JPH0818373B2 - ラミネータ - Google Patents

ラミネータ

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JPH0818373B2
JPH0818373B2 JP2091554A JP9155490A JPH0818373B2 JP H0818373 B2 JPH0818373 B2 JP H0818373B2 JP 2091554 A JP2091554 A JP 2091554A JP 9155490 A JP9155490 A JP 9155490A JP H0818373 B2 JPH0818373 B2 JP H0818373B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ラミネータに関し、特に、プリント配線板
用基板に感光性樹脂層と透光性樹脂フィルムとからなる
積層体フィルム(フィルム)を圧着ラミネートするラミ
ネータに関するものである。
〔従来技術〕
ローラコンベヤ等に載架され搬送されてくる個々のプ
リント配線板用基板に対して、連続した積層体フィルム
(以下、単にフィルムという)を前記基板の長さに対応
して切断しながらラミネートして行く(張り付けて行
く)装置は、連続したフィルムが切断される前は所定の
張力を加えながらフィルムをプリント配線板用基板にラ
ミネートする。しかし、切断されたフィルムのラミネー
トされていない部分は、自由になりフィルムの重力によ
り垂れ下がろうとする。これによりラミネートされるフ
ィルムと基板との間に気泡やしわが発生するため、フィ
ルムの切断された後端部分を保持し、一定の張力を持た
せるため、上下の熱圧着ローラ(ラミネートローラ)外
周部に真空吸引機能を有するフィルム後端保持部材(バ
キュームバー)を取り付ている。このフィルム後端保持
部材は、熱圧着ローラの回転手段とは全く無関係にエア
ーシリンダーにより移動させている。
このフィルム後端保持部材に関する技術は、例えば、
特開昭61−205140号公報に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記の従来技術では、熱圧着ローラの
回転周速度(ラミネート速度)を上げてラミネート能率
を向上させたい場合、熱圧着ローラの回転周速度を変化
させる必要がある。このように、熱圧着ローラの回転周
速度を変化させるためには、熱圧着ローラの回転周速度
を設定した後、上下のフィルム後端保持部材の移動速度
をそれぞれ熱圧着ローラの回転速度に応じて手動により
変化、即ち手動により設定し直させなければならないと
いう問題があった。
また、この場合、特に幅の広いフィルムをラミネート
することが可能な大型ラミネータでは、前記フィルム後
端保持部材及びエアーシリンダが大型となり、その重量
も大きくなりスムーズに移動させることが困難であると
いう問題があった。
また、幅の狭いフィルムのラミネート時には、前記フ
ィルム後端保持部材の吸引力が低下してフィルムの保持
ができなくなり、気泡やしわを発生させるという問題が
あった。
本発明は、前記問題点を解決するためになされたもの
であり、その目的は、フィルムと基板との間の気泡やし
わの発生を低減することができる技術を提供することに
ある。
本発明の他の目的は、熱圧着ローラの回転周速度に応
じて前記フィルム後端保持部材の移動速度を自動的に変
化させることができる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、基板にフィルムをラミネートす
る時に、ラミネートされるフィルムの幅の寸法に関係な
く、フィルム後端を保持することができる技術を提供す
ることにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであ
ろう。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本発明は、基板のフィル
ム張付面に基板の長さに対応したフィルムを張り付ける
圧着ローラを設け、該圧着ローラの周面の近傍にフィル
ム後端保持部材を設け、該フィルム後端保持部材を、圧
着ローラの回転周速度と等速乃至若干遅い速度で、所定
長さに切断されたフィルム後端部乃至その近傍を保持し
ながら基板上のフィルムと前記圧着ローラとの接触面の
近傍の位置まで移動させるようにしたラミネータであっ
て、前記フィルム後端保持部材は、複数の中空室が設け
られ、各中空室は独立した吸引装置に連結されているこ
とを特徴とする。
また、基板のフィルム張付面に基板の長さに対応した
フィルムを張り付ける圧着ローラを設け、該圧着ローラ
の周面の近傍にフィルム後端保持部材を設け、該フィル
ム後端保持部材を、圧着ローラの回転周速度と等速乃至
若干遅い速度で、所定長さに切断されたフィルム後端部
乃至その近傍を保持しながら基板上のフィルムと前記圧
着ローラとの接触面の近傍の位置まで移動させるように
したラミネータであって、前記フィルム後端保持部材
は、吸引装置に連結されている吸引孔を有する中空室が
設けられ、該中空室はフィルム幅に対応可能にする複数
の小中空室に分割されていることを特徴とする。
また、前記フィルム後端保持部材は、その有効長さが
少くとも使用されるフィルムの最大幅の長さを有し、そ
のフィルム圧着側先端の断面がくちばし状であることを
特徴とする。
〔作用〕
前述の手段によれば、フィルム後端保持部材は、複数
の中空室が設けられ、各中空室は独立した吸引装置に連
結されていること、又は吸引装置に連結されている吸引
孔を有する中空室が設けられ、該中空室はフィルム幅に
対応可能にする複数の小中空室に分割されていることに
より、基板にフィルムをラミネートする時に、ラミネー
トされるフィルムの幅の寸法に応じて各中空室を選択的
に吸引することができるので、ラミネートされるフィル
ムの幅の寸法に関係なく、フィルム後端を保持すること
ができる。これにより、フィルムと基板との間の気泡や
しわの発生を低減することができる。
また、前記フィルム後端保持部材は、その有効長さが
少くとも使用されるフィルムの最大幅の長さを有し、そ
のフィルム圧着側先端の断面がくちばし状であるので、
フィルム後端を圧着ローラのより近くまで保持すること
ができる。これにより、フィルムと基板との間の気泡や
しわの発生を低減することができる。
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明
する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機
能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明
は省略する。
〔実施例I〕
第1図は、本発明をプリント配線板用基板の表裏面に
感光性樹脂層と透光性樹脂フィルムとからなる積層体フ
ィルムを熱圧着ラミネートするラミネータに適用した実
施例Iのフィルム後端保持部材部分の概略構成を示す斜
視図、 第2図は、本実施例Iのラミネータの全体概略構成を
説明するための説明図、 第3図は、第1図の平面図、 第4A図は、第1図の熱圧着ローラとフィルム後端保持
部材とを取り外した一部欠き断面を含む正面図、 第4B図,第4C図及び第4D図は、各回転伝達ギヤと連結
棒の取付構成を説明するための説明図、 第4E図は、第1図に示す電磁クラッチ部の詳細構成を
示す断面図、 第5図は、第1図の(イ)−(イ)線で切った断面図
である。
第6A図及び第6B図は、第1図の矢印L1方向から見た図
であり、第6A図はフィルム後端保持部材が動作開始前の
状態を示す図、第6B図はフィルム後端保持部材が動作完
了時の状態を示す図である。
第7図は、本実施例Iの熱圧着ローラとフィルム後端
保持部材の動作を説明するための説明図である。
第8A図は、第1図に示すフィルム後端保持部材の単体
の構成を示す正面図、 第8B図は、第8A図の背面図、 第8C図は、第8B図に示された背面図において、外気遮
蔽板を取り除いた図。
第8D図は、第8C図の(ハ)−(ハ)線で切った断面
図、 第8E図は、第8C図の(ニ)−(ニ)線で切った断面
図、 第8F図は、第8C図の(ホ)−(ホ)線で切った断面
図、 第8G図は、第8A図の左側面図である。
本実施例Iのフィルム張付装置は、第2図に示すよう
に、透光性樹脂フィルム、感光性樹脂層及び透光性樹脂
フィルムの3層構造からなる積層体フィルム1を供給ロ
ーラ2に連続的に巻回している。供給ローラ2の積層体
フィルム1はフィルム分離部材3で透光性樹脂フィルム
(保護膜)1A、一面(接着面)が露出された感光性樹脂
層及び透光性樹脂フィルムからなる積層体フィルム1Bの
夫々に分離される。前記フィルム分離部材3は、その有
効長さが少くとも使用されるフィルムの最大幅の長さを
有し、そのフィルム分離側先端の断面がくさび状であ
る。これは、断面がくさび状であるので、フィルム分離
の抵抗が小さくなるうえ分離点の変動が小さくなり、こ
のため分離を円滑に行うことができる。
前記分離されたもののうちの一方の透光性樹脂フィル
ム1Aは巻取ローラ4により巻き取られるように構成され
ている。前記供給ローラ2、巻取ローラ4の夫々は基板
搬送経路I−Iを中心に上下に設けられている。
前記分離されたもののうちの他方の積層体フィルム1B
の供給方向の先端側は、前記第2図に示すように、テン
ションローラ5を経てメインバキュームプレート(フィ
ルム供給部材)6に供給される。メインバキュームプレ
ート6の近傍には積層体フィルム1Bの静電気を除去する
静電気除去装置18が設けられている。
メインバキュームプレート6は、第2図に示すよう
に、フィルム張付位置に近接しかつ離反する(上下方向
に移動する)ように構成されている。
つまり、メインバキュームプレート6は、そのメイン
バキュームプレート用支持板8に取り付けられたガイド
レール7に摺動自在に取り付けられている。メインバキ
ュームプレート用支持板8は、装置本体(フィルム張付
装置の筐体)に取付けられている取付枠にラックギヤ9
(図示せず)とピニオンギヤ10を介して上下移動可能に
設けられている。
前記ピニオンギヤ10には、駆動モータ11に連結される
上下動棒に設けられたラックギヤと噛合されている。
また、前記メインバキュームプレート用支持板8に
は、先端巻付用フィルム保持部材12が前後ガイドレール
に摺動自在に設けられている。前記先端巻付用フィルム
保持部材12には、連結切込み部材が設けられ、この連結
切込み部材に連結棒13が嵌め込められている。この連結
棒13は、固定刃支持部材14に取付けられている。また、
固定刃支持部材には固定刃15と15Aが支持されている。
また、回転刃支持部材16には回転刃17が回転自在に設
けられている。回転刃17には刃先が所定の傾斜角度で斜
めに設けられている。
また、回転刃支持部材16の上下にはそれぞれフィルム
へ向けてエアーを吹き付けるための空気吹付管19,20が
設けられている。
第2図において、21は熱圧着ローラ、22はプリント配
線板用基板、23Aは駆動用ローラ、23Bは従動用ローラ、
24は基板押え部材、25はフィルム後端保持部材(以下、
バキュームバーという)である。前記基板押え部材24
は、基板押えローラ24Aと基板押えローラ用エアーシリ
ンダ24Bとからなっている。
次に、前記熱圧着ローラ21について、第1図,第3
図,第4A図〜第4E図,第5図,第6A図及び第6B図を用い
て説明する。
全図において、Lは紙面に向って左側を示し、Rは右
側を示すものとする。
駆動モータ101は、熱圧着ローラ21を取付ける熱圧着
ローラ取付架台102の下部に取付けられている。前記熱
圧着ローラ取付架台102の左側板102Lには、前記駆動モ
ータ101の回転軸(シャフト)が回転自在に貫通してい
る。この貫通孔の孔径は駆動モータ101の回転軸の径よ
り若干大である。この駆動モータ101の回転軸には回転
伝達ギヤAが固定されている。また、前記側板102Lに
は、当該駆動モータ101の回転数を検出するロータリエ
ンコーダ103が固定されている。ロータリエンコーダ103
の回転軸には前記回転伝達ギヤAと噛合されている回転
伝達ギヤBが取り付られている。つまり、駆動モータ10
1の回転数は、回転伝達ギヤA,回転伝達ギヤB,ロータリ
エンコーダ103により検出されることになる。
前記回転伝達ギヤAと噛合されている回転伝達ギヤC
(左側のみ)は、第4A図,第4B図及び第4D図に示すよう
に、連結棒105にベアリングBRGを介して回転自在に支持
されている。前記連結棒105は、熱圧着ローラ取付架台1
02の側板102L,102Rを貫通し、さらに、下側の熱圧着ロ
ーラ取付部材104UNを貫通し、前記側板102L及び熱圧着
ローラ取付部材104UPにベアリングBRGを介して回転自在
に支持されている。また、連結棒105には、回転伝達ギ
ヤC1が固定され、回転伝達ギヤC2が、ベアリングBRGを
介して回転自在に支持されている。
前記回転伝達ギヤCと噛合されている回転伝達ギヤD
(左側のみ)は、第4C図及び第4D図に示すように、連結
棒106にベアリングBRGを介して回転自在に支持されてい
る。前記連結棒106は、熱圧着ローラ取付架台102の側板
102L,102Rを貫通し、さらに、上側の熱圧着ローラ取付
部材104UPを貫通し、前記側板102L,102R及び熱圧着ロー
ラ取付部材104UPにベアリングBRGを介して回転自在に支
持されている。また、連結棒106には、回転伝達ギヤD1
が固定され、回転伝達ギヤD2及びD3がベアリングBRGを
介して回転自在に支持されている。
上側、下側の熱圧着ローラ21は、本体である円筒状部
とその円筒状部の両端にそれぞれネジ止めにより取り付
けられた環状フランジとからなり、本体である円筒状部
内には加熱装置が納められている。上側、下側の熱圧着
ローラ21には、長手方向に貫通し、かつ熱圧着ローラ21
の両端の環状フランジから外方に突出する如くそれぞれ
シャフトが配設されており、上側、下側の熱圧着ローラ
21は環状フランジ内に設けられたベアリングを介して回
転自在に前記シャフトにそれぞれ支持されている。前記
の各シャフトは熱圧着ローラ取付部材104UN,104UPに取
り付けられている各ブロック部材に固定されている。下
側の熱圧着ローラ21における前記環状フランジのうち左
側の環状フランジには、前記回転伝達ギアCと噛合され
ている回転伝達ギアEに固定されている。上側の熱圧着
ローラ21における前記環状フランジのうち左側の環状フ
ランジには、前記回転伝達ギアDと噛合されている回転
伝達ギアFに固定されている。
そして、前記上下側の熱圧着ローラ21をベアリングを
介して回転自在に支持している前記シャフトの延長上に
は、それぞれバキュームバー支持部材107及び回転伝達
ギヤH1,H2が軸受を介して設けられている。また、前記
バキュームバー支持部材107と回転伝達ギヤH1(上側ギ
ヤ),H2(下側ギヤ)とはそれぞれネジで固定されてい
る。
前記回転伝達ギヤDと噛合される回転伝達ギヤG(左
側のみ)は、第4E図に示すように、電磁クラッチ114の
可動片114Aに取付けられている。前記電磁クラッチ114
の可動片114A及び本体114Bは、回転片114Cを挟んで連結
棒110にベアリングBRGを介して回転自在に支持されてい
る。前記回転片114Cは連結棒110にキー114Dにより固定
されている。
そして、前記連結棒110の右端は、連結棒108の左端
に、連結棒継手111により連結されている。前記連結棒1
08の右端部は、上側の熱圧着ローラ取付部材104UPに設
けられている連結棒支持部材109にベアリングBRGを介し
て回転自在に支持されている。また、前記連結棒110の
左端部は、熱圧着ローラ取付部材104UPに設けられてい
る連結棒支持部材109にベアリングBRGを介して回転自在
に支持されている。
前記連結棒110には、ナックルアーム112がネジで固定
されている。このナックルアーム112は、エアーシリン
ダ113のロッドに連結されている。エアーシリンダ113
は、エアーシリンダ取付台115に取り付けられており、
エアーシリンダ取付台115は連結棒支持部材109とネジ止
め固定され、熱圧着ローラ取付部材104UPの上にネジ止
め固定されている。
つまり、電磁クラッチ114がオンした時は、回転伝達
ギヤGと一体となっている可動片114Aが、前記回転片11
4Cに電磁的にロックされて固定されるので、回転伝達ギ
ヤGが連結棒110及び108に固定され、回転伝達ギヤDの
回転(熱圧着ロール21の回転)を回転伝達ギヤGを介し
て伝達することになる。
また、電磁クラッチ114がオフの時は、回転伝達ギヤ
Gと一体となっている可動片114Aが、前記回転片114Cに
電磁的にロックされないので、回転伝達ギヤGと連結棒
110は、ベアリングBRGを介して連っているだけである。
すなわち、回転伝達ギヤGが回転伝達ギヤDの回転(熱
圧着ロール21の回転)によりただ回転しいるだけであ
る。
また、前記ナックルアーム112は、連結棒110にネジで
固定されているので、バキュームバー25が閉じる時に
は、連結棒110と一緒に回転する。これにより、ナック
ルアーム112と連結しているエアーシリンダ113のロッド
が延びてバキュームバー25が閉じた位置でリミットスイ
ッチが働き、前記電磁クラッチ114がオフして連結棒110
の回転(バキュームバー25の移動)が停止した状態とな
る。当該フィルム1Bのラミネートが終了した時エアーシ
リンダ113に圧縮空気が入りロッドが引き込まれ、連結
棒110の回転が逆転してバキュームバー25が開いた初期
状態の位置に戻る。
前記連結棒110の左端には回転伝達ギヤGと電磁クラ
ッチ114を介して噛合される回転ギヤG1が固定されてい
る。
前述した全回転伝達ギヤの噛合による回転伝達系を模
式的に示すと、第7図のようになる。
また、前記熱圧着ローラ取付架台102は、第5図に示
すように、装置本体フレーム200の上にレーム支持部材2
01,スライドレール202に摺動自在に設けられている。ス
ライドレール202の下部に前部ストッパー兼ショックア
ブソーバー(緩衝材)203が設けられている。この前部
ストッパー兼ショックアブソーバー(緩衝材)203は、
エアシリンダ205のロッドが伸びた時に熱圧着ローラ取
付架台102の前部ストッパーとして働き、ゆっくり停止
させるためのものである。
また、スライドレール202の上部の中央部には、熱圧
着ローラ取付架台102を摺動させるエアシリンダ205設け
られている。このエアシリンダ205の両側近傍には、後
部ストッパー兼ショックアブソーバー(緩衝材)204が
設けられている。この後部ストッパー兼ショックアブソ
ーバー(緩衝材)204は、エアシリンダ205のロッドが縮
まった時に熱圧着ローラ取付架台102の後部ストッパー
として働き、ゆっくり停止させるためのものである。
次に、前記バキュームバー自体の詳細構成を説明す
る。
第8A図は、第1図に示すバキュームバー25の単体の構
成を示す正面図であり、第8B図は、第8A図のバキューム
バー25についての背面図である。その第8B図に示されて
いるように、バキュームバー25の背面には、外気を遮蔽
するための外気遮蔽板25Fがネジ止めにより取り付けら
れている。第8B図に示されたバキュームバー25の背面図
において、前記外気遮蔽板25Fを取り除いた図が第8C図
である。
バキュームバー25は、第8A図〜第8G図に示すように、
その有効長さが少くとも使用されるフィルムの最大幅の
長さを有し、そのフィルム圧着側先端の断面がくちばし
状に構成されている。
バキュームバー25のフィルム1Bを保持する面には、真
空吸引溝25A及びフィルム吸引孔25B2が設けられてお
り、その真空吸引溝25中には多数のフィルム吸引孔25B1
が設けられている。フィルム吸引孔25B1,25B2は、それ
ぞれ仕切壁25Cにより形成される複数の中空室25Dに連結
されている。各中空室25Dは独立した吸引装置に真空吸
引孔25Eにより連結されている。
そして、幅の狭いフィルム1Bの場合には、前記両サイ
ドの中空室25Dに連結する吸引装置をオフにして使用し
ないようにする。
また、前記複数の中空室25Dは、一つの吸引装置に連
結されている真空吸引孔を有する中空室で構成し、該中
空室はフィルム幅に対応可能にする複数の小中空室に分
割されているものを用いてもよい。
バキュームバー25には、第8C〜第8Fに示すように、基
板搬送路側の端部に開口しているフィルム吸引孔25B2が
設けられているので、切断された積層体フィルム1Bのラ
ミネートされていない側の部分(後端側)をその部分が
充分に基板搬送路に近づく位置まで確実に吸引保持する
ことができる。
次に、本実施例Iのラミネータの動作を簡単に説明す
る。
第2図において、基板搬送路の近傍に設けられた基板
先端位置検知センサ(図示していない)でプリント配線
板用基板22へのフィルム仮付位置までプリント配線板用
基板22が搬送されて来たことを検知すると、その検知信
号により駆動用ローラ23Aの回転が停止する。これと同
時に基板押えローラ24Aも停止する。プリント配線板用
基板22の先端が押えローラ24Aの直下を通過後、直ちに
検知信号により前記基板押え部材24で基板を押えるよう
に、基板押えローラ24Aを移動させる基板押えローラ用
エアーシリンダ24Bが作動する。この基板押えローラ24A
により、プリント配線板用基板22の動きが確実に停止さ
れ、メインバキュームプレート6の先端部6Dがプリント
配線板用基板22に当接してもプリント配線板用基板22が
動かず、積層体フィルム1Bの仮付が確実に行われる。そ
の基板押えローラ24Aによるプリント配線板用基板22の
押えは、熱圧着ローラ21がプリント配線板用基板22に当
接するまで行われ、熱圧着ローラ21の当接タイミングと
同調して基板押えローラ用エアーシリンダー24Bが解除
作動する。
次に、本実施例Iのフィルム(薄膜)張付装置におけ
る熱圧着ローラ21及びバキュームバー25の詳細な動作に
ついて説明する。
駆動モーター101により、ギヤA,B,C,D,E,F,G常通回転
させておく。回転している熱圧着ローラ21によりフィル
ム1Bを張付けながら基板22を前進させる。基板搬送装置
に設けられた基板後端検知センサで基板後位置を検知
し、この検知信号により、ロータリーカッタ(15,16,1
7)を動作させて、張付けられるべきフィルム1Bの後端
側を切断する。
フィルム後端が、バキュームバー25の近傍の所定の位
置に達した時点で、電磁クラッチ114が作動する。
電磁クラッチ114の作動は、前記検知信号により、駆
動モータ101に接続されているロータリーエンコーダ103
のパルスを電磁クラッチ114の制御用カウンタ(図示し
ていない)に送り、その制御用カウンタのカウント数が
所定値になった時に行われる。
電磁クラッチ114の作動により、回転伝達ギヤG1,D3,D
2,C2,H1,H2群を介し、バキュームバー25が熱圧着ロール
21の周りを熱圧着ローラ21と同方向に回転する。
この時のバキュームバー25の回転速度は、熱圧着ロー
ラ21の回転周速度と等速ないし若干遅くなるようにギヤ
G1,D3,D2,C2,H1,H2群の回転伝達ギヤ比により設定され
ている。バキュームバー25の回転速度は、熱圧着ローラ
21の回転周速度よりも10〜25%遅くなるように設定され
る。
それ故、この時の熱圧着ローラ21の回転周速度とバキ
ュームバー25の回転周速度とは常にその設定されたギヤ
比の関係を保っている。
熱圧着ローラ21の回転速度を必要に応じて高速に設定
変更した場合は、前記ギヤ比の関係を保ってバキューム
バー25の回転速度は自動的に設定される。
バキュームバー25が回転している間、ギヤ群を介して
連結棒110及び108が回転しており、連結棒108に接続さ
れているナックルアーム112を介し、エアシリンダ113の
ロッドが引き出される。バキュームバー25が基板22のご
く近傍に来た時に、電磁クラッチ114の作動が解除さ
れ、バキュームバー25の回転が停止する。この時の状態
を第6B図に示す。
電磁クラッチ114の作動解除は、エアシリンダ113に設
けられたロッドの後端位置を検出してリミットスイッチ
を作動させることにより行う。
熱圧着ローラ21でフィルム1Bを張り付けつつ、基板22
を前進させ、基板22上のフィルム後端位置が上下の熱圧
着ローラ21の中心点を結ぶ仮想直線上に至った時点で、
(a)上下の両熱圧着ローラ21は基板22から離間し、同
時に(b)バキュームバー25は熱圧着ローラ21の回転方
向とは逆方向に回転を始める。
そして、バキュームバー25は第6A図に示された初期位
置に戻り停止する。
前記(a)及び(b)の作動は、前記基板後端検知セ
ンサ(図示していない)からの信号により、ロータリー
エンコーダ103からのパルスをフィルム張り付けの終り
位置決めカウンタ(図示していない)に送り、カウント
数が所定の値になったとき発する信号により行う。
即ち、その信号でエアシリンダ116L,116Rを作動さ
せ、エアシリンダ116L,116Rの両端部に設けられた熱圧
着ローラ支持部材104UP,104UNを介して上下の熱圧着ロ
ーラ21を互いに所定位置まで離間させる。
また、前記の信号でエアシリンダ113を作動させ、そ
れによりエアシリンダ113のロッドが引き込まれ、ナッ
クルアーム112、ギヤ群を介してバキュームバー25が第6
A図に示される初期位置まで戻り停止する。
以上の説明からわかるように、本実施例Iによれば、
熱圧着ローラ21の回転周速度に応じてバキュームバー
(フィルム後端保持部材)25の移動速度を自動的に変化
させるフィルム後端保持部材移動速度調整手段が設けら
れているので、熱圧着ローラの回転周速度に応じて前記
バキュームバー25の移動速度を自動的に変化させること
ができる。これにより、フィルム1Bと基板22との間の気
泡やしわの発生を低減することができる。
また、前記バキュームバー25は、複数の中空室25Dが
設けられ、各中空室25Dは独立した吸引装置に連結され
ていること、又は吸引装置に連結されている吸引孔25E
を有する中空室25Dが設けられ、該中空室25Dはフィルム
幅に対応可能にする複数の小中空室に分割されているこ
とにより、基板22にフィルム1Bをラミネートする時に、
ラミネートされるフィルム1Bの幅の寸法に応じて各中空
室25Dを選択的に吸引することができるので、ラミネー
トされるフィルム1Bの幅の寸法に関係なく、フィルム後
端を保持することができる。これにより、フィルム1Bと
基板22との間の気泡やしわの発生を低減することができ
る。
また、前記バキュームバー25は、その有効長さが少く
とも使用されるフィルム1Bの最大幅の長さを有し、その
フィルム圧着側先端の断面がくちばし状であるので、フ
ィルム後端を熱圧着ローラ21のより近くまで保持するこ
とができる。これにより、フィルム1Bと基板22との間の
気泡やしわの発生を低減することができる。
〔実施例II〕
第9図は、本発明をプリント配線板用基板の表裏面に
感光性樹脂層と透光性樹脂フィルムとからなる積層体フ
ィルムを熱圧着ラミネートするラミネータに適用した実
施例IIの熱圧着ローラ及びフィルム後端保持部材部分の
概略構成を示す斜視図である。
本実施例IIの熱圧着ローラ及びフィルム後端保持部材
部分の概略構成は、前記第1図に示す実施例Iの熱圧着
ローラ及びフィルム後端保持部材(バキュームバー)部
分の構成において、バキュームバー25の回転速度を熱圧
着ローラ21の周速度の変化に応じて変化させる機構を変
えたものである。
すなわち、第9図に示すように、第1図に示す回転伝
達ギヤD3と噛合されている回転伝達ギヤG1が両端に設け
られている連結棒108及び110の代りに、連結棒301が、
上側の熱圧着ローラ取付部材104UPに設けられている連
結棒支持部材302に、ベアリングBRGを介して回転自在に
設けられたものである。この連結棒301の両端に回転伝
達ギヤG1が設けられている。
また、前記連結棒301にはバキュームバー位置決め部
材303が設けられている。
また、前記連結棒支持部材302には、ギヤボックス304
を介してバキュームバー(フィルム後端保持部材)移動
用モータ305が設けられている。このバキュームバー移
動用モータ305の回転軸は、回転伝達ギヤを介して連結
されている回転伝達ギヤKが設けられている。この回転
伝達ギヤKは、前記左側の回転伝達ギヤG1と噛合されて
いる。
そして、前記実施例Iのエンコーダ103のパルス数
は、ディジタル・アナログ(D/A)変換器で前記パルス
数に応じた直流電圧に変換され、前記バキュームバー移
動用モータ305の速度制御器に入力されるようになって
いる。すなわち、バキュームバー移動用モータ305の回
転数は、前記速度制御器に入力される直流電圧に応じて
変化するようになっている。
次に、本実施例IIの動作について説明する。
第2図及び第9図において、フィルム(薄膜)張付装
置における熱圧着ローラ21及びバキュームバー25の詳細
な動作について説明する。
駆動モーター101により、ギヤA,B,C,D,E,Fを常通回転
させておく。回転している熱圧着ローラ21によりフィル
ム1Bを張付けながら基板22を前進させる。基板搬送装置
に設けられた基板後端検知センサで基板後位置を検知
し、この検知信号により、ロータリーカッタ(15,16,1
7)を動作させて、張付けられるべきフィルム1Bの後端
側を切断する。
フィルム後端が、バキュームバー25の近傍の所定の位
置に達した時点で、バキュームバー移動用モータ305が
作動する。
バキュームバー移動用モータ305の作動は、前記検知
信号により、駆動モータ101に接続されているロータリ
ーエンコーダ103のパルスをバキュームバー移動用モー
タ305の制御用カウンタに送り、その制御用カウンタの
カウント数が所定値になった時に行われる。
また、この時のパルス数をディジタル・アナログ(D/
A)変換器(図示していない)に送り、ディジタル・ア
ナログ(D/A)変換器からの直流電圧をバキュームバー
移動用モータ305の速度制御器(図示していない)に入
力し、この入力電圧に応じてバキュームバー移動用モー
タ305が決定される。バキュームバー移動用モータ305の
動作により、回転伝達ギヤK,G1,D3,D2,C2,H1,H2群を介
し、バキュームバー25が熱圧着ロール21の周りを熱圧着
ローラ21と同方向に回転する。
この時のバキュームバー25の回転速度は、熱圧着ロー
ラ21の速度より若干遅くなるようにバキュームバー移動
用モータ305の速度制御器の速度可変つまみにより設定
されている。
それ故、この時の熱圧着ローラ21の回転速度とバキュ
ームバー25の回転速度とは常にその設定された速度の関
係を保っている。
熱圧着ローラ21の回転速度を必要に応じて高速に設定
変更した場合は、前記速度の関係を保ってバキュームバ
ー25の回転速度は自動的に設定される。
バキュームバー25が回転している間、ギヤ群を介して
連結棒301が回転しており、連結棒301に取付けられたバ
キューム位置決め部材303も回転し、位置検出器(図示
していない)によりその回転が検出される。バキューム
バー25が基板22のごく近傍に来た時に、位置検出器から
の検出信号により、バキュームバー移動用モータ305の
回転が停止し、バキュームバー25の回転が停止する。
熱圧着ローラ21でフィルム1Bを張り付けつつ、基板22
を前進させ、基板22上のフィルム後端位置が上下の熱圧
着ローラ21の中心点を結ぶ仮想直線上に至った時点で、
(a)上下の両熱圧着ローラ21は基板22から離間し、同
時に(b)バキュームバー25は熱圧着ローラ21の回転方
向とは逆方向に回転を始める。
そして、バキュームバー25は第6A図に示された初期位
置に戻り停止する。
前記(a)及び(b)の作動は、前記基板後端検知セ
ンサからの信号により、ロータリーエンコーダ103から
のパルスをフィルム張り付けの終り位置決めカウンタに
送り、カウント数が所定の値になったとき発する信号に
より行う。
即ち、その信号でエアシリンダ116L,116Rを作動さ
せ、エアシリンダ116L,116Rの両端部に設けられた熱圧
着ローラ支持部材104UP,104UNを介して上下の熱圧着ロ
ーラ21を互いに所定位置まで離間させる。
また、前記の信号でバキュームバー移動用モータ305
を逆回転させ、連結棒301が逆回転し、ギヤ群を介して
バキュームバー25が第6A図に示される初期位置まで戻り
停止する。
以上の説明からわかるように、本実施例IIによれば、
簡単な構成で前記実施例Iと同等の効果を奏することが
できる。
また、バキュームバー25の回転速度を変化さる場合
は、ギヤ群の回転伝達ギヤ比を変えることなく行うこと
ができるので、その製作を容易にすることができる。
なお、前記実施例では、熱圧着ローラを用いた例で本
発明を説明したが、本発明はこれに限定されることなく
圧着ローラであればどのようなものでもよい。
以上、本発明を実施例に基づき具体的に説明したが、
本発明は、前記実施例に限定されることなくその要旨を
逸脱しない範囲において種々変更し得ることは言うまで
もない。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明によれば、前記フィル
ム後端保持部材は、基板にフィルムをラミネートする時
に、ラミネートされるフィルムの幅の寸法に応じて各中
空室を選択的に吸引することができるので、ラミネート
されるフィルムの幅の寸法に関係なく、フィルム後端を
保持することができる。
また、前記フィルム後端保持部材は、その有効長さが
少くとも使用されるフィルムの最大幅の長さを有し、そ
のフィルム圧着側先端の断面がくちばし状であるので、
フィルム後端を圧着ローラのより近くまで保持すること
ができる。
これらにより、フィルムと基板との間の気泡やしわの
発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明をプリント配線板用基板の表裏面に感
光性樹脂層と透光性樹脂フィルムとからなる積層体フィ
ルムを熱圧着ラミネートするラミネータに適用した実施
例Iのフィルム後端保持部材部分の概略構成を示す斜視
図、 第2図は、本実施例Iのラミネータの概略構成を説明す
るための説明図、 第3図は、第1図の平面図、 第4A図は、第1図の熱圧着ローラとフィルム後端保持部
材とを取り外した一部欠き断面を含む正面図、 第4B図,第4C図及び第4D図は、各回転伝達ギヤと連結棒
の取付構成を説明するための説明図、 第4E図は、第1図に示す電磁クラッチ部の詳細構成を示
す断面図、 第5図は、第1図の(イ)−(イ)線で切った断面図、 第6A図及び第6B図は、第1図の矢印L1方向から見た図、 第7図は、本実施例の熱圧着ローラとフィルム後端保持
部材の動作を説明するための説明図、 第8A図は、第1図に示すフィルム後端保持部材の単体の
構成を示す正面図、 第8B図は、第8A図の背面図、 第8C図は、第8B図に示された背面図において、外気遮蔽
板を取り除いた図、 第8D図は、第8C図の(ハ)−(ハ)線で切った断面図、 第8E図は、第8C図の(ニ)−(ニ)線で切った断面図、 第8F図は、第8C図の(ホ)−(ホ)線で切った断面図、 第8G図は、第8A図の左側面図、 第9図は、本発明をプリント配線板用基板の表裏面に感
光性樹脂層と透光性樹脂フィルムとからなる積層体フィ
ルムを熱圧着ラミネートするラミネータに適用した実施
例IIの熱圧着ローラ及びフィルム後端保持部材部分の概
略構成を示す斜視図である。 図中、1B……積層体フィルム、6……メインバーキュー
ムプレート、12……バキュームバー(先端巻付用フィル
ム保持部材)、21……熱圧着ローラ、22……プリント配
線板用基板、A〜K……回転伝達ギヤ、101……駆動モ
ータ、102……熱圧着ローラ取付架台、103……ロータリ
ーエンコーダ、104UP……上側の熱圧着ローラ支持部
材、104UN……下側の熱圧着ローラ支持部材、105,106,1
08,110,301……連結棒、305……バキュームバー移動用
モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 浩喜 東京都中央区銀座4丁目11番2号 ソマー ル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−117488(JP,A) 特開 昭61−205140(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板のフィルム張付面に基板の長さに対応
    したフィルムを張り付ける圧着ローラを設け、該圧着ロ
    ーラの周面の近傍にフィルム後端保持部材を回転自在に
    設け、該フィルム後端保持部材を、圧着ローラの回転周
    速度と等速度乃至若干遅い速度で、所定長さに切断され
    たフィルム後端部乃至その近傍を保持しながら基板上の
    フィルムと前記圧着ローラとの接触面の近傍の位置まで
    移動させるようにしたラミネータにおいて、前記フィル
    ム後端保持部材は、フィルム吸引孔を有する複数の中空
    室が設けられ、各中空室は独立した吸引装置に連結され
    ていることを特徴とするラミネータ。
  2. 【請求項2】基板のフィルム張付面に基板の長さに対応
    したフィルムを張り付ける圧着ローラを設け、該圧着ロ
    ーラの周面の近傍にフィルム後端保持部材を回転自在に
    設け、該フィルム後端保持部材を、圧着ローラの回転周
    速度と等速度乃至若干遅い速度で、所定長さに切断され
    たフィルム後端部乃至その近傍を保持しながら基板上の
    フィルムと前記圧着ローラとの接触面の近傍の位置まで
    移動させるようにしたラミネータにおいて、前記フィル
    ム後端保持部材は、フィルム吸引孔を有する中空室が設
    けられ、該中空室はフィルム幅に対応可能にする複数の
    小中空室に分割されており、各小中空室は独立した吸引
    装置に連結されていることを特徴とするラミネータ。
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