JPH08182949A - 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置 - Google Patents

液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置

Info

Publication number
JPH08182949A
JPH08182949A JP21884995A JP21884995A JPH08182949A JP H08182949 A JPH08182949 A JP H08182949A JP 21884995 A JP21884995 A JP 21884995A JP 21884995 A JP21884995 A JP 21884995A JP H08182949 A JPH08182949 A JP H08182949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
liquid substance
shaped member
tip
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21884995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Terada
正行 寺田
Motohiro Uchiyama
元広 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP21884995A priority Critical patent/JPH08182949A/ja
Priority to KR1019950037468A priority patent/KR0145978B1/ko
Publication of JPH08182949A publication Critical patent/JPH08182949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、ディスペンサを用いることな
く、液状物質を塗布対象物に塗布する液状物質塗布装置
および液状物質塗布方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 液状物質塗布装置は、液状物質を塗布す
る針1、針1をワーク2へ接触させるとともに、針1と
ワーク2との接触時のワーク2への衝撃を緩和するエア
シリンダ3、圧力・流量調整およびエア供給手段(レギ
ュレータ)4、針1の位置決め精度を高くするための第
1ガイド30a、第2ガイド30bとからなり、エアシ
リンダ3はシャフト5を含む。液状物質の塗布は液状物
質を先端部に付着させた針1をワーク2に接触させるこ
とにより行なう。その結果、作業効率の向上およびコス
ト減を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状物質塗布装
置、修正装置および液状物質塗布方法に関し、特に、液
晶産業における液晶表示装置(LCD)用カラーフィル
タの欠陥を修正するための液状物質塗布装置、修正装置
および液状物質塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LCD用カラーフィルタの欠陥を修正す
るための液状物質塗布装置および修正装置は、たとえ
ば、実開平6−58187号公報、特開平6−1099
19号公報、特開平5−88191号公報、特開平6−
27479号公報に開示されている。
【0003】図12は、このような従来のLCD用カラ
ーフィルタ修正装置の一例の構成を示す外観斜視図であ
る。
【0004】図12において、従来のLCD用カラーフ
ィルタの修正装置は、XYテーブル22上に欠陥修正対
象物(ワーク)2を真空チャックテーブル25によって
固定し、CCDカメラ24により欠陥位置を検出する。
次に修正装置は、欠陥位置にYAGレーザ源20からレ
ーザ光を照射して欠陥箇所を焼き飛ばす。
【0005】さらに、修正装置は、焼き飛ばしたことに
より生じたカラーフィルタの色抜け部にディスペンサ2
6で修正液を塗布し、欠陥を修正する。
【0006】図13は、図12に示したディスペンサ2
6の構成を模式的に示す図である。図13において、修
正液を塗布するディスペンサ26は、コントローラ27
によって、シリンジ28内に、一定時間、一定圧力をか
けることにより、ニードル29先端から、一定量の修正
液を吐出していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスペンサは
上述のように構成されていたため、微少量を吐出する場
合、圧力および圧力印加時間の条件設定は、かなりの時
間を要するという問題点があった。
【0008】さらに、シリンジ28内の修正液残量が変
わると、吐出量も変わってしまい、そのたびに、条件設
定が必要となり、作業効率が悪いという問題点があっ
た。
【0009】図14は、微少なインクの滴下を行なおう
とする際のディスペンサ26のニードル29の先端部の
様子を模式的に示す図である。
【0010】図15は、ディスペンサを用いて微少なイ
ンクの滴下を行なったときのディスペンサ26のニード
ル29の先端部の様子を模式的に示す図である。
【0011】図14に示すように、塗布量が少ないと、
表面張力により修正液の自重のみではニードル29先端
から修正液が離れない(E)。したがって、図15に示
すように、塗布中の修正液を、欠陥修正対象物に落とす
ためには、修正液が欠陥修正対象物に付着するように、
ニードル29と欠陥修正対象物とのギャップaを微妙に
コントロールする必要があった。
【0012】このギャップaは、極めて微小なため欠陥
修正対象物が大きい場合、欠陥修正対象物の撓みを考慮
に入れなければならず、広範囲にわたって常に一定のギ
ャップを維持する必要があり、制御が困難という問題点
があった。
【0013】特に、修正液が微量になればなるほど、修
正液がニードル29先端から離れ難くなるため、ディス
ペンサ26での極微量の修正液の塗布は、困難という問
題点があった。
【0014】図16は、ディスペンサのニードル29内
でインクが乾燥して詰まった状態を模式的に示す図であ
る。
【0015】修正液の吐出の間隔が比較的長い場合は、
図16に示すようにディスペンサ26のニードル29先
端に付着している修正液が、1回の吐出から次の吐出の
間に乾燥していた。このため、ニードル29が詰まって
しまい吐出不能になるという問題点があった。
【0016】さらに、従来のディスペンサは、高価なう
えに、シリンジ28やニードル29等の修正液が付着す
る部分は、消耗品のため、ある程度使用したら取り替え
が必要であった。このため、コストが高くなるという問
題点があった。
【0017】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、高価なディスペンサを用いる
ことなく、塗布対象物に液状物質を塗布する液状物質塗
布装置および液状物質塗布方法を提供することを目的と
する。
【0018】この発明の他の目的は、種々の条件設定お
よび制御を必要とせずに、塗布対象物に液状物質を塗布
する液状物質塗布装置および液状物質塗布方法を提供す
ることにある。
【0019】この発明のさらに他の目的は、極微量の液
状物質の塗布が可能な液状物質塗布装置および液状物質
塗布方法を提供することにある。
【0020】この発明のさらに他の目的は、間隔の長い
液状物質の塗布が可能な液状物質塗布装置および液状物
質塗布方法を提供することにある。
【0021】この発明のさらに他の目的は、塗布回数が
増加しても、安定した液状物質の塗布が可能な液状物質
塗布装置および液状物質塗布方法を提供することであ
る。
【0022】この発明のさらに他の目的は、欠陥箇所を
焼き飛ばすレーザ源を有する欠陥除去手段と、高価なデ
ィスペンサを使用せずに塗布対象物に液状物質を塗布す
る液状物質塗布装置とを一体として備えた修正装置を提
供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の液状
物質塗布装置は、液状物質を、その先端部に付着させる
針状部材と、針状部材の先端部を、塗布対象部に接触さ
せる接触手段とを備えたものである。
【0024】請求項1の液状物質塗布装置においては、
ディスペンサではなく、液状物質が先端に付着した針状
部材を塗布対象部に接触させることにより、液状物質を
塗布するため、極微量の液状物質の塗布が可能となると
ともに、針状部材と塗布対象部とのギャップのコントロ
ールも不要となり、ニードル内での液状物質づまりをも
防ぐことができる。
【0025】本発明の請求項2の液状物質塗布装置は、
請求項1の液状物質塗布装置において、針状部の先端部
を平面状としたものである。
【0026】請求項2の液状物質塗布装置においては、
先端が平面状の針状部材を用いて、塗布対象部に液状物
質を塗布するため、針状部材の接触による塗布対象部の
損傷を防ぐことができる。
【0027】本発明の請求項3の液状物質塗布装置は、
請求項1または2の液状物質塗布装置において、液状物
質の付着した針状部材の先端部を塗布対象部に接触させ
た後、液状物質の付着した針状部材を洗浄する洗浄手段
をさらに備えている。
【0028】請求項3の液状物質塗布装置においては、
液状物質を塗布対象部に塗布した後、針状部材の先端部
を洗浄するため、塗布回数が増加しても、針状部材の先
端部を清浄な状態に保つことができる。
【0029】本発明の請求項4の液状物質塗布装置で
は、請求項3の液状物質塗布装置において、洗浄手段に
よる洗浄は、溶液に針状部材を浸すことにより行なう。
【0030】請求項4の液状物質塗布装置においては、
液状物質を塗布対象部に塗布した後、針状部材の先端部
を溶液を用いて洗浄するため、塗布回数が増加しても、
針状部材の先端部を清浄な状態に保つことができる。
【0031】本発明の請求項5の修正装置は、フィルタ
の欠陥箇所を焼き飛ばすレーザ源を有する欠陥除去手段
と、レーザ源からのレーザ光により欠陥の除去された部
分に液状物質を塗布する液状物質塗布装置とを備え、液
状物質塗布装置は、液状物質を、その先端部に付着させ
る針状部材と、針状部材の先端部を、フィルタの塗布対
象部に接触させる接触手段とを備える。
【0032】請求項5の修正装置においては、欠陥箇所
を焼き飛ばすレーザ源を有する欠陥除去手段と液状物質
塗布装置とを一体として備えており、それぞれが別々に
ある場合に比べ、欠陥箇所の特定回数は少なく、1回の
特定で欠陥を修正する。
【0033】さらに、液状物質塗布装置は、ディスペン
サではなく、液状物質が先端に付着した針状部材を塗布
対象部に接触させることにより、液状物質を塗布する。
【0034】本発明の請求項6の修正装置は、請求項5
の修正装置において、針状部材の先端部を平面状とした
ものである。
【0035】請求項6の修正装置においては、欠陥箇所
を焼き飛ばすレーザ源を有する欠陥除去手段と液状物質
塗布装置を備えており、それぞれが、別々に設置される
場合に比べ、欠陥箇所の特定回数は少なく、1回の特定
で欠陥を修正する。
【0036】さらに、液状物質塗布装置は、先端が平面
状の針状部材を用いて、塗布対象部に液状物質を塗布す
るため、針状部材の接触による塗布対象部の損傷を防ぐ
ことができる。
【0037】本発明に請求項7の修正装置は、請求項5
または6の修正装置において、液状物質が付着した針状
部材の先端部を塗布対象部に接触させた後、液状物質の
付着した針状部材を洗浄する洗浄手段をさらに備える。
【0038】請求項7の修正装置においては、液状物質
を塗布対象部に塗布した後、針状部材の先端部を洗浄す
るため、塗布回数が増加しても、針状部材の先端部を清
浄な状態に保つことができる。
【0039】本発明の請求項8の修正装置では、請求項
7の修正装置において、洗浄手段による洗浄は、溶液に
針状部材を浸すことにより行なう。
【0040】請求項8の修正装置においては、液状物質
を塗布対象部に塗布した後、針状部材の先端部を溶液を
用いて洗浄するため、塗布回数が増加しても、針状部材
の先端部を清浄な状態に保つことができる。
【0041】本発明の請求項9の液状物質塗布方法は、
針状部材の先端部に液状物質を付着させるステップと、
液状物質の付着した針状部材をフィルタの塗布対象部に
接触させる接触制御ステップとを含むものである。
【0042】請求項9の液状物質塗布方法は、針状部材
の先端に液状物質を付着させ、液状物質の付着した針状
部材を塗布対象部に接触させることにより、液状物質を
塗布するため、極微量の液状物質の塗布が可能となると
ともに、針状部材と塗布対象部とのギャップのコントロ
ールも不要となり、ニードル内での液状物質づまりをも
防ぐことができる。
【0043】本発明の請求項10の液状物質塗布方法
は、請求項9の液状物質塗布方法において、液状物質の
付着した針状部材の先端部を塗布対象部に接触させた
後、液状物質の付着した針状部材を洗浄するステップを
さらに含む。
【0044】請求項10の液状物質塗布方法は、液状物
質を塗布対象部に塗布した後、針状部材の先端部を洗浄
するため、塗布回数が増加しても、針状部材の先端部を
清浄な状態に保つことができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液状物質塗布
装置、修正装置および液状物質塗布方法について図面を
参照しながら説明する。
【0046】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態による液状物質塗布装置を示す概略図で
ある。
【0047】図1において、液状物質塗布装置は、修正
液を塗布する針1と、針1とワーク(欠陥修正対象物)
2とを接触させ、また接触時のワーク2への衝撃を緩和
するエアシリンダ3とからなり、さらに、ワーク2への
針1の接触手段は、エアシリンダ3、圧力・流量調整お
よびエア供給手段(レギュレータ)4、針1の位置決め
精度を高くするための第1ガイド30a、第2ガイド3
0bとを備え、エアシリンダ3はシャフト5を含む。修
正液の塗布は、修正液を先端部に付着させた針1をワー
ク2に接触させることにより行なう。
【0048】エアシリンダ3としては単動式エアシリン
ダまた復動式エアシリンダを用いる。
【0049】図2は、単動式エアシリンダ(イ)、
(ロ)、復動式エアシリンダ(ハ)を示す概略図であ
る。
【0050】単動式エアシリンダ(イ)および(ロ)
は、シリンダ6、流入・排気口7、シャフト5、ピスト
ン8、ばね9、シールリング10、ストッパ11、ピス
トンリング12およびOリング13からなる。
【0051】単動式エアシリンダ(イ)において、エア
を流入・排気口7からシリンダ6内に入れ、空気圧がば
ね9の反発力よりも大きな圧力になるとピストン8は、
ばね9の力に打ち勝って、矢印α方向へ動く。
【0052】エアを抜くと、ばね9は伸びるのでピスト
ン8は矢印βの方向へ動く。矢印βの方向が図1に示す
ワーク2へ針1を近づける方向となる。
【0053】以上のことから、単動式エアシリンダ
(イ)および(ロ)は、図示しないエアの配管が1本で
すみ、複雑な空気配管や電磁弁等による制御が必要でな
く、ばね9のばね定数を適度に定めることにより、ピス
トン8の動作速度(図1の針1の落とし込み速度)を設
定する。
【0054】単動式エアシリンダ(ロ)において、図1
に示す針1をワーク2に近づける場合(矢印β方向に動
かす)は、空気を流入・排気口7からシリンダ6内に入
れてシャフト5を動かす。すなわち、空気圧がばね9の
反発力よりも大きな圧力になるとピストン8は、ばね9
の力に打ち勝って、矢印B方向へ動く。
【0055】このとき、空気の圧力や流量をコントロー
ルすることにより、図1に示す針1の微妙な動作のコン
トロールが可能となる。また、矢印α方向へシャフト5
を動かす場合は、エアを抜いてばね9の反発力を利用す
る。
【0056】復動式エアシリンダ(ハ)は、シリンダ
6、第1流入・排気口7a、第2流入・排気口7b、シ
ャフト5、ピストン8、シールリング10、ストッパ1
1、ピストンリング12およびOリング13からなる。
【0057】復動式エアシリンダ(ハ)において、第1
流入・排気口7aからエアを入れ、同時に第2流入・排
気口7bからエアを抜くと、ピストン8は矢印αの方向
へ動く。
【0058】第2流入・排気口7bからエアを入れ、同
時に第1流入・排気口7aからエアを抜けば、ピストン
8は矢印βの方向へ動く。
【0059】矢印βの方向が図1に示すワーク2へ針1
を近づける方向となる。したがって、吸入圧と排気圧の
それぞれを微妙に調整して図1に示す針1の動作をコン
トロールする。
【0060】たとえば、図2で、ピストン8を矢印βへ
動かす時、ピストン8の作動初期時にシリンダ6の下室
と上室の両方の空気圧を約6kgf/cm2 としてお
き、下室の空気圧を約6〜5〜4〜3kgf/cm2
徐々に数段階に分けて減圧して、ピストン8を矢印β
へ、すなわち図示しない針をワークへ近づける。
【0061】さらに、作動初期時にシリンダ6の下室と
上室の両方の空気圧を約3kgf/cm2 とし、上室の
空気圧を徐々に数段階に分けて3〜4〜5〜6kgf/
cm 2 と上げることによっても図示しない針をワークへ
接触させることができる。
【0062】また、別の例としてシリンダ6の上室の圧
力を約3〜4〜5〜6kgf/cm 2 と徐々に上昇させ
るのと同時にシリンダ6の下室の圧力を6〜5〜4〜3
kgf/cm2 と徐々に数段階に分けて減少させ、シリ
ンダ6の両方の部屋の圧力の総和を一定に保ちながら、
上室と下室に圧力差を持たせ、図1に示す針1をワーク
へ接触させることができる。圧力は、数段階に分けて変
化させてもよく、また、連続的に変化させてもよい。
【0063】また、たとえば、この圧力差を使用条件に
合わせて、0〜6kgf/cm2 以上、または、約0〜
3kgf/cm2 以上の圧力差で1kgf/cm2 ごと
に最適なピストン8の作動のできる圧力差に設定する。
圧力差が小さい方が図1に示す針1の微低速のコントロ
ールが容易になる。
【0064】復動式エアシリンダ(ハ)は、図示しない
空気配管が複雑となるが、ピストン8の動作、すなわち
図1に示す針1の動作を細かく調整することができる。
【0065】ピストンリング12などの摺動部の摺動抵
抗(シリンダ6とピストンリング12などの摺動部とが
こすり合わされる場合の摩擦抵抗)が少ないのであれ
ば、シリンダ6の下室、上室のどちらか一方に所定の空
気圧をかけ、反対側の空気は、大気中に排気して復動式
エアシリンダ(ハ)を動作させ、図1に示す針1を制御
することができる。なお、針1は図1のような部位に取
り付ける以外に、シャフト(ロッド)5の真下に取り付
けたり、または、シャフト(ロッド)5の先端を所定の
形状にして針として用いることもできる。
【0066】次に、単動式エアシリンダ(イ)および
(ロ)と復動式エアシリンダ(ハ)の共通した事項につ
いて説明する。
【0067】シリンダ6内の空気圧は、ピストン8、シ
リンダ6の性能にもよるが、使用条件により、約1〜1
0kgf/cm2 程度または約3〜6kgf/cm2
度が一般的である。
【0068】使用条件やピストン8とシリンダ6のサイ
ズにもよるが、シリンダ6内の空気圧が所定圧力以下で
あると、シールリング10やピストンリング12などの
摺動抵抗に打ち勝てず、エアシリンダが作動不良となる
可能性がある。そのためこれらのシールリング10やピ
ストンリング12をたとえば、ポリテトラフルオロエチ
レン(PTFE)等のフッ素樹脂等の低摩擦材である自
己潤滑性樹脂材料で製作することにより、静摩擦係数や
動摩擦係数を低くし、エアシリンダの動作不良を防ぐこ
とができる。フッ素樹脂は、また、動摩擦係数よりも静
摩擦係数の方が低いという特性をもち、微動する部位に
有利であり、スティックスリップ等も発生しにくい。
【0069】また、このフッ素樹脂にポリフェニレンサ
ルファイト樹脂(PPS)やポリイミド樹脂(PI)や
ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、芳香族
ポリエステル樹脂等の耐摩耗性樹脂、黒鉛や炭素繊維等
のカーボン類や有機繊維類、ガラス繊維等の無機繊維類
等の充填材を混入してシールリング10やピストンリン
グ12の材料に使用することもできる。
【0070】フッ素樹脂を固形潤滑用充填材とし、上記
の耐摩耗性の樹脂を主成分としてもよい。フッ素樹脂や
耐摩耗性の樹脂等に混合する充填材の充填量は約3〜3
3重量%の範囲の中で、約3〜15重量%ごとに充填量
を調整することもでき、2種以上の充填材を、さらに3
〜5重量%ごとに充填することもできる。また、充填材
は一種類のみならず二種類以上を混合したものを用いる
ことができる。充填材の充填量は約3重量%未満では、
充填材による効果の期待が少なく、約33重量%を超え
ると、主成分の効果の期待が少なくなる。
【0071】フッ素樹脂にこのような充填材を混入させ
ることにより、耐クリープ性や耐摩耗性が向上されなが
ら、摺動特性はあまり損なわれない。ちなみにフッ素樹
脂に充填材を入れても、充填量や使用用途、条件によっ
ても異なるが、静摩擦係数は、約0.03〜0.2、動
摩擦係数は約0.08〜0.25程度と低く、摩擦特性
を低減させない。
【0072】シールリング10などの摺動性のリング
は、エラストマー等のゴム材による弾性材のOリングに
より適度の緊迫力にて、シリンダ6に押しつけられ、ピ
ストン8とシリンダ6間は、良好な摺動性シールとして
密封でき精度よくエアシリンダを動作させることがで
き、図示しない針の制御の精度が増す。
【0073】過酷な使用条件下で使用するのでなけれ
ば、部品点数を減らすため、シールはOリング13だけ
として摺動、密封することができる。
【0074】シールリング10などの摺動部の耐摩耗性
や摩擦係数を改善するために、摺動面にグリース等の半
固形潤滑剤や油等の液体潤滑剤を塗布してもよいが、摺
動速度が速い条件下等の過酷な摺動速度でなければ上記
した自己潤滑性のある摺動材であれば、メンテナンスフ
リーとして液体潤滑剤なしで使用することもできる。
【0075】半固形の潤滑剤は、粘りがあるので、微動
する場合に若干の抵抗となるが、摺動面に長く付着さ
れ、給油等の回数を減らすことができ、メンテナンスフ
リーに優れる。液体の潤滑剤は、粘度が低く、摺動面か
らかき落とされることも予想され、注油を必要ともする
が、微動する場合に、抵抗が少なく、低摩擦性に好まし
い。
【0076】ピストン8、シリンダ6、ストッパ11等
は、それぞれ鋼、鋳鉄、アルミニウム合金、アルミの鋳
物材等を用い、ばね9は、所定のばね鋼を選択する。
【0077】また、ストッパ11はOリング13のよう
なエラストマー等のゴム材の弾性体とすることもでき
る。
【0078】微妙に作動させるピストン8は、アルミ等
の軽量金属として軽くすることにより、ピストン8の作
動性をよくし、効率よく図示しない針の制御をすること
ができる。
【0079】上記したシリンダ6などの材料である鋼、
合金、鋳物、ゴム等の材料に対して最適なシールリング
10などの摺動材を選択してエアシリンダの制御精度、
すなわち、針1の制御精度を向上させ安定した液状物質
塗布装置、修正装置および液状物質塗布方法を提供する
ことができる。
【0080】シリンダ6内の空気圧が、使用条件により
変わるが、約6kgf/cm2 以上や、約10kgf/
cm2 を超えると、空気圧供給源の図示しない過給機や
図示しないエアーコンプレッサ等に比較的大きな負荷が
かかることになることも予想されるので、注意を要す
る。
【0081】また、シリンダ6内の空気圧が高すぎた
り、シリンダ6内の圧力差が大きすぎたりすると、ピス
トン8の摺動速度が速くなり、図示しない針の微妙な動
作が難しくなることに注意を要する。
【0082】また、摺動速度が速くなると、ピストンリ
ング12などの摺動材にかかる負荷も大きくなり、エア
シリンダの制御、つまり、針の制御が精度よく行なわれ
なくなる点に注意を要する。
【0083】図3は、図1の液状物質塗布装置の作動工
程を示す概略図である。図1に示されていないが別途設
けられたインク溜部14に針1を落とし込み(状態
A)、インク15を針1の先端部に付着させ、引き上げ
る(状態B)。そして、ワーク2の色抜け部(欠陥除去
部分)の真上にインク15の付着した針1がくるように
ワーク2を移動させる。次に針1をワーク2に接触させ
(状態C)、さらに針1を引き上げることにより色抜け
部にインク15を塗布(状態D)する。
【0084】針1とワーク2の接触時(状態C)に、ワ
ーク2に傷をつけるのを避けるため、針1の先端部は平
面状になっている。また、インク15を滑りやすくする
ため、針の表面はニッケルメッキを施してある。ニッケ
ルメッキではなく、例えば、クロムメッキ等で、硬質ク
ロムメッキ後、バフ仕上げしたものでもよく、また、カ
ニゼンメッキ(登録商標)等の触媒でニッケルを生成さ
せるメッキでもよい。バフ仕上げは非常に滑りのよい表
面仕上げとなり、カニゼンメッキ(登録商標)は、針の
角部にも均一なメッキ被膜を形成でき、高精度な針を提
供できる。他の滑らかな表面処理でもよい。例えば、ス
テンレス鋼の表面を研磨したものや、鏡面研磨した針で
あれば、錆等の耐食性にも強く、メッキ等の処理を省略
できる。
【0085】図4は、インク溜部14の構成を概略的に
示す外観斜視図である。インク溜部14は、インク溜1
6aと、開口部17が中央に形成された蓋16bとから
構成される。インクの液面低下による針1先端部のイン
クの付着量の変動を防止するため、インクの使用量に対
して十分容量が大きく、かつ、インク液面の低下の影響
が少なくなるよう、液面の表面積が大きなインク溜16
aを使用する。さらに、インクの乾燥を防ぐため、開口
部17は極力小さくなっている。
【0086】また、針1先端部のインクの付着量(図3
のh)が常に一定に保たれるように、インク溜16aへ
の針1の落とし込みをコントロールする。さらに、針1
の太さを変えることによっても、インクの付着量(塗布
量)を変えることができる。
【0087】また周辺温度の影響でインクが乾燥してし
まう恐れがあるため、状況によっては温度調節をする。
【0088】以上により、先端部が平面状の針に、イン
クを付着させ、そのインクの付着した先端部をできるだ
けワークに衝撃がかからないようにワークに接触させ、
欠陥除去部分にインクを塗布し欠陥を修正する。
【0089】その結果、ワークを傷つけることなく、極
めて微少なインクの塗布を微調整なしに容易に行なうこ
とができ、作業効率が向上する。また、針とワークのギ
ャップのコントロールが不要となり、ワークが大きい場
合でも困難な制御をすることなく、インクの塗布ができ
るようになる。
【0090】さらに、ディスペンサのニードル内でのイ
ンクの乾燥によるインク詰まりを防ぐことができ、イン
クを塗布する間隔が長いときでも、容易に対応できる。
【0091】また、構造が簡単なため、ディスペンサを
使用する場合に比べコストが少なくて済む。
【0092】また、ワークへの落とし込みや衝撃緩和
は、エアシリンダでなく、他の直動アクチュエータや電
磁ソレノイドを用いてもよい。
【0093】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態による液状物質塗布装置を示す外観斜視
図である。
【0094】図5において、液状物質塗布装置は、針
1、針支持台18および電磁ソレノイド19からなる。
そして、インク溜16aと、開口部17が中央に形成さ
れた蓋16bとからなるインク溜部14に入れられたイ
ンクを針1に付着させ、ワーク2へインクの付着した針
1を接触させることにより、欠陥部へインクを塗布す
る。
【0095】図6は、図5の液状物質塗布装置の作動工
程を示す概略図である。ワーク(欠陥修正対象物)2に
接触前は、先端部にインク15の付着した針1はAの状
態になっている。そして、電磁ソレノイド(図示せず)
により針支持台18をワーク2に近づけていき、針1を
ワーク2に接触させる(状態B)ことにより修正液を塗
布する。
【0096】ここで、針1は針支持台18に固定されて
いないため、針1がワーク2に接触した状態Bにおい
て、ワーク2には針1の自重のみがかかる。その結果、
針1によるワーク2の損傷を防ぐことができ、LCD用
カラーフィルタの生産性を向上させることができる。ま
た、図5の液状物質塗布装置は、第1の実施の形態と同
様の効果を奏する。
【0097】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態による修正装置を示す外観斜視図であ
る。
【0098】図7において、修正装置は、主として、Y
AGレーザ源20、針1、エアシリンダ3、赤、緑、
青、黒の4つのインク溜部21、XYステージ22、Z
軸テーブル23、CCDカメラ24、真空チャックテー
ブル25を備えている。
【0099】ワーク2上の欠陥箇所の特定後、YAGレ
ーザ源20からのレーザ光によりワーク2上の欠陥箇所
を焼き飛ばし、その焼き飛ばした欠陥除去部分に、イン
ク溜部21でインクを先端部に付着させた針1を、接触
させインクを塗布し、欠陥を修正する。なお、針1をワ
ーク2に接触させ、また、そのときの衝撃を緩和するた
めに図1の第1の実施の形態と同様にエアシリンダ3を
設けてある。
【0100】以上のように第3の実施の形態は欠陥を焼
き飛ばすYAGレーザ源20を有する欠陥除去装置と第
1の実施の形態による液状物質塗布装置とを一体として
備えているため、一連の動作で欠陥を修正する。このた
め、YAGレーザ源20と液状物質塗布装置とが別々に
設置されている場合に比べ、欠陥箇所の特定の回数が少
なく、1回の特定で欠陥を修正でき、作業効率が向上す
る。
【0101】また、図7の修正装置の液状物質塗布装置
は、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0102】(第4の実施の形態)第1〜3の実施の形
態においては、針状部材(針1)に、液状物質(イン
ク)を付着させ、その次に、塗布対象物(ワーク2)
に、その針状部材(針1)を接触させることにより、液
状物質(インク)を塗布するという工程を繰返し行なっ
ている。このため、針状部材(針1)の先端に液状物質
(インク)の固りができてくる場合がある。この場合に
は、安定した液状物質(インク)の塗布が困難となる。
また、液状物質(インク)の特性により異なるが、粘度
が高いものほど、このような状態になりやすい。
【0103】図8は、針を用いてインクの塗布を繰返し
行なった場合の針の先端部の様子を示す概略図である。
なお、図3と同様の部分について同一の参照符号を付
し、その説明を適宜省略する。
【0104】図8(a)は、インク15を針1によりワ
ーク2に塗布した後において、針1の先端にインク15
が付着している様子を示す図である。図8(b)は、針
1を用いて、インク15の塗布を、繰返し行なった後の
針1の先端部の様子を示す図である。図8(b)に示す
ように、針1の先端部には、インク15を塗布した後の
インク15の残りが固りとなっている。
【0105】図9は、針を用いてインクを繰返し塗布し
た場合において、インクが塗布される様子を示す図であ
る。
【0106】図9を参照して、●はインクを示し、イン
クが塗布されたワークを上から見た場合を示している。
矢印Aで示す塗布されたインクは、1回目の塗布により
行なわれたものである。そして、針によるインクの塗布
を繰返し行なうと、インクの塗布量が少なくなっていく
(図9の右に行くほどインクの塗布量が少なくなってい
る)。また、繰返しインクの塗布を行なうと、インクの
塗布量は少なくなっていくが、その反対に、針に残留す
るインクの量は多くなっていく。
【0107】このように、針によるインクの塗布を繰返
し行なう場合には、針の先端部のインクの固りにより、
インクの塗布が不安定になる。第4の実施の形態は、こ
のような問題を解決し、インクの塗布を繰返し行なって
も、安定なインクの塗布ができる液状物質塗布装置およ
び液状物質塗布方法を提供する。
【0108】図10は、本発明の第4の実施の形態によ
る液状物質塗布装置を示す概観斜視図である。なお、図
5と同様の部分については同一の参照符号を付しその説
明を適宜省略する。
【0109】図10を参照して、第4の実施の形態によ
る液状物質塗布装置は、針1、インク溜部14、針支持
台18、電磁ソレノイド19、XYテーブル22および
溶液溜部40を含む。XYテーブル(移動テーブル)2
2の上には、ワーク2がある。すなわち、図10の液状
物質塗布装置は、図5の液状物質塗布装置において、針
1を洗浄するための溶液溜部3をさらに設けたものであ
る。
【0110】図10を参照して、針1は、電磁ソレノイ
ド19により上下する機構を有する。インク溜部14
は、XYステージ22により針1の下に移動する。そし
て、針1を下降させ、インク溜部14のインクを付着さ
せる。インクを付着させた後、針1は上昇する。
【0111】次に、XYステージ22により、ワーク2
が針1の下に移動する。そして、針1が下降し、ワーク
2にインクを塗布する。
【0112】次に、針1は、上昇し、XYステージ22
により、溶液溜部40が針1の下に移動する。そして、
針1が下降し、針1の先端を、溶液溜部40の溶液に浸
し、針1の先端に付着したインクの残りを除去する。な
お、溶液溜部40には、インクの付着した針1を洗浄す
るための溶液が入れてある。
【0113】また、インクの粘度が高い場合は、電磁ソ
レノイド19が1回の動作では(1回針1を溶液溜部4
0の溶液に浸すだけでは)、針1の先端に残ったインク
を除去できない場合がある。この場合には、数回電磁ソ
レノイド19を動作させる(数回針1を溶液溜部40の
溶液に浸し、針1を洗浄する)。
【0114】なお、電磁ソレノイド19のかわりに、第
1の実施の形態で説明したようなエアシリンダを用いる
こともできる。
【0115】図11は、図10の針1に付着したインク
を洗浄する様子を示す概略図である。なお、図8および
図10と同様の部分については同一の参照符号を付しそ
の説明を適宜省略する。
【0116】図11(a)は、針1によりインク15
を、ワーク2に塗布した後の様子を示している。図11
(b)は、針1によりインクを塗布した後、溶液溜部4
0に入れてある溶液41に、インクの付着した針1を浸
す様子を示している。図11(c)は、溶液溜部40の
溶液41により針1が洗浄され、針1に付着したインク
の残りが除去された様子を示している。
【0117】以上のように、本発明の第4の実施の形態
による液状物質塗布装置においては、針1によりインク
を塗布した後、インクの付着した針1を洗浄し、付着し
たインクを除去している。このため、塗布回数が増加し
ても、針1の先端は清浄な状態であり、安定したインク
の塗布が可能となる。また、同様の理由により、インク
を塗布する際に、液状物質の特性(粘度、揮発性など)
による影響を受けにくい。
【0118】また、図5と同様の構成を有しているた
め、第2の実施の形態と同様の効果をも奏する。
【0119】なお、第1〜第4の実施の形態による液状
物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置は、液
晶産業の製造工程などで利用することができる。すなわ
ち、カラーフィルタの白抜けまたは欠陥等の修正のため
に用いることができる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の液状
物質塗布装置においては、ディスペンサではなく、液状
物質が先端に付着した針状部材を塗布対象部にできるだ
け衝撃を与えないように接触させることにより、液状物
質を塗布し、欠陥を修正する。その結果、塗布対象部を
傷つけることなく、極めて微少な液状物質の塗布を微調
整なしに容易に行なうことができ、作業効率が向上す
る。
【0121】また、針状部材と塗布対象部とのギャップ
のコントロールが不要となり、塗布対象物が大きい場合
でも、困難な制御をすることなく、液状物質を塗布する
ことができる。
【0122】さらに、ディスペンサのニードル内での液
状物質の乾燥による液状物質詰まりを防ぐことができ、
液状物質を塗布する間隔が長いときでも、容易に対応で
きる。
【0123】また、構造が簡単なため、ディスペンサを
使用する場合に比べ、装置も安価でニードルやシリンジ
等の消耗品もないため、コストが少なくて済む。
【0124】本発明の請求項2の液状物質塗布装置にお
いては、液状物質を付着させる側の針状部材の先端が平
面状に加工されている。その結果、針状部材の接触によ
る塗布対象部の損傷を防ぐことができ、塗布の対象であ
るフィルタ等の生産性を向上させることができる。
【0125】本発明の請求項3の液状物質塗布装置にお
いては、液状物質を塗布した後、液状物質の付着した針
状部材を洗浄するため液状物質の塗布回数が増加して
も、針状部材の先端を清浄な状態に保つことができる。
その結果、安定した液状物質の塗布が可能となる。
【0126】また、液状物質を塗布した後には、液状物
質の付着した針を洗浄するため、液状物質の特性による
影響を受けにくい。
【0127】本発明の請求項4の液状物質塗布装置にお
いては、針状部材で液状物質を塗布した後、液状物質の
付着した針状部材を溶液を用いて洗浄するため、塗布回
数が増加しても、針状部材の先端を清浄な状態に保つこ
とができる。その結果、安定した液状物質の塗布が可能
となる。
【0128】また、液状物質を塗布した後、液状物質の
付着した針状部材を溶液により洗浄するため、液状物質
の特性による影響をうけにくい。
【0129】本発明の請求項5の修正装置は、欠陥箇所
を焼き飛ばすレーザ源を有する欠陥除去手段と液状物質
塗布装置とを一体として備えており、それぞれが別々に
設置されている場合に比べ、欠陥箇所の特定回数は少な
く、1回の特定で欠陥を修正する。その結果、欠陥修正
のための作業効率が向上する。
【0130】さらに、液状物質塗布装置は、ディスペン
サでなく、液状物質が先端に付着した針状部材を塗布対
象部にできるだけ衝撃を与えないように接触させること
により、液状物質を塗布する。その結果、塗布対象部を
傷つけることなく、極めて微少な液状物質の塗布を微調
整なしに容易に行なうことができ、作業効率が向上す
る。
【0131】また、針状部材と塗布対象部のギャップの
コントロールが不要となり、塗布対象物が大きい場合で
も、困難な制御をすることなく、液状物質を塗布するこ
とができる。
【0132】さらに、ディスペンサのニードル内での液
状物質の乾燥による液状物質詰まりを防ぐことができ、
液状物質を塗布する間隔が長いときでも、容易に対応で
きる。
【0133】また、構造が簡単なため、ディスペンサを
使用する場合に比べ装置も安価で、ニードルやシリンジ
等の消耗品もないため、コストが少なくて済む。
【0134】本発明の請求項6に記載の修正装置におい
ては、液状物質塗布装置の針状部材の先端が平面状に加
工されている。その結果、針状部材の接触による塗布対
象部の損傷を防ぐことができ、塗布の対象であるフィル
タ等の生産性を向上させることができる。
【0135】本発明の請求項7の修正装置においては、
針状部材を用いて液状物質を塗布した後、液状物質の付
着した針状部材を洗浄するため、塗布回数が増加して
も、針状部材の先端を清浄な状態に保つことができる。
その結果、安定した液状物質の塗布が可能となる。
【0136】また、液状物質を塗布した後、液状物質の
付着した針状部材を洗浄するため、液状物質の特性によ
る影響を受けにくい。
【0137】本発明の請求項8の修正装置においては、
針状部材を用いて液状物質を塗布した後、液状物質の付
着した針状部材を溶液により洗浄するため、塗布回数が
増加しても、針状部材の先端を清浄な状態に保つことが
できる。その結果、安定した液状物質の塗布が可能とな
る。
【0138】また、液状物質を塗布した後、液状物質の
付着した針状部材を溶液により洗浄するため、液状物質
の特性による影響を受けにくい。
【0139】本発明の請求項9に記載の液状物質塗布方
法においては、針状部材の先端に液状物質を付着させ、
その液状物質の付着した針状部材を塗布対象部にできる
だけ衝撃を与えないように接触させることにより、液状
物質を塗布し、欠陥を修正する。
【0140】その結果、塗布対象部を傷つけることな
く、極めて微少な液状物質の塗布を微調整なしに容易に
行なうことができ、作業効率が向上する。
【0141】また、針状部材と塗布対象部のギャップの
コントロールが不要となり、塗布対象物が大きい場合で
も困難な制御をすることなく液状物質を塗布する。
【0142】さらに、ディスペンサのニードル内での液
状物質の乾燥による液状物質詰まりを防ぐことができ、
液状物質を塗布する間隔が長いときでも容易に対応でき
る。
【0143】また、構造が簡単になるためディスペンサ
を使用する場合に比べ、装置も安価でニードルやシリン
ジ等の消耗品もないため、コストが少なくて済む。
【0144】本発明の請求項10の液状物質塗布方法に
おいては、針状部材を用いて液状物質を塗布した後、液
状物質が付着した針状部材を洗浄するため、塗布回数が
増加しても、針状部材の先端を清浄な状態に保つことが
できる。このため、安定し液状物質の塗布が可能とな
る。
【0145】また、液状物質を塗布した後、液状物質の
付着した針状部材を洗浄するため、液状物質の特性によ
る影響を受けにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による液状物質塗布
装置を示す概略図である。
【図2】第1の実施の形態による単動式エアシリンダお
よび復動式エアシリンダを示す概略図である。
【図3】第1の実施の形態による液状物質塗布装置の作
動工程を示す概略図である。
【図4】第1の実施の形態によるインク(液状物質)溜
部を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態による液状物質塗布
装置を示す外観斜視図である。
【図6】第2の実施の形態の液状物質塗布装置の作動工
程を示す概略図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態による修正装置を示
す外観斜視図である。
【図8】針を用いてインクを繰返し塗布する場合におい
て、針の先端部の様子を示す概略図である。
【図9】針を用いてインクを繰返し塗布する場合におい
て、塗布されたインクの量が減少する様子を示す図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施の形態による液状物質塗
布装置を示す概観斜視図である。
【図11】インクの付着した針が洗浄される様子を示す
概略図である。
【図12】従来の修正装置の一例の構成を示す外観斜視
図である。
【図13】従来の液状物質塗布装置(ディスペンサ)の
構成を模式的に示す図である。
【図14】従来の液状物質塗布装置(ディスペンサ)を
用いて、微少なインクの滴下を行なおうとする際のディ
スペンサのニードルの先端部の様子を模式的に示す図で
ある。
【図15】従来の液状物質塗布装置(ディスペンサ)を
用いて、微少なインクの滴下を行なったときのディスペ
ンサのニードルの先端部の様子を模式的に示す図であ
る。
【図16】従来の液状物質塗布装置(ディスペンサ)の
ニードル内にインクが乾燥して詰まった状態を模式的に
示す図である。
【符号の説明】
1 針 2 ワーク(欠陥修正対象物) 3 エアシリンダ(駆動・接触手段) 4 圧力・流量調整およびエア供給手段(レギュレー
タ) 5 シャフト(ロッド) 6 シリンダ 7 流入・排出口 7a 第1流入・排出口 7b 第2流入・排出口 8 ピストン 9 ばね 10 シールリング(リップシール) 11 ストッパ 12 ピストンリング 13 Oリング 14、21 インク溜部 15 インク 16a インク溜 16b 蓋 17 開口部 18 針支持台 19 電磁ソレノイド(駆動・接触手段) 20 YAGレーザ源 22 XYテーブル 23 Z軸テーブル 24 CCDカメラ 25 真空チャックテーブル 26 ディスペンサ 27 コントローラ 28 シリンジ 29 ニードル 30a 第1ガイド 30b 第2ガイド 40 溶液溜部 41 溶液

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状物質を塗布対象部に塗布するための
    液状物質塗布装置であって、 前記液状物質を、その先端部に付着させる針状部材と、 前記液状物質の付着した前記針状部材の先端部を、前記
    塗布対象部に接触させる接触手段とを備えた、液状物質
    塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記針状部材の先端部は、平面状であ
    る、請求項1に記載の液状物質塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記液状物質の付着した前記針状部材の
    先端部を前記塗布対象部に接触させた後、前記液状物質
    の付着した前記針状部材を洗浄する洗浄手段をさらに備
    える、請求項1または2に記載の液状物質塗布装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄手段による洗浄は、溶液に前記
    針状部材を浸すことにより行なう、請求項3に記載の液
    状物質塗布装置。
  5. 【請求項5】 フィルタの色抜け欠陥を修正するための
    修正装置であって、 前記フィルタの欠陥箇所を焼き飛ばすレーザ源を有する
    欠陥除去手段と、 前記レーザ源からのレーザ光により欠陥の除去された部
    分に液状物質を塗布する液状物質塗布装置とを備え、 前記液状物質塗布装置は、 前記液状物質を、その先端部に付着させる針状部材と、 前記液状物質の付着した前記針状部材の先端部を、前記
    フィルタの塗布対象部に接触させる接触手段とを含む、
    修正装置。
  6. 【請求項6】 前記針状部材の先端部は、平面状であ
    る、請求項5に記載の修正装置。
  7. 【請求項7】 前記液状物質塗布装置は、 前記液状物質の付着した前記針状部材の先端部を前記塗
    布対象部に接触させた後、前記液状物質の付着した前記
    針状部材を洗浄する洗浄手段をさらに含む、請求項5ま
    たは6に記載の修正装置。
  8. 【請求項8】 前記洗浄手段による洗浄は、溶液に前記
    針状部材を浸すことにより行なう、請求項7に記載の修
    正装置。
  9. 【請求項9】 液状物質を塗布対象部に塗布するための
    液状物質塗布方法であって、 針状部材の先端部に前記液状物質を付着させるステップ
    と、 前記液状物質の付着した前記針状部材の先端部を前記塗
    布対象部に接触させる接触制御ステップとを含む、液状
    物質塗布方法。
  10. 【請求項10】 前記液状物質の付着した前記針状部材
    の先端部を前記塗布対象部に接触させた後、前記液状物
    質の付着した前記針状部材を洗浄するステップをさらに
    含む、請求項9に記載の液状物質塗布方法。
JP21884995A 1994-10-31 1995-08-28 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置 Pending JPH08182949A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21884995A JPH08182949A (ja) 1994-10-31 1995-08-28 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置
KR1019950037468A KR0145978B1 (ko) 1994-10-31 1995-10-27 액상 물질 도포장치, 액상 물질 도포 방법 및 수정장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-267504 1994-10-31
JP26750494 1994-10-31
JP21884995A JPH08182949A (ja) 1994-10-31 1995-08-28 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000320262A Division JP3338424B2 (ja) 1994-10-31 2000-10-20 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP2000320263A Division JP3381911B2 (ja) 1994-10-31 2000-10-20 欠陥修正方法および欠陥修正装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08182949A true JPH08182949A (ja) 1996-07-16

Family

ID=26522779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21884995A Pending JPH08182949A (ja) 1994-10-31 1995-08-28 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH08182949A (ja)
KR (1) KR0145978B1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006310266A (ja) * 2005-03-28 2006-11-09 Ntn Corp 塗布ユニットおよびパターン修正装置
JP2009136857A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Contrel Technology Co Ltd 画素修正装置および画素修正機台
US7837316B2 (en) 2002-08-02 2010-11-23 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Correction ink for micro defect of color pattern, color filter, method for correcting micro defect of color pattern, and process for producing ink
KR101147613B1 (ko) * 2009-08-13 2012-05-23 송병국 자동 도색 시스템
JP2013535349A (ja) * 2010-08-30 2013-09-12 ランチォウ ラピッド インダストリアル (グループ)カンパニー リミテッド コンパクト型高感度シリンダ
CN107138346A (zh) * 2017-05-12 2017-09-08 苏州睿立汇自动化科技有限公司 针头快速定位结构及快速定位方法
CN107199153A (zh) * 2017-05-12 2017-09-26 苏州睿立汇自动化科技有限公司 三通式胶筒结构、针头快速定位结构及快速定位方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7837316B2 (en) 2002-08-02 2010-11-23 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Correction ink for micro defect of color pattern, color filter, method for correcting micro defect of color pattern, and process for producing ink
JP2006310266A (ja) * 2005-03-28 2006-11-09 Ntn Corp 塗布ユニットおよびパターン修正装置
JP2009136857A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Contrel Technology Co Ltd 画素修正装置および画素修正機台
KR101147613B1 (ko) * 2009-08-13 2012-05-23 송병국 자동 도색 시스템
JP2013535349A (ja) * 2010-08-30 2013-09-12 ランチォウ ラピッド インダストリアル (グループ)カンパニー リミテッド コンパクト型高感度シリンダ
CN107138346A (zh) * 2017-05-12 2017-09-08 苏州睿立汇自动化科技有限公司 针头快速定位结构及快速定位方法
CN107199153A (zh) * 2017-05-12 2017-09-26 苏州睿立汇自动化科技有限公司 三通式胶筒结构、针头快速定位结构及快速定位方法
CN107199153B (zh) * 2017-05-12 2019-01-25 苏州睿立汇自动化科技有限公司 三通式胶筒结构、针头快速定位结构及快速定位方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR0145978B1 (ko) 1998-08-17
KR960013492A (ko) 1996-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08182949A (ja) 液状物質塗布装置、液状物質塗布方法および修正装置
US6626097B2 (en) Apparatus for dispensing material in a printer
US7871250B2 (en) Chemical liquid supplying apparatus
US4102304A (en) Apparatus for application of sealant
JP2006281091A (ja) 塗布装置
JP3338424B2 (ja) 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP3381911B2 (ja) 欠陥修正方法および欠陥修正装置
JP5037452B2 (ja) ボールネジ機構におけるグリースの交換方法およびグリース交換装置
JP2002219393A (ja) 円柱状基材の表面に被膜を成膜する方法、および、被覆層成形機
JP5998333B2 (ja) 液体吐出バルブ
JP4841967B2 (ja) フラックス膜形成装置及びフラックス転写装置
KR20120007777U (ko) 그리스 공급장치용 패드플레이트
JP5350664B2 (ja) 液状物の塗布方法および装置
US6338361B2 (en) Apparatus with a check function for controlling a flow resistance of a photoresist solution
JPH0223272A (ja) ピストンシリンダ及び洗浄方法
CN208246034U (zh) 焊轮打磨机构
KR20020011872A (ko) 재봉틀용 접동장치 및 재봉틀
JPS6345503B2 (ja)
JP7336866B2 (ja) 給油式圧縮機
US20100200024A1 (en) Apparatus and method for purging particles from an actuator
JP3090528B2 (ja) ピストン式流体ポンプ
JP2003025055A (ja) ダイカスト用プランジャ
KR0134506B1 (ko) 공작기계의 정용량 윤활유 공급장치
JP2000051766A (ja) 塗布装置
JPH09192957A (ja) バランスエアシリンダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010918