JPH08185911A - バックボード及びその組立方法 - Google Patents

バックボード及びその組立方法

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JPH08185911A
JPH08185911A JP6325698A JP32569894A JPH08185911A JP H08185911 A JPH08185911 A JP H08185911A JP 6325698 A JP6325698 A JP 6325698A JP 32569894 A JP32569894 A JP 32569894A JP H08185911 A JPH08185911 A JP H08185911A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重ね合わせた複数のプリント基板と、それら
を貫通するコネクタのピンとを相互に接続することを実
現可能な構造を提供し、特に、容易に組み立てが可能な
構造とする。 【構成】 複数のプリント基板2,3の間にスペーサ6
をはさみ、且つスペーサ6に設けられたボス60,61
をプリント基板の位置決め穴21,31にはめ込み、複
数のプリント基板2,3とスペーサ6とは、ボス60,
61により互いに位置決めされており、これによりコネ
クタ5のピン51を容易に挿入できように成っており、
ピン51は複数のプリント基板にプレスフィット接続す
るか、或いははんだ付け接続するようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラグインボー
ドを実装するためのバックボードに関し、特に複数のプ
リント基板と貫通実装型のコネクタとを接続する接続構
造に特徴を有するバックボードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバックボードには、プリント基板
と、このプリント基板上に固定され、且つこのプリント
基板に接続されたコネクタとを含むものがある。従来の
バックボードでは、プリント基板が一枚で構成されてい
ることが殆どであった。プリント基板とコネクタのピン
との接続部はプレスフィット接続を行う場合と、はんだ
付け接続を行う場合とがある。更に、いずれの場合にお
いても、プリント基板の裏面側に突き出したピンに配線
を接続する事が可能である。
【0003】プレスフィット接続の場合には裏面側に、
メスコネクタを接続するか、又は配線を直接ラッピング
するように成っている。一方、はんだ付けの場合には配
線を直接ラッピングするように成っている。
【0004】また、バックボードを2枚以上のプリント
基板で構成する場合もまれにあるが、その殆どの場合は
2枚以上に分割したプリント基板を相互に接続するため
の専用のコネクタ又は配線を必要としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のバッ
クボードでは、プリント基板が1枚で構成されているの
が普通である。このため、プリント基板の配線密度が増
加すると、それに比例して1枚のプリント基板における
プリント基板の層数を増す必要があった。
【0006】一般に、プリント基板の層数が増すと、そ
の価格は二次曲線的に上昇する。これは、層数に比例し
て工程数が増加したり材料価格が上昇する一次的要因の
他に、層数増によってより高い加工精度が必要になるこ
とが、価格上昇の原因となったり、また、分留りが悪化
する等の二次的要因が掛け合わさるためである。
【0007】従って、装置が高機能化し、プリント基板
の配線密度が増すと、プリント基板価格は急激に上昇し
てしまうという欠点がある。
【0008】また、バックボードを1枚のプリント基板
で構成する場合、その配線密度が最大になる箇所で必要
な層数が決定される。その結果、そのプリント基板上の
他の全ての領域で、必要であるとなしとに拘らず、配線
密度が最大の箇所と同じだけの層数を有することにな
る。このため、配線密度がプリント基板上の各領域で異
なる場合、前述の場合にも増して不合理な価格上昇を生
じるという欠点がある。
【0009】一方、こうしたプリント基板の価格を少し
でも下げる方策として、配線密度の異なる部分でプリン
ト基板を分割する方法がある。しかし、従来一般的に用
いられている方法では、分割して2枚以上になったプリ
ント基板を相互に接続するための専用のコネクタ又は配
線が必要であった。
【0010】このためプリント基板の1枚当たりの面積
を減少させるにはある程度効果的だが、1枚当たりの層
数を減少させる効果は殆どない。これは、層数を減少さ
せるように分割を行った場合、分割したプリント基板相
互を接続する配線数が莫大になるためである。
【0011】こうした問題の解決策として、プリント基
板を2枚以上重ねて用いる方法がいくつか発明されてい
る。プリント基板を2枚重ねると、1枚の場合に比較し
てプリント基板1枚当たりの層数を1/2に減少させ、
しかも見掛け上その合計の層数を有する1枚のプリント
基板と同様に扱える。プリント基板価格は層数に対して
二次曲線的に増加するので、分割した2枚のプリント基
板の合計価格は、1枚で構成した場合より大幅に安くで
きる。2枚重ねにしたプリント基板に対するコネクタの
接続は種々開示されている。例えば、実開昭61−14
0562号公報に開示されるように、2枚のプリント基
板を隙間なく重ね合わせ、コネクタのピンを貫通させる
ようにしたものがある。2枚のプリント基板のスルーホ
ールは、それらの中心が一直線上に並ぶように配置され
る。また、ピンの挿入方向から見て、上側のプリント基
板のスルーホールが、下側のプリント基板のスルーホー
ルよりも大きく成っている。これは、ピンには上述の大
小2つのスルーホールに対応した大小2つのプレスフィ
ット部があるためであり、これらはそれぞれ対応するプ
リント基板に接続される。
【0012】しかし、この構成のものは、実用化には至
っていない。その理由として、2枚のプリント基板上の
スルーホールの相対的な位置公差や熱膨張による位置ズ
レを許容できないこと、また、プレスフィット組立てを
行う際の2〜3tの力で2枚のプリント基板が直接強く
当たり、パターン間の絶縁が保証できないこと等があげ
られる。
【0013】このことから考えて、2枚以上のプリント
基板を重ねて接続する場合、プリント基板間にある程度
の間隔を有することが不可欠と言える。
【0014】次に、この条件を満たす接続構造として、
例えば、特開平3−263771号公報に開示されたも
のがある。図4(a)は特開平3−263771号公報
に記載された第1の発明を示すが、この発明では、ピン
51の両側にプレスフィット部51e,51fが形成さ
れている。これら2ヶ所のプレスフィット部51e,5
1fは、それぞれメインプリント基板2、サブプリント
基板3接続されている。また、図4(b)は特開平3−
263771号公報に記載された第2の発明を示すが、
この発明はでは、プレスフィット部51f,51gが大
小2段に成っており、それぞれサブプリント基板3−
1、サブプリント基板3−2に接続されている。図4
(c)は特開平3−263771号公報に記載された第
3の発明を示すが、この発明では、ピン51は、メイン
プリント基板2にプレスフィットされ、逆の端部がサブ
プリント基板3にはんだ付けされている。
【0015】しかし、これらはいずれも実用化に至って
いないのが現状である。その理由として、組立て工事が
不可能又は極めて困難であることがあげられる。一般に
ピンをプリント基板にプレスフィットするには、1ピン
当り10〜20kgの垂直力を掛けて押し込む必要があ
る。モールディングされたコネクタでは、100〜20
0本のピンを同時にプレスフィットするため1〜4tの
押込力が必要になる。この押込力をピンに確実にまた垂
直に伝えるには、押込用の専用の型を用いることが不可
欠である。しかし、前述の図4(a),(b),(c)
に示されるものでは、大きく2つの問題が生じる。第1
の問題点は、先にプレスフィット接続をするプリント基
板及びピンを組み立てた後、その組立て済みのピンの先
端をもう1枚のプリント基板のスルーホール内に挿入し
なければらない点である。これは、先に組み立てるプリ
ント基板とピンに押型をセットする時に、そのもう一枚
のプリント基板を構造的に干渉させない為に不可欠な手
順である。しかし、この組立て済みのピンの本数が多く
なると、その整列は不完全となり易い。ピン数の合計が
400本以上では、もう一枚のプリント基板への挿入は
経験的に不可能である。一方、この種のプリント基板に
実装されるコネクタのピン数は、一般に数千〜数万ピン
に達するため、一般的に言って図4(a),(b),
(c)に示されるものの組立ては現実に極めて困難であ
る。第2の問題として、図4(a),(b)に示される
ものでは、もう一枚のプリント基板に先に組み立てられ
たピンを挿入しても、その後、プレスフィットする必要
がある。この時、先に組み付けられたプリント基板に干
渉しないように押型をセットすることが構造的に困難で
ある。
【0016】また、仮に特殊な構造の押型をセットした
としても、ピンが先に組み立てられたプリント基板と一
体化している為、前述の数千〜数万本のピンを同時に押
し込まなければならないという技術的問題を生じる。
【0017】以上、第1,第2の問題点により、特開平
3−263771号公報に開示された図4(a),
(b),(c)の接続構造は、現実には組立てが困難で
ある。これに対して、図4(d)に示した特開平3−2
63771号公報に記載された第4の発明の場合、サブ
プリント基板3−1とサブプリント基板3−2の間には
スペーサ6が置かれている。このスペーサ6を用いるこ
とで2枚のサブプリント基板3を同時にプレスフィット
接続できる。しかしながら、予めメインプリント基板1
に組み付けられたピンをどう挿入し、どう押し込むかに
ついては、何らの解決も得られていない。即ち、2枚の
サブプリント基板とスペーサにピンを挿入する作業は、
ピン数の合計が多くなる程困難になるため、図4(d)
の構造は、現実には極めて限られた範囲(ピン数の合計
にして約300ピン以下)にしか適用できない。
【0018】それ故に、本発明の課題は、プリント基板
を複数重ね合わせ、これら複数のプリント基板と、それ
らを貫通する多数のピンとを接続することが実現可能な
バックボード及びその組立方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
れば、スルーホールを有するプリント基板と、前記スル
ーホールに挿通されるピンを有し且つ前記プリント基板
に装着されたコネクタとを含むバックボードにおいて、
前記プリント基板がスペーサを介在させて複数積み重ね
られ、該積み重ねられた複数のプリント基板の各々は、
係合部を有し、前記スペーサは、前記ピンを挿通させる
挿通穴、及び前記プリント基板の係合部と係合して前記
プリント基板との間の位置決めをする係合部を有し、前
記積み重ねられた複数のプリント基板の各々のスルーホ
ールは、実質的にプリント基板の厚さ方向で連なるよう
に配置され、前記スペーサの挿通穴は、前記プリント基
板のスルーホールに対向させて配置されていることを特
徴とするバックボードが得られる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、前記ピン
は、前記スルーホール内に圧入されるプレスフィット部
を少なくとも一つ有し、該プレスフィット部によって前
記積み重ねられた複数のプリント基板の内の少なくとも
一つと接続されていることを特徴とする請求項1記載の
バックボードが得られる。
【0021】請求項3記載の発明によれば、前記ピン
は、はんだ付けによって前記積み重ねられた複数のプリ
ント基板の内の少なくとも一つと接続されていることを
特徴とする請求項1記載のバックボードが得られる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、前記プリン
ト基板の係合部が位置決め穴であり、前記スペーサの係
合部がボスであることを特徴とする請求項1乃至請求項
3記載のバックボードが得られる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4記載のバックボードの組立方法であって、前
記コネクタのピンを該コネクタのハウジングに予め取り
付けておき、一方、前記複数のプリント基板を予め前記
スペーサを介在させて積み重ねておき、前記予め組み立
てたコネクタのピンを前記予め積み重ねられた複数のプ
リント基板のスルーホールに挿入するようにしたことを
特徴とするバックボードの組立方法が得られる。
【0024】
【実施例】図1は本発明のバックボードの第1の実施例
を示し、(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の断
面図であり、図2は図1に示すバックボードの使用状態
を示す斜視図である。
【0025】図1及び図2を参照して、本実施例のバッ
クボード1は、メインプリント基板2と、サブプリント
基板3と、コネクタ5と、スペーサ6とを有している。
【0026】メインプリント基板2は、スルーホール2
0を有している。サブプリント基板3も、スルーホール
30を有している。これらスルーホール20,30は、
サブプリント基板3をメインプリント基板2に対して位
置決めした状態において、メインプリント基板2の厚さ
方向で連なるように、それぞれ配置されている。また、
メインプリント基板2は、スペーサ6との係合部である
位置決め穴21を有している。同様に、サブプリント基
板3は、スペーサ6との係合部である位置決め穴31を
有している。
【0027】コネクタ5は、ハウジング50と、このハ
ウジング50に多数設けられたピン51とを有してい
る。このコネクタ5は、プラグインボード9との接続に
用いられるものであり、メインプリント基板2上に固定
されている。コネクタ5の各ピン51は、スルーホール
20及びスルーホール30内に挿通される。各ピン51
の中央部には、プレスフィット部51aが形成されてお
り、このプレスフィット部51aは、メインプリント基
板2のスルーホール20内に圧入されている。従って、
各ピン51は、プレスフィット部51a及びスルーホー
ル20を通じてメインプリント基板2に接続されてい
る。一方、各ピン51の下端部51bは、サブプリント
基板3のスルーホール30内に挿通され、これらのスル
ーホール30にはんだ付けによりそれぞれ接続されてい
る。従って、各ピン51は、下端部51b及びスルーホ
ール30を通じてサブプリント基板3にも接続されてい
る。
【0028】スペーサ6は、メインプリント基板2とサ
ブプリント基板3との間に介在し、両者の間の間隔を一
定に保つように成っている。このスペーサ6の平面形状
は、コネクタ5の平面形状と略同じである。スペーサ6
の上面の両端部には、メインプリント基板2との係合部
であるボス60が形成されている。一方、スペーサ6の
下面の両端部には、サブプリント基板3との係合部であ
るボス61が形成されている。スペーサ6をメインプリ
ント基板2とサブプリント基板3との間に介在させる際
に、ボス60をメインプリント基板2の位置決め穴21
に、ボス61をサブプリント基板3の位置決め穴31に
それぞれ挿入することにより、サブプリント基板3がメ
インプリント基板2に対して位置決めされるように成っ
ている。また、スペーサ6には、コネクタ5のピン51
を挿通させる挿通穴62が形成されている。挿通穴62
は、一体型のコネクタ5のピン配列と対応した一連の穴
配列を有しており、スペーサ6をメインプリント基板2
とサブプリント基板3の間に介在させて時に、スルーホ
ール20及びスルーホール30に対向するように形成さ
れている。コネクタが一体構造でない場合には、コネク
タを形成すべく配列されたピンの1セットに対応してス
ペーサ6に一連の穴配列を設けるようにする。
【0029】次に、上述のバックボードの組立方法の一
実施例について説明する。
【0030】先ず、図示しない受け台の上にサブプリン
ト基板3を置く。次にサブプリント基板3の上にスペー
サ6を置く。
【0031】次に、スペーサ6のボス61をサブプリン
ト基板3の位置決め穴31にはめ込むことで、サブプリ
ント基板3上にスペーサ6を位置決めする。スペーサ6
は、サブプリント基板3上の全ての必要な位置にもれな
く配置される。
【0032】次に、スペーサ6が配置されたサブプリン
ト基板3の上にメインプリント基板2を重ねる。この
時、メインプリント基板2の位置決め穴21にスペーサ
6のボス60がはめ合わされる。これにより、メインプ
リント基板2とサブプリント基板3との間の位置決めが
成される。ボス60,61と位置決め穴21,31と
は、適当なはめ合い公差を有しており、例えば、サブプ
リント基板3側のはめ合いをやや締まりばめにしてお
き、メインプリント基板2側のはめ合いをすきまばめに
しておけば、組立てがより容易になる。
【0033】次に、サブプリント基板3、スペーサ6、
メインプリント基板2を重ね合わせ、且つボス60,6
1及び位置決め穴21,31により各々の相対的な位置
が固定された状態で、予め組み立てられたコネクタ5の
ピン51をスルーホール20,30及び挿通穴62に挿
入する。この時、スペーサ6の挿入穴62に適当な入り
勝手を設けて、例えば、ピン挿入方向から見て入り口側
の穴径をやや大きめにし、出口側の穴径をやや小さめに
しておけば、組立てはより容易になる。ピン51はコネ
クタ5のハウジング50に対してある程度の自由度を持
って固定されているので、ピン51の先端に形成された
テーパ部51cに案内されて、メインプリント基板2、
スペーサ6、サブプリント基板3を無理なく貫通する。
また、ピン51の挿入はコネクタ5を単位として行われ
るため、一度に挿入すべきピン数はたかだか200程度
である。すなわち、プリント基板を1枚で構成する通常
の構造の時と比較して何らの困難性もなく、ピン51の
挿入が行える。
【0034】最後にコネクタ5のピン51を垂直下方に
押し込んで、ピン51のプレスフィット部51aをメイ
ンプリント基板2のスルーホール20にプレスフィット
接続する。この時、図示しない押し型は、プリント基板
を1枚で構成する通常の構造の時と全く同様に用いるこ
とができる。また、メインプリント基板2が受ける押力
はスペーサ6を介してサブプリント基板3、そして図示
しない受け台に伝えられるので、従来の通常の構造と比
較してもプリント基板へのストレスは同等である。更
に、コネクタ5は1つづつ順番にプレスフィットを行な
える点でも従来の通常の構造と全く同様である。
【0035】以上説明したように本実施例のバックボー
ドの構造では、2枚のプリント基板2,3とその間に位
置するスペーサ6を予め重ね合わせ、相互に位置決めし
ておくことにより、プリント基板を1枚で構成する従来
の通常の構造の時と同様に容易に組み立て作業が行え
る。
【0036】次に、本実施例におけるメインプリント基
板2、サブプリント基板3に対応するピン51の接続構
造について詳説する。
【0037】図1(b)に示すように、コネクタ5のピ
ン51はごく一般的なプレスフィットピンの形状をして
いる。従って、本実施例では、コネクタ5をプリント基
板が1枚で構成される通常の構造の時と互換性を持って
選択できる利点がある。
【0038】本実施例では、先に説明した組立方法にお
いて、コネクタ5の押し込み(プレスフィット)作業が
完了した時点で、ピン51はメインプリント基板2との
み接続されている。ピン51の下端部51bとサブプリ
ント基板3との接続は、上述のプレスフィット後に、溶
融はんだ層に浸すなどしてはんだ付けする。実際には、
組立て中のプリント基板2,3およびコネクタ5一式を
そのまま自動はんだ付け装置(図示せず)に流せばよ
い。この時、自動はんだ付け装置はごく一般的なもので
良く、そのキャリア又は基板クランプにサブプリント基
板3側をクランプさせる。
【0039】メインプリント基板2やコネクタ5が自動
はんだ付け装置と干渉する虞がある場合は、サブプリン
ト基板3の外型を工夫するか、割り基板にしてクランプ
部を設けるなどすれば良い。
【0040】また、このはんだ付け工程で、ピン51を
通じてプレスフィット部51aにはんだ付けの熱が伝わ
り、プレスフィット接続の信頼性を低下させる虞がある
ことが、特開平3−263771号公報に指摘されてい
る。しかし、実際にはスペーサ6の厚みや、はんだ付け
時間等を工夫することで、プレスフィット接続の信頼性
の低下は防止可能である。
【0041】次に、本発明のバックボードの第2の実施
例について説明する。図3は本発明のバックボードの第
2の実施例の要部の断面図である。図3を参照して、本
実施例のバックボードは、図1に示すバックボードと略
同構成であり、図1のバックボードと同一構成部分につ
いては、同じ参照番号を付し、その説明を省略する。
【0042】本実施例のバックボード1の場合、コネク
タ5のピン51は、サブプリント基板3に対してもプレ
スフィット接続されている。このため、コネクタ5のピ
ン51は、2つプレスフィット部51a,51dを有し
ている。2つのプレスフィット部51a,51dは大き
さが異っており、メインプリント基板2と接続する方の
プレスフィット部51aは、サブプリント基板3と接続
する方のプレスフィット部51dより大きい。また、こ
れに対応してメインプリント基板2のスルーホール20
は、サブプリント基板3のスルーホール30よりも大き
く作られている。このため、前述した組立て工程におい
て、スペーサ6をはさんでメインプリント基板2、サブ
プリント基板3の2枚を重ね合わせたものにコネクタ5
のピン51を挿入する時、下部にあるプレスフィット部
51dは、メインプリント基板2のスルーホール20を
容易に通過し、サブプリント基板3のスルーホール30
のすぐ手前まで挿入される。同時に、プレスフィット部
51aはメインプリント基板2のスルーホール20のす
ぐ手前まで挿入される。この状態で前述の組立て工程に
おける押し込み作業を行うと、2つのプレスフィット部
51a,51dがそれぞれメインプリント基板2、サブ
プリント基板3に同時に接続される。
【0043】この時、サブプリント基板3が受ける垂直
荷重は、図示しない受け台にそのまま伝えられ、また、
メインプリント基板2が受ける垂直荷重は、スペーサ6
を介してサブプリント基板3に伝わり、更に図示しない
受け台に伝えられる。このため、前述の押込み作業は、
プリント基板が1枚で構成される従来の通常の構造の時
と全く同様に行えば良く、また、受け台、押し型も、従
来の通常の構造の時と全く同じものが使用できる。
【0044】また、各プリント基板2,3のスルーホー
ル20,30の位置は、各々公差を有している。このた
め、重ね合わせられたメインプリント基板2とサブプリ
ント基板3のスルーホール20,30は、厳密には完全
に同軸上に位置できない。しかし、この芯ずれは一般的
なプリント基板の精度から類推してたかだか±5/10
0mm程度である。従って、スペーサ6の厚みや、ピン
51の太さを工夫すれば、ピン51の弾性によって十分
吸収可能である。すなわち、接続信頼性においても一定
のものを保証することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバックボ
ードは、プリント基板をスペーサを介在させて複数重ね
合わせて、これら複数のプリント基板をそれらのスルー
ホールを貫通するピンとそれぞれ接続する事で、見掛け
上、1枚のプリント基板が複数の層を有しているのと同
じ効果があり、複数の層を有するプリント基板1枚でバ
ックボードを構成した場合よりも大幅に安価にできる効
果がある。
【0046】また、本発明のバックボードは、容易に実
現でき、しかも容易に組み立てることができ、更に一定
の接続信頼性が確保できるという点において従来技術よ
りも優れている。
【0047】同様に、本発明のバックボードの組立方法
は、容易に実現でき、しかもバックボードを容易に組み
立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックボードの第1の実施例を示し、
(a)は要部の分解斜視図、(b)は要部の断面図であ
る。
【図2】図1に示すバックボードの使用状態を示す斜視
図である。
【図3】本発明のバックボードの第2の実施例の要部の
断面図である。
【図4】従来のバックボードを示し、(a)は第1の従
来例の要部の断面図、(b)は第2の従来例の要部の断
面図、(c)は第3の従来例の要部の断面図、(d)は
第4の従来例の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 バックボード 2 メインプリント基板 3 サブプリント基板 5 コネクタ 6 スペーサ 20 スルーホール 21 位置決め穴 30 スルーホール 31 位置決め穴 51 ピン 51a プレスフィット部 51d プレスフィット部 60 ボス 61 ボス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルーホールを有するプリント基板と、
    前記スルーホールに挿通されるピンを有し且つ前記プリ
    ント基板に装着されたコネクタとを含むバックボードに
    おいて、前記プリント基板がスペーサを介在させて複数
    積み重ねられ、該積み重ねられた複数のプリント基板の
    各々は、係合部を有し、前記スペーサは、前記ピンを挿
    通させる挿通穴、及び前記プリント基板の係合部と係合
    して前記プリント基板との間の位置決めをする係合部を
    有し、前記積み重ねられた複数のプリント基板の各々の
    スルーホールは、実質的にプリント基板の厚さ方向で連
    なるように配置され、前記スペーサの挿通穴は、前記プ
    リント基板のスルーホールに対向させて配置されている
    ことを特徴とするバックボード。
  2. 【請求項2】 前記ピンは、前記スルーホール内に圧入
    されるプレスフィット部を少なくとも一つ有し、該プレ
    スフィット部によって前記積み重ねられた複数のプリン
    ト基板の内の少なくとも一つと接続されていることを特
    徴とする請求項1記載のバックボード。
  3. 【請求項3】 前記ピンは、はんだ付けによって前記積
    み重ねられた複数のプリント基板の内の少なくとも一つ
    と接続されていることを特徴とする請求項1記載のバッ
    クボード。
  4. 【請求項4】 前記プリント基板の係合部が位置決め穴
    であり、前記スペーサの係合部がボスであることを特徴
    とする請求項1乃至請求項3記載のバックボード。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4記載のバックボー
    ドの組立方法であって、前記コネクタのピンを該コネク
    タのハウジングに予め取り付けておき、一方、前記複数
    のプリント基板を予め前記スペーサを介在させて積み重
    ねておき、前記予め組み立てたコネクタのピンを前記予
    め積み重ねられた複数のプリント基板のスルーホールに
    挿入するようにしたことを特徴とするバックボードの組
    立方法。
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