JPH08182179A - 積分判定回路とそれを利用した抵抗成分漏電検知回路 - Google Patents

積分判定回路とそれを利用した抵抗成分漏電検知回路

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JPH08182179A
JPH08182179A JP6336432A JP33643294A JPH08182179A JP H08182179 A JPH08182179 A JP H08182179A JP 6336432 A JP6336432 A JP 6336432A JP 33643294 A JP33643294 A JP 33643294A JP H08182179 A JPH08182179 A JP H08182179A
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circuit
integration
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JP6336432A
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Takanori Aoki
青木孝徳
Haruo Kondo
近藤治夫
Seiji Mito
水戸誠治
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Tempearl Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】被測定信号の周期が変動しても判定レベル信号
の大きさを変えずに一定の判定レベル値以上か否かを判
定可能な積分判定回路を提供すること。 【構成】漏洩電流6と、交流電源の電源符号7を同期整
流する同期検波部8と、同期検波部8の出力を被測定信
号として積分する第1の積分器である積分器31と、判
定基準信号を積分する第2の積分器である積分器32
と、被測定信号の周期を計測し周期に比例する時間、積
分器31と積分器32の開始と終了、クリアを制御する
積分時間制御回路52と、積分器31と積分器32の積
分結果の大小を比較する判定回路41より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は被測定信号の大きさが規
定の一定レベル以上か否かを検出する、判定器に係わ
り、特に被測定信号1の大きさを積分して判定基準値と
比較することにより判定する積分判定回路に係わる。並
びに前述の積分判定回路を抵抗成分の漏洩電流の有無の
判定に用いた抵抗成分の漏洩電流を検知する漏洩電流検
知回路に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来このような積分判
定回路には図1のようなものがあった。図1において、
積分される信号である被測定信号1を積分器30で積分
時間を設定する信号である積分時間設定用入力信号9に
比例した時間の間積分し、その積分値と一定の判定値2
0とを判定器40で比較して判定を行っていたがこのよ
うな積分判定回路では判定値20が一定値であるため
に、例えば大きさが同一で、周波数の異なる2つの正弦
波交流を1/2サイクル積分した場合、積分結果の出力
値は異なることになり、判定値20を一定値にしたので
は、ある一つの設定の周波数でしか正確な判定ができな
いという不具合があった。特に商用交流において、50
Hz,60Hz程度の違いならその差はそれほど問題に
ならない範囲で収まるが、60Hzと120Hzという
ような違いの場合は、判定結果は例えば、60Hzでは
15mAと判定されるが120Hzでは正確には30m
Aのはずが、15mAと判定されるというような具合で
あった 又従来、対地漏洩電流を計る場合、問題となっていたの
が電路と大地間のコンデンサ成分による漏洩電流の存在
である。常時この対地静電容量によるコンデンサ成分の
漏洩電流が電路に存在するため、その分感度電流値を鈍
く設定せざるを得ず、感電事故の防止が不十分であるの
が実状であり、漏洩電流全体からコンデンサ成分を除去
し、抵抗成分の漏洩電流のみで感電事故の防止をする漏
電遮断回路が必要とされてきた。しかし、上記の役割を
果たす従来の抵抗成分漏電遮断回路は、抵抗成分の漏洩
電流の有無の判定に平滑回路を使用していたため、コン
デンサ成分の漏洩電流の信号を、平滑化してきわめて小
さくし、しきい値である判定値20以上にならないよう
にする方法をとっているので、コンデンサ成分の漏洩電
流が非常に大きくなった場合、それと共に平滑化された
信号も大きくなり、しきい値である判定値20以上にな
ってしまい、十分にその役割を果たしていなかった。
【0003】そこで本件目的とするところは、まず第1
に、被測定信号1の周波数が変わっても、正確に大きさ
を判定できる、すなわち例えば正弦波交流を15mAよ
り大きいか小さいかを判定しようとする場合、被測定信
号1の周波数が60Hzでも120Hzでも正確に15
mAより大きいか小さいかを判定できるような積分型判
定回路を提供し、第2に、その判定回路を用いて電路と
大地に、大きなコンデンサ成分がある場合に、抵抗成分
で地絡しても、正しく抵抗成分のみによる、漏洩電流の
みの大きさの判定が行える、積分型の地絡電流判定回路
を提供しようとするものである
【0004】従来の積分判定回路のブロック図を、図1
に示す。積分される信号である被測定信号1を積分器3
0で積分時間を設定する信号である積分時間設定用入力
信号9に比例した時間の間積分し、その積分値と一定の
判定値20とを判定器40で比較して判定を行っていた
為、積分時間設定用入力信号9の周波数が機器の変更等
により変動した場合、被測定信号1が判定値20を超え
たかどうかを判定する事が出来なかった。従来の積分判
定回路のタイムチャートの1例を図3(被測定信号1が
直流の場合)、図5(被測定信号1が交流の場合)に示
す。積分時間設定用入力信号9の周波数がf1からf2
に変化すると、積分する時間が変わるので、被測定信号
1の平均値が同じであっても、積分値が変化するので一
定のしきい値との比較では、被測定信号1が判定値20
以上かどうかの判定に誤りが生じる。
【0005】従来の積分判定回路を、例えば商用交流電
源電圧で用いるとき、以下の様な対策で周波数の違いに
対応していた。即ち、周波数が変動しても被測定信号1
の平均値が同じになるようにコンデンサや抵抗を被測定
信号1部分に入れて補償する、あるいは周期を読みとっ
てそれに合わせて積分回路の定数を自動的に変えるなど
であった。
【0006】従来の抵抗成分漏電検知回路の実施例のブ
ロック図を図14に示し、タイムチャートを漏洩電流の
成分ごとに図16に抵抗成分、図17にコンデンサ成分
として示す。図16に示すように被測定信号1が電源電
圧に対して位相のずれが無いとき、同期整流回路60の
出力は、図16で示す通り両波整流された形になり、平
滑回路65で平滑化された波形を、判定器40で判定値
20と比較し、漏洩電流の有無を判定する。図17に示
すように被測定信号1が電源電圧に対してコンデンサ成
分による位相のずれがあるとき、同期整流回路60の出
力は、図17で示す波形となり、平滑回路65で平滑化
された波形を、判定器40で判定値20と比較し、漏洩
電流の有無を判定する。図17では判定値20を越えて
いないのでコンデンサ成分の漏洩電流では動作していな
いが、被測定信号1が、極端に大きくなった場合、平滑
後の被測定信号1が判定値20を越えてしまい、コンデ
ンサ成分の漏洩電流でも漏洩電流があるものとして判定
してしまうという問題が生じる。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】前述の課題を解
決するため請求項1では、積分時間設定用入力信号9の
周期に比例する時間の間被測定信号1を積分する積分器
31である手段2と積分時間設定用入力信号9の周期に
比例する時間の間判定基準値2を積分する積分器で32
ある手段3と、手段2と手段3の出力同士を比較する事
により被測定信号1の積分値が判定基準値2の積分値を
超えたかどうか判定する手段4よりなることを特徴とす
る積分判定回路を用いる。この手段によれば積分時間設
定用入力信号9の周期が変動しても、被測定信号1の平
均値が判定電圧と等しいか越えるときの手段4の出力電
圧の符号は変動せず、被測定信号1が判定電圧未満の時
の手段4の出力電圧の符号も変動しないので判定結果は
積分時間設定用入力信号9の周期が変動しても一定にな
る。
【0008】前述の課題を解決するため請求項2では、
積分時間設定用入力信号9により積分時間を制御する積
分時間制御回路52である手段1と、手段1の出力に比
例する時間の間、漏洩電流6と交流電源の電源符号7
(+1又は−1)とを乗算器80で乗じた被測定信号1
を積分する積分器31である手段2と、手段1の出力に
比例する時間の間、判定基準値2を積分する積分器32
である手段3と、手段1と手段2の出力同士を比較する
事により被測定信号1の積分値が判定基準値2の積分値
を超えたかどうか判定する手段4よりなり、漏洩電流6
の内の抵抗成分IGRがしきい値を上回ったことを検出
する抵抗成分漏電検出器に応用した請求項1記載の積分
判定回路を用いる。この手段によれば、積分時間設定用
入力信号9の周期が変動しても、被測定信号1の平均値
が判定電圧と等しいか越えるときの手段4の出力電圧の
符号は変動せず、被測定信号1が判定電圧未満の時の手
段4の出力電圧の符号も変動しないので判定結果は積分
時間設定用入力信号9の周期が変動しても一定になる。
又、被測定信号1(=漏洩電流6)が、電源電圧に対し
てコンデンサ成分による位相のずれが有る時でも、位相
に影響されることなく、漏洩電流6の内の抵抗成分IG
Rだけがしきい値以上になったことを検出することが出
来る。
【0009】
【実施例1】以下に、本件発明の請求項1について、実
施例の回路図、及びそのブロック図、タイムチャートを
用いて詳細に説明する。
【0010】以下
【図2】は、本件発明の請求項1の実施例のブロック図
であり、
【図4】は、本件発明の請求項1の実施例のタイムチャ
ートの1例(被測定信号1が直流の場合)であり、
【図6】は、本件発明の請求項1の実施例のタイムチャ
ートの1例(被測定信号1が交流の場合)であり、
【図7】は、本件発明の請求項1の1実施例の回路図で
あり、
【図8】は、請求項1の積分時間制御回路52のタイム
チャートであり、
【図9】は、請求項1の手段1の回路例であり、
【図10】は、請求項1の手段2の回路例であり、
【図11】は、請求項1の手段3の回路例であり、
【図12】は、請求項1の手段4の回路例である。
【0011】図2において1は被測定信号、9は積分時
間設定用入力信号、31は第1の積分器、32は第2の
積分器、41は判定器、52は積分時間制御回路であ
る。積分時間設定用入力信号9は被測定信号1の周期の
1/2の正数倍の時間、被測定信号1を積分するために
必要な信号である。第1の積分器31は、被測定信号1
を積分し、積分時間制御回路52で積分開始、積分終了
のタイミングを制御し、積分時間を制御する。被測定信
号1は正弦波交流、矩形波、三角波交流、方形波、三角
波、その他脈流等、周期的に変化する信号波形であれば
何でも良い。極端な場合直流でも良い。第2の積分器3
2は判定基準値2を積分し、第1の積分器31同様、積
分時間制御回路52で積分開始、積分終了のタイミング
を制御され、積分時間を制御される。ここで判定基準値
2は、判定したいレベルの平均値となる。例えば正弦波
交流を実効値5(V)で判定しようとすれば判定基準値
2はその平均値5/√2(V)の直流である。積分時間
制御回路52は積分時間設定用入力信号9の半周期に比
例する時間第1、第2の積分器32を働かせ、被測定信
号1と判定基準値2を積分する。
【0012】図4、図6は請求項1のタイムチャートの
1例であり、積分時間設定用入力信号9の周波数がそれ
ぞれ異なる周波数f1とf2の時では被測定信号1の積
分値(すなわち第1の積分器31の出力レベル)は異な
っているが、しきい値(判定基準値2の積分値、すなわ
ち第2の積分器32の出力レベル)も被測定信号1の積
分値2(すなわち第1の積分器31の出力レベル)に比
例して大きくなり、両積分器の出力レベルの大小関係が
逆転することなく、正しい判定をすることができる。3
1、32の両積分器は前述の積分時間制御回路52によ
り、積分時間k/fだけ積分する(kは定数、fは積分
時間設定用入力信号9の周波数)。平均値が等しけれ
ば、異なる周波数(f1,f2)でのそれぞれの積分器
の入力信号の平均値を数式で表現すると数1のようにな
り、異なる周波数での積分値を比較すると数2のように
なる。判定基準値2の積分値は数3、数4のようになる
ので判定基準値2の積分値を比較すると数5のようにな
る。つまり、周波数が変わっても被測定信号1の積分値
としきい値(判定基準値2の積分値)との大小関係は変
わらない。従って、判定器41で被測定信号1の積分値
と判定基準値2の積分値とを比較する事により被測定信
号1の積分値が判定したい積分値を越えたかどうかの判
定を測定信号(周波数を同じくする被測定信号1と積分
時間設定用入力信号9)の周波数が変わっても正しく行
う事ができる。
【0013】
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】
【数5】
【0014】図7は請求項1の1実施例を、より具体的
にしたものである。2は判定基準値、1は被測定信号、
9は積分時間設定用入力信号、31,32は第1、第2
の積分器、52は積分時間制御回路、41は判定器であ
る。R1,R2は、積分器31、32の入力抵抗で、積
分器31、32に入力する電流値を決定するものであ
る。5は、積分時間制御回路52を構成する波形成形回
路であり、D3、D4とオペアンプ、保護抵抗R9で構
成されている。S1,S2、S3、S4は積分、ホール
ド、放電のためのスイッチであり、積分時間制御回路5
2の制御信号により制御されている。スイッチの動作の
詳細は表1に示すとおりである。積分器31は被測定信
号1を積分し、積分器31の出力に被測定信号1の積分
値をもたらす。積分器32は簡易な判定基準値2として
マイナス電源電圧を積分し、積分器32の出力に判定基
準値2の積分値をもたらす。各積分器では積分時間制御
回路52の出力により積分時間設定用入力信号9の周期
に比例した時間の間、積分が行われる。判定器41は、
積分器31の出力と積分器32の出力とを比較して、被
測定信号1の積分値が判定基準値2の積分値を越えたか
どうかを判定する。判定基準値2は安定化された電源で
あれば何でも良い。この実施例では、マイナス電源電圧
を用いている。
【0015】
【表1】
【0015】図7に示すように積分時間制御回路52は
1個のF.F.(フリップフロップ)回路と、1個のN
OT回路、2個のAND回路、1個の波形成形回路5で
構成されており、図8に示すように1サイクル積分し、
半サイクルホールドし、半サイクル放電し、これを繰り
返す。積分時間制御回路52の動作の詳細を以下に示
す。積分時間設定用入力信号9を波形整形した矩形波か
ら積分時間設定用入力信号9の1/2サイクル毎に反転
する矩形波を作り、A2の入力であるその矩形波を基に
して各積分器の入力を積分し、ホールドし、放電するよ
うに各積分器を制御する信号を作る。図8に示すように
Y1の出力は3/2サイクルLOW(以下Lと略称する
ことがある)、1/2サイクルHIGH(以下Hと略称
することがある)を繰り返し、Y2の出力はY1の出力
がHからLに変わった1/2サイクルHとなり、続く3
/2サイクルLを繰り返す。Y1の出力がLのときS
2、S4が閉じ、Y1の出力がHのときS2、S4が開
く。Y2の出力がHのときS1、S3はR5、R6側に
接続され、Y2の出力がLのときS1,S3はR1,R
2側に接続される。Y1の出力がLになってから1サイ
クルは、被測定信号1と判定基準値2の差をC1、C2
に積分する。続く1/2サイクルはS2、S4が開きC
1、C2に積分された値がホールドされて積分器31、
積分器32から一定値出力される。続く1/2サイクル
はC1、C2の電荷がR5、R6,S1,S2、S3、
S4を通って放電される。このようにして積分時間制御
回路52によって積分、ホールド、放電が行われる。
【0016】図7中のスイッチS1、S2、S3,S4
は積分、ホールド、放電のためのスイッチであり、積分
時間制御回路52の制御信号により制御されている。ス
イッチの動作の詳細は前記表1に示すとおりである。
【0018】図7では判定基準値2として、マイナス電
源電圧を使って済ましている。2電源方式の演算増幅器
ではマイナス電源が使用されるので、図7の例の様にす
ると、判定基準値2の設定のために電圧を用意する必要
が無く、簡易な回路となる。積分器は一般的に部品のば
らつきにより出力に差があるのが普通であり、R1,R
2,C1,C2を調整することにより、積分器の出力の
大きさの差を調整し、正しく判定することができる。積
分器32の入力として、プラス電源を使用することもで
きる。またそのほかの基準電源として例えば、ANAL
OG・DEVICES社製AD588等の、基準電圧発
生用ICを使用することもできる。本発明の各積分器は
コンデンサをショートしたトランジスタをショートから
解放にしてコンデンサに電荷を充電することにより簡単
に実現することができる。
【0019】図4、図6に示すように、請求項1による
と、周波数がf1からf2に変動しても、被測定信号1
の積分値は常に、被測定信号1の積分値を越えることな
く正しい判定となっている。以上のように請求項1によ
ると正しい判定結果が得られると同時に、被測定信号1
の積分値が得られ、被測定信号1の測定・表示が必要な
時、例えば、被測定信号1がしきい値以上のとき警報を
出力する、記録計端子付きの継電器等に応用する際に有
効である。
【0020】
【実施例2】以下に、本件発明の請求項2について、実
施例の回路図、タイムチャート、及びそのブロック図を
用いて詳細に説明する。
【0021】
【図15】 本件発明の請求項2の実施例のブロック図
【図13】 本件発明の請求項2の1実施例の回路図
【図18】 本件発明の請求項2の実施例のタイムチャ
ートの1例(漏洩電流が抵抗成分のみの場合)
【図19】 本件発明の請求項2の実施例のタイムチャ
ートの1例(漏洩電流がコンデンサ成分のみの場合)
【0022】図15において2は判定基準値、6は漏洩
電流、7は交流電源の電源符号、8は同期検波部、9は
積分時間設定用入力信号、31は第1の積分器、32は
第2の積分器、52は積分時間制御回路、41は判定器
である。積分時間設定用入力信号9は、漏洩電流6の半
サイクルの正数倍の時間、積分を行うための信号であ
り、同期検波部8は漏洩電流6と交流電源の電源符号7
(+1又は−1)とを乗じて被測定信号1として出力す
る。積分器31は被測定信号1を積分する。図19にお
いて、コンデンサ成分漏洩電流を積分したときの積分値
は、入力信号の正部分と負部分とが打ち消し合って0の
時の積分値と等しくなり、図18において抵抗成分漏洩
電流を積分したときの積分値は、抵抗成分漏洩電流に比
例するので、漏洩電流の内の、電源と同一位相の抵抗成
分の漏洩電流IGRだけを積分値に出力することができ
る。判定は請求項1の積分判定回路で行われるので電源
の周波数の影響を受けない正しい判定がなされる。従っ
て、請求項2により抵抗成分の漏洩電流IGR(言い換
えると危険な漏洩電流)がしきい値以上かどうかを正し
く判定することのできる抵抗成分漏電検出器が実現でき
る。
【0023】図13は請求項2の1実施例を、より具体
的にしたものである。2は判定基準値、6は漏洩電流、
7は交流電源の電源符号、8は同期検波部、9は積分時
間設定用入力信号、31,32は積分器、52は積分時
間制御回路、41は判定器である。積分時間設定用入力
信号9は、漏洩電流6の1サイクルの時間、積分を行う
ための信号で、交流電源の電源符号7に一致している。
8は同期検波部で、乗算器80で構成され、R1,R2
は、積分器31、積分器32の入力抵抗で、積分器3
1、積分器32に入力する電流値を決定するものであ
る。5は、積分時間制御回路52を構成する波形成形回
路であり、D3、D4とオペアンプ、保護抵抗R9で構
成されている。S1,S2、S3、S4は積分、ホール
ド、放電のためのスイッチであり、積分時間制御回路5
2の制御信号により制御されている。スイッチの動作の
詳細は前記表1に示すとおりである。この回路の動作概
要については、前述したとおりなので、省略する。
【0024】図13中のスイッチS1,S2,S3,S
4は積分、ホールド、放電のためのスイッチであり、積
分時間制御回路52の制御信号により制御されている。
スイッチの動作の詳細は前記表1に示すとおりである。
【0026】本発明の判定器41では、差は理論的には
正か0か負であるが、実際回路では正か負のいずれかに
なるので、正負の2つの場合だけについて述べてある。
【0027】
【発明の効果】以上のように本件発明によれば、簡単な
回路で、積分時間設定用入力信号9の周波数の影響を受
けない積分判定回路を実現でき、周波数が大きく変動す
る移動用電源の電源を積分時間設定用入力信号9にした
場合でも使用できる。また、漏電遮断器においてコンデ
ンサ成分を含む漏洩電流に対しても正確に抵抗成分だけ
を検知し動作する回路にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の積分判定回路のブロック図
【図2】 請求項1のブロック図
【図3】 従来の積分判定回路のタイムチャートの1例
(被測定信号1が直流の場合)
【図4】 請求項1のタイムチャートの1例(被測定信
号1が直流の場合)
【図5】 従来の積分判定回路のタイムチャートの1例
(被測定信号1が交流の場合)
【図6】 請求項1のタイムチャートの1例(被測定信
号1が交流の場合)
【図7】 請求項1の1実施例の回路図
【図8】 請求項1、請求項2の積分時間制御回路52
のタイムチャート
【図9】 請求項1の手段1の回路図
【図10】 請求項1の手段2の回路図
【図11】 請求項1の手段3の回路図
【図12】 請求項1の手段4の回路図
【図13】 請求項2の1実施例の回路図
【図14】 従来の抵抗成分漏電検知回路の実施例のブ
ロック図
【図15】 請求項2の実施例のブロック図
【図16】 従来の漏電検知回路のタイムチャート(漏
洩電流が抵抗成分のみの場合)
【図17】 従来の漏電検知回路のタイムチャート(漏
洩電流がコンデンサ成分のみの場合)
【図18】 本件発明の請求項2の実施例のタイムチャ
ートの1例(漏洩電流が抵抗成分のみの場合)
【図19】 本件発明の請求項2の実施例のタイムチャ
ートの1例(漏洩電流がコンデンサ成分のみの場合)
【符号の説明】
1 被測定信号 2 判定基準値 20 従来回路の判定値 30 従来回路の積分器 31 請求項1、請求項2の第1の積分器 32 請求項1、請求項2の第2の積分器 40 従来回路の判定器 41 請求項1、請求項2の判定器 51 従来の積分回路の積分時間制御回路 52 請求項1、請求項2の積分時間制御回路 6 漏洩電流 60 同期整流回路 7 交流電源の電源符号 8 同期検波部 80 乗算器 9 積分時間設定用入力信号 C1 コンデンサ C2 コンデンサ R1 抵抗 R2 抵抗 R5 抵抗 R6 抵抗 R9 抵抗 D3 ダイオード D4 ダイオード S1 スイッチ S2 スイッチ S3 スイッチ S4 スイッチ F.F. フリップフロップ回路 IGR 抵抗成分の漏洩電流 f1 ある任意の周波数(f1≠f2) f2 ある任意の周波数(f2≠f1) g(t) 数式中の積分器の入力信号の値 Cj 数式中の判定基準値2の値(定数)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】積分時間設定用入力信号9により積分時間
    を制御する積分時間制御回路52である手段1と、手段
    1の出力に比例する時間の間、被測定信号1を積分する
    積分器31である手段2と、手段1の出力に比例する時
    間の間、判定基準値2を積分する積分器32である手段
    3と、手段1と手段2の出力同士を比較する事により被
    測定信号1の積分値が判定基準値2の積分値を超えたか
    どうか判定する判定器41である手段4よりなることを
    特徴とする積分判定回路。
  2. 【請求項2】積分時間設定用入力信号9により積分時間
    を制御する積分時間制御回路52である手段1と、手段
    1の出力に比例する時間の間、漏洩電流6と交流電源の
    電源符号7(+1又は−1)とを乗算器80で乗じた被
    測定信号1を積分する積分器31である手段2と、手段
    1の出力に比例する時間の間、判定基準値2を積分する
    積分器32である手段3と、手段1と手段2の出力同士
    を比較する事により被測定信号1の積分値が判定基準値
    2の積分値を超えたかどうか判定する判定器41である
    手段4よりなり、漏洩電流6の内の抵抗成分IGRがし
    きい値以上になったことを検出する抵抗成分漏電検出器
    に応用した請求項1記載の積分判定回路。 【0001】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546149A (ja) * 2005-06-02 2008-12-18 カプジン カンパニー,リミテッド 漏電遮断器
CN103135023A (zh) * 2011-11-28 2013-06-05 西门子公司 在电力网络中检测短路的方法和装置

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