JPH11251934A - 携帯電話機の送信電力制御方式 - Google Patents

携帯電話機の送信電力制御方式

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JPH11251934A
JPH11251934A JP5469598A JP5469598A JPH11251934A JP H11251934 A JPH11251934 A JP H11251934A JP 5469598 A JP5469598 A JP 5469598A JP 5469598 A JP5469598 A JP 5469598A JP H11251934 A JPH11251934 A JP H11251934A
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supply voltage
amplifier
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power supply
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】CDMA方式で要求される広範囲のダイナミッ
クレンジの制御に対応出来る、効率の良い電力制御装置
を実現する。 【解決手段】携帯電話機の送信電力増幅器を多段接続の
構成とし、その出力電力を制御するために、要求される
各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動作させ
る電源電圧をあらかじめ定めておき、この各出力電力に
対応した電源電圧のデータをテーブルにとして保持する
電力データ保持手段、基地局との交信のための送信電力
が決まると電力データ保持手段より基地局との交信のた
めの送信電力に対応した電力増幅器の電源電圧の値を読
み出して電力増幅器の電源電圧を電力データ保持手段よ
り読み出した値に制御する電源電圧制御手段とを使用し
て、CDMA方式で要求される広範囲のダイナミックレ
ンジの制御に対応出来る、効率の良い電力制御装置を実
現したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CDMA方式携帯
電話機の送信電力制御方式に関する。本発明の携帯電話
機の送信電力制御方式は、携帯電話機の電力増幅器を多
段接続として、増幅器が常に最大効率になるよう電力増
幅器に印加する電源電圧を予めテーブルに収めておき、
増幅器に印加する電圧をテーブルより読み出して制御す
るようにした携帯電話機のシステムである。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式の携帯電話では複数の端末
が同じ周波数を用いて通信を行い、拡散符号を変えるこ
とで多重化通信を行なっている。この場合、各携帯電話
機の端末から基地局への通信においては、特定の端末か
らの電波の電カが他の端末からの電カよりも強いと、電
力の弱い方の電波の信号がマスクされてしまい受信でき
なくなることがあるので、基地局において受信される各
端末から電波の電力が等しくなるように、各端末の送信
電力を制御するようにている。このために、各端末での
送信電力制御は0.5からldBのstepで、約80
dBの制御範囲が要求されている。この値は、従来の携
帯電話のPDC方式における、出力電力制御が4dBの
stepで6段階(24dB)であるのに比べると、C
DMA方式では要求されるダイナミックレンジの制御範
囲が大幅になっていることがわかる。
【0003】また、PDC方式では最大出力(+28d
Bm)での通話がほとんどであるのに対し、CDMA方
式では最大出力(+23dBm)の10dB下(+13
dBm)程度にて無線路の回線が接続されるので、CD
MA方式では、その使用勝手から中電力での効率も十分
考慮する必要がある。従来のPDC方式の携帯電話にお
ける電力制御は、送信電力制御信号に基づいて、予め決
まっている制御値から増幅器のGate電圧のみを可変
させ、出力する増幅器が一般的であるが、CDMA方式
の広範囲の電力制御には不充分であるた。このため、C
DMA方式では、図6に示すように、増幅器Amp1と
Amp2とを多段結合した電力増幅器の一方の増幅器A
mp2をスイッチSW1,SW2によりバイパスさせる
ことにより、電力の制御を行なうような方法も使用され
ている。このようなバイパス方式の増幅器においては、
増幅器Amp1の電力では不充分な中電力送信の時には
全ての増幅器をONにしなければならないため効率が良
くないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のPDC方式の携
帯電話における電力制御に使用されている増幅器のGa
te電圧のみを可変させ出力を調整する方法ではCDM
A方式の広範囲の電力制御には不充分であり、又、電力
増幅器の一部をバイパスさせることにより電力の調整を
行なうような電力制御方法は効率が良くないという問題
がある。このために、従来の方法では広範囲のダイナミ
ックレンジの電力制御を効率良く行なうことは困難であ
り、特に使用頻度の多い中電力での効率が充分ではなか
った。本発明は、このような従来の携帯電話における電
力増幅器における電力制御の問題点を改善し、CDMA
方式で要求される広範囲のダイナミックレンジの制御に
対応出来る、効率の良い電力制御装置を実現することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の携帯電話機の送
信電力制御方式は、携帯電話機の送信電力増幅器を多段
接続の構成とし、その出力電力を制御するために、要求
される各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動
作させる電源電圧をあらかじめ定めておき、この各出力
電力に対応した電源電圧のデータをテーブルにとして保
持する電力データ保持手段、基地局との交信のための送
信電力が決まると電力データ保持手段より基地局との交
信のための送信電力に対応した電力増幅器の電源電圧の
値を読み出して電力増幅器の電源電圧を電力データ保持
手段より読み出した値に制御する電源電圧制御手段とを
使用して、CDMA方式で要求される広範囲のダイナミ
ックレンジの制御に対応出来る、効率の良い電力制御方
式を実現したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
【実施例】図1は、本発明の携帯電話機の送信電力制御
方式を適用した、CDMA方式の一般的なデジタル携帯
電話機の端末の一例を示すブロック線図である。図1に
おいて、ANはアンテナ、ATはアンテナ共用器であ
る。RCは携帯電話機の受信部、BCは送信部である。
MOは携帯電話機の変復調部、ADは音声処理部、CO
Nは制御部で、電力の制御値をきおくしたROMを持っ
ている。SPはスピーカー、MCはマイクである。
【0007】基地局からの電波はアンテナANにより受
信され、アンテナ共用器ATを介して受信部RCに加え
られ高周波信号の処理が行われ、変復調部MOにより復
調され音声処理部ADにより音声信号に変換されスピー
カーSPに送られる。又、携帯電話機より、基地局に信
号を送る場合には、マイクMCの加えられる音声情報
が、音声処理部ADにより電気信号に変換され、変復調
部MOにより変調されて送信部BCに加えられる。送信
部BCにおいては、変復調部MOの送信信号を電力増幅
して、アンテナ共用器ATを介してアンテナANより基
地局に向けて送信される。CDMA通信方式では、送信
電力は、RSSI受信電力値に対して73dBm補正し
たし電力を初期値とすることが決められている。例え
ば、RSSIが−80dBmであった場合、初期送信電
力は、−(−80)−73=7dBm となる。
【0008】基地局との交信が開始された後の送信電力
制御は、基地局から適正な値の指示を受け、0.5dB
mのstepで出力電力を上下に変更して、基地局にお
いて受信される端末から電波の電力が一定の値になるよ
うに、±24dBの電力範囲電力を制御する。このた
め、携帯電話機の送信電力は、基地局との交信の開始時
には、受信電力を基に決まり、交信中は、基地地局から
の指示値により現在必要な送信出力を知ることが出来
る。本発明では、携帯電話機の送信電力増幅器を常に最
適の効率で動作させるため、現在必要な送信電力の値に
対する、電力増幅器の各段に適正な電源を制御部CON
のROMにテーブルとして設定して置くことにより効率
の良い電力制御を行なうよにしたものである。
【0009】図2は、図1の携帯電話機の送信電力制御
方式を適用した携帯電話機の送信部の電力増幅器の構成
を示す電気的接続図である。図2において、INは増幅
される送信信号の入力端子、OUTは増幅された送信信
号の出力端子である。AP1,AP2は電力増幅器、D
C1,DC2はDC−DCコンバータである。Eは定電
圧源、GTは電力増幅器AP1,AP2のゲート電源で
ある。CNSは、DC−DCコンバータのDC1,DC
2に対する電力制御信号の入力端子である。入力端子I
Nは電力増幅器AP1の入力に接続されている。電力増
幅器AP1の出力は電力増幅器AP2の入力に接続され
電力増幅器AP2の出力は出力端子OUTに接続されて
いる。定電圧源Eは、DC−DCコンバータのDC1,
DC2の入力に接続されている。DC−DCコンバータ
DC1の出力は電力増幅器AP1に加えられ、DC−D
CコンバータDC2の出力は電力増幅器AP2に加えら
れている。又、電力増幅器AP1と電力増幅器AP2は
ゲート電源GTに接続されている。DC−DCコンバー
タのDC1,DC2はその出力電圧の値が電力制御信号
の入力端子CNSの信号により制御される。
【0010】このように構成された電力増幅器の動作を
説明すると次の通りである。CDMA通信方式では、送
信電力は、RSSI受信電力値に対して、73dBm補
正したし電力を初期値とすることに定められている。例
えば、RSSIが−80dBmであった場合、初期送信
電力は、−(−80)−73=7dBm となる。この
後の送信電力制御は、基地局から適正な値の指示を受
け、0.5dBmstepで出力電力が上下し、その電
力範囲は、±24dBである。このため、受信電力を基
に、基地地局からの指示値により現在移動機が必要な送
信出力を知ることが可能である。本発明では、送信部の
電力増幅器を常に最適の効率で動作させるため、現在必
要な送信電力の値から増幅器の各段に適正な電源を供給
するように、あらかじめ各送信電力の値に応じた増幅器
AP1,AP2の各段の適正な電源電圧の値を計算して
おき、この値を制御部のROMにテーブルとして設定さ
れている。
【0011】基地局との交信のための送信電力が決まる
と、図1の回路の制御部CONのROMにテーブルより
基地局との交信のための送信電力に対応した電力増幅器
の電源電圧の値を読み出して電力増幅器AP1,AP2
の電源電圧をROMにテーブルより読み出した値に制御
することにより、常に効率の良い送信を行なうことが出
来る。例えば、増幅器AP1,AP2のの利得を10d
Bとしすると、電源電圧Vddに対して最適効率のの得
られる出力電力が増幅器ごとに求められる。 入力= 5dBの場合、 増幅器AP1の出力= 15dB 増幅器AP2の出力= 25dB (最大出力) 入力= 0dBの場合、 増幅器AP1の出力= 10dB 増幅器AP2の出力= 20dB 入力=−30dBの場合、増幅器AP1の出力=−20dB 増幅器AP2の出力=−10dB このようにして、電力増幅器が扱う最終の出力電力によ
り、予め設けられたテーブルを参照することで、それぞ
れの増幅器に最適の電源電圧を供給することが出来る。
【0012】尚、図2の実施例のでは、電力増幅器AP
1と電力増幅器AP2の電源電圧を共に変える例につい
て説明したが、要求される送信電力の値によっては、電
力増幅器AP1と電力増幅器AP2のいずれか一方の電
源電圧を変えるようにすることも出来る。図4は、電力
増幅器の、入力電圧に対する出力電圧の関係を示した図
である。図4において、横軸は入力電力(dBm)を、
縦軸は出力電力(dBm)を示し、点線は電力増幅器の
線形動作ラインを示している。VddA,VddB,V
ddCは各段の増幅器に与える電源電圧の値を示し、
a,b,cは増幅器の飽和点を示している。各電源電圧
の間の関係は、VddA<VddB<VddCである。
各段の増幅器に与える電源電圧Vdd高低により、増幅
器飽和点a,b,cは変化する。
【0013】図5は、電力増幅器の電源電圧の値を変化
させた場合の効率を示した図である。図5において、横
軸は入力電力(dBm)を、縦軸は効率(%)を示して
いる。VddA,VddB,VddCは増幅器に与える
電源電圧の値を示している。各電源電圧の間の関係は、
VddA<VddB<VddCである。図5のデータ
は、増幅器に与える電源電圧が小さくなるにつれて、効
率の良い入力電力、即ち増幅器の動作点も下がって来る
ことを示している。図4と図5より言えるのは、Vdd
が低い程消費する電流も少なく済み、予め出力電力が分
かっているなら、飽和点を越えない動作範囲で供給する
電圧を制御するようにシステムを構築することが効率の
良い電力増幅器を実現出来ることである。このために、
予め予想される電力増幅器の各段階出力電力に対して、
それぞれ最適の増幅器の電源電圧を計算し、この電力増
幅器の各出力電力と電源電圧の対応リストをテーブルと
して作成して、これを制御部のROMに記憶させてお
く。送信時に送信電力が決まると、この電力の対応した
各電力増幅器の電源電圧をROMのテーブルより読み出
して、この値を基に各段に適正な電圧を供給することに
より、常に効率の良い電力増幅を行いううことが出来
る。
【0014】図3は、図1の携帯電話機の送信電力制御
方式を適用した携帯電話機の送信部の電力増幅器の他の
実施例を示す構成を示す電気的接続図である。図3にお
いて、INは増幅される送信信号の入力端子、OUTは
増幅された送信信号の出力端子である。AP1,AP2
は電力増幅器、DC1,DC2,DC3はDC−DCコ
ンバータである。Eは定電圧源、GTは電力増幅器AP
1,AP2のゲート電源である。CNSは、DC−DC
コンバータのDC1,DC2,DC3に対する電力制御
信号の入力端子である。入力端子INは電力増幅器AP
1の入力に接続されている。電力増幅器AP1の出力は
電力増幅器AP2の入力に接続され電力増幅器AP2の
出力は出力端子OUTに接続されている。定電圧源E
は、DC−DCコンバータのDC1,DC2の入力に接
続されている。DC−DCコンバータDC1の出力は電
力増幅器AP1に加えられ、DC−DCコンバータDC
2の出力は電力増幅器AP2に加えられている。又、電
力増幅器AP1と電力増幅器AP2は、DC−DCコン
バータのDC3を介してゲート電源GTに接続されてい
る。DC−DCコンバータのDC1,DC2,DC3は
その出力電圧の値が電力制御信号の入力端子CNSの信
号により制御される。
【0015】このように構成された電力増幅器の動作を
説明すると次の通りである。図2の実施例と、図3の実
施例との相違点は、図2の実施例の回路では、電力増幅
器AP1と電力増幅器AP2は、直接ゲート電源GTに
接続されていたが、図3の実施例の回路では、電力増幅
器AP1と電力増幅器AP2は、DC−DCコンバータ
のDC3を介してゲート電源GTに接続されている点で
ある。このような構成の相違により、図3の実施例で
は、次のような付加的な効果が得られる。電力増幅器A
P1と電力増幅器AP2が、直接ゲート電源GTに接続
されている図2の回路では、そのゲート電源GTの電圧
は固定であるため、電力増幅器AP1と電力増幅器AP
2の電力は、その電源電圧の変更だけにより行われてい
たが、、図3の実施例の回路では、電力増幅器AP1と
電力増幅器AP2のゲート電源GTの電圧も、DC−D
CコンバータのDC3により変化することが出来るの
で、ゲート電源の電圧を変えることによっても、電力増
幅器AP1と電力増幅器AP2の電力の変更を行なうこ
とが出来る。このため、図3の実施例の回路では図2の
回路にくらべてより広範囲の出力電力の変更を効率良く
行なうことが可能になる。
【0016】尚、図3の実施例のでは、電力増幅器AP
1と電力増幅器AP2のゲート電源GTの電圧を共に変
える例について説明したが、要求される送信電力の値に
よっては、電力増幅器AP1と電力増幅器AP2のいず
れか一方のゲート電源GTの電圧を変えるようにするこ
とも出来る。このようにして、本発明の携帯電話機の送
信電力制御方式では、送信時に最も電流消費が多い送信
部の電力増幅器に対し、常に最適の電力制御を行うこと
で、従来の方式では実施できていない低出力時において
も効率よく動作させることができる。
【0017】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の携帯電話機の送信電力制御方式は、携帯電話機の送信
電力増幅器を多段接続の構成とし、その出力電力を制御
するために、要求される各出力電力の値に対応した最適
効率になるよう動作させる電源電圧をあらかじめ定めて
おき、この各出力電力に対応した電源電圧のデータをテ
ーブルにとして保持する電力データ保持手段、基地局と
の交信のための送信電力が決まると電力データ保持手段
より基地局との交信のための送信電力に対応した電力増
幅器の電源電圧の値を読み出して電力増幅器の電源電圧
を電力データ保持手段より読み出した値に制御する電源
電圧制御手段とを使用して、CDMA方式で要求される
広範囲のダイナミックレンジの制御に対応出来る、効率
の良い電力制御装置を実現出来る。
【0018】このため、本発明の携帯電話機の送信電力
制御方式を適用した携帯電話機では、送信時に最も電流
消費が多い送信部の電力増幅器に対し、常に最適の電力
制御を行うことで、従来の方式では実施できていない低
出力時においても効率よく動作させることができる。こ
のことは、最大出力を送信する機会が少ないCDMA方
式にとっては極めて有利であり、本発明により、低出力
時にも効率を良くできることで、従来の方式を採用する
携帯電話機と比較し極めて消費電流を少なくすることが
出来るので、バッテリーの動作時間が長くなり、この結
果連続通話時間をより長くすることができので使い勝手
の良い携帯電話機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機の送信電力制御方式を適用
した、CDMA方式の一般的なデジタル携帯電話機の端
末の一例を示すブロック線図である。
【図2】図1の携帯電話機の送信電力制御方式を適用し
た携帯電話機の送信部の電力増幅器の構成を示す電気的
接続図である。
【図3】図1の携帯電話機の送信電力制御方式を適用し
た携帯電話機の送信部の電力増幅器の他の実施例を示す
構成を示す電気的接続図である。
【図4】電力増幅器の、入力電圧に対する出力電圧の関
係を示した図である。
【図5】電力増幅器の電源電圧の値を変化させた場合の
効率を示した図である。
【図6】従来の携帯電話機の電力増幅器の一例を示す図
である。
【符号の説明】
AN・・・アンテナ, AT・・・アンテナ共用
器, RC・・・携帯電話機の受信部, BC
・・・送信部, MO・・・携帯電話機の変復調
部, AD・・・音声処理部, CON・・・
制御部, ROM・・・メモリー, SP・・
・スピーカー, MC・・・マイク,IN・・・増
幅される送信信号の入力端子, OUT・・・増幅
された送信信号の出力端子, AP1,AP2・・
・電力増幅器, DC1,DC2,DC3・・・D
C−DCコンバータ, E・・・定電圧源,GT・
・・電力増幅器AP1,AP2のゲート電源, C
NS・・・DC−DCコンバータに対する電力制御信号
の入力端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】CDMA方式の携帯電話では複数の端末
が同じ周波数を用いて通信を行い、拡散符号を変えるこ
とで多重化通信を行なっている。この場合、各携帯電話
機の端末から基地局への通信においては、特定の端末か
らの電波の電力が他の端末からの電力よりも強いと、電
力の弱い方の電波の信号がマスクされてしまい受信でき
なくなることがあるので、基地局において受信される各
端末から電波の電力が等しくなるように、各端末の送信
電力を制御するようにている。このために、各端末での
送信電力制御は0.5から1dBのstepで、約80
dBの制御範囲が要求されている。この値は、従来の携
帯電話のPDC方式における、出力電力制御が4dBの
stepで6段階(28dB,24dB,20dB,1
6dB,12dB,8dBの6段階で20dB)である
のに比べると、CDMA方式では要求されるダイナミッ
クレンジの制御範囲が大幅になっていることがわかる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】基地局からの電波はアンテナANにより受
信され、アンテナ共用器ATを介して受信部RCに加え
られ高周波信号の処理が行われ、変復調部MOにより復
調され音声処理部ADにより音声信号に変換されスピー
カーSPに送られる。又、携帯電話機より、基地局に信
号を送る場合には、マイクMCの加えられる音声情報
が、音声処理部ADにより電気信号に変換され、変復調
部MOにより変調されて送信部BCに加えられる。送信
部BCにおいては、変復調部MOの送信信号を電力増幅
して、アンテナ共用器ATを介してアンテナANより基
地局に向けて送信される。CDMA通信方式では、送信
電力は、RSSI受信電力値に対して73dB補正した
電力を初期値とすることが決められている。例えば、R
SSIが−80dBmであった場合、初期送信電力は、
−(−80)−73=+7dBm となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】基地局との交信が開始された後の送信電力
制御は、基地局から適正な値の指示を受け、0.5dB
stepで出力電力を上下に変更して、基地局におい
て受信される端末から電波の電力が一定の値になるよう
に、±24dBの電力範囲電力を制御する。このため、
携帯電話機の送信電力は、基地局との交信の開始時に
は、受信電力を基に決まり、交信中は、基地地局からの
指示値により現在必要な送信出力を知ることが出来る。
本発明では、携帯電話機の送信電力増幅器を常に最適の
効率で動作させるため、現在必要な送信電力の値に対す
る、電力増幅器の各段に適正な電源を制御部CONのR
OMにテーブルとして設定して置くことにより効率の良
い電力制御を行なうよにしたものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】このように構成された電力増幅器の動作を
説明すると次の通りである。CDMA通信方式では、送
信電力は、RSSI受信電力値に対して、73dB補正
した電力を初期値とすることに定められている。例え
ば、RSSIが−80dBmであった場合、初期送信電
力は、−(−80)−73=+7dBm となる。この
後の送信電力制御は、基地局から適正な値の指示を受
け、0.5dBmstepで出力電力が上下し、その電
力範囲は、±24dBである。このため、受信電力を基
に、基地地局からの指示値により現在移動機が必要な送
信出力を知ることが可能である。本発明では、送信部の
電力増幅器を常に最適の効率で動作させるため、現在必
要な送信電力の値から増幅器の各段に適正な電源を供給
するように、あらかじめ各送信電力の値に応じた増幅器
AP1,AP2の各段の適正な電源電圧の値を計算して
おき、この値を制御部のROMにテーブルとして設定さ
れている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】基地局との交信のための送信電力が決まる
と、図1の回路の制御部CONのROMにテーブルより
基地局との交信のための送信電力に対応した電力増幅器
の電源電圧の値を読み出して電力増幅器AP1,AP2
の電源電圧をROMにテーブルより読み出した値に制御
することにより、常に効率の良い送信を行なうことが出
来る。例えば、増幅器AP1,AP2のの利得を10d
Bとしすると、電源電圧Vddに対して最適効率のの得
られる出力電力が増幅器ごとに求められる。 入力=+5dBmの場合、 増幅器AP1の出力=+15dBm 増幅器AP2の出力=+25dBm(最大出力) 入力= 0dBmの場合、 増幅器AP1の出力=+10dBm 増幅器AP2の出力=+20dBm 入力=−30dBmの場合、増幅器AP1の出力=−20dBm 増幅器AP2の出力=−10dBm このようにして、電力増幅器が扱う最終の出力電力によ
り、予め設けられたテーブルを参照することで、それぞ
れの増幅器に最適の電源電圧を供給することが出来る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】携帯電話機の送信電力増幅器を多段接続の
    構成とし、その出力電力を制御するために、要求される
    各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動作させ
    る電源電圧をあらかじめ定めておき、この各出力電力に
    対応した送信電力増幅器の電源電圧のデータをテーブル
    にとして保持する電力データ保持手段、基地局との交信
    のための送信電力に応じて電力データ保持手段より送信
    電力に対応した電力増幅器の電源電圧の値を読み出して
    電力増幅器の電源電圧を電力データ保持手段より読み出
    した値に制御する電力増幅器の電源電圧制御手段とを具
    備した携帯電話機の送信電力制御方式。
  2. 【請求項2】携帯電話機の送信電力増幅器を多段接続の
    構成とし、その出力電力を制御するために、要求される
    各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動作させ
    る電源電圧をあらかじめ定めておき、この各出力電力に
    対応した送信電力増幅器の電源電圧のデータをテーブル
    にとして保持する電力データ保持手段、基地局との交信
    のための送信電力が決まると電力データ保持手段より基
    地局との交信のための送信電力に対応した電力増幅器の
    電源電圧の値を読み出して電力増幅器の特定の段の電源
    電圧を電力データ保持手段より読み出した値に制御する
    電力増幅器の電源電圧制御手段とを具備し、た携帯電話
    機の送信電力制御方式。
  3. 【請求項3】携帯電話機の送信電力増幅器を多段接続の
    構成とし、その出力電力を制御するために、要求される
    各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動作させ
    る電源電圧とゲート電圧をあらかじめ定めておき、この
    各出力電力に対応した電源電圧のデータをテーブルにと
    して保持する電力データ保持手段、基地局との交信のた
    めの送信電力が決まると電力データ保持手段より基地局
    との交信のための送信電力に対応した電力増幅器の電源
    電圧とゲート電圧の値を読み出して電力増幅器の電源電
    圧とゲート電圧を電力データ保持手段より読み出した値
    に制御する電力増幅器の電圧制御手段とを具備した携帯
    電話機の送信電力制御方式。
  4. 【請求項4】携帯電話機の送信電力増幅器を多段接続の
    構成とし、その出力電力を制御するために、要求される
    各出力電力の値に対応した最適効率になるよう動作させ
    る電源電圧とゲート電圧をあらかじめ定めておき、この
    各出力電力に対応した電源電圧のデータをテーブルにと
    して保持する電力データ保持手段、基地局との交信のた
    めの送信電力が決まると電力データ保持手段より基地局
    との交信のための送信電力に対応した電力増幅器の電源
    電圧とゲート電圧の値を読み出して電力増幅器の電源電
    圧とゲート電圧のいずれか一方を電力データ保持手段よ
    り読み出した値に制御する電力増幅器の電圧制御手段と
    を具備した携帯電話機の送信電力制御方式。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4において、電力増幅
    器の電源電圧を変更する手段にDC−DCコンバータを
    使用したことを特徴とする携帯電話機の送信電力制御方
    式。
  6. 【請求項6】請求項3から請求項4において、電力増幅
    器のゲート電圧を変更する手段にDC−DCコンバータ
    を使用したことを特徴とする携帯電話機の送信電力制御
    方式。
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