JPH08183998A - 石 鹸 - Google Patents

石 鹸

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JPH08183998A
JPH08183998A JP34101894A JP34101894A JPH08183998A JP H08183998 A JPH08183998 A JP H08183998A JP 34101894 A JP34101894 A JP 34101894A JP 34101894 A JP34101894 A JP 34101894A JP H08183998 A JPH08183998 A JP H08183998A
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JP
Japan
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soap
shellfish
decomposing
meat
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Pending
Application number
JP34101894A
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English (en)
Inventor
Kenji Shimomura
健次 下村
Kiyosuke Ueda
清資 上田
Hirobumi Kikumoto
博文 菊本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Mikimoto Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 貝類肉より得られた酸性多糖類を有効成分と
して含有してなる石鹸である。 【効果】 本発明の石鹸は石鹸がもつ、肌荒れを抑え、
且つ、使用後にしっとり感を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮膚に適用して安全性が
高い、しかも保湿作用等を有する石鹸に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、石鹸は広く洗浄剤として用いられ
ている。しかしながら、洗浄力が強く皮膚にとって必要
な成分である各種のアミノ酸等の天然保湿因子も洗浄し
てしまい石鹸で皮膚を洗浄すると皮膚がカサついたり、
つやがなくなったりする。一方、これを解決するため、
合成石鹸も開発されているが泡切れが悪く、さっぱり感
が良好でなく問題があった。石鹸に期待される他の効果
も有して、且つ、安全性が充分に確保されているものが
なかった。
【0003】一方、貝類肉の酸性多糖類は特開平2−1
31417号公報により、貝類肉より酸性多糖類を主成
分とする化粧品原料の製造方法を提案した。すなわち貝
類肉を蛋白分解酵素により分解した後、除蛋白を行い、
更に透析を行った後、第4級アンモニウム塩を加えて酸
性多糖類を沈澱分離させた化粧品原料の製造方法であ
る。
【0004】この酸性多糖類にはヒアルロン酸、コンド
ロイチン、コンドロイチン−4硫酸、コンドロイチン−
6硫酸、デルマタン硫酸、ヘバリン、ヘバリン硫酸等の
ムコ多糖は含有されていなかった。しかし、構造は明確
にはできなかったが、酸性多糖類は含まれており、この
酸性多糖類は保水性、保湿性を有するので、皮膚や毛髪
に潤いを与え、乾燥を防ぐと共に、優れた浸透性、組織
親和性を有することから特有の滑性効果を示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、天然
物で人体に安全であることが分かっており、しかも石鹸
での皮膚への悪影響を減少させ、且つ有効性効果も発揮
するような石鹸を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するため、すでに多年にわたって食用又は薬用
に供されるか、又は人体に施用されて、人体に対する安
全性が確認されている動植物をスクリーニングして調
べ、石鹸として利用価値のあるものを検討した。
【0007】すなわち、本発明は、貝類肉の酸性多糖を
有効成分として含有してなる石鹸である。
【0008】すなわち、本発明は、次の通りである。 (1)貝類肉を蛋白分解酵素により分解した後、除蛋白
を行い、低分子物質を除去した後、第4級アンモニウム
塩を加えて得られる酸性多糖類をを有効成分として含有
してなる石鹸
【0009】(2)貝類肉を蛋白分解酵素により分解し
た後、除蛋白を行い、更に透析を行った後、第4級アン
モニウム塩を加えて酸性多糖類を沈澱分離させ、この沈
澱に無機塩水溶液を加えて溶解させた後、アルコール水
溶液を加えて再沈澱させる精製を少なくとも1回行った
精製物を有効成分として含有してなる石鹸。本発明は強
いヒアルロニターゼ阻害効果を持つこの貝類肉から分離
した酸性多糖類に石鹸としての新しい用途を見い出した
ことにある。
【0010】貝類肉の酸性多糖の利用方法としては、貝
類肉なら特に種類を問わないが真珠養殖に用いるアコヤ
貝は真珠養殖後、貝柱以外は食用とはならず海洋汚染な
どの問題があり、本発明者らはアコヤ貝を利用するのが
よいと考える。
【0011】第1段階として貝殻を除いた貝肉を蛋白分
解酵素により分解する。この処理を容易にするために加
熱し、変性した後、ミキサー等を用いて粉砕する方がよ
い。アコヤ貝を用いるときは貝肉に付随する粘液も原料
となり、粘液のみを対象としても良い。この時は貝肉を
用いるときのように真珠の取り出しなどに関係なく利用
でき、原料の採取が容易で、且つ粉砕工程も必要がな
い。蛋白分解酵素は特に限定されないが、基質特異性が
なく、強力な分解力があるものの方がよい。例えばパパ
イン、アクチナーゼ、サモアーゼ、デナチーム等の1
種、又は2種以上の混合物を使用して分解する。
【0012】第2段階として、未分解の蛋白質、核酸や
酵素を除くために除蛋白を行う。除蛋白の方法も特に限
定されないが一般的にはトリクロロ酢酸、過塩素酸を1
0%濃度になるように用いるか、Sevag法を用い
る。第3段階としては、除蛋白剤、アミノ酸、ペプチ
ド、塩類などの低分子物質を除去する。除去方法として
は透析法、ゲル濾過、限外濾過、又は酸性多糖類が沈殿
する有機溶媒を添加する方法があるが、透析法が好まし
い。
【0013】第4段階としては、酸性多糖類と共に存在
する中性多糖類や糖蛋白を分離する。除去手段としては
第4級アンモニウム塩の水溶液を加える。酸性多糖類は
第4級アンモニウム塩と結合して沈殿するので、デカン
テーション又は遠心分離法等により分離する。第4級ア
ンモニウム塩としてはアルキル基の1つが炭素原子数1
2以上のものであればよい。またピリジニウム系でも、
窒素に結合するアルキル基が炭素原子数12以上のもの
であればよい。例えばラウリルトリメチルアンモニウム
塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、塩化セチル
ピリジニウム等を例示することができる。
【0014】第4段階までで、酸性多糖類を得ることが
できるが、この沈殿には第4級アンモニウム塩その他の
塩類を含むので、更に精製することが好ましい。精製に
当たっては、この沈殿物に無機塩水溶液を加えて溶解さ
せ複合体を解離させて溶解し、次にアルコールを加えて
酸性多糖類を再沈殿させ、第4級アンモニウム塩を液中
に分離除去する。この沈殿を精製水に溶解し、アルコー
ル濃度が80%になるように水を加えて攪拌し放置後遠
心分離して沈殿を得る。この工程を2〜3回繰り返すこ
とが好ましい。
【0015】無機塩としては、酸性多糖類の第4級アン
モニウム塩の複合体を解離させ、溶解するものであれば
用いることができる。例えば塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム等を例示できる。ここで用いた塩の形が最終製品の
塩の形を決定する。例えば塩化ナトリウムを用いれば最
終の製品はナトリウム塩となる。
【0016】無機塩の濃度は複合体を解離させるにたる
濃度で塩化ナトリウムは1.5M以上必要である。上限
は特にないが、あまり高濃度では脱塩操作に時間がかか
り、試薬の無駄であり、4M程度が限度である。さらに
残存する蛋白、色素を除きたい場合には、沈殿を水に溶
解させた水溶液にロイド試薬やカチオンを加えて、色
素、蛋白を吸着除去する。遠心分離、濾過によって吸着
剤を除去した後、酸性多糖類を凍結乾燥する。
【0017】
【実施例】以下に実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、本発明は、この実施例によって何ら限定さ
れるものではない。 (製造例1) a. 貝殻を取り除いたアコヤ貝100kgを加熱し、
変性後、ミキサーで粉砕した。 b. これにアクチナーゼEを100g加えて、45℃
で攪拌しつつ、24時間放置した。 c. トリクロル酢酸を10kg加えて攪拌し、1時間
放置後遠心分離して沈殿を除去し、除蛋白を行った。更
にセロハンチューブ48時間透析を行って、低分子物質
の除去を行った。
【0018】d. その後、塩化セチルピリジニウムを
1kg加えて攪拌し、1時間放置後遠心分離して、酸性
多糖類のセチルピリジニウム塩の沈殿を得た。 e. この沈殿に2M塩化ナトリウムを加えて沈殿を溶
解した。これに3倍のエチルアルコールを加えて攪拌
し、1時間放置後遠心分離して、沈殿を得る。 f. この沈殿に精製水を少量加えて、沈殿を溶かし、
エチルアルコールを濃度が80%になるように加えて攪
拌し、1時間放置後遠心分離して、沈殿を得る。 g. fを3回繰り返した。 収量は512gであった。
【0019】(製造例2) a. 貝殻を取り除いたアコヤ貝100kgを加熱し、
変性後、ミキサーで粉砕した。 b. これをpH6〜6.5に調整した後、サモアーゼ
100g、デナチーム500gを加えて、60℃で攪拌
しつつ100分放置した。 c. 遠心分離して、不溶物を除き、トリクロル酢酸を
10kg加えて攪拌し1時間放置後、遠心分離して、沈
殿を除去した後、分子量10,000の限外濾過で低分
子物質を除いた。
【0020】d. これに精製水を10kg加え、溶解
させた後、塩化セチルピリジニウムを1kg加えて攪拌
し、1時間放置後遠心分離して、酸性多糖類の沈殿を得
た。 e. この沈殿に2M塩化カリウムを加えて沈殿を溶解
した。これに3倍のエチルアルコールを加えて攪拌し、
1時間放置後遠心分離して、酸性多糖類の沈殿を得た。 f. この沈殿に精製水を少量加えて、沈殿を溶かし、
エチルアルコール濃度が80%になるように加えて攪拌
し、1時間放置後遠心分離して、沈殿を得た。 g. fを3回繰り返した。 h. これに精製水を10kg加え、溶解させた後、カ
オリン500gを加えて攪拌し、遠心分離して沈殿を除
去し、5ミクロンのフィルターで濾過し、これを凍結乾
燥した。 収量は485gであった。
【0021】このようにして得られた貝類肉の酸性多糖
を石鹸として利用する方法は、特に制限はなく、何等問
題はない。
【0022】
【処方例】以下に実際の利用方法である実施例を記載す
るが、本発明はこの実施例によって何ら限定されるもの
ではない。
【0023】 実施例−1 透明石鹸 牛脂 22.0 ヤシ油 10.0 ヒマシ油 4.0 オリーブ油 4.0 エチルアルコール 20.0 精製水 20.0 水酸化ナトリウム 6.0 砂糖 9.0 グリセリン 3.0 製造例1の酸性多糖類 1.0 香料 1.0 染料 少 量 金属イオン封鎖剤 少 量
【0024】牛脂、ヤシ油、ヒマシ油、オリーブ油とエ
チルアルコールを鹸化釜中で50〜70℃に混合加温
し、別途、水酸化ナトリウムと精製水を混合した水酸化
ナトリウム水溶液を滴下し、70〜75℃に保ったまま
鹸化した。鹸化終了後、70℃前後に保温したまま砂糖
を加え、グリセリンと貝類肉の酸性多糖の混合液を加
え、透明石鹸膠を得た。これに香料、染料、金属イオン
封鎖剤を加えて混合して枠に流し込み、冷却固化し、切
断、乾燥後、成型した。
【0025】使用テスト 女性7名の顔面を左右に分け、一方を実施例、もう一方
を比較例として毎日、1回以上使用してもらって、3月
後、アンケートした。 実施例2・ 実施例1の製造例1の酸性多糖類を製造例
2の酸性多糖類に置き換えたもの 比較例1・ 実施例1より酸性多糖類を除いたもの 比較例2・ 実施例2より酸性多糖類を除いたもの 判定基準は以下のようでアンケートの結果をまとめたの
が以下の表である。 実施例の方が非常によい 3 実施例の方がかなりよい 2 実施例の方がややよい 1 差がない 0 比較例の方がややよい −1 比較例の方がかなりよい −2 比較例の方が非常によい −3
【0026】
【0027】
【効果】このように本発明の石鹸は石鹸がもつ、肌のか
さつきや肌荒れを抑え、且つ、肌のはり等の効果を持つ
石鹸ができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貝類肉を蛋白分解酵素により分解した
    後、除蛋白を行い、低分子物質を除去した後、第4級ア
    ンモニウム塩を加えて得られる酸性多糖類をを有効成分
    として含有してなる石鹸
  2. 【請求項2】 貝類肉を蛋白分解酵素により分解した
    後、除蛋白を行い、更に透析を行った後、第4級アンモ
    ニウム塩を加えて酸性多糖類を沈澱分離させ、この沈澱
    に無機塩水溶液を加えて溶解させた後、アルコール水溶
    液を加えて再沈澱させる精製を少なくとも1回行った精
    製物を有効成分として含有してなる石鹸。
JP34101894A 1994-12-27 1994-12-27 石 鹸 Pending JPH08183998A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003073695A (ja) * 2001-09-05 2003-03-12 Yamamoto Koryo Kk ポリン石鹸

Cited By (1)

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