3の原料のガス供給口17a、17
b、17c、17dは、従来例と同様に、ガス噴出口の
長手方向の中心軸L0 に対して対称に配されている。し
たがって、これらは、長手方向の中心軸L0 に垂直な面
内に、第2の原料ガス、第3の原料ガスのそれぞれのガ
ス供給口が2つずつ存在するものとなっている。しか
し、第1の本発明においては、少なくとも一種の原料ガ
スの供給口について、長手方向Lに垂直な任意の面内に
同時に2以上存在するものがなければよい。必要に応じ
て、第2の原料ガスのガス供給口15a、15b、15
c、15d及び第3の原料のガス供給口17a、17
b、17c、17dも第1の原料ガスの供給口と同様に
ガス噴出口の長手方向の中心軸L0 に対して非対称とな
るように配してもよい。
【0025】また、図1には、第1の原料ガスの供給口
として4つのガス供給口13a、13b、13c、13
dを設けた例を示したが、この第1の本発明において、
ガス供給口の個数はこれに限られない。また、成膜装置
におけるガスヘッドの個数も4つに限られない。ガスヘ
ッドが単独である場合にも本発明の効果を得ることがで
きる。
【0026】このような成膜装置を用いて、原料ガスと
してTEOS含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを使用
する場合、TEOS含有ガスは第1の原料ガスの導入口
12から導入してガス供給口13a、13b、13c、
13dを通して供給し、窒素ガスは、第2の原料ガスの
ガス導入口14から導入してガス供給口15a、15
b、15c、15dを通して供給し、オゾンガスは第3
の原料ガスの導入口16から導入してガス供給口17
a、17b、17c、17dを通して供給することが好
ましい。
【0027】実施例2 実施例2の成膜装置も、図5〜8に示した従来の成膜装
置と同様に、4つの同じ形態のガスヘッドを有し、Si
ウエハ等の基板を順次4つのガスヘッドの下に搬送し、
成膜を行うものである。しかし、このガスヘッドは、そ
のトッププレート4(II)として、図2の断面のものを有
している。即ち、このガスヘッドには、、第1の原料ガ
スの供給口として、6つのガス供給口13a、13b、
13c、13d、13e、13fが設けられており、か
つこれらはガス噴出口の長手方向Lに等間隔に配されて
いる。したがって、ガス供給口13a、13b、13
c、13d、13e、13fが、ガス噴出口からのガス
流量分布に対して及ぼす影響を特定部位に偏らないよう
にすることができ、ガス噴出口からの第1の原料ガスの
ガス流量分布を均一化させ、均一な膜厚に成膜すること
が可能となる。
【0028】なお、同図のトッププレート4(II)におい
て、第2の原料ガスのガス供給口15a、15b、15
c、15d及び第3の原料のガス供給口17a、17
b、17c、17dは、従来例と同様に設けられている
が、第2の本発明においては、少なくとも一種の原料ガ
スの供給口として設けられている複数のガス供給口が、
ガス噴出口の長手方向Lに等間隔に設けられていればよ
い。必要に応じて、第2の原料ガスのガス供給口15
a、15b、15c、15d及び第3の原料のガス供給
口17a、17b、17c、17dも、ガス噴出口の長
手方向に等間隔に配してもよく、その場合にガス供給口
の数を増やしてもよい。
【0029】また、図2には、第1の原料ガスの供給口
として6つのガス供給口13a、13b、13c、13
d、13e、13fを設けた例を示したが、この第2の
本発明において、ガス供給口の個数はこれに限られな
い。また、成膜装置におけるガスヘッドの個数は4つに
限られない。ガスヘッドが単独である場合にも本発明の
効果を得ることができる。
【0030】このような成膜装置を用いて、原料ガスと
してTEOS含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを使用
する場合、実施例1と同様に、TEOS含有ガスは、第
1の原料ガスのガス導入口12から導入してガス供給口
13a、13b、13c、13d、13e、13fを通
して供給し、窒素ガスは、第2の原料ガスのガス導入口
14から導入してガス供給口15a、15b、15c、
15dを通して供給し、オゾンガスは第3の原料ガスの
ガス導入口16から導入してガス供給口12a、12
b、12c、12dを通して供給することが好ましい。
【0031】実施例3 実施例3の成膜装置は、図5〜8に示した従来の成膜装
置と同様に、4つの同じ形態のガスヘッドを有し、Si
ウエハ等の基板を順次4つのガスヘッドの下に搬送し、
成膜を行うものである。しかし、このガスヘッドのトッ
ププレート4(III) は、図3の断面図に示したように、
第1の原料ガスのガス供給口13a、13b、13c、
13dの上部からガス溜まり9a、9bに至るガス流路
の幅が、ガス噴出口の長手方向Lに徐々に広がってい
る。したがって、ガス噴出口から噴射するガスの流量分
布に対して、個々のガス供給口13a、13b、13
c、13dが及ぼす影響を緩和させることができる。よ
って、第1の原料ガスのガス噴出口からのガス流量分布
を均一化させ、均一な膜厚の薄膜を形成することが可能
となる。この実施例においては、特に、個々のガス供給
口13a、13b、13c、13dの上部からガス溜ま
り9a、9bに至るガス流路の断面形状が中心角90°
以上の扇形となるようにすることが好ましい。これによ
り、ガス噴出口から噴射するガスの流量分布を一層均一
化させ、均一な膜厚に成膜することが可能となる。
【0032】なお、同図のトッププレート4(III) にお
いて、第2の原料ガスのガス供給口15a、15b、1
5c、15d及び第3の原料のガス供給口17a、17
b、17c、17dは、従来例と同様に設けられている
が、第3の本発明においては、少なくとも一種の原料ガ
スの流路が上記のような形状に形成されていればよい。
必要に応じて、第2の原料ガスのガス供給口15a、1
5b、15c、15dの上部からガス溜まりに至る流路
あるいは第3の原料のガス供給口17a、17b、17
c、17dの上部からガス溜まりに至る流路について
も、長手方向Lに徐々に流路幅を広げてもよい。
【0033】また、図3には、第1の原料ガスの供給口
として4つのガス供給口13a、13b、13c、13
dを設けた例を示したが、この第3の本発明において、
ガス供給口の個数はこれに限られない。また、成膜装置
におけるガスヘッドの個数は4つに限られない。ガスヘ
ッドが単独である場合にも本発明の効果を得ることがで
きる。
【0034】このような成膜装置を用いて、原料ガスと
してTEOS含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを使用
する場合、実施例1と同様に、TEOS含有ガスは第1
の原料ガスの導入口12から導入してガス供給口13
a、13b、13c、13dを通して供給し、窒素ガス
は、第2の原料ガスのガス導入口14から導入してガス
供給口15a、15b、15c、15dを通して供給
し、オゾンガスは第3の原料ガスの導入口16から導入
してガス供給口17a、17b、17c、17dを通し
て供給することが好ましい。
【0035】実施例4 実施例4の成膜装置も、図5〜8に示した従来の成膜装
置と同様に、4つの形態のガスヘッドを有し、Siウエ
ハ等の基板を順次4つのガスヘッドの下に搬送し、成膜
を行うものである。しかし、この成膜装置は4つのガス
ヘッドとして同一形態のものを使用するのではない。図
4に示したように、ガス供給口13a、13b、13
c、13dの形成位置が、ガス噴出口18の長手方向L
について互いに異なっているトッププレート4(IV-i)又
は4(IV-ii) を有する2種のガスヘッドを使用するもの
である。
【0036】これらトッププレート4(IV-i)又は4(IV-
ii) を有するガスヘッド自体は、従来のガスヘッドと同
様に、ガス供給口13a、13b、13c、13dがガ
ス噴出口18の長手方向の中心軸L0 に対して対称に配
されている。よって、これらトッププレート4(IV-i)又
は4(IV-ii) を有するガスヘッドの個々のガス流量分布
は不均一となる。しかし、トッププレート4(IV-i)を有
するガスヘッドとトッププレート4(IV-ii) を有するガ
スヘッドの双方を用いて基板に成膜すると、得られる基
板上の薄膜の厚さは、個々のガスヘッドによる不均一性
が相殺されて均一化されたものとなる。よって、この実
施例の装置によれば均一な膜厚に成膜することが可能と
なる。
【0037】なお、同図の2種のトッププレート4(IV-
i)、4(IV-ii) において、両者の第2の原料ガスのガス
供給口15a、15b、15c、15d及び第3の原料
ガスのガス供給口17a、17b、17c、17dの形
成位置は、第1の原料のガス供給口13a、13b、1
3c、13dの形成位置の相違ほど差異がないが、第4
の本発明においては、少なくとも一種の原料ガスの供給
口について、2以上のガスヘッドにおける形成位置が異
なっていればよい。必要に応じて、第2の原料ガスのガ
ス供給口15a、15b、15c、15dあるいは第3
の原料のガス供給口17a、17b、17c、17dの
形成位置も、2以上のガスヘッド間で大きく異ならせる
ことができる。
【0038】また、図4には、第1の原料ガスの供給口
として4つのガス供給口13a、13b、13c、13
dを設けた例を示したが、この第4の本発明において、
ガス供給口の個数はこれに限られない。また、成膜装置
におけるガスヘッドの個数は4つに限られない。この第
4の本発明の効果は、成膜装置に複数のガスヘッドが設
けられている場合に広く得ることができる。
【0039】このような成膜装置を用いて、原料ガスと
してTEOS含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを使用
する場合、実施例1と同様に、TEOS含有ガスは第1
の原料ガスの導入口12から導入してガス供給口13
a、13b、13c、13dを通して供給し、窒素ガス
は、第2の原料ガスのガス導入口14から導入してガス
供給口15a、15b、15c、15dを通して供給
し、オゾンガスは第3の原料ガスの導入口16から導入
してガス供給口17a、17b、17c、17dを通し
て供給することが好ましい。
【0040】以上、本発明の実施例を図面に基づいて説
明したが、本発明はこれらの実施例に限られない。これ
らの実施例の態様を組み合わせることもできる。
【0041】また、本発明の成膜装置は、上述のように
半導体装置の製造工程において、SiウエハにTEOS
とオゾンとの反応による絶縁膜を常圧でCVD法により
形成する場合に好ましく使用することができるが、本発
明の装置の用途はこれに限られない。種々のCVD法に
よる成膜に使用することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、CVD法により基板に
薄膜を形成する場合に、均一な厚さに成膜することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜装置で使用するガスヘッドのトッ
ププレートの断面図である。
【図2】本発明の成膜装置で使用するガスヘッドのトッ
ププレートの断面図である。
【図3】本発明の成膜装置で使用するガスヘッドのトッ
ププレートの断面図である。
【図4】本発明の成膜装置で使用するガスヘッドのトッ
ププレートの断面図である。
【図5】一般的な成膜装置の概略構成図である。
【図6】従来の成膜装置のガスヘッドの断面図である。
【図7】従来の成膜装置のガスヘッドの正面説明図、側
面説明図、底面説明図である。
【図8】従来の成膜装置のガスヘッドのトッププレート
の断面図である。
【図9】従来の成膜装置におけるガス噴出口からのガス
流量分布の説明図(同図(a))及びそれにより得られ
る薄膜の膜厚分布図(同図(b))である。
【符号の説明】
1 Siウエハ 2 メッシュベルト 3、3a、3b、3c、3d、 ガスヘッド 4、4(I) 、4(II)、4(III) 、4(IV-i)、4(IV-ii)
、 トッププレート 5 センタープレート 6 ボトムプレート 7 ベースプレート 8a、8b、8c 流路 9a、9b ガス溜まり 10a、10b ガス溜まり 11a、11b ガス溜まり 12 第1の原料ガス(TEOS含有ガス)のガス導
入口 13a、13b、13c、13d、13e、13f
第1の原料ガス(TEOS含有ガス)のガス供給口 14 第2の原料ガス(窒素ガス)のガス導入口 15a、15b、15c、15d 第2の原料ガス
(窒素ガス)のガス供給口 16 第3の原料ガス(オゾンガス)のガス導入口 17a、17b、17c、17d 第3の原料ガス
(オゾンガス)のガス供給口 18 第1の原料ガス(TEOS含有ガス)のガス噴
出口 19 第2の原料ガス(窒素ガス)のガス噴出口 20 第3の原料ガス(オゾンガス)のガス噴出口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の原料ガスの供給口とし
    て複数のガス供給口を有し、該複数のガス供給口を通し
    てスリット状のガス噴出口から原料ガスを噴出させるガ
    スヘッドを備えたCVD用成膜装置において、少なくと
    も第1の原料ガスのガス供給口が、ガス噴出口の長手方
    向に垂直な任意の面内に同時に2以上存在しないように
    配されていることを特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 さらに、第2及び第3の原料ガスの供給
    口としてそれぞれ複数のガス供給口及びスリット状のガ
    ス噴出口が設けられている請求項1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1の原料ガスの供給口とし
    て複数のガス供給口を有し、該複数のガス供給口を通し
    てスリット状のガス噴出口から原料ガスを噴出させるガ
    スヘッドを備えたCVD用成膜装置において、少なくと
    も第1の原料ガスの複数のガス供給口が、ガス噴出口の
    長手方向に等間隔に配されていることを特徴とする成膜
    装置。
  4. 【請求項4】 さらに、第2及び第3の原料ガスの供給
    口としてそれぞれ複数のガス供給口及びスリット状のガ
    ス噴出口が設けられている請求項3記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも第1の原料ガスの供給口とし
    て複数のガス供給口を有し、該複数のガス供給口を通し
    てスリット状のガス噴出口から原料ガスを噴出させるガ
    スヘッドを備えたCVD用成膜装置において、少なくと
    も第1の原料ガスの各ガス供給口の上部からガス噴出口
    に至るガス流路の幅が、ガス噴出口の長手方向に徐々に
    広がっていることを特徴とする成膜装置。
  6. 【請求項6】 さらに、第2及び第3の原料ガスの供給
    口としてそれぞれ複数のガス供給口及びスリット状のガ
    ス噴出口が設けられている請求項5記載の成膜装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも第1の原料ガスの供給口とし
    て複数のガス供給口を有し、該複数のガス供給口を通し
    てスリット状のガス噴出口から原料ガスを噴出させるガ
    スヘッドを複数備えたCVD用成膜装置において、少な
    くとも第1の原料ガスのガス供給口について、ガス噴出
    口の長手方向の形成位置が、2以上のガスヘッドで互い
    に異なっていることを特徴とする成膜装置。
  8. 【請求項8】 複数のガスヘッドの各々に、さらに第2
    及び第3の原料ガスの供給口としてそれぞれ複数のガス
    供給口及びスリット状のガス噴出口が設けられている請
    求項7記載の成膜装置。
  9. 【請求項9】 請求項2、4、6又は8に記載の装置に
    おいて、第1の原料ガスの供給口にTEOS含有ガスを
    供給し、第2及び第3の原料ガスの供給口にそれぞれ窒
    素ガス及びオゾンガスを供給し、SiウエハにTEOS
    含有ガス、窒素ガス及びオゾンガスを噴射させ、Siウ
    エハ表面にSi酸化膜を形成することを特徴とするSi
    酸化膜の形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004024982A1 (ja) * 2002-09-11 2004-03-25 Air Water Inc. 成膜装置

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