JPH08179943A - マイクロプログラム取り出し制御方式 - Google Patents

マイクロプログラム取り出し制御方式

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JPH08179943A
JPH08179943A JP32458494A JP32458494A JPH08179943A JP H08179943 A JPH08179943 A JP H08179943A JP 32458494 A JP32458494 A JP 32458494A JP 32458494 A JP32458494 A JP 32458494A JP H08179943 A JPH08179943 A JP H08179943A
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JP
Japan
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microprogram
storage means
micro program
storing
buffer
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JP32458494A
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English (en)
Inventor
Yuichi Sato
裕一 佐藤
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NEC Ibaraki Ltd
Original Assignee
NEC Ibaraki Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マイクロプログラムで動作するプロセッサに対
して、性能低下を招かずハードウェア量を削減できるマ
イクロプログラム取り出し制御方式を提供する。 【構成】プロセッサ20は、主記憶1の規定範囲内の使
用頻度の大きいマイクロプログラムを複写格納するマイ
クロプログラム記憶手段5と、複数転送ブロック長のマ
イクロプログラムを格納するマイクロプログラムバッフ
ァ7と、規定範囲内のときマイクロプログラム記憶手段
5から範囲外のとき主記憶1からマイクロプログラムを
取り出してマイクロプログラム実行部8での実行を制御
するマイクロプログラム取り出し手段2と、初期化手段
3とを備える。起動時に初期化手段3がマイクロプログ
ラム記憶手段5をパリティエラー状態とするため、マイ
クロプログラムが未登録の間はパリティチェック回路9
でエラーが検出され、主記憶1からの読み込みが実行さ
れマイクロプログラム記憶手段5に登録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマイクロプログラム取り
出し制御方式に関し、特にマイクロプログラムによって
動作が制御されるプロセッサを有する情報処理装置にお
けるマイクロプログラム取り出し制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロプログラムで動作するマイクロ
命令方式のプロセッサに対する従来のマイクロプログラ
ム取り出し制御方式には、マイクロプログラムをすべて
格納できる大きさの専用RAMを設けてこれに実装する
方式と、マイクロプログラムは主記憶上に格納し専用の
キャッシュを使用する方式とがある。
【0003】前者の場合には、プロセッサが動作するた
めのマイクロプログラムの取り出しはすべてこの専用R
AMを参照し、システムバスを経由することなく直接に
行われる。制御情報にはデータのインテグリティを確保
するため、パリティあるいはECC等の情報が付随して
おり、参照時にエラーが検出されると、マイクロプログ
ラムの再格納あるいはエラー訂正等が行われるのが一般
的である。このため、専用RAMに加え、システム立ち
上げ時またはエラー発生時にシステムバスを介してマイ
クロプログラムを格納するための手段が設けられてい
る。
【0004】後者の場合は、主記憶からマイクロプログ
ラムを取り出す手段と、取り出したマイクロプログラム
を格納するキャッシュとで構成される。マイクロプログ
ラムの取り出しは、まずキャッシュを参照して行われ、
キャッシュに登録されていないか又は登録されていても
エラーが検出された場合に主記憶から取り出される。主
記憶から取り出されたマイクロプログラムは、すべてキ
ャッシュに登録されるが、このときキャッシュに空き領
域が無ければ、例えば前回の使用時点が最も古いものを
削除しリプレースする。このようにキャッシュには任意
のマイクロプログラムが任意の位置に格納されるため、
マイクロプログラムが格納されるデータ部に加え、キャ
ッシュ内の格納位置を管理するディレクトリ部と格納デ
ータの有無を示す有効性表示部とが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマイク
ロプログラム取り出し制御方式では、前者の場合、マイ
クロプログラムをすべて格納できる大きさの専用RAM
のほか、マイクロプログラムを専用RAMに格納する手
段が必要であり、ハードウェア量が大きくなるという欠
点がある。このことは、特にプロセッサを関連回路を含
めて1チップに集積しようとする場合の最も大きな課題
の一つとなっている。後者の場合、キャッシュのためメ
モリのハードウェア量は調整可能であるが、ディレクト
リ部と有効性表示部とを含む必要があるために限度があ
り、更に実行頻度の小さいマイクロプログラムにより既
に登録されている実行頻度の大きいものがリプレースさ
れてしまう場合もあり、性能低下を招く可能性があると
いう欠点がある。
【0006】本発明の目的は、マイクロプログラムで制
御されるプロセッサにおいて、性能低下を招くことなく
ハードウェア量を削減することが可能なマイクロプログ
ラム取り出し制御方式を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のマイクロプロ
グラム取り出し制御方式は、主記憶と、マイクロプログ
ラムによって動作が制御されるプロセッサとを有する情
報処理装置のマイクロプログラム取り出し制御方式にお
いて、前記主記憶上に設けられマイクロプログラムの全
体が実装される制御記憶領域と、前記プロセッサ専用に
設けられ前記制御記憶領域のあらかじめ定めた規定範囲
のマイクロプログラムを決められた対応関係で複写格納
するマイクロプログラム記憶手段と、前記マイクロプロ
グラム記憶手段に対応するマイクロプログラムが格納さ
れているか否かをブロック単位で示す情報ビットを記憶
する有効性表示ビット記憶手段と、マイクロプログラム
をマイクロ命令単位で実行するマイクロプログラム実行
部に引き渡すマイクロプログラムを少なくとも1ブロッ
ク単位分は格納できるマイクロプログラムバッファと、
指示されたマイクロプログラムのアドレスが前記規定範
囲内であるか否かを判定し、範囲内の場合は前記有効性
表示ビット記憶手段を参照して前記マイクロプログラム
記憶手段から読み出すか又は前記制御記憶領域からブロ
ック単位で読み出し前記マイクロプログラムバッファに
転送すると共に前記マイクロプログラム記憶手段に格納
するかを決定し、範囲外の場合は前記制御記憶領域から
読み出し前記マイクロプログラムバッファに格納するマ
イクロプログラム取り出し手段とを備えて構成されてい
る。
【0008】請求項2のマイクロプログラム取り出し制
御方式は、請求項1記載のマイクロプログラム取り出し
制御方式において、前記有効性表示ビット記憶手段に代
えて起動時に前記マイクロプログラム記憶手段にパリテ
ィエラー状態となる疑似データを書き込む初期化手段を
備え、前記マイクロプログラム取り出し手段は指示され
たマイクロプログラムのアドレスが前記規定範囲内の場
合は前記マイクロプログラム記憶手段から取り出し、パ
リティエラーを検出した場合のみ前記制御記憶領域から
の読み出しを行うように構成されていることを特徴とし
ている。
【0009】請求項3のマイクロプログラム取り出し制
御方式は、請求項1又は2記載のマイクロプログラム取
り出し制御方式において、前記マイクロプログラムバッ
ファが、前記プロセッサと主記憶間の転送ブロック長の
複数倍の容量を有することを特徴としている。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。
【0012】本実施例のマイクロプログラム取り出し制
御方式は、図1に示すように、主記憶1と、マイクロプ
ログラムにより制御されるプロセッサ20とを備えた情
報処理システムにおいて実現されている。プロセッサ2
0は、主記憶1に実装されている特定範囲のマイクロプ
ログラムを複写し格納するマイクロプログラム記憶手段
5と、マイクロプログラムを実行するマイクロプログラ
ム実行部8と、主記憶1又はマイクロプログラム記憶手
段5からマイクロプログラム実行部8に実行すべきマイ
クロプログラムを渡し、プロセッサ20の動作を制御す
るマイクロプログラム取り出し手段2とを備えて構成さ
れている。更に、マイクロプログラム実行部8で実行す
るマイクロプログラムを一時格納するためのマイクロプ
ログラムバッファ7と、マイクロプログラムバッファ7
に読み込まれるマイクロプログラムの誤り検出を行うパ
リティチェック回路9と、起動時にマイクロプログラム
記憶手段5の初期化を行う初期化手段3と、マイクロプ
ログラムデータの経路を選択するセレクタ4及び6とが
含まれている。
【0013】主記憶1には、システムで使用されるマイ
クロプログラムの全体が格納される制御記憶領域があ
り、この制御記憶領域の特定のアドレス範囲(規定範
囲)に、使用頻度が大きい又は高速処理が要求されるマ
イクロプログラムが集中して割り当てられている。
【0014】マイクロプログラム取り出し手段2は、主
記憶1からシステムバス10を介してブロック転送され
るブロック単位のマイクロプログラムデータ11を、マ
イクロプログラム記憶手段5及びマイクロプログラムバ
ッファ7に供給するため、セレクタ4及びセレクタ6に
接続されている。マイクロプログラム取り出し手段2
は、マイクロプログラム実行部8又はシステムバス10
を介してシステムから次に実行すべきマイクロプログラ
ムアドレスを受け取ると、そのアドレスがあらかじめ設
定された規定範囲内にあるか否かを判定し、範囲内であ
ればアドレス指定制御信号12によって当該アドレスを
含むブロックを指定してマイクロプログラム記憶手段5
から読み出す。この時、読み出したデータにパリティエ
ラーがあれば、主記憶1から再読み出しを行いマイクロ
プログラムバッファ7に格納すると共にマイクロプログ
ラム記憶手段5への書き込みを行う。受け取ったアドレ
スが規定範囲外であれば、マイクロプログラム記憶手段
5を参照することなく主記憶1から読み出しマイクロプ
ログラムバッファ7に格納する。
【0015】マイクロプログラム記憶手段5は、主記憶
1の制御記憶領域の規定範囲に格納されているマイクロ
プログラムを複写して格納できる容量のRAMで構成さ
れ、パリティを含むマイクロプログラムデータを制御記
憶領域のアドレスと1対1に対応するアドレスに記憶す
るように構成されている。マイクロプログラム取り出し
手段2が出力するアドレス指定制御信号12によってア
クセスされ、マイクロプログラムデータの登録および読
み出しが行われる。読み出されたマイクロプログラムデ
ータ16は、セレクタ6を経てマイクロプログラムバッ
ファ7に入力される。
【0016】マイクロプログラムバッファ7は、マイク
ロプログラム記憶手段5からのマイクロプログラムデー
タ16又はマイクロプログラム取り出し手段2が主記憶
1から取り出したマイクロプログラムデータ11を格納
するバッファであり、少なくとも1転送ブロック長のデ
ータを格納できる必要があるが、複数ブロック長を格納
できることが望ましく、ここでは2転送ブロック長が格
納できるように構成されているものとする。
【0017】マイクロプログラム実行部8は、マイクロ
プログラムバッファ7からマイクロプログラムを構成す
るマイクロ命令18を一つずつ入力し実行すると共に、
データの最後に記録されている次のステップのマイクロ
命令またはマイクロプログラムのアドレスをマイクロプ
ログラム取り出し手段2に通知する。
【0018】パリティチェック回路9はマイクロプログ
ラムバッファ入力データ17を入力してパリティチェッ
クを行う。パリティエラーを検出すると、パリティエラ
ー信号19をマイクロプログラム取り出し手段2に送出
し、主記憶1からのマイクロプログラムの再取り出しを
要求する。
【0019】初期化手段3は、システム起動時にマイク
ロプログラム実行部8が出力する初期化指示信号15に
より起動され、パリティがエラーとなるような任意の初
期化データ14を生成し、セレクタ4を介して書き込ん
でマイクロプログラム記憶手段5の内容をすべて無効デ
ータ化することにより初期化する。
【0020】次に全体の動作について順を追って説明す
る。
【0021】プロセッサ20の初期状態はマイクロプロ
グラム記憶手段5が切り離された状態にあり、マイクロ
プログラム取り出し手段2に起動がかかる。起動がかか
るとシステムバス10を通じて主記憶1から起動用のマ
イクロプログラムが取り出され、転送データ選択信号1
3によりセレクタ6で選択されたマイクロプログラムデ
ータ11がマイクロプログラムバッファ7に格納され
る。取り出された起動用のマイクロプログラムには、マ
イクロプログラム記憶手段5の初期化が指示されてお
り、マイクロプログラム実行部8は初期化指示信号15
を出力する。初期化指示信号15により初期化手段3は
パリティエラー状態となる疑似データを生成して出力
し、これがセレクタ4で選択されマイクロプログラム記
憶手段5に格納される。全エントリの初期化が完了した
ところで、マイクロプログラム記憶手段5が組み込ま
れ、通常の動作状態すなわちセレクタ4がマイクロプロ
グラム取り出し手段2側に、セレクタ6がマイクロプロ
グラム記憶手段5側に接続された状態となる。
【0022】動作状態におけるマイクロプログラム取り
出し手段2は、マイクロプログラム取り出しに際して、
まずアドレス範囲をチェックする。取り出すべきマイク
ロプログラムアドレスがマイクロプログラム記憶手段5
に対する登録対象である規定範囲外であれば主記憶1か
ら取り出しを行う。主記憶1からのマイクロプログラム
の取り出しはブロック転送で行われるが、マイクロプロ
グラムバッファ7は1転送ブロック長より大きいバッフ
ァ能力を有しており、転送されてきたマイクロプログラ
ムはいったんすべてマイクロプログラムバッファ7に格
納される。この際パリティチェック回路9によるパリテ
ィチェックが行われ、異常が無ければマイクロプログラ
ム実行部8により実行される。
【0023】マイクロプログラムはマイクロ命令の集ま
りであり、一般に実行する順番に配列されているため、
マイクロプログラムバッファ7に格納されたマイクロプ
ログラムからマイクロ命令が順番に取り出され実行され
る。マイクロプログラムがマイクロプログラムバッファ
7に格納されたブロック内で完結せず次のブロックに継
続している場合、マイクロプログラムバッファ7から最
後のマイクロ命令を取り込むと、マイクロプログラム実
行部8は次の命令のアドレスをマイクロプログラム取り
出し手段2に通知する。マイクロプログラムバッファ7
の容量が1転送ブロック長の場合には、ここでマイクロ
プログラム取り出し手段2が次のブロックを主記憶1か
ら取り出してマイクロプログラムバッファ7に格納する
ことになる。このため、次のブロックのマイクロプログ
ラムが到着するまで、マイクロプログラム実行部8が実
行待ちとなることがある。本実施例は、マイクロプログ
ラムバッファ7の容量を2転送ブロック長とすることに
より、このような実行待ちが発生しないように構成され
ている。すなわち、主記憶1から次のブロックをあらか
じめ予測転送しておくことができ、ブロック間にまたが
るマイクロプログラムの転送待ちを解消することができ
る。なお、実行すべきマイクロプログラムが先のブロッ
クの中途で完了して次のブロックに継続しなかった場合
には、予測転送された後のブロックは使用されることな
く廃棄されることになる。
【0024】一方、マイクロプログラムが転送されたブ
ロックの先頭からでなく、途中から実行開始される場合
には、マイクロプログラム取り出し手段2が取り出し開
始位置をマイクロプログラム実行部8に通知し、マイク
ロプログラムバッファ7の先頭からでなく途中から実行
開始させるようにすればよい。又、マイクロプログラム
取り出し手段2が主記憶1からのブロック転送の際、ブ
ロック内のマイクロ命令の転送順序を変更し、実行開始
位置を先頭にして後半を先に前半を後から転送させてマ
イクロプログラムバッファ7に格納し、マイクロプログ
ラム実行部8は先頭から実行開始するようにしてもよ
い。この場合、マイクロプログラム記憶手段5に対して
登録を行う際には、元のブロック内の配列に戻して書き
込む必要がある。
【0025】取り出すべきマイクロプログラムアドレス
が規定範囲内の場合には、アドレス指定制御信号12を
通じてマイクロプログラム記憶手段5が参照され、該当
するブロックのマイクロプログラムデータ16がセレク
タ6によりマイクロプログラムバッファ入力データ17
として選択され、マイクロプログラムバッファ7に格納
される。この際、パリティチェック回路9によりパリテ
ィチェックが行われるが、起動後の最初の使用であり当
該マイクロプログラムがマイクロプログラム記憶手段5
に登録されていないときは、初期化データが読み出され
るためパリティエラーが検出されパリティエラー信号1
9が出力され、マイクロプログラム取り出し手段2によ
り主記憶1から当該マイクロプログラムが取り出され
る。主記憶1から取り出されたマイクロプログラムデー
タ11は、マイクロプログラムバッファ7に格納される
と共に、マイクロプログラム記憶手段5の所定の位置に
正しいパリティと共に書き込まれる。
【0026】この後、同じアドレスが再び参照された場
合には、登録されたマイクロプログラムが読み出され、
パリティエラーが検出されないため主記憶1からのマイ
クロプログラムの取り出しは行われない。パリティチェ
ック回路9でパリティエラーが検出されなければ、マイ
クロプログラム記憶手段5に有効なマイクロプログラム
が登録されていることであり、マイクロプログラムバッ
ファ7に送られたマイクロプログラムは、マイクロプロ
グラム実行部8によりマイクロ命令単位で実行される。
【0027】パリティチェック回路9においてパリティ
エラーが検出される場合は、上述したマイクロプログラ
ム記憶手段5にマイクロプログラムが登録されていない
場合のほか、マイクロプログラム記憶手段5に障害が発
生した場合や主記憶1から取り出したマイクロプログラ
ムデータ11に障害が発生した場合が考えられる。いず
れの場合もパリティエラー信号19がパリティチェック
回路9から出力されるため、マイクロプログラム取り出
し手段2により主記憶1からブロック単位での再取り出
しが実行される。
【0028】以上詳細に説明したように、本実施例にお
いては、プロセッサ専用に設けたマイクロプログラム記
憶手段には、従来のキャッシュと異なり主記憶上の制御
記憶領域の規定範囲のデータを1対1の対応を保って記
憶するため、ディレクトリ部が不要となるほか、パリテ
ィエラーにより有効なデータが記憶されているかを判断
するため有効性表示部も不要となっている。更に、マイ
クロプログラム実行部の入力に2転送ブロック長を格納
できるマイクロプログラムバッファを有するため、主記
憶から読み込む規定範囲外のマイクロプログラムの実行
に際しても実行待ちの発生する機会は非常に少なくなっ
ている。
【0029】上述した実施例は、マイクロプログラム記
憶手段に有効なマイクロプログラムが格納済みであるか
否かの判定をパリティエラーを検出して行い、登録の有
無を示す特別な情報(有効性表示ビット)を必要としな
い構成となっているが、従来のキャッシュ方式の場合と
同様に有効性表示ビットを設定して判定するように構成
することもできる。この場合には、マイクロプログラム
記憶手段を構成する専用RAMの一部をブロック単位で
登録の有無を示す有効性表示ビットを格納する有効性表
示ビット記憶手段とし、マイクロプログラム取り出し手
段は規定範囲内のマイクロプログラムアドレスの取り出
し要求を受けたときに有効性表示ビット記憶手段を参照
し、有効であればマイクロプログラム記憶手段から、有
効でなければ主記憶の制御記憶領域から取り出す構成と
なる。起動の際の初期化は、パリティエラー状態となる
ような特別な初期化ではなく、通常の方法でマイクロプ
ログラム記憶手段と共に有効性表示ビット記憶手段を初
期化すればよい。
【0030】又、上述の実施例では、マイクロプログラ
ムバッファは2転送ブロック長を格納できるものとした
が、ブロック関係属実行のマイクロプログラムの場合に
実行待ちとなる可能性は残るが、1転送ブロック長を記
憶できる容量があればよいことは前述した通りであり、
有効性表示ビット記憶手段を設けた場合でもパリティエ
ラーを使用する場合と同様である。
【0031】更に、上述の実施例では、マイクロプログ
ラム記憶手段には主記憶の制御記憶領域内の規定範囲の
マイクロプログラムが、初期化後の運用中に順次転送さ
れ複写される構成となっているが、起動用のマイクロプ
ログラム中に初期化時に運用開始に先立って規定範囲内
のマイクロプログラムを一括転送する命令を加えておく
構成も考えられる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマイクロ
プログラム取り出し制御方式は、従来のキャッシュと異
なり、主記憶の規定範囲のマイクロプログラムを1対1
の対応を保ってマイクロプログラム記憶手段に記憶する
ため、ディレクトリ部が不要となり、使用頻度の大きい
マイクロプログラムを規定範囲内に割り付けておけば、
使用頻度の小さいマイクロプログラムにより使用頻度の
大きいマイクロプログラムがリプレースされることもな
い。又、マイクロプログラム実行部の入力には少なくと
も1転送ブロック長を格納できるマイクロプログラムバ
ッファを有するため、主記憶から読み込まれる規定範囲
外のマイクロプログラムの実行も遅滞なく実行される。
従って、性能を低下させることなくプロセッサ専用のR
AM容量を削減することができる効果があり、特に1チ
ッププロセッサ化により信頼性の向上を図るために有効
である。
【0033】又、マイクロプログラム記憶手段をパリテ
ィエラー状態に初期化する初期化手段を設けることによ
り、障害の発生を検出するためのパリティビットを登録
の有無を示す情報に兼用することが可能であり、有効な
マイクロプログラムが登録されているか否かを示す有効
性表示ビットを省略してハードウェア量を更にを削減す
ることができる。更に、マイクロプログラムバッファの
容量を2転送ブロック長以上とすると、規定範囲外のマ
イクロプログラム実行時の転送待ちを更に削減できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 主記憶 2 マイクロプログラム取り出し手段 3 初期化手段 4,6 セレクタ 5 マイクロプログラム記憶手段 7 マイクロプログラムバッファ 8 マイクロプログラム実行部 9 パリティチェック回路 10 システムバス 11,16 マイクロプログラムデータ 12 アドレス指定制御信号 13 転送データ選択信号 14 初期化データ 15 初期化指示信号 17 マイクロプログラムバッファ入力データ 18 マイクロ命令 19 パリティエラー信号 20 プロセッサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主記憶と、マイクロプログラムによって
    動作が制御されるプロセッサとを有する情報処理装置の
    マイクロプログラム取り出し制御方式において、前記主
    記憶上に設けられマイクロプログラムの全体が実装され
    る制御記憶領域と、前記プロセッサ専用に設けられ前記
    制御記憶領域のあらかじめ定めた規定範囲のマイクロプ
    ログラムを決められた対応関係で複写格納するマイクロ
    プログラム記憶手段と、前記マイクロプログラム記憶手
    段に対応するマイクロプログラムが格納されているか否
    かをブロック単位で示す情報ビットを記憶する有効性表
    示ビット記憶手段と、マイクロプログラムをマイクロ命
    令単位で実行するマイクロプログラム実行部に引き渡す
    マイクロプログラムを少なくとも1ブロック単位分は格
    納できるマイクロプログラムバッファと、指示されたマ
    イクロプログラムのアドレスが前記規定範囲内であるか
    否かを判定し、範囲内の場合は前記有効性表示ビット記
    憶手段を参照して前記マイクロプログラム記憶手段から
    読み出すか又は前記制御記憶領域からブロック単位で読
    み出し前記マイクロプログラムバッファに転送すると共
    に前記マイクロプログラム記憶手段に格納するかを決定
    し、範囲外の場合は前記制御記憶領域から読み出し前記
    マイクロプログラムバッファに格納するマイクロプログ
    ラム取り出し手段とを備えたことを特徴とするマイクロ
    プログラム取り出し制御方式。
  2. 【請求項2】 前記有効性表示ビット記憶手段に代えて
    起動時に前記マイクロプログラム記憶手段にパリティエ
    ラー状態となる疑似データを書き込む初期化手段を備
    え、前記マイクロプログラム取り出し手段は指示された
    マイクロプログラムのアドレスが前記規定範囲内の場合
    は前記マイクロプログラム記憶手段から取り出し、パリ
    ティエラーを検出した場合のみ前記制御記憶領域からの
    読み出しを行うように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載のマイクロプログラム取り出し制御方式。
  3. 【請求項3】 前記マイクロプログラムバッファが、前
    記プロセッサと主記憶間の転送ブロック長の複数倍の容
    量を有することを特徴とする請求項1又は2記載のマイ
    クロプログラム取り出し制御方式。
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