JPH0818339B2 - 離型剤 - Google Patents

離型剤

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JPH0818339B2
JPH0818339B2 JP944190A JP944190A JPH0818339B2 JP H0818339 B2 JPH0818339 B2 JP H0818339B2 JP 944190 A JP944190 A JP 944190A JP 944190 A JP944190 A JP 944190A JP H0818339 B2 JPH0818339 B2 JP H0818339B2
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solvent
wax
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弘之 小濱
仁也 佛顔
雅也 山本
信彦 立入
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Neos Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂、ゴム等の離型剤、特に引火性の
低い、ワックス系離型剤に関する。
(従来の技術) 離型成分としてワックス類は安価であり、離型性に優
れているため、従来から、種々の成型材料用離型剤とし
て広く用いられている。これ等の離型剤は通常、ナフ
サ、キシレン等の有機溶剤又はそれらと塩素系溶剤に溶
解したものが用いられている。
しかしながら、近年、成型工場の自動化及びロッボト
化が進につれ、ロッボト等の高い電圧部分での火花によ
る引火の危険を避けるため、離型剤中の溶剤を不燃性又
は、難燃性にすることが要求されている。
難燃化の対策として塩素系溶剤の使用が考えられる
が、塩素系溶剤は、一般に毒性が高くその使用には限界
がある。上記問題を解決するために、フッ素系溶剤の使
用が提案されている。フッ素系溶剤は、不燃性で噴霧使
用しても引火、爆発の危険性が無く、人畜に対する毒性
が低く、低濃度では中毒等の危険性が無く、また化学的
に安定で通常の使用条件では分解したり、金属材料を腐
食したりせず好ましいものであるが、ワックス類に対す
る溶解性が著しく低いという欠点がある。
この欠点を改良するため、フッ素系溶剤とアルコール
系溶剤等を混合使用する提案がなされているが(例え
ば、特開昭59−166596号公報)、一般にこれ等の可燃性
溶剤は、微燃性の範囲を超える量で使用されているため
好ましくない。その結果、難燃性にするため、可燃性溶
剤の使用量を20%以下に押えた場合には、ワックス類
は、均一溶解した状態ではなく、分散した状態であり、
低温では、ワックスが析出分離し易く、離型剤用の配管
の詰まりが生じたり、また性能の低下をきたす。また、
一度分離した離型成分を元の均一状態に戻すためには通
常60℃以上の加熱を必要とする。
本出願人は、上記従来技術の問題点を解消すべく鋭意
研究を重ねた結果、特開昭61−193742号公報にて、トリ
フルオロトリクロロエタンとシクロヘキサンとの混合溶
剤を用いる提案を行った。この方法によれば、上記方法
に比較し、冷安定性は改善されるが、冬期のワックスの
低温析出は完全には避けられず、白濁すると溶解するた
めに加温が必要でありその費用がかかる。このため更に
冷安定性を改善し、ワックス類の白濁する温度を下げる
ことが求められている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、引火点が高く(少なくとも微燃性以上)、
且つ、ワックス類の溶解性が優れ、白濁温度が更に低い
ワックス系離型剤を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、溶剤が(a)トリフルオロトリクロロエタ
ンとテトラクロロジフルオロエタンからなる含フッ素溶
剤を85〜95重量%と(b)シクロヘキサンの15〜5重量
%とからなる混合溶剤であり、更に離型成分として少な
くともワックス類を含有してなる離型剤に関する。
本発明に用いられるトリフルオロトリクロロエタン
は、CCl2FCClF2で表わされる化合物であって、フレオン
TF(E.I.Du Pont)、ダイフロンS−3(ダイキン工業
(株))等の商品名で市販されているものである。ま
た、一般的にはフロン113と呼ばれており、従って以下
簡略化のためこれをフロン113と記載する。
テトラクロロジフルオロエタンは、CCl2FCCl2Fで表わ
される化合物であって、フレオンBF(E.I.Du Pont)、
ダイフロンS−2(ダイキン工業(株))等の商品名で
市販されているものである。また、一般的にフロン112
と呼ばれており、従って以下簡略化のためこれをフロン
112と記載する。
本発明は、フロン113とフロン112のフッ素溶剤とシク
ロヘキサンとの混合溶剤がそれぞれ単独の場合よりもワ
ックスの溶解性が向上し、白濁温度が低下し、また、難
燃性であることを見出し、これに基ずいて本発明を完成
した。
フロン113とフロン112は、全溶剤の85〜95重量%の使
用が好ましいく、また、フロン113とフロン112の比率
は、重量比で85:15〜20:80が好ましい。フロン112のフ
ロン113に対する比率が、15重量比以下では離型剤とし
ての冷安定性が改善されず、80重量比以上ではフロン11
2が低温で析出するので好ましくない。
シクロヘキサンは、全溶剤の15〜5重量%が好まし
く、15重量%以上では微燃性または、可燃性となるため
好ましくない。
フッ素溶剤の85〜95重量%の内30重量%までは他のハ
ロゲン化炭化水素溶剤での代替が寛容される。他のハロ
ゲン化炭化水素溶剤としては、例えば、フロン111、フ
ロン121、フロン122、フロン122b、フロン131c等の含フ
ッ素溶剤や1、1、1−トリクロルエタン、塩化メチレ
ン等の塩素化炭化水素類が例示される。勿論これ等に限
定されるものではない。ハロゲン化炭化水素は、特に塩
素化炭化水素は、ワックス類の溶解性を調整するために
用いられるが、毒性の点からその量は出来るだけ少なく
するのが好ましい。
本発明の離型成分とは、離型剤中の不揮発成分あで
り、金属表面に塗布したとき膜状に残存し、離型性を発
揮する成分である。
本発明の離型成分であるワックス類とは、動物性ワッ
クス、植物性ワックス、鉱物性ワックス、合成ワック
ス、具体的には、脂肪酸エステルワックス、脂肪酸アミ
ド系ワックス、ポリエチレンワックス、マイクロワック
ス、パラフィンワクス類等が例示される。また、ワック
ス類は、酸化処理や架橋処理を行った物も含む。また、
これ等ワックス類の2種以上を混合して使用しても良
い。その他に、シリコーン油や含フッ素離型剤を併用し
ても良い。
ワックス類の使用量は、2重量%以下、より好ましく
は2〜0.5重量%である。
ワックス類と併用しても良いシリコーン油としては、
ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーン
オイル、アミノアルキル変性ジオルガノシロキサン等が
例示され、シリコンレジンをも含む。シリコーン油の使
用量は、離型剤全量の1重量%以下が好ましい。
ワックス類と併用しても良いフッ素系離型剤として
は、ペルフルオロアルキル(又はアルキレン)基を含む
化合物であって、具体的には例えば、 等が例示されるがこれに限定されるものではない。
フッ素系離型剤は、ワックス類と単に併用するほか、
ワックス類およびシリコーン油と共に使用しても良い。
離型成分の全量は、溶解性の点から2重量%以下が好
ましい。
通常、離型ごとにを塗布する場合は、ワックス類の
み、又は、ワックス類とシリコーン油の併用で充分で有
るが、1回の塗布で数回の離型を行う場合は、フッ素系
離型剤を併用するの好ましい。フッ素系離型剤の使用量
は全量の1重量%以下、通常0.1〜1重量%の使用で充
分である。
本発明は、合成樹脂、例えば、ポリウレタン、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート、各種ゴム類、例えば、合成
ゴム、クロロプレン、フッ素ゴム等種々の成型品用とし
て用いることが出来る。
本発明離型剤は、刷毛塗り、吹き付け等適当な方法で
使用すれば良い。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例1 ポリエチレンワックス(平均分子量=約2500、融点=
48〜50℃)1.5重量部をシクロヘキサン15重量部及び
1、1、1−トリクロロエタン20重量部に溶解し、これ
にフロン113:フロン112=50:50(重量比)の含フッ素溶
剤65重量部を混合した。得られた離型剤を徐々に冷却し
白濁を生じる温度を観察した。
結果を表.1に示す。
実施例2〜5及び比較例1〜4 表.1に示す溶剤組成にて実施例1と同様の試験を行っ
た。
(発明の効果) 本発明の離型剤は、引火性が低いため、ロボット等を
用いた作業にも使用でき、且つ、離型成分であるワック
ス類の溶解性に優れているため、ワックス類の析出温度
が、従来この種の目的に使用されていた離型剤に比べ低
く、加温によるワックス類の再溶解の頻度が減少し経済
性が向上する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−193742(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶剤が(a)トリフルオロトリクロロエタ
    ンとテトラクロロジフルオロエタンからなる含フッ素溶
    剤を85〜95重量%と(b)シクロヘキサンの15〜5重量
    %とからなる混合溶剤であり、更に離型成分として少な
    くともワックス類を含有してなる離型剤。
  2. 【請求項2】トリフルオロトリクロロエタンとテトラク
    ロロジフルオロエタンの組成比が重量比で85:15〜20:80
    である請求項1記載の離型剤。
  3. 【請求項3】離型成分としてワックス類を0.5〜2重量
    %含有する請求項1記載の離型剤。
JP944190A 1990-01-17 1990-01-17 離型剤 Expired - Lifetime JPH0818339B2 (ja)

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