JPH08181396A - 電子回路モジュール - Google Patents

電子回路モジュール

Info

Publication number
JPH08181396A
JPH08181396A JP32467594A JP32467594A JPH08181396A JP H08181396 A JPH08181396 A JP H08181396A JP 32467594 A JP32467594 A JP 32467594A JP 32467594 A JP32467594 A JP 32467594A JP H08181396 A JPH08181396 A JP H08181396A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic circuit
heat
circuit component
thermal
circuit module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32467594A
Other languages
English (en)
Inventor
Jihei Takano
自平 高野
Yoshiaki Takahashi
由明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP32467594A priority Critical patent/JPH08181396A/ja
Publication of JPH08181396A publication Critical patent/JPH08181396A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0201Thermal arrangements, e.g. for cooling, heating or preventing overheating
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/05Insulated conductive substrates, e.g. insulated metal substrate

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷配線板上での電子回路部品の受ける熱ス
トレスを均一化することにより、電子回路モジュールの
設計時間短縮と軽量、小型でかつ高性能な、信頼性およ
び放熱効果に優れた電子回路モジュールを得る。 【構成】 電子回路モジュールの熱交換器1を形成する
ダクト5内部の冷却フィン4を、電子回路部品10の発
熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて熱伝導率がそれぞ
れ異なる材料にて成形することにより、熱交換器1上の
各位置でその放熱効果を任意に変化させることができる
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、印刷配線板に実装さ
れる電子回路部品を間接的に冷却する、電子回路モジュ
ールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路部品の冷却方法として、従来よ
り最も一般的な方法は冷却空気を直接電子回路部品に吹
き付ける直接冷却方式である。しかしながら近年、電子
回路部品の集積度の向上と実装密度の向上により発熱密
度が大幅に増加し、直接冷却方式では対応しきれなくな
ってきている。また一方では、電子機器における機能の
分散化が進むにつれて、電子機器そのものを比較的環境
条件の悪い場所へも設置したいという気運が高まってき
ている。すなわち、電子機器は従来のように、温度、湿
度、塵等が制御されている部屋に設置されるとは限らな
いのである。このような場合、電子回路部品に直接冷却
空気を吹き付ける直接冷却方式は、電子機器の信頼性上
好ましい方法ではない。何故なら、冷却空気中に浮遊し
ているほこり、塵、水分等が電子回路部品に付着し、そ
の付着した部分が腐食したり、絶縁破壊する恐れがある
からである。
【0003】このように、電子機器に要求される信頼性
が高く、また電子回路部品の発熱密度が大きく、さらに
その設置される場所の環境条件が厳しい場合には、上記
のようなほこり、塵、水分等による信頼性の低下を防
ぎ、発熱密度の増加に対応できるためのものとして、冷
却空気を直接電子回路部品に吹き付けず、直接冷却方式
より放熱効果に優れた、間接冷却方式の電子回路モジュ
ールが多く採用されている。
【0004】まず従来のこの種の電子回路モジュールに
ついて説明する。図14はその代表的な例であり、一般
にはヒートデシペータモジュールと称されている間接冷
却方式で、しかも直接冷却方式より放熱効果に優れた電
子回路モジュールを示す外観図である。また、図15は
図14における断面AAを示す図、図16は図14にお
ける断面BBを示す図である。図において、1は熱交換
器であり、矩形金属薄板にて成形された2枚のスキン2
の間に、上記スキン2の両端面を閉塞するように、ロウ
付け又は接着等により設けたスペーサ3によって、冷却
空気6の流路であるダクト5を形成しており、上記冷却
空気6の入口部7と出口部8を有している。また、上記
ダクト5の内部には、金属薄板を波状に成形した冷却フ
ィン4が、上記スキン2にロウ付けまたは接着等により
接合されている。9は印刷配線板であり、片面は上記熱
交換器1のスキン2と重着されており、もう一方の面に
はICまたはLSI等の電子回路部品10およびコネク
タ11が実装されている。
【0005】ここで、上記熱交換器1のダクト5内部に
は冷却空気6が流れており、上記冷却空気6はダクト5
の入口部7より流入し、上記ダクト5の出口部8から流
出する。この時、電子回路部品10から発生する熱は、
印刷配線板9、スキン2を介して冷却フィン4へと熱伝
導によって導かれ、上記ダクト5内部を流れる冷却空気
6に放熱される。すなわち上記電子回路部品10には直
接冷却空気6を吹き付けることなく上記電子回路部品1
0の冷却が可能であり、さらに上記ダクト5内には上記
冷却フィン4が設けられていることから、上記冷却空気
6に対する放熱面積が増加し、直接冷却方式の電子回路
モジュールと比較して放熱効果が向上している間接冷却
方式の電子回路モジュールであり、前にも述べたよう
に、高信頼性が要求され、高発熱密度および厳しい環境
条件下における電子機器では広く利用されているもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
子回路モジュールにおいては次のような問題点があっ
た。熱交換器1のダクト5内部を流れる冷却空気6は、
電子回路部品10から発生する熱により温度上昇を受け
る。したがって、上記ダクト5の入口部7から流入した
上記冷却空気6は、上記ダクト5の出口部8へ向かう
程、つまり冷却空気流れの下流に行くほど、その温度が
上昇することになる。その結果として上記電子回路部品
10の受ける熱ストレスが一様でなく、図14における
領域S1部(上記熱交換器1の入口部7付近)に実装さ
れたものは熱ストレスが少ない反面、図14における領
域S3部(上記熱交換器1の出口部8付近)に実装され
たものは大きな熱ストレスを受けることになる。したが
って、領域S3部に実装された電子回路部品10は、領
域S1部に実装された電子回路部品10よりも高温状態
で使用することになり、領域S3部に実装された電子回
路部品10が使用最高温度が低いものであった場合、電
子回路部品10の寿命低下をもたらし、ひいては電子回
路モジュールの信頼性低下を発生させる。
【0007】また、上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスが、その実装領域(図14におけるS1、S2、
S3)において異なることは、印刷配線板9上に実装す
る上記電子回路部品10に実装上の制約条件を与える必
要が発生する。つまり、実装される上記電子回路部品1
0の中で熱的諸元の厳しいもの、つまり高発熱部品、高
熱抵抗部品及び使用最高温度が低い部品等は、必然的に
図14における領域S1部(上記熱交換器1の入口部7
付近)に実装しなければならない。したがって、実装す
る個々の電子回路部品10によりその実装可能な領域が
限定されることになる。一方、電気的特性から回路上、
ある電子回路部品10同士は隣接して配置する必要があ
る等のことは一般的であり、電気的特性上からも個々の
電子回路部品10によりその実装に対して制約が課せら
れる。このように、熱的、電気的特性から個々の電子回
路部品10に実装上の制約条件が課せられることは、上
記電子回路部品10の上記印刷配線板9上での配置決定
に多大の時間を費やし、電子回路モジュールの設計時間
を増加させている。
【0008】さらに、近年の電子回路部品10の集積度
の向上と実装密度の向上による発熱密度の大幅な増加
と、電子機器の機能の分散化による厳しい環境条件下へ
の設置に対応するために、上記電子回路部品10に対す
る実装上の制約条件も多項目に渡って課せられるため、
このような電子回路部品10に対する実装上の制約条件
をすべての電子回路モジュールにおいて満足させること
が困難を極めてきており、熱的あるいは電気的どちらか
一方の制約条件を満足しえない電子回路部品10も少な
くない。このことは、例えば電気的制約条件を満足しえ
ない場合、電子回路モジュールの性能、機能低下を発生
させ、また、熱的制約条件を満足しえない場合、電子回
路部品10を高温状態で使用することになり、電子回路
部品10の寿命低下をもたらし、電子回路モジュールの
信頼性低下を発生させ、最悪の場合には、電子回路モジ
ュールの故障、破損等を引き起すことになる。
【0009】さらにまた、電子回路部品10の集積度の
向上と実装密度の向上による発熱密度の大幅な増加は、
電子回路部品10の局所発熱とゆう問題を引き起してお
り、この電子回路部品10の局所発熱に対応するために
局所発熱している電子回路部品10を、図14における
領域S1部(上記熱交換器1の入口部7付近)に実装し
た場合、局所発熱している電子回路部品10により冷却
空気6の温度が大幅に上昇し、その下流領域つまり図1
4における領域S2、S3部にはほとんど電子回路部品
10が実装できない状態となることも少なくない等の問
題点があった。
【0010】一方、従来この種の電子回路モジュールの
問題点を解決するための一例として、図17に示すよう
に冷却フィン4のフィンピッチ(図14および図17に
おいてP)を細かくし、放熱面積を増加させることによ
り、上記冷却フィン4の冷却空気6への熱伝達特性を向
上させ、熱交換器1のダクト5内部を流れる冷却空気6
の温度上昇を抑え、電子回路部品10の受ける熱ストレ
スを減少させる方法がある。つまり、放熱効果の優れた
熱交換器5を用いることにより、電子回路部品10に対
する実装上の制約条件のうち、熱的制約条件の軽減を実
施したものである。しかし、上記のように構成された電
子回路モジュールにおいては、熱交換器5の放熱効果は
全体として向上するものであり、依然として図14にお
ける領域S1部(熱交換器1の入口部7付近)に実装さ
れた電子回路部品10と、図14における領域S3部
(熱交換器1の出口部8付近)に実装された電子回路部
品10の受ける熱ストレスを均一化することはできな
い。また、上述のように冷却フィン4のピッチを細かく
すると、冷却空気6がダクト5内を流れるときの摩擦抵
抗が増加し、電子回路モジュールに冷却空気6を供給す
るための送風装置に、より大きな負荷を与えるばかりで
なく、送風装置そのものの能力向上が必要となり送風装
置の大型化にともない、送風装置の質量増加、高騒音、
高発熱等の諸問題を発生しかねない。
【0011】また、図18に示すように電子回路部品1
0に放熱用のヒートシンク12を設けた場合には、ヒー
トシンク12の放熱効果により図14に示す領域S1,
S2,S3における電子回路部品10の受ける熱ストレ
スを均一化することが可能である。また、電子回路部品
10の局所発熱についても、ヒートシンク12の放熱面
積を増加させ、放熱効果を向上させることにより対応で
きる。しかし、電子回路部品10に放熱用のヒートシン
ク12を設けた場合、電子回路部品10の部品高さが増
し、電子回路モジュールの厚みが増加することになる。
したがって、電子回路モジュールを実装する電子機器の
大型化及び質量増加を余儀なくされることになり、軽
量、小型化が進む近年の技術傾向に逆行することにな
る。
【0012】この発明は係る課題を解決するためになさ
れたもので、印刷配線板上での電子回路部品の受ける熱
ストレスを均一化することにより、電子回路モジュール
の設計時間短縮と軽量、小型でかつ高性能な、信頼性お
よび放熱効果に優れた電子回路モジュールを得ることを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子回路
モジュールの第1の実施例においては、電子回路モジュ
ールの熱交換器を形成するダクト内部の冷却フィンを、
電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じ
て、熱伝導率がそれぞれ異なる材料にて成形したもので
ある。
【0014】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第2の実施例においては、電子回路モジュールの熱交
換器を形成するダクト内部に、矩形金属薄板からなるセ
パレータを介して冷却フィンを複数段に積層し、上記ダ
クト内部における上記冷却フィンの積層段数が、電子回
路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて、それ
ぞれ異なるように形成したものである。
【0015】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第3の実施例においては、上記第1の実施例もしくは
上記第2の実施例のいずれかにおける手段を施した電子
回路モジュールの上記冷却フィンのフィンピッチ(波の
間隔)を、電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸
元に応じて、それぞれ異なるように成形したものであ
る。
【0016】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第4の実施例においては、上記第2の実施例もしくは
上記第3の実施例のいずれかにおける手段を施した電子
回路モジュールの上記冷却フィン及び上記セパレータ
を、上記電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元
に応じて、熱伝導率がそれぞれ異なる材料にて成形した
ものである。
【0017】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第5の実施例においては、上記第1の実施例もしくは
上記第3の実施例のいずれかにおける手段を施した電子
回路モジュールの上記冷却フィンを、上記電子回路部品
の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて、板厚がそれ
ぞれ異なるように成形したものである。
【0018】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第6の実施例においては、上記第2の実施例〜上記第
4の実施例のいずれかにおける手段を施した電子回路モ
ジュールの上記冷却フィン及び上記セパレータを、上記
電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じ
て、板厚がそれぞれ異なるように成形したものである。
【0019】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第7の実施例においては、上記第1の実施例〜上記第
6の実施例のいずれかにおける手段を施した電子回路モ
ジュールの熱交換器を形成するスキンを、上記電子回路
部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて、熱伝導
率がそれぞれ異なる材料にて成形したものである。
【0020】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第8の実施例においては、上記第1の実施例〜上記第
7の実施例のいずれかにおける手段を施した電子回路モ
ジュールの上記熱交換器のダクトを形成する、上記冷却
フィン、上記スキン、上記スペーサ又はセパレータを、
上記電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応
じて、その表面粗さがそれぞれ異なるように成形したも
のである。
【0021】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第9の実施例においては、上記第1の実施例〜上記第
8の実施例のいずれかにおける手段を施した電子回路モ
ジュールを形成する熱交換器を、制振合金材料にて成形
したものである。
【0022】さらに、この発明に係る電子回路モジュー
ルの第10の実施例においては、上記第1の実施例〜上
記第8の実施例のいずれかにおける手段を施した電子回
路モジュールを形成する熱交換器を、EMIシールド材
料にて成形したものである。
【0023】
【作用】この発明に係る電子回路モジュールの第1の実
施例においては、電子回路モジュールの熱交換器を形成
するダクト内部の冷却フィンを、電子回路部品の発熱量
や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて熱伝導率がそれぞれ異
なる材料にて成形することにより、冷却フィン内部での
熱伝導による温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に応じ
て変えることが可能となる。つまり、熱交換器上の各位
置でその放熱効果を任意に変化させることができ、印刷
配線板上での電子回路部品の受ける熱ストレスを均一化
することができる。したがって、電子回路部品の印刷配
線版上での熱的配置制約も緩和することができる。ま
た、電子回路部品の局所発熱に対しても、局所発熱して
いる電子回路部品に対応した部品の冷却フィン材料を銅
またはアルミ合金A1100等の高熱伝導材料にするこ
とにより、電子回路部品の受ける熱ストレスを少なくす
ることができるとともに、冷却空気が熱交換器内部のダ
クト内を流れるときの摩擦抵抗を増加させるような変更
はしていないことから、電子回路モジュールに冷却空気
を供給するための送風装置に、より大きな負荷を与える
こともない。さらに、電子回路部品に放熱用のヒートシ
ンクを取り付ける必要もない。
【0024】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第2の実施例においては、電子回路モジュールの熱交
換器を形成するダクト内部の冷却フィンの積層段数を、
電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて
それぞれ変化させることにより、ダクト内部での熱伝達
による温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に応じて変え
ることが可能となる。つまり、熱交換器上の各位置でそ
の放熱効果を任意に変化させることができ、印刷配線板
上での電子回路部品の受ける熱ストレスを均一化するこ
とができる。したがって、電子回路部品の印刷配線版上
での熱的配置制約も緩和することができる。また、電子
回路部品の局所発熱に対しても、熱交換器の厚み等を変
化させることなく、局所発熱している電子回路部品に対
応した部品の冷却フィンの積層段数を増やすことによ
り、電子回路部品の受ける熱ストレスを少なくすること
ができる。そして、冷却空気が熱交換器内部のダクト内
を流れるときの摩擦抵抗を必要以上に増加させることが
ないので、電子回路モジュールに冷却空気を供給するた
めの送風装置に、より大きな負荷を与えることもない。
さらに、電子回路部品に放熱用のヒートシンクを取り付
ける必要もない。
【0025】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第3の実施例においては、上記第1の実施例もしくは
上記第2の実施例の構成に対しさらに改善が施されてい
る。すなわち、冷却フィンのフィンピッチ(波の間隔)
を、電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応
じて変化させることにより、ダクト内部での熱伝達によ
る温度上昇を変化させることができ、熱交換器部におけ
る温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に応じてより緻密
に変化させることが可能となる。つまり、熱交換器上の
各位置でその放熱効果を任意に変化させることができ
る。このことから印刷配線板上での電子回路部品の受け
る熱ストレスをより均一化することができるとともに、
電子回路部品の局所発熱についてもさらに適用範囲が拡
大できる。
【0026】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第4の実施例においては、上記第2の実施例もしくは
上記第3の実施例のいずれかにおける構成に対しさらに
改善が施されている。すなわち、冷却フィン及びセパレ
ータを、電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元
に応じて、熱伝導率がそれぞれ異なる材料にて成形する
ことにより、冷却フィン内部及びセパレータ内部での熱
伝導による温度上昇を変化させることができ、熱交換器
部における温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に応じて
より緻密に変化させることが可能となる。つまり、熱交
換器上の各位置でその放熱効果を任意に変化させること
ができる。このことから印刷配線板上での電子回路部品
の受ける熱ストレスをより均一化することができるとと
もに、電子回路部品の局所発熱についてもさらに適用範
囲が拡大できる。
【0027】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第5の実施例においては、上記第1の実施例もしくは
上記第3の実施例のいずれかにおける構成に対しさらに
改善が施されている。すなわち、冷却フィンの厚みを、
電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて
それぞれ変化させることにより、熱交換器部における温
度上昇を電子回路部品の熱的諸元に対応してより緻密に
変化させることが可能となる。つまり、熱交換器上の各
位置でその放熱効果を任意に変化させることができる。
このことから印刷配線板上での電子回路部品の受ける熱
ストレスをより均一化することができるとともに、電子
回路部品の局所発熱についてもさらに適用範囲が拡大で
きる。
【0028】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第6の実施例においては、上記第2の実施例〜上記第
4の実施例のいずれかにおける構成に対しさらに改善が
施されている。すなわち、冷却フィン及びセパレータの
厚みを、電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元
に応じてそれぞれ変化させることにより、熱交換器部に
おける温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に対応してよ
り緻密に変化させることが可能となる。つまり、熱交換
器上の各位置でその放熱効果を任意に変化させることが
できる。このことから印刷配線板上での電子回路部品の
受ける熱ストレスをより均一化することができるととも
に、電子回路部品の局所発熱についてもさらに適用範囲
が拡大できる。
【0029】また、この発明に係る電子回路モジュール
の第7の実施例においては、上記第1の実施例〜上記第
6の実施例のいずれかにおける構成に対しさらに改善が
施されている。すなわち、電子回路モジュールの熱交換
器を構成するスキンを、電子回路部品の発熱量や熱抵抗
値等の熱的諸元に応じて、熱伝導率がそれぞれ異なる材
料にて成形することにより、スキン内部での熱伝導によ
る温度上昇や熱の広がりを変化させ、熱交換器表面にお
ける温度上昇を変化させることができ、熱交換器部にお
ける温度上昇を電子回路部品の熱的諸元に対応してより
緻密に変化させることが可能となる。つまり、熱交換器
上の各位置でその放熱効果を任意に変化させることがで
きる。このことから印刷配線板上での電子回路部品の受
ける熱ストレスをより均一化することができるととも
に、電子回路部品の局所発熱についてもさらに適用範囲
が拡大できる。
【0030】また、この発明に係る電子機器の第8の実
施例においては、上記第1の実施例〜上記第7の実施例
のいずれかにおける構成に対しさらに改善が施されてい
る。すなわち、電子回路モジュールの熱交換器のダクト
を形成する、冷却フィン、スキン、スペーサ及びセパレ
ータの表面粗さを、電子回路部品の発熱量や熱抵抗値等
の熱的諸元に応じてそれぞれ変化させることにより、ダ
クト内部での熱伝達による温度上昇を変化させることが
でき、熱交換器部における温度上昇を電子回路部品の熱
的諸元に対応してより緻密に変化させることが可能とな
る。つまり、熱交換器上の各位置でその放熱効果を任意
に変化させることができる。このことから印刷配線板上
での電子回路部品の受ける熱ストレスをより均一化する
ことができるとともに、電子回路部品の局所発熱につい
てもさらに適用範囲が拡大できる。
【0031】また、この発明に係る電子機器の第9の実
施例においては、上記第1の実施例〜上記第7の実施例
のいずれかにおける構成に対しさらに改善が施されてい
る。すなわち、電子回路モジュールの熱交換器を形成す
るスキン、スペーサ、冷却フィン及びセパレータを、ア
ルミ−亜鉛合金等の内部摩擦の大きい特性を有する制振
合金材料にて成形することにより、電子回路モジュール
の共振周波数における応答倍率が小さくなり、電子回路
モジュールに実装されている電子回路部品にかかる振動
ストレスを低下させることができる。
【0032】また、この発明に係る電子機器の第10の
実施例においては、上記第1の実施例〜上記第7の実施
例のいずれかにおける構成に対しさらに改善が施されて
いる。すなわち、電子回路モジュールの熱交換器を形成
するスキン、スペーサ、冷却フィン及びセパレータを、
EMIシールド材料にて成形することにより、熱交換器
の両面に実装された電子回路部品に対して熱交換器がよ
り効果的な電磁シールド効果を発揮し、電子回路モジュ
ールの表裏に実装された電子回路部品の相互間における
電磁ノイズの影響をより効果的に防止できるとともに、
熱交換器のダクト内部に侵入してくる外部からの電磁ノ
イズによる、電子回路部品への影響もより効果的に防止
できる。
【0033】
【実施例】
実施例1 図1、図2はこの発明に係る電子回路モジュールの第1
の実施例を示すものであり、図1は外観図、図2は図1
における断面CCを示す図であり、図において1〜3、
5〜11は従来の電子回路モジュールと同一のものであ
る。4aは熱伝導率がそれぞれ異なる金属薄板を波状に
成形した冷却フィンであり、熱交換器1のダクト5内部
に配置されている。また、上記ダクト5内部における上
記冷却フィン4aの配置位置は、電子回路部品10の発
熱量や熱抵抗値及び使用最高温度等の熱的諸元と上記冷
却フィン4a材料の熱伝導率によって決定されている。
【0034】以上のように構成された電子回路モジュー
ルにおいては、上記電子回路部品10から発生する熱
は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィン4
aへと熱伝導によって導かれ、上記ダクト5内部を流れ
る冷却空気6に放熱される。この時、上記冷却フィン4
aにおける熱伝導による温度上昇値Δt1は数1により
もとめることができる。
【0035】
【数1】
【0036】上記数1において、熱伝導率Kを変えるこ
とにより温度上昇値Δt1を変化させることができる。
例えば、上記冷却フィン4aの材料をアルミ合金A51
54材とし、発熱量Qを20(W)、伝導長さLを0.
03(m)、伝導面積Aを0.0002(m2 )とした
時の温度上昇値Δt1を求めると、アルミ合金A515
4材の熱伝導率Kは127(W/m・℃)であり、上記
数1から温度上昇値Δt1は23.6(℃)となる。ま
た、上記冷却フィン4aの材料をアルミ合金A1100
材とした場合は、アルミ合金A1100材の熱伝導率K
は222(W/m・℃)であり、上記数1から温度上昇
値Δt1は13.5(℃)となる。
【0037】上記冷却フィン4aにおける温度上昇値Δ
t1がその材料をアルミ合金A5154材にて成形する
よりも、A1100材で成形した場合の方が低いとゆう
ことは、上記熱交換器1において上記冷却フィン4aの
材料をアルミ合金A5154材とA1100材で成形し
た場合、アルミ合金A1100材で成形した上記冷却フ
ィン4aが配置されている位置の方が放熱効果に優れて
いることになる。よって、上記印刷配線板9に実装され
た上記電子回路部品10の熱的諸元に対応して、上記熱
交換器1を形成する上記冷却フィン4a材料の熱伝導率
を変えることにより、上記熱交換器1の各位置でその放
熱効果を上記電子回路部品10の熱的諸元に応じて任意
に変化させることができる。
【0038】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記冷
却フィン4aの材料は、アルミ合金A1100(222
W/m・℃)や銅(398W/m・℃)等の熱伝導率の
高いものを使用し、逆に上記電子回路部品10が低発
熱、低熱抵抗、高使用温度範囲等の熱的諸元が緩やかな
部分には、上記冷却フィン4aの材料は熱伝導率の比較
的低いものを使用する等、上記電子回路部品10の熱的
諸元に対応して、上記冷却フィン4a材料の熱伝導率を
変えることにより、上記熱交換器1の各位置でその放熱
効果を、上記印刷配線板9に実装される上記電子回路部
品10の熱的諸元に応じて任意に変化させることによ
り、上記電子回路部品10の受ける熱ストレスを調整す
ることができ、電子回路モジュールにおける上記電子回
路部品10の受ける熱ストレスを均一化することができ
る。
【0039】また、上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスの調整が可能であるとゆうことは、従来、上記印
刷配線板9に実装する上記電子回路部品10に課せられ
ていた実装上の熱的な配置制約条件が緩和されることに
なり、上記電子回路部品10の上記印刷配線板9上での
配置決定に費やしていた多大な設計時間が短縮でき、電
子回路モジュールの設計時間の短縮が図れる。
【0040】さらに、上記電子回路部品10の局所発熱
に対しても、局所発熱している上記電子回路部品10に
対応した部分の上記冷却フィン4a材料を銅またはアル
ミ合金A1100等の高熱伝導材料にすることにより、
局所発熱部分における上記熱交換器1の放熱効果を向上
させ、上記電子回路部品10の受ける熱ストレスを局所
発熱部以外と同程度にすることができるとともに、冷却
空気6が上記熱交換器1内部のダクト5内を流れるとき
の摩擦抵抗を増加させるような変更はしていないことか
ら、電子回路モジュールに上記冷却空気6を供給するた
めの送風装置に、より大きな負荷を与えることもないた
め、送風装置の能力向上、大型化、質量増加、騒音、発
熱等の諸問題も発生しない。そしてさらに、局所発熱し
ている上記電子回路部品10に放熱用のヒートシンクを
取り付ける必要もないため、電子回路モジュールの厚み
は従来のままで良いことになり、電子回路モジュールを
実装する電子機器の大型化、質量増加を防止することが
できる。
【0041】実施例2 図3はこの発明に係る電子回路モジュールの第2の実施
例を示す、図1における断面DDを示すものであり、図
において4bは金属薄板を波状に成形した冷却フィンで
あり、熱交換器1のダクト5内部に矩形金属薄板からな
るセパレータ13aを介して複数段に積層されるととも
に、積層段数に対応して波の高さがそれぞれ異なってい
る。また、上記熱交換器1の上記ダクト5内部における
上記冷却フィン4bの積層段数は、電子回路部品10の
発熱量や熱抵抗値及び使用最高温度等の熱的諸元によっ
てそれぞれ異なっている。
【0042】以上のように構成された電子回路モジュー
ルにおいては、上記電子回路部品10から発生する熱
は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィン4
bへと熱伝導によって導かれ、上記ダクト5内部を流れ
る冷却空気6に放熱される。ここで、上記冷却フィン4
bより熱伝達により上記冷却空気6に放熱される時の温
度上昇値Δt2は数2により求めることができる。
【0043】
【数2】
【0044】上記数2における強制対流熱伝達率αは数
3により求められる。
【0045】
【数3】
【0046】また、上記数3における質量流速Gは数4
より求められる。
【0047】
【数4】
【0048】そして、上記数3における熱伝達因子J
は、上記冷却フィン4b間の流路を流れる上記冷却空気
6の流れの状態により異なるが、ここでは層流の場合を
例にとり、数5に示す。
【0049】
【数5】
【0050】ここで、Reはレイノルズ数であり、流路
を流れる冷却空気の流れの状態をあらわしており、その
数値により一般的には2000以下を層流、2000〜
3000を遷移流、3000以上を乱流と称し、数6に
より求められる。
【0051】
【数6】
【0052】また、上記数6における流路の水力学的直
径Dは数7より求められる。
【0053】
【数7】
【0054】さらに、上記数2におけるフィン効率ηは
数8より求められる。
【0055】
【数8】
【0056】上記数2〜上記数8は、上記熱交換器1の
上記ダクト5内部における上記冷却フィン4bの積層段
数を換えれば、上記冷却フィン4bより熱伝達により上
記冷却空気6に放熱される時の温度上昇値Δt2を変化
させることができることを示している。上記数2におい
て、放熱面積Aを変化させることができれば、温度上昇
値Δt2を変化させることができる。ここで、上記冷却
フィン4bの積層段数を2段とした場合、セパレータ1
3aの表面積に対応する面積が上記冷却フィン4bの積
層段数を1段とした場合より増加する、その結果、放熱
面積Aが変化し、温度上昇値Δt2が変化する。また、
上記数2において、強制対流熱伝達率αを変化させるこ
とができても、温度上昇値Δt2を変化させることがで
きる。強制対流熱伝達率αを求める上記数3において、
質量流速Gを変化させることができれば強制対流熱伝達
率αが変化する。ここで、質量流速Gを求める上記数4
において、流路断面積Afは上記冷却フィン4bの積層
段数を2段とした場合に、セパレータ13aの厚み分が
上記冷却フィン4bの積層段数を1段とした場合より減
少することになり、流路断面積Afが変化し、その結果
質量流速Gが変化することにより、強制対流熱伝達率α
が変化する。さらに、上記数3において、フィン効率η
を変化させることができても、強制対流熱伝達率αを変
化させることができる。フィン効率ηを求める上記数8
において、フィンの高さhは上記冷却フィン4bの積層
段数を2段とした場合に、上記冷却フィン4bの積層段
数を1段とした場合より当然低くなり、フィンの高さh
が変化し、その結果フィン効率ηが変化することによ
り、強制対流熱伝達率αが変化する。従って、上記冷却
フィン4bの積層段数を換えれば、温度上昇値Δt2を
変化させることができる。
【0057】例えば、図4に示す上記冷却フィン4bの
積層段数1段部の詳細図と図5に示す上記冷却フィン4
bの積層段数2段部の詳細図において、フィンの厚み
0.2(mm)、フィンピッチ(図4および図5におい
てP)5.2(mm)、材料がアルミ合金A6061の
上記冷却フィン4bと厚さ0.6(mm)の上記セパレ
ータ13aを使用した、厚み11(mm)の上記熱交換
器1の幅26.2(mm)、奥行20(mm)の領域
で、上記電子回路部品10の発熱量が5(W)の時、冷
却空気流量8.8×10-4(kg/s)が供給されてい
る場合に、上記数2〜上記数8により上記冷却フィン4
bの熱伝達による温度上昇値Δt2を求めた結果を図6
に示す。図6において上記冷却フィン4bの積層段数が
1段と2段では、温度上昇値Δt2が異なり、積層段数
が2段の方が温度上昇値Δt2が低いことがわかる。従
って、上記熱交換器1の上記ダクト5内部において上記
冷却フィン4aの積層段数を1段と2段で成形した場
合、2段に積層された上記冷却フィン4aが配置されて
いる位置の方が放熱効果に優れていることになる。よっ
て、上記印刷配線板9に実装された上記電子回路部品1
0の熱的諸元に対応して、上記熱交換器1を形成する上
記冷却フィン4bの積層段数を変えることにより、上記
熱交換器1の各位置でその放熱効果を上記電子回路部品
10の熱的諸元に応じて任意に変化させることができ
る。
【0058】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分は、上記熱交換器1の上記冷却
フィン4bの積層段数を増やし、逆に上記電子回路部品
10が低発熱、低熱抵抗、高使用温度範囲等の熱的諸元
が緩やかな部分は、上記冷却フィン4bの積層段数を減
らす等、上記電子回路部品10の熱的諸元に対応して、
上記冷却フィン4bの積層段数を変えることにより、上
記熱交換器1の各位置でその放熱効果を、上記印刷配線
板9に実装される上記電子回路部品10の熱的諸元に応
じて任意に変化させ、上記電子回路部品10の受ける熱
ストレスを調整することができ、電子回路モジュールに
おける上記電子回路部品10の受ける熱ストレスを均一
化することができる。
【0059】また、上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスの調整が可能であるということは、従来、上記印
刷配線板9に実装する上記電子回路部品10に課せられ
ていた実装上の熱的な配置制約条件が緩和されることに
なり、上記電子回路部品10の上記印刷配線板9上での
配置決定に費やしていた多大な設計時間が短縮でき、電
子回路モジュールの設計時間の短縮が図れる。さらに、
上記電子回路部品10の局所発熱に対しても、局所発熱
している上記電子回路部品10に対応した部分の上記冷
却フィン4bの積層段数を増加することにより、局所発
熱部分における上記熱交換器1の放熱効果を向上させ、
上記電子回路部品10の受ける熱ストレスを局所発熱部
以外と同程度にすることができるとともに、上記電子回
路部品10の局所発熱部や熱的諸元が厳しい部分のみを
上記冷却フィン4bの積層段数を増加させることによ
り、冷却空気6が上記熱交換器1内部のダクト5内を流
れるときの摩擦抵抗の増加を必要最小限におさえること
ができ、電子回路モジュールに上記冷却空気6を供給す
るための送風装置に、より大きな負荷を与えることもな
いため、送風装置の能力向上、大型化、質量増加、騒
音、発熱等の諸問題の発生も減少できる。そしてまた、
局所発熱している上記電子回路部品10に放熱用のヒー
トシンクを取り付ける必要もないため、電子回路モジュ
ールの厚みは従来のままで良いことになり、電子回路モ
ジュールを実装する電子機器の大型化、質量増加を防止
することができる。
【0060】実施例3 図7は上記実施例1もしくは上記実施例2をさらに改善
した第3の実施例を示すものであり、図1における断面
DDを示す図である。図において4cは金属薄板を波状
に成形した冷却フィンであり、熱交換器1のダクト5内
部に配置されるとともに、フィンピッチ(図7において
P)がそれぞれ異なっている。また、上記熱交換器1の
上記ダクト5内部における上記冷却フィン4cの配置位
置は、電子回路部品10の発熱量や熱抵抗値及び使用最
高温度等の熱的諸元と上記冷却フィン4cのフィンピッ
チにより決定されている。
【0061】以上のように構成された電子回路モジュー
ルにおいては、上記電子回路部品10から発生する熱
は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィン4
cへと熱伝導によって導かれ、上記ダクト5内部を流れ
る冷却空気6に放熱される。この時、上記冷却フィン4
cより熱伝達により上記冷却空気6に放熱されるときの
温度上昇値Δt2は上記数2により求められ、上記数2
において、放熱面積Aを変化させることができれば、温
度上昇値Δt2が変化する。例えば、上記冷却フィン4
cのフィンピッチを細かくした場合は、放熱面積Aが増
加し温度上昇値Δt2は小さくなる。又、フィンピッチ
を粗くした場合は、放熱面積Aが減少し温度上昇値Δt
2は大きくなる。したがって、上記熱交換器1の上記ダ
クト5内部において、上記冷却フィン4cのフィンピッ
チを細かく成形した上記冷却フィン4cが配置されてい
る位置の方が放熱効果に優れていることになる。よっ
て、上記印刷配線板9に実装された上記電子回路部品1
0の熱的諸元に対応して、上記熱交換器1を形成する上
記冷却フィン4cのフィンピッチを変えることにより、
上記熱交換器1の各位置でその放熱効果を上記電子回路
部品10の熱的諸元に応じて任意に変化させることがで
きる。
【0062】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記冷
却フィン4cのフィンピッチが細かいものを使用し、逆
に上記電子回路部品10が低発熱、低熱抵抗、高使用温
度範囲等の熱的諸元が緩やかな部分には、上記冷却フィ
ン4cのフィンピッチが粗いものを使用する等、上記電
子回路部品10の熱的諸元に対応して、上記実施例1も
しくは上記実施例2において実施した内容に加えて、上
記冷却フィン4cのフィンピッチを変えることにより、
上記熱交換器1の各位置でその放熱効果を、上記印刷配
線板9に実装される上記電子回路部品10の熱的諸元に
応じて任意に変化させ、上記電子回路部品10の受ける
熱ストレスをより緻密に調整することができ、電子回路
モジュールにおける上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスをさらに均一化することができる。また、上記熱
交換器1の両面に実装された上記電子回路部品10の熱
的諸元に大きな違いがある場合等、例えば、上記冷却フ
ィン4cの積層段数を2段にし、上記電子回路部品10
の熱的諸元が厳しい側の上記冷却フィン4cのフィンピ
ッチを細かくし、反対に上記電子回路部品10の熱的諸
元が緩やかな側の上記冷却フィン4cのフィンピッチを
粗くすることにより、電子回路モジュールの表裏に実装
された上記電子回路部品10間においても熱ストレスを
均一化することができる。
【0063】さらに、上記電子回路部品10の受ける熱
ストレスを緻密に調整が可能であるとゆうことは、従
来、上記印刷配線板9に実装する上記電子回路部品10
に課せられていた実装上の熱的な配置制約条件がさらに
緩和されることになり、上記電子回路部品10の上記印
刷配線板9上での配置決定に費やしていた多大な設計時
間が短縮でき、電子回路モジュールの設計時間の短縮が
より図れる。そしてまた、上記電子回路部品10の局所
発熱に対しても、局所発熱している上記電子回路部品1
0に対応した部分の上記冷却フィン4cのフィンピッチ
を細かくすることにより、局所発熱部分における上記熱
交換器1の放熱効果を向上させ、上記電子回路部品10
の受ける熱ストレスを局所発熱部以外とより同程度にす
ることができる。そしてさらに、局所発熱している上記
電子回路部品10に放熱用のヒートシンクを取り付ける
必要もないため、電子回路モジュールの厚みは従来のま
まで良いことになり、電子回路モジュールを実装する電
子機器の大型化、質量増加を防止することができる。
【0064】ここで、上記冷却フィン4cのフィンピッ
チを細かくした場合、上記冷却空気6が上記ダクト5内
部を流れる流路断面積が狭くなることから摩擦抵抗が増
加してしまう。しかし、上記熱交換器1において上記冷
却フィン4cのフィンピッチを全て細かくするものでは
なく、上記電子回路部品10の局所発熱部や熱的諸元が
厳しい部分のみを細かくすることができるため、冷却空
気6が上記熱交換器1内部のダクト5内部を流れるとき
の摩擦抵抗の増加を必要最小限におさえることができ、
電子回路モジュールに上記冷却空気6を供給するための
送風装置に、より大きな負荷を与えることもないため、
送風装置の能力向上、大型化、質量増加、騒音、発熱等
の諸問題の発生も減少できる。
【0065】実施例4 本実施例は、上記実施例2もしくは上記実施例3のいず
れかの実施例をさらに改善した第4の実施例を示すもの
であり、上記熱交換器1のダクト5内部に配置されてい
る、上記冷却フィン4および上記セパレータ13を上記
電子回路部品10の発熱量や熱抵抗値等の熱的諸元に応
じて、熱伝導率がそれぞれ異なるように成形したもので
ある。
【0066】ここで、上記電子回路部品10から発生す
る熱は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィ
ン4および上記セパレータ13へと熱伝導によって導か
れ、上記ダクト5内部を流れる冷却空気6に放熱され
る。この時、上記冷却フィン4および上記セパレータ1
3における熱伝導による温度上昇値Δt1は上記数1に
よりもとめることができ、上記第1の実施例においても
述べたように、上記冷却フィン4および上記セパレータ
13の熱伝導率Kを変えることにより温度上昇値Δt1
を変化させることができる。さらに、上記数8において
フィン材料の熱伝導率Kが変化するとフィン効率ηが変
化する。その結果、上記数3における強制熱伝達率αが
変化し、上記数2に示す上記冷却フィン4から熱伝達に
より上記冷却空気6に放熱されるときの温度上昇Δt2
も変化させることができる。よって、上記印刷配線板9
に実装された上記電子回路部品10の熱的諸元に対応し
て、上記熱交換器1を形成する上記冷却フィン4および
上記セパレータ13の材料の熱伝導率を変えることによ
り、上記熱交換器1の各位置でその放熱効果を上記電子
回路部品10の熱的諸元に応じて任意に変化させること
ができる。
【0067】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記冷
却フィン4および上記セパレータ13の材料は、アルミ
合金A1100(222W/m・℃)や銅(398W/
m・℃)等の熱伝導率の高いものを使用し、逆に上記電
子回路部品10が低発熱、低熱抵抗、高使用温度範囲等
の熱的諸元が緩やかな部分には、上記冷却フィン4およ
び上記セパレータ13の材料は熱伝導率の比較的低いも
のを使用する等、上記電子回路部品10の熱的諸元に対
応して、上記実施例2もしくは上記実施例3において実
施した内容に加えて、上記冷却フィン4および上記セパ
レータ13の材料の熱伝導率を変えることにより、上記
熱交換器1の各位置でその放熱効果を、上記印刷配線板
9に実装される上記電子回路部品10の熱的諸元に応じ
て任意に変化させ、上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスをより緻密に調整することができ、電子回路モジ
ュールにおける上記電子回路部品10の受ける熱ストレ
スをより均一化することができる。
【0068】実施例5 図8は上記実施例1もしくは上記実施例3をさらに改善
した第5の実施例を示すものであり、図1における断面
DDを示す図である。図において4dは金属薄板を波状
に成形した冷却フィンであり、熱交換器1のダクト5内
部に配置されるとともに、板厚(図8においてt1)が
それぞれ異なっている。また、上記熱交換器1の上記ダ
クト5内部における上記冷却フィン4dの配置位置は、
電子回路部品10の発熱量や熱抵抗値及び使用最高温度
等の熱的諸元と上記冷却フィン4dの板厚により決定さ
れている。
【0069】ここで、上記電子回路部品10から発生す
る熱は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィ
ン4dへと熱伝導によって導かれ、上記ダクト5内部を
流れる冷却空気6に放熱される。この時、上記冷却フィ
ン4dにおける熱伝導による温度上昇値Δt1は上記数
1によりもとめることができ、本実施例に示すように上
記冷却フィン4dの板厚を変化させた場合、上記数1に
おいて伝導面積Aが板厚の変化にともない変化し、その
結果、温度上昇値Δt1を変化させることができる。さ
らに、上記数8においてフィンの厚さtが変化するとフ
ィン効率ηが変化する。また、上記冷却フィン4dの板
厚が変化することにより上記数4における流路断面積A
fが変化し、上記ダクト5内部を流れる上記冷却空気6
の質量流速Gも変化する。よって、上記数3における質
量流速Gおよびフィン効率ηが変化することになり、そ
の結果、強制熱伝達率αが変化し、上記数2に示す上記
冷却フィン4dから熱伝達により上記冷却空気6に放熱
されるときの温度上昇値Δt2も変化させることができ
る。したがって、上記印刷配線板9に実装された上記電
子回路部品10の熱的諸元に対応して、上記熱交換器1
を形成する上記冷却フィン4dの板厚を変えることによ
り、上記熱交換器1の各位置でその放熱効果を上記電子
回路部品10の熱的諸元に応じて任意に変化させること
ができる。
【0070】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記冷
却フィン4dの板厚は厚いものを使用し、逆に上記電子
回路部品10が低発熱、低熱抵抗、高使用温度範囲等の
熱的諸元が緩やかな部分には、上記冷却フィン4dの板
厚は薄いものを使用する等、上記電子回路部品10の熱
的諸元に対応して、上記実施例1もしくは上記実施例3
において実施した内容に加えて、上記冷却フィン4dの
板厚を変えることにより、上記熱交換器1の各位置でそ
の放熱効果を、上記印刷配線板9に実装される上記電子
回路部品10の熱的諸元に応じて任意に変化させ、上記
電子回路部品10の受ける熱ストレスをより緻密に調整
することができ、電子回路モジュールにおける上記電子
回路部品10の受ける熱ストレスをより均一化すること
ができる。
【0071】ここで、上記冷却フィン4dの板厚を厚く
した場合、上記冷却空気6が上記ダクト5内部を流れる
時の流路断面積が狭くなることから摩擦抵抗が増加して
しまう。しかし、上記熱交換器1において上記冷却フィ
ン4dの板厚を全て厚くするものではなく、上記電子回
路部品10の局所発熱部や熱的諸元が厳しい部分のみを
厚くすることができるため、冷却空気6が上記熱交換器
1内部のダクト5内部を流れるときの摩擦抵抗の増加を
必要最小限におさえることができ、電子回路モジュール
に上記冷却空気6を供給するための送風装置に、より大
きな負荷を与えることもないため、送風装置の能力向
上、大型化、質量増加、騒音、発熱等の諸問題の発生も
減少できる。
【0072】実施例6 図9は上記実施例2〜上記実施例4をさらに改善した第
6の実施例を示すものであり、図1における断面DDを
示す図である。図において、上記熱交換器1のダクト5
内部に配置されている上記冷却フィン4eおよび上記セ
パレータ13bは、上記電子回路部品10の発熱量や熱
抵抗値等の熱的諸元に応じて、その板厚(図9において
t1およびt2)がそれぞれ異なっている。
【0073】ここで、上記電子回路部品10から発生す
る熱は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィ
ン4eおよび上記セパレータ13bへと熱伝導によって
導かれ、上記ダクト5内部を流れる冷却空気6に放熱さ
れる。この時、上記冷却フィン4eおよび上記セパレー
タ13bにおける熱伝導による温度上昇値Δt1は上記
数1によりもとめることができ、本実施例に示すように
上記冷却フィン4eおよび上記セパレータ13bの板厚
を変化させた場合、上記数1において伝導面積Aが板厚
の変化にともない変化し、その結果、温度上昇値Δt1
を変化させることができる。また、上記冷却フィン4e
の板厚を変化させると上記数8においてフィンの厚さt
が変化する。さらに、上記セパレータ13bの板厚が変
化するとそれにともない上記冷却フィン4eの高さが変
化することになり、上記数8における上記冷却フィン4
eのフィン高さhが変化する。よって、上記数8におけ
るフィンの厚さtおよびフィン高さhが変化することか
らフィン効率ηが変化する。さらにまた、上記冷却フィ
ン4eおよび上記セパレータ13bの板厚が変化するこ
とにより上記数4における流路断面積Afが変化し、上
記ダクト5内部を流れる上記冷却空気6の質量流速Gも
変化する。よって、上記数3における質量流速Gおよび
フィン効率ηが変化することになり、その結果、強制熱
伝達率αが変化し、上記数2に示す上記冷却フィン4e
および上記セパレータ13bから熱伝達により上記冷却
空気6に放熱されるときの温度上昇Δt2も変化させる
ことができる。したがって、上記印刷配線板9に実装さ
れた上記電子回路部品10の熱的諸元に対応して、上記
熱交換器1を形成する上記冷却フィン4eおよび上記セ
パレータ13bの板厚を変えることにより、上記熱交換
器1の各位置でその放熱効果を上記電子回路部品10の
熱的諸元に応じて任意に変化させることができる。
【0074】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記冷
却フィン4eおよび上記セパレータ13bの板厚は厚い
ものを使用し、逆に上記電子回路部品10が低発熱、低
熱抵抗、高使用温度範囲等の熱的諸元が緩やかな部分に
は、上記冷却フィン4dおよび上記セパレータ13bの
板厚は薄いものを使用する等、上記電子回路部品10の
熱的諸元に対応して、上記実施例2〜上記実施例4にお
いて実施した内容に加えて、上記冷却フィン4eおよび
上記セパレータ13bの板厚を変えることにより、上記
熱交換器1の各位置でその放熱効果を、上記印刷配線板
9に実装される上記電子回路部品10の熱的諸元に応じ
て任意に変化させ、上記電子回路部品10の受ける熱ス
トレスをより緻密に調整することができ、電子回路モジ
ュールにおける上記電子回路部品10の受ける熱ストレ
スをより均一化することができる。
【0075】ここで、上記冷却フィン4dおよび上記セ
パレータ13bの板厚を厚くした場合、上記冷却空気6
が上記ダクト5内部を流れる時の流路断面積が狭くなる
ことから摩擦抵抗が増加してしまう。しかし、上記熱交
換器1において上記冷却フィン4dおよび上記セパレー
タ13bの板厚を全て厚くするものではなく、上記電子
回路部品10の局所発熱部や熱的諸元が厳しい部分のみ
を厚くすることができるため、冷却空気6が上記熱交換
器1内部のダクト5内部を流れるときの摩擦抵抗の増加
を必要最小限におさえることができ、電子回路モジュー
ルに上記冷却空気6を供給するための送風装置に、より
大きな負荷を与えることもないため、送風装置の能力向
上、大型化、質量増加、騒音、発熱等の諸問題の発生も
減少できる。
【0076】実施例7 図10は上記実施例1〜上記実施例6をさらに改善した
第7の実施例を示すものであり、図1における断面DD
を示す図である。図において、上記熱交換器1を形成す
るスキン2aは、上記電子回路部品10の発熱量や熱抵
抗値等の熱的諸元に応じて、熱伝導率がそれぞれ異なる
材料にて成形されている。
【0077】ここで、上記電子回路部品10から発生す
る熱は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィ
ン4および上記セパレータ13へと熱伝導によって導か
れ、上記ダクト5内部を流れる冷却空気6に放熱され
る。この時、上記スキン2aにおける熱伝導による温度
上昇値Δt1は数1によりもとめることができ、上記数
1において、熱伝導率Kを変えることにより温度上昇値
Δt1を変化させることができる。よって、上記印刷配
線板9に実装された上記電子回路部品10の熱的諸元に
対応して、上記熱交換器1を形成する上記スキン2aの
材料の熱伝導率を変えることにより、上記熱交換器1の
各位置でその放熱効果を上記電子回路部品10の熱的諸
元に応じて任意に変化させることができる。
【0078】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分には、上記熱交換器1の上記ス
キン2aの材料は、アルミ合金A1100(222W/
m・℃)や銅(398W/m・℃)等の熱伝導率の高い
ものを使用し、逆に上記電子回路部品10が低発熱、低
熱抵抗、高使用温度範囲等の熱的諸元が緩やかな部分に
は、上記スキン2aの材料は熱伝導率の比較的低いもの
を使用する等、上記電子回路部品10の熱的諸元に対応
して、上記実施例1〜上記実施例6において実施した内
容に加えて、上記スキン2aの材料の熱伝導率を変える
ことにより、上記熱交換器1の各位置でその放熱効果
を、上記印刷配線板9に実装される上記電子回路部品1
0の熱的諸元に応じて任意に変化させ、上記電子回路部
品10の受ける熱ストレスをより緻密に調整することが
でき、電子回路モジュールにおける上記電子回路部品1
0の受ける熱ストレスをより均一化することができる。
【0079】実施例8 本実施例は、上記実施例1〜上記実施例7のいずれかの
実施例をさらに改善した第8の実施例を示すものであ
り、上記熱交換器1の上記ダクト5を形成する、上記冷
却フィン4、上記スキン2、上記スペーサ3又は上記セ
パレータ13の表面粗さが、上記電子回路部品の発熱量
や熱抵抗値等の熱的諸元に応じて、それぞれ異なるよう
に成形されている。
【0080】ここで、上記電子回路部品10から発生す
る熱は、印刷配線板9、スキン2を介して上記冷却フィ
ン4または上記セパレータ13へと熱伝導によって導か
れ、上記ダクト5内部を流れる冷却空気6に放熱され
る。この時、上記ダクト5内部を流れる上記冷却空気6
の流れの状態は、上記ダクト5を形成する上記冷却フィ
ン4、上記スキン2、上記スペーサ3又は上記セパレー
タ13の表面粗さに大きな影響を受け、上記冷却フィン
4、上記スキン2、上記スペーサ3又は上記セパレータ
13から熱伝達により上記冷却空気6に放熱されるとき
の温度上昇値Δt2は上記数2により求められる。ここ
で、上記数2における強制対流熱伝達率αは上記数3以
外に、数9によってももとめることができる。
【0081】
【数9】
【0082】また、上記数9におけるヌッセルト数Nu
は、上記ダクト5を形成する上記冷却フィン4、上記ス
キン2、上記スペーサ3又は上記セパレータ13の表面
粗さを考慮した場合、数10により求められる。
【0083】
【数10】
【0084】上記数9および上記数10は、上記熱交換
器1の上記ダクト5を形成する上記冷却フィン4、上記
スキン2、上記スペーサ3又は上記セパレータ13の表
面粗さを変えれば、上記冷却フィン4、上記スキン2、
上記スペーサ3又は上記セパレータ13から熱伝達によ
り上記冷却空気6に放熱されるときの温度上昇値Δt2
を変化させることができることを示している。上記数1
0において、εは流路の等価粗度を示すものであり上記
冷却フィン4、上記スキン2、上記スペーサ3又は上記
セパレータ13の表面粗さが粗くなれば増加し、滑にな
れば減少する値である。したがって、ヌッセルト数Nu
は流路の等価粗度εが変化することにより、つまり上記
冷却フィン4、上記スキン2、上記スペーサ3又は上記
セパレータ13の表面粗さが変化することにより、その
値が変化することになる。その結果、上記数9において
ヌッセルト数Nuが変化した場合、強制対流熱伝達率α
が変化し、上記数2における上記冷却フィン4、上記ス
キン2、上記スペーサ3又は上記セパレータ13から熱
伝達により上記冷却空気6に放熱されるときの温度上昇
値Δt2を変化させることができる。よって、上記印刷
破線板9に実装された上記電子回路部品10の熱的諸元
に対応して、上記熱交換器1の上記ダクト5を形成する
上記冷却フィン4、上記スキン2、上記スペーサ3又は
上記セパレータ13の表面粗さを変えることにより、上
記熱交換器1の各位置でその放熱効果を上記電子回路部
品10の熱的諸元に応じて任意に変化させることができ
る。
【0085】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、例えば、印刷配線板9に実装される上記電
子回路部品10が高発熱、高熱抵抗、低使用温度範囲等
の熱的諸元が厳しい部分は、上記冷却フィン4、上記ス
キン2、上記スペーサ3又は上記セパレータ13の表面
粗さを粗くし、逆に上記電子回路部品10が低発熱、低
熱抵抗、高使用温度範囲等の熱的諸元が緩やかな部分
は、表面粗さを滑にする等、上記電子回路部品10の熱
的諸元に対応して、上記実施例1〜上記実施例7におい
て実施した内容に加えて、上記冷却フィン4、上記スキ
ン2、上記スペーサ又は上記セパレータ13の表面粗さ
を変えることにより、上記熱交換器1の各位置でその放
熱効果を、上記印刷配線板9に実装される上記電子回路
部品10の熱的諸元に応じて任意に変化させ、上記電子
回路部品10の受ける熱ストレスをより緻密に調整する
ことができ、電子回路モジュールにおける上記電子回路
部品10の受ける熱ストレスをより均一化することがで
きる。
【0086】ここで、上記冷却フィン4、上記スキン
2、上記スペーサ3又は上記セパレータ13の表面粗さ
を粗くした場合、上記冷却空気6が上記ダクト5内部を
流れる時の摩擦抵抗が増加してしまう。しかし、上記熱
交換器1において上記冷却フィン4、上記スキン2、上
記スペーサ3又は上記セパレータ13の表面粗さを全て
粗くするものではなく、上記電子回路部品10の局所発
熱部や熱的諸元が厳しい部分のみを粗くすることができ
るため、冷却空気6が上記熱交換器1のダクト5内部を
流れるときの摩擦抵抗の増加を必要最小限におさえるこ
とができ、電子回路モジュールに上記冷却空気6を供給
するための送風装置に、より大きな負荷を与えることも
ないため、送風装置の能力向上、大型化、質量増加、騒
音、発熱等の諸問題の発生も減少できる。
【0087】実施例9 本実施例は、上記実施例1〜上記実施例8のいずれかの
実施例をさらに改善した第9の実施例を示すものであ
り、上記熱交換器1を形成するスキン2、スペーサ3、
冷却フィン4およびセパレータ13をアルミ−亜鉛合金
などの内部摩擦の大きい特性を有する制振合金材料にて
成形したものである。図11は上記実施例1に示す電子
回路モジュールを一般的な電子機器筐体内に実装し、電
子回路モジュールの強度的に弱い方向である電子回路部
品10実装面と垂直(図12に示すX軸方向)な方向に
加振した時の、電子回路モジュールの各周波数における
応答倍率および位相のデータである。このデータに示す
ように電子回路モジュールの共振周波数は160Hz
で、その時の応答倍率は8.6倍である。従って、電子
機器筐体から電子回路モジュールに伝達される振動レベ
ルは、入力加振レベルの8.6倍の振動レベルが電子回
路モジュールに印加されることになり、電子回路モジュ
ールに実装されている上記電子回路部品10はこの振動
レベルに耐えることが必要となる。このことは上記電子
回路部品10の市場性を狭め、コスト高をまねく事にな
る。また上記電子回路部品10の実装状態によっては、
この振動ストレスにより、リード破断やハンダ付け部の
クラック等を発生する可能性がある。ここで、電子回路
モジュールの共振周波数における応答倍率は数11によ
り求めることができる。
【0088】
【数11】
【0089】電子回路モジュールの共振時においては、
入力角振動数ωと電子回路モジュールの角振動数ωnは
等しいことから、上記数11は数12のようになる。
【0090】
【数12】
【0091】また、上記数12における減衰比ζは数1
3より求められる。
【0092】
【数13】
【0093】さらに、上記数13における対数減衰率δ
は数14より求められる。
【0094】
【数14】
【0095】上記数11〜上記数14は、電子回路モジ
ュールの内部摩擦Q-1を大きくすれば、共振周波数にお
ける応答倍率Aを小さくすることができることを示して
おり、上記数14において内部摩擦Q-1を大きくすると
対数減衰率δが大きくなる。そして、上記数13におい
て対数減衰率δが大きくなると減衰比ζが大きくなる。
さらに、減衰比ζが大きくなると上記数12における応
答倍率Aを小さくすることができる。例えば、減衰比ζ
が0.03の場合、応答倍率は16.7倍となるのに対
して、減衰比ζが0.07の場合、応答倍率は7.2倍
となり、応答倍率Aを小さくすることができる。
【0096】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、電子回路モジュールの熱交換器1を形成す
る上記スキン2、上記スペーサ3、上記スキン4及び上
記セパレータ13を内部摩擦(一般的な構造用アルミ合
金の内部摩擦は0.5〜2×10-3)の大きい特性を有
する例えばアルミ−亜鉛合金(5×10-3)等の制振合
金材料にて成形することにより、電子回路モジュールか
ら上記電子回路部品10に伝達される振動レベルは、上
記熱交換器1内部で減衰され、電子回路モジュールの共
振周波数における応答倍率が小さくなり、上記電子回路
部品10に印加される振動ストレスを低下させることが
できる。
【0097】実施例10 本実施例は、上記実施例1〜上記実施例8のいずれかの
実施例をさらに改善した第10の実施例を示すものであ
り、上記熱交換器1を形成するスキン2、スペーサ3、
冷却フィン4およびセパレータ13をEMIシールド材
料にて成形したものである。ここで、上記熱交換器1の
両面に上記印刷配線板9および上記電子回路部品10が
実装され、一方の面には、微小信号を扱うアナログ回
路、もう一方の面には、大電力を扱う電源回路が実装さ
れた場合に、電源回路側に実装されたトランジスタ、ダ
イオードおよびリー等から放射される電磁ノイズに対し
て、アナログ回路側の微小信号が影響を受けないように
する必要があり、従来、上記熱交換器1が電源回路側か
らの電磁ノイズに対して遮蔽板(シールド板)の役目を
なし、アナログ回路側の微小信号に影響を与えないよう
になっている。しかしながら、近年の電子機器の高性能
化が進むにつれ、電源回路に必要とされる電源容量の増
加にともなう、トランジスタ、ダイオードおよびリレー
等から放射される電磁ノイズの増加と、アナログ回路に
おける信号の極微小化が必要となってきている。また一
方では、電子機器における機能の分散化にともない、電
子機器そのものを比較的環境条件の悪い場所へ設置する
場合も発生しており、すなわち、電子機器の設置される
場所によっては、電子機器の外部から強力な電磁ノイズ
の侵入を強く受ける場合も存在し、このような場合、間
接冷却方式の電子回路モジュールにおいては、上記熱交
換器1の上記ダクト5内部に上記冷却空気6が流れてお
り、上記ダクト5内部は電磁的に外部と遮蔽されていな
いため、上記ダクト5内部にまで電子機器の外部からの
電磁ノイズの侵入を受け、上記電子回路部品10の近傍
に外部からの強力な電磁ノイズが存在することになる。
このように、電磁ノイズが増強する一方で、信号の極微
小化が必要な近年の電子回路モジュールでは、より効果
的な電磁ノイズ対策が必要となってきている。
【0098】ここで、各種金属板の電磁シールド効果S
Eは数15から求められ、その値が大きいほど、電磁シ
ールド効果が優れている。
【0099】
【数15】
【0100】また、上記数15において、吸収損失Aは
数16より求められる。
【0101】
【数16】
【0102】上記数16において、吸収損失Aは金属板
の厚さtが厚く、比透磁率μと比伝導率σの積が大きい
ほど大きくなる。図13は上記数16による上記熱交換
器1を形成する上記スキン2、上記スペーサ3、上記冷
却フィン4および上記セパレータ13の代表的な材料と
EMIシールド材料の吸収損失Aを比較した表であり、
金属板の厚さtはMIL規格に定める規定厚さ、周波数
fは10kHzで求めたものである。図13において上
記熱交換器1を形成する上記スキン2、上記スペーサ
3、上記冷却フィン4および上記セパレータ13を、パ
ーマロイ、ハイパーニック、MU−メタル、スーパーア
ロイ等のEMIシールド材料にて成形した方が、上記熱
交換器1の吸収損失Aが大きくなることがわかる。よっ
て、上記数15において吸収損失Aが大きくなれば電磁
シールド効果SEが大きくなり、上記熱交換器1の電磁
シールド効果が向上する。
【0103】したがって、本実施例に示すような実施態
様によれば、上記熱交換器1を形成する上記スキン2、
上記スペーサ3、上記冷却フィン4および上記セパレー
タ13を、パーマロイ、ハイパーニック、MU−メタ
ル、スーパーアロイ等のEMIシールド材料にて成形す
ることにより、電子回路モジュールの表裏に実装された
上記電子回路部品10の相互間における電磁ノイズの影
響をより効果的に防止できるとともに、上記熱交換器1
の上記ダクト5内部に侵入してくる外部からの電磁ノイ
ズによる、上記電子回路部品10への影響もより効果的
に防止できる。
【0104】
【発明の効果】この発明による電子回路モジュールは、
以上説明したように構成されているので、以下に記載さ
れるような効果がある。
【0105】この発明の実施例1〜8においては、熱交
換器の各位置でその放熱効果を任意に変化させることに
より、印刷配線板上での電子回路部品の受ける熱ストレ
スを均一化することができる。また、印刷配線板上での
電子回路部品の受ける熱ストレスを均一化することによ
り、電子回路部品に課せられていた実装上の熱的な配置
制約条件が緩和され、電子回路部品の印刷配線板上での
配置決定に費やしていた多大な設計時間が短縮でき、電
子回路モジュールの設計時間の短縮が図れる。さらに、
電子回路部品の局所発熱に対しても、局所発熱している
電子回路部品に対応した部分の熱交換器の放熱効果を向
上させることにより、電子回路部品の受ける熱ストレス
を局所発熱部以外と同程度にすることができるととも
に、冷却空気が熱交換器のダクト内部を流れるときの摩
擦抵抗を増加させるような変更はしていないことから、
電子回路モジュールに冷却空気を供給するための送風装
置により大きな負荷を与えることもないため、送風装置
の能力向上、大型化、質量増加、騒音、発熱等の諸問題
も発生しない。そしてさらに、局所発熱している電子回
路部品に放熱用のヒートシンクを取り付ける必要もない
ため、電子回路モジュールの厚みは従来のままで良いこ
とになり、電子回路モジュールを実装する電子機器の大
型化、質量増加を防止することができる。よって、低コ
ストで軽量、小型、高性能な、信頼性および放熱効果に
優れた電子回路モジュールを得ることができる。
【0106】また、この発明の実施例9においては、上
記と同様の効果を得ることができるだけでなく、電子回
路モジュールの熱交換器を形成するスキン、スペーサ、
冷却フィン及びセパレータを、アルミ−亜鉛合金等の内
部摩擦の大きい特性を有する制振合金材料にて成形する
ことにより、電子回路モジュールの共振周波数における
応答倍率が小さくなり、電子回路モジュールに実装され
ている電子回路部品にかかる振動ストレスを低下させる
ことができるため、電子回路部品の市場性が拡大し、低
コストで耐振性に優れた電子回路モジュールを得ること
ができる。
【0107】また、この発明の実施例10においては、
上記と同様の効果を得ることができるだけでなく、電子
回路モジュールの熱交換器を形成するスキン、スペー
サ、冷却フィン及びセパレータを、EMIシールド材料
にて成形することにより、熱交換器の両面に実装された
電子回路部品に対して熱交換器がより効果的な電磁シー
ルド効果を発揮し、電子回路モジュールの表裏に実装さ
れた電子回路部品の相互間における電磁ノイズの影響を
より効果的に防止できるとともに、熱交換器のダクト内
部に侵入してくる外部からの電磁ノイズによる、電子回
路部品への影響もより効果的に防止することができるた
め、電磁シールド効果に優れた電子回路モジュールを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による電子回路モジュ
ールを示す外観図である。
【図2】図1における断面CCを示す図である。
【図3】この発明の第2の実施例による図1における断
面DDを示す図である。
【図4】この発明の第2の実施例による冷却フィンの積
層段数1段部の詳細図である。
【図5】この発明の第2の実施例による冷却フィンの積
層段数2段部の詳細図である。
【図6】この発明の第2の実施例による数2〜数8によ
る値を比較した表である。
【図7】この発明の第3の実施例による図1における断
面DDを示す図である。
【図8】この発明の第5の実施例による図1における断
面DDを示す図である。
【図9】この発明の第6の実施例による図1における断
面DDを示す図である。
【図10】この発明の第7の実施例による図1における
断面DDを示す図である。
【図11】この発明の第1の実施例による電子機器をX
軸方向に加振した時の電子回路モジュールの振動状況を
示すグラフである。
【図12】図11における電子回路モジュールの加振軸
を示す図である。
【図13】各材料の吸収損失を示した表である。
【図14】従来の電子回路モジュールを示す外観図であ
る。
【図15】図14における断面AAを示す図である。
【図16】図14における断面BBを示す図である。
【図17】従来の電子回路モジュールの問題点を解決す
るための一実施例を示す図13における断面AAを示す
図である。
【図18】従来の電子回路モジュールの問題点を解決す
るための他の一実施例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 スキン 3 スペーサ 4 冷却フィン 5 ダクト 6 冷却空気 7 入口部 8 出口部 9 印刷配線板 10 電子回路部品 11 コネクタ 12 ヒートシンク 13 セパレータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面に電子回路部品が実装された印
    刷配線板と、上記印刷配線板の他方の面と重着するよう
    に配された矩形金属板からなる2枚のスキンを有し、上
    記2枚のスキンで挟持されるとともに、上記2枚のスキ
    ンの両端面を閉塞するように設けられたスペーサを具備
    するダクト内に、熱伝導率がそれぞれ異なる金属薄板を
    波状に成形してなる複数の冷却フィンを有し、かつ上記
    ダクト内における上記冷却フィンの配置が、上記電子回
    路部品の熱的諸元によってそれぞれ異なるように着座さ
    れた熱交換器とで構成したことを特徴とする電子回路モ
    ジュール。
  2. 【請求項2】 一方の面に電子回路部品が実装された印
    刷配線板と、上記印刷配線板の他方の面と重着するよう
    に配された矩形金属板からなる2枚のスキンを有し、上
    記2枚のスキンで挟持されるとともに、上記2枚のスキ
    ンの両端面を閉塞するように設けられたスペーサを具備
    するダクト内に、金属薄板を波状に成形してなり、かつ
    矩形金属薄板からなるセパレータを介して複数段に積層
    されるとともに、上記積層段数に対応して上記波の高さ
    がそれぞれ異なる複数の冷却フィンを有するとともに、
    上記ダクト内における上記冷却フィンの積層段数が、上
    記電子回路部品の熱的諸元によってそれぞれ異なるよう
    に形成された熱交換器とで構成したことを特徴とする電
    子回路モジュール。
  3. 【請求項3】 上記冷却フィンのフィンピッチ(波の間
    隔)を、上記電子回路部品の熱的諸元により、それぞれ
    異なるように成形したことを特徴とする、請求項1もし
    くは2記載の電子回路モジュール。
  4. 【請求項4】 上記冷却フィン及び上記セパレータを、
    上記電子回路部品の熱的諸元により、熱伝導率がそれぞ
    れ異なる材料にて成形したことを特徴とする請求項2も
    しくは3記載の電子回路モジュール。
  5. 【請求項5】 上記冷却フィンを、上記電子回路部品の
    熱的諸元により、板厚がそれぞれ異なるように成形した
    ことを特徴とする請求項1もしくは3記載の電子回路モ
    ジュール。
  6. 【請求項6】 上記冷却フィン及び上記セパレータを、
    上記電子回路部品の熱的諸元により、板厚がそれぞれ異
    なるように成形したことを特徴とする請求項2〜4のい
    ずれかに記載の電子回路モジュール。
  7. 【請求項7】 上記スキンを、上記電子回路部品の熱的
    諸元により、熱伝導率がそれぞれ異なる材料にて成形し
    たことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の
    電子回路モジュール。
  8. 【請求項8】 上記熱交換器のダクトを形成する、上記
    冷却フィン、上記スキン、上記スペーサ又は上記セパレ
    ータを、上記電子回路部品の熱的諸元により、表面粗さ
    がそれぞれ異なるように成形したことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の電子回路モジュール。
  9. 【請求項9】 上記熱交換器を、制振合金材料にて成形
    したことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載
    の電子回路モジュール。
  10. 【請求項10】 上記熱交換器を、EMI(Elect
    ro Magnetic Interference)
    シールド材料にて成形したことを特徴とする請求項1〜
    8のいずれかに記載の電子回路モジュール。
JP32467594A 1994-12-27 1994-12-27 電子回路モジュール Pending JPH08181396A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32467594A JPH08181396A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 電子回路モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32467594A JPH08181396A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 電子回路モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08181396A true JPH08181396A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18168479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32467594A Pending JPH08181396A (ja) 1994-12-27 1994-12-27 電子回路モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08181396A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040834A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Toshiba Corp 電子機器
JP2010242538A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Ishikawa Gasket Co Ltd 内燃機関用インシュレータ及びその製造方法
JP2011228580A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Denso Corp 積層型熱交換器
JP2011243808A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 半導体モジュール
CN113594112A (zh) * 2021-08-02 2021-11-02 毫厘机电(苏州)有限公司 一种双面芯片的叠层液冷散热模组结构
WO2022239419A1 (ja) * 2021-05-14 2022-11-17 Necプラットフォームズ株式会社 冷却部品

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010040834A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Toshiba Corp 電子機器
JP2010242538A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Ishikawa Gasket Co Ltd 内燃機関用インシュレータ及びその製造方法
JP2011228580A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Denso Corp 積層型熱交換器
JP2011243808A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Mitsubishi Electric Corp 半導体モジュール
WO2022239419A1 (ja) * 2021-05-14 2022-11-17 Necプラットフォームズ株式会社 冷却部品
JP2022175583A (ja) * 2021-05-14 2022-11-25 Necプラットフォームズ株式会社 冷却部品
CN113594112A (zh) * 2021-08-02 2021-11-02 毫厘机电(苏州)有限公司 一种双面芯片的叠层液冷散热模组结构
CN113594112B (zh) * 2021-08-02 2024-03-19 毫厘机电(苏州)有限公司 一种双面芯片的叠层液冷散热模组结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5304846A (en) Narrow channel finned heat sinking for cooling high power electronic components
TWI440425B (zh) 具有週期性圖樣化底座結構的散熱器
US6670699B2 (en) Semiconductor device packaging structure
US5604665A (en) Multiple parallel impingement flow cooling with tuning
US20010038527A1 (en) Inter-circuit encapsulated packaging
US20080041562A1 (en) Airflow bypass and cooling of processors in series
US5294831A (en) Circuit pack layout with improved dissipation of heat produced by high power electronic components
JPH09223883A (ja) 電子機器の冷却装置
US20080266807A1 (en) Electronic assembly with emi shielding heat sink
JP2004538657A (ja) 電子装置冷却構造
US9408308B2 (en) Heat dissipating high power systems
US20170071063A1 (en) Electronic equipment housings with integrated electronic card guides, electromagnetic interference (emi) shielding, and thermal cooling
US6561267B2 (en) Heat sink and electronic circuit module including the same
JPH10173375A (ja) 電子回路モジュール
JPH08288438A (ja) 電子機器の冷却装置
JP2021039966A (ja) 電気機器、電子制御装置
JPH08181396A (ja) 電子回路モジュール
US6719038B2 (en) Heat removal system
JP3570995B2 (ja) 電子回路パッケージの冷却構造
JP2913879B2 (ja) 電子部品の冷却構造
JPH07321487A (ja) 基板の冷却装置
JP4858428B2 (ja) 実装部品の冷却方法
WO2022196066A1 (ja) 電子機器の放熱構造
JPS6011840B2 (ja) 電子回路パッケ−ジの冷却構造
JPH11145349A (ja) 強制冷却用ヒートシンク