JPH0817903B2 - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JPH0817903B2
JPH0817903B2 JP28466190A JP28466190A JPH0817903B2 JP H0817903 B2 JPH0817903 B2 JP H0817903B2 JP 28466190 A JP28466190 A JP 28466190A JP 28466190 A JP28466190 A JP 28466190A JP H0817903 B2 JPH0817903 B2 JP H0817903B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は空気を循環させてその清浄度を高めるため
の空気清浄機に関するものである。
(従来の技術) この種の空気清浄機では吸込口から吸い込まれた空気
中の煙や臭気や塵芥などが、清浄機本体内部の通風経路
を通過する間にプレフィルタ、イオン化部、メインフィ
ルタなどによって捕集され、清浄度の高められた空気が
吹出口から吐き出されるようになっている。
このような空気清浄機において、プレフィルタ、イオ
ン化部、メインフィルタに対しては一般に次のようなメ
ンテナンスが行われる。すなわち、プレフィルタは掃除
機で粗塵を取り除いて再使用され、イオン化部は掃除機
で掃除するか、あるいは溶液タイプの洗浄剤で洗浄して
再使用され、メインフィルタは汚れの度合いに応じて再
使用されたり廃棄されたりする。そして従来の空気清浄
機においては、実開昭63-63113号公報に見られるように
メインフィルタが使い捨てタイプの一枚物であるため、
それを廃棄した後は新たなフィルタにその都度交換して
いた。
またイオン化部などのメンテナンス、特に壁掛けタイ
プのように高所に設置された空気清浄機のメンテナンス
では、清浄機本体にイオン化部などをセットしたまま、
使用者が台上でメンテナンス作業を行っていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら再使用のできないフィルタ、例えば静電
フィルタ等のメインフィルタについては、通常、数箇月
程度(普通は6箇月)の使用で汚れてしまうので、比較
的頻繁な交換が必要であるという問題があった。また適
切な時期にメンテナンスがなされないこともあり、その
場合には汚れたフィルタが性能を越えて長期間使用され
ることになり、空気清浄機の性能低下を引き起こすこと
になるという問題もあった。そのほか、メンテナンス作
業を台上で行うことが煩わしく、危険であるという問題
もあった。
この発明は上記従来の問題点を解決するためになされ
たものであって、その目的は、フィルタをロールとして
清浄機本体に収容しておくことにより、フィルタを交換
する頻度や購入する頻度を大幅に低減することができる
空気清浄機を提供することにある。またフィルタやイオ
ン化部のメンテナンス作業を、清浄機本体から簡単に取
り外した状態で安全に行うことのできる空気清浄機を提
供することもこの発明の他の目的である。
(課題を解決するための手段) そこで請求項1の空気清浄機は、箱形の清浄機本体1
内部の通風経路中にフィルタ52が介在された空気清浄機
において、上記清浄機本体1内には、複数回分の引出し
長さを有する長尺のフィルタ帯51のロール5を配置し、
このロール5から所定引出し長さずつフィルタ52を引出
し使用すべく構成し、さらに清浄機本体1内に着脱可能
であると共に、上記フィルタ帯51を支持するためのカセ
ット4を設け、このカセット4は、上記ロール5を収納
するホルダー44と、上記ホルダー44から所定引出し長さ
だけ引出されたフィルタ52を展開状態にて通風経路中に
保持するための保持枠45、46とを連設することにより構
成されていることを特徴としている。
また請求項2の空気清浄機は、上記ホルダー44は一対
の半割筒状体41、42で構成され、この半割筒状体41、42
の一方の側部をヒンジ等によって回動可能に連結する共
に、各半割筒状体41、42の他方の側部にはそれぞれ保持
枠45、46を取着し、これにより上記カセット4を開閉可
能に構成して成り、上記両保持枠45、46間に上記引出さ
れたフィルタ52を展開状態にて保持することを特徴とし
ている。
さらに請求項3の空気清浄機は、清浄機本体1内部の
通風経路中にフィルタ52が介在された空気清浄機におい
て、上記清浄機本体1内には、複数回分の引出し長さを
有する長尺のフィルタ帯51のロール5を配置し、このロ
ール5から所定引出し長さずつフィルタ52を引出し使用
すべく構成して成り、さらに上記清浄機本体1を箱型と
し、その清浄機本体1に、上記通風経路中に介在される
プレフィルタ2と、イオン化部3と、上記ロール5を収
容したカセット4との抜き差しされる開口13が形成され
ていると共に、その開口13を開閉する蓋体14が設けられ
ていることを特徴としている。
(作用) 上記請求項1の空気清浄機では、ロール5からフィル
タ52を引出すだけの作業でフィルタ交換を行えるためフ
ィルタ交換を容易に行える。しかも長尺のフィルタ帯51
を全て使用したしまった後、これを交換又は補充する際
に、カセット4を清浄機本体1から取り外し、作業を行
い得る場所においてロール5の収納作業やフィルタ52の
引き出し、展開作業を行える。またフィルタ52を保持枠
45、46に展開状態で保持しておき、カセット4を清浄機
本体1に取付ければ、それだけでフィルタ52を通風経路
に設置できる。
また請求項2の空気清浄機においては、カセット4を
開閉可能に構成しているので、ロール5を交換又は補充
する作業、フィルタ52の展開、保持作業をカセット4の
開閉動作にて行うことができる。
さらに上記請求項3の空気清浄機においては、蓋体14
を開けた清浄機本体1の開口13を利用して、プレフィル
タ2やイオン化部3やロール5を収容したカセット4が
出し入れが可能であり、そしてこのようにプレフィルタ
2やイオン化部3やロール5を収容したカセット5を、
清浄機本体の開口の1箇所で出し入れでき、しかも取り
出されたプレフィルタ2やイオン化部3やカセット5に
収容されたロール5のメンテナンスを安全な場所で行え
る。
(実施例) 次にこの発明の空気清浄機の具体的な実施例につい
て、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図はこの発明の実施例による空気清浄機の分解斜
視図、第2図は長尺のフィルタ帯51のロール5と、その
ロール5から引出されたフィルタ52を示す斜視図であ
る。
空気清浄機Aは、箱型の清浄機本体1と、プレフィル
タ2と、イオン化部3と、カセット4とを備えている。
清浄機本体1は、送風ファンやそれの駆動用部品を収容
しており(図示せず)、吸込口11や吹出口12を備えてい
ると共に、清浄機本体1の側面に開口13が開設され、そ
の開口13を開け閉めするための蓋体14と、前面側から内
部を見ることのできる覗き窓15を備えた膨らみ部16とを
具備している。プレフィルタ2は粗塵捕集機能を備えて
いて、その一端部に把手21が設けられている。イオン化
部3は、空気中の微細な塵芥や煙、油分などをイオン化
する機能を有しており、その一端部にはほぼ全高に亘る
凹所31が設けられている。カセット4は、一対の半円筒
体(半割筒状体)41、42をヒンジ43で結合したホルダー
44と、片側の上記半円筒体41に設けられた格子枠45と、
他側の上記半円筒体42に設けられたアース金網46とを備
えており、上記ホルダー44、格子枠45及び金網46が、ヒ
ンジ43を中心として開閉可能になっている。なおホルダ
ー44の半円筒体42に開口47が開設されている。そしてカ
セット4を清浄機本体1にセットしたときには、ホルダ
ー44が、清浄機本体1の膨らみ部16に収容されると同時
に、ホルダー44の開口47が、膨らみ部16の覗き窓15に臨
むようになっている。なお上記格子枠45とアース金網46
によって、展開したフィルタ52を保持するための保持枠
が構成されている。
第2図に示したロール5は、長尺のフィルタ帯51をロ
ール状に巻回したものである。このロール5は、第1図
で説明したカセット4のホルダー44に収納され、そのロ
ール5から引出された一回分の長さに相当する長さのフ
ィルタ52が、格子枠45と金網46との間に保持されるよう
になっている。また上記フィルタ帯51の複数箇所には、
フィルタ52の一回分の引出し長さに相応する間隔を隔て
て残量表示Dが施されており、その残量表示Dが、上記
ホルダー44の開口47に臨むようになっている。残量表示
Dの態様としては、図示したような数字を用いる場合の
ほか、種々の文字や記号や図形などを用いることができ
るが、数字であれば、例えばフィルタ帯51の先端側から
順に残量を示す数字、すなわち6→5→4→3→2→1
で残量表示Dを施しておくことができるため、何回分の
残量があるかを直ちに知ることのできる利点がある。ロ
ール5を形成しているフィルタ帯51は、静電フィルタで
あるが、それに加えてさらに脱臭機能や抗菌機能を付加
しておくのが好ましい。
上記空気清浄機において、清浄機本体1に対するプレ
フィルタ2やイオン化部3やカセット4の出し入れは、
蓋体14の開かれた開口13を利用して行われる。カセット
4が清浄機本体1にセットされていると、フィルタ52の
残量表示Dを、覗き窓15と開口47とを通して、いつでも
確認することができる。カセット4などのセットされた
清浄機本体1を運転すると、吸込口11から吸い込まれた
空気が清浄機本体1の内部の通風経路を通過するとき
に、プレフィルタ2とイオン化部3とフィルタ52とを、
この順に通過して塵芥、煙、臭気等が取り除かれ、清浄
度の高められた空気が吹出口12から吹き出される。
メンテナンス作業は、次のようにして行うとよい。す
なわち、蓋体14を開いてプレフィルタ2やイオン化部3
やカセット4を清浄機本体1から取出した後、プレフィ
ルタ2は掃除機で清掃したり、水洗し、イオン化部3
は、清掃したり洗浄したりする。フィルタ52は、カセッ
ト4の格子枠45と金網46とを開き、ロール5からフィル
タ帯51を一回分の長さだけ引出して、それを新たなフィ
ルタ52とし、それまで使用していた汚れたフィルタ52を
切り離して廃棄する。その際のフィルタ帯51の適正な引
出し幅は残量表示Dが開口47から見えるため容易に判断
できる。なお、フィルタ帯51にミシン目などの切目を入
れておけば、汚れたフィルタ52を容易かつ正確に切り離
すことができる。
そして上記構造によれば、ロール5から引き出された
フィルタ52が、例えば6箇月の使用に耐えるとし、その
ロール5がフィルタ52の6回分の長さに相応する長さの
フィルタ帯51を巻回したものであるとすると、1つのロ
ール5で3年間は新たなフィルタを購入する必要がなく
なり、購入頻度が従来に比べて1/6に低下することにな
る。
(発明の効果) 上記請求項1の空気清浄機では、ロールからフィルタ
を引出すだけの作業でフィルタ交換を行えるためフィル
タ交換を容易に行える。しかもカセットを清浄機本体か
ら取り外し、作業を行い易い場所においてロールの収納
作業やフィルタの引き出し、展開作業を行えるので、メ
ンテナンスを安全な場所で行える。またカセットを清浄
機本体1に取付ければ、それだけでフィルタを通風経路
に設置できるので、清浄機本体においてフィルタの展
開、装着作業を行うような場合に比較して、作業能率も
向上するし、また安全性も向上し得る。
また請求項2の空気清浄機においては、ロールを交換
又は補充する作業、フィルタの展開、保持作業をカセッ
トの開閉動作にて行うことができ、メンテナンス作業を
一段と容易化できる。
さらに上記請求項3の空気清浄機においては、プレフ
ィルタ、イオン化部、ロールを収容したカセットを、清
浄機本体の開口の1箇所で出し入れでき、しかも取り出
されたプレフィルタ、イオン化部、カセットに収容され
たロールのメンテナンスを安全な場所で行えるため、作
業性の向上、及び安全性の向上という効果が得られるの
みならず、清浄機本体の蓋体を閉めれば内部が見えなく
なるので清浄機本体の外観のデザイン性が向上するとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例による空気清浄機の分解斜視
図、第2図は長尺のフィルタ帯のロールとそのロールか
ら引出されたフィルタを示す斜視図である。 A……空気清浄機、1……清浄機本体、2……プレフィ
ルタ、3……イオン化部、4……カセット、5……ロー
ル、13……開口、14……蓋体、15……覗き窓、51……フ
ィルタ帯、52……フィルタ、D……残量表示。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B03C 3/155 F24F 7/00 A (56)参考文献 特開 昭61−278322(JP,A) 実開 昭63−51621(JP,U) 実開 昭62−13517(JP,U)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱形の清浄機本体(1)内部の通風経路中
    にフィルタ(52)が介在された空気清浄機において、上
    記清浄機本体(1)内には、複数回分の引出し長さを有
    する長尺のフィルタ帯(51)のロール(5)を配置し、
    このロール(5)から所定引出し長さずつフィルタ(5
    2)を引出し使用すべく構成し、さらに清浄機本体
    (1)内に着脱可能であると共に、上記フィルタ帯(5
    1)を支持するためのカセット(4)を設け、このカセ
    ット(4)は、上記ロール(5)を収納するホルダー
    (44)と、上記ホルダー(44)から所定引出し長さだけ
    引出されたフィルタ(52)を展開状態にて通風経路中に
    保持するための保持枠(45)(46)とを連設することに
    より構成されていることを特徴とする空気清浄機。
  2. 【請求項2】上記ホルダー(44)は一対の半割筒状体
    (41)(42)で構成され、この半割筒状体(41)(42)
    の一方の側部をヒンジ等によって回動可能に連結する共
    に、各半割筒状体(41)(42)の他方の側部にはそれぞ
    れ保持枠(45)(46)を取着し、これにより上記カセッ
    ト(4)を開閉可能に構成して成り、上記両保持枠(4
    5)(46)間に上記引出されたフィルタ(52)を展開状
    態にて保持することを特徴とする第1請求項記載の空気
    清浄機。
  3. 【請求項3】清浄機本体(1)内部の通風経路中にフィ
    ルタ(52)が介在された空気清浄機において、上記清浄
    機本体(1)内には、複数回分の引出し長さを有する長
    尺のフィルタ帯(51)のロール(5)を配置し、このロ
    ール(5)から所定引出し長さずつフィルタ(52)を引
    出し使用すべく構成して成り、さらに上記清浄機本体
    (1)を箱型とし、その清浄機本体(1)に、上記通風
    経路中に介在されるプレフィルタ(2)と、イオン化部
    (3)と、上記ロール(5)を収容したカセット(4)
    との抜き差しされる開口(13)が形成されていると共
    に、その開口(13)を開閉する蓋体(14)が設けられて
    いることを特徴とする空気清浄機。
JP28466190A 1990-10-22 1990-10-22 空気清浄機 Expired - Fee Related JPH0817903B2 (ja)

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JP3285239B2 (ja) * 1993-01-26 2002-05-27 松下電工株式会社 車載用空気清浄器
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