JPH08183009A - 木工機械用かんな胴 - Google Patents

木工機械用かんな胴

Info

Publication number
JPH08183009A
JPH08183009A JP33909094A JP33909094A JPH08183009A JP H08183009 A JPH08183009 A JP H08183009A JP 33909094 A JP33909094 A JP 33909094A JP 33909094 A JP33909094 A JP 33909094A JP H08183009 A JPH08183009 A JP H08183009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
back seat
side wall
blade
fixing plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33909094A
Other languages
English (en)
Inventor
Terumi Sakakida
晃己 榊田
Akio Hiramitsu
昭雄 平光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanefusa KK
Kanefusa Corp
Original Assignee
Kanefusa KK
Kanefusa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanefusa KK, Kanefusa Corp filed Critical Kanefusa KK
Priority to JP33909094A priority Critical patent/JPH08183009A/ja
Publication of JPH08183009A publication Critical patent/JPH08183009A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝の加工が容易で替刃の取り出し,挿入が容
易な改良された木工機械用かんな胴の提供。 【構成】 かんな胴本体11の円周上4等分位置に設け
られた溝を、刃物12のすくい角が得られるように直径
線に対して所定角度傾斜する第1側壁11aと、これと
平行な第2側壁11bと、第1,第2側壁と直角な底面
11cとで形成し、底面11cに顎部14aを有する裏
座係止部材14を固着し、L形裏座13下部の突起部1
3e上面と顎部14aが圧接するようにばね18を設
け、L形裏座の係合凸部13cに刃物の係合凹部12c
を係合させてL形裏座13と第1側面との隙間に刃物1
2を挿入し、楔面15aを有する遠心固定板15の遠心
力による飛び出しで刃物12を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木材加工及び類似加工
に使用される木工機械において、刃先が磨耗したとき随
時交換可能な刃物が回転によって生じる遠心力で固定さ
れるかんな胴の、刃物固定部分を改良したかんな胴に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】木工機械用の取替え可能な刃物を遠心力
を利用して固定するかんな胴として、実開昭61−12
2804号,U.S.P.4850406号及び図11
で示すかんな胴等の先行技術がある。
【0003】実開昭61−122804号で公知のかん
な胴は、図9で示すようにかんな胴本体111に形成さ
れている円周方向等分割の溝に刃物112,裏座11
3,遠心固定板115が挿入されている。溝はかんな胴
本体111の直径線上の遠心固定板115を当接する側
壁111aと、これに対向して溝の外周開口部が狭くな
るように傾斜するとともに刃物112表面が当接する基
準面となる側壁111bとが形成され、底部は側壁11
1b寄りにこの側壁と直角な基準面を形成する顎部11
1c,111dであるT溝111eと、このT溝111
eより浅く側壁111aとほぼ直角の底111fとで構
成されている。
【0004】裏座113は刃物112の係合凹部112
cと係合して刃物112の固定と位置決めとをする係合
凸部113cが形成され、下端は基準面の顎部111
c,111dと係合して飛び出さないように保持される
とともに刃物112の位置を決める鍔部113e,11
3fを有するT形に形成されている。
【0005】遠心固定板115は、かんな胴本体111
の溝の側壁111aとT溝に挿通された裏座113の側
面113dとのなす角度αに適合する楔形断面をなし遠
心力で外方に飛び出して刃物112,裏座113を固定
したとき下端が溝底111fから浮き上がる寸法になっ
ている。
【0006】U.S.P.4850406号で公知のか
んな胴は、図10に示すように、かんな胴本体201に
形成されている円周方向等分割の溝の一方の底201a
にL形裏座208がボルト209により固着されてい
て、溝の壁面201bとL形裏座208との間に刃物2
10が挿入されるようになっており、L形裏座208に
は刃物210の係合凹部210aと係合して刃物210
の固定と位置決めをする係合凸部208aが形成されて
いる。
【0007】遠心固定板215は、かんな胴本体201
の溝の刃物表面が当接する側壁201bと平行な裏座側
面208bと、側壁201bと対向する側壁201cと
のなす角度θ1 に適合する楔形断面をなし、遠心力によ
る飛び出しにより裏座208を介して刃物210を固定
したとき下端が溝底201dから浮き上がる寸法になっ
ている。
【0008】図11に示すかんな胴は、かんな胴本体3
01に形成されている円周方向等分割の溝の刃物302
の表面が当接する側壁301aの奥に裏座用係合凹部3
01bが形成されていて、板状裏座303に係合凹部3
01bと係合して板状裏座の固定と位置決めする第1係
合凸部303aと、刃物302の係合凹部302aと係
合して刃物302の固定と位置決めをする第2係合凸部
303bとが形成されている。
【0009】溝底301cは側壁301aとほぼ直角に
形成され、溝底301cに続く傾斜する溝底301dは
溝底301cに対して鈍角に形成されていて、この溝底
301d,301cにボルト304で固着した押し付け
部材305により板状裏座の第1係合凸部303aが溝
の係合凹部301bに押圧されて、板状裏座303の下
部位が溝底に固定されている。
【0010】遠心固定板306は側壁301aと平行な
板状裏座303の側面303cと、これと対向する側壁
301fとのなす角θ2 に適合する楔形断面をなし、遠
心力による飛び出しで板状裏座303と側壁301aの
間に挟持する刃物302を固定する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた実
開昭61−122804号のかんな胴は、溝の底部にT
溝111eが形成されていて、裏座113下端のT形部
がこのT溝に係合して鍔部113eと113fの上端が
基準面の顎部111c,111dと係合して裏座を位置
決めするようになっており、裏座の係合精度が直接刃先
位置精度に影響する。従ってT溝の加工精度が大変重要
であるが、一定の精度を維持してT溝を形成することは
容易でなく、加工費が嵩みコストアップになるという問
題を有している。
【0012】また、U.S.P.4850406号のか
んな胴は、L形裏座208が溝底201aにボルト20
9により固定されているので、刃物210を挿入する側
壁201bとの隙間が刃物210の厚みと同じか又は僅
かにマイナスに調整されていると、刃物を挿入する際あ
る程度の力を加え押しながら挿入することになり、抜き
取る際にも同様の力を要する。このため、素手での作業
は危険であり、挿入,抜き取り用の道具が必要となる。
更に刃物交換を繰り返すうちに刃物より硬度が低いかん
な胴本体の刃物当接部分が摩耗し、刃物取付精度が悪く
なる。
【0013】また逆に、前記隙間が僅かに広めに調整さ
れていると、挿入,抜き取りは容易になるが、L形裏座
208の剛性に抗して遠心固定板215を作用させて刃
物を固定させねばならず、刃物が確実に固定できている
かどうかに不安が残るという問題を有している。
【0014】また、図11に示すかんな胴は押し付け部
材305で板状裏座303下部の第1係合凸部303a
を側壁の係合凹部301bに押圧固定しているので、前
述のU.S.P.4850406号と同様の問題を有
し、そのうえ係合凹部301bの位置精度と第1係合凸
部303a及び第2係合凸部303bの位置精度とによ
り刃物302の刃先位置が決まるので、両者の精度を確
保するのは容易でなく、加工費が嵩みコスト高になると
いう問題をも有している。
【0015】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、長期にわたり刃先位置精度を維持することができ、
刃物交換時に抵抗なく挿入・抜き取りが可能で、製作に
要するコストが安価な木工機械用かんな胴を提供しよう
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における木工用機械用かんな胴は、同一円周上
の複数個所に設けられた溝に係合位置決め部を有する取
替え可能な刃物が前記係合位置決め部に係合する係合部
を有する裏座を介して遠心固定板によって固定される木
工機械用かんな胴において、前記刃物が固定されたとき
の刃物の突出量を規定する前記裏座の下部にL字底辺状
の突起部を設け、該突起部の上面と当接する顎面を有す
る裏座係止部材を前記溝の基準面とした底面に固着して
なるものである。
【0017】溝は互いに対向する両側壁が平行で、底面
が前記両側壁に対してほぼ直角としたものである。
【0018】溝の底面の裏座の直下に1個所以上前記底
面と直角に盲穴を設け、該盲穴に前記裏座を上方に付勢
する第1ばねを設けてなるものである。
【0019】溝の遠心固定板が当接する一方の側壁の上
部位に溝底と平行に前記遠心固定板の当接側面の上端が
係止する溝を設け、前記遠心固定板の下に前記遠心固定
板の係止状態を維持する第2ばねを1個以上設けてな
り、係止したとき裏座の上部が第1ばねにより開くよう
にしたものである。
【0020】
【作用】請求項1は、遠心固定板が遠心力により上方に
移動して楔作用が働いたときのみ裏座の動きが固定され
るとともに刃物も固定されるが、楔作用が解除されたと
きには、裏座は刃物交換時に抵抗なく刃物の挿入,抜き
取りができる程度のがたつきを有する係合となってい
る。
【0021】請求項2は、溝を極めて加工しやすい単純
な形状としたので、加工が容易かつ加工精度が出し易く
なり加工時間が低減する。
【0022】請求項3は、遠心固定板の楔作用が解除さ
れたとき、第1ばねにより付勢される裏座は、突起部上
面が裏座係止部材の顎部に当接しているので溝の基準と
なる側壁から離れるように開いて、刃物交換に都合のい
い隙間を作る。
【0023】請求項4は、遠心固定板の楔作用が解除さ
れたあと、遠心固定板を溝の係止溝に係合するまで手で
押し込むと、第2ばねの力で係止状態を維持する。そし
て裏座が第1ばねにより基準となる側壁から離れるよう
に倒れて刃物を外周方向に取り出し可能な隙間ができ
る。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例について図面にもとづき
説明する。 実施例1 実施例1を図1〜図5により説明する。かんな胴本体1
1の円周方向に本例ではほぼ4等分割位置に溝が軸方向
にかんな胴幅にわたり形成されていて(図2)、溝の底
面11cに裏座係止部材14が固着され、溝内に刃物1
2,L形裏座13,遠心固定板15が挿入されている
(図1)。
【0025】溝の位置は動バランスが考慮されていれば
等分割位置でなくてもよく、他の形式の刃物構成要件と
の組み合わせもかまわない。溝の第1側壁11aは刃物
12の表面が当接する基準面で、刃物12のすくい角が
20〜30度になるように直径線に対して所定角度
(θ)傾斜して形成される(図2)。
【0026】第2側壁11bは第1側壁11aと平行に
形成されていて、底面11cは刃先位置を決めるための
基準面でこの対向する両側壁11a,11bに対して必
ずしも直角である必要はないが、本例ではほぼ直角に形
成されている。底面11cには、断面矩形の下部の一部
を切欠いて段差を設けた刃先位置の基準となる顎面14
aを有する裏座係止部材14が、溝の全長にわたり第2
側壁11bに寄せて皿ボルト17により複数個所固着さ
れている。
【0027】この裏座係止部材14は溝の全長にわたり
固着されていなくても短尺の裏座係止部材を溝両端部の
2個所あるいは部分的に固着してもよい。L形裏座13
は、下部の突起部(L字底辺部)13eの刃先位置の基
準となる上面を前記裏座係止部材14の基準となる顎面
14aに係合させ、側面13b下部の僅かに突起する部
分を第1側壁11aに沿わせて挿入されている。
【0028】溝の底面11cのL形裏座13の真下には
盲穴11dが溝の長さ方向に2個所以上穿設されてい
て、この盲穴11dにばね18が挿入されており、L形
裏座13を下から持ち上げて常時突起部13eの基準と
なる上面が基準となる顎面14aに当接するように付勢
している。
【0029】L形裏座13の上部13fは基準的には上
に向かうほど厚みが増す(10〜20度の角度で開く)
ようにほぼ垂直の側面13bと傾斜面13dとが設けら
れており、L形座金の溝の第1側壁11aに対面する側
面の頂部近くに台形状の係合凸部13c(図1)又は台
形状の係合凹部13c´(図5)が形成されている。
【0030】刃物12はかんな胴本体11の幅に等しい
長さを有する平らなスロアウエイ刃で、両側縁が平行な
切刃12a,12bに形成され、表側と裏側は平行に形
成されていて、裏側に飛び出し防止と刃先の突出量を決
める台形状の係合凹部12c(図1)又は台形状の係合
凸部12c´(図5)が形成されており、係合凹部12
cはL形裏座13の係合凸部13cに、また係合凸部1
2c´はL形裏座13の台形状係合凹部13c´と係合
される。
【0031】溝の底面11cに固着された裏座係止部材
14の上方即ち、かんな胴本体11の第2側壁11bと
これと対面するL形裏座13の傾斜面13dとの間に、
前記傾斜面13dと同一角度の傾斜面15aを有する楔
形断面をなした遠心固定板15が上下に移動可能に挿入
される。
【0032】この遠心固定板15は上方に移動したと
き、即ち遠心固定板15に遠心力が働いたときに、L形
裏座13を介して刃物12を溝の第1側壁11aに押し
付けて固定できる寸法に形成されている。この刃物12
を固定した状態でL形裏座13の頂面13aと遠心固定
板15の頂面15b及びこれに連なるかんな胴11の外
周面部分11eは切削屑の排出に支障をきたさないほぼ
円弧状の歯底となるように形成されていて、遠心固定板
15と裏座係止部材14との間に遠心固定板15が下方
に移動可能な隙間がある。
【0033】また、遠心固定板15が下方に移動したと
き、即ち楔作用が解除されたときには、L形裏座13は
下部の突起部13e上面が、裏座係止部材14の顎面1
4aと係合した状態で溝の第1側壁11aに当接して拘
束されていて、上部方向に外れることはないが、刃物1
2の取り外し,挿入に必要で、刃物12が外周側に抜け
ない範囲のがたを有している。
【0034】かんな胴本体11には中心に機械に取り付
ける貫通穴があけられていて、両側面に中心ボス11g
が形成されており、この中心ボス11gの外径に沿って
回転可能な止めリング19が、ボルト20によりかんな
胴本体11の側面に固着されている。止めリング19は
同一円周上本例では4等角位置に円周方向に長い取付穴
19bを有し、外径がかんな胴本体11の外径より4〜
8mm小さい径で、刃物12と対応する位置、本例では
ほぼ4等角位置に刃物12の挿入,取り出し時に干渉し
ないような切欠き19aが設けられており、刃物12の
取り替え時以外は止めリング19を回動し、切欠き19
aを刃物12からずらせてボルト20により固定してお
くものである。
【0035】続いて本実施例の作用について説明する。
かんな胴本体11にL形裏座13,遠心固定板15を装
着するため、ボルト20をゆるめて止めリング19を取
り外す。そしてL形裏座13の基準面である突起部13
e上面が裏座係止板14の基準面である顎面14aに接
するようにし、且つばね18を盲穴11d内に押し込ん
で挿入し、突起部13eの上面を顎面14aに圧着し
て、遠心固定板15をL形裏座13の傾斜面13dと溝
の第2側壁11bとの間にゆるく挿入した後、止めリン
グ19をボルト20によりかんな胴の側面に取り付け、
止めリング19を回転して切欠き19aを刃物12の挿
入位置に対応させる。
【0036】次いで刃物12の係合凹部12cをL形裏
座13の係合凸部13cに係合する状態で溝の第1側壁
11aとの隙間に挿入し、止めリング19を回動して切
欠き19aの位置をずらせて刃物12が抜け出ないよう
にして機械の主軸に取り付ける。
【0037】モータのスイッチを入れてかんな胴を回転
させると、遠心力によりL形裏座13の突起部13e上
面が裏座係止板14の顎面14aに強く圧着され、L形
裏座13によって刃物12の刃先12aの突出量が決め
られるとともに、遠心固定板15が遠心力のため外方に
飛び出し、第2側壁11bとL形裏座13の傾斜面13
dとの間にくい込み楔作用によってL形裏座13を刃物
12に圧着させる。この状態で切削が可能となる。
【0038】長時間の切削により切れ味が低下して刃物
12の切刃12a,12bの位置を取替えるには、木ハ
ンマ等で遠心固定板15の頂面15bを叩き、楔力によ
るくいつきを解いて緩めたあと、両側の止めリング19
の切欠き19aを刃物12位置に合わせ、横から刃物1
2を押し出し、180°反転して反対側切刃12bを使
用するように挿入し、両止めリング19の切欠き19a
をずらして、かんな胴11を回転して刃物12を固定す
る。
【0039】更に、長時間の使用によりL形裏座13の
頂面13aが切屑による摩耗変形し、係合凸部13cが
変形損傷した場合には、止めリング19を取外し、L形
裏座13を抜き出し、新しいものに取替え、止めリング
19を取り付けて固定するものである。
【0040】実施例2 実施例2の図6に示すかんな胴本体11は、実施例1と
概ね同じであり異なるところのみを説明する。かんな胴
本体11の溝の底面を二段とし刃先位置の基準となる上
側の底面11h上に底面に切欠きのない裏座係止部材5
4を下側の底面11i上に突出するようにボルト17に
より固着し、底面11i上に突出する部分の底面を顎面
54aとし、下側の底面11i上において顎面54aと
突起部13eの上面が係合するようL形裏座13を挿入
したものである。
【0041】実施例3 実施例3の図7(a)に示すかんな胴は、実施例1と概
ね同じであるので、異なるところのみを説明する。かん
な胴本体11の溝の第2側壁11bの上端寄り位置に、
遠心固定板15の側面15cのぬすみ部11dより上側
の上下幅より僅かに広い幅の係止溝11jが刻設されて
いて、溝の底面11cに固着の裏座係止部材14に穿設
されている複数の貫通穴14bに嵌装されるばね51
が、溝底面11cと遠心固定板15底面との間に張設さ
れている。
【0042】上述のように構成されている本実施例のか
んな胴は、図7(b)に示すように木ハンマ等で遠心固
定板15の頂面15bを叩いて楔力によるくいつきを解
いたあと、遠心固定板15を側面15c上端が係止溝1
1j上端面と係合するまで押し込むと、遠心固定板15
はばね51の力で係止状態を維持し、係止溝の深さだけ
第2側壁11b側に傾く。そしてばね18により上向き
に付勢されているL形裏座13は突起部13e上面が裏
座係止部材14の顎部14aと当接して上方への移動が
規制されているので、第1側壁11aから離れるように
傾斜して刃物12を外周側から取替え可能にする。
【0043】実施例4 実施例4の図8に示すかんな胴11は実施例2と概ね同
じで、異なるところはL形裏座53の遠心固定板55と
当接する側面53aを台形状の係合凸部53bを有する
側面53cと平行となし、楔作用を得るために溝の第2
側壁11kを溝の入口が小さくなるような傾斜面とし、
遠心固定板55の対応側面55aを同一傾斜角を有する
斜面となし、更に溝の第1側壁に段差をつけて、刃物1
2の表面が当接する基準面となる上側の側壁11mと、
L形裏座53の下部と当接する下側の側壁11nとを形
成したものである。
【0044】
【発明の効果】本発明の木工機械用かんな胴は上述のと
おり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
裏座の下部に設けたL字底辺状の突起部の上面を溝の底
面に固着の裏座係止部材の顎面に当接するようにして刃
物の切刃の突出量を規制して、従来のような溝底のT溝
を不要とし、かんな胴本体の溝を両側壁が平行で、底面
が両側壁に対してほぼ直角の極めて加工しやすい形状と
したので、加工が容易となって、加工コストが低減す
る。
【0045】また、遠心固定板に楔作用が働かないよう
にした場合に、裏座ががたつきを持って裏座係止部材に
係合されているので、刃物交換を容易かつ安全に行うこ
とが可能となり、かんな胴本体を摩耗させることが少な
いのでかんな胴の寿命アップに効果がある。
【0046】また、溝の底面に穿設した盲穴に裏座を真
下より押し上げる第1ばねを嵌挿して、遠心固定板の楔
作用が働かないようにした場合に、第1ばねによりL形
裏座が基準となる側壁から離れるように傾斜するように
したので、一層刃物交換時の刃物の抜き差しが容易とな
る。
【0047】また、溝の遠心固定板と当接する側壁に係
止溝を設けて、遠心固定板の楔作用を解いたあと、遠心
固定板の上端が係止溝上端面と係合するまで押し込んで
第2ばねにより係合状態を維持するようにして、第1ば
ねにより裏座が大きく傾斜するようにしたので、外周方
向へ取り出し可能となり、一層刃物交換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の刃物取り付け部分の拡大図
である。
【図2】実施例1のかんな胴の横断面図である。
【図3】実施例1のかんな胴の側面図である。
【図4】図3のA−A線視断面図である。
【図5】実施例1の刃物係合部の他の実施例を示す図で
ある。
【図6】実施例2の刃物取り付け部分の拡大図である。
【図7】実施例3の刃物取り付け部分の拡大図で、
(a)は遠心固定板の楔作用が働いたときの図、(b)
は遠心固定板に楔作用が働かないようにしたときの図で
ある。
【図8】実施例4の刃物取り付け部分の拡大図である。
【図9】従来の技術の刃物取付状態図である。
【図10】同じく従来の技術の刃物取付状態図である。
【図11】同じく従来の技術の刃物取付状態図である。
【符号の説明】
11 かんな胴本体 11a 第1側壁 11b 第2側壁 11j 係止溝 12 刃物 12a,12b 切刃 12c,13c´ 係合凹部 13,53 L形裏座 13c,12c´係合凸部 13e 突起部 14,54 裏座係止部材 14a,54a 顎面 15,55 遠心固定板 18,51 ばね 19 止めリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一円周上の複数個所に設けられた溝に
    係合位置決め部を有する取替え可能な刃物が前記係合位
    置決め部に係合する係合部を有する裏座を介して遠心固
    定板によって固定される木工機械用かんな胴において、
    前記刃物が固定されたときの刃物の突出量を規定する前
    記裏座の下部にL字底辺状の突起部を設け、該突起部の
    上面と当接する顎面を有する裏座係止部材を前記溝の基
    準面とした底面に固着してなることを特徴とする木工機
    械用かんな胴。
  2. 【請求項2】 溝は互いに対向する両側壁が平行で、底
    面が前記両側壁に対してほぼ直角である請求項1記載の
    木工機械用かんな胴。
  3. 【請求項3】 溝の底面の裏座の直下に1個所以上前記
    底面と直角に盲穴を設け、該盲穴に前記裏座を上方に付
    勢する第1ばねを設けてなる請求項1又は2記載の木工
    機械用かんな胴。
  4. 【請求項4】 溝の遠心固定板が当接する一方の側壁の
    上部位に溝底と平行に前記遠心固定板の当接側面の上端
    が係止する係止溝を設け、前記遠心固定板の下に前記遠
    心固定板の係止状態を維持する第2ばねを1個以上設け
    てなることを特徴とする請求項1,2,3の何れか1項
    記載の木工機械用かんな胴。
JP33909094A 1994-12-27 1994-12-27 木工機械用かんな胴 Pending JPH08183009A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33909094A JPH08183009A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 木工機械用かんな胴

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33909094A JPH08183009A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 木工機械用かんな胴

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08183009A true JPH08183009A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18324170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33909094A Pending JPH08183009A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 木工機械用かんな胴

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08183009A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6210672B2 (ja)
JPH0825089B2 (ja) カッター・ヘッド
JPS63502095A (ja) 平削り・仕上げ組合せ工具
JP3777043B2 (ja) 丸駒型スローアウェイチップを用いた切削工具
US4879936A (en) Circular saw blade having removable teeth
JPH08183009A (ja) 木工機械用かんな胴
GB2087792A (en) Profiling discs for woodworking machinery
US4947721A (en) Circular saw blade having removable teeth
JPH0223371Y2 (ja)
US6000449A (en) Cutting head with exchangeable hard-metal cutting blades for wood working
JP2923435B2 (ja) 溝切り用回転刃物装置
JP3178364B2 (ja) スローアウェイ式リーマ
JP3120034B2 (ja) 植刃式フライス
JPH0228014Y2 (ja)
JP3345343B2 (ja) 回転刃物装置
JP2515196B2 (ja) スロ―アウエイ刃物及びスロ―アウエイ式回転切削工具
JP2567235Y2 (ja) 回転切断用スリッタナイフ
JP2841974B2 (ja) 切削工具
EP0406184B1 (en) Dynamically clamped planing tool and a method for its manufacture
AU619709B1 (en) Rotary saw cutting tool
JPH08216111A (ja) 木工機械用かんな胴
JP3035424B2 (ja) 回転刃物装置
EP0995558A2 (en) Cutting disc equipped with replacable blades
JPH1110435A (ja) スローアウェイ式転削工具
JPH1110434A (ja) スローアウェイ式転削工具