JPH0818061B2 - 熱間連続圧延における圧延鋼板の絞り込み防止方法 - Google Patents

熱間連続圧延における圧延鋼板の絞り込み防止方法

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JPH0818061B2
JPH0818061B2 JP62156168A JP15616887A JPH0818061B2 JP H0818061 B2 JPH0818061 B2 JP H0818061B2 JP 62156168 A JP62156168 A JP 62156168A JP 15616887 A JP15616887 A JP 15616887A JP H0818061 B2 JPH0818061 B2 JP H0818061B2
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誠博 古川
昭彦 竹谷
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川崎製鉄株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、熱間連続圧延における圧延鋼板の絞り込み
防止方法に関するものである。
「従来の技術」 近年、各種の高精度板クラウン制御圧延機が実用化さ
れるに及び、板クラウンのない平坦な鋼板を生産するこ
とが要望されてる。
しかし、板クラウンが小さいと、圧延中に鋼板が蛇行
し、絞り込み事故が発生し易い。
一般に、鋼板の蛇行を防止する技術として、下記
(1)式にて示すような圧延機の平行剛性を制御する方
法が実用化されている。
αl・Pdf/Kl+Sdf=0 ……(1) (1)式中、Klは平行剛性係数(トン/m)、αlは制御
定数、Pdfは圧延機左右の荷重偏差(トン)、Sdfはレベ
リング圧下量(開度制御量mm)である。
すなわち、上記(1)式は、鋼板の中心線が圧延ロー
ルの中心よりもずれて、それに伴ない圧延機左右に荷重
偏差Pdfが生じたものとし、圧延ロールの平行剛性係数
をKlとすれば、上記偏差荷重によりPdf/Klのロール開度
偏差が生じる。
従って、蛇行制御は、(1)式により上記ロール開度
偏差を補正するように行っている。
また他の従来の蛇行防止技術としては、例えば特公昭
58−51771号公報に開示されているものがあり、これ
は、圧延機の操作側および駆動側の圧下荷重をそれぞれ
検出し、両荷重の差の和に対する比を求め、この比に基
づいて左右のロール開度を調整し、蛇行を防止しようと
するものである。
「発明が解決しようとする問題点」 前記(1)式による蛇行制御技術は、圧延機左右の荷
重偏差Pdfの変動を、鋼板の蛇行として認識し、荷重偏
差Pdfが一定となるようにする相対値制御である。
すなわち、制御を開始した時点の荷重偏差Pdfoを正と
して、Pdf→Pdfoとなるよう制御するが、荷重偏差Pdf
は、圧延鋼板の板幅方向の温度差を考慮していないた
め、いわゆる鋼板の片焼け現象による打開を適確に制御
できない問題点がある。
また前記特許公報に開示されている技術にあっては、
蛇行が発生してから左右のロール開度を調整するという
フィードバック制御であるため、圧下系の高速度性、高
応答性が要求され、従って油圧圧下が必要不可欠とな
り、設備改造のための多大な投資と、設備改造のための
長期間の設備休止が必要である。
さらに、フィードバック制御では、高応答の油圧圧下
手段を用いても、油圧圧下レベリング速度が10〜20mm/
秒では、圧延鋼板尾端の高速通過に対して、レベリング
圧下速度不足となり、従って左右のロール開度の調整を
十分に行うことができないため、或る頻度で絞り込みが
発生してしまうという問題点がある。
本発明は、前記従来の問題点を解決すべくなしたもの
であって、常に圧延鋼板が圧延機中心を通板するよう制
御することを可能とし、圧延鋼板の絞り込み事故を確実
に防止できる技術を提供することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、鋼板の熱間連続圧延において、圧延機入側
における圧延鋼板の板幅方向温度差検出値と、予め実験
的に求めた板幅方向温度差、ロールシフト位置、圧延鋼
板寸法、圧延荷重、レベリング圧下量の関係実験式とに
基づき、圧延鋼板の板幅方向温度差による荷重偏差の補
正量を演算すると共に、この荷重偏差の補正量の演算値
からレベリング圧下位置修正量を演算し、このレベリン
グ圧下位置修正量の演算値によりレベリング圧下位置の
修正制御を行うことを特徴とする熱間連続圧延における
圧延鋼板の絞り込み防止方法である。
以下に本発明について説明する。
第1図乃至第3図は、実験的に得られた圧延鋼板の左
右非対称性の特性に関する結果を、A,B2種類の材料につ
いて示したものである。
すなわち、第1図は、圧延機左右の荷重偏差Pdfと圧
延荷重P(駆動側荷重Pd+作業側荷重Pw)との関係を、
また第2図は、荷重偏差Pdfとレベリング圧下量Sdf(駆
動側圧下位置Sd−作業側圧下位置Sw)との関係を、さら
に第3図は荷重偏差Pdfと圧延鋼板の板幅方向温度差Δ
T(駆動側表面温度Td−作業側表面温度Tw)との関係を
それぞれ示したものである。
第1図乃至第3図に示す関係から下記(2)式が近似
的に成り立つ。
Pdf=f(xi,xw,h,W,k,ΔT)×P×Sdf+α……(2) (2)式中、fは、中間ロールシフト量xi、圧延ロール
シフト量xw、スタンド出側板厚h、スタンド出側板幅
W、圧延板幅の硬度を表わすパラメーターk、板幅方向
温度差ΔTの関数である。
なお、fの変数としてのxi、xwは、中間ロールシフト
手段および圧延ロールシフト手段を有する圧延機に対し
て適用する。
またαは、(2)式に取込まれていない非対称性、例
えば駆動側と作業側の荷重検出器の検出誤差、キャリブ
レーション時のレベリング圧下位置の誤差および圧延鋼
板のオフセンター量等である。
上記(2)式から、荷重偏差Pdfの補正制御を開始し
た時点では、下記(3)式の関係があり、Pdfoなる荷重
偏差の実測値が得られたとする(第4図参照)。
Pdfo=f(xio,xwo,ho,Wo,ko,ΔTo)× Po×Sdfo+αo ……(3) また上記補正制御を開始してからΔt秒後には、下記
(4)式の関係があり、Pdf′なる荷重偏差の実測値が
得られたとする(第4図参照)。
Pdf′=f(xio,xwo,h′,W′,k′,ΔT′)× P′×Sdf′+αo ……(4) ここで、前記補正制御の開始時点においては、圧延鋼
板のオフセンター量が一定の値であると想定し、αoは
一定とする。
もし圧延鋼板の板幅方向温度差ΔTが、Δt秒後も同
じ状態であると想定すれば、前記補正制御状態のままで
得られた上記(4)式における実測荷重偏差Pdf′か
ら、温度差ΔT′〜ΔToによる荷重偏差Pdf″なる補正
値は、下記(5)式に示すような、予め関係づけられた
実験式から求めることができる(第4図参照)。
Pdf″=f(xio,xwo,h′,W′,k′,ΔTo)× P′×Sdf′+αo ……(5) そして、(Pdf″−Pdf′)が、圧延鋼板の板幅方向温
度差の変化(ΔTo−ΔT′)による荷重偏差の変化量と
すれば、Δt秒後にオフセンター量=0を保つために
は、下記(6)式に示す如く、Pdfo′なる荷重偏差を得
るべく、レベリング圧下位置修正を行えばよい(第4図
参照)。
Pdfo′=Pdfo+(Pdf″−Pdf′) ……(6) つまり(Pdf″−Pdf′)の板幅方向温度差による荷重
偏差の補正を行い、Δt秒後は、Pdf″点で荷重偏差の
補正を行い、これをΔt+β秒周期で順次制御する。
このように、各圧延機スタンド入側あるいは仕上圧延
機入側において、圧延鋼板の板幅方向温度差ΔTを実測
し、これを荷重偏差の補正用データーとして、レベリン
グ圧下位置修正を行うものである。
「実施例」 第5図は、熱間連続圧延機のスタンドを示し、(1)
は上下の圧延ロール、2は上下の中間ロール、3は上下
のバックアップロールであって、各スタンド入側に設置
された板幅方向温度計4により、圧延鋼板Sの板幅方
向、例えば圧延鋼板Sの左右側端部の温度差を測定する
ようにしてある。
第6図は、第5図に示す圧延機における圧延鋼板Sの
絞り込み防止方法の本発明実施例を示すブロック図であ
って、前記板幅方向温度計4により測定されたデータ
ー、例えば圧延鋼板Sの左右側端部の標準温度偏差、平
均温度偏差等を演算装置5へ伝送する。
この演算装置5には、前記(2)式の具体的な形が記
憶されている。
前記演算装置5では、伝送された側温データーによ
り、(3)式、(4)式、(5)式を用いて、圧延鋼板
Sのオフセンター量を0とするに必要なレベリング圧下
位置修正量ΔSdfを演算する。
演算されたレベリング圧下位置修正量ΔSdfを二分し
て、互いに反対方向の圧下設定値に修正を加え、この修
正された各圧下設定値を、作業側圧下制御装置(圧下位
置検出装置も含む)6と、駆動側圧下制御装置(圧下位
置検出装置も含む)7にそれぞれ伝送する。
そして各圧下制御装置6,7は、修正された各圧下設定
値により圧下位置制御を行う。
なお、10は、上下の圧延ロール1の各シフト装置(シ
フト位置検出装置も含む)、11は、上下の中間ロール2
の各シフト装置(シフト位置検出装置も含む)である。
「発明の効果」 以上述べた如く、本発明は、熱間連続圧延機の入側に
おける圧延鋼板の板幅方向温度差検出値と、予め実験的
に求めた板幅方向温度差、ロールシフト位置、圧延鋼板
寸法、圧延荷重、レベリング圧下量の関係実験式とに基
づき、圧延鋼板の板幅方向温度差による荷重偏差の補正
量を演算すると共に、この荷重偏差の補正量からレベリ
ング圧下位置修正量を演算し、このレベリング圧下位置
修正量の演算値により、レベリング圧下位置の修正を行
うので、所謂フィードフォワード圧下位置修正制御であ
り、従来のフィードバック圧下位置修正制御と異なっ
て、圧延鋼板のオフセンターを確実になくすことがで
き、絞り込み事故の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は荷重偏差と圧延荷重との関係を示すグラフ、第
2図は荷重偏差とレベリング圧下量との関係を示すグラ
フ、第3図は荷重偏差と圧延鋼板の板幅方向温度差との
関係を示すグラフ、第4図は荷重偏差の変化と荷重偏差
の補正制御周期との関係を示す説明図、第5図は本発明
方法を適用した熱間連続圧延機の入側に板幅方向温度計
を設置した例を示す説明図、第6図は本発明方法の実施
例を示すブロック図である。 1……圧延ロール、2……中間ロール、3……バックア
ップロール、4……板幅方向温度計、5……演算装置、
6……作業側圧下制御装置、7……駆動側圧下制御装
置、8……作業側荷重検出器、9……駆動側荷重検出
器、10……圧延ロールのシフト装置、11……中間ロール
のシフト装置、S……圧延鋼板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板の熱間連続圧延において、圧延機入側
    における圧延鋼板の板幅方向温度差検出値と、予め実験
    的に求めた板幅方向温度差、ロールシフト位置、圧延鋼
    板寸法、圧延荷重、レベリング圧下量の関係実験式とに
    基づき、圧延鋼板の板幅方向温度差による荷重偏差の補
    正量を演算すると共に、この荷重偏差の補正量の演算値
    からレベリング圧下位置修正量を演算し、このレベリン
    グ圧下位置修正量の演算値によりレベリング圧下位置の
    修正制御を行うことを特徴とする熱間連続圧延における
    圧延鋼板の絞り込み防止方法。
JP62156168A 1987-06-23 1987-06-23 熱間連続圧延における圧延鋼板の絞り込み防止方法 Expired - Lifetime JPH0818061B2 (ja)

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