JPH0818361A - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置

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JPH0818361A
JPH0818361A JP17167894A JP17167894A JPH0818361A JP H0818361 A JPH0818361 A JP H0818361A JP 17167894 A JP17167894 A JP 17167894A JP 17167894 A JP17167894 A JP 17167894A JP H0818361 A JPH0818361 A JP H0818361A
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amplifier
impedance
noise
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JP17167894A
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Masami Abe
雅美 阿部
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、広い範囲で送信電極制御を行うこと
のできる増幅装置の実現を目的とするものである。 【構成】増幅装置を、入力信号を増幅する増幅素子の前
段に設けられた第1の整合回路のインピーダンスを、全
体の雑音指数が最小となるように設定すると共に、当該
増幅素子の後段に設けられた第2の整合回路のインピー
ダンスを、全体の利得又は出力電力が最大となるように
設定するようにしたことにより、増幅器全体の利得の低
下を押さえて内部雑音を最小とすることができ、かくし
て広い範囲での送信電力制御を行うことのできる増幅器
を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図10及び図11) 発明が解決しようとする課題(図10及び図11) 課題を解決するための手段(図1〜図9) 作用(図1〜図9) 実施例 (1)第1実施例(図1〜図3) (2)第2実施例(図1〜図5) (3)第3実施例(図1〜図7) (4)他の実施例(図1〜図9) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は増幅装置に関し、例えば
CDMA方式を用いたセルラー電話やコードレス電話等
の無線通信端末の送信回路に用いられる増幅器に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、無線通信端末の送信回路の最終段
に用いられる電力増幅器は、例えば図10に示すように
形成されている。この図10において、1は全体として
電力増幅器を示し、入力端2は入力整合回路3を介して
電界効果型トランジスタQ1のゲート電極に接続されて
いる。また電界効果型トランジスタQ1のゲート電極は
コイルL1を介して所定の電源電圧Vg1と接続されると
共に、当該電界効果型トランジスタQ1のソース電極は
グランドGNDと接続され、かつドレイン電極は段間整
合回路4を介して後段の電界効果型トランジスタQ2の
ゲート電極と、コイルL2を介して所定の電源電圧Vd
とに接続されている。
【0004】電界効果型トランジスタQ2においては、
ゲート電極がコイルL3を介して所定の電源電圧Vg2
接続されると共に、ソース電極がグランドGNDと接続
され、かつドレイン電極が出力整合回路5を介して出力
端6と、コイルL4を介して所定の電源電圧Vd とに接
続されている。これによりこの電圧増幅器1は、入力端
1に供給される信号を、初段の電界効果型トランジスタ
Q1の及び後段の電界効果型トランジスタQ2にそれぞ
れ与えられるゲートバイアス電圧Vg1及びVg2に基づい
て、これら初段の電界効果型トランジスタQ1及び後段
の電界効果型トランジスタQ2において順次増幅し、こ
れを出力端6から出力するようになされている。
【0005】ここでこのような電力増幅器1では、通
常、出力整合回路5の入力インピーダンス(出力整合回
路5の負荷に50Ωを接続したときの入力端2からみた
出力整合回路5のインピーダンス)は、電力増幅器1が
全体として最大効率を得ることができるように、又は最
大出力電力を得ることができるように設定される。また
段間整合回路4おいては、出力インピーダンスが電界効
果型トランジスタQ2の入力における反射損失を最大と
するように設定され、かつ入力インピーダンスが電界効
果型トランジスタQ1の出力における反射損失を最大と
するように設定される。さらに入力整合回路3の出力イ
ンピーダンスは、電界効果型トランジスタQ1の入力に
おける反射損失を最大とするように設定される。
【0006】このように従来の送信回路に用いられいた
電力増幅器1は、システムからの要求がないことから雑
音指数を考慮した設計は行われておらず、効率及び利得
のみを最適化した設計が行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする手段】ところで、近年、符号
分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Acc
ess )方式を用いたセルラー電話が提案され、実用化さ
れようとしている。またCDMA方式を用いた無線通信
システムが数多く提案されている。図11は、このよう
なCDMA方式を用いた無線通信端末の送信回路部10
の構成の一例を示すものである。実際上この送信回路部
10では、入力端11に供給される情報信号S1を変調
器12においてスペクトラム拡散し、任意の周波数で変
調することにより変調信号S2を得、これを利得可変回
路13に送出する。
【0008】利得可変回路13は、受信回路又は基地局
等の送信電力情報源14から与えられる送信電力情報S
3に基づいて利得を変化させると共に、当該利得に応じ
て変調信号S2を増幅し、これを増幅変調信号S4とし
て周波数変換器15に送出する。これにより利得変調回
路13は、送信する出力電力を変化させて基地局におけ
る複数の端末からの受信電力を均等にさせ得るようにな
され、かくして遠近問題による回線容量の低下を未然に
防止し得るようになされている。周波数変換器15は増
幅変調信号S4を設定された所定の周波数に変換し、こ
れを送信信号S5として電力増幅器16及びアンテナ1
7をそれぞれ順次介して発信する。これによりこの送信
回路部10は、供給された情報信号S1を広い周波数帯
域で送信し得るようになされている。
【0009】ところが、図11に示した各回路12、1
3、15、16は、それぞれ内部において雑音を発生す
る。従つて入力端11に供給された情報がアンテナ17
を介して送信されるまでの間に、この情報に対して各回
路12、13、15、16において発生した内部雑音が
順次加わり、変調器12の出力における信号対雑音比が
電力増幅器16の出力においては劣化する問題があつ
た。この場合利得可変回路13が高い利得を持つている
ときには、利得可変回路13の後段の回路15、16の
内部雑音の信号対雑音比への影響は小さく、利得可変回
路13の雑音指数が支配的となる。
【0010】これに対して、利得可変回路13の利得が
低いときには、後段の回路15、16の内部雑音は無視
できなくなり、信号対雑音比が大きく劣化するために、
周波数変換回路15及び電力増幅器16の雑音指数が低
いことが望まれる。このような場合、周波数変換器15
は利得可変回路13の広い振幅範囲の信号が入力される
ために高い変換利得を持つことができず、従つて電力増
幅16の低雑音特性がより望まれる。
【0011】実際上、信号対雑音比の劣化は基地局にお
ける受信感度を低下させる原因となる。すなわち信号対
雑音比の制限により、利得可変回路13の利得可変幅の
下限が決まるということができるからである。しかしな
がらCDMA方式に用いられる電力増幅器16は、上述
のように雑音指数を考慮した設計は行われておらず、効
率及び利得のみを最適化しているために電力増幅器16
の雑音指数について改善の余地があつた。従つて利得可
変回路13の利得が低い場合にも、信号対雑音比の劣化
を最小限とするために、内部雑音の低い送信電力増幅器
16を実現できれば、結果として広い範囲で送信電力制
御を行うことができるものと考えられる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、広い範囲で送信電極制御を行うことのできる増幅装
置を実現しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、増幅装置(20)、(30)、
(50)、(60)が、入力信号を増幅する増幅素子
(Q10)、(Q1、Q2)と、増幅素子(Q10)、
(Q1、Q2)の前段に設けられ、インピーダンスが全
体の雑音指数を最小とするように設定された第1の整合
回路(22)、(51)、(61)と、増幅素子(Q1
0)、(Q1、Q2)の後段に設けられ、インピーダン
スが全体の利得又は出力電力を最大とするように設定さ
れた第2の整合回路(23)、(4、52)、(4、6
2)とを有するようにした。
【0014】また本発明においては、増幅素子(Q1
0)、(Q1)に直列に接続された帰還回路(46)、
(61)を設けるようにした。
【0015】さらに本発明においては、増幅素子(Q1
0)、(Q1、Q2)はトランジスタでなるようにし
た。
【0016】さらに本発明においては、入力信号を増幅
する複数段の増幅部(L20、Q20)、(L22、Q
21)からなる増幅装置において、少なくとも初段の増
幅部のバイアス条件を全体の雑音指数が最小となるよう
に設定するようにした。
【0017】さらに本発明においては、初段の増幅部の
さらに前段に設けられた整合回路(42)のインピーダ
ンスを、増幅素子(Q20)の信号源インピーダンスが
全体の雑音指数を最小とするように設定するようにし
た。
【0018】
【作用】第1の整合回路(22)、(51)、(61)
のインピーダンスを、全体の雑音指数が最小となるよう
に設定すると共に、第2の整合回路(23)、(4、5
2)、(4、62)のインピーダンスを、全体の利得又
は出力電力が最大となるように設定するようにしたこと
により、増幅器(20)、(30)、(50)、(6
0)全体の利得の低下を押さえて内部雑音を最小とする
ことができ、かくして広い範囲での送信電力制御を行う
ことのできる増幅器を実現できる。
【0019】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0020】(1)第1実施例 図1において、20は全体として増幅器を示し、入力端
21は入力整合回路22を介して電界効果型トランジス
タQ10のゲート電極と接続されている。また電界効果
型トランジスタQ10のゲート電極はコイルL10を介
して所定の電源電圧Vg10 と接続されていると共に、当
該電界効果型トランジスタQ10のソース電極はグラン
ドGNDと接続され、かつドレイン電極が出力整合回路
23を介して出力端24と、コイルL11を介して所定
の電源電圧Vd とにそれぞれ接続されている。
【0021】これによりこの増幅器20では、入力端2
1に供給される信号を電界効果型トランジスタQ10の
ゲートバイアス電圧Vg10 に応じて増幅し、これを出力
端24から出力するようになされている。この場合入力
整合回路22は、そのインピーダンスが電界効果型トラ
ンジスタQ10の信号源インピーダンスを増幅器20の
雑音指数を最小とする値(Zmin)に選定されており、
また出力整合回路23は、そのインピーダンスが電界効
果型トランジスタQ10の負荷側インピーダンスを出力
電力最大とし、又は電力利得最大とするような値に選定
されている。
【0022】これによりこの増幅器20では、入力整合
回路22によつて増幅器20全体としての内部雑音を低
減する一方、この際低下する利得の低下を出力整合回路
23において補うようになされている。この実施例の場
合、入力整合回路22及び出力整合回路23は、それぞ
れインダクタンス、キヤパシタンス、抵抗などの集中定
数素子や分布定数回路から形成されている。
【0023】以上の構成において、一般にトランジスタ
の雑音指数Fは、トランジスタの最小雑音指数をFmin
、雑音抵抗をRn 、最適雑音アドミタンスをYon(=
1/Zmin )、信号源アドミタンスをYg (=Zg )及
び信号源コンダクタンスをGgとすると、次式
【数1】 で表すことができる。この(1)式からも明らかなよう
に、トランジスタには雑音指数Fを最小とするような最
適な信号源インピーダンスが存在する。
【0024】ここで定雑音指数を示す信号源インピーダ
ンスの軌跡円の一例を図2に示す。この図2において、
□の点は増幅器20の雑音指数を最小とするインピーダ
ンスZmin を示しており、f1〜f8はこの点を中心
に、それぞれ0.25〔dB〕、 0.5〔dB〕、 1.0〔dB〕、
1.5〔dB〕、 2.0〔dB〕、 2.5〔dB〕、 3.0〔dB〕、 6.
0〔dB〕ずつ最小雑音指数から増加する信号源インピー
ダンスの軌跡を示している。一方、従来の電力増幅器1
(図11)においては、入力の反射損失を最大とするよ
うに、
【数2】 に設定されていた。
【0025】ここで図2で示した例と同じトランジスタ
(バイアス条件も同じ)について、定入力損失を示す信
号源インピーダンスの軌跡円を図3に示す。この図3に
おいてf10、f11は、入力反射損失が5〔dB〕及び10
〔dB〕増加する信号源インピーダンスの軌跡を示してい
る。この図2及び図3からも明らかなように、この実施
例の増幅器20によれば、増幅器全体としての雑音指数
を低減でき、かくして内部雑音を最小とすることができ
る。またこの増幅器20を導入するシステムの仕様によ
つては、信号源インピーダンス値を雑音指数を最小にす
るインピーダンス値と、入力反射損失を最小にするイン
ピーダンス値の中間に設定することもできる。
【0026】以上の構成によれば、入力信号を増幅する
電界効果型トランジスタQ10の信号源インピーダンス
を増幅器20全体の雑音指数を最小とするように入力整
合回路22を設定すると共に、当該電界効果型トランジ
スタQ10の負荷インピーダンスを当該増幅器20全体
の利得、効率又は出力電力が最大となるように出力整合
回路23を設定するようにしたことにより、増幅器20
の利得の低下を押さえて内部雑音を最小とすることがで
き、かくして広い範囲での送信電力制御を行うことので
きる増幅器を実現できる。
【0027】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図2は、第2
実施例の増幅器30を示し、電界効果型トランジスタQ
10のソース電極がリアクタンス素子31を介してグラ
ンドGNDに接続されていることを除いて第1実施例の
増幅器20と同様に構成されている。
【0028】以上の構成において、第1実施例の増幅器
20では、雑音指数の最小化により入力反射損失が増加
するという問題点があつた。この問題点に対する第2実
施例の有用性を図5に示す。ここで図5は、リアクタン
ス素子31としてインダクタンスを用い、そのインダク
タンス値を0から6〔nH〕まで1〔nH〕ステツプで変化
させたときの電界効果型トランジスタQ10から信号源
側をみたインピーダンス点をスミスチヤート上に示した
ものである。
【0029】これらのデータD1〜D7は図5では□で
プロツトされている。インダクタンスが0〔nH〕のとき
のデータD1は、インダクタが接続されていない場合と
等価であり、第1実施例の増幅器20と等価である。ま
た、図5には、雑音指数が最小となるインピーダンス点
が+で示されているが、この図5からも分かるように、
インダクタンスが増加すると□のプロツトと+のプロツ
トが近づく。このことは、反射損失を増加させると共に
雑音指数を最小にできることを意味している。
【0030】従つてこの増幅器30のように、第1実施
例の増幅器20を構成する電界効果型トランジスタQ1
0のソース電極及びグランドGND間に直列帰還のイン
ダクタンス素子31を付加することで増幅器30の雑音
指数を低下させることができる一方、反射損失を増加さ
せることができる。
【0031】以上の構成によれば、第1実施例の増幅器
20に対して電界効果型トランジスタQ10のソース電
極及びグランドGND間に直列帰還のインダクタンスを
付加するようにしたことにより、雑音指数の低下と高反
射損失を同時に行うことができ、かくして広い範囲での
送信電力制御を行うことのできる増幅器を実現できる。
【0032】(3)第3実施例 図6は、第3実施例の増幅器40を示し、入力端41が
入力整合回路42を介して電界効果型トランジスタQ2
0のゲート電極に接続されている。この電界効果型トラ
ンジスタQ20のゲート電極には、コイルL20を介し
て所定の電源電圧Vg20 と接続されていると共に、当該
電界効果型トランジスタQ20のソース電極はリアクタ
ンス素子46を介してグランドGNDに接続され、かつ
ドレイン電極がコイルL21を介して所定の電源電圧V
d と段間整合回路43を介して電界効果型トランジスタ
Q21のゲート電極とに接続されている。
【0033】この電界効果型トランジスタQ21のゲー
ト電極にはコイルL22を介して所定の電源電圧Vg21
に接続されていると共に、当該電界効果型トランジスタ
Q21のソース電極はグランドGNDに接続され、かつ
ドレイン電極がコイルL23を介して所定の電源電圧V
d と、出力整合回路44を介して出力端45とに接続さ
れている。これによりこの増幅器40は、入力端41に
供給される信号を、初段の電界効果型トランジスタQ2
0に与えられるゲートバイアス電圧Vg20 と、後段の電
界効果型トランジスタQ21に与えられるゲートバイア
ス電圧Vg21 とに基づいて増幅し、これを出力端45を
介して出力するようになされている。
【0034】この場合初段の電界効果型トランジスタQ
20に与えるゲートバイアス電圧Vg20 は、当該増幅器
40全体の雑音指数が最小となる値に選定されており、
また後段の電界効果型トランジスタQ21に与えるゲー
トバイアス電圧Vg21 は従来の増幅器1(図11)と同
様に高効率又は高出力電力を得られるように選定されて
いる。ここで図7に、ドレイン電力に対する一般的なト
ランジスタの雑音指数の変化の一例を示す。この図7か
らも明らかなように、雑音指数最小となるドレイン電力
(以下、これを最小ドレイン電流と呼ぶ)が存在する。
【0035】従つてこの増幅器40では、初段の電界効
果型トランジスタQ20に図7において点Pで示した最
小ドレイン電流が流れるように、ゲートバイアス電圧V
g20を設定しており、これにより増幅器40の雑音指数
を最小にしている。
【0036】以上の構成によれば、初段の電界効果型ト
ランジスタQ20に与えるゲートバイアス電圧Vg20
当該増幅器40の雑音指数が最小となるように選定する
と共に、後段の電界効果型トランジスタQ21に与える
ゲートバイアス電圧Vg21 を当該増幅器40が高効率又
は高出力電力を得られるように選定するようにしたこと
により、第1実施例の増幅器と同様に増幅器40全体と
しての内部雑音を最小とすることができ、かくして広い
範囲での送信電力制御を行うことのできる増幅器を実現
できる。
【0037】(4)他の実施例 なお上述の第1〜第3実施例においては、電界効果型ト
ランジスタQ10、Q20、Q21として電界効果型ト
ランジスタを用いるようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、バイポーラトランジスタを用い
るようにしても良く、この場合においても同様の効果を
得ることができる。またバイポーラトランジスタ以外
の、入力信号を増幅するような他の増幅素子も適用する
ことができる。
【0038】また上述の第1実施例においては、本発明
を電界効果型トランジスタQ10を1個用いた1段増幅
器20に適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、電界効果型トランジスタQ10等
の増幅素子を2個以上用いた多段型の増幅器にも本発明
を適用することができる。例えば2段増幅器の場合、図
10との対応部分に同一符号を付した図8のように増幅
器50を構成し、電界効果型トランジスタQ1の信号源
インピーダンスを増幅器50の雑音指数が最小となるよ
うに入力整合回路51を設定すると共に、電界効果型ト
ランジスタQ2の負荷インピーダンスを増幅器50の利
得、効率又は出力電力が最大となるように段間整合回路
4及び又は出力整合回路52を設定するようにすれば良
い。この場合においても第1実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0039】また後段の電界効果型トランジスタQ2に
対しても初段の電界効果型トランジスタQ1と同様に本
発明を適用するようにしても良く、このようにすること
によつてより一層雑音特性を向上させることができる。
3段以上の場合にも同様にすれば良い。
【0040】さらに上述の第2実施例においては、本発
明を電界効果型トランジスタQ10を1個用いた1段増
幅器30に適用するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、電界効果型トランジスタQ10
等の増幅素子を2個以上用いた多段型の増幅器にも本発
明を適用することができる。例えば2段増幅器の場合、
図8との対応部分に同一符号を付した図9に示すよう
に、増幅器50(図8)の電界効果型トランジスタQ1
のソース電極及びグランドGND間にリアクタンス素子
61を負荷するようにして増幅器60を構成すれば良
く、このようにしても第2実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0041】またこの場合においても、後段の電界効果
型トランジスタQ2に対してさらに本発明を適用するよ
うにしても良く、このようにすることによつてより一層
雑音特性を向上させることができる。3段以上の場合に
も同様にすれば良い。
【0042】さらに上述の第3実施例においては、入力
整合回路42の設定についての言及はなされていない
が、当該入力整合回路42を例えば第1及び第2実施例
のように、そのインピーダンスを電界効果型トランジス
タQ20の信号源インピーダンスを増幅器40の雑音指
数を最小とするような値に選定するようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、増幅装置
を、入力信号を増幅する増幅素子の前段に設けられた第
1の整合回路のインピーダンスを、全体の雑音指数が最
小となるように設定すると共に、当該増幅素子の後段に
設けられた第2の整合回路のインピーダンスを全体の利
得又は出力電力が最大となるように設定するようにした
ことにより、増幅器全体の利得の低下を押さえて内部雑
音を最小とすることができ、かくして広い範囲での送信
電力制御を行うことのできる増幅器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による増幅器の全体構成を示す接続
図である。
【図2】定雑音指数を示す信号インピーダンスの軌跡円
の一例を示す特性曲線図である。
【図3】定入力損失を示す信号源インピーダンスの軌跡
円の一例を示す特性曲線図である。
【図4】第2実施例による増幅器の全体構成を示す接続
図である。
【図5】電界効果型トランジスタから信号源をみたイン
ピーダンス点を変化を示すグラフである。
【図6】第3実施例による増幅器の全体構成を示す接続
図である。
【図7】電界効果型トランジスタのドレイン電流と最小
雑音指数及び利得との関係を示す特性曲線図である。
【図8】他の実施例による増幅器の全体構成を示す接続
図である。
【図9】他の実施例による増幅器の全体構成を示す接続
図である。
【図10】従来の増幅器の構成を示す接続図である。
【図11】CDMA方式を用いた無線通信端末の送信回
路部の構成例を示すブロツク図である。
【符号の説明】
20、30、40、50、60……増幅器、22、4
2、51、61……入力整合回路、23、44、52、
62……出力整合回路、Q1、Q2、Q10、Q20、
Q21……電界効果型トランジスタ、Vg1、Vg2、Vg
10 、Vg11 、Vg20 、Vg21 ……ゲートバイアス電
圧。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を増幅する増幅素子と、 上記増幅素子の前段に設けられ、インピーダンスが全体
    の雑音指数を最小とするように設定された第1の整合回
    路と、 上記増幅素子の後段に設けられ、インピーダンスが全体
    の利得又は出力電力を最大とするように設定された第2
    の整合回路とを具えることを特徴とする増幅装置。
  2. 【請求項2】上記増幅素子に直列に接続された帰還回路
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  3. 【請求項3】上記増幅素子はトランジスタでなることを
    特徴とする請求項1に記載の増幅装置。
  4. 【請求項4】入力信号を増幅する複数段の増幅部からな
    る増幅装置において、 少なくとも初段の上記増幅部のバイアス条件を全体の雑
    音指数が最小となるように設定したことを特徴とする増
    幅装置。
  5. 【請求項5】上記初段の上記増幅部のさらに前段に設け
    られた整合回路のインピーダンスを、全体の雑音指数を
    最小とするように設定するようにしたことを特徴とする
    請求項4に記載の増幅装置。
JP17167894A 1994-06-30 1994-06-30 増幅装置 Pending JPH0818361A (ja)

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JP17167894A JPH0818361A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 増幅装置

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