JPH08178722A - 内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサ - Google Patents
内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサInfo
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- JPH08178722A JPH08178722A JP32326494A JP32326494A JPH08178722A JP H08178722 A JPH08178722 A JP H08178722A JP 32326494 A JP32326494 A JP 32326494A JP 32326494 A JP32326494 A JP 32326494A JP H08178722 A JPH08178722 A JP H08178722A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流れ方向の検出時間遅れを発生させることな
く,常に正確な流れ方向の検出を行えるようにする。 【構成】 入口側および出口側から中央部側に向かって
内径を絞り込んで狭くした吸気通路101を通過させ
て,流れの上手側の空気の圧力と下手側の空気の圧力に
圧力差を生じさせる。この状態において,貫通路106
および圧力センサ107を用いて吸気通路101の入口
側の空気の圧力と吸気通路の出口側の空気の圧力とを比
較し,吸気通路101の入口側の圧力が大きい場合に,
空気の流れが入口側から出口側へ向かう順方向であると
検出し,吸気通路101の出口側の圧力が大きい場合
に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向であ
ると検出する。
く,常に正確な流れ方向の検出を行えるようにする。 【構成】 入口側および出口側から中央部側に向かって
内径を絞り込んで狭くした吸気通路101を通過させ
て,流れの上手側の空気の圧力と下手側の空気の圧力に
圧力差を生じさせる。この状態において,貫通路106
および圧力センサ107を用いて吸気通路101の入口
側の空気の圧力と吸気通路の出口側の空気の圧力とを比
較し,吸気通路101の入口側の圧力が大きい場合に,
空気の流れが入口側から出口側へ向かう順方向であると
検出し,吸気通路101の出口側の圧力が大きい場合
に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向であ
ると検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,内燃機関の吸入空気
量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気
量センサに関し,特に,内燃機関の吸気通路における空
気の流れ方向を判別する内燃機関の吸入空気量センサの
流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサに
関する。
量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気
量センサに関し,特に,内燃機関の吸気通路における空
気の流れ方向を判別する内燃機関の吸入空気量センサの
流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,内燃機関の吸入空気量センサにお
ける空気の流れ方向を検出する装置として,例えば,特
開平4−105018号公報『吸入空気量の検出装置』
に開示された装置がある。この装置は,2つの熱線ある
いは熱フィルムを所定の間隔をおいて近接して吸気通路
に配置し,これら2つの感熱抵抗体の温度差により流れ
方向を判別するものである。
ける空気の流れ方向を検出する装置として,例えば,特
開平4−105018号公報『吸入空気量の検出装置』
に開示された装置がある。この装置は,2つの熱線ある
いは熱フィルムを所定の間隔をおいて近接して吸気通路
に配置し,これら2つの感熱抵抗体の温度差により流れ
方向を判別するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の技術によれば,所定の間隔をおいて2つの感熱抵抗
体を配置させているため,2つの感熱抵抗体の間隔,吸
気通路を流れる吸入空気の速度および吸入空気の温度に
応じて,吸入空気の流れ方向検出に時間遅れが発生する
という問題点があった。
来の技術によれば,所定の間隔をおいて2つの感熱抵抗
体を配置させているため,2つの感熱抵抗体の間隔,吸
気通路を流れる吸入空気の速度および吸入空気の温度に
応じて,吸入空気の流れ方向検出に時間遅れが発生する
という問題点があった。
【0004】ここで,図9を参照して,流れ方向検出の
時間遅れについて説明する。上記従来の技術において,
吸気通路の順・逆方向に吸入空気を交互に発生させた場
合の実際の空気の流れ方向を波形901とすると,波形
901で示される実際の空気の流れ方向を,所定の間隔
をおいて配置した2つの感熱抵抗体の温度差によって検
出した場合,例えば,図示の如く,2つの感熱抵抗体の
よって検出できる温度差の限界(検出限界)によって,
この検出限界に相当する時間Δt分だけ流れ方向検出の
時間遅れとして発生する。このため,斜線部903で示
す部分が検出誤差として現れて,検出精度が低下する。
時間遅れについて説明する。上記従来の技術において,
吸気通路の順・逆方向に吸入空気を交互に発生させた場
合の実際の空気の流れ方向を波形901とすると,波形
901で示される実際の空気の流れ方向を,所定の間隔
をおいて配置した2つの感熱抵抗体の温度差によって検
出した場合,例えば,図示の如く,2つの感熱抵抗体の
よって検出できる温度差の限界(検出限界)によって,
この検出限界に相当する時間Δt分だけ流れ方向検出の
時間遅れとして発生する。このため,斜線部903で示
す部分が検出誤差として現れて,検出精度が低下する。
【0005】このように流れ方向の検出時間遅れは,吸
気通路の計測精度に直接影響を及ぼすので,装置の信頼
性を確保する上でも重要な問題である。
気通路の計測精度に直接影響を及ぼすので,装置の信頼
性を確保する上でも重要な問題である。
【0006】この発明は,このような従来の問題点に着
目してなされたもので,流れ方向の検出時間遅れを発生
させることなく,常に正確な流れ方向の検出を行えるよ
うにすることを目的とする。
目してなされたもので,流れ方向の検出時間遅れを発生
させることなく,常に正確な流れ方向の検出を行えるよ
うにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る内燃機関の吸入空気量センサの流
れ方向検出方法は,吸気通路の入口側および出口側から
中央部側に向かって吸気通路の内径を絞り込んで狭く
し,吸気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口側
の空気の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が大
きい場合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう順
方向であると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大きい
場合に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向
であると検出するものである。
めに,請求項1に係る内燃機関の吸入空気量センサの流
れ方向検出方法は,吸気通路の入口側および出口側から
中央部側に向かって吸気通路の内径を絞り込んで狭く
し,吸気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口側
の空気の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が大
きい場合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう順
方向であると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大きい
場合に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向
であると検出するものである。
【0008】また,請求項2に係る内燃機関の吸入空気
量センサは,少なくとも,入口側から中央部側に向かっ
て除々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から
出口側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有
した吸気通路と,前記絞り通路部と拡大通路部とを貫通
する貫通路と,前記貫通路内に配置され,かつ,貫通路
を介して前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空
気の圧力の差を検出する圧力センサとを備えたものであ
る。
量センサは,少なくとも,入口側から中央部側に向かっ
て除々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から
出口側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有
した吸気通路と,前記絞り通路部と拡大通路部とを貫通
する貫通路と,前記貫通路内に配置され,かつ,貫通路
を介して前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空
気の圧力の差を検出する圧力センサとを備えたものであ
る。
【0009】また,請求項3に係る内燃機関の吸入空気
量センサは,請求項2において,前記圧力センサが,前
記貫通路を塞ぐように配置された1枚のダイアフラム
と,前記ダイアフラムの歪み量を検出する歪みゲージと
を備え,前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空
気の圧力の差によって前記ダイアフラムに発生する歪み
量を前記歪みゲージにより検出する構成であるものであ
る。
量センサは,請求項2において,前記圧力センサが,前
記貫通路を塞ぐように配置された1枚のダイアフラム
と,前記ダイアフラムの歪み量を検出する歪みゲージと
を備え,前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空
気の圧力の差によって前記ダイアフラムに発生する歪み
量を前記歪みゲージにより検出する構成であるものであ
る。
【0010】また,請求項4に係る内燃機関の吸入空気
量センサは,請求項2において,前記圧力センサが,前
記貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を形
成する仕切り板と,前記仕切り板で形成された2つのサ
ブ貫通路を同時に塞ぐように配置された1枚のサブスト
レートと,前記仕切り板で形成された一方のサブ貫通路
内の前記絞り通路部側で,かつ,前記サブストレートに
近接してサブ貫通路を塞ぐように配置された第1のダイ
アフラムと,前記仕切り板で形成された他方のサブ貫通
路内の前記拡大通路部側で,かつ,前記サブストレート
に近接してサブ貫通路を塞ぐように配置された第2のダ
イアフラムとを備え,前記絞り通路部の空気の圧力と拡
大通路部の空気の圧力の差によって前記第1のダイアフ
ラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変化
および第2のダイアフラムとサブストレートとの間に発
生する静電容量の変化を検出する構成であるものであ
る。
量センサは,請求項2において,前記圧力センサが,前
記貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を形
成する仕切り板と,前記仕切り板で形成された2つのサ
ブ貫通路を同時に塞ぐように配置された1枚のサブスト
レートと,前記仕切り板で形成された一方のサブ貫通路
内の前記絞り通路部側で,かつ,前記サブストレートに
近接してサブ貫通路を塞ぐように配置された第1のダイ
アフラムと,前記仕切り板で形成された他方のサブ貫通
路内の前記拡大通路部側で,かつ,前記サブストレート
に近接してサブ貫通路を塞ぐように配置された第2のダ
イアフラムとを備え,前記絞り通路部の空気の圧力と拡
大通路部の空気の圧力の差によって前記第1のダイアフ
ラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変化
および第2のダイアフラムとサブストレートとの間に発
生する静電容量の変化を検出する構成であるものであ
る。
【0011】
【作用】この発明の内燃機関の吸入空気量センサの流れ
方向検出方法(請求項1)は,入口側および出口側から
中央部側に向かって内径を絞り込んで狭くした吸気通路
を通過させて,流れの上手側の空気の圧力と下手側の空
気の圧力に圧力差を生じさせる。この状態において,吸
気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口側の空気
の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が大きい場
合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう順方向で
あると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大きい場合
に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向であ
ると検出する。
方向検出方法(請求項1)は,入口側および出口側から
中央部側に向かって内径を絞り込んで狭くした吸気通路
を通過させて,流れの上手側の空気の圧力と下手側の空
気の圧力に圧力差を生じさせる。この状態において,吸
気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口側の空気
の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が大きい場
合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう順方向で
あると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大きい場合
に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向であ
ると検出する。
【0012】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項2)は,入口側から中央部側に向かって除
々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から出口
側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有した
吸気通路を通過させて,空気に圧力損失を発生させて,
流れの上手側の空気の圧力と下手側の空気の圧力に圧力
差を生じさせる。この状態において,絞り通路部と拡大
通路部とを貫通する貫通路内に配置された圧力センサ
で,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気の圧力
の差を検出することにより,吸気通路内を流れる空気の
流れ方向を検出する。したがって,圧力検出によって空
気の流れ方向を検出するので,時間的な遅れが発生しな
い。
ンサ(請求項2)は,入口側から中央部側に向かって除
々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から出口
側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有した
吸気通路を通過させて,空気に圧力損失を発生させて,
流れの上手側の空気の圧力と下手側の空気の圧力に圧力
差を生じさせる。この状態において,絞り通路部と拡大
通路部とを貫通する貫通路内に配置された圧力センサ
で,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気の圧力
の差を検出することにより,吸気通路内を流れる空気の
流れ方向を検出する。したがって,圧力検出によって空
気の流れ方向を検出するので,時間的な遅れが発生しな
い。
【0013】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項3)は,請求項2の構成において,貫通路
を塞ぐように配置された1枚のダイアフラムと,ダイア
フラムの歪み量を検出する歪みゲージとを備えた圧力セ
ンサを用いて,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の
空気の圧力の差によってダイアフラムに発生する歪み量
を歪みゲージにより検出することにより,吸気通路内を
流れる空気の流れ方向を検出する。
ンサ(請求項3)は,請求項2の構成において,貫通路
を塞ぐように配置された1枚のダイアフラムと,ダイア
フラムの歪み量を検出する歪みゲージとを備えた圧力セ
ンサを用いて,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の
空気の圧力の差によってダイアフラムに発生する歪み量
を歪みゲージにより検出することにより,吸気通路内を
流れる空気の流れ方向を検出する。
【0014】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項4)は,請求項2の構成において,仕切り
板で貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を
形成し,2つのサブ貫通路を同時に塞ぐように1枚のサ
ブストレートを配置し,仕切り板で形成された一方のサ
ブ貫通路内の絞り通路部側で,かつ,サブストレートに
近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第1のダイアフ
ラムを配置して,サブストレートと第1のダイアフラム
とでコンデサを形成し,また,仕切り板で形成された他
方のサブ貫通路内の拡大通路部側で,かつ,サブストレ
ートに近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第2のダ
イアフラムを配置して,サブストレートと第2のダイア
フラムとでコンデサを形成して,静電容量型の圧力セン
サとする。絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気
の圧力の差によって第1のダイアフラムとサブストレー
トとの間に発生する静電容量の変化および第2のダイア
フラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変
化を,静電容量型の圧力センサによって検出することに
より,吸気通路内を流れる空気の流れ方向を検出する。
ンサ(請求項4)は,請求項2の構成において,仕切り
板で貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を
形成し,2つのサブ貫通路を同時に塞ぐように1枚のサ
ブストレートを配置し,仕切り板で形成された一方のサ
ブ貫通路内の絞り通路部側で,かつ,サブストレートに
近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第1のダイアフ
ラムを配置して,サブストレートと第1のダイアフラム
とでコンデサを形成し,また,仕切り板で形成された他
方のサブ貫通路内の拡大通路部側で,かつ,サブストレ
ートに近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第2のダ
イアフラムを配置して,サブストレートと第2のダイア
フラムとでコンデサを形成して,静電容量型の圧力セン
サとする。絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気
の圧力の差によって第1のダイアフラムとサブストレー
トとの間に発生する静電容量の変化および第2のダイア
フラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変
化を,静電容量型の圧力センサによって検出することに
より,吸気通路内を流れる空気の流れ方向を検出する。
【0015】
【実施例】以下,この発明の内燃機関の吸入空気量セン
サの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量セン
サについて,〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に図面を
参照して詳細に説明する。
サの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量セン
サについて,〔実施例1〕,〔実施例2〕の順に図面を
参照して詳細に説明する。
【0016】〔実施例1〕図1は,実施例1の内燃機関
の吸入空気量センサの全体構成図である。図1(a)は
全体構成を横から見た図であり,図1(b)は図1
(a)を矢印方向から見た図である。実施例1の内燃機
関の吸入空気量センサにおいて,吸気通路101は,吸
入する空気が順方向に流れた場合の入口側から中央部側
に向かって除々に内径を縮小した絞り通路部102と,
絞り通路部102の吸入空気が順方向に流れた場合の下
流側に位置し,中央部側から出口側に向かって除々に内
径を拡大した拡大通路部103と,絞り通路部102と
拡大通路部103とを連結し,その内径が一定であるス
ロット部104とを備えている。また,吸気通路101
内には,吸入空気の流量を測定する吸入空気流量センサ
105aと,吸入空気を整流するためのハニカム構造体
105bが配置されている。
の吸入空気量センサの全体構成図である。図1(a)は
全体構成を横から見た図であり,図1(b)は図1
(a)を矢印方向から見た図である。実施例1の内燃機
関の吸入空気量センサにおいて,吸気通路101は,吸
入する空気が順方向に流れた場合の入口側から中央部側
に向かって除々に内径を縮小した絞り通路部102と,
絞り通路部102の吸入空気が順方向に流れた場合の下
流側に位置し,中央部側から出口側に向かって除々に内
径を拡大した拡大通路部103と,絞り通路部102と
拡大通路部103とを連結し,その内径が一定であるス
ロット部104とを備えている。また,吸気通路101
内には,吸入空気の流量を測定する吸入空気流量センサ
105aと,吸入空気を整流するためのハニカム構造体
105bが配置されている。
【0017】なお,絞り通路部102および拡大通路部
103は,図示の如く,貫通路106によって連結され
ている。また,貫通路106の一部に圧力センサ107
が配置され,圧力センサ107の一部を成すダイアフラ
ム108によって貫通路106が絞り通路部102側と
拡大通路部103側の2つに仕切られている。
103は,図示の如く,貫通路106によって連結され
ている。また,貫通路106の一部に圧力センサ107
が配置され,圧力センサ107の一部を成すダイアフラ
ム108によって貫通路106が絞り通路部102側と
拡大通路部103側の2つに仕切られている。
【0018】次に,図2(a),(b)を参照して,圧
力センサ107の構造について説明する。図2(a)に
示すように,圧力センサ107のダイアフラム108
は,貫通路106を仕切るように圧力センサ107の軸
方向に鉛直に配置されている。また,図2(b)は,図
2(a)を矢印方向から見た矢視図を示し,ダイアフラ
ム108の表面には,ダイアフラム108の歪みを検出
する歪みゲージ202,203,204,205が形成
されている。この歪みゲージ202,203,204,
205は,図3に示すようなブリッジ回路を形成するよ
うに電気的な接続がなされている。なお,歪みゲージ2
02,203,204,205で検出した歪量を電気的
な信号に変換する電子回路201がダイアフラム108
の近接して配置されている。
力センサ107の構造について説明する。図2(a)に
示すように,圧力センサ107のダイアフラム108
は,貫通路106を仕切るように圧力センサ107の軸
方向に鉛直に配置されている。また,図2(b)は,図
2(a)を矢印方向から見た矢視図を示し,ダイアフラ
ム108の表面には,ダイアフラム108の歪みを検出
する歪みゲージ202,203,204,205が形成
されている。この歪みゲージ202,203,204,
205は,図3に示すようなブリッジ回路を形成するよ
うに電気的な接続がなされている。なお,歪みゲージ2
02,203,204,205で検出した歪量を電気的
な信号に変換する電子回路201がダイアフラム108
の近接して配置されている。
【0019】以上の構成のおいて,内燃機関の吸入空
気量センサの流れ方向検出方法の原理,具体的な動作
の順で,詳細に説明する。
気量センサの流れ方向検出方法の原理,具体的な動作
の順で,詳細に説明する。
【0020】内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向
検出方法の原理 流体が,狭い通路から広められた通路(より広い通路)
へ流れ込むとき,流体の拡散によって圧力低下を生ず
る。換言すれば,流体が広い通路から狭い通路を通過し
て,他の広い通路へ流れ込むとき,流体の圧力の低下
(圧力損失)が顕著に現れる。
検出方法の原理 流体が,狭い通路から広められた通路(より広い通路)
へ流れ込むとき,流体の拡散によって圧力低下を生ず
る。換言すれば,流体が広い通路から狭い通路を通過し
て,他の広い通路へ流れ込むとき,流体の圧力の低下
(圧力損失)が顕著に現れる。
【0021】したがって,内燃機関の吸入空気量センサ
において,吸気通路101の入口側および出口側から中
央部側に向かって吸気通路の内径を絞り込んで狭くし,
吸気通路101を流れる空気に圧力損失を発生させ,吸
気通路101の入口側の空気の圧力と吸気通路101の
出口側の空気の圧力とを比較し,吸気通路101の入口
側の圧力が大きい場合に,空気の流れが入口側から出口
側へ向かう順方向であると検出し,吸気通路101の出
口側の圧力が大きい場合に,空気の流れが出口側から入
口側へ向かう逆方向であると検出することができる。
において,吸気通路101の入口側および出口側から中
央部側に向かって吸気通路の内径を絞り込んで狭くし,
吸気通路101を流れる空気に圧力損失を発生させ,吸
気通路101の入口側の空気の圧力と吸気通路101の
出口側の空気の圧力とを比較し,吸気通路101の入口
側の圧力が大きい場合に,空気の流れが入口側から出口
側へ向かう順方向であると検出し,吸気通路101の出
口側の圧力が大きい場合に,空気の流れが出口側から入
口側へ向かう逆方向であると検出することができる。
【0022】具体的には,図1において,吸入空気の流
れが順方向である場合,空気は絞り通路部102から拡
大通路部103に流れる。このとき,絞り通路部102
が相対的に正圧になり,拡大通路部103が相対的に負
圧になる。また,吸入空気の流れが逆方向の場合,空気
は拡大通路部103から絞り通路部102に流れ,拡大
通路部103が相対的に正圧となり,絞り通路部102
は相対的に負圧になる。よって,この絞り通路部102
と拡大通路部103との圧力差によって空気の流れ方向
を検出することができる。
れが順方向である場合,空気は絞り通路部102から拡
大通路部103に流れる。このとき,絞り通路部102
が相対的に正圧になり,拡大通路部103が相対的に負
圧になる。また,吸入空気の流れが逆方向の場合,空気
は拡大通路部103から絞り通路部102に流れ,拡大
通路部103が相対的に正圧となり,絞り通路部102
は相対的に負圧になる。よって,この絞り通路部102
と拡大通路部103との圧力差によって空気の流れ方向
を検出することができる。
【0023】具体的な動作 次に,図1を参照して,その動作を説明する。吸気通路
101には絞り通路部102,拡大通路部103および
吸入空気流量センサ105aが配置されており,流体で
ある空気が吸気通路101を通過する際に,これらが抵
抗として作用するため,吸気通路101を吸入空気が通
過する際に必ず圧力損失が発生する。
101には絞り通路部102,拡大通路部103および
吸入空気流量センサ105aが配置されており,流体で
ある空気が吸気通路101を通過する際に,これらが抵
抗として作用するため,吸気通路101を吸入空気が通
過する際に必ず圧力損失が発生する。
【0024】したがって,絞り通路部102と拡大通路
部103との間には吸入空気の流れが発生している限り
圧力差が生ずる。この圧力差は,吸入空気が順方向(図
において,左方向から右方向に向かう方向)に流れる場
合には,絞り通路部102側が拡大通路部103側に比
べて負圧となる。すなわち,絞り通路部102側と拡大
通路部103側との圧力差が絞り通路部102から拡大
通路部103に至までの圧力損失と同等の値となる。こ
のことは,吸入空気が順方向に流れることによって発生
していため,吸入空気が順方向に流れた場合には瞬時に
絞り通路部102が正圧で,拡大通路部103側が負圧
となり,両者の間に圧力損失が発生する。
部103との間には吸入空気の流れが発生している限り
圧力差が生ずる。この圧力差は,吸入空気が順方向(図
において,左方向から右方向に向かう方向)に流れる場
合には,絞り通路部102側が拡大通路部103側に比
べて負圧となる。すなわち,絞り通路部102側と拡大
通路部103側との圧力差が絞り通路部102から拡大
通路部103に至までの圧力損失と同等の値となる。こ
のことは,吸入空気が順方向に流れることによって発生
していため,吸入空気が順方向に流れた場合には瞬時に
絞り通路部102が正圧で,拡大通路部103側が負圧
となり,両者の間に圧力損失が発生する。
【0025】一方,吸入空気が逆方向(図において,右
方向から左方向に向かう方向)に流れる場合は,拡大通
路部103側が絞り通路部102側に比べて正圧となり
絞り通路部102側が負圧になる。
方向から左方向に向かう方向)に流れる場合は,拡大通
路部103側が絞り通路部102側に比べて正圧となり
絞り通路部102側が負圧になる。
【0026】実施例1では,上記のようにして発生した
圧力差を,絞り通路部102と拡大通路部103とを連
結する貫通路106内に設けたダイアフラム108の歪
みとして計測する。ダイアフラム108は,拡大通路部
103側の圧力と絞り通路部102側の圧力の差によっ
て,圧力の低い方向に向かって押されて歪みを発生す
る。発生したダイアフラム108の歪みを,ダイアフラ
ム108に形成させた歪みゲージ202,203,20
4,205により計測する。
圧力差を,絞り通路部102と拡大通路部103とを連
結する貫通路106内に設けたダイアフラム108の歪
みとして計測する。ダイアフラム108は,拡大通路部
103側の圧力と絞り通路部102側の圧力の差によっ
て,圧力の低い方向に向かって押されて歪みを発生す
る。発生したダイアフラム108の歪みを,ダイアフラ
ム108に形成させた歪みゲージ202,203,20
4,205により計測する。
【0027】歪みゲージ202,203,204,20
5は,図2(b)に示すように,歪みが発生した際の最
大応力に近い位置である周辺部と,最小応力に近い位置
である中心部とに各々対称的に配置され,図3に示しめ
たブリッジ回路を形成するようにそれぞれ電気的に接続
されている。
5は,図2(b)に示すように,歪みが発生した際の最
大応力に近い位置である周辺部と,最小応力に近い位置
である中心部とに各々対称的に配置され,図3に示しめ
たブリッジ回路を形成するようにそれぞれ電気的に接続
されている。
【0028】ここで,図4を参照して図3に示しめたブ
リッジ回路の動作を説明する。図4は,ブリッジ回路か
ら出力される電圧を示す説明図である。先ず,あらかじ
め電子回路201において,ダイアフラム108に圧力
差による歪みが加わらない状態(すなわち,吸気通路1
01に空気の流れがない状態)で,ブリッジ回路から出
力される電源電圧が中点電位である2.5Vになるよう
に調整する。
リッジ回路の動作を説明する。図4は,ブリッジ回路か
ら出力される電圧を示す説明図である。先ず,あらかじ
め電子回路201において,ダイアフラム108に圧力
差による歪みが加わらない状態(すなわち,吸気通路1
01に空気の流れがない状態)で,ブリッジ回路から出
力される電源電圧が中点電位である2.5Vになるよう
に調整する。
【0029】ここで,吸入空気が順方向で流れ,ダイア
フラム108が歪むと,歪みゲージ202,203,2
04,205は,縮小し,歪みが加わらない状態よりも
低い抵抗値を示すようになる。したがって,吸入空気が
順方向で流れている場合,ブリッジ回路からの出力は
2.5V以上となる。
フラム108が歪むと,歪みゲージ202,203,2
04,205は,縮小し,歪みが加わらない状態よりも
低い抵抗値を示すようになる。したがって,吸入空気が
順方向で流れている場合,ブリッジ回路からの出力は
2.5V以上となる。
【0030】一方,吸入空気が逆方向で流れ,ダイアフ
ラム108が歪むと,歪みゲージ202,203,20
4,205は,拡大し,歪みが加わらない状態よりも高
い抵抗値を示すようになる。したがって,吸入空気が逆
方向で流れている場合,ブリッジ回路からの出力は2.
5V以下となる。
ラム108が歪むと,歪みゲージ202,203,20
4,205は,拡大し,歪みが加わらない状態よりも高
い抵抗値を示すようになる。したがって,吸入空気が逆
方向で流れている場合,ブリッジ回路からの出力は2.
5V以下となる。
【0031】このため,ブリッジ回路から出力される電
圧は,図示の如く,2.5Vを中心として圧力差(歪
み)に応じて直線的に変化する出力となる。
圧は,図示の如く,2.5Vを中心として圧力差(歪
み)に応じて直線的に変化する出力となる。
【0032】図5は,絞り通路部102と拡大通路部1
03との圧力差によってダイアフラム108にかかる応
力を示す説明図である。吸気通路101の吸入空気の流
れ方向に応じた絞り通路部102と拡大通路部103と
の圧力差の発生によって,貫通路106内に配置したダ
イアフラム108にも同様の圧力が加わる。ダイアフラ
ム108は,この圧力差に応じた応力がかかり歪みを生
じる。
03との圧力差によってダイアフラム108にかかる応
力を示す説明図である。吸気通路101の吸入空気の流
れ方向に応じた絞り通路部102と拡大通路部103と
の圧力差の発生によって,貫通路106内に配置したダ
イアフラム108にも同様の圧力が加わる。ダイアフラ
ム108は,この圧力差に応じた応力がかかり歪みを生
じる。
【0033】この時のダイアフラム108の変位は,図
5(a)に示すように,中心部の変位が大きく,周辺部
の変位が小さくなる。なお,ここで実線矢印が順方向の
流れによって発生する圧力,点線矢印が逆方向の流れに
よって発生する圧力を示す。このように圧力が加わっ
て,ダイアフラム108が変位(歪む)することによ
り,図5(b)に示すように,ダイアフラム108にか
かる応力も変化する。なお,ここでは,ダイアフラム1
08に加わる応力を径方向と周方向とについて示したも
のであり,実線矢印501が貫通路106を流れる吸入
空気の順方向の発生応力を径方向,実線矢印502が貫
通路106を流れる吸入空気の順方向の発生応力を周方
向,点線矢印503が貫通路106を流れる吸入空気の
逆方向の発生応力を径方向,点線矢印504が貫通路1
06を流れる吸入空気の逆方向の発生応力を周方向とし
て示している。
5(a)に示すように,中心部の変位が大きく,周辺部
の変位が小さくなる。なお,ここで実線矢印が順方向の
流れによって発生する圧力,点線矢印が逆方向の流れに
よって発生する圧力を示す。このように圧力が加わっ
て,ダイアフラム108が変位(歪む)することによ
り,図5(b)に示すように,ダイアフラム108にか
かる応力も変化する。なお,ここでは,ダイアフラム1
08に加わる応力を径方向と周方向とについて示したも
のであり,実線矢印501が貫通路106を流れる吸入
空気の順方向の発生応力を径方向,実線矢印502が貫
通路106を流れる吸入空気の順方向の発生応力を周方
向,点線矢印503が貫通路106を流れる吸入空気の
逆方向の発生応力を径方向,点線矢印504が貫通路1
06を流れる吸入空気の逆方向の発生応力を周方向とし
て示している。
【0034】前述したように実施例1によれば,吸入空
気が,狭められた吸気通路101を通過するとき,この
狭められた吸気通路101の抵抗によって必ず圧力損失
を生ずることを考慮し,この圧力損失を狭められた吸気
通路101を貫通する貫通路106で圧力差として計測
し,吸気通路101の絞り通路部102側の圧力が大き
い場合に,空気の流れが順方向であると検出し,吸気通
路の拡大通路部103側の圧力が大きい場合に,空気の
流れが逆方向であると検出するようにしたため,流れ方
向の検出時間遅れを発生させることなく,常に正確な流
れ方向の検出を行うことができる。
気が,狭められた吸気通路101を通過するとき,この
狭められた吸気通路101の抵抗によって必ず圧力損失
を生ずることを考慮し,この圧力損失を狭められた吸気
通路101を貫通する貫通路106で圧力差として計測
し,吸気通路101の絞り通路部102側の圧力が大き
い場合に,空気の流れが順方向であると検出し,吸気通
路の拡大通路部103側の圧力が大きい場合に,空気の
流れが逆方向であると検出するようにしたため,流れ方
向の検出時間遅れを発生させることなく,常に正確な流
れ方向の検出を行うことができる。
【0035】〔実施例2〕実施例2は,実施例1と同様
の構成において,実施例1の圧力センサ107に代え
て,静電容量型の圧力センサ601を配置したものであ
る。なお,その他の構成は実施例1と同様であるため,
ここでは異なる部分のみを説明する。
の構成において,実施例1の圧力センサ107に代え
て,静電容量型の圧力センサ601を配置したものであ
る。なお,その他の構成は実施例1と同様であるため,
ここでは異なる部分のみを説明する。
【0036】図6(a),(b)は,実施例2の圧力セ
ンサ601の構成を示し,図示の如く,貫通路106内
に配置した圧力センサ601は,半円板状の2枚のダイ
アフラム603a,603bと,1枚の円板状のサブス
トレート602と,貫通路106を2つに仕切る仕切り
板604と,電子回路605とを備えている。なお,仕
切り板604によって貫通路106が2つに仕切られ,
等分の2つのサブ貫通路106a,106bが形成され
ている。
ンサ601の構成を示し,図示の如く,貫通路106内
に配置した圧力センサ601は,半円板状の2枚のダイ
アフラム603a,603bと,1枚の円板状のサブス
トレート602と,貫通路106を2つに仕切る仕切り
板604と,電子回路605とを備えている。なお,仕
切り板604によって貫通路106が2つに仕切られ,
等分の2つのサブ貫通路106a,106bが形成され
ている。
【0037】2枚のダイアフラム603a,603b
は,それぞれサブストレート602と等間隔で近接した
距離に配置されており,かつ,サブストレート602
は,それぞれのダイアフラム603a,603bと向き
合う面に電極606が形成されている。したがって,1
枚のサブストレート602と2枚のダイアフラム603
a,603bとで2組のコンデンサが形成されている。
また,ダイアフラム603aは,サブ貫通路106aの
絞り通路部102側で,かつ,サブ貫通路106aを塞
ぐように配置されている。同様に,ダイアフラム603
bは,サブ貫通路106bの拡大通路部103側で,か
つ,サブ貫通路106bを塞ぐように配置されている。
は,それぞれサブストレート602と等間隔で近接した
距離に配置されており,かつ,サブストレート602
は,それぞれのダイアフラム603a,603bと向き
合う面に電極606が形成されている。したがって,1
枚のサブストレート602と2枚のダイアフラム603
a,603bとで2組のコンデンサが形成されている。
また,ダイアフラム603aは,サブ貫通路106aの
絞り通路部102側で,かつ,サブ貫通路106aを塞
ぐように配置されている。同様に,ダイアフラム603
bは,サブ貫通路106bの拡大通路部103側で,か
つ,サブ貫通路106bを塞ぐように配置されている。
【0038】また,サブストレート602の板厚は,ダ
イアフラム603a,603bの板厚に比べ厚くしてい
るため,貫通路106の圧力変化に対し双方の板は,た
わみを生じ変位するが,サブストレート602の変位量
と比べて,ダイアフラム603a,603bの変位量の
方が大きい。
イアフラム603a,603bの板厚に比べ厚くしてい
るため,貫通路106の圧力変化に対し双方の板は,た
わみを生じ変位するが,サブストレート602の変位量
と比べて,ダイアフラム603a,603bの変位量の
方が大きい。
【0039】次に,図7を参照して,2枚のダイアフラ
ム603a,603bと1枚のサブストレート602と
で形成された2組のコンデンサの動作について説明す
る。吸気通路101において,順方向に吸入空気が流れ
た場合,絞り通路部102が相対的に正圧になり,拡大
通路部103が相対的に負圧になる。したがって,2枚
のダイアフラム603a,603bおよび1枚のサブス
トレート602は,それぞれ図中の右側の方向に撓む。
ム603a,603bと1枚のサブストレート602と
で形成された2組のコンデンサの動作について説明す
る。吸気通路101において,順方向に吸入空気が流れ
た場合,絞り通路部102が相対的に正圧になり,拡大
通路部103が相対的に負圧になる。したがって,2枚
のダイアフラム603a,603bおよび1枚のサブス
トレート602は,それぞれ図中の右側の方向に撓む。
【0040】ただし,サブ貫通路106aに配置された
ダイアフラム603aは,絞り通路部102側の正圧を
直接受けるので,大きく撓み,サブ貫通路106bに配
置されたダイアフラム603bは,サブストレート60
2を介して正圧を受けるのでダイアフラム603aと比
較して,小さな撓みとなる。同様に,サブストレート6
02において,サブ貫通路106a側はダイアフラム6
03aを介して正圧を受けるので,正圧を直接受けるサ
ブ貫通路106b側のサブストレート602と比較して
若干撓みが小さくなる。
ダイアフラム603aは,絞り通路部102側の正圧を
直接受けるので,大きく撓み,サブ貫通路106bに配
置されたダイアフラム603bは,サブストレート60
2を介して正圧を受けるのでダイアフラム603aと比
較して,小さな撓みとなる。同様に,サブストレート6
02において,サブ貫通路106a側はダイアフラム6
03aを介して正圧を受けるので,正圧を直接受けるサ
ブ貫通路106b側のサブストレート602と比較して
若干撓みが小さくなる。
【0041】上述したように,順方向の場合,左側が正
圧で右側が負圧になるので2組のコンデンサのうち,サ
ブ貫通路106aに配置されたダイアフラム603aと
サブストレート602によって形成されるコンデンサ
は,ダイアフラム603aが正圧側にあるため,ダイア
フラム603aの変形により,サブストレート602と
ダイアフラム603aとの間隔が変化し,圧力差の上昇
とともに,静電容量も上昇する。
圧で右側が負圧になるので2組のコンデンサのうち,サ
ブ貫通路106aに配置されたダイアフラム603aと
サブストレート602によって形成されるコンデンサ
は,ダイアフラム603aが正圧側にあるため,ダイア
フラム603aの変形により,サブストレート602と
ダイアフラム603aとの間隔が変化し,圧力差の上昇
とともに,静電容量も上昇する。
【0042】一方,サブ貫通路106bに配置されたダ
イアフラム603bとサブストレート602によって形
成されるコンデンサは,サブストレート602が正圧側
でダイアフラム603bが負圧側に配置された構造とな
っているため,ダイアフラム603bは,サブストレー
ト602で直接圧力を受けるため,負圧により生じるわ
ずかな撓みのみとなり,静電容量の変化は小さい。
イアフラム603bとサブストレート602によって形
成されるコンデンサは,サブストレート602が正圧側
でダイアフラム603bが負圧側に配置された構造とな
っているため,ダイアフラム603bは,サブストレー
ト602で直接圧力を受けるため,負圧により生じるわ
ずかな撓みのみとなり,静電容量の変化は小さい。
【0043】上述したことにより,順方向に吸入空気が
流れる場合は上部コンデンサが吸入空気に応じた圧力差
に応じて静電容量が変化する。一方,下部コンデンサは
圧力差に応じた静電容量の増加量はわずかである。図8
は,順方向に吸入空気が流れた場合の圧力差の増加と上
部コンデンサ(ダイアフラム603a側)および下部コ
ンデンサ(ダイアフラム603b側)の静電容量の変化
を示したものである。図において,実線801は,上部
コンデンサの圧力と静電容量の関係を表し,また,破線
802は,下部コンデンサの圧力と静電容量の関係を表
す。
流れる場合は上部コンデンサが吸入空気に応じた圧力差
に応じて静電容量が変化する。一方,下部コンデンサは
圧力差に応じた静電容量の増加量はわずかである。図8
は,順方向に吸入空気が流れた場合の圧力差の増加と上
部コンデンサ(ダイアフラム603a側)および下部コ
ンデンサ(ダイアフラム603b側)の静電容量の変化
を示したものである。図において,実線801は,上部
コンデンサの圧力と静電容量の関係を表し,また,破線
802は,下部コンデンサの圧力と静電容量の関係を表
す。
【0044】また,吸入空気が逆方向に流れた場合,上
部コンデンサと下部コンデンサは,吸入空気が順方向に
流れた場合と全く反対な作用を発生する。
部コンデンサと下部コンデンサは,吸入空気が順方向に
流れた場合と全く反対な作用を発生する。
【0045】前述したように実施例2によれば,絞り通
路部102側の空気の圧力と拡大通路部103側の空気
の圧力の差によって,ダイアフラム603aとサブスト
レート602との間に発生する静電容量の変化およびダ
イアフラム603bとサブストレート602との間に発
生する静電容量の変化を検出する構成であるため,実施
例1と同様に,流れ方向の検出時間遅れを発生させるこ
となく,常に正確な流れ方向の検出を行うことができ
る。
路部102側の空気の圧力と拡大通路部103側の空気
の圧力の差によって,ダイアフラム603aとサブスト
レート602との間に発生する静電容量の変化およびダ
イアフラム603bとサブストレート602との間に発
生する静電容量の変化を検出する構成であるため,実施
例1と同様に,流れ方向の検出時間遅れを発生させるこ
となく,常に正確な流れ方向の検出を行うことができ
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように,この発明の吸気通
路の流れ方向検出方法(請求項1)は,入口側および出
口側から中央部側に向かって内径を絞り込んで狭くした
吸気通路を通過させて,流れの上手側の空気の圧力と下
手側の空気の圧力に圧力差を生じさせる。この状態にお
いて,吸気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口
側の空気の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が
大きい場合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう
順方向であると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大き
い場合に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方
向であると検出するため,流れ方向の検出時間遅れを発
生させることなく,常に正確な流れ方向の検出を行うこ
とができる。
路の流れ方向検出方法(請求項1)は,入口側および出
口側から中央部側に向かって内径を絞り込んで狭くした
吸気通路を通過させて,流れの上手側の空気の圧力と下
手側の空気の圧力に圧力差を生じさせる。この状態にお
いて,吸気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口
側の空気の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が
大きい場合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう
順方向であると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大き
い場合に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方
向であると検出するため,流れ方向の検出時間遅れを発
生させることなく,常に正確な流れ方向の検出を行うこ
とができる。
【0047】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項2)は,入口側から中央部側に向かって除
々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から出口
側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有した
吸気通路を通過させて,空気に圧力損失を発生させて,
絞り通路部と拡大通路部とを貫通する貫通路内に配置さ
れた圧力センサで,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路
部の空気の圧力の差を検出することにより,吸気通路内
を流れる空気の流れ方向を検出するため,流れ方向の検
出時間遅れを発生させることなく,常に正確な流れ方向
の検出を行うことができる。
ンサ(請求項2)は,入口側から中央部側に向かって除
々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側から出口
側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を有した
吸気通路を通過させて,空気に圧力損失を発生させて,
絞り通路部と拡大通路部とを貫通する貫通路内に配置さ
れた圧力センサで,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路
部の空気の圧力の差を検出することにより,吸気通路内
を流れる空気の流れ方向を検出するため,流れ方向の検
出時間遅れを発生させることなく,常に正確な流れ方向
の検出を行うことができる。
【0048】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項3)は,請求項2の構成において,貫通路
を塞ぐように配置された1枚のダイアフラムと,ダイア
フラムの歪み量を検出する歪みゲージとを備えた圧力セ
ンサを用いて,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の
空気の圧力の差によってダイアフラムに発生する歪み量
を歪みゲージにより検出するため,流れ方向の検出時間
遅れを発生させることなく,常に正確な流れ方向の検出
を行うことができる。
ンサ(請求項3)は,請求項2の構成において,貫通路
を塞ぐように配置された1枚のダイアフラムと,ダイア
フラムの歪み量を検出する歪みゲージとを備えた圧力セ
ンサを用いて,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の
空気の圧力の差によってダイアフラムに発生する歪み量
を歪みゲージにより検出するため,流れ方向の検出時間
遅れを発生させることなく,常に正確な流れ方向の検出
を行うことができる。
【0049】また,この発明の内燃機関の吸入空気量セ
ンサ(請求項4)は,請求項2の構成において,仕切り
板で貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を
形成し,2つのサブ貫通路を同時に塞ぐように1枚のサ
ブストレートを配置し,仕切り板で形成された一方のサ
ブ貫通路内の絞り通路部側で,かつ,サブストレートに
近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第1のダイアフ
ラムを配置して,サブストレートと第1のダイアフラム
とでコンデサを形成し,また,仕切り板で形成された他
方のサブ貫通路内の拡大通路部側で,かつ,サブストレ
ートに近接して位置にサブ貫通路を塞ぐように第2のダ
イアフラムを配置して,サブストレートと第2のダイア
フラムとでコンデサを形成して,静電容量型の圧力セン
サとし,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気の
圧力の差によって第1のダイアフラムとサブストレート
との間に発生する静電容量の変化および第2のダイアフ
ラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変化
を,静電容量型の圧力センサによって検出するため,流
れ方向の検出時間遅れを発生させることなく,常に正確
な流れ方向の検出を行うことができる。
ンサ(請求項4)は,請求項2の構成において,仕切り
板で貫通路を2つに仕切って等分の2つのサブ貫通路を
形成し,2つのサブ貫通路を同時に塞ぐように1枚のサ
ブストレートを配置し,仕切り板で形成された一方のサ
ブ貫通路内の絞り通路部側で,かつ,サブストレートに
近接した位置にサブ貫通路を塞ぐように第1のダイアフ
ラムを配置して,サブストレートと第1のダイアフラム
とでコンデサを形成し,また,仕切り板で形成された他
方のサブ貫通路内の拡大通路部側で,かつ,サブストレ
ートに近接して位置にサブ貫通路を塞ぐように第2のダ
イアフラムを配置して,サブストレートと第2のダイア
フラムとでコンデサを形成して,静電容量型の圧力セン
サとし,絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気の
圧力の差によって第1のダイアフラムとサブストレート
との間に発生する静電容量の変化および第2のダイアフ
ラムとサブストレートとの間に発生する静電容量の変化
を,静電容量型の圧力センサによって検出するため,流
れ方向の検出時間遅れを発生させることなく,常に正確
な流れ方向の検出を行うことができる。
【図1】実施例1の内燃機関の吸入空気量センサの全体
構成図である。
構成図である。
【図2】実施例1の圧力センサの構造を示す説明図であ
る。
る。
【図3】ブリッジ回路を示す説明図である。
【図4】ブリッジ回路から出力される電圧を示す説明図
である。
である。
【図5】絞り通路部と拡大通路部との圧力差によってダ
イアフラムにかかる応力を示す説明図である。
イアフラムにかかる応力を示す説明図である。
【図6】実施例2の圧力センサの構成を示す説明図であ
る。
る。
【図7】2枚のダイアフラムと1枚のサブストレートと
で形成された2組のコンデンサの動作を示す説明図であ
る。
で形成された2組のコンデンサの動作を示す説明図であ
る。
【図8】電子回路の動作を示す説明図である。
【図9】従来の問題点である流れ方向検出の時間遅れに
ついて示す説明図である。
ついて示す説明図である。
101 吸気通路 102 絞り通路部 103 拡大通路部 104 スロット部 105a 吸入空気流量センサ 106 貫通路 106a,106b サブ貫通路 107,601 圧力センサ 108 ダイアフラム 201,605 電子回路 202,203,204,205 歪みゲージ 602 サブストレート 603a,603b ダイアフラム 604 仕切り板
Claims (4)
- 【請求項1】 吸気通路の入口側および出口側から中央
部側に向かって吸気通路の内径を絞り込んで狭くし,吸
気通路の入口側の空気の圧力と吸気通路の出口側の空気
の圧力とを比較し,吸気通路の入口側の圧力が大きい場
合に,空気の流れが入口側から出口側へ向かう順方向で
あると検出し,吸気通路の出口側の圧力が大きい場合
に,空気の流れが出口側から入口側へ向かう逆方向であ
ると検出することを特徴とする内燃機関の吸入空気量セ
ンサの流れ方向検出方法。 - 【請求項2】 少なくとも,入口側から中央部側に向か
って除々に内径を縮小した絞り通路部および中央部側か
ら出口側に向かって除々に内径を拡大した拡大通路部を
有した吸気通路と,前記絞り通路部と拡大通路部とを貫
通する貫通路と,前記貫通路内に配置され,かつ,貫通
路を介して前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の
空気の圧力の差を検出する圧力センサとを備えたことを
特徴とする内燃機関の吸入空気量センサ。 - 【請求項3】 前記圧力センサは,前記貫通路を塞ぐよ
うに配置された1枚のダイアフラムと,前記ダイアフラ
ムの歪み量を検出する歪みゲージとを備え,前記絞り通
路部の空気の圧力と拡大通路部の空気の圧力の差によっ
て前記ダイアフラムに発生する歪み量を前記歪みゲージ
により検出する構成であることを特徴とする請求項2記
載の内燃機関の吸入空気量センサ。 - 【請求項4】 前記圧力センサは,前記貫通路を2つに
仕切って等分の2つのサブ貫通路を形成する仕切り板
と,前記仕切り板で形成された2つのサブ貫通路を同時
に塞ぐように配置された1枚のサブストレートと,前記
仕切り板で形成された一方のサブ貫通路内の前記絞り通
路部側で,かつ,前記サブストレートに近接してサブ貫
通路を塞ぐように配置された第1のダイアフラムと,前
記仕切り板で形成された他方のサブ貫通路内の前記拡大
通路部側で,かつ,前記サブストレートに近接してサブ
貫通路を塞ぐように配置された第2のダイアフラムとを
備え,前記絞り通路部の空気の圧力と拡大通路部の空気
の圧力の差によって前記第1のダイアフラムとサブスト
レートとの間に発生する静電容量の変化および第2のダ
イアフラムとサブストレートとの間に発生する静電容量
の変化を検出する構成であることを特徴とする請求項3
記載の内燃機関の吸入空気量センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32326494A JPH08178722A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32326494A JPH08178722A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178722A true JPH08178722A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18152853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32326494A Pending JPH08178722A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 内燃機関の吸入空気量センサの流れ方向検出方法および内燃機関の吸入空気量センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08178722A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020053917A (ko) * | 2000-12-26 | 2002-07-06 | 이계안 | 공기 흡입량 감지센서 |
US20110178713A1 (en) * | 2008-09-26 | 2011-07-21 | British Telecommunications Public Limited Company | Cable installation apparatus |
US8587327B2 (en) | 2007-12-28 | 2013-11-19 | British Telecommunications Public Limited Company | Cable installation using induction |
US8702064B2 (en) | 2007-12-28 | 2014-04-22 | British Telecommunications Public Limited Company | Cable installation using optical detection |
US8720030B2 (en) | 2009-03-31 | 2014-05-13 | British Telecommunications Public Limited Company | Blown cable apparatus and method |
US8775102B2 (en) | 2009-03-19 | 2014-07-08 | British Telecommunications Public Limited Company | Passive remote detection of gas flow and cable arrival |
US10247896B2 (en) | 2010-03-26 | 2019-04-02 | British Telecommunications Public Limited Company | Optical fiber apparatus |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32326494A patent/JPH08178722A/ja active Pending
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