JPH08181634A - スペクトル拡散通信方式およびその受信装置 - Google Patents

スペクトル拡散通信方式およびその受信装置

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JPH08181634A
JPH08181634A JP31867794A JP31867794A JPH08181634A JP H08181634 A JPH08181634 A JP H08181634A JP 31867794 A JP31867794 A JP 31867794A JP 31867794 A JP31867794 A JP 31867794A JP H08181634 A JPH08181634 A JP H08181634A
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Hiroyuki Inuzuka
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路規模を小さくし、かつ搬送波再生をする
ことなくデータ転送を行うスペクトル拡散通信方式を提
供する。 【構成】 スペクトル拡散通信システムの送信側から転
送されてきたデータを受信すると、乗算器1は、その受
信データに水晶発振器2が出力する周期波を乗算する。
乗算器1の出力データを、ローパスフィルタ3でフィル
タリングした後、リミッタ4において2値化する。乗算
器5および遅延回路6は、その2値化データを差動復号
する。相関回路8は、その復号されたデータとPN符号
発生回路7が生成したPN符号との相関をとり、相関が
とれたタイミングでのデータを転送されてきたデータと
して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送波再生を行うこと
なく受信データの復調を行えるスペクトル拡散通信方式
およびその受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトル拡散通信は、情報を伝送する
のに必要な周波数帯域に対して、遙かに大きな帯域に拡
散させた信号を利用して通信を行う方式である。このス
ペクトル拡散通信方式は、その拡散方法のちがいによ
り、DS(直接拡散)方式、周波数ホッピング方式、時
間ホッピング方式等が知られている。以下では、DS方
式について説明する。
【0003】DS方式では、送信側において、送信デー
タにPN(Pseudo Noise:疑似雑音)符号を乗じること
によってその送信データを拡散変調し、広帯域のスペク
トル拡散信号を得る。PN符号は、送信データ速度と比
べて極めて速い2値データであり、このPN符号によっ
て拡散された送信データのスペクトル幅は、PN符号の
帯域幅となる。なお、上記変調は、通常、PSK変調と
ともに行われる。
【0004】受信側では、送信側において変調されたデ
ータに対して、送信側で使用したPN符号と同じPN符
号を乗じることによって逆拡散処理を行い、元の送信デ
ータを取り出す。このとき、受信データに対して乗算す
るPN符号の位相は、送信側で使用したPN符号と同じ
位相である必要があり、この位相合わせのための同期処
理が行われる。
【0005】図10は、上記スペクトル拡散通信システ
ムの受信側における同期検波回路を示す回路ブロック図
である。RF/IF回路101は、RF帯域の搬送波に
乗せられて転送されてきたデータをIF帯域のデータに
変換する。乗算器102aはRF/IF回路101から
の出力データに後述する手段で再生される搬送波を乗ず
る。乗算器102aから出力されたデータは、ローパス
フィルタ103aを通過した後、相関回路104aに入
力される。相関回路104aは、入力データにPN符号
発生回路105aが生成するPN符号を乗じ、それらの
相関がとれたタイミングのデータを再生データとして出
力する。なお、各部102b〜105bは、上記各部1
02a〜105aと同様の動作を行う。
【0006】乗算器106は、相関回路104a及び1
04bの出力(ローパスフィルタ103aおよび103
bの出力としてもよい)を乗算する。搬送波再生回路1
07は、VCO(Voltage-Controlled Oscillator :電
圧制御発振器)を有し、乗算器106の出力電圧に応じ
た周波数のサイン波(再生搬送波)を出力する。搬送波
再生回路107が出力する再生搬送波は、乗算器102
bには直接入力され、乗算器102aには、π/2位相
差回路108を介して入力される。
【0007】このように、上記同期検波回路では、受信
データから搬送波を再生し、その再生搬送波を用いて受
信信号をベースバンドに変換し、その後送信側と受信側
でのPN符号の位相同期を行い、受信側においてデータ
を取り出す。
【0008】上記スペクトル拡散通信システムの受信側
においてデータを取り出す他の構成としては、図11に
示す遅延検波回路が知られている。乗算器111は、搬
送波に乗せられて転送されてきたデータと、遅延回路1
12の出力とを乗算する。遅延回路112は、上記搬送
波に乗せられて転送されてきたデータを所定値(送信側
において差動符号化するときに用いた遅延値と同じ値で
あり、たとえば、PN符号の1チップ)だけ遅延させ
る。乗算器111の出力は、ローパスフィルタ113を
通過した後、相関回路114に入力される。相関回路1
14は、入力データにPN符号発生回路115が生成す
るPN符号を乗じ、それらの相関がとれたタイミングの
データを再生データとして出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図10に示
す同期検波回路では、搬送波再生回路107を用いて受
信データから搬送波を再生する構成であるが、搬送波再
生回路107はVCO等を含み、アナログ処理を行う回
路が多いため、その回路規模が大きいという欠点があ
る。
【0010】また、搬送波再生回路107が再生する搬
送波の周波数は、実際の搬送波の周波数(ここでは、R
F/IF回路101によって変換された後の搬送波周波
数)に一致するように非常に高い再生精度が要求され
る。すなわち、実際の搬送波周波数と上記再生された搬
送波の周波数との間に差異が生じると、相関回路104
において正確な相関タイミングを検出することができ
ず、その結果、データ再生ができなくなってしまう。し
かしながら、搬送波の周波数が高くなるにつれて、搬送
波再生は困難になり、また、高い精度を得るために使用
される電子部品は一般に高価であるためコストが上昇し
てしまうという問題がある。
【0011】一方、図11に示す遅延検波回路では、そ
の大部分の処理がアナログ的に行われるので、上記同期
検波回路と同様に、回路規模が大きいという欠点があ
る。また、遅延回路112のディレイ値は、たとえば、
PN符号の1チップであるが、このディレイ値には非常
に高い精度が要求される。すなわち、このディレイ値の
誤差が大きくなると、相関回路114において正確な相
関タイミングを検出することができず、その結果、デー
タ再生ができなくなってしまう。しかしながら、要求さ
れるディレイ値の精度は、PN符号の帯域にもよるが、
ナノ秒のオーダーであり、その調整は困難である。ま
た、高い精度を得るために使用される電子部品は一般に
高価であるためコストが上昇してしまうという問題があ
る。
【0012】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、回路規模を小さくし、かつ搬送波再生をすることな
くデータ転送を行うスペクトル拡散通信方式およびその
受信装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の受信装置は、データ転送に際して所定パターンのPN
符号を用いるスペクトル拡散通信方式を前提とし、以下
の各手段を有する。発振手段(例えば、図1の水晶発振
器2)は、所定の周波数の周期波を出力する。乗算手段
(例えば、図1の乗算器1)は、上記発振手段が出力す
る周期波と受信データとを乗算する。2値化手段(例え
ば、図1のリミッタ4)は、上記乗算手段の出力を2値
化する。相関手段(例えば、図1のPN符号発生回路7
および相関回路8)は、上記2値化手段の出力と上記P
N符号との相関をとる。
【0014】本発明の受信装置は、送信側において差動
符号化を行う場合には、請求項2に記載のように、遅延
回路を用いて上記2値化手段の出力を差動復号化する復
号化手段(例えば、図1の乗算器5及び遅延回路6)を
設けるようにしてもよい。
【0015】また、上記請求項1または2の受信装置の
構成を前提とし、上記相関手段において相関がとれたタ
イミングで該相関手段に入力されているデータを積分
し、その積分値に従ってデジタル値を判定するデータ判
定手段(例えば、図5(a) の相関部21、データ保持回
路22、積分器23およびリミッタ24)、または、上
記相関手段において相関がとれたタイミングで該相関手
段に入力されているデータ内の0値のチップ数および1
値のチップ数に従ってデジタル値を判定するデータ判定
手段(例えば、図5(b) の相関部21、データ保持回路
22および“1”検出回路25)をさらに設けてもよ
い。
【0016】本発明の請求項5に記載のスペクトル拡散
通信方式は、データ転送に際して所定パターンのPN符
号を用い、送信装置と受信装置との間ではデータを所定
周波数の搬送波に乗せて転送する方式を前提とする。そ
して、上記受信装置は、所定の周波数の周期波を出力す
る発振手段、該発振手段が出力する周期波と上記送信装
置から送信されたデータとを乗算する乗算手段、該乗算
手段の出力を2値化する2値化手段、該2値化手段の出
力と上記PN符号との相関をとる相関手段、および該相
関手段において相関がとれたタイミングで該相関手段に
入力されているデータに基づいてデジタル値を判定する
データ判定手段とを有する構成であり、上記PN符号の
周波数を、上記搬送波の周波数と上記周期波の周波数と
の差の4倍以上とする。
【0017】本発明の請求項6に記載のスペクトル拡散
通信方式は、データ転送に際して所定パターンのPN符
号を用い、送信側において差動符号化を行い、受信側に
おいて差動復号化を行う方式を前提とする。そして、上
記差動符号化および復号化は上記PN符号の1チップの
N(Nは自然数)倍を遅延値として行う。
【0018】
【作用】本発明の受信装置は、受信データから再生する
搬送波の代わりに、発振手段が生成する周期波を利用す
るので、搬送波再生が不要となる。ここで、該周期波の
周波数と実際の搬送波の周波数とが一致しない場合に
は、転送データを再生するときにPN符号のチップ単位
でのエラーが発生する可能性があるので、そのエラーを
回避するためにデータ判定手段を設ける。データ判定手
段は、PN符号によって逆拡散されたデータを、例えば
積分し、その積分値に従って再生すべきデータのデジタ
ル値(すなわち“0”または“1”)を決定するので、
上記周期波の周波数と実際の搬送波の周波数との差異周
波数に比べてPN符号の周波数を十分大きく設定すれ
ば、当該データビットに割り当てられている複数のチッ
プに対してチップ誤りの数は少なくなり、正確に転送デ
ータを再生することができる。
【0019】また、2値化手段を用いてデータをデジタ
ル化するので、以降、デジタル処理を行うことができ、
アナログ的な厳しい精度要求がなくなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明のスペクトル拡散通信
システムの一実施例の受信装置の要部ブロック図であ
る。乗算器1は、搬送波に乗せられて送信装置側から転
送されてきたデータと、水晶発振器2の出力信号とを乗
算する。この搬送波の周波数は、たとえば2.4GHz
である。水晶発振器2は、上記搬送波と同じ周波数、す
なわち、2.4GHzの固定周波数の周期波を出力す
る。ローパスフィルタ3は、ベースバンド付近の帯域の
信号のみを通過させるフィルタであり、乗算器1の出力
信号をフィルタリングする。リミッタ4は、PN符号の
1チップ単位でローパスフィルタ3の出力値を監視し、
その値と予め設定してあるリミット値との大小関係に従
ってデータを2値化(デジタル化)する。すなわち、リ
ミッタ4は、1ビットA/D変換処理を行う。
【0021】乗算器5は、リミッタ4の出力信号と遅延
回路6の出力信号とを乗算する。遅延回路6は、リミッ
タ4の出力信号を遅延させて乗算器5に入力させる。乗
算器5および遅延回路6は、送信装置で差動符号化され
たデータに対する復号化処理を行う。したがって、遅延
回路6の遅延値は、送信装置において差動符号化すると
きに用いられる遅延値と同じ値であり、この実施例で
は、PN符号の1チップである。
【0022】ここで、図2(a) に送信装置の差動符号化
回路を、図2(b) に受信装置の差動復号化回路の回路図
を示す。差動符号化回路は、図2(a) に示すように、入
力信号がイクスクルーシブNOR回路11の一方の入力
端子に入力され、イクスクルーシブNOR回路11の他
方の入力端子には、イクスクルーシブNOR回路11の
出力信号を遅延回路12で遅延させた信号が入力される
構成である。一方、差動復号化回路は、図2(b) に示す
ように、入力信号がイクスクルーシブNOR回路15の
一方の入力端子に入力され、イクスクルーシブNOR回
路15の他方の入力端子には、上記入力信号を遅延回路
16で遅延させた信号が入力される構成である。なお、
イクスクルーシブNOR回路15および遅延回路16
は、それぞれ、図1の乗算器5および遅延回路6に対応
する。なお、上記イクスクルーシブNOR回路11およ
び15を、それぞれイクスクルーシブOR回路で置換え
る構成としてもよい。
【0023】図2において、遅延回路11および遅延回
路16の遅延値は、互いに同じ値であればよく、例え
ば、PN符号の1チップのN(Nは自然数)倍とする。
なお、この実施例では、遅延回路11および遅延回路1
6の遅延値はPN符号の1チップである。
【0024】図1に戻る。PN符号発生回路7は、送信
装置において乗算されるPN符号と同じパターンのPN
符号を相関回路8に供給する。相関回路8は、マッチド
フィルタを有し、乗算器5からの出力信号を順次入力さ
せたときに、その出力がピーク値となる(相関検出)タ
イミングによって送信装置と受信装置でのPN符号の位
相同期を検出する。そして、そのタイミングにおける乗
算器5からの出力信号にPN符号を乗算したデータを再
生データとして出力する。尚、ここでは、乗算器5の出
力信号とPN符号とを乗算したものを再生データとする
と記載したが、後述するデータ判定処理を行うようにし
てもよい。
【0025】次に、本実施例のスペクトル拡散通信方式
の動作を説明する。図3は送信装置の動作を説明する図
であり、図4は受信装置の動作を説明する図である。図
3(a) は、転送すべき1ビットのデータ(オリジナルデ
ータ)が“1”であることを示している。この実施例で
は、PN符号を用いてデータを拡散するときに、各ビッ
トのデータに対して10チップを割り当てる。
【0026】上記オリジナルデータにPN符号を乗算す
ると、図3(b) に示すように、拡散変調された状態とな
る。続いて、このPN符号によって拡散されたデータ
を、図2(a) に示す差動符号化回路を用いて符号化す
る。この符号化された状態のデータを図3(c) に示す。
そして、図3(c) に示す状態のデータを、2.4GHz
の搬送波に乗せて受信装置に対して送信する。
【0027】受信装置では、2.4GHzの搬送波に乗
せられて送信装置から転送されてきたデータを受信する
と、乗算器1において、その受信データに水晶発振器2
が生成する周期波(搬送波)を乗算することによって、
その受信データをベースバンド付近に周波数変換する。
この周期波は、送信装置において生成される搬送波とは
独立して水晶発振器2が生成するものである。このた
め、実際の搬送波の周波数と、この周期波の周波数とは
完全には一致しない場合がある。
【0028】この2つの周波数が一致しない場合には、
受信データにこの周期波を乗算しても、図4(a) に示す
ような搬送波オフセットが残ってしまう。搬送波オフセ
ットの周波数は、実際の搬送波の周波数と水晶発振器2
が生成する周期波の周波数との差異である。図4(a) に
示す例では、当該データビットの左から3チップ目と4
チップ目の間でオフセット値が正から負に反転してい
る。したがって、乗算器1において、受信データに上記
周期波を乗算したときの出力データは、搬送波オフセッ
トが図4(a) の状態であったとすると、図4(b) に示す
状態となる。
【0029】乗算器1の出力データは、ローパスフィル
タ3においてノイズ等が除去された後に、リミッタ4に
よって2値化(デジタル化)される。この2値化された
データは、図4(c) に示す状態となる。同図のデータパ
ターンは、図3(c) と比較すると、当該データビットの
左から4チップ目〜10チップ目の値が、搬送波オフセ
ットによって反転させられた状態となっている。
【0030】続いて、リミッタ4の出力データを図2
(b) に示す差動復号化回路を用いて復号化すると、図4
(d) に示す状態となる。この復号化されたデータパター
ンと、図3(b) とを比較すると、搬送波オフセットが当
該データビットの左から3チップ目と4チップ目の間で
反転しているので、当該データビットの左から3チップ
目の値が誤っている(“0”が“1”になっている)。
【0031】相関回路8は、上記復号化データを受信し
て1チップごとにPN符号との相関をとり、その出力が
ピーク値となる(相関検出)タイミングを監視する。こ
のピーク値の検出は、例えばマッチドフィルタを用いて
行われる。そして、このピークを検出したタイミングで
の上記復号化データにPN符号を乗算することによって
逆拡散変調したデータを出力する。この逆拡散変調され
たデータは、図4(e)に示す状態である。
【0032】相関回路8の出力データは、搬送波オフセ
ットの周波数が0(搬送波オフセットがない)であると
すると、図3(a) に示すオリジナルデータと同じになる
はずである。しかしながら、図4(a) に示すような搬送
波オフセットがあるので、相関回路8の出力データは、
オリジナルデータとは一致せず、チップ誤りが発生す
る。ここで、相関回路8の出力データのチップ誤りの個
数は、当該データビットにおいて、搬送波オフセットの
値が正と負の間で反転する回数と同じである。すなわ
ち、図4(a) に示すように、当該データビットにおいて
搬送波オフセットの値が1度反転する場合には、相関回
路8の出力データは、オリジナルデータに対して1チッ
プだけ誤りデータとなる。
【0033】PN符号を乗算することによって逆拡散変
調されたデータは、上述のように、チップ誤りを含んで
いる可能性があるので、データ判定処理を行う。以下、
図5を参照しながら、データ判定部の処理を説明する。
なお、データ判定部は、例えば、図1の相関回路8の内
部に設ける。
【0034】図5(a) は、データ判定部の一実施例の構
成を示す回路ブロック図である。相関部21は、PN符
号と受信データとの相関を監視するとともに、それらを
乗算した値をチップ毎に各データ保持回路22−1〜2
2−10に格納する。データ保持回路22−1〜22−
10は、たとえば、それぞれフリップ・フロップ回路か
らなり、転送データの1ビットに対して割り当てるPN
符号のチップ数と同じ個数だけ設ける。そして、PN符
号と受信データとの相関が検出されたタイミングで、各
データ保持回路22−1〜22−10に格納されている
データを積分回路23へ転送する。
【0035】積分回路23は、その転送されてきたデー
タを積分し、その積分値をリミッタ24へ通知する。リ
ミッタ24には、予め所定のリミット値が設定されてお
り、上記積分値と該リミット値との大小関係をチェック
する。そして、上記積分値の方が大きい場合には、当該
データビットの値を“1”とみなし、送信装置からの転
送データを再生した値として“1”を出力する。一方、
上記積分値の方が小さい場合には、当該データビットの
値を“0”とみなし、再生データとして“0”を出力す
る。
【0036】図5(b) は、データ判定部の他の構成例の
回路ブロック図である。同図において、相関部21がP
N符号と受信データとの相関を検出すると、その検出タ
イミングで各データ保持回路22−1〜22−10に格
納されているデータを“1”検出回路25へ転送する。
“1”検出回路25は、上記転送されてきたデータの中
に含まれている“1”の個数(“1”を示すチップの
数)を数える。そして、その“1”の個数と、転送デー
タの1ビットに対して割り当てるPN符号のチップ数の
半分の値とを比較する。例えば、上述の例では、転送デ
ータの1ビットに対して10チップを割り当てているの
で、“1”検出回路25は、上記転送されてきたデータ
の中に含まれている“1”の個数が5個以上である否か
をチェックする。“1”の個数が5個以上であれば、当
該データビットの値を“1”とみなし、送信装置からの
転送データを再生した値として“1”を出力する。一
方、5個以下であれば、当該データビットの値を“0”
とみなし“0”を出力する。
【0037】図3および図4に示した例では、図4(e)
に示す状態のデータが“1”検出回路25に入力され
る。この場合、“1”を示すチップ数が9個であり、
“0”を示すチップ数が1個であるので、当該データビ
ットの値を“1”とみなし、当該データビットの再生デ
ータとして“1”を出力する。このように、チップ誤り
が発生した場合においても、オリジナルデータを正確に
再生することができる。
【0038】次に、図6〜図8を参照しながら、デジタ
ルマッチドフィルタを用いて、相関検出およびデータ再
生を行う方式を説明する。図6は、デジタルマッチドフ
ィルタ部(DMF)30の入出力を説明する概念図であ
る。デジタルマッチドフィルタ部30には、乗算器5に
よって乗算されたデータ(rdat)、PN符号発生回路7
によって生成されたPN符号(PN)、リセット信号(rs
t )、およびクロック(clk )が入力される。そして、
デジタルマッチドフィルタ部30は、相関値(ssokn )
および再生データ(sdat)を出力する。尚 デジタルマ
ッチドフィルタ部30は、図1の相関回路8に対応す
る。
【0039】図7は、デジタルマッチドフィルタ部30
の回路図である。ここでは、1ビットの転送データに対
して128チップを割り当てた構成とし、また、相関検
出の精度を高めるために、2倍オーバーサンプリング方
式を用いた構成とする。
【0040】フリップフロップ31−1・・・31−1
28(合計128個)は、PN符号発生回路7によって
生成されたPN符号を格納するフリップフロップ群であ
り、フリップフロップ31−iのQ出力がフリップフロ
ップ31−i+1のD端子に入力される。そして、フリ
ップフロップ31−1のD端子に供給されるPN符号
は、クロックclk1によって1段ずつシフトされてゆき、
128チップからなるPN符号が格納された時点でクロ
ックを停止し、その値を保持する。
【0041】フリップフロップ32−1a,32−1b
・・・32−128a,32−128b(合計256
個)は、データrdatを格納するフリップフロップ群であ
り、各フリップフロップのQ出力が次フリップフロップ
のD端子に入力される。フリップフロップ32−1aの
D端子に供給されるデータrdatは、クロックclk2によっ
て1段ずつシフトされてゆく。このクロックclk2の周波
数は、2倍オーバーサンプリングを行うために、PN符
号の周波数(チップのクロック周波数)の2倍である。
たとえば、データ転送速度が64kbpsの場合、0.06
4×128×2=16.384MHzとなる。
【0042】フリップフロップ32−ja,32−jb
のQ出力は、各イクスクルーシブNOR回路33−j
a,33−jbの一方の端子に入力される。また、フリ
ップフロップ31−iのQ出力は、各イクスクルーシブ
NOR回路33−iの他方の端子に入力される。そし
て、各イクスクルーシブNOR回路33−1a,33−
1b・・・33−128a,33−128b(合計25
6個)の各出力は、加算回路34に入力される。
【0043】加算回路34は、イクスクルーシブNOR
回路33−1a,33−1b・・・33−128a,3
3−128bから出力された論理値を加算する。すなわ
ち、“1”を出力したイクスクルーシブNOR回路の数
を求める。
【0044】加算回路34によって算出された加算値su
m1は、減算回路35、コンパレータ36およびセレクタ
37に入力される。減算回路35は、sum2 = 256 - sum
1 を実行し、sum2をコンパレータ36およびセレクタ3
7に対して出力する。
【0045】コンパレータ36は、sum1とsum2の大小関
係を調べ、sum1>sum2であった場合には、“1”を出力
し、sum1≦sum2であった場合には、“0”を出力する。
セレクタ37は、コンパレータ36の出力値が“1”で
あった場合にsum1を出力し、コンパレータ36の出力値
が“0”であった場合にsum2を出力する。
【0046】フリップフロップ38は、セレクタ37の
出力を相関値ssokn として出力し、フリップフロップ3
9は、コンパレータ36の出力値をsdatとして出力す
る。上記デジタルマッチドフィルタ部において、データ
rdatはクロックclk2に従って順次シフトされてゆき、各
タイミングにおけるデータrdatとPN符号との相関を調
べることによって、データの再生タイミングを検出す
る。以下、相関検出およびデータ再生方法を説明する。
【0047】まず、あるタイミングにおいて、データrd
atとPN符号とが完全に一致(各チップの値が互いにす
べて等しい)したとする。この場合、フリップフロップ
31−1に保持されている値と、フリップフロップ32
−1aおよび32−1bに保持されている値とは同じな
ので、イクスクルーシブNOR回路33−1aおよび3
3−1bの出力は“1”となる。同様にして、イクスク
ルーシブNOR回路33−2a,33−2b・・・33
−128a,33−128bの各出力も“1”となる。
この結果、加算器34が出力する加算値sum1は、256
になる。加算値sum1が256のときは、sum2の値は0と
なるので、コンパレータ36は“1”を出力し、セレク
タ37は“256”を出力する。そして、フリップフロ
ップ38は、相関値ssokn として“256”を出力し、
フリップフロップ39は、sdatとして“1”を出力す
る。
【0048】一方、あるタイミングにおいて、データrd
atとPN符号の各チップの値が、互いにすべて異なる場
合を考える。この場合、イクスクルーシブNOR回路3
3−1a,33−1b・・・33−128a,33−1
28bの各出力は“0”となる。この結果、加算器34
が出力する加算値sum1は、0になる。加算値sum1が0の
ときは、sum2の値は256となるので、コンパレータ3
6は“0”を出力し、セレクタ37は“256”を出力
する。そして、フリップフロップ38は、相関値ssokn
として“256”を出力し、フリップフロップ39は、
sdatとして“0”を出力する。
【0049】上記2つの例は、それぞれ、転送データ
“1”および“0”が、搬送波オフセット等によるチッ
プ単位でのデータ反転を受けることなく転送された場合
において、データを再生すべきタイミングでの出力を示
している。この場合、相関値ssokn が最大(256)と
なる。もし、搬送波オフセット等の影響により、チップ
単位でデータ反転が発生した場合には、相関値ssokn は
256にはならないが、搬送波オフセットの周波数がP
N符号の周波数に比べて十分に小さければ、相関値ssok
n は256に近い値となる。また、搬送波オフセットの
周波数がPN符号の周波数と比べて十分に小さければ、
sdatは、転送データ“1”および“0”を正確に再生す
る。
【0050】データを再生すべきタイミング以外のタイ
ミングでは、データrdatとPN符号との相関は低い。こ
のため、イクスクルーシブNOR回路33−1a,33
−1b・・・33−128a,33−128bの出力は
“1”と“0”とをランダムに含んだものとなる。した
がって、加算器34が出力する加算値sum1は、“0”と
“256”の中間程度の値となる。この結果、相関値ss
okn は、128に近い値(最低値は、128)となる。
【0051】このように、相関値ssokn は、データrdat
とPN符号との相関を示す数値であり、この相関値ssok
n を用いて、再生データを取り出すタイミングを決定す
ることができる。すなわち、相関値ssokn が256に近
くなったタイミングのデータsdatの値を、送信側から転
送されてきたデータの再生データとする。
【0052】上記構成とすることにより、データrdatと
PN符号との相関検出と同時に、再生データを出力する
ことができる。上記図7に示す構成では、フリップフロ
ップ31−1・・・31−128からの信号と、フリッ
プフロップ32−1a,32−1b・・・32−128
a,32−128b(合計256個)からの信号との論
理計算する回路を、イクスクルーシブNOR回路33−
1a,33−1b・・・33−128a,33−128
bで実現しているが、これらをイクスクルーシブOR回
路で構成してもよい。この場合、図7に示す構成に対し
て、加算器34以降の処理を若干の変更をするだけでよ
い。
【0053】図8に、デジタルマッチドフィルタ部30
のタイミングチャートを示す。同図に示すように、出力
がリセットされた後に、クロックの立上りエッジごと
に、相関値ssokn およびデータsdatが出力される。
【0054】以上説明したように、この実施例のスペク
トル拡散通信方式によれば、その受信装置において、搬
送波再生を行う必要がないので、従来の同期検波回路と
比べてアナログ処理回路が少なくなり、回路全体の規模
を小さくすることができるとともに、VCOが不要とな
るためコストを低下させることができる。
【0055】また、受信データに対して、その搬送波と
ほぼ同じ周波数の周期波を乗算するので、RF/IF回
路を設けることなく、搬送波の周波数帯域からベースバ
ンド付近への周波数変調を直接行うことができる。
【0056】さらに、リミッタ4を用いて受信データを
2値化し、それ以降の処理をデジタル処理できるので、
アナログ回路で要求される精度が不要となる。すなわ
ち、例えば、乗算器5および遅延回路6を用いて1チッ
プの差動復号化処理を行うときに、遅延回路6の遅延値
を正確に1チップとする必要はなく、「ほぼ1チップ」
とすることができる。また、水晶発振器2が出力する周
期波の周波数を、「実際の搬送波とほぼ同じ周波数」と
することができる。この場合、それら周波数が完全に一
致しないと、図4(a) に示すような搬送波オフセットが
発生し、送信側でのオリジナルデータに対して受信側で
の再生データにチップ誤りが生じる可能性があるが、デ
ータ判定部を設けたので、転送データを正確に再生でき
る。
【0057】ただし、PN符号の周波数と搬送波オフセ
ットの周波数との関係によっては、データを正確に再生
できなくなる。ここで、PN符号の周波数とは、1秒当
たりのチップ数を意味し、例えば送受信間でのデータ伝
送速度を64kbpsとし、各ビットに対して128チ
ップを割り当てるとすると、PN符号の周波数(チップ
のクロック周波数)は、0.064×128=8.19
2MHzとなる。この場合、搬送波オフセットの周波
数、すなわち実際の搬送波周波数と水晶発振器2が出力
する周期波の周波数との差異周波数は、2MHz程度ま
で許容できる。
【0058】この理由は以下のとおりである。すなわ
ち、搬送波オフセットの値が反転することによってチッ
プ誤りが発生するが、そのチップ誤りの個数は搬送波オ
フセットの値が反転する回数と同じである。したがっ
て、PN符号の周波数を搬送波オフセットの周波数の4
倍以上とすると、あるデータビットに対して発生するチ
ップ誤りの個数は、各ビットに対して割り当ててあるチ
ップ数の半分以下となるので、図5に示したデータ判定
部の処理によって、オリジナルデータを正確に再生でき
る。
【0059】換言すれば、データ伝送速度および各デー
タビットに対して割り当てるチップ数を決めれば、上述
の条件を満たすような搬送波オフセットの周波数につい
て、実際の搬送波に対する誤差の許容範囲が決まる。し
たがって、水晶発振器2が出力する周期波の周波数は
「ほぼ搬送波周波数」であればよく、さほど厳しい精度
が要求されないため、回路の信頼性が向上するととも
に、汎用の安価な部品を用いることができる。
【0060】また、上述にようなデジタル処理を行う回
路は、1チップICとして実現することができ、軽量・
小型化に加え、組立て作業も容易になる。さらに、従
来、アナログ的に処理していた回路をデジタル式で行え
るようにしたので、耐ノイズ特性が向上する。
【0061】なお、本発明のスペクトル拡散通信方式
は、2n 値の位相変調に対して適用することができる。
図9に、本発明の方式を4相位相変調(QPSK)に適
用した場合の受信装置のブロック図を示す。
【0062】同図において、受信データは、乗算器41
−a及び41−bにおいて、水晶発振器42が出力する
固定周波数の周期波と乗算される。この周期波の周波数
は、搬送波周波数にほぼ一致する値である。ただし、水
晶発振器42が出力する周期波は、乗算器41−bには
直接供給され、乗算器41−aにはπ/2位相差回路4
3を介して供給される。乗算器41−aおよび41−b
の出力データは、それぞれ複合・相関回路44−aおよ
び44−bに入力される。複合・相関回路44−aまた
は44−bは、図1のローパスフィルタ3、リミッタ
4、乗算器5、遅延回路6、PN符号発生回路7および
相関回路8に対応する。この場合、PN符号発生回路7
は、複合・相関回路44−aおよび44−bに対して共
通に1つだけ設けるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、受信装置において、搬
送波再生を行う必要がないので、回路規模を小さくする
ことができるとともに、低コスト化が可能となる。
【0064】PN符号によって拡散されたデータからオ
リジナルデータを取出す処理の大部分をデジタル形式で
行うので、さらに回路規模を小型化できる。また、この
ことにより、厳しいアナログ値の精度要求がなくなるの
で、回路動作の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトル拡散通信システムの一実施
例の受信装置の要部ブロック図である。
【図2】差動符号化回路および復号化回路の回路図であ
り、(a) は送信装置の差動符号化回路を示し、(b) は受
信装置の差動復号化回路を示す。
【図3】上記実施例の送信装置の動作を説明する図であ
る。
【図4】上記実施例の受信装置の動作を説明する図であ
る。
【図5】上記実施例の受信装置のデータ判定部のブロッ
ク図であり、(a) および(b) はそれぞれ実施形態を示
す。
【図6】デジタルマッチドフィルタ部(DMF)入出力
を説明する概念図である。
【図7】デジタルマッチドフィルタ部の回路図である。
【図8】デジタルマッチドフィルタ部のタイミングチャ
ートである。
【図9】本発明のスペクトル拡散通信システムをQPS
Kに適用した場合の受信装置のブロック図である。
【図10】スペクトル拡散通信システムの受信側におけ
る同期検波回路を示す回路ブロック図である。
【図11】スペクトル拡散通信システムの受信側におけ
る遅延検波回路を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 乗算器 2 水晶発振器 3 ローパスフィルタ 4 リミッタ 5 乗算器 6 遅延回路 7 PN符号発生回路 8 相関回路 11 イクスクルーシブNOR回路 12 遅延回路 15 イクスクルーシブNOR回路 16 遅延回路 21 相関部 22−1〜22−10 データ保持回路 23 積分回路 24 リミッタ 25 “1”検出回路 30 デジタルマッチドフィルタ部 41−a,b 乗算回路 42 水晶発振器 43 π/2位相差回路 44−a,b 復号・相関回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ転送に際して所定パターンのPN
    符号を用いるスペクトル拡散通信方式において、 所定の周波数の周期波を出力する発振手段と、 該発振手段が出力する周期波と受信データとを乗算する
    乗算手段と、 該乗算手段の出力を2値化する2値化手段と、 該2値化手段の出力と上記PN符号との相関をとる相関
    手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信の受信装
    置。
  2. 【請求項2】 データ転送に際して所定パターンのPN
    符号を用いるスペクトル拡散通信方式において、 所定の周波数の周期波を出力する発振手段と、 差動符号化されたデータを受信し、その受信データと上
    記発振手段が出力する周期波とを乗算する乗算手段と、 該乗算手段の出力を2値化する2値化手段と、 遅延回路を用いて上記2値化手段の出力を差動復号化す
    る復号化手段と、 該復号化手段によって復号化されたデータと上記PN符
    号との相関をとる相関手段と、 を有することを特徴とするスペクトル拡散通信に於ける
    受信装置。
  3. 【請求項3】 上記相関手段において相関がとれたタイ
    ミングで該相関手段に入力されているデータを積分し、
    その積分値に従ってデジタル値を判定するデータ判定手
    段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に
    記載のスペクトル拡散通信に於ける受信装置。
  4. 【請求項4】 上記相関手段において相関がとれたタイ
    ミングで該相関手段に入力されているデータ内の0値の
    チップ数および1値のチップ数に従ってデジタル値を判
    定するデータ判定手段をさらに有することを特徴とする
    請求項1または2に記載のスペクトル拡散通信に於ける
    受信装置。
  5. 【請求項5】 データ転送に際して所定パターンのPN
    符号を用い、送信装置と受信装置との間ではデータを所
    定周波数の搬送波に乗せて転送するスペクトル拡散通信
    方式において、 上記受信装置は、所定の周波数の周期波を出力する発振
    手段、該発振手段が出力する周期波と上記送信装置から
    送信されたデータとを乗算する乗算手段、該乗算手段の
    出力を2値化する2値化手段、該2値化手段の出力と上
    記PN符号との相関をとる相関手段、および該相関手段
    において相関がとれたタイミングで該相関手段に入力さ
    れているデータに基づいてデジタル値を判定するデータ
    判定手段とを有し、 上記PN符号の周波数を、上記搬送波の周波数と上記周
    期波の周波数との差の4倍以上とすることを特徴とする
    スペクトル拡散通信方式。
  6. 【請求項6】 データ転送に際して所定パターンのPN
    符号を用い、送信側において差動符号化を行い、受信側
    において差動復号化を行うスペクトル拡散通信方式にお
    いて、 上記差動符号化および復号化は上記PN符号の1チップ
    のN(Nは自然数)倍を遅延値として行うことを特徴と
    するスペクトル拡散通信方式。
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