JPH0818289A - 実装機の位置補正装置 - Google Patents

実装機の位置補正装置

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JPH0818289A
JPH0818289A JP6146784A JP14678494A JPH0818289A JP H0818289 A JPH0818289 A JP H0818289A JP 6146784 A JP6146784 A JP 6146784A JP 14678494 A JP14678494 A JP 14678494A JP H0818289 A JPH0818289 A JP H0818289A
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Hiroyuki Ota
裕之 太田
Tsuneshi Togami
常司 戸上
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実装精度を高めることを目的とする。 【構成】 ヘッドユニット5に基板認識カメラ25を設
け、この基板認識カメラ25により、コンベア2及び部
品認識カメラ28のフレームに付された基準マーク40
a〜40cを撮像するように実装機を構成した。また、
この実装機に、予め設定された基準マーク41a〜41
cの撮像位置に基板認識カメラ25を配置するべくヘッ
ドユニット5を移動させる軸制御部31と、基板認識カ
メラ25によって実装中に取り込まれた各基準マーク4
1a〜41bの画像中心位置と予め記憶されている各基
準マーク41a〜41bの画像に対する初期画像中心位
置との誤差に基づいてX軸方向及びY軸方向の膨張率を
演算する膨張率演算部34と、この膨張率データに基づ
いてい実装時における電子部品の目標装着位置を補正す
る主演算部32とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品吸着用のノズル部
材を備えた移動可能なヘッドユニットによりIC等の電
子部品をプリント基板に実装する実装機において、特
に、駆動機構の熱膨張によるヘッドユニットの移動誤差
を加味して実装動作を行う実装機の位置補正装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ノズル部材を有する部品装着用の
ヘッドユニットにより、IC等の小片状の電子部品を部
品供給部から吸着して、位置決めされているプリント基
板上に移送し、プリント基板の所定位置に装着するよう
にした実装機が一般に知られている。この実装機におい
て、上記ヘッドユニットをXY平面内で移動させる機構
としては、基台上に取付けられたレール等のY軸に支持
部材を移動自在に装着するとともに、この支持部材に取
付けられたレール等のX軸にヘッドユニットを移動自在
に装着し、上記支持部材及びヘッドユニットに、モータ
によって回転されるボールねじ軸を螺合した機構が主流
である。そして実装時には、上記支持部材及びヘッドユ
ニットがそれぞれ上記モータ駆動によるボールねじ軸の
回転に伴いX軸及びY軸に沿って移動することによりヘ
ッドユニットがXY平面内で移動するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータ駆動
によるボールねじ軸の回転に応じてヘッドユニットをX
Y平面内で移動させる機構の上記従来の実装機において
は、ヘッドユニットとボールねじ軸が相互に摺動するも
のであるから、電子部品の実装を長時間連続して行った
り、あるいは高速で行うと、摩擦によりボールねじ軸が
熱膨張することがある。
【0004】この熱膨張によりボールねじ軸が軸方向に
伸長するような場合には、ボールねじ軸の回転量に対す
るヘッドユニットの移動量が変化し、その結果、実装精
度が悪化する虞がある。
【0005】従って、実装機においては、ボールねじ軸
の熱膨張に起因するヘッドユニットの移動量の変化を検
出し、この変化量に応じて電子部品の装着位置を補正し
ながら実装を行う方が実装精度を確保する観点から望ま
しい。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、ヘッドユニットの移動量の変化を加味
して実装動作を行うことにより実装精度を高めることが
できる実装機の位置補正装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
実装機本体に移動可能に装備される電子部品装着用のヘ
ッドユニットと、このヘッドユニットを移動させる駆動
軸を有する駆動手段とを備え、上記ヘッドユニットによ
り電子部品を部品供給側から部品装着側へ移載するよう
に構成された実装機において、上記実装機本体の固定部
に付される基準マークと、上記ヘッドユニットに装備さ
れる撮像手段と、実装動作時に上記基準マークに対する
所定の撮像位置に上記撮像手段を配置すべく上記基準マ
ークに応じた設定量だけ上記駆動手段を作動させる駆動
制御手段と、上記設定量だけ駆動手段が作動されたとき
に上記撮像手段により取り込まれた基準マークの画像位
置に基づいて上記駆動軸の膨張率を演算する膨張率演算
手段と、この膨張率演算手段での演算結果に基づいて電
子部品の目標装着位置を補正する補正手段とを設けたも
のである。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の実
装機の位置補正装置において、上記基準マークが、上記
ヘッドユニットの移動方向に所定間隔をおいて複数付さ
れ、上記駆動制御手段は、上記各基準マークを順次撮像
すべく上記駆動手段を作動させ、上記膨張率演算手段
は、上記各基準マークの画像位置に基づいて上記膨張率
を演算するものである。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の実装機の位置補正装置において、上記駆動制御手段
が、プリント基板の搬入動作中に上記基準マークを撮像
すべく上記駆動手段を作動させるものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の実装機の位置補正装置によ
れば、上記ヘッドユニットの移動により上記撮像手段が
所定の撮像位置に配置されることにより、実装機本体の
固定部に付された基準マークが撮像される。そして、実
装中に撮像される基準マークの画像位置に基づいて上記
駆動手段の膨張率が演算され、この膨張率データに基づ
いて電子部品の目標装着位置、すなわち実装時における
ヘッドユニットの目標移動位置が補正される。
【0011】上記請求項2記載の実装機の位置補正装置
によれば、ヘッドユニットの移動方向に付された複数の
基準マークが順次撮像され、これらの各画像位置に基づ
いて膨張率が演算される。
【0012】上記請求項3記載の実装機の位置補正装置
によれば、実装すべきプリント基板がコンベア等の搬送
手段により所定の実装作業位置に搬送されている間に、
ヘッドユニットが移動させられて基準マークの撮像が行
われる。
【0013】
【実施例】本発明の位置補正装置について図1乃至図3
を用いて説明する。
【0014】図1及び図2は、本発明にかかる位置補正
装置が適用される電子部品実装機の全体的な構造を示
し、図3は、後述のヘッドユニットを概略的に示してい
る。
【0015】これらの図に示すように、電子部品実装機
(以下、実装機と略する)の本体は基台1を有し、この
基台1にはプリント基板搬送用のコンベア2が配置さ
れ、プリント基板3がこのコンベア2上を搬送されて所
定の実装作業位置で停止されるようになっている。上記
コンベア2は、搬送用ベルトを装備した一対のフレーム
2a,2bを有し、一方のフレーム2aは固定フレーム
とされ、他方のフレーム2bは固定フレーム2aとの対
向間隔が調整可能な可動フレームとされている。
【0016】上記コンベア2の側方には、部品供給部4
が配置されている。この部品供給部4は、多数列のテー
プフィーダ4aを備えており、各テープフィーダ4aは
それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状
の電子部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリ
ールから導出されるようにするとともに、テープ繰り出
し端にはラチェット式の送り機構を具備し、後述のヘッ
ドユニット5により電子部品がピックアップされるにつ
れてテープが間欠的に繰り出されるようになっている。
【0017】また、上記基台1の上方には、部品装着用
のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニ
ット5は、X軸方向(コンベア2の方向)及びY軸方向
(水平面上でX軸と直交する方向)に移動可能になって
いる。
【0018】すなわち、上記基台1上には、Y軸方向に
延びる一対の固定レール7と、Y軸サーボモータ9によ
り回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固
定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され
て、この支持部材11に設けられたナット部分12が上
記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材
11には、X軸方向に延びるガイド部材13と、X軸サ
ーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが
配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移
動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられた
ナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合
している。そして、Y軸サーボモータ9の作動によりボ
ールねじ軸8が回転して上記支持部材11がY軸方向に
移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動により
ボールねじ軸14が回転して、ヘッドユニット5が支持
部材11に対してX軸方向に移動するようになってい
る。
【0019】また、上記Y軸サーボモータ9及びX軸サ
ーボモータ15には、それぞれエンコーダからなる位置
検出手段10,16が設けられており、これによってヘ
ッドユニット5の作動位置検出が行われるようになって
いる。
【0020】上記ヘッドユニット5には、図3に示すよ
うに、電子部品を吸着する第1及び第2のノズル部材2
1,22が設けられている。上記両ノズル部材21,2
2は、それぞれヘッドユニット5のフレームに対してZ
軸方向(上下方向)の移動及びR軸(ノズル中心軸)回
りの回転が可能とされ、Z軸サーボモータ17,18及
びR軸サーボモータ19,20により作動されるように
なっている。これらの各サーボモータ17〜20には、
エンコーダからなる位置検出手段21〜24がそれぞれ
設けられており、これらによって各ノズル部材21,2
2の作動位置検出が行われるようになっている。また、
各ノズル部材21,22は、バルブ等を介して図外の負
圧供給手段に接続され、必要時に部品吸着用の負圧がノ
ズル部材21,22に供給されるようになっている。
【0021】さらに、上記ヘッドユニット5の側方前部
には基板認識カメラ25が取付けられている。この基板
認識カメラ(撮像手段)25は、実装時にプリント基板
3の表面に付されたマークを撮像するとともに、上記コ
ンベア2のフレーム及び後述の部品認識カメラ28のフ
レームに付される各基準マーク40a〜40cを撮像す
るようになっている。この基板認識カメラ25の先端部
位(下端部位)には、多数のLEDからなる円筒状の発
光体26が固着されており、撮像時には、発光体26か
ら発光されつつ、発光体26の検出孔27を介して画像
が基板認識カメラ25に取り込まれるようになってい
る。
【0022】また、上記基台1には、上記ヘッドユニッ
ト5により吸着された電子部品の吸着状態を認識するた
めの部品認識カメラ28が設けられている。この部品認
識カメラ28は、上記部品供給部4とコンベア2との間
に配設されており、部品供給部4において電子部品を吸
着した後、上記ヘッドユニット5が部品認識カメラ28
の上方の所定位置に移動させられることにより吸着部品
を撮像するようになっている。
【0023】上記実装機本体の固定部分には、基準マー
クが付され、本実施例では、上記コンベア2の固定フレ
ーム2aの2箇所と、上記部品認識カメラ28のフレー
ムとに基準マーク40a〜40cが付されている。すな
わち、上記固定フレーム2aには、上記実装作業位置を
挾んでX軸方向同一線上に所定間隔をおいて一対の基準
マーク40a,40bが付されており、部品認識カメラ
28のフレームには上記基準マーク40a,40bと同
一形状の基準マーク40cが上記基準マーク40bと略
Y軸方向同一線上に付されている。
【0024】次に、上記実装機の制御系について図4の
ブロック図を用いて説明する。
【0025】上記実装機には、図4に示すような制御装
置30が搭載されており、上記Y軸及びX軸サーボモー
タ9,15、ヘッドユニット5の各ノズル部材21,2
2に対するZ軸サーボモータ17,18、R軸サーボモ
ータ19,20及び各サーボモータに対する位置検出手
段10,16,21〜24等はすべてこの制御装置30
に電気的に接続され、この制御装置30によって統括制
御されるようになっている。より詳細には、実装機の動
作を統括制御するための所定の情報を備えた主演算部3
2と、この主演算部32により制御される軸制御部31
とが制御装置30に設けられ、上記サーボモータ等は制
御装置30においてこの軸制御部31に接続されてい
る。
【0026】上記軸制御部31及び主演算部32は、電
子部品を装着する所定の実装動作を行わせる制御を行う
とともに、上記基準マーク40a〜40cに対する所定
の撮像位置に上記基板認識カメラ25を配置すべく上記
ヘッドユニット5を移動させる駆動制御手段としても機
能するようになっている。
【0027】また、制御装置30には画像処理部33が
設けられており、上記基板認識カメラ25がこの画像処
理部33に接続されている。すなわち、基板認識カメラ
25によって取込まれた画像データに所定の画像処理が
施されて主演算部32に出力されることにより、主演算
部32においてプリント基板3のマーク及び上記基準マ
ーク40a〜40cの認識が行われるようになってい
る。
【0028】上記制御装置30には、さらに膨張率演算
部(膨張率演算手段)34が設けられており、この膨張
率演算部34が上記主演算部32及び記憶部35に接続
され、さらに記憶部35が主演算部32に接続されてい
る。
【0029】上記主演算部32において基準マーク40
a〜40cが認識された場合には、当該画像データが膨
張率演算部34に出力され、基準マーク40a〜40c
の画像中心位置とこの画像中心位置に対する初期画像中
心位置との誤差が演算され、さらにこの誤差データに基
づいて膨張率が演算される。例えば、実装機の起動直後
(実装機の起動SWがオンされた直後)のウォームアッ
プ期間中に上記基準マーク40a〜40cが基板認識カ
メラ25により予め撮像されるとともに、このときの基
準マーク40a〜40cの画像中心位置が初期画像中心
位置として膨張率演算部34の記憶部内に記憶されてお
り、撮像される基準マーク40a〜40cの画像中心位
置と、この初期画像中心位置とにズレがある場合には、
そのズレ量が誤差として演算され、これらの誤差データ
に基づいてX軸方向及びY軸方向の膨張率が演算されて
記憶部35に記憶される。
【0030】なお、上記初期画像中心位置は、必ずしも
上記のようにウォームアップ期間中に調べる必要はな
く、基準マーク40a〜40cの位置をボールねじ軸8
等の緒元とに基づいて理論的に求めた値(理論中心位
置)であってもよい。
【0031】そして、ヘッドユニット5を移動させるに
際しては、主演算部32において、この膨張率データ
と、実装時のヘッドユニット5の移動量とに基づいて、
電子部品の目標装着位置、すなわちヘッドユニット5の
目標移動位置の補正が行われる。このように、上記主演
算部32は、前述の駆動制御手段としての機能に加え、
補正手段としても機能を果たすようになっている。
【0032】次に、上記実装機における実装動作につい
て図5のフローチャートを用いて説明する。
【0033】上記実装機において実装動作が開始される
と、先ず、図外のプリント基板収納部分からプリント基
板3が繰り出され、所定の実装作業位置に向けて搬送さ
れる(ステップS1)。そして、このプリント基板3の
搬送中に、膨張率演算のための処理(ステップS2〜ス
テップS8)が行われる。
【0034】この処理としては、先ず、図外のカウンタ
値に初期値「1」がセットされてから(ステップS
2)、ステップS3〜ステップS6の処理が基準マーク
の数に相当する回数(実施例では3回)だけ繰り返され
る。
【0035】すなわち、上記ヘッドユニット5の移動に
より上記基板認識カメラ25がI番目の基準マーク(基
準マーク40a〜40cのうちの一つ)の上方に配置さ
れて当該I番目の基準マークが基板認識カメラ25によ
り撮像される(ステップS3,ステップS4)。
【0036】次いで、上記制御装置30の主演算部32
において、この基準マークの認識が行われるとともに、
誤差演算部34においてこの基準マークの画像中心位置
と、この画像中心位置に対する初期画像中心位置(理論
中心位置)との誤差(X軸方向及びY軸方向の誤差Xd
i,Ydi)が演算されて上記カウンタがインクリメン
トされる(ステップS5,ステップS6)。
【0037】そして、ステップS7において、上記カウ
ンタ値が総基準マーク数を超えたか否か、すなわち全て
の基準マーク40a〜40cの撮像が終了したか否かが
判断され、その判定がNOの場合にはステップS3に移
行されて、予め定められた順番に従い次の基準マークの
上方へ基板認識カメラ25が移動されて、その基準マー
クの撮像が行われ上記誤差が演算される。こうして、順
次各基準マークの撮像に基づき各基準マークに対する誤
差データのサンプリングが行われる。なお、ステップS
5で求められる各誤差データは一旦膨張率演算部34の
記憶部内に記憶される。
【0038】そして、全ての基準マーク40a〜40c
についてのこれらの処理が終了すると(ステップS7で
YES)、誤差演算部34におい上記誤差データが読み
出され、この誤差データに基づいてX軸方向及びY軸方
向の膨張率(αX,αY)が演算される。具体的には、
例えば1番目の基準マーク40aに対するX軸方向誤差
(Xd1)と、2番目の基準マーク40bに対するX軸
方向誤差(Xd2)とから、X軸方向誤差変化量(Xd2
−Xd1)を求め、これと両基準マーク40a,40b
間のX軸方向移動量とからX軸方向の膨張率αXを演算
する。また、2番目の基準マーク40bに対するY軸方
向誤差(Yd2)と、3番目の基準マーク40cに対す
るY軸方向誤差(Yd3)とから、Y軸方向誤差変化量
(Yd3−Yd2)を求め、これと両基準マーク40b,
40c間のY軸方向移動量とからY軸方向の膨張率αY
を演算する。そして、この膨張率データが上記記憶部3
5に記憶される(ステップS8)。
【0039】このステップS8までの処理が終了し、か
つ上記プリント基板3が所定の実装作業位置に固定され
ると、電子部品装着のための所定の実装動作が開始され
る(ステップS9〜ステップS10)。具体的には、上
記ヘッドユニット5が部品供給部4側へと移動させられ
て、ノズル部材21又は22により装着すべき所定の電
子部品が吸着されて部品供給部4からピックアップされ
る。こうして電子部品がピックアップされると、電子部
品が部品認識カメラ28の上方に配置され、ここで電子
部品の吸着ズレ補正のための画像認識が行われた後、ヘ
ッドユニット5がプリント基板3の上方に移動させら
れ、当該電子部品が、プリント基板3の所定の装着位置
に装着されることになる(ステップS11)。このと
き、上記記憶部35に記憶されている膨張率(αX,α
Y)が主演算部32に読み出され、この膨張率(αX,
αY)と目標装着位置までのX軸方向、Y軸方向の移動
量とからX軸方向、Y軸方向の補正量が求められ、電子
部品の目標装着位置の補正、すなわちヘッドユニット5
の目標移動位置が補正される。そして、この補正後の目
標装着位置に応じた駆動信号がモータに出力されること
により、ヘッドユニット5が移動させられて電子部品が
装着される。そして、各実装ポイントにそれぞれ電子部
品が実装される。
【0040】当該プリント基板3に対する所定の実装作
業が終了すると、プリント基板3の固定が解除されると
ともにこのプリント基板3が次工程に向けて搬出され、
その後ステップS1へ移行されて、新たに実装すべき次
のプリント基板3が上記プリント基板収納部分から繰り
出されて実装作業位置に向けて搬送される(ステップS
12,S13)。
【0041】以上説明したように、上記実施例の実装機
においては、実装機本体の固定部分に付された各基準マ
ーク40a〜40cの初期画像中心位置を予め調べて記
憶しておき、実装動作時に上記各基準マーク40a〜4
0cを撮像し、これにより撮像される各基準マーク40
a〜40cの画像中心位置と上記初期画像中心位置との
誤差に基づいて膨張率を演算し、設定された電子部品の
目標装着位置を補正しながら実装を行うことにより、極
めて高い実装精度を確保することができる。すなわち、
実装機の長時間連続駆動、あるいは高速駆動により上記
ボールねじ軸8,14が軸方向に伸長する等の熱膨張が
生じた場合であっても、この熱膨張により生じるヘッド
ユニット5等の移動時の誤差を加味してヘッドユニット
5等を移動させることができるので、ボールねじ軸の熱
膨張による実装精度の低下が防止される。
【0042】特に、上記実施例では、X軸,Y軸方向に
所定の間隔で付される基準マーク40a〜40cを撮像
し、これらの各基準マーク40a〜40cに対する誤差
データから求められるX軸方向及びY軸方向の膨張率
と、設定されたヘッドユニット5の移動量とに基づいて
電子部品の目標装着位置の補正を行うので、ヘッドユニ
ット5の移動量に応じた適切な位置補正を行うことが可
能である。
【0043】また、上記実装機では、プリント基板3の
搬送中に各基準マーク40a〜40cの撮像を行うの
で、実装効率に影響を及ぼすことがない点で有利であ
る。
【0044】なお、上記実施例の実装機は、本発明にか
かる位置補正装置が適用された実装機の一例であって、
その具体的な構成や位置補正処理の内容は本発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0045】例えば、上記実施例においては、新たなプ
リント基板が搬送される毎に、上記各基準マーク40a
〜40cを撮像して膨張率を演算して記憶部35に記憶
するようにしているが、1枚のプリント基板3に対して
実装する電子部品の数が比較的少ない場合には、ヘッド
ユニット5の作動回数が少なく、それ故にボールねじ軸
8,14等の熱膨張が起り難いので、このような場合に
はプリント基板複数枚毎に各基準マーク40a〜40c
の撮像を行うようにしても構わない。またこれとは逆
に、1枚のプリント基板3に対して実装する電子部品の
数が極めて多いような場合には、1枚のプリント基板3
の実装動作中に複数回、各基準マーク40a〜40cを
撮像して膨張率を演算するようにしても構わない。
【0046】また、上記実施例では、基準マーク40a
〜40cをコンベア2及び部品認識カメラ28のフレー
ムにそれぞれ付すようにしているが、基準マーク40a
〜40cを付す位置は、実装機本体の固定部分であれば
上記実施例に限られることなく、例えばスペース的に余
裕があれば、基台1の表面等に直接付す等しても構わな
い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ヘッド
ユニットに装備した撮像手段により実装機本体の固定部
に付された基準マークを撮像し、撮像した基準マークの
画像位置に基づいて駆動軸の膨張率を演算し、この演算
結果に基づいて電子部品の目標装着位置、すなわち実装
時におけるヘッドユニットの目標移動位置を補正するよ
うにしたので、実装機の長時間連続駆動、あるいは高速
駆動によりボールねじ軸等の駆動軸に熱膨張が発生する
場合であっても、これによるヘッドユニット等の移動時
の誤差を加味してヘッドユニット等を移動させることが
でき、その結果、高い実装精度を確保することができ
る。
【0048】また、このような構成において、上記基準
マークをヘッドユニットの移動方向に所定間隔をおいて
複数付し、これらの各基準マークを順次撮像して各基準
マークの画像位置に基づいて膨張率を演算するようにす
れば、より正確な膨張率の値を得て、電子部品の目標装
着位置の補正をより正確に行うことができる。
【0049】さらに、プリント基板の搬入動作中に上記
駆動手段を作動させて基準マークを撮像するようにすれ
ば、実装効率を低下させることなく、ヘッドユニットに
よる基準マークの撮像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置補正装置の一例が適用される
実装機を示す平面図である。
【図2】本発明に係る位置補正装置の一例が適用される
実装機を示す正面図である。
【図3】ヘッドユニットを示す図2における要部拡大図
である。
【図4】実装機の制御系を示す機能ブロック図である。
【図5】実装動作を説明するフローチャートである。
【図7】
【符号の説明】
1 基台 2 コンベア 3 プリント基板 4 部品供給部 5 ヘッドユニット 7 固定レール 8,14 ボールねじ軸 9 Y軸サーボモータ 10,16,21,22,23,24 位置検出手段 11 支持部材 13 ガイド部材 15 X軸サーボモータ 17,18 Z軸サーボモータ 19,20 R軸サーボモータ 21,22 ノズル部材 25 基板認識カメラ 28 部品認識カメラ 30 制御装置 31 軸制御部 32 主演算部 33 画像処理部 34 膨張率演算部 35 記憶部 40a,40b,40c 基準マーク
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置補正装置の一例が適用される
実装機を示す平面図である。
【図2】本発明に係る位置補正装置の一例が適用される
実装機を示す正面図である。
【図3】ヘッドユニットを示す図2における要部拡大図
である。
【図4】実装機の制御系を示す機能ブロック図である。
【図5】実装動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】 1 基台 2 コンベア 3 プリント基板 4 部品供給部 5 ヘッドユニット 7 固定レール 8,14 ボールねじ軸 9 Y軸サーボモータ 10,16,21,22,23,24 位置検出手段 11 支持部材 13 ガイド部材 15 X軸サーボモータ 17,18 Z軸サーボモータ 19,20 R軸サーボモータ 21,22 ノズル部材 25 基板認識カメラ 28 部品認識カメラ 30 制御装置 31 軸制御部 32 主演算部 33 画像処理部 34 膨張率演算部 35 記憶部 40a,40b,40c 基準マーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装機本体に移動可能に装備される電子
    部品装着用のヘッドユニットと、このヘッドユニットを
    移動させる駆動軸を有する駆動手段とを備え、上記ヘッ
    ドユニットにより電子部品を部品供給側から部品装着側
    へ移載するように構成された実装機において、上記実装
    機本体の固定部に付される基準マークと、上記ヘッドユ
    ニットに装備される撮像手段と、実装動作時に上記基準
    マークに対する所定の撮像位置に上記撮像手段を配置す
    べく上記基準マークに応じた設定量だけ上記駆動手段を
    作動させる駆動制御手段と、上記設定量だけ駆動手段が
    作動されたときに上記撮像手段により取り込まれた基準
    マークの画像位置に基づいて上記駆動軸の膨張率を演算
    する膨張率演算手段と、この膨張率演算手段での演算結
    果に基づいて電子部品の目標装着位置を補正する補正手
    段とを設けたことを特徴とする実装機の位置補正装置。
  2. 【請求項2】 上記基準マークは、上記ヘッドユニット
    の移動方向に所定間隔をおいて複数付され、上記駆動制
    御手段は、上記各基準マークを順次撮像すべく上記駆動
    手段を作動させ、上記膨張率演算手段は、上記各基準マ
    ークの画像位置に基づいて上記膨張率を演算することを
    特徴とする請求項1記載の実装機の位置補正装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動制御手段は、プリント基板の搬
    入動作中に上記基準マークを撮像すべく上記駆動手段を
    作動させることを特徴とする請求項1又は2記載の実装
    機の位置補正装置。
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