JPH08185917A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH08185917A
JPH08185917A JP6328123A JP32812394A JPH08185917A JP H08185917 A JPH08185917 A JP H08185917A JP 6328123 A JP6328123 A JP 6328123A JP 32812394 A JP32812394 A JP 32812394A JP H08185917 A JPH08185917 A JP H08185917A
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Satoo Masuda
悟乙 増田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 嵌合長を短くするとともに、端子を安価に製
作できるようにし、コネクタの収容スペースのコンパク
ト化及び製品コストの低減を図る。 【構成】 筒状の電気接触部45aを、中心軸が電線方
向に直交する方向で雄端子33aの先端に形成する。雄
端子33aのこの電気接触部45aの外側に嵌合する筒
状の電気接触部45bを、雌端子33bの先端に形成す
る。金属良導体からなる帯板の長手方向一端を一方の面
側に丸めることで雄端子33aの電気接触部45aを形
成する。同じく金属良導体からなる帯板の長手方向一端
を、長手方向の中心軸を中心として丸めて雌端子33b
の電気接触部45bを形成する。雄端子33aの電気接
触部45aから延出する帯板の延設部43が挿入される
切欠を、雌端子33bの電気接触部45bを切り込んで
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁シールド機能を有
する電気自動車用のコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気自動車用のコネクタには、高電圧構
造とともに、ノイズを遮蔽するシールド構造が要求され
るものがある。この種のコネクタで大径の端子及び金属
シェルを有したものの一例を図14に基づき説明する。
コネクタ1は、嵌合される雄コネクタ3aと雌コネクタ
3bとからなる。両者のインナーハウジング5a、5b
には端子収容室7a、7bが形成され、端子収容室7
a、7bは直線状の雄端子9a、雌端子9bを挿着す
る。雄端子9aの先端には棒状の電気接触部11aが形
成される一方、雌端子9bの先端には筒状の電気接触部
11bが形成される。雄端子9aと雌端子9bの後端に
は電線接続部13a、13bが形成され、電線接続部1
3a、13bは電線(以下、「シールド線」という)1
5の芯線17と接続される。雄端子9a、雌端子9b
は、高電圧用に大径で形成され、無垢の金属良導体例え
ば銅丸棒から切削、中ぐりにより製作される。
【0003】インナーハウジング5a、5bの外側には
筒状の金属シェル19a、19bが被着され、金属シェ
ル19a、19bは後部がシールド線15のシールド編
組21と接続される。金属シェル19a、19bの外側
には、別体のアウターハウジング23a、23bが嵌合
される。雄コネクタ3aと雌コネクタ3bが結合される
と、棒状の雄端子9aが筒状の雌端子9bに挿入される
と同時に、雄コネクタ3aの先端から突出した金属シェ
ル19aが雌コネクタ3b先端の金属シェル19bの外
周に挿嵌される。これにより、左右のシールド線15同
士が直線方向に接続されるとともに、インナーハウジン
グ5a、5bが金属シェル19a、19bに覆われ、内
部導体が外部電界から遮蔽された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コネクタ1では、棒状の雄端子9aと筒状の雌端子9b
とを直線方向で嵌合し、その外側を更に筒状の金属シェ
ル19a、19bで覆う構造としていたので、大きな端
子サイズと、金属シェル19a、19bを被着するため
の二重構造とが相まって、電線の接続に要する嵌合長L
(図14参照)が著しく増大し、大きな収容スペースが
必要になる問題があった。また、高電圧用に大径で形成
される雄端子9a、雌端子9bは、従来、無垢の銅丸棒
から切削、中ぐりにより製作していたため、製品となる
部分の全体に対する割合、即ち歩留りが悪く、材料費、
加工費が割高となって、製品コストが高価となる欠点が
あった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、嵌
合長を短くすることができるとともに、端子を安価に製
作できるコネクタを提供し、もって、コネクタ収容スペ
ースのコンパクト化及び製品コストの低減を図ることを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るコネクタは、雄コネクタと雌コネクタと
を直交方向で嵌合するコネクタであって、電線に接続さ
れる雄端子を雄コネクタのハウジングに挿着し、筒状の
電気接触部を中心軸が電線方向に直交する方向で雄端子
の先端に形成し、電気接触部を露出させる嵌合穴を電線
方向に直交する方向で雄コネクタのハウジングに開口
し、雌端子を雌コネクタのハウジングに挿着し、雄端子
の電気接触部の外側に嵌合する筒状の電気接触部を中心
軸が雌端子の端子挿入方向と同一となる方向で雌端子の
先端に形成し、前面が開口され雄コネクタの嵌合穴に挿
入されるとともに雌端子の電気接触部が内設される筒状
の嵌入部を雌コネクタのハウジングに形成したことを特
徴とするものである。また、本発明に係るコネクタは、
金属良導体からなる帯板の長手方向一端を一方の面側に
丸めることで雄端子の電気接触部を形成し、同じく金属
良導体からなる帯板の長手方向一端をこの長手方向の中
心軸を中心として丸めて雌端子の電気接触部を形成し、
雌端子の電気接触部の内側に雄端子の電気接触部を挿入
する際に、雄端子の電気接触部から延出する帯板の延設
部が挿入される切欠を雌端子の電気接触部に切り込んだ
ものであることが好ましい。
【0006】
【作用】雄コネクタと雌コネクタとが嵌合されると、雄
コネクタの電気接触部が雌コネクタの電気接触部の内側
に挿入され、雄コネクタと雌コネクタとが直交方向で接
続される。これにより、従来の直線状の端子同士を直線
方向で嵌合させた場合に対し、嵌合中心より略片側が直
角方向に折れ曲がり、嵌合長が従来の嵌合長に比べ、略
半減する。また、雄端子及び雌端子が、曲げ加工で製作
可能となり、従来のような無垢材の切削、中ぐり加工が
不要となることから、素材の製品となる部分の全体に対
する割合が著しく改善され、端子製作における歩留りが
良くなる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るコネクタの好適な実施例
を図面を参照して説明する。図1は本発明に係るコネク
タの嵌合状態における断面図、図2は図1のA−A断面
図である。コネクタ31は、雄端子33aを収容する雄
コネクタ35aと、雌端子33bを収容する雌コネクタ
35bとから構成される。雄コネクタ35aと、雌コネ
クタ35bとは直交方向、所謂L字形で嵌合される。従
って、雄端子33aに直線的に接続されたシールド線3
7は、雌端子33bとL字形に接続される。以下、先ず
雄コネクタ35a、次いで雌コネクタ35bの構造を順
次説明する。
【0008】図3は雄コネクタの断面図、図4は図3の
B−B断面図、図5は図3のC−C矢視図、図6は雄雌
端子の斜視図、図7は雄雌端子の変形例の斜視図、図8
は金属シェルの斜視図、図9はスペーサの斜視図であ
る。図6に示すように、雄端子33aの基端には円筒の
電線接続部39aが形成され、電線接続部39aはシー
ルド線37(図3参照)の芯線41と接続される。電線
接続部39aの前部には帯板状の延設部43が形成さ
れ、延設部43は垂直方向(図6における上下方向)に
立てられた状態で電線接続部39aの中心軸イ方向に延
出される。延設部43の先端には円筒の電気接触部45
aが形成され、電気接触部45aは中心軸ロが電線接続
部39aの中心軸イと直交する向きで形成される。ま
た、延設部43の下縁には、振れ止め凸部47が垂設さ
れる。
【0009】雄端子33aは、金属良導体例えば銅やア
ルミニウムをプレス或いは鍛造加工などにより所定形状
とした後、円筒の電線接続部39a、電気接触部45a
をロール成形などの曲げ加工で製作する。従って、従来
のような無垢材を切削、中ぐりする加工がなくなり、歩
留りを良くすることができる。なお、本実施例の雄端子
33aは、電気接触部45aが円筒の場合を例に説明す
るが、雄端子33aは、円筒以外の筒状、例えば図7に
示す角型の筒状であっても勿論良い。
【0010】雄端子33aは、図3に示す両端が開口し
た筒状の絶縁樹脂材からなるインナーハウジング49a
の内部に挿入される。インナーハウジング49aに挿入
された雄端子33aは、電気接触部45aがインナーハ
ウジング49aの先端から突出される。インナーハウジ
ング49aの先端上部からは環状凸部51が下方向(図
3における下方向)に垂下して形成され、環状凸部51
は電気接触部45aの上部を包囲する(図5参照)。イ
ンナーハウジング49aの外側には絶縁樹脂材からなる
アウターハウジング53aが設けられ、インナーハウジ
ング49aとアウターハウジング53aとの間には間隙
55が形成される。なお、インナーハウジング49aと
アウターハウジング53aとは、一体で形成されるもの
の他、別体のものを嵌合することにより組付けられるも
ののどちらであっても良い。
【0011】間隙55には図8に示す筒状の金属シェル
57aが挿入され、金属シェル57aは外部電界からイ
ンナーハウジング49aを遮蔽する。金属シェル57a
の先端下部には切欠59aが形成され、切欠59aは後
述する雌コネクタ35b側の金属シェルの切欠と一致す
る。金属シェル57aの後部は、アウターハウジング5
3aの内周側で露出状態となる。露出した金属シェル5
7aの後部は、シールド線37のシールド編組61に圧
着されたシールド接触子63と接続される。
【0012】雄端子33a及び金属シェル57aに接続
されたシールド線37は、アウターハウジング53aの
後部に開口する端子挿入穴65aから引き出される。シ
ールド線37には円環状のゴム栓67が装着され、ゴム
栓67は外周を端子挿入穴65aに密接することでシー
ルド線37と端子挿入穴65aとの間を防水・防塵す
る。ゴム栓67の後方の端子挿入穴65aにはリヤホル
ダ69が装着され、リヤホルダ69はゴム栓67の抜け
を規制する。
【0013】図4に示すように、インナーハウジング4
9aの内壁上部には端子挿入方向に延びる回り止め溝7
1が形成され、回り止め溝71は雄端子33aの上縁と
嵌合する。従って、雄端子33aは、上縁が回り止め溝
71と嵌合することで、端子挿入軸ハを中心とする回転
方向(図4中、矢印a方向)の回転が規制される。
【0014】端子挿入穴65aと反対側の間隙55部分
には、図9に示すスペーサ73が嵌合される。スペーサ
73は、水平な基板75の中央に抜け止め爪77を立設
してなる。基板75の両端にはロック部79が形成さ
れ、ロック部79は間隙55内に設けられた係止部(図
示せず)に弾性係止する。スペーサ73は、雄端子33
aが挿入される前に端子挿入穴65aから挿入される。
この際、スペーサ73は、端子挿入穴65a内のスペー
サ挿入溝81(図5参照)を案内溝として前方に挿入さ
れる。間隙55の前方に取り付けられたスペーサ73
は、後に挿入された雄端子33aの振れ止め凸部47に
抜け止め爪77を係合し、雄端子33aの抜けを規制す
る。一方、雄端子33aの振れ止め凸部47は、下端を
インナーハウジング49aの内壁面に当接し、シールド
線37に直交する上下方向、即ち、図3における矢印b
方向の雄端子33aの振れを規制する。
【0015】アウターハウジング53aの先端には端子
挿入方向と直交する方向(図3における下方向)に開口
する嵌合穴83が形成され、嵌合穴83の中心軸ニは電
気接触部45aの中心軸ロと一致する。つまり、図5に
示すように、嵌合穴83には、環状凸部51、電気接触
部45aが同一中心で配設される。嵌合穴83の内周に
は円環状のパッキン85が装着され、パッキン85はコ
ネクタ嵌合時、後述する雌コネクタ35bに密接して嵌
合部を封止する。パッキン85の外側の嵌合穴83には
パッキンホルダ86が取り付けられ、パッキンホルダ8
6はパッキン85の脱落を規制する。アウターハウジン
グ53aの先端外面にはロック部87を有したロッキン
グアーム89が形成され、ロッキングアーム89はコネ
クタ嵌合時、弾性変位することで後述する雌コネクタ3
5bのロック穴と係合する。以上が雄コネクタ35aの
構造である。
【0016】次に、雌コネクタ35bの構造を説明す
る。なお、本実施例の雌コネクタ35bは、車両のパネ
ルなどに直接取り付けられる所謂、直付けタイプの場合
を例に説明する。図10は雌コネクタの断面図、図11
は図10のD−D断面図、図12は図10のE−E矢視
図である。図6に示すように、雌端子33bの先端には
円筒の電気接触部45bが形成され、電気接触部45b
は中心軸ホが雌端子33bの端子挿入方向と同一となる
方向で配設される。電気接触部45bには、中心軸ホ方
向に周壁を切り込んだ切欠91が形成される。雌端子3
3bの電気接触部45bは、雄端子33aの延設部43
をこの切欠91に挿入することで雄端子33aの電気接
触部45aを内側に挿嵌する。
【0017】電気接触部45bの後部には短冊状の電線
接続部39bが電気接触部45bの中心軸ホ方向に突出
され、電線接続部39bは他回路との接続のためのボル
ト穴93を有する。雌端子33bは、雄端子33aと同
様、金属良導体例えば銅やアルミニウムをプレス或いは
鍛造加工などにより所定形状とした後、円筒の電気接触
部45bをロール成形などの曲げ加工で製作する。な
お、雌端子33bは、上述の雄端子33aの場合と同
様、円筒以外の筒状、例えば図7に示す角型の筒状に形
成されるものであっても良い。
【0018】雌端子33bは、図11に示す両端が開口
した筒状の絶縁樹脂材からなるインナーハウジング49
bの端子挿入穴65bに挿入される。インナーハウジン
グ49bの先端には嵌入部95が形成され、嵌入部95
は雄コネクタ35aの環状凸部51内に嵌入される。嵌
入部95の一部には可撓性を有する端子係止部97(図
12参照)が形成され、端子係止部97は雌端子33b
の挿入により外側に弾性変位した後、電気接触部45b
の係止溝99に係合する。従って、雌端子33bは、係
止溝99が端子係止部97に係合されてインナーハウジ
ング49b内に挿着される。
【0019】嵌入部95の外側には、間隙を隔てて外周
壁101が形成される。嵌入部95と外周壁101との
間隙は、端子係止部97が外側に撓む際の撓み空間(退
避空間)103となる。この撓み空間103には、コネ
クタ嵌合時、上述した雄コネクタ35aの環状凸部51
が挿入されることになる。インナーハウジング49bの
外側には絶縁樹脂材からなるアウターハウジング53b
が設けられ、インナーハウジング49bとアウターハウ
ジング53bとの間には間隙105が形成される。な
お、インナーハウジング49bとアウターハウジング5
3bとは、一体で形成されるものの他、別体のものを嵌
合することにより組付けるもののどちらでも良い。
【0020】間隙105には図8に示す筒状の金属シェ
ル57bが挿入され、金属シェル57bは外部電界から
インナーハウジング49bを遮蔽する。挿入された金属
シェル57bは、外周壁101の外側に露出され、コネ
クタ嵌合時に雄コネクタ35a側の金属シェル57aと
接触する。また、金属シェル57bの先端内側には係止
爪107(図10参照)が形成され、係止爪107は嵌
入部95の外面に形成された段部108と係合して金属
シェル57bの抜けを規制する。図8に示すように、金
属シェル57bの先端には切欠59bが形成され、切欠
59bはコネクタ嵌合時、前述の雄コネクタ35a側の
金属シェル57aの切欠59aと一致する。
【0021】図10に示すように、アウターハウジング
53bの基部にはフランジ部109が形成され、フラン
ジ部109は車両の図示しないパネルなどに固定され
る。フランジ部109のパネル側の面(裏面)には円環
状の溝111が形成され、溝111は端子挿入穴65b
を包囲して形成される。溝111にはOリング113が
嵌められ、Oリング113はフランジ部109の裏面と
パネルとの間を封止する。金属シェル57bの後部は、
フランジ部109の裏面側に折り曲げられて露出状態と
なり、露出した金属シェル57bの後端部は、図示しな
いシールド回路と接続される。
【0022】フランジ部109の表面には外周壁101
の外側を更に包囲する外套部115が立設され、外套部
115はコネクタ嵌合時、雄コネクタ35aの嵌合穴8
3の外周部に外側から嵌合する。外套部115にはロッ
ク穴117が穿設され、ロック穴117はコネクタ嵌合
時、雄コネクタ35aのロッキングアーム89と係合す
る。以上が雌コネクタ35bの構造である。
【0023】このように構成された雄コネクタ35aと
雌コネクタ35bとからなるコネクタ31の嵌合時の作
用を説明する。図1に示すように、雄コネクタ35aと
雌コネクタ35bの接続は、雄コネクタ35aの嵌合穴
83と雌コネクタ35bの嵌入部95とを嵌合すること
により行う。嵌合穴83と嵌入部95を嵌合すると、雌
端子33bの電気接触部45b内に、雄端子33aの電
気接触部45aが嵌合される。この際、雄端子33aの
延設部43が、雌端子33bの切欠91(図12参照)
に挿入されて、両者の嵌合が可能となる。この状態で、
雄端子33aと雌端子33bは、電気的に接続される。
【0024】同時に、雌コネクタ35bの嵌入部95
は、雄コネクタ35aの環状凸部51の内側に挿入され
る。この状態で、環状凸部51は、嵌入部95と外周壁
101との間隙である撓み空間103に挿入される。環
状凸部51が撓み空間103に挿入されることで、雌コ
ネクタ35bの端子係止部97(図2参照)は外側への
撓みが阻止され、電気接触部45bの係止溝99に係合
した状態でロックされる。これにより、雌端子33bの
雌コネクタ35bへの挿着が一層確実なものとなる。
【0025】また、雄コネクタ35aの金属シェル57
aは、雌コネクタ35bのインナーハウジング49bの
外周で露出する金属シェル57bと接触する。これによ
り、コネクタ嵌合部におけるインナーハウジング49
a、49bの内部導体は、連続状態となった金属シェル
57aと金属シェル57bとに覆われ、外部電界から遮
蔽される。
【0026】雌コネクタ35bのアウターハウジング5
3bの外周には、雄コネクタ35aの嵌合穴83が嵌合
され、嵌合穴83の内周に設けられたパッキン85がア
ウターハウジング53bの外周に密接し、雄コネクタ3
5aと雌コネクタ35bとの嵌合部の隙間が封止され、
水、埃の侵入が防止される。そして、雌コネクタ35b
の外套部115のロック穴117に、雄コネクタ35a
のロッキングアーム89が係合し、雄コネクタ35aと
雌コネクタ35bとは、嵌合状態でロックされる。
【0027】このようにして嵌合状態となったコネクタ
31では、雄コネクタ35aの端子挿入方向と直交する
方向から雌コネクタ35bが挿入嵌合され、雄コネクタ
35aと雌コネクタ35bとは直交方向、即ちL字形で
接続される。従って、従来の直線状の端子同士を直線方
向で嵌合させた場合に対し、嵌合中心より略片側が直角
方向に折れ曲がり、嵌合長S(図1参照)が従来の嵌合
長L(図14参照)に比べ、略半減することになる。こ
れにより、本実施例に係るコネクタ31では、収容スペ
ースが半分となる。
【0028】また、雄端子33a及び雌端子33bが、
ロール成形などの曲げ加工で製作可能となり、従来のよ
うな切削、中ぐり加工が不要となることから、素材の製
品となる部分の全体に対する割合が著しく改善され、歩
留りが良くなり、材料費、加工費が割安となる。
【0029】このように、上述の実施例によるコネクタ
31によれば、雄コネクタ35aと、雌コネクタ35b
とを直交方向で嵌合させる構造とするとともに、それぞ
れに挿着される雄端子33a及び雌端子33bを曲げ加
工で製作可能なものとしたので、嵌合長を短くすること
ができ、且つ材料費、加工費を大幅に低減することがで
きる。
【0030】なお、上述の実施例では、雌コネクタ35
bが、車両のパネルなどに直接取り付けられる所謂、直
付けタイプである場合を例に説明したが、雌コネクタ3
5bは、図13に示すように、雄コネクタ35aと同様
にシールド線37に接続されるタイプのものであっても
勿論良い。この場合、雌コネクタ35cは、図13に示
すように、雄コネクタ35aと同様のシールド接触子6
3、ゴム栓67、リヤホルダ69を有するものとなる。
そして、このタイプにおいても、上述と同様の作用か
ら、嵌合長の短縮、材料費、加工費の低減が達成される
ことは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るコネクタによれば、雄コネクタと雌コネクタとを直交
方向で嵌合させる構造としたので、従来の直線状の端子
同士を直線方向で嵌合させた場合に対し、嵌合中心より
略片側が直角方向に折れ曲がり、嵌合長を従来の嵌合長
に比べ略半減させることができ、コネクタ収容スペース
のコンパクト化を達成することができる。また、雄コネ
クタと雌コネクタに挿着される雄端子及び雌端子を曲げ
加工で製作可能なものとしたので、従来のような無垢材
の切削、中ぐり加工が不要となり、歩留りが良くなって
材料費、加工費を安価にすることができ、製品コストを
大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの嵌合状態における断面
図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】雄コネクタの断面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図3のC−C矢視図である。
【図6】雄雌端子の斜視図である。
【図7】雄雌端子の変形例の斜視図である。
【図8】金属シェルの斜視図である。
【図9】スペーサの斜視図である。
【図10】雌コネクタの断面図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】図10のE−E矢視図である。
【図13】電線接続タイプの雌コネクタを嵌合した場合
の本発明に係るコネクタの断面図である。
【図14】従来のコネクタの嵌合状態の断面図である。
【符号の説明】
31 コネクタ 33a 雄端子 33b 雌端子 35a 雄コネクタ 35b 雌コネクタ 37 シールド線(電線) 43 延設部 45a、45b 電気接触部 47 振れ止め凸部 49a、49b インナーハウジング(ハウジング) 53a、53b アウターハウジング(ハウジング) 55、105 間隙 57a、57b 金属シェル 83 嵌合穴 91 切欠 95 嵌入部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄コネクタと雌コネクタとを直交方向で
    嵌合するコネクタであって、 電線に接続される雄端子を前記雄コネクタのハウジング
    に挿着し、筒状の電気接触部を中心軸が前記電線方向に
    直交する方向で該雄端子の先端に形成し、該電気接触部
    を露出させる嵌合穴を前記電線方向に直交する方向で前
    記雄コネクタのハウジングに開口し、雌端子を前記雌コ
    ネクタのハウジングに挿着し、前記雄端子の電気接触部
    の外側に嵌合する筒状の電気接触部を中心軸が該雌端子
    の端子挿入方向と同一となる方向で該雌端子の先端に形
    成し、前面が開口され前記雄コネクタの嵌合穴に挿入さ
    れるとともに該雌端子の電気接触部が内設される筒状の
    嵌入部を前記雌コネクタのハウジングに形成したことを
    特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 金属良導体からなる帯板の長手方向一端
    を一方の面側に丸めることで前記雄端子の電気接触部を
    形成し、同じく金属良導体からなる帯板の長手方向一端
    を該長手方向の中心軸を中心として丸めて前記雌端子の
    電気接触部を形成し、前記雌端子の電気接触部の内側に
    前記雄端子の電気接触部を挿入する際に、前記雄端子の
    電気接触部から延出する帯板の延設部が挿入される切欠
    を該雌端子の電気接触部に切り込んだことを特徴とする
    請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記雄コネクタに挿着された雄端子の電
    気接触部の中心軸方向の移動を規制する振れ止め凸部を
    ハウジングの内壁面に当接可能に雄端子の前記延設部の
    下縁に垂設したことを特徴とする請求項2記載のコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記雄コネクタ及び前記雌コネクタのハ
    ウジングの外周に間隙を隔ててアウターハウジングをそ
    れぞれ設け、コネクタ嵌合時に互いに接触するとともに
    それぞれの前記ハウジングを覆う金属シェルを前記雄コ
    ネクタ及び前記雌コネクタの間隙にそれぞれ装着したこ
    とを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載のコネク
    タ。
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