JPH08179965A - イベント検出回路 - Google Patents

イベント検出回路

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JPH08179965A
JPH08179965A JP6322831A JP32283194A JPH08179965A JP H08179965 A JPH08179965 A JP H08179965A JP 6322831 A JP6322831 A JP 6322831A JP 32283194 A JP32283194 A JP 32283194A JP H08179965 A JPH08179965 A JP H08179965A
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JP
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event
signal
event detection
circuit
combination
Prior art date
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JP6322831A
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English (en)
Inventor
Tadayuki Akatsuki
忠之 赤月
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Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロプロセッサ応用システムのデバッグ
に使用されるデバッグ装置における、ブレイクポイント
検出などに使用されるイベント検出機能において、高度
なイベント組合せを低コストでかつ高速に実現するため
の手段を提供する。 【構成】 所定の事象を検出するイベント検出回路にお
いて、入力された情報を時系列に記憶し、該記憶した時
系列の情報を同時に並列に出力する情報記憶手段と、該
情報記憶手段から並列に出力された情報を組み合わせ
て、上記入力情報の所定の組合せの発生を検出する組合
せ検出手段とを備え、時系列的なイベント発生を静的な
並列情報として取り出し、該情報から目的とするパター
ンを組合せ論理で検出して、時系列に発生する複数イベ
ントの発生の検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロプロセッサ応
用システム等のハードウェア及びソフトウェアのデバッ
グを行うためのデバッグ装置等に使用されるイベント検
出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロプロセッサ応用システムの処理
動作をデバッグする場合、該システムの設計時に意図し
た動作と異なる動作に対してその原因、対策を検討する
ため、実際の動作現象を把握する必要がある。このため
には問題となる現象の発生時点での動作状態を把握する
ために、マイクロプロセッサの動作を監視して、特定の
条件で目的とする処理を停止させる機能が要求される。
この場合、指定する特定の条件をイベントと表現し、デ
バッグ装置には、該イベントを検出するイベント検出機
能を備えている。
【0003】図11は、従来のシーケンシャルイベント
検出機能を備えたイベント検出回路の概略ブロック図で
ある。図11において、コンパレータ部100は、コン
パレータ100a,100b,100c,100dから
なり、コンパレータ100a,100b,100c,1
00dの一方の入力はそれぞれ、デバッグ対象となるマ
イコン応用システム(以下ターゲットシステムと呼ぶ)
で使用されるデバッグ対象のマイコン(以下ターゲット
マイコンと呼ぶ)のバス101に接続されている。
【0004】また、検出したいイベントを記憶させた検
出イベント指定レジスタ102には、上記コンパレータ
100a〜100dの他方の入力がそれぞれ接続されて
おり、検出したい各イベントが上記レジスタ102の各
アドレスに記憶され、上記コンパレータ100a〜10
0dは、該アドレスに記憶された状態データと、上記バ
ス101から入力される状態(アドレス、情報データな
ど)のデータと比較して、該データとの一致を検出す
る。
【0005】ここでは例として、上記コンパレータ10
0aの他方の入力には上記レジスタ102のアドレス1
に記憶されたイベントの状態データが、上記コンパレー
タ100bの他方の入力には上記レジスタ102のアド
レス2に記憶されたイベントの状態データが、上記コン
パレータ100cの他方の入力には上記レジスタ102
のアドレス3に記憶されたイベントの状態データが、上
記コンパレータ100dの他方の入力には上記レジスタ
102のアドレス4に記憶されたイベントの状態データ
が、入力されるようになっている。更に、上記各コンパ
レータ100a〜100dの出力はそれぞれ、シーケン
スの組合せを構成して指定するためのイベント検出シー
ケンサ103に接続されている。
【0006】上記のような構成において、上記イベント
検出シーケンサ103は初期状態として状態S1に設定
されており、上記コンパレータ100aから一致検出信
号がイベント検出シーケンサ103に入力されると、イ
ベント検出シーケンサ103は状態S1から状態S2へ
遷移する。同様にして上記コンパレータ100bから一
致検出信号がイベント検出シーケンサ103に入力され
ると、イベント検出シーケンサ103は状態S2から状
態S3に遷移し、状態S3からは、上記コンパレータ1
00dの一致検出信号によって状態S4に遷移する。イ
ベント検出シーケンサ103の内部状態が状態S4にな
ったとき、該イベント検出シーケンサ103は、イベン
ト検出信号を出力する。
【0007】また、上記イベント検出シーケンサ103
が状態S2のときに、上記コンパレータ102dから一
致検出信号がイベント検出シーケンサ103に入力され
ると、イベント検出シーケンサ103は状態S2から状
態S4に遷移してイベント検出信号を出力する。
【0008】このように、コンパレータ100a〜10
0dによって、上記検出イベント指定レジスタ102の
各アドレスに記憶された状態データと、上記バス101
から入力される状態(アドレス、情報データなど)のデ
ータとが比較されることにより、ターゲットマイコンの
バスアクセスが、上記検出イベント指定レジスタ102
におけるアドレス1からアドレス2更にアドレス4、又
はアドレス1からアドレス4といった一連の記憶内容の
処理が発生したことを上記イベント検出シーケンサ10
3が検出したことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに、従来においては、シーケンスの組合せはイベント
検出シーケンサ103の構成で指定されるため、一般に
イベント検出シーケンサ103の構成を一定として、コ
ンパレータ部100へのイベント指定を必要なシーケン
スに従って設定することで意図するシーケンシャルイベ
ント検出を指定していた。このため、イベント管理が複
雑になり、ハードウェア及びソフトウェアの構成が複雑
になると共に、イベント検出シーケンサ103における
検出すべきシーケンスの段数が増加することは、該イベ
ント検出シーケンサ103の回路増大を必要とするた
め、6段程度のシーケンスを実現するのみであった。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、マイクロプロセッサ応用シス
テムのデバッグを支援するデバッグ装置の機能のうち、
ブレイクポイント検出等に用いられるイベント検出機能
を高機能にすると共に、高度なイベント組合せを低コス
トでかつ高速に実現するための手段を得るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力された情
報を時系列に記憶し、該記憶した時系列の情報を同時に
並列に出力する情報記憶手段と、該情報記憶手段から並
列に出力された情報を組み合わせて、上記入力情報の所
定の組合せの発生を検出する組合せ検出手段とを備え
た、所定の事象を検出するイベント検出回路を提供する
ものである。
【0012】本願の特許請求の範囲の請求項2に記載の
発明において、上記請求項1の情報記憶手段は、少なく
とも1つのシフトレジスタからなることを特徴とする。
【0013】本願の特許請求の範囲の請求項3に記載の
発明において、上記請求項1及び請求項2の組合せ検出
手段は、上記入力情報をANDアレイ部への入力とする
PLA構造をなすことを特徴とする。
【0014】本願の特許請求の範囲の請求項4に記載の
発明は、マイクロプロセッサのバス状態を監視して、指
定された状態を検出すると所定の検出信号を出力するバ
ス状態検出手段と、該バス状態検出手段から上記検出信
号が出力されると所定の信号を出力する信号出力手段
と、該信号出力手段からの所定の信号により上記バス状
態検出手段からの出力信号を時系列に記憶すると共に、
該記憶した時系列の信号情報を同時に並列に出力する機
能を有する記憶手段と、該記憶手段から並列に出力され
た信号情報を組み合わせて、該信号情報の所定の組合せ
の発生を検出することにより、上記マイクロプロセッサ
における特定の事象を検出する組合せ検出手段とを備え
た、マイクロプロセッサ応用システム等のデバッグを行
うデバッグ装置におけるイベント検出回路を提供するも
のである。
【0015】本願の特許請求の範囲の請求項5に記載の
発明において、上記請求項4の記憶手段は、複数のシフ
トレジスタからなることを特徴とする。
【0016】本願の特許請求の範囲の請求項6に記載の
発明において、上記請求項4及び請求項5の組合せ検出
手段は、上記信号情報をANDアレイ部への入力とする
PLA構造をなすことを特徴とする。
【0017】本願の特許請求の範囲の請求項7に記載の
発明は、マイクロプロセッサのバス状態を監視して、該
バス状態と指定された状態を比較して、一致した場合に
所定の信号を出力する複数のコンパレータ回路と、該各
コンパレータ回路のいずれかから上記所定の信号が出力
された場合にパルス信号を出力するコンパレータパルス
出力回路と、該コンパレータパルス出力回路からのパル
ス信号によってシフトし、上記各コンパレータ回路から
の出力状態をそれぞれ記憶し、該各記憶情報を同時に並
列に出力する機能を備えた複数のシフトレジスタと、該
各シフトレジスタからのそれぞれの並列に出力された信
号情報を組み合わせて、該信号情報の所定の組合せの発
生を検出することにより、マイクロプロセッサにおける
特定のバス状態を検出する組合せ論理回路とを備えた、
マイクロプロセッサ応用システム等のデバッグを行うデ
バッグ装置におけるイベント検出回路を提供するもので
ある。
【0018】本願の特許請求の範囲の請求項8に記載の
発明において、上記請求項7の組合せ論理回路は、上記
信号情報をANDアレイ部の入力とするPLA構造をな
すことを特徴とする。
【0019】
【作用】特許請求の範囲の請求項1に記載のイベント検
出回路は、情報記憶手段で、入力された情報を時系列に
記憶して、該記憶した時系列の情報を同時に並列に出力
し、組合せ検出手段で、該情報記憶手段から並列に出力
された情報を組み合わせて、上記入力情報の所定の組合
せの発生を検出する。
【0020】特許請求の範囲の請求項2に記載のイベン
ト検出回路においては、請求項1に記載の情報記憶手段
が、少なくとも1つのシフトレジスタからなる。
【0021】特許請求の範囲の請求項3に記載のイベン
ト検出回路においては、請求項1及び請求項2に記載の
組合せ検出手段が、上記入力情報をANDアレイ部への
入力とするPLA構造をなす。
【0022】特許請求の範囲の請求項4に記載のイベン
ト検出回路は、バス状態検出手段で、マイクロプロセッ
サのバス状態を監視して、指定された状態を検出すると
所定の検出信号を出力し、信号出力手段で、該バス状態
検出手段から上記検出信号が出力されると所定の信号を
出力し、記憶手段で、上記信号出力手段からの所定の信
号により上記バス状態検出手段からの出力信号を時系列
に記憶すると共に、該記憶した時系列の信号情報を同時
に並列に出力し、組合せ検出手段で、上記記憶手段から
並列に出力された信号情報を組み合わせて、該信号情報
の所定の組合せの発生を検出することにより、上記マイ
クロプロセッサにおける特定の事象を検出する。
【0023】特許請求の範囲の請求項5に記載のイベン
ト検出回路においては、請求項4に記載の記憶手段が、
複数のシフトレジスタから構成されている。
【0024】特許請求の範囲の請求項6に記載のイベン
ト検出回路においては、請求項4及び請求項5に記載の
組合せ検出手段が、上記信号情報をANDアレイ部への
入力とするPLA構造をなす。
【0025】特許請求の範囲の請求項7に記載のイベン
ト検出回路は、各コンパレータ回路で、マイクロプロセ
ッサのバス状態を監視して、該バス状態と指定された状
態を比較し、一致した場合に所定の信号を出力し、コン
パレータパルス出力回路で、上記各コンパレータ回路の
いずれかから上記所定の信号が出力された場合にパルス
信号を出力し、各シフトレジスタで、上記コンパレータ
パルス出力回路からのパルス信号によってシフトし、上
記各コンパレータ回路からの出力状態をそれぞれ記憶
し、該各記憶情報を同時に並列に出力し、組合せ論理回
路で、上記各シフトレジスタからのそれぞれの並列に出
力された信号情報を組み合わせて、該信号情報の所定の
組合せの発生を検出することにより、マイクロプロセッ
サにおける特定のバス状態を検出する。
【0026】特許請求の範囲の請求項8に記載のイベン
ト検出回路においては、請求項7に記載の組合せ論理回
路が、上記信号情報をANDアレイ部の入力とするPL
A構造をなす。
【0027】
【実施例】次に、図面に示す実施例に基づき、本発明に
ついて詳細に説明する。 実施例1.図1は、マイクロプロセッサのバス情報を取
り込み記録する機能を有し、マイクロプロセッサ応用シ
ステム等のデバッグを行う、本発明の第1実施例のイベ
ント検出回路を使用したデバッグ装置の例を示す概略ブ
ロック図であり、最初に図1を用いて本発明の第1実施
例のイベント検出回路を使用するデバッグ装置の概略を
説明する。
【0028】図1において、デバッグ装置1は、ターゲ
ットマイコンと同種のマイコン又はデバッグ用機能を付
加したマイコンを一般的に使用しデバッグ装置1内でタ
ーゲットマイコンの機能を実現するエミュレーションマ
イコン2と、該エミュレーションマイコン2の動作を制
御しターゲットシステムでの動作とデバッグ装置1での
動作を切り換えるエミュレーションマイコン制御回路3
と、ターゲットマイコンの動作を監視しターゲットマイ
コンの実行したアドレスやアクセスしたデータである指
定条件の発生を検出するイベント検出回路4a及び4b
と、該イベント検出回路4aで検出した条件に基づいて
エミュレーションマイコン制御回路の割込み制御機能を
制御するための機能を有するブレイク回路5とを備え
る。
【0029】更に、上記デバッグ装置1は、ターゲット
マイコンのバス動作を記録するためのトレースメモリ6
と、ターゲットマイコン(デバッガ内ではエミュレーシ
ョンマイコン)のバス動作を記録するトレース機能を有
し、上記トレースメモリ6において、アドレスを制御す
ると共に上記イベント検出回路4bで設定された条件に
従って記録開始又は終了動作を制御するトレース制御回
路7と、デバッグ装置1内の制御を行いデバッガコマン
ドを実行するためのデバッガ内部の設定及びデータ処理
を行うために使用するバスであるエミュレータ制御MP
Uバス8とを備える。
【0030】また、上記エミュレーションマイコン2、
イベント検出回路4a,4b及びトレースメモリ6は、
アドレスバスやデータバスやコントロールバス等からな
るバス9でターゲットシステムと接続され、上記イベン
ト検出回路4a,4b、上記ブレイク回路5、上記トレ
ースメモリ6及び上記トレース制御回路7は、それぞれ
エミュレータ制御MPUバス8を介して上記エミュレー
ションマイコン制御回路3に接続され、更に、これとは
別に上記ブレイク回路5はエミュレーションマイコン制
御回路3に接続されている。なお、上記イベント検出回
路4aは、ブレイク回路5内に設けられ、上記イベント
検出回路4bはトレース制御回路7内に設けられてい
る。
【0031】上記のような構成において、デバッグ装置
1において、デバッグを行う動作は公知であり、ここで
は、ターゲットマイコンの動作制御及び動作観測を行う
動作について簡単に説明する。最初に、図1で示したデ
バッグ装置1における、ターゲットマイコンの動作制御
を行う動作について説明する。ターゲットマイコンの動
作制御のうち主な機能は、ターゲットマイコンがターゲ
ットシステム上で実行するソフトウェアであるターゲッ
トプログラム実行中に指定した条件を検出し、該条件を
検出するとターゲットマイコンに対してターゲットプロ
グラムの実行を中断させることである。
【0032】図2は、図1におけるデバッグ装置1によ
るターゲットマイコンの動作制御を行う動作を示したフ
ローチャートであり、図2のフローチャート用いてデバ
ッグ装置1によるターゲットマイコンの動作制御を行う
動作を説明する。図2において、最初にステップS1で
上記エミュレーションマイコン制御回路3は、上記イベ
ント検出回路4aに対して検出したい条件のデータをエ
ミュレータ制御MPUバス8を介して入力して条件設定
を行い、ステップS2でイベント検出回路4aは、該設
定された指定条件とバス9から入力されるターゲットマ
イコンが実行したアドレスやデータとを比較して上記指
定条件の検出を行う。
【0033】次にステップS3でイベント検出回路4a
が上記指定条件を検出した場合(YES)、ステップS
4でイベント検出回路4aは、ブレイク回路5に対して
指定条件を検出したことを示す信号を出力し、ステップ
S5でブレイク回路5は、イベント検出回路4aからの
該信号を受けて、エミュレーションマイコン制御回路3
に対して、例えばエミュレーションマイコン2に割り込
みを発生させるといった所定の割り込み制御機能を作動
させるためのブレイク要求信号を出力し、ステップS6
でエミュレーションマイコン制御回路3は、エミュレー
ションマイコン2に例えばターゲットシステムにおける
ターゲットプログラムの実行を中断させるといった所定
の割り込み動作を行わせて本フローは終了する。
【0034】また、ステップS3でイベント検出回路4
aが上記指定条件を検出しなかった場合(NO)、ステ
ップS2に戻り、イベント検出回路4aは、指定条件を
検出するまで該検出動作を行う。なお、エミュレーショ
ンマイコン制御回路3は、検出したい条件のデータをエ
ミュレータ制御MPUバス8を介してイベント検出回路
4aに入力して条件設定を行うことができるため、イベ
ント検出回路4aに対して随時、検出したい指定条件を
変更して設定を行うものである。
【0035】次に、図1で示したデバッグ装置1おけ
る、ターゲットマイコンの動作観測を行う動作について
説明する。ターゲットマイコンの動作観測のうち主な機
能は、ターゲットマイコンが実行したソフトウェアによ
るバスサイクルを記録するトレース機能である。図3
は、図1におけるデバッグ装置1によるターゲットマイ
コンの動作観測を行う動作を示したフローチャートであ
り、図3のフローチャートを用いてデバッグ装置1によ
るターゲットマイコンの動作観測を行う動作を説明す
る。
【0036】図3において、最初にステップS10で上
記エミュレーションマイコン制御回路3は、上記イベン
ト検出回路4bに対してターゲットマイコンのバス動作
において記録したい範囲を指定するデータをエミュレー
タ制御MPUバス8を介して入力して範囲設定を行うた
めの条件指定、すなわちターゲットマイコンのバスサイ
クルにおける検出したい範囲のアドレスデータを指定
し、ステップS11でイベント検出回路4bは、該条件
指定の条件とバス9から入力されるターゲットマイコン
のバスサイクルにおけるアドレスデータとを比較して上
記指定された条件の検出を行う。
【0037】次にステップS12でイベント検出回路4
bが上記指定条件、すなわち記録を開始する条件を検出
した場合(YES)、ステップS13でイベント検出回
路4bは、トレース制御回路7に対して記録を開始する
条件を検出したことを示す信号を出力し、ステップS1
4でトレース制御回路7は、イベント検出回路4bから
の該信号を受けて、トレースメモリ6のアドレスを制御
すると共に、トレースメモリ6に対して記録を開始する
信号を出力し、ステップS15に進む。また、上記ステ
ップS12でイベント検出回路4bが記録を開始する条
件を検出しなかった場合(NO)は、ステップS11に
戻り、イベント検出回路4bは、指定条件を検出するま
で該検出動作を行う。
【0038】ステップS15で上記トレースメモリ6
は、トレース制御回路7からの上記記録開始信号を受け
て、バス9から入力されるターゲットマイコンのバス動
作を指定されたアドレスに記録し続ける。次にステップ
S16でイベント検出回路4bは、指定された条件、す
なわち記録を終了する条件の検出を行い、ステップS1
7でイベント検出回路4bが記録を終了する条件を検出
した場合(YES)、ステップS18でイベント検出回
路4bは、トレース制御回路7に対して記録を終了する
条件を検出したことを示す信号を出力して、ステップS
19に進む。
【0039】ステップS19でトレース制御回路7は、
イベント検出回路4bからの上記信号を受けて、トレー
スメモリ6に対して記録を終了する信号を出力し、ステ
ップS20でトレースメモリ6はバス9から入力される
ターゲットマイコンのバス動作の記録を終了して本フロ
ーは終了する。また、上記ステップS17でイベント検
出回路4bが記録を終了する条件を検出しなかった場合
(NO)は、ステップS16に戻り、イベント検出回路
4bは、上記記録を終了する指定条件を検出するまで該
検出動作を行う。
【0040】次に図4は、上記図1で示したブレイク回
路5及びトレース制御回路7に設けられたイベント検出
回路4a,4bに使用するための本発明のイベント検出
回路における第1実施例を示したシーケンシャルイベン
ト検出回路のブロック図であり、図1のブレイク回路5
に使用した場合を例にして、本発明における第1実施例
のイベント検出回路の説明を図4を用いて行う。なお、
図4において、図1のデバッグ装置の概略ブロック図で
示したものと同じものは同じ符号で示しており、ここで
はその説明を省略する。
【0041】図4において、イベント検出回路4a,4
bは、バス状態検出手段をなすコンパレータ部20及び
検出イベント指定レジスタ21、信号出力手段をなすコ
ンパレータパルス発生回路22、情報検出手段及び記憶
手段をなすイベントシフトレジスタ23、並びに組合せ
検出手段をなすイベント検出用組合せ論理回路24から
なる。コンパレータ部20は、コンパレータ20a,2
0b,20c,20dからなり、コンパレータ20a,
20b,20c,20dの一方の入力はそれぞれ、バス
9に接続されている。
【0042】また、意図する各イベントを検出するため
のそれぞれの指定条件の設定データを記憶させた検出イ
ベント指定レジスタ21には、上記コンパレータ20a
〜20dの他方の入力がそれぞれ接続されており、意図
する各イベントを検出するための指定条件における上記
設定データが上記レジスタ21の各アドレスに記憶さ
れ、上記コンパレータ20a〜20dは、該アドレスに
記憶された各設定データと、上記バス9から入力される
状態(アドレス、情報データなど)のデータと比較し
て、該データとの一致を検出する。
【0043】ここでは例として、上記コンパレータ20
aの他方の入力には上記レジスタ21のアドレス21a
に記憶された、意図するイベントを検出するための上記
設定データが入力され、上記コンパレータ20bの他方
の入力には上記レジスタ21のアドレス21bに記憶さ
れた、他の意図するイベントを検出するための上記設定
データが入力されるようになっている。更に、上記コン
パレータ20cの他方の入力には上記レジスタ21のア
ドレス21cに記憶された、他の意図するイベントを検
出するための上記設定データが入力され、上記コンパレ
ータ20dの他方の入力には上記レジスタ21のアドレ
ス21cに記憶された、他の意図するイベントを検出す
るための上記設定データが入力されるようになってい
る。
【0044】また、上記各コンパレータ20a〜20d
の出力は、複数のシフトレジスタ、ここでは例として4
つのシフトレジスタ23a,23b,23c,23dか
ら構成されたイベントシフトレジスタ23に接続されて
おり、コンパレータ20aの出力はシフトレジスタ23
aに、コンパレータ20bの出力はシフトレジスタ23
bに、コンパレータ20cの出力はシフトレジスタ23
cに、コンパレータ20dの出力はシフトレジスタ23
dにそれぞれ接続され、一連のイベントの発生を上記イ
ベントシフトレジスタ23の各シフトレジスタ23a〜
23dの内部情報として記憶される。
【0045】更に、上記コンパレータ20a〜20dの
出力はまた、該コンパレータ20a〜20dより出力さ
れるそれぞれの一致検出信号を検出するとパルス信号を
出力するコンパレータパルス発生回路22に接続され
る。該コンパレータパルス発生回路22の出力は、上記
シフトレジスタ23a〜23dにそれぞれ接続され、コ
ンパレータパルス発生回路22から出力されるパルス信
号は、各シフトレジスタ23a〜23dのシフトクロッ
ク信号をなす。
【0046】上記各シフトレジスタ23a〜23dの出
力はイベント検出用組合せ論理回路24に接続されてい
る。該イベント検出用組合せ論理回路24はPLA構造
をなし、必要な組合せを選択することで目的とするイベ
ントの組合せを検出することができる。上記各シフトレ
ジスタ23a〜23dに記憶された各データは、パラレ
ルデータとして同時に上記イベント検出用組合せ論理回
路24に出力される。
【0047】これらのシフトレジスタのデータビットを
マトリックスに見た場合、該マトリックスには、指定し
た複数のイベント発生に関するAND、OR及びシーケ
ンシャルの組合せをすべて含んでおり、上記マトリック
スから上記イベント検出用組合せ論理回路24のPLA
構造により、必要な組合せを選択することで目的とする
イベントの組合せを検出すると共に、該組合せを検出す
ると該検出信号を図1で示したブレイク回路5に出力す
る。
【0048】上記のような構成において、各コンパレー
タ20a〜20dで検出するイベントは等価であること
から、該各コンパレータ20a〜20dへのイベント設
定は、目的とするイベントの組合せを意識することなく
設定できると共に、イベント検出用組合せ論理回路24
に使用するPLA構造におけるPLA平面は、SRAM
ベースのスイッチマトリックスでその論理構造を変更す
る構成を採用することができるため、検出すべきイベン
トの組合せをソフトウェアによって随時変更することが
でき、本実施例においては、エミュレーションマイコン
制御回路3により、エミュレータ制御MPUバス8を介
してイベント検出用組合せ論理回路24で検出するイベ
ントの組合せを随時変更される。
【0049】次に、図4で示した本発明のイベント検出
回路におけるイベントの組合せを検出する動作を図5の
フローチャートを用いて説明する。図5において、最初
にステップS30でエミュレーションマイコン制御回路
3からエミュレータ制御MPUバス8を介して入力され
た、各意図するイベントを検出するためのそれぞれの指
定条件の各設定データが、上記検出イベント指定レジス
タ21の各アドレス21a〜21dに対応して記憶さ
れ、ステップS31で各コンパレータ20a〜20d
は、それぞれ、対応する検出イベント指定レジスタ21
のアドレスからの設定データと、バス9から入力される
ターゲットマイコンが実行したアドレスやデータとを比
較して、該データとの一致を検出して所定のイベントの
検出を行う。
【0050】次に、ステップS32に進み、各コンパレ
ータ20a〜20dの少なくとも1つが所定のイベント
を検出し、イベント検出信号を出力した場合(YE
S)、ステップS33でコンパレータパルス発生回路2
2は、各コンパレータ20a〜20dの出力が変化した
ことを検出し、該検出パルス信号を上記イベントシフト
レジスタ23の各シフトレジスタ23a〜23dへシフ
トクロック信号として出力して、ステップS34に進
む。また、ステップS32で各コンパレータ20a〜2
0dのすべてが所定のイベントを検出しなかった場合
(NO)は、ステップS31に戻る。
【0051】ステップS34で各シフトレジスタ23a
〜23dは、対応する各コンパレータ20a〜20dの
比較出力を入力データとして1ビットシフトし、ステッ
プS35で、イベントシフトレジスタ23における各シ
フトレジスタ23a〜23dの各データが同時に並列に
パラレルデータとしてイベント検出用組合せ論理回路2
4に出力され、ステップS36に進む。
【0052】イベント検出用組合せ論理回路24は、ス
テップS36で、設定されたイベントの組合せの検出を
行い、ステップS37で設定されたイベント組合せを検
出した場合(YES)、ステップS38で、設定された
イベント組合せを検出したことを示すイベント組合せ検
出信号を図1のブレイク回路5に出力して本フローは終
了する。また、ステップS37でイベント検出用組合せ
論理回路24が設定されたイベント組合せを検出しなか
った場合(NO)は、ステップS30に戻って、ステッ
プS30以降の処理を行う。
【0053】次に、図6は、図4で示した本発明の第1
実施例のイベント検出回路において、検出イベント数が
4、シーケンシャル段数が6の構成のシーケンシャルイ
ベント検出回路を示したブロック図であり、図6を用い
て、イベントシフトレジスタ23の動作をもう少し具体
的に説明する。なお、図4で示したものと同じものは同
じ符号で示しており、ここではその説明を省略する。
【0054】図6において、コンパレータパルス発生回
路22は、コンパレータ部20のいずれかのコンパレー
タが指定されたイベントを検出すると、パルス信号を出
力し、該パルス信号はイベントシフトレジスタ23の各
シフトレジスタ23a〜23dにシフトクロック信号と
して入力される。このため、その時のコンパレータ20
a〜20dの出力状態が対応する各シフトレジスタにそ
れぞれ1ビットのデータとして取り込まれ、4ビットの
コンパレータ状態が記憶されたことになる。このときに
取り込まれた上記4ビットのデータには、4つの各イベ
ントにおけるAND,OR情報を含んでいる。
【0055】更に、またコンパレータパルス発生回路2
2は、コンパレータ部20のいずれかのコンパレータが
指定されたイベントを検出すると、各シフトレジスタ2
3a〜23dにパルス信号を出力し、この時のコンパレ
ータ20a〜20dの出力状態が対応するシフトレジス
タにそれぞれ1ビットのデータとしてシフトして記憶さ
れる。このようにシフトレジスタ23a〜23dのシフ
ト機能により、指定されたイベント発生の時系列情報が
イベントシフトレジスタ23に記憶される。本実施例の
場合、各シフトレジスタ23a〜23dは6ビットで構
成されているとすると、最大6段のシーケンシャルイベ
ントの発生を検出することができる。
【0056】ここで、コンパレータ20aで検出される
イベントをE1、コンパレータ20bで検出されるイベ
ントをE2、コンパレータ20cで検出されるイベント
をE3、コンパレータ20dで検出されるイベントをE
4とし、シフトレジスタ23aのパラレルデータ各ビッ
トをB10,B11,B12,B13,B14,B15とし、
シフトレジスタ23bのパラレルデータ各ビットをB2
0,B21,B22,B23,B24,B25とし、シフトレ
ジスタ23cのパラレルデータ各ビットをB30,B3
1,B32,B33,B34,B35とし、シフトレジスタ
23dのパラレルデータ各ビットをB40,B41,B4
2,B43,B44,B45とし、各添字の0から5の方へシ
フトするとした場合、(E1&E2&E3&E4)とい
うイベントの組合せは、(B10&B20&B30&B4
0)という組合せ論理で検出することができる。なお、
&はAND指定を示している。
【0057】更に、>がシーケンシャル指定を示してい
るとすると、{E1>E3>(E2&E4)}というイ
ベントの組合せは、(B12&B31&B20&B40)と
いう組合せ論理で検出することができる。また、更に#
がOR指定を示しているとすると、シーケンスが5の場
合の例として、{(E1#E2)>(E2&E3&E
4)>E1>E4>(E3#E4)>E1}というイベ
ントの組合せは、{(B15#B25)&(B24&B34
&B44)&B13&B42&(B31#B41)&B10}
という組合せ論理で検出することができ、また、この組
合せ論理は、更に、{(B25&B24&B34&B44&
B13&B42&B41&B10)#(B15&B24&B3
4&B44&B13&B42&B41&B10)#(B25&
B24&B34&B44&B13&B42&B31&B10)
#(B15&B24&B34&B44&B13&B42&B3
1&B10)}という組合せ論理で検出することができ
る。
【0058】上記のように、イベントの組合せは、AN
D−OR論理によって検出できるため、各シフトレジス
タ23a〜23dからのパラレルデータをPLA構造を
なすイベント検出用組合せ論理回路24に入力し、該イ
ベント検出用組合せ論理回路24のPLAによる組合せ
論理で、検出したいイベントの組合せを高速に検出する
ことができる。また、イベント検出用組合せ論理回路2
4の回路規模としては、PLA構造で実現できるため、
高集積化が可能である。
【0059】図7は、上記シーケンス5の場合の例にお
けるイベントの組合せを検出するための、イベント検出
用組合せ論理回路24におけるAND−OR論理による
PLAの接続情報を示したPLAマップの例を示した図
である。図7において、信号線の交点にある「/」は、
該交点が接続されていることを示し、OR論理の出力が
イベント検出用組合せ論理回路24の出力になる。
【0060】また、図7のPLAマップ例は、各コンパ
レータ20a〜20dにおいて一致検出した場合、一致
検出したコンパレータの出力からは「H」の信号が出力
され、該「H」信号が入力されたシフトレジスタには
「1」が記憶されて、それ以外は各コンパレータ20a
〜20dからは「L」の信号が出力され、該「L」信号
が入力されたシフトレジスタには「0」が記憶されるよ
うにした場合のものであり、設定されたイベントの組合
せが検出されると、図7におけるOR論理の出力は
「1」となる。なお、図7で示したPLAマップを示し
た図は、イベント検出用組合せ論理回路24の一部を示
したものであり、イベント検出用組合せ論理回路24の
入力が本実施例のように24ある場合は、図7で示した
AND論理の回路は24回路あることになる。
【0061】また、本第1実施例のイベント検出回路に
おいて、上記図1のトレース制御回路7に使用した場合
においても、検出するイベントの内容が異なるだけで動
作原理は上記説明したブレイク回路5に使用した場合と
同じであるので、その説明を省略する。
【0062】実施例2.次に図8は、マイクロプロセッ
サのバス情報を取り込み記録する機能を有し、マイクロ
プロセッサ応用システム等のデバッグを行う、本発明の
第2実施例のイベント検出回路を使用したデバッグ装置
の例を示した概略ブロック図であり、最初に図8を用い
て本発明の第2実施例のイベント検出回路を使用するデ
バッグ装置の概略を説明する。なお、図8において、図
1で示したものと同じものは同じ符号で示しており、こ
こではその説明を省略すると共に、図1との相違点のみ
説明する。
【0063】図8における図1との相違点は、図1にお
けるイベント検出回路4aを本発明の第2実施例におけ
るイベント検出回路40に置き換え、それに伴ってブレ
イク回路5をブレイク回路50にしたことと、図1にお
けるトレース制御回路7に設けられた本発明の第1実施
例におけるイベント検出回路4bをなくし、それに伴っ
てトレース制御回路7をトレース制御回路70に置き換
えたことと、トレース制御回路70をイベント検出回路
40に接続したことにあり、これらのことから、デバッ
グ装置1をデバッグ装置10にしたことにある。
【0064】図8において、イベント検出回路40は、
ターゲットマイコンの動作を監視しターゲットマイコン
の実行したアドレスやアクセスしたデータである指定条
件の発生を検出し、ブレイク回路50は、該イベント検
出回路40で検出した条件に基づいてエミュレーション
マイコン制御回路の割込み制御機能を制御するための機
能を有する。
【0065】また、トレース制御回路70は、設定され
た条件に従って指定条件の発生を検出し、ターゲットマ
イコン(デバッガ内ではエミュレーションマイコン)の
バス動作を記録するトレース機能を有し、上記トレース
メモリ6において、アドレスを制御すると共に設定され
た条件に従って記録開始又は終了動作を制御する。な
お、上記トレース制御回路70において、従来のイベン
ト検出回路又は上記第1実施例のイベント検出回路4b
を備えているが、ここでは本第2実施例のイベント検出
回路の説明を分かりやすくするために図示せずに、イベ
ント検出機能を備えた回路として1つのブロックで説明
する。
【0066】また、上記イベント検出回路40及びトレ
ース制御回路70は、アドレスバスやデータバスやコン
トロールバス等からなるバス9でターゲットシステムと
接続され、上記イベント検出回路40、上記ブレイク回
路50及び上記トレース制御回路70は、それぞれエミ
ュレータ制御MPUバス8を介して上記エミュレーショ
ンマイコン制御回路3に接続され、更に、これとは別に
上記ブレイク回路50はエミュレーションマイコン制御
回路3に接続されている。なお、上記イベント検出回路
40は、ブレイク回路50内に設けられ、上記トレース
制御回路70は、イベント検出回路40に接続されてお
り、上記トレースメモリ6に書き込み信号を出力すると
同時に上記イベント検出回路40に対してシフトクロッ
ク信号を出力する。
【0067】上記のような構成において、図9は、図8
で示したイベント検出回路40に使用するための本発明
のイベント検出回路における第2実施例を示したシーケ
ンシャルイベント検出回路を図8のトレースメモリ6及
びトレース制御回路70を交えて示したブロック図であ
り、図9を用いて、図8で示したデバッグ装置10にお
ける動作制御及び動作観測を行う動作を説明しながら本
発明における第2実施例のイベント検出回路の説明を行
う。なお、図9において、上記図1のデバッグ装置の概
略ブロック図で示したものと同じものは同じ符号で示し
ており、ここではその説明を省略する。
【0068】図9で示したイベント検出回路40は、図
4で示した第1実施例のイベント検出回路と異なり、イ
ベントを検出する対象がコンパレータ回路からの出力信
号ではなく、バス9から直接、トレースを行うデータを
シフトレジスタに記憶するもので、情報記憶手段をなす
シフトレジスタ23Aと、組合せ検出手段をなすイベン
ト検出用組合せ論理回路24Aからなり、該シフトレジ
スタ23Aへのシフトクロック信号は、トレースメモリ
6への書き込み信号と共通化されている。
【0069】図9において、トレースメモリ6を形成し
ターゲットプログラム実行中の動作を記録するトレース
機能回路30、及び上記トレース制御回路70内にあり
該トレース機能回路30への記録開始又は停止を制御す
るトレース機能制御用書き込み回路31はバス9に接続
され、該トレース機能制御用書き込み回路31は、指定
されたイベントの条件を検出すると上記トレース機能回
路30への記録開始又は停止を制御する。
【0070】また、バス9は複数のシフトレジスタ23
A1〜23An(nは正の整数であり、シフトレジスタの
総数を示す)からなるイベントシフトレジスタ23Aの
それぞれのシフトレジスタ23A1〜23Anに接続され
ており、更に該イベントシフトレジスタ23Aの各シフ
トレジスタ23A1〜23Anは上記トレース機能制御用
書き込み回路31に接続されており、トレース機能制御
用書き込み回路31からトレース機能回路30への記録
開始信号がイベントシフトレジスタ23Aの各シフトレ
ジスタ23A1〜23Anに入力されると共に、該記録開
始信号がイベントシフトレジスタ23Aの各シフトレジ
スタ23A1〜23Anに対するシフトクロック信号をな
す。
【0071】上記イベントシフトレジスタ23Aの各シ
フトレジスタ23A1〜23Anの出力は、イベント検出
用組合せ論理回路24Aに接続されている。該イベント
検出用組合せ論理回路24AはPLA構造をなし、必要
な組合せを選択することで目的とするイベントの組合せ
を検出することができる。上記各シフトレジスタ23A
1〜23Anに記憶された各イベントデータは、パラレル
データとして同時に上記イベント検出用組合せ論理回路
24Aに出力される。イベントシフトレジスタ23Aに
おける各シフトレジスタ23A1〜23Anは、バス9か
ら入力されるイベントデータのビット数だけ設けられて
おり、例えばバス9から入力されるイベントデータが8
ビットの場合、上記23Anのnは8となり8つのシフト
レジスタが設けられていることになる。
【0072】上記のような構成において、トレース機能
制御用書き込み回路31が指定された条件、例えばバス
9から指定された条件のイベントのデータを検出する
と、トレース制御回路30に対して記録開始信号を出力
すると共に、該信号をイベントシフトレジスタ23Aに
シフトクロック信号として出力する。記録開始信号を受
けたトレース機能回路30は記録終了信号が入力される
までバス9から入力されるデータを記録し、シフトクロ
ック信号を受けたイベントシフトレジスタ23Aの各シ
フトレジスタ23A1〜23Anには、バス9から入力さ
れるイベントデータが各シフトレジスタ23A1〜23
Anに1ビットずつ記録され、例えば、バス9から入力
されるデータが8ビットの場合、8つのシフトレジスタ
に該8ビットの信号の内の1ビットずつが時系列に記憶
される。
【0073】上記イベント検出用組合せ論理回路24A
においては、イベントシフトレジスタ23Aの各シフト
レジスタ23A1〜23Anに1ビットずつ時系列に記憶
されたものを1つのデータとして扱うと共に、該データ
の必要な組合せを検出するようにPLA構造を使用して
設定されている。イベント検出用組合せ論理回路24A
は、指定された組合せを検出すると、ブレイク回路50
に検出信号を出力し、該ブレイク回路50は、エミュレ
ーションマイコン制御回路3にブレイク要求信号を出力
する。
【0074】上記第1実施例と同様に、イベント検出用
組合せ論理回路24Aに使用するPLA構造におけるP
LA平面は、SRAMベースのスイッチマトリックスで
その論理構造を変更する構成を採用することができるた
め、検出すべきイベントの組合せをソフトウェアによっ
て随時変更することができ、本実施例においても、エミ
ュレーションマイコン制御回路3により、エミュレータ
制御MPUバス8を介してイベント検出用組合せ論理回
路24Aで検出するイベントの組合せを随時変更され
る。なお、イベント検出用組合せ論理回路24Aにおけ
るイベント組合せの指定方法は、上記第1実施例と同様
の手法で行われることから、ここではその説明を省略す
る。
【0075】次に、図9で示した第2実施例のイベント
検出回路を使用してイベントの組合せを検出する動作
を、図8のデバッグ装置10の動作制御及び動作観測に
おける動作を交えながら図10のフローチャートを用い
て説明する。図10において、最初にステップS50
で、トレース機能制御用書き込み回路31においては、
意図するイベントを検出するためのそれぞれの指定条件
の各データが、イベント検出回路40においては、検出
したいイベント組合せが、エミュレーションマイコン制
御回路3によってエミュレータ制御MPUバス8を介し
て設定され、ステップS51でトレース機能制御用書き
込み回路31は、上記設定された設定データと、バス9
から入力されるターゲットマイコンが実行したアドレス
やデータとを比較して、該設定データとの一致を検出し
て所定のイベントの検出を行う。
【0076】次に、ステップS52に進み、トレース機
能制御用書き込み回路31が所定のイベントを検出した
場合(YES)、ステップS53でトレース機能制御用
書き込み回路31は、トレース機能回路30に記録開始
信号を出力すると共に、イベントシフトレジスタ23A
にイベント検出パルス信号、すなわちシフトクロック信
号を出力して、ステップS54に進む。また、ステップ
S52でトレース機能制御用書き込み回路31が所定の
イベントを検出しなかった場合(NO)は、ステップS
51に戻る。
【0077】ステップS54で、トレース機能回路30
は、トレース機能制御用書き込み回路31が記録終了条
件を検出して記録終了信号が入力されるまでバス9から
のデータを記憶すると共に、イベントシフトレジスタ2
3Aの各シフトレジスタ23A1〜23Anは、バス9か
ら入力されるイベントデータを各シフトレジスタ23A
1〜23Anに1ビットずつシフトして記録し、ステップ
S55で、イベントシフトレジスタ23Aにおける各シ
フトレジスタ23A1〜23Anの各データが同時に並列
にパラレルデータとしてイベント検出用組合せ論理回路
24Aに出力され、ステップS56に進む。
【0078】イベント検出用組合せ論理回路24Aは、
ステップS56で、設定されたイベントの組合せの検出
を行い、ステップS57で、設定されたイベント組合せ
を検出した場合(YES)、ステップS58で設定され
たイベント組合せを検出したことを示すイベント組合せ
検出信号をブレイク回路50に出力して本フローは終了
する。また、ステップS57でイベント検出用組合せ論
理回路24Aが設定されたイベント組合せを検出しなか
った場合(NO)は、ステップS50に戻って、ステッ
プS50以降の処理を行う。
【0079】上記のように、第2実施例のイベント検出
回路を使用したデバッグ装置においては、トレース機能
によりターゲットマイコンの状態変化を記録しながら、
その状態変化の中で指定した条件の発生を検出すること
でイベント検出が実現できるものであり、ターゲットプ
ログラム動作のうち、特定アドレスに対するデータアク
セス時のデータ変化が一連の変化を生じる場合をイベン
トとして検出することができる。
【0080】また、上記第1及び第2実施例において、
イベント検出用組合せ論理回路24及び24AにPLA
構造をなしたデバイスを使用したが、該デバイスの代わ
りにRAMを使用してもよく、更に、上記第2実施例に
おいて、トレースメモリ6の記録ステップ数と同じサイ
ズのシフトレジスタを用意することがハードウェア的に
困難な場合、シフトクロックを発生させる回路にコンパ
レータ回路を使用することにより、限定した範囲での高
度なイベント検出機能を提供する構成も考えられる。こ
のように、本発明のイベント検出回路は上記実施例に限
定されるものではなく、様々な変形例が考えられ、本発
明の範囲は、特許請求の範囲によって定められるべきも
のであることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、イベントの組合せが、AND−OR論理によって検
出できるため、各シフトレジスタからのパラレルデータ
をPLA構造をなすイベント検出用組合せ論理回路に入
力し、該イベント検出用組合せ論理回路のPLAによる
組合せ論理で、検出したいイベントの組合せを高速に検
出することができる。また、イベント検出用組合せ論理
回路の回路規模としては、PLA構造で実現できるた
め、高集積化が可能であることから、従来の技術と比較
して高速化及び高機能化が容易であると共に、回路規模
をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のイベント検出回路を使
用したデバッグ装置の例を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1で示したデバッグ装置によるターゲット
マイコンの動作制御を行う動作を示したフローチャート
である。
【図3】 図1で示したデバッグ装置によるターゲット
マイコンの動作観測を行う動作を示したフローチャート
である。
【図4】 本発明の第1実施例のイベント検出回路を示
したブロック図である。
【図5】 図4で示した本発明のイベント検出回路にお
けるイベントの組合せを検出する動作を示したフローチ
ャートである。
【図6】 図4で示した本発明の第1実施例のイベント
検出回路における構成例を示したブロック図である。
【図7】 イベント検出用組合せ論理回路におけるAN
D−OR論理によるPLAの接続情報を示したPLAマ
ップの例を示した図である。
【図8】 本発明の第2実施例のイベント検出回路を使
用したデバッグ装置の例を示す概略ブロック図である。
【図9】 本発明の第2実施例のイベント検出回路を示
したブロック図である。
【図10】 図9で示した本発明のイベント検出回路に
おけるイベントの組合せを検出する動作を示したフロー
チャートである。
【図11】 従来のイベント検出回路を示したブロック
図である。
【符号の説明】
1,10 デバッグ装置、2 エミュレーションマイコ
ン、3 エミュレーションマイコン制御回路、4a,4
b,40 イベント検出回路、5,50 ブレイク回
路、6 トレースメモリ、7,70 トレース制御回
路、8 エミュレータ制御MPUバス、9 バス、20
コンパレータ部、20a,20b,20c,20d
コンパレータ、21 検出イベント指定レジスタ、22
コンパレータパルス発生回路、23,23A イベン
トシフトレジスタ、23a,23b,23c,23d,
23A1〜23An シフトレジスタ、24,24A イ
ベント検出用組合せ論理回路30 トレース機能回路、
31 トレース機能制御用書き込み回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の事象を検出するイベント検出回路
    において、 入力された情報を時系列に記憶し、該記憶した時系列の
    情報を同時に並列に出力する情報記憶手段と、 該情報記憶手段から並列に出力された情報を組み合わせ
    て、上記入力情報の所定の組合せの発生を検出する組合
    せ検出手段とを備えたことを特徴とするイベント検出回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイベント検出回路にし
    て、上記情報記憶手段は、少なくとも1つのシフトレジ
    スタからなることを特徴とするイベント検出回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    のイベント検出回路にして、上記組合せ検出手段は、上
    記入力情報をANDアレイ部への入力とするPLA構造
    をなすことを特徴とするイベント検出回路。
  4. 【請求項4】 マイクロプロセッサのバス情報を取り込
    み記録する機能を有し、マイクロプロセッサ応用システ
    ム等のデバッグを行うデバッグ装置におけるイベント検
    出回路において、 マイクロプロセッサのバス状態を監視して、指定された
    状態を検出すると所定の検出信号を出力するバス状態検
    出手段と、 該バス状態検出手段から上記検出信号が出力されると所
    定の信号を出力する信号出力手段と、 該信号出力手段からの所定の信号により上記バス状態検
    出手段からの出力信号を時系列に記憶すると共に、該記
    憶した時系列の信号情報を同時に並列に出力する機能を
    有する記憶手段と、 該記憶手段から並列に出力された信号情報を組み合わせ
    て、該信号情報の所定の組合せの発生を検出することに
    より、上記マイクロプロセッサにおける特定の事象を検
    出する組合せ検出手段とを備えたことを特徴とするイベ
    ント検出回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のイベント検出回路にし
    て、上記記憶手段は、複数のシフトレジスタからなるこ
    とを特徴とするイベント検出回路。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5のいずれかに記載
    のイベント検出回路にして、上記組合せ検出手段は、上
    記信号情報をANDアレイ部への入力とするPLA構造
    をなすことを特徴とするイベント検出回路。
  7. 【請求項7】 マイクロプロセッサのバス情報を取り込
    み記録する機能を有し、マイクロプロセッサ応用システ
    ム等のデバッグを行うデバッグ装置におけるイベント検
    出回路において、 マイクロプロセッサのバス状態を監視して、該バス状態
    と指定された状態を比較して、一致した場合に所定の信
    号を出力する複数のコンパレータ回路と、 該各コンパレータ回路のいずれかから上記所定の信号が
    出力された場合にパルス信号を出力するコンパレータパ
    ルス出力回路と、 該コンパレータパルス出力回路からのパルス信号によっ
    てシフトし、上記各コンパレータ回路からの出力状態を
    それぞれ記憶し、該各記憶情報を同時に並列に出力する
    機能を備えた複数のシフトレジスタと、 該各シフトレジスタからのそれぞれの並列に出力された
    信号情報を組み合わせて、該信号情報の所定の組合せの
    発生を検出することにより、マイクロプロセッサにおけ
    る特定のバス状態を検出する組合せ論理回路とを備えた
    ことを特徴とするイベント検出回路。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のイベント検出回路にし
    て、上記組合せ論理回路は、上記信号情報をANDアレ
    イ部の入力とするPLA構造をなすことを特徴とするイ
    ベント検出回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010018243A (ko) * 1999-08-18 2001-03-05 김영환 마이크로 프로세서의 레지스터 맵핑 방법
JP2008071339A (ja) * 2006-08-21 2008-03-27 Intel Corp メモリ参照フィルタリングを実行する技術
JP2015516100A (ja) * 2012-05-07 2015-06-04 マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッドMicrochip Technology Incorporated 命令トレース能力を有するプロセッサデバイス

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