JPH08182991A - 脱イオン水製造装置 - Google Patents

脱イオン水製造装置

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JPH08182991A
JPH08182991A JP6337665A JP33766594A JPH08182991A JP H08182991 A JPH08182991 A JP H08182991A JP 6337665 A JP6337665 A JP 6337665A JP 33766594 A JP33766594 A JP 33766594A JP H08182991 A JPH08182991 A JP H08182991A
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JP
Japan
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anion exchange
base type
deionized water
exchange membrane
membrane
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Pending
Application number
JP6337665A
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English (en)
Inventor
Sei Saito
生 斉藤
Ichiro Terada
一郎 寺田
Haruhisa Miyake
晴久 三宅
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A20/131Reverse-osmosis

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  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオン交
換膜とを交互に配列させた電気透析槽の脱塩室にイオン
交換体を充填してなる脱イオン水製造装置において、純
度の高い脱イオン水を安定的に得るようにする。 【構成】陰イオン交換膜の陰極側の表面層に弱塩基型の
陰イオン交換基が存在する陰イオン交換膜が使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気透析により脱イオ
ン水を製造する装置に関するものであり、更に詳しく
は、イオン交換体とイオン交換膜を組み合わせて脱イオ
ン水を製造する自己再生型の脱イオン水製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】脱イオン
水の製造方法としては、イオン交換樹脂の充填床に被処
理水を流し、不純物イオンをイオン交換樹脂に吸着させ
て除去し脱イオン水を得、吸着能力の低下したイオン交
換樹脂は酸やアルカリを用いて再生する方法が広く使用
されている。しかしながら、この方法においては再生に
使用した酸やアルカリの廃液が排出される問題があり、
そのため再生の必要のない脱イオン水製造方法が望まれ
ている。
【0003】このような観点から、近年イオン交換樹脂
とイオン交換膜を組み合わせた自己再生型電気透析脱イ
オン水製造方法が注目されている。この方法は、陰イオ
ン交換膜と陽イオン交換膜とを交互に配置した電気透析
槽の脱塩室に陰イオン交換体と陽イオン交換体の混合物
を入れ、この脱塩室に被処理水を流しながら電圧を印加
して電気透析を行なうことにより脱イオン水を製造する
方法である。
【0004】この方法に関して、脱塩室の幅と厚みを限
定する方法(特開昭61−107906)や、脱塩室に
充填するイオン交換樹脂の径を均一にしたものを使用す
る方法(特開平3−207487)、被処理水が最初に
通過する部分に充填するイオン交換樹脂をアニオン交換
樹脂にする方法(特開平4−71624)、脱塩室に充
填するイオン交換体をイオン交換樹脂とイオン交換繊維
の混合物にする方法(特開平5−277344)などが
検討されているが、水解離によって生成する酸、アルカ
リにより再生が積極的に行なわれにくいため、効率的な
脱塩が行なわれず、得られる水の純度の安定性に問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、従来技術が有していた前
述の欠点を解消しようとするものであり、純度の高い脱
イオン水を安定的に得るための優れた脱イオン水製造装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
解決すべくなされたものであり、陰極と陽極の間に陽イ
オン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列させた電気
透析槽の脱塩室にイオン交換体を充填してなる脱イオン
水製造装置において、上記陰イオン交換膜が、その少な
くとも陰極側の表面層に弱塩基型の陰イオン交換基が存
在する陰イオン交換膜であることを特徴とするものであ
る。
【0007】本発明における陰イオン交換膜は、好まし
くはポリオレフィン織布又は不織布で補強されるが、そ
の全厚さは50〜500μm、中でも80〜200μm
が好ましい。脱イオン水製造装置では脱塩室に不純物が
入らないように脱塩室の圧力を濃縮室より高くするが、
厚みが50μmより薄いと膜強度が低下し差圧に耐えら
れず、安定した性能が発現できない。また500μmよ
り厚いと膜抵抗が高くなり、脱塩が効率的に行なわれな
い。膜厚が80〜200μmであると、膜強度、膜抵抗
の点で優れ、更に処理水純度の安定したものが得られる
ので特に好ましい。
【0008】陰イオン交換膜における、弱塩基型の陰イ
オン交換基は、その少なくとも表面層に存在し、その厚
さは表面から好ましくは0.05〜100μm、中でも
0.1〜10μmであることが好ましい。弱塩基型の陰
イオン交換基が存在する層の厚さが0.05μmより薄
いと水解離を積極的に引き起こす効果が小さく、100
μmより厚いと膜の抵抗が高くなり好ましくない。弱塩
基型の層の厚さが0.1〜10μmであると、膜抵抗が
ほとんど上昇せず水解離が効率的に行われ、しかも高純
度の水が安定して得られるので好ましい。
【0009】陰イオン交換膜の総イオン交換容量は好ま
しくは0.5〜3ミリ当量/g乾燥樹脂、中でも1〜2
ミリ当量/g乾燥樹脂であることが好ましい。総イオン
交換容量が0.5ミリ当量/g乾燥樹脂より小さいと膜
抵抗が高くなり、3ミリ当量/g乾燥樹脂より大きいと
膜強度が著しく低下するので好ましくない。1〜2.5
ミリ当量/g乾燥樹脂であると、膜抵抗および膜強度の
両面で優れ、しかも耐久力に優れるので好ましい。
【0010】陰イオン交換膜には、弱塩基型に加えて強
塩基型の陰イオン交換基が存在するのが好ましく、通常
陰極側の表面層以外の残余の陰イオン交換基は強塩基型
である。弱塩基型と強塩基型の陰イオン交換基の存在当
量比は1/2000〜1/1、中でも1/200〜1/
10であることが好ましい。当量比が1/2000より
小さいと水解離を積極的に引き起こす効果が小さく、1
/1より大きいと膜の抵抗が高くなり好ましくない。当
量比が1/200〜1/10であると、膜抵抗がほとん
ど上昇せず水解離が効率的に行なわれ、しかも高純度の
水が安定して得られるので好ましい。
【0011】陰イオン交換膜は、種々の重合体を母体と
するものが使用できるが、なかでもスチレンまたはar
−クロロメチルスチレンなどの誘導体とジビニルベンゼ
ンとの共重合体を母体とし、4級アンモニウム塩基また
はピリジニウム塩基などの強塩基型陰イオン交換基を有
し、その表面層に弱塩基型の陰イオン交換基を有するも
のが好ましい。上記陰イオン交換膜は、酸、アルカリに
対する耐性が比較的高く、材料も入手しやすく安価で製
造工程も複雑でないので好適な材料である。
【0012】表面層に弱塩基型の陰イオン交換基が存在
する陰イオン交換膜を調整する方法としては、1)強塩
基型陰イオン交換膜に弱塩基型ポリマ−溶液を吸着させ
る方法やキャスト積層する方法、2)強塩基型陰イオン
交換膜に弱塩基型ポリマ−膜を加熱積層する方法、3)
強塩基型陰イオン交換膜に弱塩基型ポリマ−膜を接着液
を使用して積層する方法、4)ハロゲン化アルキル基を
有する重合体架橋膜に1級または2級アミンを反応させ
ることにより弱塩基を導入した後、3級アミンを反応さ
せることにより、残りのハロゲン化アルキル基を強塩基
型陰イオン交換基とする方法、5)弱塩基を有する重合
体架橋膜にハロゲン化アルキルを反応させることにより
強塩基型の陰イオン交換基を一部導入する方法等が挙げ
られる。
【0013】上記4)の方法、および5)の方法は、膜
中において弱塩基型と強塩基型の陰イオン交換基の層が
一体となり、ポリマ−の溶出や剥離がなく、高純度の水
が安定して得られるので好ましい方法である。
【0014】上記4)のハロゲン化アルキル基を有する
重合体架橋膜に1級または2級アミンを反応させること
により弱塩基を導入した後、3級アミンを反応させ、残
りのハロゲン化アルキル基を強塩基型陰イオン交換基と
する方法では、ハロゲン化アルキル基を有する重合体架
橋膜として、好ましくはar−クロロメチルスチレン/
ジビニルベンゼン共重体膜が良好に使用され、弱塩基を
導入するためのアミンとして、好ましくはメチルアミン
やジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン等の
1級および2級アルキルモノアミン、エチレンジアミン
やジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、
ポリエチレンイミン等の弱塩基ポリアミン、ピペリジン
やピロリジン、ピペラジン等の環状弱塩基アミンが使用
できる。
【0015】また強塩基を導入するためのアミンとし
て、好ましくはトリメチルアミンやトリエチルアミン等
のトリアルキルアミン、N,N,N’,N’−テトラメ
チル−1,2−ジアミノエタン、N,N,N’,N’−
テトラメチル−1,3−ジアミノプロパン、N,N,
N’,N’−テトラメチル−1,6−ジアミノヘキサン
等の3級ジアミン、N−メチルピペリジン、N−メチル
ピロリジン、N−メチルピロ−ル、1,4−ジメチルピ
ペラジン、1,4−ジアザビシクロ−2,2,2−オク
タン、ヘキサメチレンテトラミン、1,3,5−トリエ
チルヘキサヒドロトリアジン等の3級環状アミンが使用
できる。重合体架橋膜のアミンとの反応方法は、アミン
を蒸気で反応させてもよいし、メタノ−ル等の溶媒にア
ミン溶解させ、重合体架橋膜をそのアミン溶液に浸漬し
てもよい。
【0016】上記5)の弱塩基を有する重合体架橋膜に
ハロゲン化アルキルを反応させることにより強塩基型の
陰イオン交換基を一部導入する方法では、弱塩基を有す
る重合体架橋膜として、好ましくは4−ビニルピリジン
/ジビニルベンゼン共重合体、2−ビニルピリジン/ジ
ビニルベンゼン共重合体、1−ビニルイミダゾ−ル/ジ
ビニルベンゼン共重合体、2−ビニルピラジン/ジビニ
ルベンゼン共重合体、4−ブテニルピリジン/ジビニル
ベンゼン共重合体、N,N−ジメチルアクリルアミド/
ジビニルベンゼン共重合体、N,N−ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド/ジビニルベンゼン共重合体等を
含有する膜が使用され、強塩基を導入するためのハロゲ
ン化アルキルとしては、好ましくは塩化メチルやヨウ化
メチル等のモノハロゲン化アルキルや1,2−ジブロモ
メタンやジクロロ−p−キシレン等のジハロゲン化物が
使用できる。
【0017】本発明の脱イオン水製造装置に用いる陽イ
オン交換膜には特に制限がなく、いずれのものも用いる
ことができる。陽イオン交換基は賛成の環境下でも使用
できる強酸型の陽イオン交換基、特にはスルホン酸基が
最も好ましく用いられる。陽イオン交換膜の厚みは5〜
500μmの範囲で用いることができるが、膜強度およ
び膜抵抗の面から1.00〜300μmが好ましい。
【0018】脱イオン水製造装置の脱塩室に充填するイ
オン交換体は、イオン交換樹脂、イオン交換繊維よりな
る織布や不織布、またはイオン交換基を有する多孔体、
イオン交換樹脂とイオン交換繊維の混合物などを用いる
ことができる。またこのイオン交換体は陽イオン交換
体、陰イオン交換体のいずれか一方でも用いることがで
き、好ましくは陽イオン交換体と陰イオン交換体の混合
物が用いられる。
【0019】本発明の脱イオン水製造装置のその他の点
は、例えば特開平3−224688号公報などに記載の
既知のものが広く使用できる。
【0020】
【作用】本発明の脱イオン水製造装置は、陰イオン交換
膜として陰極側の表面層に弱塩基型の陰イオン交換基を
有する膜構造のものを使用することにより、通常の強塩
基型の陰イオン交換膜では起こりにくい水解離が弱塩基
型の陰イオン交換層と脱塩室中の陽イオン交換体との接
点で生じやすくなるため、脱塩室中のイオン交換体の再
生が効率的に行なわれ、高純度の水が安定して得られ
る。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例により説明するが、本発
明はかかる実施例により限定されるものではない。
【0022】<実施例1>クロロメチルスチレン80g
とジビニルベンゼン20gにニトリルゴム5gを攪拌溶
解し、さらに重合開始剤としてベンゾイルパ−オキサイ
ドを添加溶解したモノマ−シロップ溶液を塩化ビニルの
織布に含浸重合せしめた。つぎに1Mジメチルアミンの
メタノ−ル溶液に30℃で10秒間浸漬した後水洗し、
1Mトリメチルアミンのメタノ−ル溶液に60℃で16
時間浸漬し、表面に弱塩基型陰イオン交換基を、内部に
強塩基型陰イオン交換基を持つ厚さ100μmの陰イオ
ン交換膜を得た。得られた膜の総イオン交換容量は2.
0ミリ当量/g乾燥樹脂、弱塩基型と強塩基型の陰イオ
ン交換基の当量比は1/100であった。また弱塩基型
の陰イオン交換基が存在する層は表面から約0.5μm
の厚さであった。
【0023】得られた陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜としてセレミオンCMT(旭硝子社製強酸性陽イオン
交換膜の商品名)を使用し、脱塩室にH型強酸性カチオ
ン交換樹脂とOH型塩基性アニオン交換樹脂を40/6
0(重量比)で混合したものを入れた電気透析槽(有効
膜面積500cm2 ×5対)からなる脱イオン水製造装
置を組立てた。かかる脱イオン水製造装置に原水として
電導度5μS/cmの水を供給し、ユニットセル当たり
4Vの電圧を印加して脱塩を行ったところ、電導度0.
1μS/cmの処理水が得られた。
【0024】<実施例2>実施例1において、1Mジメ
チルアミンのメタノール溶液に30℃で10秒間浸漬す
る代わりに、重合体架橋膜を密閉容器に入れ、ジメチル
アミンガスを導入して膜に25℃で1分接触させた後、
ガスを除去した他は実施例1と同様にして、表面に弱塩
基型陰イオン交換基を、内部に強塩基型陰イオン交換基
を持つ厚さ100μmの陰イオン交換膜を得た。得られ
た膜の総イオン交換容量は2.0ミリ当量/g乾燥樹
脂、弱塩基型と強塩基型の陰イオン交換基の当量比は1
/50であった。また弱塩基の陰イオン交換基が存在す
る層は表面から約1μmの厚さであった。
【0025】得られた陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜としてセレミオンCMTを使用し、脱塩室にH型強酸
性カチオン交換樹脂とOH型強塩基性アニオン交換樹脂
を40/60(重量比)で混合したものを入れた電気透
析槽からなる脱イオン水製造装置を組立てた。かかる脱
イオン水製造装置に原水として電導度5μS/cmの水
を供給し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印加して脱
塩を行なったところ、電導度0.09μS/cmの処理
水が得られた。この性能は約1か月間安定して得られ
た。
【0026】<実施例3>実施例1において、1Mジメ
チルアミンのメタノール溶液に30℃で10秒間浸漬す
る代わりに、1Mピペラジンのメタノール溶液に30℃
で1分間浸漬した後水洗し、0.5Mトリメチルアミン
/0.5M1,4−ジアザビシクロ−2,2,2−オク
タンのメタノール溶液に60℃で32時間浸漬し、表面
に弱塩基型陰イオン交換基を、内部に強塩基型陰イオン
交換基を持つ厚さ100μmの陰イオン交換膜を得た。
得られた膜の総イオン交換容量は2.2ミリ当量/g乾
燥樹脂、弱塩基型と強塩基型の陰イオン交換基の当量比
は1/50であった。また弱塩基の陰イオン交換基が存
在する層は表面から約1μmの厚さであった。
【0027】得られた陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜としてセレミオンCMTを使用し、脱塩室にH型強酸
性カチオン交換樹脂とOH型強塩基性アニオン交換樹脂
を40/60(重量比)で混合したものを入れた電気透
析槽からなる脱イオン水製造装置を組立てた。かかる脱
イオン水製造装置に原水として電導度5μS/cmの水
を供給し、ユニットセル当り4Vの電圧を印加して脱塩
を行なったところ、電導度0.08μS/cmの処理水
が得られた。この性能は約1か月間安定して得られた。
【0028】<実施例4>20gのジビニルベンゼンと
50gの4−ビニルピリジンと30gのスチレンの混合
液にニトリルゴム10gを攪拌溶解し、さらに重合開始
剤としてベンゾイルパ−オキサイドを添加溶解したモノ
マ−シロップ溶液を塩化ビニルの織布に含浸重合せしめ
た。ついでこの膜を金属枠に固定し、1Mヨウ化メチル
のメタノ−ル溶液を片側からのみ30℃で6時間接触さ
せた後、水洗し片面表面に弱塩基型陰イオン交換基を、
反対側に強塩基型陰イオン交換基を持つ厚さ100μm
の陰イオン交換膜を得た。得られた膜の総イオン交換容
量は2.2ミリ当量/g乾燥樹脂、弱塩基型と強塩基型
の陰イオン交換基の当量比は1/20であった。また弱
塩基型の陰イオン交換基が存在する層は表面から約5μ
mの厚さであった。
【0029】得られた陰イオン交換膜と、陽イオン交換
膜としてセレミオンCMTを使用し、脱塩室にH型強酸
性カチオン交換樹脂とOH型強塩基性アニオン交換樹脂
を40/60(重量比)で混合したものを入れた電気透
析槽からなる脱イオン水製造装置を組立てた。かかる脱
イオン水製造装置に原水として電導度5μS/cmの水
を供給し、ユニットセル当り4Vの電圧を印加して脱塩
を行なったところ、電導度0.12μS/cmの処理水
が得られた。
【0030】<実施例5>1リットルにフラスコに1,
1,2−トリクロロエタンを400ml、トリエチルホ
スフェ−トを56.2g入れた。氷冷した後、60%S
3 の発煙硫酸82.4gを徐々に滴下し、トリエチル
ホスフェ−ト/SO3 錯体を調整した。ポリスチレン繊
維をこのトリエチルホスフェ−ト/SO3 錯体溶液25
℃、16時間浸漬し、スルホン化を行なった。メタノ−
ル洗浄後、水洗し、スルホン酸型のカチオン交換繊維を
得た。得られたカチオン交換繊維のイオン交換容量は
2.5ミリ当量/g乾燥樹脂であった。
【0031】一方ポリスチレン繊維を1,1,2,2−
テトラクロロエタン/オクタン/クロロメチルメチルエ
−テル/塩化第2スズ=50/50/25/0.1(重
量部)溶液中に30℃、16時間浸漬し、クロロメチル
化を行なった。メタノ−ル洗浄後、1Nトリメチルアミ
ンのメタノ−ル溶液に60℃で16時間浸漬し、4級ア
ンモニウム塩基を導入してアニオン交換繊維を得た。得
られたアニオン交換繊維のイオン交換容量は2.0ミリ
当量/g乾燥樹脂であった。これらのカチオン交換繊維
とアニオン交換繊維をそれぞれ約1cmにカットし、カ
チオン交換繊維/アニオン交換繊維=45/55の比率
で混合し、脱塩室に充填するイオン交換体を得た。
【0032】実施例2において、脱塩室にH型強酸性カ
チオン交換樹脂とOH型強塩基性アニオン交換樹脂膜を
40/60(重量比)で混合したものを入れた代わり
に、上記のようにして得られたイオン交換繊維を充填し
た他は実施例2と同様にしてなる電気透析槽からなる脱
イオン水製造装置を組立てた。かかる脱イオン水製造装
置に実施例2と同様にして原水として電導度5μS/c
mの水を供給し、ユニットセル当り4Vの電圧を印加し
て脱塩を行ったところ、電導度0.12μS/cmの処
理水が得られた。
【0033】<比較例1>実施例1において陰イオン交
換膜として全てのイオン交換基が強塩基型の陰イオン交
換膜セレミオンAMT(旭硝子社の商品名、イオン交換
容量2.3ミリ当量/g乾燥樹脂)を使用した他は全く
同様にしてなる電気透析槽からなる脱イオン水製造装置
を組立てた。かかる脱イオン水製造装置に実施例1と同
様にして、原水として電導度5μS/cmの水を供給
し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印加して脱塩を行
なったところ、電導度0.25μS/cmの処理水しか
得られなかった。
【0034】<比較例2>実施例5において、陰イオン
交換膜として、比較例1と同様に全てのイオン交換基を
強塩基型の陰イオン交換膜セレミオンAMTを使用した
他は実施例5と同様にして脱イオン水製造装置を組立て
た。かかる脱イオン水製造装置に実施例5と同様にして
原水として電導度5μS/cmの水を供給し、ユニット
セル当たり4Vの電圧を印加して脱塩を行なったとこ
ろ、電導度1μS/cmの処理水しか得られなかった。
【0035】
【発明の効果】本発明の脱イオン水製造装置では、陰極
側の表面層に弱塩基型の陰イオン交換基を有する陰イオ
ン交換膜を配置したので、脱塩室に充填したイオン交換
体の内、陽イオン交換体との接触表面で積極的に水解離
が起こり、イオン交換樹脂の再生が効率的に行われ、高
純度の脱イオン水を長期にわたり連続的に得ることがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 71/30 71/82 500 C02F 1/42 A 1/44 H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオ
    ン交換膜とを交互に配列させた電気透析槽の脱塩室にイ
    オン交換体を充填してなる脱イオン水製造装置におい
    て、上記陰イオン交換膜が、その少なくとも陰極側の表
    面層に弱塩基型の陰イオン交換基が存在する陰イオン交
    換膜であることを特徴とする脱イオン水製造装置。
  2. 【請求項2】弱塩基型の陰イオン交換基が存在する表面
    層が、陰極側の表面から0.05〜100μmまでの厚
    みを有し、残余の層に強塩基型の陰イオン交換基が存在
    することを特徴とする請求項1に記載の脱イオン水製造
    装置。
  3. 【請求項3】陰イオン交換膜が総イオン交換容量0.5
    〜3ミリ当量/g乾燥樹脂を有することを特徴とする請
    求項1または2に記載の脱イオン水製造装置。
  4. 【請求項4】陰イオン交換膜の弱塩基型と強塩基型の陰
    イオン交換基の存在当量比が1/2000〜1/1であ
    ることを特徴とする請求項1、2または3に記載の脱イ
    オン水製造装置。
  5. 【請求項5】陰イオン交換膜が、スチレンまたはその誘
    導体の重合体を母体とし、強塩基型陰イオン交換基とし
    て4級アンモニウム塩基またはピリジニウム塩基を有す
    ることを特徴とする請求項2、3または4に記載の脱イ
    オン水製造装置。
  6. 【請求項6】弱塩基型の陰イオン交換基がハロゲン化ア
    ルキル基を有する重合体膜に1級または2級アミンを反
    応させることにより導入されることを特徴とする請求項
    1〜4または5に記載の脱イオン水製造装置。
  7. 【請求項7】陰イオン交換膜が、ハロゲン化アルキル基
    を有する重合体架橋膜に1級または2級アミンを反応さ
    せることにより弱塩基型の陰イオン交換基を一部導入し
    た後、3級アミンを反応させることにより、残りのハロ
    ゲン化アルキル基を強塩基型陰イオン交換基とすること
    を特徴とする請求項2〜5または6に記載の脱イオン水
    製造装置。
  8. 【請求項8】陰イオン交換膜が、弱塩基型のイオン交換
    基を有する重合体架橋膜にハロゲン化アルキルを反応さ
    せることにより強塩基型の陰イオン交換基が一部導入さ
    れることを特徴とする請求項1〜6または7に記載の脱
    イオン水製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1106241A1 (en) * 1999-12-10 2001-06-13 Asahi Glass Company Ltd. Electro-regenerating type apparatus for producing deionized water
JP2003532520A (ja) * 2000-05-10 2003-11-05 ミリポア・コーポレイション 改良された電気脱イオン化モジュール

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