JPH08183686A - 堆肥製造方法及び製造装置 - Google Patents

堆肥製造方法及び製造装置

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JPH08183686A
JPH08183686A JP33805294A JP33805294A JPH08183686A JP H08183686 A JPH08183686 A JP H08183686A JP 33805294 A JP33805294 A JP 33805294A JP 33805294 A JP33805294 A JP 33805294A JP H08183686 A JPH08183686 A JP H08183686A
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JP
Japan
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organic waste
compost
fermentation
mixture
microorganism group
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JP33805294A
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Susumu Sakurai
享 櫻井
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Original Assignee
II M RECYCLE KK
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    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F17/00Preparation of fertilisers characterised by biological or biochemical treatment steps, e.g. composting or fermentation
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/141Feedstock
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 悪臭,害虫等が発生せず、比較的短期間で堆
肥化が可能で、大きな貯蔵設備を必要としない低コスト
の堆肥製造方法及び製造装置を提供すること。 【構成】 投入ホッパー2に投入した有機廃棄物を粉砕
機4で粉砕し、それと水分調整剤貯蔵槽5に貯蔵してお
いた有効微生物群含有発酵促進剤,水分調整剤の混合物
とを混合機6に入れて混合する。その後、有効微生物群
含有発酵促進剤,水分調整剤を混合した有機廃棄物を嫌
気発酵槽9に投入して、所定期間嫌気発酵させる。発酵
した有機廃棄物は、造粒機12で造粒した後、乾燥機1
4で乾燥させて、堆肥化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有効微生物群を用いて
有機廃棄物から堆肥を製造する堆肥製造方法及び製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、貴重な資源であるゴミを有効利用
しようとする気運が高まっている。家庭や飲食店等から
出される生ゴミ、農水産加工廃棄物(例、稲わら,糠,
野菜屑,魚のアラ)、食品加工廃棄物(例、おから)等
の有機廃棄物についても、発酵処理し、堆肥として利用
する技術が開発されている。
【0003】有機廃棄物の従来の発酵方法,装置として
は、殆どが好気性菌を使って発酵させるものである。例
えば、有機廃棄物を脱水処理した後、水分調整剤と好気
性菌とを添加して混合し、発酵槽に入れて温度制御をし
ながら数日間一次発酵させる。その後、堆積場で数十日
間乾燥させながら二次発酵させた後、袋詰めして出荷す
る。このようにすれば、ゴミとしての有機廃棄物から有
用な堆肥を工業的に生産することが可能になる。
【0004】なお、このような堆肥製造方法及び製造装
置に関連する従来の文献としては、例えば、特開昭52-1
12568 号公報がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来の技術には、高熱や悪臭が発生し、また、それに
伴ってハエなどの害虫が発生し、環境が悪化するという
問題があった。その上、堆肥化するのに長期間を要する
ため、その間、処理物を貯蔵する設備として、大規模な
設備が必要となって、コスト高になるという問題点もあ
った。本発明は、そのような問題点を解決し、悪臭,害
虫等の環境上の問題が発生せず、比較的短期間で堆肥化
が可能で、大きな貯蔵設備を必要としない堆肥製造方法
及び製造装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の堆肥製造方法では、有機廃棄物を粉砕する
工程と、粉砕した有機廃棄物に有効微生物群含有発酵促
進剤と水分調整剤とを加える工程と、前記有機廃棄物,
有効微生物群含有発酵促進剤及び水分調整剤を混合させ
る工程と、有機廃棄物と有効微生物群含有発酵促進剤と
水分調整剤との混合物を嫌気発酵させる工程と、発酵し
た上記混合物を乾燥させる工程とを具えることとした。
また、上記有効微生物群は、乳酸菌,光合成細菌,糸状
菌,放線菌及び酵母の5つの群のそれぞれから少なくと
も一種選択された菌を含む微生物群であることとした。
また、上記乳酸菌は、ラクトバチルス,プロピオニバク
テリウム,ペディオコッカス,ストレプトコッカスの属
に属する菌から選択され、上記光合成細菌は、ロドシュ
ードモナス,ロドスピリルム,クロマチウム,クロロビ
ウムの属に属する菌から選択され、上記糸状菌は、アス
ペルギルス,ムコールの属に属する菌から選択され、上
記放線菌は、ストレプトミセス,ストレプトバーチシリ
ウム,ノカルディア,ミクロモノスポラ,ロドコッカス
の属に属する菌から選択され、上記酵母は、サッカロミ
セス,キャンディダの属に属する菌から選択されること
とした。また、上記乳酸菌は、ラクトバチルス・ブルガ
リクス,プロピオニバクテリウム・フロイデンライシ
イ,ペディオコッカス・ハロフィルス,ストレプトコッ
カス・ラクチス,ストレプトコッカス・フェカーリスの
内から選択され、上記光合成細菌は、ロドシュードモナ
ス・スフェロイデス,ロドスピリルム・ルブルム,クロ
マチウム・オケニ,クロロビウム・リミコラの内から選
択され、上記糸状菌は、アスペルギルス・ジャポニク
ス,アスペルギルス・オリーゼ,ムコール・ヒユマリス
の内から選択され、上記放線菌は、ストレプトミセス・
アルバス,ストレプトバーチシリウム・バルダチ,ノカ
ルディア・アステロイデス,ミクロモノスポラ・チャル
セ,ロドコッカス・ロドクラウスの内から選択され、上
記酵母は、サッカロミセス・セレビシェ,サッカロミセ
ス・ラクチス,キャンディダ・ユティリスの内から選択
されることとした。また、上記有効微生物群含有発酵促
進剤は、有効微生物群を有機質または無機質の粉体に定
着させることとした。そして、本発明の堆肥製造装置で
は、有機廃棄物を粉砕する粉砕機と、粉砕された有機廃
棄物と有効微生物群含有発酵促進剤と水分調整剤とを混
合する混合機と、その混合物を造粒する造粒機と、造粒
後または造粒前の前記混合物を乾燥させる乾燥機とを具
えることとした。
【0007】
【作 用】有機廃棄物を粉砕し、粉砕した有機廃棄物
に有効微生物群含有発酵促進剤と水分調整剤とを加えて
混合させる。その後、混合物を嫌気発酵させてから乾燥
させる。そのように、有効微生物群含有発酵促進剤を使
って嫌気発酵させるため、悪臭,害虫等の環境上の問題
が発生しない。また、比較的短期間で堆肥化されるた
め、大きな貯蔵設備を設けなくても発酵処理ができる。
【0008】また、上記有効微生物群は、乳酸菌,光合
成細菌,糸状菌,放線菌及び酵母の5つの群のそれぞれ
から少なくとも一種選択される。そのため、各微生物の
相互作用によって、悪臭,害虫等の発生を効率的に抑え
ると共に、効率的に発酵が行われる。
【0009】また、上記乳酸菌は、ラクトバチルス,プ
ロピオニバクテリウム,ペディオコッカス,ストレプト
コッカスの属に属する菌、特に、ラクトバチルス・ブル
ガリクス,プロピオニバクテリウム・フロイデンライシ
イ,ペディオコッカス・ハロフィルス,ストレプトコッ
カス・ラクチス,ストレプトコッカス・フェカーリスの
内から選択する。また、上記光合成細菌は、ロドシュー
ドモナス,ロドスピリルム,クロマチウム,クロロビウ
ムの属に属する菌、特に、ロドシュードモナス・スフェ
ロイデス,ロドスピリルム・ルブルム,クロマチウム・
オケニ,クロロビウム・リミコラの内から選択する。ま
た、上記糸状菌は、アスペルギルス,ムコールの属に属
する菌、特に、アスペルギルス・ジャポニクス,アスペ
ルギルス・オリーゼ,ムコール・ヒユマリスの内から選
択する。また、上記放線菌は、ストレプトミセス,スト
レプトバーチシリウム,ノカルディア,ミクロモノスポ
ラ,ロドコッカスの属に属する菌、特に、ストレプトミ
セス・アルバス,ストレプトバーチシリウム・バルダ
チ,ノカルディア・アステロイデス,ミクロモノスポラ
・チャルセ,ロドコッカス・ロドクラウスの内から選択
する。そして、上記酵母は、サッカロミセス,キャンデ
ィダの属に属する菌、特に、サッカロミセス・セレビシ
ェ,サッカロミセス・ラクチス,キャンディダ・ユティ
リスの内から選択する。そのようにすれば、最適な微生
物の相互作用によって、悪臭,害虫等の発生を最も効率
的に抑えると共に、発酵も最も効率的に行われる。
【0010】また、上記有効微生物群含有発酵促進剤
は、有効微生物群を有機質または無機質の粉体に定着さ
せたものを使用する。そのため、有機廃棄物との混合を
効率的に行うことができる。
【0011】そして、本発明の堆肥製造装置では、粉砕
機で有機廃棄物を粉砕し、粉砕された有機廃棄物と有効
微生物群含有発酵促進剤と水分調整剤とを混合機で混合
する。その混合物を造粒機で造粒し、乾燥機で造粒後ま
たは造粒前の前記混合物を乾燥させる。そのようにし
て、堆肥は、造粒され、乾燥された状態で生産されるの
で、運搬,保管等の作業性が向上する。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に、まず、本発
明で利用する有効微生物群について説明する。有効微生
物群とは、乳酸菌,光合成細菌といった酸素を必要とし
ないで活動する嫌気性菌と、糸状菌,放線菌,酵母とい
った少量の酸素の存在で活動する微好気性菌とを組み合
わせて特殊培養したものである。そして、それを使って
生ゴミ等を処理すると、それぞれの菌の相互作用によっ
て、高熱,悪臭等の発生が無く、短期間で発酵させるこ
とができるという特徴がある。
【0013】個々の菌の作用を簡単に説明すると、1つ
の考え方として、次のようなことが言える。すなわち、
乳酸菌は、それが作りだす乳酸により、有害な微生物の
活動や有機物の腐敗を抑制し、また、リグニン,セルロ
ース等の難分解性の有機物の分解に効果を表す。光合成
細菌は、植物と同様に光合成を行う細菌であるが、光合
成に必要な水素源として、悪臭物質である硫化水素(H
2 S)やアンモニア(NH3 )の水素イオンを利用す
る。その結果、悪臭物質が分解され悪臭の発生が抑制さ
れる。糸状菌は、リグニン等の分解を行う。放線菌は、
抗生物質を作りだし、病原菌を抑制して有害な細菌やカ
ビを抑制する。そして、酵母は、生理活性物質を作りだ
し、乳酸菌,放線菌等の増殖を活発にする。
【0014】乳酸菌としては、ラクトバチルス(Lactoba
cillus) ,プロピオニバクテリウム(Propionibacteriu
m) ,ペディオコッカス(Pediococcus) ,ストレプトコ
ッカス(Streptococcus) の属に属する菌、特に、ラクト
バチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)[
例、ATCC(American Type Culture Collection)11842],
プロピオニバクテリウム・フロイデンライシイ(Propion
ibacterium freudenreichii)[ 例、IFO(Institute for
Fermentation,Osaka 発酵研究所)12391] ,ペディオコ
ッカス・ハロフィルス(Pediococcus halophilus)[ 例、
IFO12172] ,ストレプトコッカス・ラクチス(Streptoco
ccus lactis)[ 例、IFO12007] ,ストレプトコッカス・
フェカーリス(Streptococcus faecalis)[ 例、IFO3971]
が好適である。
【0015】光合成細菌としては、ロドシュードモナス
(Rhodoseudomonas) ,ロドスピリルム(Rhodospirillu
m),クロマチウム(Chromatium),クロロビウム(Chlorob
ium)の属に属する菌、特に、ロドシュードモナス・スフ
ェロイデス(Rhodoseudomonas sphaeroides)[例、IFO122
03] ,ロドスピリルム・ルブルム(Rhodospirillum rubr
um)[例、IFO3986],クロマチウム・オケニ(Chromatium
okenii) ,クロロビウム・リミコラ(Chlorobium limico
la) が好適である。
【0016】糸状菌としては、アスペルギルス(Aspergi
llus) ,ムコール(Mucor) の属に属する菌、特に、アス
ペルギルス・ジャポニクス(Aspergillus japonicus)
[例、IFO4060],アスペルギルス・オリーゼ(Aspergillu
s oryzae)[ 例、IFO4075],ムコール・ヒユマリス(Muco
r hiemalis)[ 例、IFO5303]が好適である。
【0017】放線菌としては、ストレプトミセス(Strep
tomyces),ストレプトバーチシリウム(Streptoverticil
lium) ,ノカルディア(Nocardia),ミクロモノスポラ(M
icromonospora),ロドコッカス(Rhodococcus) の属に属
する菌、特に、ストレプトミセス・アルバス(Streptomy
ces albus)[ 例、ATCC3004] ,ストレプトバーチシリウ
ム・バルダチ(Streptoverticillium baldaccii)[例、AT
CC23654],ノカルディア・アステロイデス(Nocardia as
teroides)[例、ATCC19247],ミクロモノスポラ・チャル
セ(Micromonospora chalcea)[ 例、ATCC12452],ロドコ
ッカス・ロドクラウス(Rhodococcus rhodochorous)[
例、ATCC13803]が好適である。
【0018】酵母としては、サッカロミセス(Saccharom
yces) ,キャンディダ(Candida) の属に属する菌、特
に、サッカロミセス・セレビシェ(Saccharomyces cerev
isiae)[ 例、IFO0304],サッカロミセス・ラクチス(Sac
charomyces lactis)[ 例、IFO0433] ,キャンディダ・
ユティリス(Candida utilis)[ 例、IFO0396]が好適であ
る。
【0019】本発明は、このような微生物群の複数種類
を組み合わせて用いる。好ましくは、乳酸菌,光合成細
菌,糸状菌,放線菌及び酵母の各群のそれぞれから少な
くとも1種選択され、少なくとも計5種の微生物を組み
合わせて用いる。
【0020】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。まず、本発明の堆肥製造方法について説
明する。図2は、本発明の堆肥製造方法の処理手順を示
すフローチャートである。収集されてきた有機廃棄物
を、例えば5mm以下の小片に粉砕してから、水分調整
剤と発酵促進剤との混合物を添加する。その場合、水分
調整剤としては、例えば、米ぬか、ふすま等の有機質を
用いる。
【0021】発酵促進剤としては、有機質の粉体に、有
効微生物群の培養液を10%ほど混合して適当な期間
(例えば、7〜10日間)ドラム缶,プラスチック容器
等の密閉可能な容器中で嫌気発酵させたものを用いるこ
とができる。この発酵促進剤の発酵度合は、製造される
堆肥の優劣に大きく影響するが、発酵度合は、発酵促進
剤の酸性度がpH3.5〜4.5程度に、臭いは甘酸っ
ぱい芳香になったことを目安にすればよい。有機質の粉
体は、特に限定されないが、例えば、米ぬか80%に対
してコーヒーかす20%を混ぜたものを用いると、良好
な状態で発酵が進むと共に、コーヒーかすによって、米
ぬかの発酵臭を抑えることができて好適である。発酵促
進剤の他の例としては、有効微生物群の培養液にセラミ
ックス等の多孔質粉体を浸けておき、それを乾燥させた
ものを用いることもできる。また、有効微生物群それ自
体を用いることもできる。
【0022】水分調整剤と発酵促進剤の混合割合は、例
えば、水分調整剤22に対して発酵促進剤1の割合とす
る。また、水分調整剤と発酵促進剤の混合物の有機廃棄
物に対する添加量は、添加後の水分含有率が後述の造粒
処理に最も適した値(例えば、約35%)になるような
量にする。
【0023】次に、水分調整剤と発酵促進剤とを添加し
た有機廃棄物を充分に混合する。水分調整剤と発酵促進
剤とを混合した有機廃棄物は、嫌気発酵槽に入れて4〜
7日間嫌気発酵させる。しかし、有機廃棄物が予め有効
微生物群によってある程度嫌気発酵されている場合は、
特に、嫌気発酵槽を設けなくても、混合処理の過程や後
述する造粒処理,乾燥処理の過程中、更には袋詰め後、
袋の中で進む発酵で充分な場合もある。
【0024】発酵した有機廃棄物は、例えば、4〜5m
mの大きさのペレット状に造粒した後、乾燥させて袋詰
め等して出荷する。その際、乾燥処理は、水分量15%
位にするのがペレットの形がくずれず最も適している。
なお、ペレット化せずに粉状のまま乾燥処理してもよい
が、その際、袋詰めした後に袋の中で更に嫌気発酵させ
る場合は、水分量が30〜40%程度にするとよい。ま
た、袋詰めした後、一定の品質を保持する必要がある場
合は、水分量が10〜20%程度が良い。ただ、有効微
生物群により処理した堆肥の場合、含水率が30〜40
%と多少高くても、乳酸菌を中心とした再発酵となるの
で、腐敗,変質するような心配はない。
【0025】なお、粉砕,混合,嫌気発酵,造粒,乾燥
の順序は必ずしも図2の順である必要はなく、例えば、
処理する有機廃棄物の含水率が高く、粉砕が困難な場合
には、事前に水分調整剤と混合してから粉砕するように
してもよい。また、水分の多い有機廃棄物は、脱水機に
かけて脱水すること、あるいは、乾燥機にかけて水分を
50〜60%にすることも有効である。そしてまた、造
粒後の乾燥は、造粒物の形状を崩さずに乾燥しなければ
ならず、効率が悪いので、乾燥後、含水率がかなり低い
状態で造粒することも考えられる。
【0026】次に、本発明の堆肥製造装置について説明
する。図1は、本発明の概要を示すシステム構成図であ
る。図1において、1は収集トラック、2は投入ホッパ
ー、3,8,10はベルトコンベアー、4は粉砕機、5
は水分調整剤貯蔵槽、6は混合機、7は混合機排出口、
9は嫌気発酵槽、11は造粒機投入口、12は造粒機、
13は造粒機排出口、14は乾燥機、15は乾燥機排出
口である。
【0027】収集トラック1で収集した有機廃棄物また
は予め有機廃棄物を有効微生物群によりある程度嫌気発
酵させたものを投入ホッパー2に投入する。投入ホッパ
ー2に投入された有機廃棄物は、ベルトコンベアー3で
搬送して粉砕機4に投入される。粉砕機4としては、図
示しないが、例えば、粉砕部に設けた風車状の十数枚の
特殊回転刃とタンク内壁に設けた特殊固定刃との相互の
複列交叉回転により粉砕を行うものを用いることができ
る。そのような粉砕機4に投入された有機廃棄物は、例
えば、5mm以下の小片に粉砕される。
【0028】一方、水分調整剤貯蔵槽5に、前述した水
分調整剤と発酵促進剤との混合物を貯蔵しておく。粉砕
機4で粉砕された有機廃棄物と水分調整剤貯蔵槽5の水
分調整剤と発酵促進剤との混合物とを混合機6に投入し
て良く混合させる。混合機6としては、図示しないが、
例えば、含水率の異なるものでも均等に混合できるよう
に、特殊回転羽根と固定羽根とを併用し、巻き返し,切
り返し,切り砕き,反転切り起こし等の複雑な撹拌で完
全な混合を行えるようなものを用いることができる。
【0029】混合機6で混合された有機廃棄物は、ベル
トコンベアー8等により嫌気発酵槽9に投入される。嫌
気発酵槽9は、密封可能な容器を複数個設け、各容器に
は、混合機6で混合された有機廃棄物を処理日別に投入
し、その中で所定日数嫌気発酵させた後、順次造粒機1
2に送る。しかし、有機廃棄物が予め有効微生物群によ
ってある程度嫌気発酵されていて、混合処理の過程や造
粒処理,乾燥処理の過程中に進む発酵で充分な場合は、
混合機6からベルトコンベアー10で直接造粒機12に
送る。
【0030】造粒機12としては、図示しないが、例え
ば、次のようなものを用いることができる。すなわち、
造粒機投入口11で受け入れた発酵有機廃棄物を多数の
小孔(直径4〜5mm)を持つ円形状の排出口に押し出
す。そして、その排出口に接して排出口の中心軸に付い
ている回転刃が回転しながら、排出口から排出される発
酵有機廃棄物を一定の長さに細かく切断して、ペレット
状にする。ペレットの長さは、回転刃の回転速度で調整
する。
【0031】造粒機12で造粒された堆肥は、乾燥機1
4に送られる。乾燥機14としては、図示しないが、例
えば、次のようなものを用いることができる。すなわ
ち、乾燥室内にメッシュコンベアーが上下に数段設けら
れており、処理物が上段から下段に送られる間に、乾燥
室下部より送られる温風により乾燥される。乾燥の度合
いは、温風の温度と乾燥時間によって調整される。
【0032】乾燥機14で乾燥された堆肥は、袋詰めす
ることによって、運搬,保管作業等をし易くする。な
お、粉砕機4,混合機6,造粒機12,乾燥機14につ
いて、それぞれ一例を説明したが、それらに限定され
ず、他の方式のものでも適宜使用することができる。
【0033】次に、本発明の装置によって製造した堆肥
の成分分析結果の一例を示す。処理条件としては、有機
廃棄物として、家庭から排出された含水率78.3%の
生ゴミを用いた。水分調整剤は含水率18.6%の米ぬ
かを用い、発酵促進剤としては、米ぬか80%に対して
コーヒーかす20%を混ぜた粉体に、有効微生物群を1
0%ほど混合し嫌気発酵した、含水率10.5%のもの
を用い、水分調整剤と発酵促進剤との配合比率を22対
1とした。有機廃棄物と水分調整剤,発酵促進剤とを混
合した後の含水率は37.3%とし、堆肥の最終の含水
率は8.7%であった。
【0034】(1) 本発明の装置によって製造した堆肥の
成分分析結果
【表1】
【0035】(2) 比較例(日本バーク堆肥協会による完
熟バーク堆肥品質基準)
【表2】
【0036】上記表から明らかなように、本発明による
堆肥は、窒素,りん酸,カリのいずれも品質基準を大き
く越えている。また、炭素率も品質基準を大きく下まわ
っており、堆肥としての有効性を示している。この堆肥
を用いて、土壌対堆肥=9対1,8対2の条件で、二十
日大根の発芽成育テストを行ったところ、障害となる現
象は何ら認められなかった。
【0037】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の堆肥製造方法
及び製造装置によれば、悪臭,害虫等の環境上の問題が
発生せず、また、比較的短期間で堆肥化が可能なため、
大きな貯蔵設備を必要としないので、コストが低減化さ
れる。また、堆肥は、造粒され、乾燥された状態で生産
されるので、運搬,保管等の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を示すシステム構成図
【図2】 本発明の堆肥製造方法の処理手順を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 収集トラック 2 投入ホッパー 3,8,10 ベルトコンベアー 4 粉砕機 5 水分調整剤貯蔵槽 6 混合機 7 混合機排出口 9 嫌気発酵槽 11 造粒機投入口 12 造粒機 13 造粒機排出口 14 乾燥機 15 乾燥機排出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機廃棄物を粉砕する工程と、粉砕した
    有機廃棄物に有効微生物群含有発酵促進剤と水分調整剤
    とを加える工程と、前記有機廃棄物,有効微生物群含有
    発酵促進剤及び水分調整剤を混合させる工程と、有機廃
    棄物と有効微生物群含有発酵促進剤と水分調整剤との混
    合物を嫌気発酵させる工程と、発酵した上記混合物を乾
    燥させる工程、とを具えたことを特徴とする堆肥製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記有効微生物群は、乳酸菌,光合成細
    菌,糸状菌,放線菌及び酵母の5つの群のそれぞれから
    少なくとも一種選択された菌を含む微生物群であること
    を特徴とする請求項1記載の堆肥製造方法。
  3. 【請求項3】 上記乳酸菌は、ラクトバチルス,プロピ
    オニバクテリウム,ペディオコッカス,ストレプトコッ
    カスの属に属する菌から選択され、上記光合成細菌は、
    ロドシュードモナス,ロドスピリルム,クロマチウム,
    クロロビウムの属に属する菌から選択され、上記糸状菌
    は、アスペルギルス,ムコールの属に属する菌から選択
    され、上記放線菌は、ストレプトミセス,ストレプトバ
    ーチシリウム,ノカルディア,ミクロモノスポラ,ロド
    コッカスの属に属する菌から選択され、上記酵母は、サ
    ッカロミセス,キャンディダの属に属する菌から選択さ
    れたことを特徴とする請求項2記載の堆肥製造方法。
  4. 【請求項4】 上記乳酸菌は、ラクトバチルス・ブルガ
    リクス,プロピオニバクテリウム・フロイデンライシ
    イ,ペディオコッカス・ハロフィルス,ストレプトコッ
    カス・ラクチス,ストレプトコッカス・フェカーリスの
    内から選択され、上記光合成細菌は、ロドシュードモナ
    ス・スフェロイデス,ロドスピリルム・ルブルム,クロ
    マチウム・オケニ,クロロビウム・リミコラの内から選
    択され、上記糸状菌は、アスペルギルス・ジャポニク
    ス,アスペルギルス・オリーゼ,ムコール・ヒユマリス
    の内から選択され、上記放線菌は、ストレプトミセス・
    アルバス,ストレプトバーチシリウム・バルダチ,ノカ
    ルディア・アステロイデス,ミクロモノスポラ・チャル
    セ,ロドコッカス・ロドクラウスの内から選択され、上
    記酵母は、サッカロミセス・セレビシェ,サッカロミセ
    ス・ラクチス,キャンディダ・ユティリスの内から選択
    されたことを特徴とする請求項2または3記載の堆肥製
    造方法。
  5. 【請求項5】 上記有効微生物群含有発酵促進剤は、有
    効微生物群を有機質または無機質の粉体に定着させたも
    のであることを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の堆肥製造方法。
  6. 【請求項6】 有機廃棄物を粉砕する粉砕機と、粉砕さ
    れた有機廃棄物と有効微生物群含有発酵促進剤と水分調
    整剤とを混合する混合機と、その混合物を造粒する造粒
    機と、造粒後または造粒前の前記混合物を乾燥させる乾
    燥機とを具えたことを特徴とする堆肥製造装置。
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