JPH0817749B2 - 病人用浴槽 - Google Patents
病人用浴槽Info
- Publication number
- JPH0817749B2 JPH0817749B2 JP7376091A JP7376091A JPH0817749B2 JP H0817749 B2 JPH0817749 B2 JP H0817749B2 JP 7376091 A JP7376091 A JP 7376091A JP 7376091 A JP7376091 A JP 7376091A JP H0817749 B2 JPH0817749 B2 JP H0817749B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathtub
- valve body
- drainage port
- drainage
- toilet
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、病人、寝たきり老
人、痴呆症老人等の入浴に用いて好適の病人用浴槽に関
するものであって、特に排水口に便器を併設し排水を利
用して下水に放流できるようにしてなるものである。
人、痴呆症老人等の入浴に用いて好適の病人用浴槽に関
するものであって、特に排水口に便器を併設し排水を利
用して下水に放流できるようにしてなるものである。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、病人や寝たきり老人の排便処理ならびに入浴等の身
体の清浄に当っては、介護者の人手不足等もあって常に
充分な状態に保持することは困難である。
来、病人や寝たきり老人の排便処理ならびに入浴等の身
体の清浄に当っては、介護者の人手不足等もあって常に
充分な状態に保持することは困難である。
【０００３】この介護者の手間を少しでも少なくするた
め、従来、便器付き寝台や入浴保持具等が考案されてい
るが、排便処理と身体の清浄とは、本来、同時に行う必
要がある場合が多く、これを別々に行うことは二度手間
を要し、介護者の手間を増大させる結果となっている。
め、従来、便器付き寝台や入浴保持具等が考案されてい
るが、排便処理と身体の清浄とは、本来、同時に行う必
要がある場合が多く、これを別々に行うことは二度手間
を要し、介護者の手間を増大させる結果となっている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このためには、入浴によ
る身体の清浄を行っている間にも随時、排便処理に切替
可能な装置があればよいわけであって、この発明はこの
点に留意して浴槽の排水口に便器を設けることにより、
浴槽内における病人が随意、不随意に関係なくそのまま
排便できるようにしたものである。
る身体の清浄を行っている間にも随時、排便処理に切替
可能な装置があればよいわけであって、この発明はこの
点に留意して浴槽の排水口に便器を設けることにより、
浴槽内における病人が随意、不随意に関係なくそのまま
排便できるようにしたものである。
【０００５】
【実施例】この発明の実施例を図面について説明する
と、図１において、１は浴槽主体であって、外観的には
従来の給湯式洋式浴槽とほぼ同形状であるが、その排水
口２は、底板のほぼ中央部にやや大径の透孔を設けて形
成され、かつ排水口２の開閉が、在来の上方から嵌挿す
る栓体の代りに、浴槽の外部から上記透孔を閉塞する円
板状の弁体３により行われるようになっている点で相違
している。
と、図１において、１は浴槽主体であって、外観的には
従来の給湯式洋式浴槽とほぼ同形状であるが、その排水
口２は、底板のほぼ中央部にやや大径の透孔を設けて形
成され、かつ排水口２の開閉が、在来の上方から嵌挿す
る栓体の代りに、浴槽の外部から上記透孔を閉塞する円
板状の弁体３により行われるようになっている点で相違
している。
【０００６】前記したようにこの発明においては、排水
口２の下方には小型の水洗便器状に作られた便器部分４
が連設されており、浴槽主体１からの排水はすべてこの
便器部分４を経て下水に放流されるようになっている。
すなわち、図２に明らかなように、浴槽主体１底板のほ
ぼ中央部に設けられた凹陥部５に透孔を設けて形成され
た排水口２には上方からつば付きの口金６が嵌挿され、
この口金６に螺装取付されたフランジ７を介して、別に
上面開口する円筒容器状の便器部分４が吊持取付されて
いる。この便器部分４は一端は防臭トラップ８を介して
排出管９に接続されている。次に便器部分４内の上方に
は排水口２に圧接して弁体３が位置しており、この弁体
３はその下方に連なる昇降軸１０と共に昇降機構１１を
介して昇降可能であり、開放時つまり下降時は同図に鎖
線で示すように便器部分４の底面上に位置するようにな
っている。さらに、便器部分４の内部上方にはその内周
面に沿って曲管状の瀉水管１２が設けられ、所要時管壁
に設けられた小孔１３…から一度に相当量の洗浄水が噴
出するようになっており、また弁体３に連なる昇降軸１
０は内部が中空であって局所洗浄用の噴射管１４を兼用
しており、所要時、頂端のノズル１５を介して洗浄水が
上方に噴出されるようになっている。１６はこの噴射管
１４に通ずる洗浄水流入口であって、ホース等を介して
洗浄水タンクに接続されている。
口２の下方には小型の水洗便器状に作られた便器部分４
が連設されており、浴槽主体１からの排水はすべてこの
便器部分４を経て下水に放流されるようになっている。
すなわち、図２に明らかなように、浴槽主体１底板のほ
ぼ中央部に設けられた凹陥部５に透孔を設けて形成され
た排水口２には上方からつば付きの口金６が嵌挿され、
この口金６に螺装取付されたフランジ７を介して、別に
上面開口する円筒容器状の便器部分４が吊持取付されて
いる。この便器部分４は一端は防臭トラップ８を介して
排出管９に接続されている。次に便器部分４内の上方に
は排水口２に圧接して弁体３が位置しており、この弁体
３はその下方に連なる昇降軸１０と共に昇降機構１１を
介して昇降可能であり、開放時つまり下降時は同図に鎖
線で示すように便器部分４の底面上に位置するようにな
っている。さらに、便器部分４の内部上方にはその内周
面に沿って曲管状の瀉水管１２が設けられ、所要時管壁
に設けられた小孔１３…から一度に相当量の洗浄水が噴
出するようになっており、また弁体３に連なる昇降軸１
０は内部が中空であって局所洗浄用の噴射管１４を兼用
しており、所要時、頂端のノズル１５を介して洗浄水が
上方に噴出されるようになっている。１６はこの噴射管
１４に通ずる洗浄水流入口であって、ホース等を介して
洗浄水タンクに接続されている。
【０００７】次に、図３は、弁体３を昇降する昇降機構
１１の一例を示す。この昇降機構１１は、電気鉄道のパ
ンタグラフに似た構造であって、下端で基台に軸支した
伸縮枠１７の上端に前記昇降軸１０が立設され、下降用
のソレノイドコイル１８ａを駆動することによりバネ１
９に抗して伸縮枠１７を下降させることができる。こう
して折れたまま伸縮枠１７はバネ１９が伸縮枠１７の下
端軸支部に沿って引き伸ばされるためソレノイドコイル
１８ａの電源を切っただけでは、伸縮枠１７は下降した
ままである。次に上昇用のソレノイドコイル１８ｂを駆
動して付勢すると、バネ１９により伸縮枠１７が上昇し
弁体３を排水口２に圧接することができるとともに、伸
縮枠は図２に示すように直立に近い形状となるため、ソ
レノイドコイル１８ｂの電源を切っても弁体３はそのま
ま密閉状態に保持される。なお、図３において２０は伸
縮枠１７を常に垂直線に沿って昇降させるための平衡リ
ンクである。なお、この昇降機構は、上記伸縮枠に限ら
ず、例えばラック機構や送りネジ機構によるものであっ
てもよく、また駆動も手動で行うものであってもよい。
１１の一例を示す。この昇降機構１１は、電気鉄道のパ
ンタグラフに似た構造であって、下端で基台に軸支した
伸縮枠１７の上端に前記昇降軸１０が立設され、下降用
のソレノイドコイル１８ａを駆動することによりバネ１
９に抗して伸縮枠１７を下降させることができる。こう
して折れたまま伸縮枠１７はバネ１９が伸縮枠１７の下
端軸支部に沿って引き伸ばされるためソレノイドコイル
１８ａの電源を切っただけでは、伸縮枠１７は下降した
ままである。次に上昇用のソレノイドコイル１８ｂを駆
動して付勢すると、バネ１９により伸縮枠１７が上昇し
弁体３を排水口２に圧接することができるとともに、伸
縮枠は図２に示すように直立に近い形状となるため、ソ
レノイドコイル１８ｂの電源を切っても弁体３はそのま
ま密閉状態に保持される。なお、図３において２０は伸
縮枠１７を常に垂直線に沿って昇降させるための平衡リ
ンクである。なお、この昇降機構は、上記伸縮枠に限ら
ず、例えばラック機構や送りネジ機構によるものであっ
てもよく、また駆動も手動で行うものであってもよい。
【０００８】
【発明の効果】この発明は上記の構成であって、図４に
示すように、例えば各機構を作動する押ボタンＡ、Ｂ、
Ｃ、Ｄを浴槽主体１の一側に集約的に配設し、介護者あ
るいは病人自身が操作できるようにしておく。すなわ
ち、同図において押ボタンＡはソレノイドコイル１８ｂ
を駆動する弁体３閉塞用、押ボタンＢはソレノイドコイ
ル１８ａのを駆動する弁体３開放用、押ボタンＣは瀉水
管１２の電磁弁に連なる瀉水用、押ボタンＤは局所洗浄
用噴射管１４の電磁弁に連なる洗浄用をそれぞれ示す。
示すように、例えば各機構を作動する押ボタンＡ、Ｂ、
Ｃ、Ｄを浴槽主体１の一側に集約的に配設し、介護者あ
るいは病人自身が操作できるようにしておく。すなわ
ち、同図において押ボタンＡはソレノイドコイル１８ｂ
を駆動する弁体３閉塞用、押ボタンＢはソレノイドコイ
ル１８ａのを駆動する弁体３開放用、押ボタンＣは瀉水
管１２の電磁弁に連なる瀉水用、押ボタンＤは局所洗浄
用噴射管１４の電磁弁に連なる洗浄用をそれぞれ示す。
【０００９】この発明の装置を使用するに当っては、病
人を浴槽主体１内に横たえるとともに、洗剤等を用いて
シャワー等により身体を洗ったのち、弁体３開放用の押
ボタンＢを押して排水を行い、ついで弁体３閉塞用の押
ボタンＡを押し、かつ浴槽主体１内に給湯器からの湯を
満たして入浴を行う点は一般の洋式浴槽と同じである
が、上記シャワー等による洗浄を行っている間に、必要
により病人に排便させ、あるいは病人が不随意に排便し
た場合は、ただちに弁体３を下降開放させ、次いで瀉水
用の押ボタンＣおよび洗浄用の押ボタンＤを押すことに
より排便処理を行うことができる。また、浴槽主体１中
に湯を満たしたのちに排便があった場合は、ただちに弁
体３を下降開放して糞便を湯と共に排出させればよく、
この場合は瀉水管１２、噴射管１４の操作は不必要であ
る。
人を浴槽主体１内に横たえるとともに、洗剤等を用いて
シャワー等により身体を洗ったのち、弁体３開放用の押
ボタンＢを押して排水を行い、ついで弁体３閉塞用の押
ボタンＡを押し、かつ浴槽主体１内に給湯器からの湯を
満たして入浴を行う点は一般の洋式浴槽と同じである
が、上記シャワー等による洗浄を行っている間に、必要
により病人に排便させ、あるいは病人が不随意に排便し
た場合は、ただちに弁体３を下降開放させ、次いで瀉水
用の押ボタンＣおよび洗浄用の押ボタンＤを押すことに
より排便処理を行うことができる。また、浴槽主体１中
に湯を満たしたのちに排便があった場合は、ただちに弁
体３を下降開放して糞便を湯と共に排出させればよく、
この場合は瀉水管１２、噴射管１４の操作は不必要であ
る。
【００１０】この発明は以上のように、身体の清浄と排
便処理を同時に行うことができて効率的であるととも
に、弁体３が浴槽主体１内に突出していないから邪魔に
なることがなく、さらに排水時の弁体３は、便器部分４
の底部上に位置しているから瀉水管１２よりの噴射水に
より常に洗浄され、清潔に保持することができる利点が
ある。
便処理を同時に行うことができて効率的であるととも
に、弁体３が浴槽主体１内に突出していないから邪魔に
なることがなく、さらに排水時の弁体３は、便器部分４
の底部上に位置しているから瀉水管１２よりの噴射水に
より常に洗浄され、清潔に保持することができる利点が
ある。
【００１１】次に、図５はこの発明の他の一例を示し、
この実施例においては、浴槽主体１は、予め発泡スチロ
ールを以って、周縁に隆起縁２０を有する浅いぼん状の
流しに形成された台板２１上に囲い枠２２を設けて載架
取付されているから台版２１ごと移動可能であって、し
かも隆起縁２０を有するため湯水が溢出するおそれがな
く、従って座敷内に配置することもできる。同図におい
て１は浴槽主体、２は排水口、３は弁体、４は便器部
分、９は排出管、１１は昇降機構、２３は排出管に連な
る流し排水口、２４は給湯タンク、２５は湯水かくはん
装置を示し、設置に当っては上記排出管９の先端をホー
ス等を介して敷地内の弁槽に接続すればよい。
この実施例においては、浴槽主体１は、予め発泡スチロ
ールを以って、周縁に隆起縁２０を有する浅いぼん状の
流しに形成された台板２１上に囲い枠２２を設けて載架
取付されているから台版２１ごと移動可能であって、し
かも隆起縁２０を有するため湯水が溢出するおそれがな
く、従って座敷内に配置することもできる。同図におい
て１は浴槽主体、２は排水口、３は弁体、４は便器部
分、９は排出管、１１は昇降機構、２３は排出管に連な
る流し排水口、２４は給湯タンク、２５は湯水かくはん
装置を示し、設置に当っては上記排出管９の先端をホー
ス等を介して敷地内の弁槽に接続すればよい。
【図１】全体断面図。
【図２】排水口部分の断面図。
【図３】昇降機構の斜面図。
【図４】各部に対応する押ボタン位置を示す説明図。
【図５】他の実施例に示す斜面図である。
１ 浴槽主体 ２ 排水口 ３ 弁体 ４ 便器部分 ５ 凹陥部 ９ 排出管 １０ 昇降軸 １１ 昇降機構 １２ 瀉水管 １４ 局所洗浄用の噴射管 １５ ノズル １７ 伸縮枠 １８ａ、１８ｂ ソレノイドコイル １９ バネ Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ 押ボタン ２０ 隆起縁 ２１ 台板 ２２ 囲い枠 ２３ 流し排水口
Claims (2)
- 【請求項１】底板のほぼ中央部に凹陥部を設けてやや大
径の排水口を開成した洋式浴槽型の浴槽主体よりなり、
上記排水口の下方に一端が下水に通ずる円筒容器状の便
器部分を垂設するとともに、この便器部分内を昇降して
排水口を開閉する弁体を、その下面に連なる昇降軸の下
端を浴槽下方に設けた昇降機構に接続して設け、かつ便
器部分内周面には瀉水管、また弁体頂面には局所洗浄用
のノズルを各設け、さらに浴槽主体の一側に沿う適所
に、これら排水口の開閉ならびに瀉水管、局所洗浄用の
ノズルの作動を行う操作部材を配設してなる病人用浴
槽。 - 【請求項２】上記浴槽主体が、予め浅いぼん状の流しに
形成された台板上に取りつけられており、かつ台板上面
に便器の排出管に連なる流し排水口が開設されている請
求項１記載の病人用浴槽。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7376091A JPH0817749B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 病人用浴槽 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7376091A JPH0817749B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 病人用浴槽 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05317196A JPH05317196A (ja) | 1993-12-03 |
| JPH0817749B2 true JPH0817749B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=13527510
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7376091A Expired - Fee Related JPH0817749B2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 病人用浴槽 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0817749B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001299798A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-10-30 | Nippon Kosei Kagaku Kenkyusho:Kk | 温熱治療器 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP7376091A patent/JPH0817749B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05317196A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
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