JPH0344520Y2 - - Google Patents
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- JPH0344520Y2 JPH0344520Y2 JP1878886U JP1878886U JPH0344520Y2 JP H0344520 Y2 JPH0344520 Y2 JP H0344520Y2 JP 1878886 U JP1878886 U JP 1878886U JP 1878886 U JP1878886 U JP 1878886U JP H0344520 Y2 JPH0344520 Y2 JP H0344520Y2
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- lining
- corrosion
- fluororesin
- resistant layer
- thermosetting resin
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- Expired
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Landscapes
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、ライニングに関する。特に、SOX,
HCなどの酸性ガスを含む排ガスに適用される
煙突のライニングに有利に適用しうるライニング
に関する。 〔従来の技術〕 従来、構造体、例えば鋼製煙突の内面には酸性
ガスの凝縮により生成する酸による腐食を防止す
るため、耐酸レンガの内張、セメント系や水硝子
系のキヤスタブルライニング、あるいはビニルエ
ステル系樹脂やフエノール系樹脂などのライニン
グが施工されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 従来の構造、例えば鋼製煙突内面に用いられる
ライニング材のうち、無機系ライニング材及びレ
ンガ張り用目地材は、セメントや水硝子などをバ
インダを用いて結合しているため、排ガス中の酸
性ガスと反応したり、酸性ガスが凝縮してできる
酸と反応し結合力を失い、クラツクを生じたり、
崩壊したりする。又、無機系のライニング材や目
地材は、ガスや液を透過、浸透しやすく、仮にラ
イニング材が崩解しない場合でも、鋼板の内面に
酸が短時間で到達するため、ライニング材が崩解
する前に鋼板の腐食が著しく進行するなどの問題
がある。 一方、ビニールエステル系樹脂やフエノール系
樹脂のライニング材は、前記無機系ライニング材
に比べて、ガスや液の透過、浸透性は格段に秀れ
ているが、高濃度の酸が凝縮するような高温排ガ
スに対しては、樹脂自体が酸によつて劣化される
ため、劣化速度を考慮したライニング厚さにして
用いる必要があり、また、ある温度領域以上で
は、無機系ライニング材の耐久性よりも寿命が短
かく、使用できないなどの欠点を有している。 そこで、本考案の目的は、上記従来のライニン
グ材の欠点を解消したライニング材を提供するこ
とである。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、構造材の表面に熱硬化性樹脂層を介
して表層部にフツ素樹脂の耐食層を設けたことを
特徴とするライニングに関する。 〔作用〕 第1図に、本考案の適用例として、耐薬品性、
耐熱性、耐ガス透過性に秀れたフツ素樹脂耐食層
を熱硬化性樹脂を介して設けた煙突の例を示す。
図中、1は鋼製煙突筒身内面の鋼板、2は熱硬化
性樹脂層、3はフツ素樹脂耐食層である。 熱硬化性樹脂層2は、高価なフツ素樹脂耐食層
3の厚さを薄くするのに役立つ。すなわち、フツ
素樹脂耐食層3を直接、鋼板1面に施工すること
も可能であるが、この場合には、ピンホール等の
欠陥を完全に無くする必要があり、フツ素樹脂の
厚さは、非常に厚くしなければならず、そのため
に、施工が難かしくなるばかりでなく、材料費を
含めた施工費用も莫大なものになる。すなわち、
熱硬化性樹脂を介することによつて、フツ素樹脂
に生じる小さなピンホールから浸入する酸による
鋼板1の電気化学的腐食を防止できるため、熱硬
化性樹脂層2とフツ素樹脂層3の両者を大巾に薄
くしても、良好な耐食性が得られるのである。 〔考案の効果〕 (1) フツ素樹脂の耐食層を設けたことにより、構
造体の耐久性が大巾に向上し、従来の煙突等の
構造体で問題となつていた無機系ライニング材
の補修あるいは構造体内面の腐食個所の補修な
どの必要がない。 (2) 従来のライニングを施した構造体に比べて、
構造体内面の腐食しろなどを大巾に小さくでき
ること、無機系ライニングに比べて、総重量が
軽くなるなどのことから、基礎、支持鉄塔など
の材料費が大巾に軽減できるなどの経済的利点
もある。 〔実施例〕 SOX濃度800ppm、排ガス温度130〜150℃の排
ガスを通煙する鋼製煙突のマンホール蓋に、第1
表に示す仕様の耐食層を施工し、1年間実缶試験
した結果、従来仕様のライニング材は、著しく劣
化されたのに対し、本考案の耐食層は、全く異常
は認められなかつた。 【表】
HCなどの酸性ガスを含む排ガスに適用される
煙突のライニングに有利に適用しうるライニング
に関する。 〔従来の技術〕 従来、構造体、例えば鋼製煙突の内面には酸性
ガスの凝縮により生成する酸による腐食を防止す
るため、耐酸レンガの内張、セメント系や水硝子
系のキヤスタブルライニング、あるいはビニルエ
ステル系樹脂やフエノール系樹脂などのライニン
グが施工されている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 従来の構造、例えば鋼製煙突内面に用いられる
ライニング材のうち、無機系ライニング材及びレ
ンガ張り用目地材は、セメントや水硝子などをバ
インダを用いて結合しているため、排ガス中の酸
性ガスと反応したり、酸性ガスが凝縮してできる
酸と反応し結合力を失い、クラツクを生じたり、
崩壊したりする。又、無機系のライニング材や目
地材は、ガスや液を透過、浸透しやすく、仮にラ
イニング材が崩解しない場合でも、鋼板の内面に
酸が短時間で到達するため、ライニング材が崩解
する前に鋼板の腐食が著しく進行するなどの問題
がある。 一方、ビニールエステル系樹脂やフエノール系
樹脂のライニング材は、前記無機系ライニング材
に比べて、ガスや液の透過、浸透性は格段に秀れ
ているが、高濃度の酸が凝縮するような高温排ガ
スに対しては、樹脂自体が酸によつて劣化される
ため、劣化速度を考慮したライニング厚さにして
用いる必要があり、また、ある温度領域以上で
は、無機系ライニング材の耐久性よりも寿命が短
かく、使用できないなどの欠点を有している。 そこで、本考案の目的は、上記従来のライニン
グ材の欠点を解消したライニング材を提供するこ
とである。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は、構造材の表面に熱硬化性樹脂層を介
して表層部にフツ素樹脂の耐食層を設けたことを
特徴とするライニングに関する。 〔作用〕 第1図に、本考案の適用例として、耐薬品性、
耐熱性、耐ガス透過性に秀れたフツ素樹脂耐食層
を熱硬化性樹脂を介して設けた煙突の例を示す。
図中、1は鋼製煙突筒身内面の鋼板、2は熱硬化
性樹脂層、3はフツ素樹脂耐食層である。 熱硬化性樹脂層2は、高価なフツ素樹脂耐食層
3の厚さを薄くするのに役立つ。すなわち、フツ
素樹脂耐食層3を直接、鋼板1面に施工すること
も可能であるが、この場合には、ピンホール等の
欠陥を完全に無くする必要があり、フツ素樹脂の
厚さは、非常に厚くしなければならず、そのため
に、施工が難かしくなるばかりでなく、材料費を
含めた施工費用も莫大なものになる。すなわち、
熱硬化性樹脂を介することによつて、フツ素樹脂
に生じる小さなピンホールから浸入する酸による
鋼板1の電気化学的腐食を防止できるため、熱硬
化性樹脂層2とフツ素樹脂層3の両者を大巾に薄
くしても、良好な耐食性が得られるのである。 〔考案の効果〕 (1) フツ素樹脂の耐食層を設けたことにより、構
造体の耐久性が大巾に向上し、従来の煙突等の
構造体で問題となつていた無機系ライニング材
の補修あるいは構造体内面の腐食個所の補修な
どの必要がない。 (2) 従来のライニングを施した構造体に比べて、
構造体内面の腐食しろなどを大巾に小さくでき
ること、無機系ライニングに比べて、総重量が
軽くなるなどのことから、基礎、支持鉄塔など
の材料費が大巾に軽減できるなどの経済的利点
もある。 〔実施例〕 SOX濃度800ppm、排ガス温度130〜150℃の排
ガスを通煙する鋼製煙突のマンホール蓋に、第1
表に示す仕様の耐食層を施工し、1年間実缶試験
した結果、従来仕様のライニング材は、著しく劣
化されたのに対し、本考案の耐食層は、全く異常
は認められなかつた。 【表】
第1図は、本考案の適用例として、ライニング
材を煙突に施した場合の例を示す。 1……鋼製煙突筒身内面の鋼板、2……熱硬化
性樹脂層、3……フツ素樹脂耐食層。
材を煙突に施した場合の例を示す。 1……鋼製煙突筒身内面の鋼板、2……熱硬化
性樹脂層、3……フツ素樹脂耐食層。
Claims (1)
- 構造材の表面に熱硬化性樹脂層を介して表層部
にフツ素樹脂の耐食層を設けたことを特徴とする
ライニング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1878886U JPH0344520Y2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1878886U JPH0344520Y2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62131821U JPS62131821U (ja) | 1987-08-20 |
JPH0344520Y2 true JPH0344520Y2 (ja) | 1991-09-19 |
Family
ID=30812781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1878886U Expired JPH0344520Y2 (ja) | 1986-02-14 | 1986-02-14 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0344520Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4559653B2 (ja) * | 2001-03-27 | 2010-10-13 | 大阪瓦斯株式会社 | 熱源機用排気部材 |
JP4697535B2 (ja) * | 2005-06-20 | 2011-06-08 | 株式会社ノーリツ | 排気部材、並びに、熱源装置 |
-
1986
- 1986-02-14 JP JP1878886U patent/JPH0344520Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62131821U (ja) | 1987-08-20 |
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