JPH08179241A - 偏光光源装置 - Google Patents
偏光光源装置Info
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- JPH08179241A JPH08179241A JP32477694A JP32477694A JPH08179241A JP H08179241 A JPH08179241 A JP H08179241A JP 32477694 A JP32477694 A JP 32477694A JP 32477694 A JP32477694 A JP 32477694A JP H08179241 A JPH08179241 A JP H08179241A
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- Japan
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- light
- wave
- beam splitting
- polarized light
- light source
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自然光から直線偏光光を取り出す段階で偏光
板を使用せず全ての光を一定方向に偏光した光に変換す
ることができ、また偏光ビームスプリット手段の小型軽
量化を図る。 【構成】 光源手段30からの収束光31を偏光ビーム
スプリット手段40によって反射直線偏光光(S波)3
5と透過直線偏光光(P波)36に分光する。偏光ビー
ムスプリット手段40は、直交する2つの誘電体多層膜
46,47を有する。S波35は誘電体多層膜47に当
たって反射し、光源30に戻される。この時、直線偏光
手段32を透過することにより右回りに45°回転され
た直線偏光光38となり、リフレクタ2で反射反転し、
直線偏光回転手段32を再度透過するとさらに右回りに
偏光方向を45°回転されて、その位相がP波36と同
位相の直線偏光光(P波)39となり、偏光ビームスプ
リット手段40の誘電体多層膜46を透過することで、
先のP波36と同じ光軸上に合成される。
板を使用せず全ての光を一定方向に偏光した光に変換す
ることができ、また偏光ビームスプリット手段の小型軽
量化を図る。 【構成】 光源手段30からの収束光31を偏光ビーム
スプリット手段40によって反射直線偏光光(S波)3
5と透過直線偏光光(P波)36に分光する。偏光ビー
ムスプリット手段40は、直交する2つの誘電体多層膜
46,47を有する。S波35は誘電体多層膜47に当
たって反射し、光源30に戻される。この時、直線偏光
手段32を透過することにより右回りに45°回転され
た直線偏光光38となり、リフレクタ2で反射反転し、
直線偏光回転手段32を再度透過するとさらに右回りに
偏光方向を45°回転されて、その位相がP波36と同
位相の直線偏光光(P波)39となり、偏光ビームスプ
リット手段40の誘電体多層膜46を透過することで、
先のP波36と同じ光軸上に合成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤(R)、緑(G)、
青(B)別に設けた白黒液晶板の表示映像を加色混合し
て投射する液晶カラー投射型ディスプレイに適用して好
適な偏光光源装置に関するものである。
青(B)別に設けた白黒液晶板の表示映像を加色混合し
て投射する液晶カラー投射型ディスプレイに適用して好
適な偏光光源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョンの大画面化指向が進
む中で、液晶テレビ・パネルの画像をスクリーンに拡大
投写する液晶方式の投射型ディスプレイが、小型、軽
量、取り扱いの容易さのために注目されている。
む中で、液晶テレビ・パネルの画像をスクリーンに拡大
投写する液晶方式の投射型ディスプレイが、小型、軽
量、取り扱いの容易さのために注目されている。
【0003】図6は光の色分離および混合にダイクロイ
ックミラーを用いたミラー方式と呼ばれる液晶カラー投
射型ディスプレイの従来例を示す模式図である。同図に
おいて、1はキセノンランプ等の光源であり、この光源
1から放射された光は、反射面が放物面で光源光を光軸
と平行な平行光にする反射鏡2で反射され、液晶板7,
12,15の直前に配置した収束光学系3によって投射
光学系19に向けて収束される。この時、収束された平
行光線は、青色光のみを分離反射する青ダイクロイック
ミラー4に入射する。青ダイクロイックミラー4で分離
された青色光5はミラー6で収束光学系3の光軸と平行
に反射されて、透過型液晶パネル7に入射する。液晶パ
ネル7には投射すべき任意の映像の構成画素に応じて選
択的に電圧が供給されており、液晶パネル7を透過した
青色光5は映像信号を有する青色映像光5aとなる。
ックミラーを用いたミラー方式と呼ばれる液晶カラー投
射型ディスプレイの従来例を示す模式図である。同図に
おいて、1はキセノンランプ等の光源であり、この光源
1から放射された光は、反射面が放物面で光源光を光軸
と平行な平行光にする反射鏡2で反射され、液晶板7,
12,15の直前に配置した収束光学系3によって投射
光学系19に向けて収束される。この時、収束された平
行光線は、青色光のみを分離反射する青ダイクロイック
ミラー4に入射する。青ダイクロイックミラー4で分離
された青色光5はミラー6で収束光学系3の光軸と平行
に反射されて、透過型液晶パネル7に入射する。液晶パ
ネル7には投射すべき任意の映像の構成画素に応じて選
択的に電圧が供給されており、液晶パネル7を透過した
青色光5は映像信号を有する青色映像光5aとなる。
【0004】青ダイクロイックミラー4で青色成分5を
失いそのミラー4を透過した光は黄色になる。その黄色
光8は赤ダイクロイックミラー9に入射し、赤色光10
が分離され、残る緑色光11はそのミラー9を透過す
る。分離された赤色光10は前記液晶パネル7と同一構
成からなる透過型液晶パネル12に入射し赤色映像光1
0aとなる。青色映像光5aと赤色映像光10aは混合
用ダイクロイックミラー13で混合されてマゼンタ色映
像光14となる。
失いそのミラー4を透過した光は黄色になる。その黄色
光8は赤ダイクロイックミラー9に入射し、赤色光10
が分離され、残る緑色光11はそのミラー9を透過す
る。分離された赤色光10は前記液晶パネル7と同一構
成からなる透過型液晶パネル12に入射し赤色映像光1
0aとなる。青色映像光5aと赤色映像光10aは混合
用ダイクロイックミラー13で混合されてマゼンタ色映
像光14となる。
【0005】一方、緑色光11はやはり前記液晶パネル
7と同一構成の透過型液晶パネル15に入射し、緑色映
像光11aとなり、ミラー16で反射されて混合用ダイ
クロイックミラー17に入射する。緑色映像光11aと
マゼンタ色映像光14は混合用ダイクロイックミラー1
7で混合されて、RGB加色混合映像光18となり、投
射光学系19を介して大型スクリーン20に拡大投射さ
れて、カラー映像が再生される。
7と同一構成の透過型液晶パネル15に入射し、緑色映
像光11aとなり、ミラー16で反射されて混合用ダイ
クロイックミラー17に入射する。緑色映像光11aと
マゼンタ色映像光14は混合用ダイクロイックミラー1
7で混合されて、RGB加色混合映像光18となり、投
射光学系19を介して大型スクリーン20に拡大投射さ
れて、カラー映像が再生される。
【0006】図7は透過型液晶パネル7(液晶パネル1
2、15も同様)の実際の構成(図6では省略)を示す
図で、両側に設けられた2枚の偏光板21A、21Bを
備えている。その理由は、液晶パネル7に使用される液
晶(ツイステッド・ネマティック液晶)は、電圧の印加
状態によって光を透過したり、遮断したりするのではな
く、入射した光の偏光面を回転させるからである。すな
わち、偏光方向の定まっていない自然光を入射させる
と、電圧の印加状態に関係なく、自然光として出てくる
ため、液晶パネルに画像が形成されていても、認識する
ことはできない。そこで、まず液晶パネル7の前に偏光
板21Aを置き、自然光のうち一定方向の偏光の光だけ
を透過させて、直線偏光の光に変える。つまり、自然光
が偏光板21Aを透過すると、互いに直交する2つの直
線偏光の光に分解され、このうち、偏光方向に平行な成
分は透過し、直交する成分は吸収される。そして、偏光
方向に平行な直線偏光光を液晶パネル7に入射させる
と、画像に応じて部分的に偏光方向が回転し、液晶パネ
ル7から出る。ここで再度偏光板21Bを用いて一定方
向の偏光の光だけを透過させると、初めて濃淡画像が得
られる。なお、偏光方向に直交する成分は偏光板21A
に吸収されると、熱に変換される。
2、15も同様)の実際の構成(図6では省略)を示す
図で、両側に設けられた2枚の偏光板21A、21Bを
備えている。その理由は、液晶パネル7に使用される液
晶(ツイステッド・ネマティック液晶)は、電圧の印加
状態によって光を透過したり、遮断したりするのではな
く、入射した光の偏光面を回転させるからである。すな
わち、偏光方向の定まっていない自然光を入射させる
と、電圧の印加状態に関係なく、自然光として出てくる
ため、液晶パネルに画像が形成されていても、認識する
ことはできない。そこで、まず液晶パネル7の前に偏光
板21Aを置き、自然光のうち一定方向の偏光の光だけ
を透過させて、直線偏光の光に変える。つまり、自然光
が偏光板21Aを透過すると、互いに直交する2つの直
線偏光の光に分解され、このうち、偏光方向に平行な成
分は透過し、直交する成分は吸収される。そして、偏光
方向に平行な直線偏光光を液晶パネル7に入射させる
と、画像に応じて部分的に偏光方向が回転し、液晶パネ
ル7から出る。ここで再度偏光板21Bを用いて一定方
向の偏光の光だけを透過させると、初めて濃淡画像が得
られる。なお、偏光方向に直交する成分は偏光板21A
に吸収されると、熱に変換される。
【0007】以上のことから明らかなように、従来装置
においては自然光から偏光板21Aで偏光した直線偏光
光を取り出す段階で少なくとも半分の光が偏光板21A
に吸収されるため、光の有効利用という点で問題があ
る。また、吸収された光は熱に変換され、偏光板21A
の温度を上昇させるため、偏光板21Aを劣化させると
いう付随的な問題もある。したがって、自然光から偏光
板21Aで一定方向の偏光成分だけを取り出すのではな
く、光源からの全ての光を一定方向に偏光した光に変換
することができ、光量の増大化と、熱による偏光板劣化
の問題を解消し得る装置の開発が要望されていた。な
お、2枚目の偏光板21Bの劣化の問題は、液晶パネル
7の開口部分が全面積の40%程度(開口率の増大も液
晶カラー投射型ディスプレイの高輝度化の重要なファク
タである)であるため、1枚目の偏光板21Aほど問題
にならない。
においては自然光から偏光板21Aで偏光した直線偏光
光を取り出す段階で少なくとも半分の光が偏光板21A
に吸収されるため、光の有効利用という点で問題があ
る。また、吸収された光は熱に変換され、偏光板21A
の温度を上昇させるため、偏光板21Aを劣化させると
いう付随的な問題もある。したがって、自然光から偏光
板21Aで一定方向の偏光成分だけを取り出すのではな
く、光源からの全ての光を一定方向に偏光した光に変換
することができ、光量の増大化と、熱による偏光板劣化
の問題を解消し得る装置の開発が要望されていた。な
お、2枚目の偏光板21Bの劣化の問題は、液晶パネル
7の開口部分が全面積の40%程度(開口率の増大も液
晶カラー投射型ディスプレイの高輝度化の重要なファク
タである)であるため、1枚目の偏光板21Aほど問題
にならない。
【0008】このため、本発明者は先に出願した特願平
3−177810号にて自然光から直線偏光を取り出す
段階で偏光板を使用せず全ての光を一定方向に偏光した
光に変換することができ、光量を2倍に増大するに留ま
らず、熱による偏光板劣化の問題を解消し得るようにし
た偏光光源装置を提案した(以下先行発明という)。
3−177810号にて自然光から直線偏光を取り出す
段階で偏光板を使用せず全ての光を一定方向に偏光した
光に変換することができ、光量を2倍に増大するに留ま
らず、熱による偏光板劣化の問題を解消し得るようにし
た偏光光源装置を提案した(以下先行発明という)。
【0009】この先行発明は図8に示す如く、アークラ
ンプ1と回転放物体等のリフレクタ2を備えた光源手段
30と、この光源手段30からの略平行な収束光の光軸
上に配設され、その収束光を誘電体多層膜34によって
反射直線偏光光(S波)35と透過直線偏光光(P波)
36とに分光する偏光ビームスプリット手段33と、前
記透過直線偏光光36を180°反射して前記偏光ビー
ムスプリット手段33に逆入射させる反射手段37と、
この反射手段37によって180°反射され前記偏光ビ
ームスプリット手段33を再度透過した透過直線偏光光
(P波)の偏光方向を45°回転させる直線偏光回転手
段32とを備え、この直線偏光回転手段32は前記光源
手段30と前記偏光ビームスプリット手段33との間に
光軸に直交させて配設され、前記直線偏光回転手段32
によって偏光方向を45°回転された前記透過直線偏光
光(P波)38は前記リフレクタ2で180°反射され
て前記直線偏光回転手段32に逆入射し透過する際、偏
光方向をさらに同方向に45°回転されて前記反射直線
偏光光35と同位相の光39となって前記偏光ビームス
プリット手段33に入射し、自然光の光軸と直交する方
向に反射されることにより、前記反射直線偏光光(S
波)35に合成されている。
ンプ1と回転放物体等のリフレクタ2を備えた光源手段
30と、この光源手段30からの略平行な収束光の光軸
上に配設され、その収束光を誘電体多層膜34によって
反射直線偏光光(S波)35と透過直線偏光光(P波)
36とに分光する偏光ビームスプリット手段33と、前
記透過直線偏光光36を180°反射して前記偏光ビー
ムスプリット手段33に逆入射させる反射手段37と、
この反射手段37によって180°反射され前記偏光ビ
ームスプリット手段33を再度透過した透過直線偏光光
(P波)の偏光方向を45°回転させる直線偏光回転手
段32とを備え、この直線偏光回転手段32は前記光源
手段30と前記偏光ビームスプリット手段33との間に
光軸に直交させて配設され、前記直線偏光回転手段32
によって偏光方向を45°回転された前記透過直線偏光
光(P波)38は前記リフレクタ2で180°反射され
て前記直線偏光回転手段32に逆入射し透過する際、偏
光方向をさらに同方向に45°回転されて前記反射直線
偏光光35と同位相の光39となって前記偏光ビームス
プリット手段33に入射し、自然光の光軸と直交する方
向に反射されることにより、前記反射直線偏光光(S
波)35に合成されている。
【0010】この先行発明によれば、自然光からS波3
5,39を取り出す段階で、偏光板を使用せず、位相の
異なる全ての光を一定方向に偏光した光に変換すること
ができるので、光の損失がなく光量を増大させることが
でき、また、従来のごとく偏光板を用いた際に生じる光
吸収による温度上昇に伴って引き起こす偏光板の劣化の
問題も解消することができる。
5,39を取り出す段階で、偏光板を使用せず、位相の
異なる全ての光を一定方向に偏光した光に変換すること
ができるので、光の損失がなく光量を増大させることが
でき、また、従来のごとく偏光板を用いた際に生じる光
吸収による温度上昇に伴って引き起こす偏光板の劣化の
問題も解消することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行発明においては偏光ビームスプリット手段33には屈
折率の高い硝材(重フリント系、SF系等)を使用する
ため高価であるばかりでなく、液晶パネルの開口面積と
同等の直線偏光射出面を確保するために大型かつ重いも
のとなる。また、偏光ビームスプリット手段33を透過
した直線偏光光36を180°反射して偏光ビームスプ
リット手段33に逆入射させる反射手段37をも必要と
するので、構成が複雑となり、この種可般型の液晶カラ
ー投射型ディスプレイの小型化を阻害すると共に、高価
になるという問題があった。
行発明においては偏光ビームスプリット手段33には屈
折率の高い硝材(重フリント系、SF系等)を使用する
ため高価であるばかりでなく、液晶パネルの開口面積と
同等の直線偏光射出面を確保するために大型かつ重いも
のとなる。また、偏光ビームスプリット手段33を透過
した直線偏光光36を180°反射して偏光ビームスプ
リット手段33に逆入射させる反射手段37をも必要と
するので、構成が複雑となり、この種可般型の液晶カラ
ー投射型ディスプレイの小型化を阻害すると共に、高価
になるという問題があった。
【0012】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、自然光から直線偏光光を取り出す段階で偏光板を
使用せず全ての光を一定方向に偏光した光に変換するこ
とができ、また偏光ビームスプリット手段の小型軽量化
を図り、より経済的な偏光光源装置を提供することにあ
る。
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、自然光から直線偏光光を取り出す段階で偏光板を
使用せず全ての光を一定方向に偏光した光に変換するこ
とができ、また偏光ビームスプリット手段の小型軽量化
を図り、より経済的な偏光光源装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、回転放物体等のリフレク
タを備えた光源手段と、この光源手段からの略平行な収
束光の光軸上に配設され、その収束光を透過直線偏光光
(P波)と反射直線偏光光(S波)に分光しS波を更に
内部で直角に反射させて光源に逆入射させる偏光ビーム
スプリット手段と、この偏光ビームスプリット手段で反
射した反射直線直線偏光光(S波)の偏光方向を45°
回転させる直線偏光回転手段とを備え、この直線偏光回
転手段は前記光源手段と前記偏光ビームスプリット手段
との間に光軸に直交させて配設され、前記直線偏光回転
手段によって偏光方向を45°回転された前記反射直線
偏光光(S波)は前記リフレクタで180°反射されて
前記直線偏光回転手段に逆入射し透過する際、偏光方向
をさらに同方向に45°回転されて前記偏光ビームスプ
リット手段に入射し、自然光の光軸と平行に透過される
ことにより、前記透過直線偏光光(P波)に合成される
ことを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記偏光ビームスプリット手段
は、互いに直交する2つの誘電体多層膜を有し光軸と直
交する方向に長く形成された少なくとも1つのプリズム
体で構成されていることを特徴とする。請求項3に記載
の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前
記プリズム体は、第1の直角プリズムと、この第1の直
角プリズムの2つの斜面に誘電体多層膜を介して底面を
それぞれ接合された第2,第3の直角プリズムとで構成
されていることを特徴とする。請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記偏光ビームス
プリット手段は、光軸と直交する方向に接合された複数
個でかつ偶数個のプリズム体からなり、各プリズム体
は、底面同士が誘電体多層膜を介して接合された2つの
直角プリズムからなり、隣接するプリズム体に対して誘
電体多層膜同士が互いに直交するよう接合されているこ
とを特徴とする。
め、請求項1に記載の発明は、回転放物体等のリフレク
タを備えた光源手段と、この光源手段からの略平行な収
束光の光軸上に配設され、その収束光を透過直線偏光光
(P波)と反射直線偏光光(S波)に分光しS波を更に
内部で直角に反射させて光源に逆入射させる偏光ビーム
スプリット手段と、この偏光ビームスプリット手段で反
射した反射直線直線偏光光(S波)の偏光方向を45°
回転させる直線偏光回転手段とを備え、この直線偏光回
転手段は前記光源手段と前記偏光ビームスプリット手段
との間に光軸に直交させて配設され、前記直線偏光回転
手段によって偏光方向を45°回転された前記反射直線
偏光光(S波)は前記リフレクタで180°反射されて
前記直線偏光回転手段に逆入射し透過する際、偏光方向
をさらに同方向に45°回転されて前記偏光ビームスプ
リット手段に入射し、自然光の光軸と平行に透過される
ことにより、前記透過直線偏光光(P波)に合成される
ことを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記偏光ビームスプリット手段
は、互いに直交する2つの誘電体多層膜を有し光軸と直
交する方向に長く形成された少なくとも1つのプリズム
体で構成されていることを特徴とする。請求項3に記載
の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前
記プリズム体は、第1の直角プリズムと、この第1の直
角プリズムの2つの斜面に誘電体多層膜を介して底面を
それぞれ接合された第2,第3の直角プリズムとで構成
されていることを特徴とする。請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、前記偏光ビームス
プリット手段は、光軸と直交する方向に接合された複数
個でかつ偶数個のプリズム体からなり、各プリズム体
は、底面同士が誘電体多層膜を介して接合された2つの
直角プリズムからなり、隣接するプリズム体に対して誘
電体多層膜同士が互いに直交するよう接合されているこ
とを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明において、光源手段から略平行に収束さ
れて出射した自然光は、自然光には影響を及ぼさず直線
偏光光に対してのみ右回りに45°回転させる直線偏光
回転手段をそのまま透過して偏光ビームスプリット手段
に入射する。偏光ビームスプリット手段は、入射した自
然光を反射直線偏光光(S波)と、透過直線偏光光(P
波)に分離する。S波は自然光の光軸に対して直角方向
に反射し、P波はそのまま透過させる。S波は偏光ビー
ムスプリット手段内で更に直角方向に反射してさらに直
線偏光回転手段に入射する。直線偏光回転手段に入射し
たS波は45°右回りに回転されて透過し、光源手段の
リフレクタによって180°反射されることにより、再
び直線偏光回転手段に入射する。直線偏光回転手段に入
射したS波は更に右回りに45°回転されることで、そ
の位相がP波と同位相となって偏光ビームスプリット手
段に再入射し、P波の光軸に対して平行に透過されるこ
とにより先に分光されたP波と同じ光軸上に合成され
る。偏光ビームスプリット手段は、それぞれ直線偏光射
出面を形成する少なくとも2つの誘電体多層膜を有し光
軸と直交する方向に長く形成されたプリズム体からな
り、プリズム体の長さおよび誘電体多層膜の総面積を図
8に示した従来の偏光ビームスプリット手段33の長さ
および誘電体多層膜34の面積と等しく設定すると、誘
電体多層膜の数が2つの場合、偏光ビームスプリット手
段の厚み(奥行)、体積および重量はそれぞれ従来の偏
光ビームスプリット手段の厚み(奥行)、体積および重
量の1/2となる。また、4つの場合は厚み、体積およ
び重量がそれぞれ1/4となる。
れて出射した自然光は、自然光には影響を及ぼさず直線
偏光光に対してのみ右回りに45°回転させる直線偏光
回転手段をそのまま透過して偏光ビームスプリット手段
に入射する。偏光ビームスプリット手段は、入射した自
然光を反射直線偏光光(S波)と、透過直線偏光光(P
波)に分離する。S波は自然光の光軸に対して直角方向
に反射し、P波はそのまま透過させる。S波は偏光ビー
ムスプリット手段内で更に直角方向に反射してさらに直
線偏光回転手段に入射する。直線偏光回転手段に入射し
たS波は45°右回りに回転されて透過し、光源手段の
リフレクタによって180°反射されることにより、再
び直線偏光回転手段に入射する。直線偏光回転手段に入
射したS波は更に右回りに45°回転されることで、そ
の位相がP波と同位相となって偏光ビームスプリット手
段に再入射し、P波の光軸に対して平行に透過されるこ
とにより先に分光されたP波と同じ光軸上に合成され
る。偏光ビームスプリット手段は、それぞれ直線偏光射
出面を形成する少なくとも2つの誘電体多層膜を有し光
軸と直交する方向に長く形成されたプリズム体からな
り、プリズム体の長さおよび誘電体多層膜の総面積を図
8に示した従来の偏光ビームスプリット手段33の長さ
および誘電体多層膜34の面積と等しく設定すると、誘
電体多層膜の数が2つの場合、偏光ビームスプリット手
段の厚み(奥行)、体積および重量はそれぞれ従来の偏
光ビームスプリット手段の厚み(奥行)、体積および重
量の1/2となる。また、4つの場合は厚み、体積およ
び重量がそれぞれ1/4となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明に係る偏光光源装置の一
実施例を示す模式図である。図2は図1における偏光光
の透過状態を説明するための概念図である。なお、図中
図6〜8図と同一構成部材のものに対しては同一符号を
もって示す。これらの図において、本発明は、光源手段
30、直線偏光回転手段32、偏光ビームスプリット手
段40によって偏光光源装置を構成したものであり、図
8に示した先行発明とは、反射手段37を備えていない
点および偏光ビームスプリット手段40の光学的構成が
異なる点で相違している。
詳細に説明する。図1は本発明に係る偏光光源装置の一
実施例を示す模式図である。図2は図1における偏光光
の透過状態を説明するための概念図である。なお、図中
図6〜8図と同一構成部材のものに対しては同一符号を
もって示す。これらの図において、本発明は、光源手段
30、直線偏光回転手段32、偏光ビームスプリット手
段40によって偏光光源装置を構成したものであり、図
8に示した先行発明とは、反射手段37を備えていない
点および偏光ビームスプリット手段40の光学的構成が
異なる点で相違している。
【0016】前記偏光ビームスプリット手段40は、横
断面形状が長さL方向に長い1つの直方体からなるプリ
ズム体42で構成されている。また、プリズム体42
は、3つのプリズム、すなわち第1の直角プリズム43
と、この第1の直角プリズム43の2つの斜面に誘電体
多層膜46,47を介して底面をそれぞれ接合された第
2,第3の直角プリズム44,45で構成されている。
このため、偏光ビームスプリット手段40は、2つの誘
電体多層膜46,47を有し、長さLおよび高さが、図
8に示した従来の偏光ビームスプリット手段33の長さ
L0 および高さとそれぞれ等しく、厚みWが従来の偏光
ビームスプリット手段33の厚みW0 の1/2に設定さ
れている。したがって、偏光ビームスプリット手段40
の体積および重量は従来の偏光ビームスプリット手段3
3の体積および重量の1/2とされる。2つの誘電体多
層膜46,47は互いに直交し、且つ光軸41に対して
それぞれ45°傾斜している。また、2つの誘電体多層
膜46,47の面積は等しく、その総面積が図8に示し
た偏光ビームスプリット手段33の誘電体多層膜34の
面積と等しい。そして、このような偏光ビームスプリッ
ト手段40は第1のプリズム43の底面を光軸41と直
交するよう光源手段30に向けて配設される。
断面形状が長さL方向に長い1つの直方体からなるプリ
ズム体42で構成されている。また、プリズム体42
は、3つのプリズム、すなわち第1の直角プリズム43
と、この第1の直角プリズム43の2つの斜面に誘電体
多層膜46,47を介して底面をそれぞれ接合された第
2,第3の直角プリズム44,45で構成されている。
このため、偏光ビームスプリット手段40は、2つの誘
電体多層膜46,47を有し、長さLおよび高さが、図
8に示した従来の偏光ビームスプリット手段33の長さ
L0 および高さとそれぞれ等しく、厚みWが従来の偏光
ビームスプリット手段33の厚みW0 の1/2に設定さ
れている。したがって、偏光ビームスプリット手段40
の体積および重量は従来の偏光ビームスプリット手段3
3の体積および重量の1/2とされる。2つの誘電体多
層膜46,47は互いに直交し、且つ光軸41に対して
それぞれ45°傾斜している。また、2つの誘電体多層
膜46,47の面積は等しく、その総面積が図8に示し
た偏光ビームスプリット手段33の誘電体多層膜34の
面積と等しい。そして、このような偏光ビームスプリッ
ト手段40は第1のプリズム43の底面を光軸41と直
交するよう光源手段30に向けて配設される。
【0017】前記光源手段30は、従来と同等のアーク
ランプ1および反射面が放物面からなるリフレクタ2を
備えている。アークランプ1から出射した自然光31
は、リフレクタ2で光軸41と略平行に収束された後、
直線偏光回転手段32に入射する。この直線偏光回転手
段32は、自然光には影響を及ぼさずに直線偏光光に対
してのみ右回りに回転させるもので、媒質の複屈折によ
り透過する光の位相を変化させ偏光方向を45°回転す
る水晶板等の光学結晶や延伸して複屈折を生じさせたポ
リビニルアルコール・フィルムからなる1/4波長板が
使用される。したがって、直線偏光回転手段32に入射
する前記自然光31はそのまま透過する。そして、直線
偏光回転手段32を透過した自然光31は、偏光ビーム
スプリット手段40に入射し、その一方の誘電体多層膜
46によって図1点線で示す反射直線偏光光(S波)3
5と、実線で示す透過直線偏光光(P波)36(図2に
おいてはハッチングを施した波形で示す)に分離され
て、S波35は自然光31の光軸に対して直角方向に反
射する一方、P波36はそのまま透過する。なお、S波
35は、図1において紙面に対して垂直方向に振動する
成分を持つ直線偏光光、P波36は紙面に対して平行
で、かつ進行方向に対して直交する方向に振動する成分
を持つ直線偏光光である。
ランプ1および反射面が放物面からなるリフレクタ2を
備えている。アークランプ1から出射した自然光31
は、リフレクタ2で光軸41と略平行に収束された後、
直線偏光回転手段32に入射する。この直線偏光回転手
段32は、自然光には影響を及ぼさずに直線偏光光に対
してのみ右回りに回転させるもので、媒質の複屈折によ
り透過する光の位相を変化させ偏光方向を45°回転す
る水晶板等の光学結晶や延伸して複屈折を生じさせたポ
リビニルアルコール・フィルムからなる1/4波長板が
使用される。したがって、直線偏光回転手段32に入射
する前記自然光31はそのまま透過する。そして、直線
偏光回転手段32を透過した自然光31は、偏光ビーム
スプリット手段40に入射し、その一方の誘電体多層膜
46によって図1点線で示す反射直線偏光光(S波)3
5と、実線で示す透過直線偏光光(P波)36(図2に
おいてはハッチングを施した波形で示す)に分離され
て、S波35は自然光31の光軸に対して直角方向に反
射する一方、P波36はそのまま透過する。なお、S波
35は、図1において紙面に対して垂直方向に振動する
成分を持つ直線偏光光、P波36は紙面に対して平行
で、かつ進行方向に対して直交する方向に振動する成分
を持つ直線偏光光である。
【0018】偏光ビームスプリット手段40の一方の誘
電体多層膜46で反射されたS波35は、これと直交す
る他方の誘電体多層膜47で反射されることにより、元
来た光路を通って直線偏光回転手段32に入射する。こ
のS波35は、偏光ビームスプリット手段40内での再
反射(他方の誘電体多層膜47)によってもその位相が
変わることはないが、直線偏光回転手段32に入射する
と、上述の直線偏光回転手段32の特性によりその位相
が45°右回りに回転されたS波38となって直線偏光
回転手段32を透過し、そのままの位相でリフレクタ2
によって180°反射されて逆行し、直線偏光回転手段
32に再入射する。
電体多層膜46で反射されたS波35は、これと直交す
る他方の誘電体多層膜47で反射されることにより、元
来た光路を通って直線偏光回転手段32に入射する。こ
のS波35は、偏光ビームスプリット手段40内での再
反射(他方の誘電体多層膜47)によってもその位相が
変わることはないが、直線偏光回転手段32に入射する
と、上述の直線偏光回転手段32の特性によりその位相
が45°右回りに回転されたS波38となって直線偏光
回転手段32を透過し、そのままの位相でリフレクタ2
によって180°反射されて逆行し、直線偏光回転手段
32に再入射する。
【0019】直線偏光回転手段32に再入射した45°
回転直線偏光光たるS波38は、更に右回りに45°回
転されて、その位相がP波36と同位相、すなわちS波
35に対して90°の位相回転がなされた直線偏光光3
9となって、偏光ビームスプリット手段40に入射し、
自然光31の光軸に対して直角方向に平行に透過されて
先の分光されたP波36と同じ光軸上に合成される。こ
の場合、上記説明では一方の誘電体多層膜46によって
分離されるS波35とP波36のみを示し、他方の誘電
体多層膜47が反射膜として機能する場合について説明
したが、他方の誘電体多層膜47に入射する自然光31
も同様に反射直線偏光光(S波)と、透過直線偏光光
(P波)に分離されることは言うまでもない。その場
合、一方の誘電体多層膜46は反射膜として機能する。
この結果、光源手段30から出た全ての自然光31を、
損失なく透過直線偏光光(P波)として取り出すことが
でき、液晶パネルに入射する偏光光の光量を2倍に増大
させることができる。
回転直線偏光光たるS波38は、更に右回りに45°回
転されて、その位相がP波36と同位相、すなわちS波
35に対して90°の位相回転がなされた直線偏光光3
9となって、偏光ビームスプリット手段40に入射し、
自然光31の光軸に対して直角方向に平行に透過されて
先の分光されたP波36と同じ光軸上に合成される。こ
の場合、上記説明では一方の誘電体多層膜46によって
分離されるS波35とP波36のみを示し、他方の誘電
体多層膜47が反射膜として機能する場合について説明
したが、他方の誘電体多層膜47に入射する自然光31
も同様に反射直線偏光光(S波)と、透過直線偏光光
(P波)に分離されることは言うまでもない。その場
合、一方の誘電体多層膜46は反射膜として機能する。
この結果、光源手段30から出た全ての自然光31を、
損失なく透過直線偏光光(P波)として取り出すことが
でき、液晶パネルに入射する偏光光の光量を2倍に増大
させることができる。
【0020】また、本発明においては偏光ビームスプリ
ット手段40の厚み、体積および重量を先行発明の偏光
ビームスプリット手段33に比べて1/2にすることが
できるため、偏光ビームスプリット手段40を小型軽量
化することができ、しかもコストについては略1/5に
低減することができる。さらに、図8に示した反射手段
37を必要としないので、部品点数を削減でき、一層コ
スト低減を図ることができる。
ット手段40の厚み、体積および重量を先行発明の偏光
ビームスプリット手段33に比べて1/2にすることが
できるため、偏光ビームスプリット手段40を小型軽量
化することができ、しかもコストについては略1/5に
低減することができる。さらに、図8に示した反射手段
37を必要としないので、部品点数を削減でき、一層コ
スト低減を図ることができる。
【0021】図3は偏光ビームスプリット手段の他の実
施例を示す平面図である。この実施例は上記実施例で示
したプリズム体42と相似形でこれより1/2の大きさ
を有する2つのプリズム体51をその側方、すなわち光
軸と直交する方向に接合することにより4つの誘電体多
層膜を有する偏光ビームスプリット手段50を構成した
ものである。各プリズム体51は、3つの直角プリズム
52〜54で構成され、2つの誘電体多層膜55,56
を有している。また、各プリズム51は大きさが等し
く、長さL1 および厚さW1 が、図1に示したプリズム
体42の長さLおよび厚さW の1/2にそれぞれ設定
されている。高さは等しい。また、偏光ビームスプリッ
ト手段50の誘電体多層膜の総面積は、図1に示した偏
光ビームスプリット手段40の誘電体多層膜の総面積と
等しい。
施例を示す平面図である。この実施例は上記実施例で示
したプリズム体42と相似形でこれより1/2の大きさ
を有する2つのプリズム体51をその側方、すなわち光
軸と直交する方向に接合することにより4つの誘電体多
層膜を有する偏光ビームスプリット手段50を構成した
ものである。各プリズム体51は、3つの直角プリズム
52〜54で構成され、2つの誘電体多層膜55,56
を有している。また、各プリズム51は大きさが等し
く、長さL1 および厚さW1 が、図1に示したプリズム
体42の長さLおよび厚さW の1/2にそれぞれ設定
されている。高さは等しい。また、偏光ビームスプリッ
ト手段50の誘電体多層膜の総面積は、図1に示した偏
光ビームスプリット手段40の誘電体多層膜の総面積と
等しい。
【0022】このような構成からなる偏光ビームスプリ
ット手段50においては、その厚み、体積および重量
を、図1に示した上記実施例の偏光ビームスプリット手
段40に比べてそれぞれ1/2、図8に示した先行発明
における偏光ビームスプリット手段33に対してはそれ
ぞれ1/4とすることができ、より一層小型軽量化する
ことができる。
ット手段50においては、その厚み、体積および重量
を、図1に示した上記実施例の偏光ビームスプリット手
段40に比べてそれぞれ1/2、図8に示した先行発明
における偏光ビームスプリット手段33に対してはそれ
ぞれ1/4とすることができ、より一層小型軽量化する
ことができる。
【0023】図4は偏光ビームスプリット手段の更に他
の実施例を示す平面図である。この実施例は請求項4に
記載の偏光ビームスプリット手段を示すもので、底面同
士を誘電体多層膜62を介して接合された第1,第2の
直角プリズム63,64とからなる2つのプリズム体6
5を、光軸と直交する方向に、かつ誘電体多層膜62同
士が互いに直交するよう接合して偏光ビームスプリット
手段60を構成したものである。各プリズム体65は、
大きさが等しく、長さL2 、厚さW2 および高さが、図
1に示したプリズム体42の長さL、厚さW および高
さとそれぞれ等しく設定されている。2つのプリズム体
65と65の接合面67は透明な接着剤によって接合さ
れている。
の実施例を示す平面図である。この実施例は請求項4に
記載の偏光ビームスプリット手段を示すもので、底面同
士を誘電体多層膜62を介して接合された第1,第2の
直角プリズム63,64とからなる2つのプリズム体6
5を、光軸と直交する方向に、かつ誘電体多層膜62同
士が互いに直交するよう接合して偏光ビームスプリット
手段60を構成したものである。各プリズム体65は、
大きさが等しく、長さL2 、厚さW2 および高さが、図
1に示したプリズム体42の長さL、厚さW および高
さとそれぞれ等しく設定されている。2つのプリズム体
65と65の接合面67は透明な接着剤によって接合さ
れている。
【0024】このような構成からなる偏光ビームスプリ
ット手段60においても、その厚み、体積および重量
が、図1に示した偏光ビームスプリット手段40と等し
いため、図8に示した先行発明における偏光ビームスプ
リット手段33に比べて厚み、体積および重量を1/2
にすることができる。
ット手段60においても、その厚み、体積および重量
が、図1に示した偏光ビームスプリット手段40と等し
いため、図8に示した先行発明における偏光ビームスプ
リット手段33に比べて厚み、体積および重量を1/2
にすることができる。
【0025】図5は更に偏光ビームスプリット手段の他
の実施例を示す図である。この実施例は図4に示したプ
リズム体65と相似形でこれより1/4の大きさを有す
る4つのプリズム体71を光軸と直交する方向に接合す
ることにより4つの誘電体多層膜72を有する偏光ビー
ムスプリット手段70を構成したものである。プリズム
体71は、隣合うもの同士の誘電体多層膜72が互いに
直交するように接合されている。また、プリズム71
は、その長さL3 、厚さW3 および高さが、図4に示し
たプリズム体65の長さL2 、厚さW2 および高さの1
/2にそれぞれ設定されている。
の実施例を示す図である。この実施例は図4に示したプ
リズム体65と相似形でこれより1/4の大きさを有す
る4つのプリズム体71を光軸と直交する方向に接合す
ることにより4つの誘電体多層膜72を有する偏光ビー
ムスプリット手段70を構成したものである。プリズム
体71は、隣合うもの同士の誘電体多層膜72が互いに
直交するように接合されている。また、プリズム71
は、その長さL3 、厚さW3 および高さが、図4に示し
たプリズム体65の長さL2 、厚さW2 および高さの1
/2にそれぞれ設定されている。
【0026】このような構成からなる偏光ビームスプリ
ット手段70においても、その厚み、体積および重量
を、図4に示した上記実施例の偏光ビームスプリット手
段60に比べてそれぞれ1/2、図8に示した先行発明
における偏光ビームスプリット手段33に対してはそれ
ぞれ1/4とすることができる。
ット手段70においても、その厚み、体積および重量
を、図4に示した上記実施例の偏光ビームスプリット手
段60に比べてそれぞれ1/2、図8に示した先行発明
における偏光ビームスプリット手段33に対してはそれ
ぞれ1/4とすることができる。
【0027】なお、上記実施例においては、いずれも先
行発明における偏光ビームスプリット手段33との比較
を容易にするため、偏光ビームスプリット手段40,5
0,60,70の長さを偏光ビームスプリット手段33
の長さと等しく設定した場合について説明したが、本発
明はこれに何等特定されるものではなく、光源に応じて
適宜変更し得ることは勿論である。また、プリズム体4
2,51,65,71の数も任意に増減し得る。但し、
図4および図5に示した実施例においては、プリズム体
65,71がそれぞれ1つの誘電体多層膜62,72し
か有していないため、偶数個用いることが必要がある。
行発明における偏光ビームスプリット手段33との比較
を容易にするため、偏光ビームスプリット手段40,5
0,60,70の長さを偏光ビームスプリット手段33
の長さと等しく設定した場合について説明したが、本発
明はこれに何等特定されるものではなく、光源に応じて
適宜変更し得ることは勿論である。また、プリズム体4
2,51,65,71の数も任意に増減し得る。但し、
図4および図5に示した実施例においては、プリズム体
65,71がそれぞれ1つの誘電体多層膜62,72し
か有していないため、偶数個用いることが必要がある。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る偏光光
源装置によれば、回転放物体等のリフレクタを備えた光
源手段と、この光源手段からの略平行な収束光の光軸上
に配設され、その収束光を透過直線偏光光(P波)と反
射直線偏光光(S波)に分光しS波を更に内部で直角に
反射させて光源に逆入射させる偏光ビームスプリット手
段と、この偏光ビームスプリット手段で反射した反射直
線直線偏光光(S波)の偏光方向を45°回転させる直
線偏光回転手段とを備え、この直線偏光回転手段は前記
光源手段と前記偏光ビームスプリット手段との間に光軸
に直交させて配設され、前記直線偏光回転手段によって
偏光方向を45°回転された前記反射直線偏光光(S
波)は前記リフレクタで180°反射されて前記直線偏
光回転手段に逆入射し透過する際、偏光方向をさらに同
方向に45°回転されて前記偏光ビームスプリット手段
に入射し、自然光の光軸と平行に透過されることによ
り、前記透過直線偏光光(P波)に合成されるようにし
たので、自然光から直線偏光光を取り出す際、位相の異
なる全ての光を一定方向に偏光した光に変換することが
できる。したがって、光の損失がなく光量を増大させる
ことができる。
源装置によれば、回転放物体等のリフレクタを備えた光
源手段と、この光源手段からの略平行な収束光の光軸上
に配設され、その収束光を透過直線偏光光(P波)と反
射直線偏光光(S波)に分光しS波を更に内部で直角に
反射させて光源に逆入射させる偏光ビームスプリット手
段と、この偏光ビームスプリット手段で反射した反射直
線直線偏光光(S波)の偏光方向を45°回転させる直
線偏光回転手段とを備え、この直線偏光回転手段は前記
光源手段と前記偏光ビームスプリット手段との間に光軸
に直交させて配設され、前記直線偏光回転手段によって
偏光方向を45°回転された前記反射直線偏光光(S
波)は前記リフレクタで180°反射されて前記直線偏
光回転手段に逆入射し透過する際、偏光方向をさらに同
方向に45°回転されて前記偏光ビームスプリット手段
に入射し、自然光の光軸と平行に透過されることによ
り、前記透過直線偏光光(P波)に合成されるようにし
たので、自然光から直線偏光光を取り出す際、位相の異
なる全ての光を一定方向に偏光した光に変換することが
できる。したがって、光の損失がなく光量を増大させる
ことができる。
【0029】また、本発明においては偏光ビームスプリ
ット手段を小型軽量化することができ、経済的であると
共に、偏光ビームスプリット手段は複数の誘電体多層膜
を有し、分光手段に加えて反射手段としての機能をも備
えているので、反射手段を別個に設ける必要がなく、部
品点数を削減でき、一層コスト低減を図ることができ
る。
ット手段を小型軽量化することができ、経済的であると
共に、偏光ビームスプリット手段は複数の誘電体多層膜
を有し、分光手段に加えて反射手段としての機能をも備
えているので、反射手段を別個に設ける必要がなく、部
品点数を削減でき、一層コスト低減を図ることができ
る。
【図1】 本発明に係る偏光光源装置の一実施例を示す
模式図である。
模式図である。
【図2】 図1における偏光光の透過状態を説明するた
めの概念図である。
めの概念図である。
【図3】 偏光ビームスプリット手段の他の実施例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】 偏光ビームスプリット手段のさらに他の実施
例を示す平面図である。
例を示す平面図である。
【図5】 偏光ビームスプリット手段のさらに他の実施
例を示す平面図である。
例を示す平面図である。
【図6】 液晶カラー投射装置の従来例を示す模式図で
ある。
ある。
【図7】 液晶パネルと偏光板の構成を示す図である。
【図8】 偏光光源装置の従来例を示す模式図である。
1…光源、4,11…分光用ダイクロイックミラー、
7,12,15…液晶パネル、13,17,31…合成
用ダイクロイックミラー、30…光源手段、32…直線
偏光回転手段、33…偏光ビームスプリット手段、34
…誘電体多層膜、35…S波、36…P波、37…反射
手段、39…P波、40…偏光ビームスプリット手段、
42…プリズム体、43,44,45…直角プリズム、
46,47…誘電体多層膜、50…偏光ビームスプリッ
ト手段、51…プリズム体、52,53,54…直角プ
リズム、55,56…誘電体多層膜、60…偏光ビーム
スプリット手段、62…誘電体多層膜、第1の直角プリ
ズム63,第2の直角プリズム、65…プリズム体、7
0…偏光ビームスプリット手段、71…プリズム体、7
2…誘電体多層膜。
7,12,15…液晶パネル、13,17,31…合成
用ダイクロイックミラー、30…光源手段、32…直線
偏光回転手段、33…偏光ビームスプリット手段、34
…誘電体多層膜、35…S波、36…P波、37…反射
手段、39…P波、40…偏光ビームスプリット手段、
42…プリズム体、43,44,45…直角プリズム、
46,47…誘電体多層膜、50…偏光ビームスプリッ
ト手段、51…プリズム体、52,53,54…直角プ
リズム、55,56…誘電体多層膜、60…偏光ビーム
スプリット手段、62…誘電体多層膜、第1の直角プリ
ズム63,第2の直角プリズム、65…プリズム体、7
0…偏光ビームスプリット手段、71…プリズム体、7
2…誘電体多層膜。
Claims (4)
- 【請求項1】 回転放物体等のリフレクタを備えた光源
手段と、この光源手段からの略平行な収束光の光軸上に
配設され、その収束光を透過直線偏光光(P波)と反射
直線偏光光(S波)に分光しS波を更に内部で直角に反
射させて光源に逆入射させる偏光ビームスプリット手段
と、この偏光ビームスプリット手段で反射した反射直線
直線偏光光(S波)の偏光方向を45°回転させる直線
偏光回転手段とを備え、この直線偏光回転手段は前記光
源手段と前記偏光ビームスプリット手段との間に光軸に
直交させて配設され、前記直線偏光回転手段によって偏
光方向を45°回転された前記反射直線偏光光(S波)
は前記リフレクタで180°反射されて前記直線偏光回
転手段に逆入射し透過する際、偏光方向をさらに同方向
に45°回転されて前記偏光ビームスプリット手段に入
射し、自然光の光軸と平行に透過されることにより、前
記透過直線偏光光(P波)に合成されることを特徴とす
る偏光光源装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の偏光光源装置において、
前記偏光ビームスプリット手段は、互いに直交する2つ
の誘電体多層膜を有し光軸と直交する方向に長く形成さ
れた少なくとも1つのプリズム体で構成されていること
を特徴とする偏光光源装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の偏光光源装置に
おいて、前記プリズム体は、第1の直角プリズムと、こ
の第1の直角プリズムの2つの斜面に誘電体多層膜を介
して底面をそれぞれ接合された第2,第3の直角プリズ
ムとで構成されていることを特徴とする偏光光源装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の偏光光源装置において、
前記偏光ビームスプリット手段は、光軸と直交する方向
に接合された複数個でかつ偶数個のプリズム体からな
り、各プリズム体は、底面同士が誘電体多層膜を介して
接合された2つの直角プリズムからなり、隣接するプリ
ズム体に対して誘電体多層膜同士が互いに直交するよう
接合されていることを特徴とする偏光光源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32477694A JPH08179241A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 偏光光源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32477694A JPH08179241A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 偏光光源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08179241A true JPH08179241A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18169552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32477694A Pending JPH08179241A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 偏光光源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08179241A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274933A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Seiko Epson Corp | 光源装置及びプロジェクタ |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP32477694A patent/JPH08179241A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005274933A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Seiko Epson Corp | 光源装置及びプロジェクタ |
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