JPH08178622A - エッジライン測定方法 - Google Patents

エッジライン測定方法

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JPH08178622A
JPH08178622A JP7212089A JP21208995A JPH08178622A JP H08178622 A JPH08178622 A JP H08178622A JP 7212089 A JP7212089 A JP 7212089A JP 21208995 A JP21208995 A JP 21208995A JP H08178622 A JPH08178622 A JP H08178622A
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信道 宗貞
Yoshio Kaneda
善夫 金田
Michitarou Horiuchi
美智太郎 堀内
Hiroki Hoshiyama
浩樹 星山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周辺にゴミ又は電気的ノイズによる異常点が
多数含まれていても特定のエッジラインの位置と傾きを
正確に短時間で求める。 【解決手段】 エッジラインを含む領域にウインドウを
設定するとともにウインドウ内を指定間隔でエッジライ
ンを横切る方向に走査して特定の画像データを取り込
み、その走査方向において明暗の変化を有する点をエッ
ジ点としてその座標を求め、ウインドウ内をエッジライ
ンを含み得る大きさの指定間隔で短冊状に分割して小領
域群を設定し、小領域群の中から領域内に存在するエッ
ジ点の数の最も多い最多エッジ点包含小領域を求め、最
多エッジ点包含小領域内のエッジ点の座標からエッジラ
インを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器の
製造工程などにおける測定・組立・検査作業などで使用
される視覚認識装置で対象物の特定のエッジラインの位
置や傾きを測定する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の製造工程などにおける
測定・組立・検査作業を視覚認識装置を用いて自動化す
る例が増えてきている。その際、視覚認識装置で測定す
るのは2直線の交点の座標であったり、平行な2直線間
の距離であったりする例が多い。いずれの場合でも認識
ターゲットの2本のエッジラインを直線式で近似し、そ
の直線式から交点を求めたり、直線間の距離を求めたり
する処理を行う。その際の視覚認識装置の重要な機能は
正確にかつ確実に各々のエッジラインの位置や傾きを測
定することである。
【0003】以下、従来のエッジライン測定方法の一例
について図4、図5を参照しながら説明する。
【0004】図4は従来のエッジライン測定装置の構成
を示す。図4において、測定対象物121の測定すべき
エッジラインが写るように顕微鏡122が設置されてお
り、顕微鏡122の接眼部には画像入力手段123が取
付けられている。画像入力手段123の映像信号はA/
D変換器124でデジタル変換された後、書き込み手段
125を介してフレームメモリ126に記憶される。次
に、ウインドウ設定抽出手段128が読み込み手段12
7を介してフレームメモリ126から必要な画像データ
のみを取り出す。取り出された画像データからエッジ点
検出手段129がエッジ点を検出し、その座標データを
直線推定手段130に送る。直線推定手段130は送ら
れたエッジ点の座標データをもとに直線推定を行い、得
られた直線式データを分散値計算手段131に送る。分
散値計算手段131は、この直線式データに基づいて描
かれる直線から各エッジ点までの距離を計算し、その値
を直線性判断手段132に送る。直線性判断手段132
は送られたデータをもとに、エッジ点の中で異常に大き
な距離を有するものはないかを判断し、異常ありの場合
は分散異常点除去手段133へ信号を送る。その信号を
受け取った分散異常点除去手段133は直線式から最も
遠いエッジ点を抹消し、残ったエッジ点の座標データで
再度直線推定をやり直すように直線推定手段130に指
令を与える。
【0005】必要により、この処理を繰り返した後、直
線性判断手段132が直線性有りと判断した場合は直線
式出力手段134へ信号を送り、その信号を受け取った
直線式出力手段134は直線式を主制御部へ送る。主制
御部では、そのデータと、同様にして求めた他のエッジ
ラインの直線式のデータをもとに、2本の直線式の交点
の計算や、2本の直線式の距離の計算などの処理を行う
のである。
【0006】以上の構成のエッジライン測定装置におけ
る直線式を求める処理について、図5を用いて詳しく説
明する。
【0007】図5(a) において、視野F内において測定
対象物121の特定のエッジラインEを含みかつその左
右に広がる領域を有するように予め設定されたウインド
ウWをウインドウ設定抽出手段128が開き、その中を
ある間隔Mp でエッジラインEを横切るようにn本のサ
ンプルラインL1〜Ln を描く。そして、読み込み手段
127により、各々のサンプルラインL1〜Ln 上の画
像データをフレームメモリ126から取り出し、明から
暗に変化する点をエッジ点としてエッジ点検出手段12
9で検出し、その座標データP1(x1 ,y1)〜Pn ( x
n ,yn ) を求める。図5の例では、k本目のサンプル
ラインLk 上にゴミGがあるため、Pk(xk ,yk )は
エッジラインE上ではなくゴミGの上にある。
【0008】次に、図5(b) に示すように、座標データ
1(x1 ,y1)〜Pn ( xn ,yn) を用いて直線推定
手段130が最小二乗法により直線近似式y=a1 x+
1を求め、この直線近似式に基づいて描かれる直線か
ら各エッジ点P1(x1 ,y1)〜Pn ( xn ,yn ) まで
の距離の二乗値、すなわちσ1 2〜σn 2 を求める。直線
性判断手段132は、各分散値が予め設定された値C2
の範囲内にあるか否かを判断し、C2 の範囲を越えるエ
ッジ点がある場合には直線性がないと判断し、分散異常
点除去手段133に信号を送る。その信号を受けた分散
異常点除去手段133は近似直線y=a1 x+b1 に基
づいて描かれる直線から最も遠いエッジ点Pk ( xk
k ) を抹消し、残ったエッジ点で再度直線近似を行う
よう直線推定手段130に指令を与える。
【0009】直線推定手段130はエッジ点Pk (
k ,yk ) を除いて最小二乗法をやり直し、図5(c)
に示すように、直線近似式y=a2 x+b2 を求め、こ
の直線近似式に基づいて描かれる直線からPk ( xk
k ) を除いた各エッジ点までの分散値を求める。今度
は各分散値がすべてC2 の範囲内にあるので、直線性判
断手段132は直線性ありと判断し、直線式出力手段1
34に信号を送る。その信号を受けた直線式出力手段1
34は、この直線式y=a2 x+b2 を主制御部へ出力
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では図5のように1ケ所もしくは数ケ所だけ
ゴミGによる異常点が含まれるだけの場合は問題ない
が、図6に示すように大きなゴミGがエッジラインEに
かかっている場合には、傾きが本来の傾きと異なった直
線式y=a3 x+b3 が測定される。また、図7に示す
ように、ウインドウW内に小さなゴミGが無数に存在す
る場合には、測定された直線式y=a4 x+b4 は傾き
だけでなく、位置も異常となる。
【0011】さらに、エッジラインEの明暗のコントラ
ストが弱い場合、その弱いエッジ点を検出しようとする
と、本来白又は黒である部分でも、その電気的ノイズに
よる微小な明暗の変化があるときにこの変化をも検出し
てしまうことがあるが、このような場合にも正確にエッ
ジラインを抽出できないという問題がある。また、この
ような場合や図7の場合には、直線性無しが繰り返され
る結果、測定に時間がかかるという問題もある。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、特定
のエッジライン周辺にゴミ又は電気的ノイズによる異常
点が多数含まれる測定対象物においても特定のエッジラ
インの位置と傾きを正確に短時間で求めることができる
エッジライン測定方法を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のエッジライン測
定方法は、画像データにおける特定のエッジラインを含
む領域にウインドウを設定するとともにウインドウ内を
指定間隔でエッジラインを横切る方向に走査することに
より抽出される特定の画像データを取り込むウインドウ
設定抽出工程と、走査方向において明暗の変化を有する
点をエッジ点としてその座標を求めるエッジ点検出工程
と、ウインドウ内をエッジラインを含み得る大きさの第
1指定間隔で短冊状に分割して小領域群を設定する小領
域形成工程と、小領域群の中から領域内に存在するエッ
ジ点の数の最も多い最多エッジ点包含小領域を求める最
多エッジ点包含小領域選出工程と、最多エッジ点包含小
領域内のエッジ点の座標からエッジラインを求めるエッ
ジライン推定工程とを備えることを特徴とする。
【0014】必要に応じて、ウインドウ設定抽出工程で
設定したウインドウを一次ウインドウとしてこの一次ウ
インドウ内をエッジラインを含み得るとともに一次ウイ
ンドウよりも幅狭の二次ウインドウに分割して二次ウイ
ンドウを形成する二次ウインドウ設定工程と、二次ウイ
ンドウ内をエッジラインを含み得る大きさの第2指定間
隔で短冊状に分割して微小領域群を設定する微小領域形
成工程と、微小領域群の中から領域内に存在するエッジ
点の数の最も多い最多エッジ点包含微小領域を求める最
多エッジ点包含微小領域選出工程とを備える。
【0015】また、好適には小領域群(又は微小領域
群)の設定時に隣接する小領域(又は微小領域)を互い
に重複させて形成する。
【0016】また、エッジ点検出工程では、走査方向に
おいて一定レベル以上の明暗の変化を有する点をエッジ
点と判定する。
【0017】さらに、エッジラインからエッジラインを
求める根拠となった各エッジ点までの距離が全て指定さ
れた範囲内にあるか否かによりエッジラインの適正を判
別するエッジライン判別工程と、求めたエッジラインが
適正でないと判別されたときにエッジラインから最も遠
いエッジ点を抹消して残りのエッジ点の座標からエッジ
ラインを求めるように指令する分散異常除去工程を備え
る。
【0018】本発明のエッジライン抽出方法によれば、
ウインドウ内をエッジラインに平行する線により短冊状
に分割して小領域群を形成し、同小領域群の中で最もエ
ッジ点の多いエッジ点最多小領域を選んでそのエッジ点
最多小領域内のエッジ点のみに基づいて直線式を求める
ことにより、エッジ点から離れた部分のデータを除いて
直線近似を行うことになり、エッジラインを確実かつ短
時間に抽出することができる。
【0019】ところで、エッジラインの位置のバラツキ
が大きい等の場合には、エッジラインを確実にウインド
ウ内に納めるようにするためにはウインドウの面積を大
きくしておく必要があり、そのため小領域を作ってエッ
ジ点最多小領域を求めるようにすると小領域の数が極め
て大きくなる不利があるので、ウインドウを小領域より
は幅広だが同ウインドウよりは幅狭の二次ウインドウに
分割しておいて、エッジラインが入っている二次ウイン
ドウを抽出して短冊状の微小領域に分割することにより
処理時間を短くすることができる。
【0020】また、エッジラインが隣接する小領域間
(又は微小領域間)に跨がると、少ないエッジ点に基づ
いてエッジラインを求めることになり、精度低下を来す
恐れもあるが、小領域群(又は微小領域群)の設定時に
隣接する小領域(又は微小領域)を互いに重複させて形
成することにより、エッジラインが隣接する小領域間
(又は微小領域間)に跨がる可能性が小さくなり、高精
度にエッジラインを測定することができる。
【0021】また、明暗の変化でエッジ点を求める場合
に、一定レベル以上の明暗の変化のみを変化ありと判定
することにより、ゴミやノイズの基づく微小な明暗変化
の影響を省くことができて正確にエッジラインを抽出で
きる。
【0022】また、求めたエッジラインからの距離が全
て指定された範囲内にあるか否かによってエッジライン
の適正を判別し、異常に遠いエッジ点を抹消して残りの
エッジ点の座標からエッジラインを求めることにより、
適正なエッジラインを求めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図1〜図3を参照しながら説明する。
【0024】図1は本実施の形態のエッジライン測定装
置の構成を示す。図1において、測定対象物1の測定す
べきエッジラインが写るように顕微鏡2が設置されてお
り、顕微鏡2の接眼部には画像入力手段3が取付けられ
ている。画像入力手段3の映像信号はA/D変換器4で
デジタル変換された後、書き込み手段5を介してフレー
ムメモリ6に記憶される。ウインドウ設定抽出手段8
は、測定対象物1の特定のエッジラインを含んでその左
右に大きく広がる領域を有する一次ウインドウを設定
し、これを予め開いておいて、上記記憶がなされると読
み込み手段7を介してフレームメモリ6から一次ウイン
ドウ内に入る画像データの内から特定の画像データのみ
を取り出す。特定のエッジラインは、後述する走査方向
とは大略直交するように配置する。エッジ点検出手段9
は、特定の画像データに基づき、明暗の変化からエッジ
点を検出する。平滑化処理手段10は、その際取り出さ
れた特定の画像データから一定レベル以下の不要なノイ
ズを取り除く働きをする。小領域形成手段12は、一次
ウインドウ内をエッジラインに沿って短冊状の小領域に
分割する。最多エッジ点包含小領域選出手段14は、各
エッジ点の座標データをもとに各小領域中のエッジ点の
総数を求め、最も多くのエッジ点を有する小領域を抽出
する。直線推定手段15は、最も多くのエッジ点を有す
る小領域内のエッジ点の座標データに基づいて最小二乗
法により直線推定を行い、得られた直線式データを分散
値計算手段16に送る。分散値計算手段16は直線式に
よって描かれる直線から各エッジ点までの距離を計算
し、その値を直線性判断手段17に送る。直線性判断手
段17は送られたデータをもとに直線式から描かれる直
線が許容範囲内の直線性を有しているか否かを判断し、
否の場合は分散異常点除去手段18へ信号を送る。その
信号を受け取った分散異常点除去手段18は直線式で描
かれる直線から最も遠いエッジ点を抹消し、残ったエッ
ジ点の座標データで再度直線性推定をやり直すよう直線
推定手段15に指令を与える。直線性判断手段17で直
線性ありと判断した場合は、直線式出力手段19へ信号
を送り、その信号を受け取った直線式出力手段19はそ
の直線式のデータを主制御部へ送る。
【0025】バラツキ判定手段20又は27は、エッジ
点が手段14又は26で得られた最多エッジ点包含小領
域に集中されているか、それとも他の一つ又は複数の小
領域に分散されているかどうか、即ち、エッジ点にバラ
ツキがあるかどうかを判定する手段である。二次ウイン
ドウ要否判断手段23は、二次ウインドウを開く必要が
あるかどうかを判断する手段である。
【0026】二次ウインドウ設定抽出手段22は、一次
ウインドウ内をエッジラインに沿って幅狭の二次ウイン
ドウを切り出す。微小領域形成手段24は二次ウインド
ウ内をエッジラインに沿って短冊状の微小領域に分割す
る。最多エッジ包含微小領域選出手段26は、各エッジ
点の座標データをもとに各微小領域中のエッジ点の総数
を求め、最も多くのエッジ点を有する微小領域を抽出す
る。
【0027】以上のように構成されたエッジライン測定
装置について、以下に直線式を求めるためのエッジ点抽
出処理例を説明する。
【0028】図2(a) に測定すべき特定のエッジライン
Eを含むようにウインドウWを開いた状態を示す。ウイ
ンドウWの大きさ・位置は測定対象物1の位置等のバラ
ツキを考慮し、視野Fに対し予め設定されている。この
実施例は、エッジラインEの位置のバラツキが小さいの
で、ウインドウWが余り大きくない場合に関する。
【0029】ウインドウ設定抽出手段8は、ウインドウ
Wを開いた後、図2(a) に示すように、このウインドウ
W内をある間隔Mp で特定のエッジラインEを横切る方
向に走査して複数本のサンプルラインを引く。図2(a)
の例ではサンプルラインはL1〜L13の13本であ
る。このサンプルライン上の明暗情報をフレームメモリ
6より読み込み手段7を介して取り出す。
【0030】この画像データをもとにエッジ点検出手段
9は、走査方向において明から暗(走査方向が逆の場合
は暗から明)に変化する点をすべて検出し、各点の座標
を求め、特定画像データとして出力する。検出方法は、
サンプルの条件に応じてある一定のしきい値を越える点
を求めるしきい値法や、二次微分した後ゼロクロス点を
求める二次微分ゼロクロス法などを適宜用いればよい。
【0031】上記の際、平滑化処理手段10は、上記画
像データをもとにローパスフィルタや多重平均化手法等
サンプルの条件に応じた最適な平滑化処理手法を用いて
一定レベル以下の微小な凹凸を取り除く。この処理によ
り小さなゴミやノイズに基づく明暗変化データが取り除
かれる。しかし、このような平滑化処理手段10は、ゴ
ミやノイズが少ない場合は省いてもよい。小領域形成手
段12は、図2(b) に示すように、ウインドウW内をエ
ッジラインに平行な線を指定間隔Sp だけずらせながら
Sa ×Sb の大きさの領域、すなわちエッジラインを含
むことのできる大きさの短冊状の小領域をサンプルライ
ンに沿わせて作ってゆき、各小領域をS1〜S12とす
る。最多エッジ点包含小領域選出手段14は、各小領域
中のエッジ点Pの総数をカウントし、最も多くエッジ点
を含んでいる小領域を抽出し、その最多エッジ点包含小
領域に含まれるエッジ点の総数をPP とする。図2(b)
の例では小領域S9が最多エッジ点包含小領域として抽
出され総数PP は8である。
【0032】ウインドウW内に全くゴミがなく、全ての
エッジ点が正確に検出されたとすれば、最多エッジ点包
含小領域に全てのエッジ点Pが含まれることとなり、上
述の例では、サンプルラインは13本であったので、そ
の総数は13となる。この場合の総数を最大可能総数P
tという。しかし、光の当たり具合やゴミ等によりエッ
ジ点の検出ができなかったり、エッジ点が他にも表れた
りした場合、最多エッジ点包含小領域に含まれる総数P
pは、可能最大総数Ptよりかなり少なくなるか、2番
目にエッジ点を多く含む小領域に含まれるエッジ点の総
数Psとそれほど差がなくなったりする。かかる場合
は、バラツキがあるとして認識エラーを出すのが望まし
い。
【0033】バラツキ判定手段20および27のそれぞ
れは、最多エッジ点包含小領域に含まれる総数Ppが、
最大可能総数Ptの所定率M%(例えば70%)以上で
あるかどうか、かつ、同総数Ppと総数Psとの差が、
総数Ppの所定率N%(例えば50%)以上であるかど
うか、を判断する。
【0034】即ち、バラツキ判定手段20又27は、 Pp>Pt・M/100 かつ、 Pp−Ps>Pp・N/100 を満たすかどうかを判断する。上述の判断を満たさない
場合は、認識エラー(エッジライン検出不可)として主
制御部へその情報を出力する(手段21)。満たした場
合は、二次ウインドウによるエッジ検出、又は一次ウイ
ンドウによるエッジ検出のみで直線推定がなされる。
【0035】二次ウインドウを使用するか否かは視野内
におけるエッジラインの位置のバラツキ具合と許される
処理時間によって決まる。即ち、広い面積を最初から微
小領域で区切ってゆけば、2段階に分ける必要はないが
処理時間が長くなる。その場合は、微小領域よりは大き
い小領域でまず区切り、粗く(早く)エッジラインの存
在する小領域を検出し、その小領域内だけを微小領域に
分割することにより処理時間を短くすることができる。
例えば、二次ウインドウ要否判断手段23では、一次ウ
インドウWの大きさを所定サイズ以上に設定した場合
は、必ず二次ウインドウW2によるエッジ検出を行なう
ような判断をすると共に、一次ウインドウWの大きさを
所定サイズ以下に設定した場合は二次ウインドウW2に
よるエッジ検出を行わないような判断にしてもよい。
【0036】図3はエッジラインEにバラツキが大きい
ため、比較的大きな一次ウインドウWを設定し、次いで
二次ウインドウによるエッジ検出が行われる場合の処理
例を示す。すなわち、二次ウインドウ設定手段22が図
3(a) に示すように、一次ウインドウW内から、エッジ
ラインを十分に含み得るが一次ウインドウWよりも幅狭
の二次ウインドウW2を切り出し、図2と同様にして得
られるエッジ点データに基づき、二次ウインドウW2を
設定抽出する。二次ウインドウW2の切り出しは、一次
ウインドウWをいくつかのコロムに分割し、そのうちエ
ッジ点が最も多く含まれているコロムを二次ウインドウ
とすればよい。このようにして求めた二次ウインドウW
2内には、エッジラインが確実に含まれている。そこ
で、この二次ウインドウW2を情報として微小領域形成
手段24に入力すると、微小領域形成手段24は、図3
(b) に示すように、二次ウインドウW2内にda×db
の大きさの短冊状微小領域群を作るように、エッジライ
ンに平行な線を指定間隔dpだけサンプルライン方向に
ずらしてゆき、各微小領域をD1〜D9とする。最多エ
ッジ点包含微小領域選出手段26は、上記各微小領域中
のエッジ点Pの総数をカウントし、最も多くエッジ点を
含んでいる微小領域を抽出する。図3(b) の例では、D
6が最多エッジ点包含微小領域として抽出される。
【0037】直線性推定手段15は、図3(c) に示すよ
うに、上記微小領域D6(図2の小領域S9でもよい)
内のエッジ点の座標データ(エッジ点検出手段9で求め
たもの)を用いて最小二乗法により直線近似式y=a1
x+b1 を求める。分散値計算手段16は、この直線式
に基づいて描かれる直線から各エッジ点までの距離の二
乗値すなわち分散値を求める。直線性判定手段17は、
各分散値が予め設定された値C2 の範囲にあるか否かを
比較し、C2 の範囲を越えるエッジ点があるため、直線
性が無いと判断し、分散異常点除去手段18に信号を送
る。その信号を受けた分散異常点除去手段18は、近似
した直線y=a1 x+b1 に基づいて描かれる直線から
最も遠いエッジ点1コを抹消し、残ったエッジ点で再度
直線近似を行うように直線推定手段15に指令を与え
る。必要に応じてこの処理を繰り返した結果、図3(d)
に示すように、新たにy=a2 x+b2 を得る。分散値
計算手段16は、この直線式y=a2 x+b2 に基づい
て描かれる直線から残ったエッジ点までの分散値を求
め、直線性判断手段17は、各分散値C2 が範囲内にあ
るため直線性有りと判断し、直線式出力手段19に信号
を送る。その信号を受けた直線式出力手段19は、この
直線式y=a2 x+b2 を主制御部へ出力する。
【0038】以上のように、測定すべき特定のエッジラ
インに沿ってウインドウを小領域又は微小領域に分割す
ることによりエッジライン周辺の円弧状のゴミの影響に
よる測定ミスを無くし、高精度にエッジラインの位置を
測定できる。また、一次ウインドウにより大まかに特定
のエッジラインの位置を求め、二次ウインドウで特定域
のみを詳しくエッジ検出を行えば処理時間の短縮ができ
る。
【0039】なお本発明は、測定すべき特定のエッジラ
インの位置にx、y方向のバラツキはあっても、傾きは
ある範囲内に規制されている場合にのみ有効であるが、
実作業においてはこの制約条件は測定対象物の光学系に
対する位置決め機構により比較的簡単に実現できる場合
が多い。また、パターンマッチング等の別の手段によ
り、エッジラインの大凡の位置と傾きを求め、その位置
と傾きに沿ってウインドウを自動的に設定する機構を付
加することによっても制約条件を満たすことが可能であ
る。
【0040】また、上記実施の形態ではエッジラインと
して直線の場合を例示したが、本発明は場合によっては
円弧状等、任意の形状のエッジラインの測定等にも適用
可能であり、その場合小領域群はエッジラインの形状に
合わせて形成すればよい。
【0041】本発明のエッジライン測定方法によれば、
以上の説明から明らかなように、ウインドウ内をエッジ
ラインに平行する線により短冊状に分割して小領域群を
形成し、同小領域群の中で最もエッジ点の多いエッジ点
最多小領域を選んでそのエッジ点最多小領域内のエッジ
点のみに基づいて直線式を求めるようにしているので、
エッジ点から離れた部分のデータを除いて直線近似を行
うことになり、エッジラインを確実かつ短時間に抽出す
ることができる。
【0042】また、ウインドウを小領域よりは幅広だが
同ウインドウよりは幅狭の二次ウインドウに分割し、エ
ッジラインが入っている二次ウインドウを抽出して短冊
状の微小領域に分割することにより、バラツキを考慮し
て比較的広い領域をウインドウとして設定した場合でも
処理時間を短くすることができる。
【0043】また、小領域群(又は微小領域群)の設定
時に隣接する小領域(又は微小領域)を互いに重複させ
て形成することにより、エッジラインが隣接する小領域
間(又は微小領域)に跨がる可能性が小さくなり、高精
度にエッジラインを測定することができる。
【0044】また、明暗の変化でエッジ点を求める場合
に、一定レベル以上の明暗の変化のみを変化ありと判定
することにより、ゴミやノイズに基づく微小な明暗変化
の影響を省くことができて正確にエッジラインを抽出で
きる。
【0045】また、求めたエッジラインからの距離が全
て指定された範囲内にあるか否かによってエッジライン
の適正を判別し、異常に遠いエッジ点を抹消して残りの
エッジ点の座標からエッジラインを求めることにより、
適正なエッジラインを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のエッジライン測定装置
の構成図である。
【図2】同実施の形態におけるエッジライン測定処理の
説明図である。
【図3】同実施の形態における二次ウインドウを用いた
エッジライン測定処理の説明図である。
【図4】従来例のエッジライン測定装置の構成図であ
る。
【図5】従来例におけるエッジライン測定処理の説明図
である。
【図6】従来例におけるエッジライン測定処理の問題点
の説明図である。
【図7】従来例におけるエッジライン測定処理の別の問
題点の説明図である。
【符号の説明】
1 測定対象物 3 画像入力手段 6 フレームメモリ 8 ウインドウ設定抽出手段 9 エッジ点検出手段 11 二次ウインドウ設定抽出手段 12 エッジ点最多二次ウインドウ選出手段 13 小領域形成手段 14 エッジ点最多小領域選出手段 15 直線推定手段 16 分散値計算手段 17 直線性判断手段 18 分散異常点除去手段 E エッジライン W ウインドウ W2 二次ウインドウ P エッジ点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 美智太郎 静岡県浜松市大島町348 ジャパン・イ ー・エム株式会社内 (72)発明者 星山 浩樹 静岡県浜松市大島町348 ジャパン・イ ー・エム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データにおける特定のエッジライン
    を含む領域にウインドウを設定するとともにウインドウ
    内を指定間隔でエッジラインを横切る方向に走査するこ
    とにより抽出される特定の画像データを取り込むウイン
    ドウ設定抽出工程と、走査方向において明暗の変化を有
    する点をエッジ点としてその座標を求めるエッジ点検出
    工程と、ウインドウ内をエッジラインを含み得る大きさ
    の第1指定間隔で短冊状に分割して小領域群を設定する
    小領域形成工程と、小領域群の中から領域内に存在する
    エッジ点の数の最も多い最多エッジ点包含小領域を求め
    る最多エッジ点包含小領域選出工程と、最多エッジ点包
    含小領域内のエッジ点の座標からエッジラインを求める
    エッジライン推定工程とを備えることを特徴とするエッ
    ジライン測定方法。
  2. 【請求項2】 ウインドウ設定抽出工程で設定したウイ
    ンドウを一次ウインドウとしてこの一次ウインドウ内を
    エッジラインを含み得るとともに一次ウインドウよりも
    幅狭の二次ウインドウに分割して二次ウインドウを形成
    する二次ウインドウ設定工程と、二次ウインドウ内をエ
    ッジラインを含み得る大きさの第2指定間隔で短冊状に
    分割して微小領域群を設定する微小領域形成工程と、微
    小領域群の中から領域内に存在するエッジ点の数の最も
    多い最多エッジ点包含微小領域を求める最多エッジ点包
    含微小領域選出工程とを備えたことを特徴とする請求項
    1に記載のエッジライン測定方法。
  3. 【請求項3】 小領域群の設定時に隣接する小領域を互
    いに重複させて形成することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のエッジライン測定方法。
  4. 【請求項4】 エッジ点検出工程では、走査方向におい
    て一定レベル以上の明暗の変化を有する点をエッジ点と
    判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の
    エッジライン測定方法。
  5. 【請求項5】 エッジラインからエッジラインを求める
    根拠となった各エッジ点までの距離が全て指定された範
    囲内にあるか否かによりエッジラインの適正を判別する
    エッジライン判別工程と、求めたエッジラインが適正で
    ないと判別されたときにエッジラインから最も遠いエッ
    ジ点を抹消して残りのエッジ点の座標からエッジライン
    を求めるように指令する分散異常除去工程を備えたこと
    を特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のエッジラ
    イン測定方法。
  6. 【請求項6】 微小領域群の設定時に隣接する微小領域
    を互いに重複させて形成することを特徴とする請求項2
    に記載のエッジライン測定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013113696A (ja) * 2011-11-29 2013-06-10 Mitsubishi Electric Corp 変位測定方法および変位測定装置

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