JPH08178921A - 血清アミロイドaの免疫学的測定方法 - Google Patents

血清アミロイドaの免疫学的測定方法

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JPH08178921A
JPH08178921A JP31813094A JP31813094A JPH08178921A JP H08178921 A JPH08178921 A JP H08178921A JP 31813094 A JP31813094 A JP 31813094A JP 31813094 A JP31813094 A JP 31813094A JP H08178921 A JPH08178921 A JP H08178921A
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saa
serum amyloid
diluted
ethanol
concentration
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Shuichi Kobayashi
秀一 小林
Miyuki Fukushima
美由貴 福嶋
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 血清アミロイドAの免疫学的測定方法におい
て、血清アミロイドAを含む被検試料を親水性アルコー
ルを含む稀釈液で稀釈したのち測定する血清アミロイド
Aの免疫学的測定方法。 【効果】 通常の測定操作を変更することなく、高感度
かつ高精度で血清等の血清アミロイドAを測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炎症等の臨床検査上有
用な血清アミロイドAの免疫学的測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血清アミロイドA(SAA)は、分子量
約11,600の非常に疎水性の高いタンパク質で、ア
ミノ酸配列の違いから、SAA1、SAA1desArg、S
AA2α、SAA2αdesArg、SAA2β、SAA2β
desArg、SAA3、SAA4と様々なタイプのものが存
在している。
【0003】SAAは、生体に感染、腫瘍及び外傷等の
種々のストレスが加わり、それに起因して炎症が生じた
際に、血中における濃度が鋭敏に増加するという性質を
もっている。このため、しばしば炎症の程度を知るため
の炎症マーカーとして、血中のSAA濃度が免疫学的測
定方法を用いて測定されている。
【0004】しかし、SAAは疎水性が高いためか、通
常血中ではほとんどが高密度リポタンパク質(HDL)
と会合しており、残部は他のリポタンパク質と会合した
り、他の親水性タンパク質と会合したりして存在してい
るものと示唆されている。このようにSAAはリポタン
パク質と会合して存在しているため、抗原決定基はリポ
タンパク質の内部の外界と接触していない部分に隠され
ており、そのままでは抗体と反応できないことがある。
特に、モノクロナール抗体や抗ペプチド抗体を用いた場
合は、その抗原決定部位が限定されてしまうため、この
傾向がより顕著になる。したがって、用いる抗体の種類
によっては、免疫学的測定に際して、隠れた抗原決定基
を露出させるための被検試料の前処理が必要となること
が多く、それについても種々の検討がなされている。
【0005】例えば、通常HDLと会合した状態で存在
するSAAに免疫学的測定法を適用する場合には、熱処
理、酸又はアルカリ変性処理、疎水性溶媒による脱脂処
理、塩酸グアニジンや尿素等のタンパク質変性剤による
処理、界面活性剤処理等の前処理法が適用される[例え
ば、R.Saile 等のClinical Chemistry,34 巻,9号,p1767
-1771(1988) 及びM.Marhaug のScandinavian Journal o
f Immunology,18 巻,p329-338(1983) 参照]。
【0006】しかし、このような前処理法を適用して測
定する場合、通常の処理工程に前処理工程が付加される
ため工程が煩雑となり、しかもSAAの定量が不完全な
場合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、SAAの測
定に際し、煩雑な前処理工程を必要とせず、通常の免疫
学的測定法をそのまま適用することができ、しかも高感
度かつ高精度で測定できる、SAAの免疫学的測定方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、免疫学的測定方法の一工程である稀釈工程におけ
る稀釈液の成分として親水性アルコールを加え、更にそ
の最適濃度を設定することにより、前処理を不要とする
ことができ、しかも高感度かつ高精度でSAAを測定で
きることを見出し、本発明を完成した。
【0009】本発明は、SAAの免疫学的測定方法にお
いて、SAAを含む被検試料を親水性アルコールを含む
稀釈液で稀釈したのち測定することを特徴とするSAA
の免疫学的測定方法を提供する。
【0010】本発明の免疫学的測定方法に用いる稀釈液
は、親水性アルコールを含むものであり、その他にも通
常の免疫学的測定方法における稀釈液成分を含むことが
できる。
【0011】親水性アルコールとしては、炭素数1〜3
の1〜3価のアルコールが好ましく、例えば、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、グリセリン、エチレン
グリコール、プロピレングリコールを挙げることがで
き、これらの中でも1価のアルコール、特にメタノー
ル、エタノールが好ましい。これらのアルコールは1種
で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。こ
の親水性アルコールはそのまま単独で用いることもでき
るが、必要に応じて、水、リン酸等の緩衝水溶液、炭酸
ナトリウム等の塩類、牛血清アルブミンを含む水溶液と
混合して用いることもできる。
【0012】稀釈液中におけるこの親水性アルコールの
濃度はその種類により異なるが、通常は30v/v %以上
(以下における親水性アルコールの濃度はすべて「v/v
%」を示す)であることが好ましい。より具体的には、
例えばエタノールの場合には、30%以上が好ましく、
特に好ましくは50%以上であり、メタノールの場合に
は、50%以上が好ましく、特に好ましくは70%以上
である。
【0013】本発明の免疫学的測定法としては、放射免
疫測定法(RIA)、酵素免疫測定法(EIA)、ラテ
ックス凝集法(LA)、免疫比濁法(TIA)、ラテッ
クス免疫比濁法(L−TIA)等を挙げることができ、
これらの測定に際して用いることができる抗体として
は、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体等を挙げ
ることができ、更にFab等の抗体断片も用いることが
できる。なお、測定に際しては、用いる抗体が高濃度の
親水性アルコールに耐性を有する場合には、親水性アル
コール溶液による被検試料の稀釈後、その希釈した試料
液をそのまま測定に供することができるが、耐性を有さ
ない場合には、反応系の抗体の変性を防ぐため、親水性
アルコール溶液による稀釈後、更にリン酸等の緩衝液や
炭酸水素ナトリウムのような塩類を含む水溶液で稀釈し
たのち、測定に供することが好ましい。また親水性アル
コールを含む溶液による被検試料の稀釈は通常1.4倍
以上となるように行うのが好ましい。さらに本発明の測
定法は被検試料の稀釈を親水性アルコールを含む液で行
う以外は前記各免疫学的測定法の通常の手順に従って行
えばよい。
【0014】測定可能な被検試料としては、全血、血
清、血漿、関節液、尿、胸水、腹水、骨髄、臓器抽出
液、細胞培養液等を挙げることができる。また、測定対
象のSAAにはすべてのアイソタイプが含まれ、更に、
SAAは、SAA単体、SAA凝集体のほか、リポタン
パク質、脂質、タンパク質又は糖類と会合した状態のS
AAも含まれる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0016】実施例1(SAAの分離精製) SAAは、ヒトプール血清を原料として、疎水クロマト
グラフィー(オクチルセファロースを使用)及びゲル濾
過クロマトグラフィーを用い、以下の方法により精製し
た。まず、オクチルセファロースCL−4B(ファルマ
シア社製)約100mlを詰めたカラム(直径26mm×4
0cm)を、オクチルセファロースCL−4Bの約2倍体
積のPBS[150mM NaCl/10mM リン酸緩衝
水溶液(pH7.2) ]により平衡化した。これに原料である
C反応性タンパク質(CRP)値10mg/dl以上のヒト
プール血清50mlを添加し、0.5M塩酸グアニジン/
30%エチレングリコール/PBS約300mlを流して
不要な成分を除去した。その後、2.0M塩酸グアニジ
ン/30%エチレングリコール/PBSを約300ml流
して溶出させ、ピークの画分を回収し、この画分を以下
の精製処理に供した。なお、以上のカラム操作における
流速はすべて1.0ml/min であった。また、以上の操
作は室温で行い、以下の操作は4℃で行った。
【0017】次に、前記画分約100mlは、3リットル
の5mM炭酸アンモニウム水溶液を外液として透析し(外
液は5回交換)、塩酸グアニジン、エチレングリコール
及びPBSを除去した。これをアミコン(グレースジャ
パン社製,TY膜使用)を用い、窒素ガスで1.75気
圧かける限外濾過法で1.5mlに濃縮した。次に、この
試料に対し尿素を8Mになるように添加し、予め400
mlの8M尿素/PBSで平衡化したセファクリルS−1
00HR(ファルマシア社製)を詰めたカラム(直径1
6mm×100cm;ゲル充填量約170ml)にかけ、25
0mlの8M尿素/PBSで溶出させ、SAAの分子量に
相当する画分を回収した。なお、以上のカラム操作にお
ける流速はすべて0.5ml/min であった。
【0018】このようにして回収した画分約15mlは、
0.1M炭酸水素ナトリウム水溶液3リットルを外液と
して透析し(外液は5回交換)、前記と同様の限外濾過
法で2mlまで濃縮し、精製SAAとした。この精製品
を、SDS−15%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に
かけ、分子量マーカーを指標にして分子量約12,00
0のバンドを確認した。一方、SDS−15%ポリアク
リルアミドゲル電気泳動後、ウエスタンブロットを行
い、SAA蛋白を認識する抗アミロイドA蛋白質(A
A)モノクローナル抗体(DAKO社製)により、SA
Aの分子量に相当する位置に検出されるバンドを確認し
た。なお、AAは、SAAのN末端側76アミノ酸長の
配列と同一の配列からなるため、この抗体は、AA及び
SAAの両蛋白を認識することが判っている。更に、上
記電気泳動ゲルのクマシーブリリアントブルー染色品を
デンシトメーターにかけ、既知濃度の精製SAAの染色
度との比から、純度が95%以上であることを確認し
た。
【0019】実施例2(HDL−SAAの調製) CRP値10mg/dl以上のヒトプール血清35mlを原料
として、KBrによって密度調整した超遠心法(「血漿
リポタンパク」講談社,p347−374,1983年
参照)を用い、密度1.125〜1.21の画分を分離
回収した。この画分を、10mMトリス−HCl(pH
7.5)/1mMEDTA/0.02%NaN3 水溶液1
リットルを外液として透析し(外液は4回交換)、セン
トリコン(グレースジャパン社製)で1.6mlに濃縮
し、高密度リポタンパク質会合血清アミロイドA(HD
L−SAA)とした。
【0020】HDL−SAA中のSAAの定量は、Gode
nir らの方法[Journal of Immunological Methods,83
巻、217-225(1985)]に基づいて次のようにして行った。
まず、HDL−SAAと濃度既知の精製SAA(タンパ
ク質濃度は牛血清アルブミンを標準として、ピアス社製
のBCAキットにより定量)を同時にSDS−15%ポ
リアクリルアミド電気泳動にかけ、生成したゲルをクマ
シーブリリアントブルーで染色した。次に、このゲルを
デンシトメーターにかけ、HDL−SAA中のSAAに
相当するバンドの染色度と精製SAAの染色度の比か
ら、HDL−SAA中のSAA濃度を求めた。その結
果、HDL−SAA中のSAA濃度は3.0mg/mlであ
った。
【0021】実施例3(抗SAAモノクローナル抗体の
作製) 精製SAAを免疫したマウスの脾臓細胞とマウスミエロ
ーマ細胞SP2/0−Ag14株とを細胞融合し、限界
稀釈法によるクローニングを繰り返し、精製SAAに特
異的な抗SAAモノクローナル抗体産生株SAA02−
1株とSAA03−6株を樹立した。樹立した細胞株は
マウスの腹腔内で培養し、その腹水からプロテインG
(ファルマシア社製)を用い、モノクローナル抗体を精
製した。得られたモノクローナル抗体のアイソタイプ
は、SAA02−1株由来のものはIgG2a,κ鎖、
SAA03−6株由来のものはIgG2a,λ鎖であっ
た。なお、免疫方法、細胞融合方法、クローニング方法
及び融合細胞の培養方法は、すべて「組織細胞化学」
(日本組織細胞化学会編,学際企画出版,1986年)
に記載の方法に従った。また、プロテインGによる精製
は、ファルマシア社製の試薬に添付された方法に従っ
た。
【0022】実施例4[エンザイムリンクドイムノソル
ベントアッセイ(ELISA)の稀釈測定曲線の作製] ELISAに用いる96穴プレートは、実施例3で作製
した抗SAAモノクローナル抗体(5μg/ml;SAA
02−1株由来)を96穴マイクロタイタープレートに
1穴当たり50μlずつ添加し、固相化したのち、4倍
稀釈のブロックエース(雪印乳業社製)でブロッキング
することにより作製した。HRP(西洋ワサビペルオキ
シダーゼ,シグマ社製.タイプXII)標識抗体は、固相
化した抗体とは抗原認識部位の異なるモノクロナール抗
体(SAA03−6株由来)に対して、マレイミド法に
より作製した(「酵素免疫測定法」石川栄治ら編,第3
版,医学書院出版,1987年参照)。
【0023】添加回収試験用の試料としては、HDL−
SAA(SAA濃度1mg/ml)1容をベース血清(健常
人血清)9容に添加したSAA添加血清を用いた。ま
た、10mM トリス−HCl(pH7.5)/1mM ED
TA/0.02% NaN3水溶液1容をベース血清9
容に添加した試料を対照用試料1とし、HDL−SAA
(SAA濃度1mg/ml)1容を10mM トリス−HCl
(pH7.5)/1mM EDTA/0.02% NaN3
水溶液9容に添加した試料を対照用試料2とした。標準
抗原としては、HDL−SAAをBS緩衝液(1%BS
A/50mMリン酸ナトリウム緩衝水溶液)でSAA濃度
が300μg/mlになるように希釈したのち、更に前記
BS緩衝液で2倍ずつ段階希釈したものを用いた。その
後、これらの試料及び標準抗原は、まず第1稀釈液とし
ての80%エタノール水溶液で50倍に稀釈し、次に第
2稀釈液としてのBS緩衝液で200倍に稀釈した。な
お、エタノールの効果を確認するため、第1及び第2の
両稀釈液をいずれもBS緩衝液としたものを比較例とし
た。
【0024】これらの各試料について、下記の方法で測
定を行った。各試料を前記方法で作製した抗SAA抗体
固相化プレートに1穴当たり50μlずつ添加し、室温
で振とうしながら2時間反応させた。PBSで洗浄後、
10倍稀釈したブロックエースで希釈したHRP標識抗
体(稀釈倍率はロットごとに異なるが、この場合は20
0倍稀釈とした)を50μlずつ添加し、室温で振とう
しながら1時間反応させた。PBSで洗浄後、5mg/ml
o−フェニレンジアミン/0.02%H22/0.1M
クエン酸緩衝液(pH4.5)を50μlずつ添加
し、室温で15分間静置したのち、1N硫酸で反応を停
止させ、波長492nmの吸光度を測定した。この測定
結果、即ち検量線を図1に示す。
【0025】図1から明らかなとおり、エタノールを含
む稀釈液で希釈した場合は、検量線は設定した標準抗原
である300μg/mlまで吸光度が段階的に上昇してお
り、その値もBS緩衝液のみの稀釈液の場合よりもはる
かに高かった。これに対して、BS緩衝液のみの稀釈液
で希釈した場合は、SAA濃度40μg/mlが検出の限
界であり、それ以上抗原の濃度を高くしても吸光度の上
昇はほとんど見られなかった。
【0026】次に、図1を検量線として、各試料の吸光
度からそれらのSAA濃度を換算し、更に添加回収率を
算出した。なお、検量線は各稀釈液に対応するものをそ
れぞれ用い、添加回収率は次式から求めた。
【0027】
【数1】
【0028】SAA添加血清、対照用試料1及び対照用
試料2についてのSAA濃度及び添加回収率を表1に示
す。
【0029】
【表1】
【0030】表1から明らかなとおり、エタノールを含
む稀釈液を用いた場合は、100%以上の回収率が得ら
れた。これに対して、エタノールを含まない稀釈液を用
いた場合は、43%しか回収されていなかった。
【0031】以上の結果から、エタノールを含む稀釈液
を用いることにより、SAAが高感度かつ高精度で測定
できることが示された。
【0032】実施例5(ELISAにおける種々の濃度
の親水性アルコール含有稀釈液の効果) 試料として、HDL−SAAをPBSでSAA濃度が1
mg/mlになるように稀釈したのち、更にPBSで2倍ず
つ段階稀釈し、SAA濃度を1000、500、25
0、125、63、31、16及び8μg/mlに調整し
たものを用いた。これらの試料を、第1稀釈液として、
濃度0%(対照)、30%、50%、70%、80%及
び100%のメタノール又はエタノール水溶液(ただ
し、100%は当然の如く水溶液ではない)を用い、第
2稀釈液として1%BSA/50mMリン酸ナトリウム緩
衝水溶液を用い、まず、第1稀釈液で100倍稀釈し、
次に、第2稀釈液で更に100倍希釈したのち、測定に
供した。測定は実施例4と同様の方法で行った。測定結
果を図2(第1稀釈液がメタノール)及び図3(第1稀
釈液がエタノール)に示す。
【0033】図2及び図3から明らかなとおり、メタノ
ール濃度が0〜50%未満の場合、エタノール濃度が0
〜30%未満の場合は、いずれの場合も検出感度が低か
った。しかし、メタノール濃度が50%以上、更に70
%以上の場合及びエタノール濃度が30%以上、更に5
0%以上の場合には、いずれの場合も検出感度が上昇し
ていた。また、メタノール、エタノールとも、濃度10
0%の場合でも稀釈液として使用可能であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の免疫学的測定方法によれば、高
感度かつ高精度でSAAを測定することができる。ま
た、本発明の免疫学的測定方法によれば、通常の測定操
作をそのまま適用することができ、測定操作の手順を変
える必要もなく、煩雑な前処理も不要となるため、操作
が簡便で測定に要する労力を軽減できる。本発明の免疫
学的測定方法は、臨床検査等の分野における分析手段と
して非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】80%エタノールを含む稀釈液又は含まない稀
釈液で希釈したSAA標準抗原のELISAの検量線を
示す図である。
【図2】稀釈液中のメタノール濃度を変化させた時に、
HDL−SAAの測定値に及ぼす影響を示す図である。
【図3】稀釈液中のエタノール濃度を変化させた時に、
HDL−SAAの測定値に及ぼす影響を示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血清アミロイドAの免疫学的測定方法に
    おいて、血清アミロイドAを含む被検試料を親水性アル
    コールを含む稀釈液で稀釈したのち測定することを特徴
    とする血清アミロイドAの免疫学的測定方法。
  2. 【請求項2】 親水性アルコールが、メタノール又はエ
    タノールである請求項1記載の血清アミロイドAの免疫
    学的測定方法。
  3. 【請求項3】 親水性アルコールの稀釈液中における濃
    度が30v/v %以上である請求項1記載の血清アミロイ
    ドAの免疫学的測定方法。
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