JPH08181908A - スチルカメラ - Google Patents

スチルカメラ

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JPH08181908A
JPH08181908A JP6318297A JP31829794A JPH08181908A JP H08181908 A JPH08181908 A JP H08181908A JP 6318297 A JP6318297 A JP 6318297A JP 31829794 A JP31829794 A JP 31829794A JP H08181908 A JPH08181908 A JP H08181908A
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JP
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image
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JP6318297A
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English (en)
Inventor
Masahisa Suzuki
政央 鈴木
Koichiro Minamino
光一郎 南野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ圧縮の圧縮係数を自動的に選定する場
合において圧縮率選定を低消費電力でかつ高速に行う。 【構成】 被写体像を撮像してデジタル画像データを出
力する撮像部25と、撮像部25からの画像データを所
定の圧縮率で圧縮する圧縮処理部29とを備え、圧縮処
理部29により圧縮された画像データをメモリカード3
0に格納するようにしたスチルカメラにおいて、被写体
の輝度を測定する測光部36と、測光部36により測定
される輝度に少なくとも基づいて、圧縮処理部29の圧
縮率を算出して制御する圧縮率設定部44とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被写体を撮像してデジ
タル画像データを得て、これをデータ圧縮して記録媒体
に格納する形式のスチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】図15は被写体の像をデジタル画像デー
タとしてメモリカードなどの記憶媒体に記録する形式の
従来のスチルカメラ(以下、適宜「カメラ」と省略する
こともある)の一例を示すブロック図である。図15に
示すカメラは、不図示のレリーズボタンの半押し動作に
より撮像動作が開始する。まず、被写体からの光はレン
ズ1を通り、絞り2により適正光量に制御されてからミ
ラー光学系3、電子シャッター4を介して撮像部5上に
結像される。被写体からの光はこの撮像部5により光電
変換され、A/D変換部6によりデジタルデータに変換
されて信号処理部7に入力される。信号処理部7は、こ
のデジタルデータにホワイトバランス補正、増幅、γ補
正、輪郭強調等の一定の信号処理を施し、画像信号を出
力する。画像信号はバッファメモリ8内に一旦格納され
る。
【0003】バッファメモリ8に格納された画像信号デ
ータは、レリーズボタンの全押し動作により圧縮処理部
9に送出され、この圧縮処理部9により既知のデータ圧
縮処理が施された後、メモリカード10内の不図示のメ
モリ内に格納される。
【0004】ミラー光学系3は、焦点検出部15および
測光部16にも被写体光を導く。焦点検出部15は被写
体光に基づいて合焦状態の検出を行い、検出結果を制御
部20に出力する。測光部16は被写体光について測光
を行い、測光結果を制御部20に出力する。
【0005】制御部20は上述の各部の制御を行なう。
加えて、制御部20は焦点検出部15および測光部16
から入力された検出結果に基づいて合焦および適正露光
のための演算を行い、この演算結果に基づいてレンズ
1、絞り2およびシャッター4を制御する。これにより
自動焦点および自動露出が行われる。
【0006】図15に示すカメラは圧縮マニュアルモー
ドと圧縮オートモードの2種類のモードを備え、圧縮マ
ニュアルモードで撮像する場合は、圧縮処理部9による
データ圧縮の圧縮係数を撮影者側が選択でき、この選択
された圧縮係数によりデータ圧縮が行なわれる。一方、
圧縮オートモードで撮像する場合は、バッファメモリ8
内に格納されたデジタル画像データの性状により、また
は一部の画像データを抽出して圧縮回路を動作させ、そ
のときのデータ長からカメラ側が適正な圧縮率を選定
し、この選定された圧縮率によりデータ圧縮が行なわれ
る。
【0007】圧縮率の自動選定の手法としては、例えば
特開平3−205963号公報に開示されたように、実際に適
当な圧縮率によりデジタル画像データのデータ圧縮処理
を行い、圧縮後のデータ量が最も少なくなる、あるいは
圧縮後のデータ量が常に一定となる圧縮係数を選定する
ような手法が挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のスチルカメラは、撮影者が圧縮オートモードを
選択した場合、バッファメモリ8内に格納されたデジタ
ル画像データを実際に解析して圧縮率を選定し、あるい
は、バッファメモリ8内のデジタル画像データに対して
実際にデータ圧縮処理を行って圧縮率を選定する構成で
あるため、適切な圧縮率を選択するまでに長時間を必要
としていた。このため、撮影動作開始からメモリカード
8へデータを格納するまでの時間が長時間となり、連写
の高速化を阻む要因となっていた。また、圧縮率選定の
ためにデータ解析用回路や圧縮回路まで動作させるので
消費電力が大きい。
【0009】本発明の目的は、データ圧縮の圧縮係数を
自動的に選定する場合において圧縮率選定を低消費電力
でかつ高速に行いうるスチルカメラを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】実施例である図1に対応
づけて説明する。本発明は、被写体像を撮像してデジタ
ル画像データを出力する撮像手段(25,26)と、撮
像手段(25,26)からの画像データを所定の圧縮率
で圧縮するデータ圧縮手段29とを備え、データ圧縮手
段29により圧縮された画像データを記録媒体30に格
納するようにしたスチルカメラに適用される。請求項1
の発明では、被写体の輝度を測定する測光手段36と、
測光手段36により測定される輝度に少なくとも基づい
てデータ圧縮手段29の圧縮率を算出して制御する圧縮
率制御手段(40,44)とを備えることにより、上記
目的が達成される。請求項9の発明では、被写体の輝度
を測定する測光手段36と、撮影した際に特定の画像効
果を得られるように、輝度と、シャッタ−秒時および絞
り値との関係を示す複数のプログラムを記憶した記憶手
段49と、複数のプログラムの中から1つを設定するプ
ログラム設定手段(45,46,47)と、プログラム
設定手段により設定されたプログラムに基づき、データ
圧縮手段29の圧縮率を算出して制御する圧縮率制御手
段(40,44)とを備えることにより、上記目的が達
成される。この場合、異なるプログラム間では、互いに
等しい絞り値でも圧縮率を相違させることができる。画
質優先モード、データ長優先モード、閃光装置の使用の
有無に応じてそれぞれ圧縮率を算出することができる。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、少なくとも被写体の輝度
に基づいて、圧縮率が算出される。請求項9の発明で
は、被写体の輝度と、シャッタ−秒時および絞り値との
関係を示す複数のプログラムの中から1つのプログラム
が設定される。圧縮率は設定されたプログラムに基づい
て算出される。各プログラムは特殊な画像効果を意図し
ているので、それぞれの意図する効果に応じて圧縮率が
決定される。したがって、異なるプログラム間では、絞
り値が等しくても圧縮率が等しいとは限らない。
【0012】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図12を用い
て説明する。図2は、本発明によるスチルカメラの一実
施例の平面図である。図2において、カメラ本体51に
は、次のような、外部操作可能な操作部材が設けられて
いる。ダイヤル52は、各種の情報の切り換えに使用さ
れる。また、露出制御モード切換釦53は、プログラム
モードモード、シャッター優先モード、絞り優先モー
ド、あるいはマニュアルモードを選択する際に使用され
る。そして、撮影モード設定釦54は、ポートレートや
スポーツなど各種の撮影状況に適した撮影を行えるよう
に露出を制御する撮影モードを設定する際に使用され
る。56は、これらの各種モードの設定状態を表示する
液晶表示装置、57はレリーズ釦である。
【0014】撮影者は、露出制御モード切換釦53を押
しながらダイヤル52を回転させることにより、プログ
ラムモード(P)、シャッター優先モード(S)、絞り
優先モード(A)、あるいはマニュアルモード(M)を
選択できる。
【0015】プログラムモードでは、後述の測光装置に
より測光された被写体の輝度に基づき、予め記憶されて
いるプログラム線図から適切なシャッター秒時と絞り値
とが算出される。その際に、レリーズ釦57を半押しし
た状態でダイヤル52を回転させることにより、設定さ
れたシャッター秒時と絞り値とを、露光量を変化させず
に変更することができる。
【0016】露出制御モードがプログラムモードのとき
に、撮影モード設定釦54を押しながらダイヤル52を
回転させると、後述する予め記憶された撮影モードを選
択することができる。この予め記憶された撮影モードと
は、特殊な画像効果を得る撮影を行うのに適したシャッ
ター秒時と絞り値との組み合わせが予めプログラムされ
ているモードである。前述したプログラムモードのプロ
グラム線図が一般的な撮影に適したように規定されてい
るのに対し、特殊な画像効果が得られる。
【0017】本実施例では、ポ−トレ−トモード、パン
フォ−カスモード、風景撮影モード、スポ−ツモード、
接写モード、シルエットモードが設定可能である。ポー
トレートモードは、背景をぼかし人物を浮き上がらせる
ような撮影に適したモードである。パンフォーカスモー
ドは、被写体だけでなく背景にまでピントがあった写真
を得るような撮影に適したモードである。風景撮影モー
ドは、被写界深度の深いシャ−プな写真の撮影に適した
モードである。スポーツモードは、一瞬の動きを静止さ
せる効果を狙った撮影に適したモードである。接写モー
ドは、被写体がクロ−ズアップされながらも比較的被写
界深度の深いシャ−プな写真を得るのに適したモードで
ある。シルエットモードは、夕焼け等の撮影の際に被写
体をシルエットとして強調する効果を得るのに適したモ
ードである。
【0018】上述のプログラムモードおよび撮影モード
は、図3に示されたように、それぞれ独自のプログラム
線図により制御される。図3の縦軸は絞り値(FN
o)、横軸はシャッター秒時(T)を示し、斜軸はEV値
(ISO 100におけるLv値)を示している。このプ
ログラム線図は開放F値が2.8のレンズについて定め
られている。
【0019】プログラムモードが選択されているときに
は、シャッター秒時および絞り値はプログラム線図60
に従って制御される。EV==−1〜4ではシャッター
秒時(T)=15〜1/2,絞り値(F)=2.8となる
ように制御され、EV=4〜18ではTT=1/2,F
=2.8とT=1/1000,F=16とを結ぶ線上の
シャッター秒時と絞り値とに制御される。
【0020】ポ−トレ−トモードが選択されているとき
には、シャッター秒時および絞り値はプログラム線図6
1に従って制御される。EV=−1〜7ではT=15〜
1/15,F=2.8となるように制御され、EV=7
〜19ではT=1/15,F=2.8とT=1/100
0,F=32とを結ぶ線上のシャッター秒時と絞り値と
に制御される。これによりポ−トレ−トモードでは、背
景をぼかし、人物を浮き上がらせる効果が出る。プログ
ラム線図61からわかるように比較的絞り開放側で撮影
されるので、データ量は少なめである。
【0021】風景撮影モードが選択されているときに
は、シャッター秒時および絞り値はプログラム線図62
に従って露出制御される。EV=5〜18ではT=15
〜1/500,F=22となるように制御され、EV=
18以上では上記プログラム線図61と一致するシャッ
ター秒時と絞り値とに制御される。これにより風景撮影
モードでは、被写界深度の深いシャ−プな写真が得ら
れ、データ量は多い。
【0022】スポ−ツモードが選択されているときに
は、シャッター秒時および絞り値はプログラム線図63
に従って露出制御される。EV=−1〜13ではT=1
5〜1/1000,F=2.8となるように制御され、
EV=13〜19ではT=1/1000,F=2.8〜
22の範囲の露出に制御される。これによりスポ−ツモ
ードでは、高速シャッタ秒時となるから一瞬の動きを静
止させるストップモ−ション効果が得られる。一方、絞
りは開放側になるからデータ量は少なめとなる。
【0023】接写モードが選択されているときには、シ
ャッター秒時および絞り値はプログラム線図64に従っ
て露出制御される。EV=4〜16ではT=15〜1/
250,F=16となるように制御され、EV=16〜
19では上記プログラム線図61と一致する露出に制御
される。これにより接写モードでは、被写体がクロ−ズ
アップされながらも、比較的被写界深度の深いシャ−プ
な写真が得られる。なお、被写界深度が深くなり主要被
写体の像は鮮明となりその領域のデータ量は多くなる
が、一方で撮影距離のわずかな相違で背景がボケ易く、
背景のデータ量は少ない。そして、トータルとしてはデ
ータ量が少なめとなる。
【0024】パンフォ−カスモードが選択されていると
きには、シャッター秒時および絞り値はプログラム線図
65に従って露出制御される。EV=2〜12ではT=
15〜1/60,F=8となるように制御され、EV=
12〜19では上記プログラム線図61と一致する露出
に制御される。これによりパンフォ−カスモードでは、
被写体だけでなく背景にまでピントがあった写真が得ら
れ、記念撮影等の際に特に有効である。パンフォーカス
モードでは絞りが中程度の絞り込みで撮影される。
【0025】シルエットモードが選択されているときに
は、シャッター秒時および絞り値は接写撮影用プログラ
ム線図64に従って決定された露出値をマイナス補正し
た値に制御される。これによりシルエットモードでは、
夕焼け等を背景に、被写体をシルエットとして強調した
写真が得られる。このモードでは、夕焼けとシルエッ
ト、極端には赤と黒のみの画像となるので、そのデータ
量は少ない。
【0026】図1は、本発明によるスチルカメラの一実
施例を示すブロック図である。本実施例のスチルカメラ
も、上述した従来のカメラと同様に、レンズ21、絞り
22、ミラー光学系23およびシャッター24と、不図
示の被写体からの光が結像される撮像部25と、A/D
変換部26と、γ補正等の信号処理を行なう信号処理部
27と、画像データが一時的に格納されるバッファメモ
リ28と、データ圧縮処理を行なう圧縮処理部29と、
画像データが記録されるメモリカード30と、焦点検出
部35および測光部36と、マイクロプロセッサ等を備
えて各回路の制御を行なう制御部40とを備えている。
本実施例の撮像部25は、CCD等の撮像素子を備え、
撮像素子上に結像された被写体からの光を所定間隔毎に
電気信号に変換し、画面(フレーム)単位のアナログ画
像データ形式で出力する。
【0027】圧縮処理部29は、デジタル画像データに
対して周知の量子化演算および符号割当て演算を行い、
画像データの圧縮演算を行う。圧縮処理部29は、量子
化演算のための複数の量子化テーブル、具体的には3つ
の量子化テーブルを有しており、量子化テーブルのいず
れかを選択することにより最終的なデータの圧縮率が定
まる。以下、選択された量子化テーブルに対応する3つ
の圧縮率をそれぞれ低圧縮率(L)、中圧縮率(M)お
よび高圧縮率(H)と表す。
【0028】41はレリーズ釦57の半押し動作でオン
する半押しスイッチ、42はレリーズ釦57の全押し動
作でオンする全押しスイッチである。また、43は圧縮
モード設定スイッチであり、圧縮モード設定スイッチ4
3のオンにより画質優先モードが指示され、オフにより
データ長優先モードが指示される。
【0029】画質優先モードとは、撮像部25により撮
像された被写体像の画質をできるだけ保持したまま、す
なわち画質を重視して圧縮してメモリカード30に格納
し、高画質な画像データについては再生画像の画質もで
きるだけ高画質なものにするモードである。したがっ
て、高画質な画像データについては低圧縮率で圧縮して
メモリカード30に格納するため、1画面の画像データ
長は一定しない。一方、データ長優先モードとは、撮像
部25により撮像された被写体像の画質に関係なく1画
面の画像データ長をできるだけ一定にしてメモリカード
30に格納するモードである。したがって、高画質な画
像データに対しても高圧縮率で圧縮して格納することが
あり得るので、再生された画像データの画質が劣化する
場合もある。
【0030】44はマイクロプロセッサ等を備えた圧縮
率選定部であり、露出制御モード、撮影モード、閃光装
置の発光の有無に応じて圧縮処理部29の量子化テーブ
ルを選択する指令信号を制御部40に送出し、圧縮率の
選定、すなわち低圧縮率、中圧縮率および高圧縮率のい
ずれか1つの選定を行う。圧縮率選定の詳細については
後述する。
【0031】45は上述したダイアル52の回転操作に
応じて信号を出力する出力部、46は、上述した露出制
御モード設定釦53の操作に応じて信号を出力する出力
部、47は同じく撮影モード設定釦54の操作に応じて
信号を出力する出力部である。露出制御モードがシャッ
ター優先モードや絞り優先モードあるいはマニュアルモ
ードに設定された際、ダイアル52の回転操作によりシ
ャッター秒時や絞り値が設定される。
【0032】電子閃光装置48は、被写体を照射するた
めに設けられる閃光装置であり、カメラ本体に内蔵する
型式でも外付けの型式でもよい。制御部40は、電子閃
光装置48と通信を行うことにより電子閃光装置が発光
可能状態になっているか否かを判別できる。
【0033】49は、図3に示した複数のプログラム線
図を格納する記憶回路であり、この記憶回路49の中の
複数のプログラム線図から、設定されているプログラム
モード、および撮影モードに応じて1つのプログラム線
図が選択される。選択されたプログラム線図にしたがっ
て、測定された輝度に応じてシャッター秒時と絞り値が
読み出される。
【0034】次に、図4〜図12のフローチャートおよ
び図1を参照して、本実施例のカメラの動作について説
明する。図4に示すフローチャートは、レリーズ釦57
が半押し動作されて半押しスイッチ41がオンされるこ
とにより開始する。まず、ステップS201では、ミラ
ー光学系23により測光部36に導かれた被写体光に対
して測光部36により測光動作を行う。測光結果は制御
部40に入力される。ステップS202では、ミラー光
学系23により焦点検出部35に導かれた被写体光に対
して焦点検出部35により合焦状態の検出動作を行い、
制御部40は、焦点検出部35の検出結果に基づいて合
焦状態が得られるようにレンズ21を駆動する。
【0035】次に、ステップS203では全押しスイッ
チ42がオンされているか否かが判定され、スイッチ4
2がオン状態にあるとプログラムはステップS204に
移行し、スイッチ42がオフ状態にあるとステップS2
09に移行する。ステップS209では半押しスイッチ
41がオンされているか否かが判定され、スイッチ41
がオンされているとステップS201に戻り、スイッチ
41がオフされているときはステップS210およびス
テップS209の間で一定時間待ち、この一定時間中に
半押しスイッチ41がオンされない場合はプログラムを
終了する。
【0036】ステップS204では、ステップS201
において実行された測光動作の結果に基づいて、最適露
光が得られるように制御部40が絞り22の絞り値を制
御し、さらに、ステップS205では制御部40がシャ
ッター44の駆動を制御する。ステップS206では圧
縮率選択動作が行われる。
【0037】図5および図6は圧縮率選択動作の詳細を
示すフローチャートであり、このフローチャートに示す
プログラムは圧縮率選定部44により実行される。ステ
ップS501では、設定された露出制御モードを読み込
みステップS504に進む。ステップS504では、ス
テップS501で読み込まれた露出制御モードがプログ
ラムモードであるか否かを判別し、肯定されればステッ
プS505に、否定されればステップS520に進む。
【0038】ステップS505では、撮影モードが設定
されているか否かを判別し、肯定されればステップS5
06に進み設定された撮影モードを読み込んで後述する
手順で圧縮率を設定し、否定されればステップS507
に進む。ステップS507では、ステップS201で測
光された測光値に従い、予め制御部40に記憶されたプ
ログラム線図60を用いてシャッター秒時と絞り値とを
算出し、図6のステップS508に進む。ステップS5
08の処理は後述する。
【0039】ステップS520では、ステップS501
で読み込まれた露出制御モードがシャッター優先モード
であるか否かを判別し、肯定されればステップS521
に進み、否定されればステップS521Aに進む。ステ
ップS521では、ダイアル52の操作により設定され
たシャッター秒時を読み込む。ステップS522では、
ステップS521で読み込まれたシャッター秒時とステ
ップS201で測光された測光値とに基づき適正絞り値
を演算し、図6のステップS508に進む。ステップS
521Aでは、マニュアルモードおよび絞り優先モード
で設定された絞り値を読み込んでステップS508に進
む。
【0040】図6において、ステップS508では、圧
縮モード設定スイッチ43により画質優先モードが設定
されているかデータ長優先モードが設定されているかを
判別し、画質優先モードが設定されていればステップS
510に進み、データ長優先モードが設定されていれば
ステップS509に進む。
【0041】ステップS510では、演算された絞り値
が規定の絞り値KS以上であるか否かを判別し、肯定さ
れればステップS511で低圧縮率が選定され、この低
圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指
令信号が制御部40に送出される。否定されればステッ
プS512に進む。ステップS512では、演算された
絞り値が規定の絞り値KL以下であるか否かを判別し、
否定されればステップS513に進み、肯定されればス
テップS514に進む。
【0042】ステップS513では、電子閃光装置48
からの信号を入力し、電子閃光装置48がオンであれば
ステップS511に進み、低圧縮率が選択され、オフで
あればステップS515に進み、中圧縮率が選択され、
選択された圧縮率を実現するための量子化テーブルを選
択すべき指令信号が制御部40に送出される。ステップ
S514では、電子閃光装置48からの信号を入力し、
電子閃光装置48がオンであればステップS515に進
み、中圧縮率が選択され、オフであればステップS51
6に進み高圧縮率が選択され、選択された圧縮率を実現
するための量子化テーブルを選択すべき指令信号が制御
部40に送出される。
【0043】図7は、図6のステップS509のデータ
長優先モードにおける圧縮率選択動作の詳細を示すフロ
ーチャートであり、このフローチャートも圧縮率選定部
44により実行される。まず、ステップS401および
S402では、図6に示すフローチャートのステップS
510およびS512と同様の動作が行われる。そし
て、ステップS401の判定が肯定されるとステップS
403に移行し、高圧縮率が選択されるとともに、この
高圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべき
指令信号が制御部40に送出される。ステップS402
の判定が肯定されるとステップS406に進む。
【0044】ステップS406では、電子閃光装置48
からの信号を入力し、電子閃光装置48がオンであれば
ステップS405に進み、中圧縮率が選択され、オフで
あればステップS407に進み、低圧縮率が選択され
る。選択された圧縮率を実現するための量子化テーブル
を選択すべき指令信号が制御部40に送出される。
【0045】ステップS402の判定が否定されるとス
テップS404に移行する。ステップS404では、電
子閃光装置48からの信号を入力し、電子閃光装置48
がオンであればステップS403に進み、高圧縮率が選
択される。オフであればステップS405に進み中圧縮
率が選択される。圧縮率を実現するための量子化テーブ
ルを選択すべき指令信号が制御部40に送出される。
【0046】プログラムモードでは基本的には絞り値に
応じて圧縮率を決定する。詳細には、プログラムモード
で画質優先モードでは、絞り値がKS以上の場合、すな
わち絞り込み側の場合には、撮影された画像は鮮明であ
りデータ量が多いから、低圧縮率で圧縮して元の画像を
忠実に再現する。絞り値がKL以下の場合、すなわち開
放側の場合には、撮影された画像はさほど鮮明でなくも
ともとデータ量は少ないが、閃光撮影の場合にはコント
ラストが大きくなってデータ量が多くなるから、中圧縮
率で圧縮し、閃光発光を伴わない撮影の場合には高圧縮
率で圧縮してメモリカードの容量を節約する。絞り値が
LとKSの間の中間的な絞り値の場合には、閃光発光を
伴わない撮影では中圧縮率で圧縮するが、閃光撮影では
低圧縮率で圧縮する。
【0047】プログラムモードでデータ長優先モードで
は、絞り値がKS以上でデータ量が多い場合、記録画像
のデータ長が予め定めた値となるように高圧縮率で圧縮
する。絞り値がKL以下の場合には、閃光発光を伴わな
い撮影よりも閃光撮影のほうがデータ量が大きくなるか
ら、閃光撮影時は中圧縮率、閃光発光を伴わない撮影時
は低圧縮率で圧縮する。絞り値がKLとKSの間の中間的
な絞り値の場合には、閃光発光を伴わない撮影では中圧
縮率で圧縮するが、閃光撮影では高圧縮率で圧縮する。
【0048】図8〜図12は、図5のステップS506
の処理、すなわち、各撮影モードにおける圧縮率選択の
処理を示したフローチャート図である。 (ポートレートモード)ステップS530では、読み込
まれた撮影モードがポートレートモードであるか否か判
別し、肯定されればステップS531に、否定されれば
ステップS540に進む。ステップS531では、圧縮
モード設定スイッチ43により画質優先モードが設定さ
れているかデータ長優先モードが設定されているかを判
別し、画質優先モードが設定されていればステップS5
33に進み、データ長優先モードが設定されていればス
テップS532に進む。
【0049】データ長優先モードのステップS532で
は、電子閃光装置48からの信号を入力し、電子閃光装
置48がオンであれば中圧縮率が選択され、この中圧縮
率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信
号が制御部40に送出される。オフであれば低圧縮率が
選択され、この低圧縮率を実現するための量子化テーブ
ルを選択すべき指令信号が制御部40に送出される。
【0050】画質優先モードのステップS533では、
電子閃光装置48からの信号を入力し、電子閃光装置4
8がオンであればステップS536で中圧縮率が選択さ
れ、この中圧縮率を実現するための量子化テーブルを選
択すべき指令信号が制御部40に送出される。オフであ
ればステップS537で高圧縮率が選択され、この高圧
縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指令
信号が制御部40に送出される。
【0051】ポートレート撮影時には比較的開放側で撮
影が行われる。閃光撮影時はコントラストが大きくなり
データ量は大きくなるから、画質を優先する場合には、
閃光発光を伴わない撮影に比べて圧縮率を低くしてより
鮮明な画像を得るようにする。一方、データ長を等しく
する場合には、閃光撮影時のほうがデータ量が多いから
閃光発光を伴わない撮影に比べて圧縮率を高くする。
【0052】ステップS540では、ステップS506
で読み込まれた撮影モードが風景撮影モードであるか否
か判別し、肯定されればステップS541(図9)に、
否定されればステップS550に進む。 (風景撮影モード)図9において、ステップS541で
は、圧縮モード設定スイッチ43により画質優先モード
が設定されているかデータ長優先モードが設定されてい
るかを判別する。データ長優先モードが設定されていれ
ばステップS542で高圧縮率が選択され、この高圧縮
率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信
号が制御部40に送出される。画質優先モードが設定さ
れていればステップS543で低圧縮率が選択され、こ
の低圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべ
き指令信号が制御部40に送出される。
【0053】風景撮影モードで撮影した画像はポートレ
ートモードで撮影した場合に比べて絞りが絞り込み側で
撮影されるから、もともとデータ量が多い鮮明な画像で
あり、画質を優先する場合には低圧縮率で記録する。反
対に、データ長を等しくする場合には、ポートレートモ
ードに比べてデータ長が多いから圧縮率を高くして記録
する。
【0054】(パンフォーカスモード)図8において、
ステップS550では、ステップS506で読み込まれ
た撮影モードがパンフォーカスモードであるか否か判別
し、肯定されればステップS552に、否定されればス
テップS560に進む。ステップS552では、中圧縮
率が選択され、この中圧縮率を実現するための量子化テ
ーブルを選択すべき指令信号が制御部40に送出され
る。
【0055】パンフォーカスモードでは中間的な絞り値
で撮影され、データ量もポートレートモードで撮影され
た画像と、風景撮影モードで撮影した画像との中間的な
データ量であり、画質優先モード、データ長優先モー
ド、閃光撮影の有無にかかわらず圧縮率を一律に中に設
定する。
【0056】(スポーツモード)図8において、ステッ
プS560では、ステップS506で読み込まれた撮影
モードがスポーツモードであるか否か判別し、肯定され
ればステップS561(図10)に、否定されればステ
ップS570に進む。
【0057】図10において、ステップS561では、
圧縮モード設定スイッチ43により画質優先モードが設
定されているかデータ長優先モードが設定されているか
を判別し、データ長優先モードが設定されていればステ
ップS562で低圧縮率が選択される。この低圧縮率を
実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信号が
制御部40に送出される。画質優先モードが設定されて
いればステップS563で高圧縮率が選択され、この高
圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指
令信号が制御部40に送出される。
【0058】スポーツモードは絞りが開放側で撮影され
るから、データ量はもともと少なく高画質な画像は得ら
れない。したがって、画質優先モードが選択されていて
も圧縮率を高くしてメモリカード30の記録容量を節約
する。一方、データ長優先モード時には圧縮率を低くし
て他の撮影モードの場合と同様なデータ長とする。
【0059】(接写モード)図8において、ステップS
570では、ステップS506で読み込まれた撮影モー
ドが接写モードであるか否か判別し、肯定されればステ
ップS571(図11)に、否定されればステップS5
80に進む。
【0060】図11において、ステップS571では、
圧縮モード設定スイッチ43により画質優先モードが設
定されているかデータ長優先モードが設定されているか
を判別する。データ長優先モードが設定されていればス
テップS572に進み、画質優先モードが設定されてい
ればステップS573に進む。
【0061】ステップS572では、電子閃光装置48
からの信号を入力し、電子閃光装置48がオンであれば
ステップS575で高圧縮率が選択される。この高圧縮
率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信
号が制御部40に送出される。オフであればステップS
574で中圧縮率が選択され、この中圧縮率を実現する
ための量子化テーブルを選択すべき指令信号が制御部4
0に送出される。
【0062】ステップS573では、電子閃光装置48
からの信号を入力し、電子閃光装置48がオンであれば
ステップS576で低圧縮率が選択される。この低圧縮
率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信
号が制御部40に送出される。オフであればステップS
577で中圧縮率が選択され、この中圧縮率を実現する
ための量子化テーブルを選択すべき指令信号が制御部4
0に送出される。
【0063】接写モードはポートレートモードに比べて
絞りが絞り込まれて撮影され、データ量はポートレート
モードよりも多い。そこで、画質優先モードにおける閃
光発光を伴わない撮影では中圧縮率(ポートレートモー
ドでは高圧縮率)とし、コントラストが大きくデータ量
が多い閃光撮影では低圧縮率(ポートレートモードでは
中圧縮率)とする。また、データ長優先モードにおける
閃光発光を伴わない撮影では中圧縮率(ポートレートモ
ードでは低圧縮率)とし、閃光撮影では高圧縮率(ポー
トレートモードでは中圧縮率)とする。
【0064】また、接写モードでは風景撮影モードより
もわずかに絞りが開放側で撮影されるから、被写界深度
が深く本来的にはデータ量が風景撮影モードと同レベル
に多くなるはずである。しかしながら、撮影距離が風景
撮影モードに比べて短いため、絞り込みによるデータ量
の増加に比べると背景ボケによるデータ量の減少のほう
が大きい。したがって、風景撮影モードに比べるとデー
タ量は少なく、画質優先モード、データ長優先モード、
閃光撮影の有無に応じて上記のような圧縮率が設定され
る。すなわち、接写モードでの撮影では、絞りに加えて
撮影距離もデータ量に影響を与えることに着目して圧縮
率を決定している。
【0065】ステップS580では、ステップS506
で読み込まれた撮影モードがシルエットモードであるか
否か判別し、肯定されればステップS581(図10)
に、否定されればステップS530に戻る。
【0066】図12において、ステップS581では、
圧縮モード設定スイッチ43により画質優先モードが設
定されているかデータ長優先モードが設定されているか
を判別する。データ長優先モードが設定されていればス
テップS582で低圧縮率が選択され、この低圧縮率を
実現するための量子化テーブルを選択すべき指令信号が
制御部40に送出される。画質優先モードが設定されて
いればステップS583で高圧縮率が選択され、この高
圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべき指
令信号が制御部40に送出される。
【0067】シルエットモードによる撮影では、接写モ
ードの絞り値よりも数段アンダーにし、夕焼けの中にシ
ルエットを描画するためにデータ量は少ない。したがっ
て、データ長優先モードでは低圧縮率とする。
【0068】図4に戻って、ステップS207では、ス
テップS206により選定された圧縮率により圧縮処理
部29がバッファメモリ27内に格納された画像データ
にデータ圧縮処理を実行し、ステップS208ではデー
タ圧縮された画像データがメモリカード30の不図示の
メモリ内に格納される。
【0069】このように、撮影モードにしたがって異な
る圧縮率が選定されるのは、絞りが絞り込まれるほど被
写界深度が深まり、画面内の多くの被写体についてピン
トがあって高画質な画像が得られるという性質を利用し
たものである。この性質を利用することによって、基本
的には、画質優先モードでは再生時に高画質な画像が得
られるように高画質な画像データに対して圧縮率を下げ
る動作を行う。一方、画質が高くなるほど画像のデータ
量は多くなるので、データ長優先モードではメモリカー
ド30に格納される1画面のデータ長ができるだけ一定
になるように高画質な画像データに対して圧縮率を上げ
る動作を行う。
【0070】さらに、ポートレートモードと接写モード
では、もともとデータ量が少ないから画質優先モードと
いえども高圧縮率および中圧縮率とするが、閃光撮影時
にはコントラストが大きくデータ量が多くなるので、忠
実な画像を再現するために、閃光発光を伴わない撮影に
比べて圧縮率を低くする。反対に、データ長優先モード
では、閃光撮影時の圧縮率を閃光発光を伴わない撮影時
に比べて高くし、データ長の一定を図る。
【0071】したがって、本実施例によれば、選択され
た撮影モードに応じて圧縮率を自動選定しているので、
デジタル画像データの性状により、または一部の画像デ
ータを抽出して圧縮回路を動作させ、そのときのデータ
長からデータ圧縮の圧縮率を選定していた従来のカメラ
に比較して、圧縮率選定作業を高速に行うことができ
る。これにより、撮影動作開始からメモリカードへの画
像データ格納までの時間を従来より短縮することがで
き、高速連写が可能となる。また、圧縮率選定のために
A/D変換器、バッファメモリおよび圧縮回路を動作さ
せる必要がないため、電力を浪費することもなくなる。
【0072】図13および図14は、前述の実施例とは
一部の処理が異なる別の実施例の動作を示すフローチャ
ートである。前述の実施例の図5のステップS506
を、ステップS590〜ステップS595に変更するも
ので、その部分についてのみ説明する。前述の実施例と
同様の動作を行うステップには同じ番号を付した。この
実施例では、シルエットモードで撮影される画像が他の
モードで撮影される画像と比較して、設定絞り値との相
関関係が無いことに着目したものである。
【0073】ステップS505で撮影モードが決定され
ていることが判定されると、ステップS591(図1
4)に進む。図14において、ステップS591では、
撮影モードがシルエットモードであるか否かを判定し、
肯定されればステップS592に進み、否定されればス
テップS595に進む。
【0074】ステップS592では、すなわちシルエッ
トモード時には、圧縮モード設定スイッチ43により画
質優先モードが設定されているかデータ長優先モードが
設定されているかを判別する。画質優先モードが設定さ
れていればステップS594で高圧縮率が選択され、こ
の高圧縮率を実現するための量子化テーブルを選択すべ
き指令信号が制御部40に送出される。データ長優先モ
ードが設定されていればステップS593で低圧縮率が
選択され、この低圧縮率を実現するための量子化テーブ
ルを選択すべき指令信号が制御部40に送出される。シ
ルエットモードの圧縮率をこのように決定した理由は上
述したとうりである。
【0075】ステップS591の判定が否定されると、
ステップS595では、ステップS201で測定された
輝度と設定されている撮影モードに相当するプログラム
線図とに基づき、適正な絞り値を算出しステップS50
8に進む。ステップS508以降の処理は前述の実施例
と同一であるので省略する。
【0076】この別実施例によれば、基本的には、測光
装置により測光された被写体の輝度と、選択された露出
制御モードや撮影モードとに基づいて適正絞り値を算出
し、算出された絞り値に応じて圧縮率を自動選定してい
る。シルエットモードの画質、すなわちはデータ量は絞
り値にかかわらずほぼ一定で比較的少ない。そこで、デ
ータ長優先モードでは圧縮率を低として、他のモード時
のデータ長とほぼ等しくする。
【0077】本発明のスチルカメラは、その細部が上述
の実施例に限定されず、種々の変形が可能である。一例
として、実施例では圧縮率を3段階に分けて自動選定を
行っていたが、絞りの段数と同じ数の段階に分けて自動
選定を行ってもよく、あるいは、圧縮率を直線的に連続
変化させてもよい。また、実施例では圧縮率の段階の分
だけ量子化テーブルを用意していたが、1つの量子化テ
ーブルについて重み付けを変えることにより圧縮率を変
更してもよい。さらに、実施例では圧縮率を全て自動選
定する構成としていたが、圧縮モードスイッチおよび圧
縮率手動選択スイッチを設けて、撮影者に圧縮マニュア
ルモードと圧縮オートモードとを選択させてもよい。撮
影モードの種類も問わない。基本的には、選択された撮
影モードの意図する画像に基づいた圧縮率が決定され
る。
【0078】なお、実施例の説明は画像データを1画面
ずつメモリカードに格納する、いわゆる単写撮影につい
てのものであったが、連写撮影の場合も撮影動作中は測
光部および絞りは動作、制御されているので、連写中で
あっても上述の圧縮率自動選択動作は行いうる。あるい
は、連写中は圧縮率を固定してもよい。
【0079】以上説明した実施例と請求の範囲との対応
において、撮像部25、A/D変換部26は撮像手段
に、圧縮処理部29はデータ圧縮手段に、メモリカード
30は記録媒体に、制御部40と圧縮率選定部44が圧
縮率制御手段に、圧縮モード設定スイッチ43は画質優
先モード設定手段、データ長優先モード設定手段、圧縮
モード設定手段に、ダイアル52、その出力部45、露
出制御モード設定釦53、その出力部46、撮影モード
設定釦54、その出力部47はプログラム設定手段にそ
れぞれ対応する。
【0080】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、測光装置により測光された被写体の輝度を利用して
適正絞り値を算出し、算出された絞り値に応じてデータ
圧縮手段の圧縮率を制御したので、従来のスチルカメラ
に比較して圧縮率選定作業を高速に行うことができる。
これにより、撮影動作開始から記録媒体格納までの時間
を従来より短縮することができ、高速連写が可能とな
る。また、圧縮率選定のために圧縮回路などを動作させ
る必要がないため、電力を浪費することもなくなる。請
求項3〜8の発明によれば、画質優先モードやデータ長
優先モードあるいは閃光撮影の有無に応じて圧縮率が決
定されるから、撮影者が意図した画像に最適な圧縮率で
画像が記録される。請求項9および10では、必ずしも
絞り値に相関させずに、意図する特殊な画像効果に相関
して圧縮率を決定するようにしているから、絞り値で一
律に圧縮率を決める場合に比べて、圧縮後も意図した画
像が得られすくなる。請求項11〜15では、請求項3
〜8と同様な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスチルカメラの構成を
示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例であるスチルカメラの平面図
である。
【図3】本発明の一実施例のスチルカメラに記憶された
プログラム線図を示す図である。
【図4】図1のスチルカメラの動作手順の一例を説明す
るためのメインフローチャートである。
【図5】圧縮率選択動作の一実施例を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】図5に引続くフローチャートである。
【図7】データ長優先モードにおける圧縮率選択動作の
一例を説明するためのフローチャートである。
【図8】撮影モードに応じて圧縮率選択動作の一例を説
明するフローチャートである。
【図9】図8に引続くフローチャートである。
【図10】図8に引続くフローチャートである。
【図11】図8に引続くフローチャートである。
【図12】図8に引続くフローチャートである。
【図13】別の実施例のスチルカメラの動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図14】図13に引続くフローチャートである。
【図15】従来のスチルカメラの構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
22 絞り 25 撮像部 26 A/D変換部 28 バッファメモリ 29 圧縮処理部 30 メモリカード 36 測光部 40 制御部 44 圧縮率選定部 45〜47 出力部 48 電子閃光装置 49 記憶回路 52 タ゛イアル 53 露出制御モード選択スイッチ 54 撮影モード選択スイッチ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を撮像してデジタル画像データ
    を出力する撮像手段と、 前記撮像手段からの画像データを所定の圧縮率で圧縮す
    るデータ圧縮手段とを備え、前記データ圧縮手段により
    圧縮された画像データを記録媒体に格納するようにした
    スチルカメラにおいて、 被写体の輝度を測定する測光手段と、 前記測光手段により測定される前記輝度に少なくとも基
    づいて、前記圧縮率を算出して制御する圧縮率制御手段
    とを備えたことを特徴とするスチルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記輝度と、シャッター秒時および絞り値との関係を示
    すプログラムを記憶した記憶手段をさらに有し、 前記圧縮率制御手段は、前記輝度と前記プログラムとか
    ら決定される絞り値に基づき前記圧縮率を算出して制御
    することを特徴とするスチルカメラ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記撮像手段により撮像される被写体像の画質を重視し
    て前記画像データを圧縮する画質優先モードを設定する
    画質優先モード設定手段をさらに備え、 前記画質優先モードが設定されている場合、前記絞り値
    が大きいほど前記圧縮率を低くすることを特徴とするス
    チルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記記録媒体に記録される前記画像データのデータ長が
    略一定になるようにこの画像データを圧縮するデータ長
    優先モードを設定するデータ長優先モード設定手段をさ
    らに備え、 前記データ長優先モードが設定されている場合、前記絞
    り値が大きいほど前記圧縮率を高くすることを特徴とす
    るスチルカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記撮像手段により撮像される被写体像の画質を重視し
    て前記画像データを圧縮する画質優先モードと、前記記
    録媒体に記録される前記画像データのデータ長が略一定
    になるようにこの画像データを所定の圧縮率で圧縮する
    データ長優先モードとを設定する圧縮モード設定手段を
    さらに備え、 前記画質優先モードが設定されている場合、前記絞り値
    が大きいほど前記圧縮率を低く、前記データ長優先モー
    ドが設定されている場合、前記絞り値が大きいほど前記
    圧縮率を高くすることを特徴とするスチルカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のスチルカメラにおい
    て、 被写体を照射するための閃光発光手段と、 前記閃光発光手段が発光される撮影条件か否かを判別す
    る判別手段とをさらに備え、 前記圧縮率制御手段は、前記輝度と前記判別手段の判別
    結果とに基づいて前記圧縮率を算出して制御することを
    特徴とするスチルカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記記録媒体に記録される前記画像データのデータ長が
    略一定になるようにこの画像データを圧縮するデータ長
    優先モードを設定するデータ長優先モード設定手段をさ
    らに備え、 前記データ長優先モードが設定され、かつ、前記閃光発
    光手段が発光される撮影条件であると判別された場合に
    は、前記閃光発光手段が発光されない撮影条件であると
    判別された場合に比べて、算出される圧縮率を高くする
    ことを特徴とするスチルカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記撮像手段により撮像される被写体像の画質を重視し
    て前記画像データを圧縮する画質優先モードを設定する
    画質優先モード設定手段をさらに備え、 前記画質優先モードが設定され、かつ、前記閃光発光手
    段が発光される撮影条件であることが判別された場合に
    は、前記閃光発光手段が発光されない撮影条件であると
    判別された場合に比べて、算出される圧縮率を低くする
    ことを特徴とするスチルカメラ。
  9. 【請求項9】 被写体像を撮像してデジタル画像データ
    を出力する撮像手段と、 前記撮像手段からの画像データを所定の圧縮率で圧縮す
    るデータ圧縮手段とを備え、前記データ圧縮手段により
    圧縮された画像データを記録媒体に格納するスチルカメ
    ラにおいて、 被写体の輝度を測定する測光手段と、 撮影した際に特定の画像効果を得られるように、前記輝
    度と、シャッタ−秒時および絞り値との関係を示す複数
    のプログラムを記憶した記憶手段と、 前記複数のプログラムの中から1つを設定するプログラ
    ム設定手段と、 前記プログラム設定手段により設定されたプログラムに
    基づき、前記圧縮率を算出して制御する圧縮率制御手段
    とを備えたことを特徴とするスチルカメラ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記圧縮率制御手段で算出される圧縮率は、異なるプロ
    グラム間では、互いに等しい絞り値でも相違することを
    特徴とするスチルカメラ。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記記録媒体に記録される前記画像データのデータ長が
    略一定になるようにこの画像データを圧縮するデータ長
    優先モードを設定するデータ長優先モード設定手段をさ
    らに備え、 前記データ長優先モードが設定されている場合、前記絞
    り値が比較的小さい値に制御される傾向のプログラムが
    設定された時には前記圧縮率を低く、前記絞り値が比較
    的大きい値に制御される傾向のプログラムが設定された
    時には前記圧縮率を高くすることを特徴とするスチルカ
    メラ。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のスチルカメラにおい
    て、 前記撮像手段により撮像される被写体像の画質を重視し
    て前記画像データを圧縮する画質優先モードと、前記記
    録媒体に記録される前記画像データのデータ長が略一定
    になるようにこの画像データを圧縮するデータ長優先モ
    ードとを設定する圧縮モード設定手段をさらに備え、 前記画質優先モードが設定されている場合、前記絞り値
    が比較的大きい値に制御される傾向のプログラムが設定
    された時には前記圧縮率を低く、前記データ長優先モー
    ドが設定されている場合、前記絞り値が比較的大きい値
    に制御される傾向のプログラムが設定された時には前記
    圧縮率を高くすることを特徴とするスチルカメラ。
  13. 【請求項13】 請求項9に記載のスチルカメラにおい
    て、 被写体を照射するための閃光発光手段と、 前記閃光発光手段が発光される撮影条件か否かを判別す
    る判別手段とをさらに備え、 前記圧縮率制御手段は、前記輝度と前記判別手段の判別
    結果とに基づいて前記圧縮率を算出して制御することを
    特徴とするスチルカメラ。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のスチルカメラにお
    いて、 前記撮像手段により撮像される被写体像の画質を重視し
    て前記画像データを圧縮する画質優先モードを設定する
    画質優先モード設定手段をさらに備え、 前記画質優先モードが設定されている場合、前記判別手
    段により前記閃光発光手段が発光される撮影条件である
    ことが判別されたときに算出される圧縮率を、前記閃光
    発光手段が発光されない撮影条件であると判別されてい
    るときに比べて低くすることを特徴とするスチルカメ
    ラ。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のスチルカメラにお
    いて、 前記記録媒体に記録される前記画像データのデータ長が
    略一定になるようにこの画像データを圧縮するデータ長
    優先モードを設定するデータ長モード設定手段をさらに
    備え、 前記データ長優先モードが設定されている場合、前記判
    別手段により前記閃光発光手段が発光される撮影条件で
    あることが判別されたときに算出される圧縮率を、前記
    閃光発光手段が発光されない撮影条件であると判別され
    ているときに比べて高くすることを特徴とするスチルカ
    メラ。
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