JPH09196988A - 酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置 - Google Patents

酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置

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JPH09196988A
JPH09196988A JP729996A JP729996A JPH09196988A JP H09196988 A JPH09196988 A JP H09196988A JP 729996 A JP729996 A JP 729996A JP 729996 A JP729996 A JP 729996A JP H09196988 A JPH09196988 A JP H09196988A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リプルの重畳した直流電圧が課電される酸化
亜鉛形避雷器の全漏れ電流から直流成分電流を抽出し、
精度よく劣化状況を検出する劣化検出装置を得る。 【解決手段】 酸化亜鉛形避雷器2の接地側端子とアー
ス3間に変流器9の一次側と検出抵抗10を直列に接続
し、変流器9の二次側の両端間に負荷抵抗11を接続
し、検出抵抗10の両端に発生する全漏れ電流に対応す
る電圧と、負荷抵抗11の両端に発生する避雷器の全漏
れ電流の内の変動成分に対応する電圧とを差動的に重畳
させて得られる電圧を、電圧検出器12によって検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、直流送電変換所
の母線保護等に用いられる酸化亜鉛形避雷器の劣化検出
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は酸化亜鉛形避雷器の等価回路図で
ある。図に示すように、強い電圧依存性を有する非直線
抵抗成分Rとセラミックコンデンサに匹敵するキャパシ
タンスを有する容量成分Cの並列回路として表わされ
る。そして、使用中は常規対地電圧によって漏れ電流が
流れる。このうちの抵抗分電流をIr、容量分電流をI
cとすると全漏れ電流ItはIrとIcの和として表す
ことができる。
【0003】図6は交流電圧が課電された酸化亜鉛形避
雷器の漏れ電流特性図であり、横軸に時間tをとったと
きの、(A)は課電電圧、(B)は漏れ電流を示す。全
漏れ電流Itは課電電圧Vと同相の抵抗分電流Irとπ
/2位相の進んだ容量分電流Icとが合成さたものであ
る。酸化亜鉛形避雷器の素子は責務を越える過大なサー
ジや、課電ストレス、吸湿等によって劣化が始まると、
その劣化程度に応じて漏れ電流が変化する。一般的にこ
の変化は抵抗分電流Irの増大として現れ、容量分電流
Icは変化しない。そこで、酸化亜鉛形避雷器の劣化を
検出するためには全漏れ電流Itのうちの抵抗分電流I
rを測定するのが有効な手段である。
【0004】図7は特開平2−247578号公報に示
された従来の酸化亜鉛形避雷器の劣化診断方法を示す図
である。図において、1は母線、2は酸化亜鉛形避雷
器、3はアース、4は電流検出器、5は酸化亜鉛形避雷
器2に流れる漏れ電流から抵抗分電流を検出するための
抵抗分電流検出装置である。この抵抗分電流検出装置5
は電流検出器4によって検出された漏れ電流検出信号か
ら高周波ノイズをカットするローパスフィルタ6と、そ
の出力信号をデジタル変換するA/D変換器7と、A/
D変換器7の出力信号が入力されるCPU8とで構成さ
れている。
【0005】次に、動作について説明する。電流検出器
4からローパスフィルタ6、A/D変換器7を通って酸
化亜鉛形避雷器の漏れ電流信号をCPU8に取り込ん
で、その波形の正極波高値から次の負極波高値までの半
サイクルのデータを順次記憶しておき、上記負極波高値
から次の正極波高値までの半サイクル中に順次入力され
るデータと、記憶されたデータを逆の順序で呼び出した
データとの差分を求める。こうすることにより、容量分
電流を除去して抵抗分電流のみを抽出することができ、
この処理を多数回繰り返して得られた抵抗分電流の平均
値をとって、ノイズの影響の少ない抵抗分電流を検出し
酸化亜鉛形避雷器の劣化状態を診断するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の酸化亜鉛形避雷
器の劣化診断は以上のように行われていたので、これを
交直変換所等の保護に用いられる直流用の酸化亜鉛形避
雷器の劣化検出装置に適用するには、次のような問題点
がある。
【0007】母線に課電される路線電圧が直流で完全に
平滑であるならば、容量分電流Ic=0となるので漏れ
電流の測定値は抵抗分電流Irのみとなり、漏れ電流を
測定することによって酸化亜鉛形避雷器の劣化を知るこ
とができる。ところが、直流電圧にリプルが存在する
と、抵抗分電流Irよりはるかに大きい容量分電流Ic
が流れるようになる。このため、全漏れ電流Itはほと
んど容量分電流Ic成分で占められ劣化の判定に必要な
抵抗分電流Irの変化を精度よく知ることができなくな
る。以下、このことについて説明する。
【0008】図8はリプルが重畳した直流電圧が課電さ
れる酸化亜鉛形避雷器の漏れ電流の説明図であり、横軸
tは時間を示す。図において、vは酸化亜鉛形避雷器に
課電されるリプル電圧の波形であり説明のために誇張し
て表示している。E0はリプルが存在しない場合の直流
課電電圧である。Ir0は直流課電電圧E0が課電された
場合の抵抗分漏れ電流、すなわち定常抵抗分電流であ
る。また、Irはリプルが存在する場合の全漏れ電流I
tをフーリエ展開により分離して得た抵抗分電流、Ic
はそのときの容量分電流である。容量分電流Icはリプ
ル電圧vより位相がπ/2進んでいるので、容量分電流
Icがピークのときリプル電圧vは零となり、そのとき
の電圧値はE0に一致する。
【0009】従って、全漏れ電流Itの正極の波高値を
It1、負極の波高値をIt2とすれば、容量分電流Ic
の波高値Icpは、 Icp=(It1+It2)/2 ・・・・(1) また、定常抵抗分電流Ir0は Ir0=(It1−It2)/2 ・・・・(2) となり、式(1)(2)よりIcp=It1−Ir0=I
2+Ir0が得られる。即ち、容量分電流IcはIr0
を軸として正負に振動していることがわかる。
【0010】一方、リプルによる抵抗分電流Irは、リ
プル電圧vと同相で、やはり、定常抵抗分電流Ir0
軸として正負に振動している。リプルによる周期的な変
動成分電流をIvとすると、Iv=Ic+Irであり、
リプルの重畳した直流用の酸化亜鉛形避雷器の全漏れ電
流Itは、 It=Ir0+Iv ・・・・(3) と表すことができる。そして、Ivの内そのほとんどが
容量分電流Icである。
【0011】例えば、直流電圧にAC360Hzの電圧
を重畳し、脈動率を4%にして実測したデータによれ
ば、容量分電流の波高値Icpは295μA、定常抵抗
分電流Ir0は15μAであった。すなわち、容量分電
流の波高値Icpに対して定常抵抗分電流Ir0の割合
は、わずか5%であることがわかる。直流用避雷器の劣
化検出においては、定常抵抗分電流Ir0を精度よく検
出する必要がある。
【0012】従来の技術による劣化検出方法は、もとも
と交流用避雷器の漏れ電流を対象としたものなので、図
8のIrに相当する抵抗分電流は検出するが定常抵抗分
電流Ir0は検出することができない。直流用避雷器で
はリプルによる抵抗分電流Irはごく小さいので、従来
の方法では検出精度がきわめて悪くなり、避雷器の劣化
の早期発見が阻害されるおそれがあった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、リプルの重畳した直流電圧が課
電される避雷器,例えば交直変換所の母線保護用等の避
雷器の劣化検出を精度よく行うことができる酸化亜鉛形
避雷器の劣化検出装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る酸化亜
鉛形避雷器の劣化検出装置では、酸化亜鉛形避雷器の接
地側端子とアース間に変流器の一次側と検出抵抗を直列
に接続し、変流器の二次側の両端間に負荷抵抗を接続
し、検出抵抗の両端に発生する酸化亜鉛形避雷器の全漏
れ電流に対応する電圧と、負荷抵抗の両端に発生する全
漏れ電流のうちの変動成分に対応する電圧とを差動的に
重畳させて得られる電圧を電圧検出器によって検出する
ようにしたものである。
【0015】また、第2の発明では、変流器の一次側の
巻数をn1、二次側の巻数をn2とし、検出抵抗の抵抗値
をR1、負荷抵抗の抵抗値をR2とするとき、R2=(n2
/n1)×R1の関係式を満足するようにしたものであ
る。
【0016】また、第3の発明では、電圧検出器に入力
される電圧から脈動分を除去するフィルタを、電圧検出
器の前段に設けたものである。
【0017】また、第4の発明では、負荷抵抗の両端に
発生する電圧と検出抵抗の両端に発生する電圧の位相を
合わせる位相調整器を、電圧検出器の前段に設けたもの
である。
【0018】更にまた、第5の発明では、検出抵抗の両
端に発生する酸化亜鉛形避雷器の全漏れ電流に対応する
電圧の波高値を第1のピークホールド回路で測定し、負
荷抵抗の両端に発生する全漏れ電流のうちの変動成分に
対応する電圧の波高値を第2のピークホールド回路で測
定し、両ピークホールド回路による測定値を減算器で減
算して得られる電圧を電圧検出器によって検出するよう
にしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図につい
て説明する。図1は実施の形態1による酸化亜鉛形避雷
器の劣化検出装置の回路図である。図において、1は母
線、2は酸化亜鉛形避雷器、3はアース、9は変流器
で、一次側の一端を酸化亜鉛形避雷器2の接地側に接続
し他端を検出抵抗10を介してアース3に接続してい
る。この変流器9は、一次側と二次側の巻数を等しく設
定し、また、二次側に発生する電圧は一次側と逆向きに
なるように極性を設定している。11は変流器9の二次
側の両端間に接続した負荷抵抗であり、抵抗値を検出抵
抗10の抵抗値と合わせてある。そして、負荷抵抗11
は検出抵抗10と直列になるように、その一端を変流器
9の一次側と検出抵抗10との接続点に接続している。
12は検出抵抗10と負荷抵抗11の直列回路の両端に
接続した直流電圧計である。13は酸化亜鉛形避雷器2
とアース3を結ぶバイパス回路に設けた漏れ電流測定用
スイッチである。
【0020】次に、動作について説明する。通常は漏れ
電流測定用スイッチ13は「閉」にして酸化亜鉛形避雷
器2に流れるサージ電流をバイパスさせている。漏れ電
流を測定する時にこの漏れ電流測定用スイッチ13を
「開」にすると、酸化亜鉛形避雷器2の全漏れ電流It
は、変流器9の一次側から検出抵抗10を通りアース3
に流れる。上記式(3)のように全漏れ電流Itは定常
抵抗分電流Ir0と変動成分電流Ivの和である。変流
器9の二次側には一次側に流れる全漏れ電流Itのうち
の変動成分電流Ivによって発生する磁束変化を打ち消
すべく二次電流が流れる。ここで、一次側と二次側の巻
数を等しくしているので、二次側にはIvとほぼ同じ大
きさの電流が得られる。変流器9の巻数を十分に大きく
して励磁アドミタンスを小さくすれば、励磁電流が一次
電流に比較して十分小さくなり、一次電流と二次電流は
ほとんど等しくなる。このとき、一次側の定常抵抗分電
流Ir0は磁束の変化に関与しないので二次側には無関
係な存在である。
【0021】検出抵抗10の抵抗値をR1とし、その両
端の電圧をe1とすると、e1=Ir01+IvR1であ
る。一方、変流器9の二次側に接続した負荷抵抗11の
抵抗値をR2とし、その両端の電圧をe2とすると、e2
=IvR2である。
【0022】変流器9の巻線の極性を調整して二次側は
一次側と逆向きの電圧が得られるようにしているので、
直流電圧計12により検出抵抗10と負荷抵抗11の両
端の電圧を直流電圧計12で測定し、その電圧をe0
すると、e0=e1−e2=Ir01+Iv(R1−R2
となる。ここで、R1とR2の抵抗値を等しく設定してい
るので、e0=Ir01となり、定常抵抗分電流Ir0
比例した出力電圧が得られることになる。従って、この
電圧の変化を定期的に観測することによって避雷器の劣
化を検出することができる。
【0023】なお、上記説明では、変流器9の一次と二
次の巻数を等しくしたが、一次と二次の巻数が異なる変
流器でも次のようにすれば適用が可能となる。すなわ
ち、変流器9の一次側の巻数をn1、二次側の巻数をn2
とするとき R2=(n2/n1)×R1 ・・・・(4) となるようにする。負荷抵抗11に流れる電流はIvの
(n1/n2)倍なので、e2=Iv×(n1/n2)×
(n2/n1)×R1=IvR1となり、上記の巻数を等し
くした場合と同じ結果となる。実際には、例えば、R2
を可変抵抗にしておき、一次側と二次側の巻数比により
式(4)でR2を求めてその値に設定すればよい。
【0024】実施の形態2.図2は実施の形態2による
酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置の回路図である。図に
おいて、1〜3及び9〜13は実施の形態1で示した図
1と同じである。14は直流電圧計12に並列に接続し
たコンデンサである。
【0025】漏れ電流の検出動作は実施の形態1と同様
なので説明を省略する。変流器9の二次電流は、励磁電
流の影響等により、一次電流と厳密には同じではないの
で、直流電圧計12で検出しようとする電圧に、わずか
の変動成分が除去されずに脈流となって残る場合があ
る。コンデンサ14はこの変動成分を除去するフィルタ
の役目をするもので、コンデンサ14を直流電圧計12
の前段に並列に挿入することにより直流電圧計12に入
力される電圧から脈動成分が除去され、直流電圧を精度
よく検出することができる。
【0026】フィルタとして、上記のコンデンサに替え
て、RCフィルタ、LCフィルタ、アクティブフィルタ
ー等を使用すれば、更にフィルタ効果が期待でき、より
完全に脈動成分が除去され、直流電圧を精度よく検出す
ることができる。
【0027】実施の形態3.図3は実施の形態3による
酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置の回路図である。図に
おいて、1〜3及び9〜13は実施の形態1で示した図
1と同じである。15は負荷抵抗11の両端の電圧の位
相を調整する位相調整器である。
【0028】次に動作について説明する。漏れ電流の検
出動作は実施の形態1と同様なので説明を省略する。実
施の形態2で説明したように、直流電圧計12で検出す
る電圧に、わずかの変動成分が除去されずに脈流となっ
て残る場合がある。この変動成分が高周波であると、変
流器9の一次電流と二次電流とのわずかな位相差が問題
となってくる。そこで、本実施の形態では、変流器9の
二次側に接続した負荷抵抗11の両端の電圧を位相調整
器15によって位相調整し、検出抵抗10の両端の電圧
の位相に合わせて、差動的に重畳させるものである。こ
うすることにより、変動成分が完全にキャンセルされ
て、全漏れ電流Itのうちの定常抵抗分電流Ir0に比
例した電圧のみが検出できる。
【0029】なお、位相調整器15は、検出抵抗10の
両端側に設けて、その電圧の位相を負荷抵抗11の両端
の電圧の位相に合わせるように構成しても同様の効果を
得ることができる。
【0030】実施の形態4.図4は実施の形態4による
酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置の回路図である。図に
おいて、1〜3及び9〜13は実施の形態1で示した図
1と同じである。16は検出抵抗10の両端の電圧の波
高値をホールドする第1のピークホールド回路、17は
負荷抵抗11の両端の電圧の波高値をホールドする第2
のピークホールド回路、そして、18は両ピークホール
ド回路16,17で得られたそれぞれのピーク値を減算
する減算器である。
【0031】変流器9の一次電流と二次電流は、励磁電
流のために位相が完全に同じではない。このため、前述
のように変動成分の周波数が高くなれば、検出精度に大
きく影響が出てくる。そこで、本実施の形態では、位相
差の影響を排除するために、検出抵抗10と負荷抵抗1
1のそれぞれの両端の電圧の波高値をピークホールド回
路16,17によりホールドして、それらのピーク値を
減算器18で減算するようにしたものである。このよう
にすれば、位相ずれに係らず差分を正確に検出すること
ができ、全漏れ電流のうちから定常抵抗分電流に対応し
た電圧を精度よく検出できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、酸
化亜鉛形避雷器の接地側に変流器の一次側と検出抵抗器
を直列に接続し、変流器の二次側に負荷抵抗を接続し、
負荷抵抗の両端に発生する電圧と、検出抵抗の両端に発
生する電圧とを差動的に重畳させて、変動成分をキャン
セルした電圧を電圧検出器で検出するようにしたので、
全漏れ電流のうちから定常抵抗分電流に対応した電圧を
取り出すことができ、リプルの重畳した直流電圧が課電
される酸化亜鉛形避雷器の劣化検出を精度よく行うこと
ができる。
【0033】また、第2の発明によれば、変流器の一次
側及び二次側の巻数と検出抵抗及び負荷抵抗の抵抗値と
の関係を関係式を用いて設定するようにしたので、負荷
抵抗の両端にて得られる電圧をそのまま検出抵抗の両端
で得られる電圧に差動的に重畳させることができ、簡単
な構成で定常抵抗分電流を取り出すことができる。
【0034】また、第3の発明によれば、電圧検出器で
検出する電圧にわずかに残る変動成分をフィルタによっ
て除去するようにしたので、検出精度を向上させること
ができる。
【0035】また、第4の発明によれば、検出抵抗の両
端にて得られる電圧と負荷抵抗の両端にて得られる電圧
の位相を位相調整器によって合わせたので、全漏れ電流
の内の変動成分がキャンセルされて、定常抵抗分電流に
対応した電圧が検出でき、検出精度を向上させることが
できる。
【0036】更にまた、第5の発明によれば、検出抵抗
の両端にて得られる電圧の波高値と負荷抵抗の両端にて
得られる電圧の波高値をホールドして減算するようにし
たので、変流器の一次側と二次側の位相ずれに係らず全
漏れ電流の内の定常抵抗分電流に対応した電圧が検出で
き、リプルの重畳した直流電圧が課電される酸化亜鉛形
避雷器の劣化検出を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1による酸化亜鉛形避雷器の劣化
検出装置の回路図である。
【図2】 実施の形態2による酸化亜鉛形避雷器の劣化
検出装置の回路図である。
【図3】 実施の形態3による酸化亜鉛形避雷器の劣化
検出装置の回路図である。
【図4】 実施の形態4による酸化亜鉛形避雷器の劣化
検出装置の回路図である。
【図5】 酸化亜鉛形避雷器の等価回路図である。
【図6】 酸化亜鉛形避雷器の漏れ電流特性図である。
【図7】 従来の酸化亜鉛形避雷器の劣化診断方法を示
す図である。
【図8】 リプルが重畳した直流電圧が課電される酸化
亜鉛形避雷器の漏れ電流の説明図である。
【符号の説明】
2 酸化亜鉛形避雷器 9 変流器 10 検出抵抗 11 負荷抵抗 12 直流電圧計 14 コンデン
サ 15 位相調整器 16 第1のピ
ークホールド回路 17 第2のピークホールド回路 18 減算器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛形避雷器の接地側端子とアース
    間に変流器の一次側と検出抵抗を直列に接続し、上記変
    流器の二次側の両端間に負荷抵抗を接続し、上記検出抵
    抗の両端に発生する上記酸化亜鉛形避雷器の全漏れ電流
    に対応する電圧と、上記負荷抵抗の両端に発生する上記
    全漏れ電流のうちの変動成分に対応する電圧とを差動的
    に重畳させて得られる電圧を電圧検出器によって検出す
    るようにした酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の酸化亜鉛形避雷器の劣
    化検出装置において、上記変流器の一次側の巻数を
    1、二次側の巻数をn2とし、上記検出抵抗の抵抗値を
    1、上記負荷抵抗の抵抗値をR2とするとき、R2
    (n2/n1)×R1の関係式を満足するようにしたこと
    を特徴とする酸化亜鉛形避雷器の劣化検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の酸化亜
    鉛形避雷器の劣化検出装置において、上記電圧検出器に
    入力される電圧から脈動分を除去するフィルタを、上記
    電圧検出器の前段に設けたことを特徴とする酸化亜鉛形
    避雷器の劣化検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の酸化亜
    鉛形避雷器の劣化検出装置において、上記負荷抵抗の両
    端に発生する電圧と上記検出抵抗の両端に発生する電圧
    の位相を合わせる位相調整器を、上記電圧検出器の前段
    に設けたことを特徴とする酸化亜鉛形避雷器の劣化検出
    装置。
  5. 【請求項5】 酸化亜鉛形避雷器の接地側端子とアース
    間に変流器の一次側と検出抵抗を直列に接続し、上記変
    流器の二次側の両端間に負荷抵抗を接続し、上記検出抵
    抗の両端に発生する上記酸化亜鉛形避雷器の全漏れ電流
    に対応する電圧の波高値を第1のピークホールド回路で
    測定し、上記負荷抵抗の両端に発生する上記全漏れ電流
    のうちの変動成分に対応する電圧の波高値を第2のピー
    クホールド回路で測定し、上記両ピークホールド回路に
    よる測定値を減算器で減算して得られる電圧を電圧検出
    器によって検出するようにした酸化亜鉛形避雷器の劣化
    検出装置。
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