JPH08178152A - 耐蝕性伸縮継手 - Google Patents
耐蝕性伸縮継手Info
- Publication number
- JPH08178152A JPH08178152A JP6336425A JP33642594A JPH08178152A JP H08178152 A JPH08178152 A JP H08178152A JP 6336425 A JP6336425 A JP 6336425A JP 33642594 A JP33642594 A JP 33642594A JP H08178152 A JPH08178152 A JP H08178152A
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- JP
- Japan
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- corrosion
- expansion joint
- joint
- steel
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
- Joints Allowing Movement (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸・アルカリに強く耐蝕性に優れ、また、雨
水等による外部腐食に対しても堅牢な耐蝕性伸縮継手を
開発することにある。 【構成】 伸縮継手Xにおいて、該継手Xの外面にはス
テンレス、耐硫酸露点腐食鋼、耐候性鋼等の耐蝕鋼板1
を用い、内部にはFRP樹脂2層を積層して設け、鋼板
1と樹脂2層との二層に形成したことを特徴とする耐蝕
性伸縮継手。
水等による外部腐食に対しても堅牢な耐蝕性伸縮継手を
開発することにある。 【構成】 伸縮継手Xにおいて、該継手Xの外面にはス
テンレス、耐硫酸露点腐食鋼、耐候性鋼等の耐蝕鋼板1
を用い、内部にはFRP樹脂2層を積層して設け、鋼板
1と樹脂2層との二層に形成したことを特徴とする耐蝕
性伸縮継手。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐蝕性伸縮継手に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、火力発電所においてその装置に使
用されている金属製の伸縮継ぎ手(例えば、空気予熱器
出口から集塵器、集塵器出口から脱硫装置、脱硫装置出
口から煙突)は、硫酸露点となる煙道の低温部(200
℃以下の温度箇所)が腐食してしまうという弱点があっ
た。
用されている金属製の伸縮継ぎ手(例えば、空気予熱器
出口から集塵器、集塵器出口から脱硫装置、脱硫装置出
口から煙突)は、硫酸露点となる煙道の低温部(200
℃以下の温度箇所)が腐食してしまうという弱点があっ
た。
【0003】これは、硫黄化合物(SOx)を含む廃ガ
スが、水分のある状態になると硫酸が発生し、特に、ガ
ス状態から水溶性になる時には、硫酸濃度が濃く、温度
が高いため、金属材料を著しく腐食させる硫酸露点腐食
を生ずるからである。
スが、水分のある状態になると硫酸が発生し、特に、ガ
ス状態から水溶性になる時には、硫酸濃度が濃く、温度
が高いため、金属材料を著しく腐食させる硫酸露点腐食
を生ずるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の欠点を除去し、酸・アルカリに強く耐蝕性に優れ、
また、雨水等による外部腐食に対しても堅牢な耐蝕性伸
縮継手を開発することにある。
記の欠点を除去し、酸・アルカリに強く耐蝕性に優れ、
また、雨水等による外部腐食に対しても堅牢な耐蝕性伸
縮継手を開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の好適な例を述
べると、伸縮継手において、該継ぎ手の外面には耐蝕鋼
板を用い、内部にはFRP樹脂層を積層して設け、二層
に形成したことを特徴とする耐蝕性伸縮継手より構成さ
れる。
べると、伸縮継手において、該継ぎ手の外面には耐蝕鋼
板を用い、内部にはFRP樹脂層を積層して設け、二層
に形成したことを特徴とする耐蝕性伸縮継手より構成さ
れる。
【0006】
【作用】そしてこの発明について、伸縮作動試験(常温
で500回の伸縮作動、200℃で3000回の伸縮作
動を行ない、作動条件としては、伸縮量24mm/1山
当たり片振り作動を行うものであり、この試験の結果、
FRP部分の剥離、亀裂等の異常は見られなかった。
で500回の伸縮作動、200℃で3000回の伸縮作
動を行ない、作動条件としては、伸縮量24mm/1山
当たり片振り作動を行うものであり、この試験の結果、
FRP部分の剥離、亀裂等の異常は見られなかった。
【0007】さらに、200℃の雰囲気内で480時間
の耐熱試験を行ったところ、変色は見られるものの、亀
裂、軟化等の異常は見られなく、さらに、0℃の雰囲気
内で24時間、そして100℃の雰囲気内で24時間を
1サイクルとし10サイクルの熱衝撃試験を行ったとこ
ろ、変色も殆どなく、亀裂等の異常も見られない。
の耐熱試験を行ったところ、変色は見られるものの、亀
裂、軟化等の異常は見られなく、さらに、0℃の雰囲気
内で24時間、そして100℃の雰囲気内で24時間を
1サイクルとし10サイクルの熱衝撃試験を行ったとこ
ろ、変色も殆どなく、亀裂等の異常も見られない。
【0008】
【表1】
【0009】テストピースを使用し、薬液に浸漬したも
のであり、FRPの変色は性能劣化ではなく、単に色調
の変化である。
のであり、FRPの変色は性能劣化ではなく、単に色調
の変化である。
【0010】
【実施例1】この発明の一実施例を図に従って説明する
と、伸縮継手(X)において、該継ぎ手の外面には耐蝕
鋼板(1)を用い、内部にはFRP樹脂層(2)を形成
して設け、二層に形成したことを特徴とする耐蝕性伸縮
継手より構成される。
と、伸縮継手(X)において、該継ぎ手の外面には耐蝕
鋼板(1)を用い、内部にはFRP樹脂層(2)を形成
して設け、二層に形成したことを特徴とする耐蝕性伸縮
継手より構成される。
【0011】尚、耐蝕鋼板(1)とは、ステンレス、耐
硫酸露点腐食鋼、耐候性鋼から選ばれたものである。
硫酸露点腐食鋼、耐候性鋼から選ばれたものである。
【0012】また、フランジ(3)はアングル材であ
り、FRP樹脂層(2)は、耐蝕鋼板(1)に、プライ
マー(2a)、ビニルエステル(2b)、ガラス繊維
(2c)、ビニルエステル(2b′)そしてトップコー
ト(2d)の層を積層したものからなるものであり、厚
さは1.0〜3.0mm程度である。
り、FRP樹脂層(2)は、耐蝕鋼板(1)に、プライ
マー(2a)、ビニルエステル(2b)、ガラス繊維
(2c)、ビニルエステル(2b′)そしてトップコー
ト(2d)の層を積層したものからなるものであり、厚
さは1.0〜3.0mm程度である。
【0013】
【実施例2】さらに、この発明の他の実施例を図3に従
って説明すると、伸縮継手(X)において、該継ぎ手の
外面には耐蝕鋼板(1)を用い、内部のFRP樹脂層
(2)を、該耐蝕鋼板(1)からプライマー(2a)、
ビニルエステル(2b)、ガラス繊維(2c)、ビニル
エステル(2b′)、ガラス繊維(2c′)、ビニルエ
ステル(2b″)そしてトップコート(2d)の層に積
層したものであってもよい。
って説明すると、伸縮継手(X)において、該継ぎ手の
外面には耐蝕鋼板(1)を用い、内部のFRP樹脂層
(2)を、該耐蝕鋼板(1)からプライマー(2a)、
ビニルエステル(2b)、ガラス繊維(2c)、ビニル
エステル(2b′)、ガラス繊維(2c′)、ビニルエ
ステル(2b″)そしてトップコート(2d)の層に積
層したものであってもよい。
【0014】
【発明の効果】この発明は、以上の構成よりなるもので
あり、この発明によれば、伸縮継手の内部にはFRP樹
脂層を設けたため、可撓性に富み繰り返し寿命は金属製
と同等であり、樹脂部分に経年劣化が生じても、耐蝕鋼
板が保護することになり、搬入、取り付けを現地の状況
に合わせて分割して製造することができ、現場で溶接施
工とともに現場で樹脂を塗布することも出来、部分的な
損傷等においても部分補修が簡単に行える等極めて有益
なる効果を奏するものである。
あり、この発明によれば、伸縮継手の内部にはFRP樹
脂層を設けたため、可撓性に富み繰り返し寿命は金属製
と同等であり、樹脂部分に経年劣化が生じても、耐蝕鋼
板が保護することになり、搬入、取り付けを現地の状況
に合わせて分割して製造することができ、現場で溶接施
工とともに現場で樹脂を塗布することも出来、部分的な
損傷等においても部分補修が簡単に行える等極めて有益
なる効果を奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す一部欠截断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の一実施例を示すFRP層の説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の他の実施例を示すFRP層の説明図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施状態を示す断面図である。
1 ステンレス鋼板 2 FRP樹脂 2a プライマー 2b ビニルエステル 2b′ビニルエステル 2b″ビニルエステル 2c ガラス繊維 2c′ガラス繊維 2d トップコート 3 フランジ X 伸縮継手
Claims (2)
- 【請求項1】 伸縮継手において、該継手の外面には耐
蝕鋼板を用い、内部にはFRP樹脂層を積層して設け、
鋼板と樹脂層との二層に形成したことを特徴とする耐蝕
性伸縮継手。 - 【請求項2】 耐蝕鋼板が、ステンレス、耐硫酸露点腐
食鋼、耐候性鋼のいずれかであることを特徴とする請求
項1記載の耐蝕性伸縮継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336425A JP2712001B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 耐蝕性伸縮継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6336425A JP2712001B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 耐蝕性伸縮継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08178152A true JPH08178152A (ja) | 1996-07-12 |
JP2712001B2 JP2712001B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=18299003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6336425A Expired - Fee Related JP2712001B2 (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 耐蝕性伸縮継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2712001B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1098116C (zh) * | 1997-10-09 | 2003-01-08 | 三菱重工业株式会社 | 采用纤维增强塑料复合板的气液接触设备及其制造方法 |
KR101699489B1 (ko) * | 2015-10-07 | 2017-01-24 | 심성구 | 배관용 신축관이음 어셈블리 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5640161A (en) * | 1979-09-07 | 1981-04-16 | Bioresearch Inc | Underwater draining device |
JPS6254911A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-10 | Ricoh Co Ltd | 薄膜形成方法及びその装置 |
JPH03206288A (ja) * | 1989-04-10 | 1991-09-09 | Fmc Corp | プラスチック材料の内腔シール組立体 |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP6336425A patent/JP2712001B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5640161A (en) * | 1979-09-07 | 1981-04-16 | Bioresearch Inc | Underwater draining device |
JPS6254911A (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-10 | Ricoh Co Ltd | 薄膜形成方法及びその装置 |
JPH03206288A (ja) * | 1989-04-10 | 1991-09-09 | Fmc Corp | プラスチック材料の内腔シール組立体 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1098116C (zh) * | 1997-10-09 | 2003-01-08 | 三菱重工业株式会社 | 采用纤维增强塑料复合板的气液接触设备及其制造方法 |
KR101699489B1 (ko) * | 2015-10-07 | 2017-01-24 | 심성구 | 배관용 신축관이음 어셈블리 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2712001B2 (ja) | 1998-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |