JPH08177352A - 電動シャッターの安全装置 - Google Patents

電動シャッターの安全装置

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JPH08177352A
JPH08177352A JP32314094A JP32314094A JPH08177352A JP H08177352 A JPH08177352 A JP H08177352A JP 32314094 A JP32314094 A JP 32314094A JP 32314094 A JP32314094 A JP 32314094A JP H08177352 A JPH08177352 A JP H08177352A
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下 潤 宮
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田 克 己 前
Seiichi Miyahara
原 誠 一 宮
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害物の検知をシャッター下降停止スイッチ
に機械的に伝達するようにして、確実な作動を実現する
ことができる電動シャッターの安全装置を提供する。 【構成】 固定座板の下側に可動座板を上下動自在に設
け、竪枠内に、シャッター下降停止スイッチの作動部に
連結した線状部材を設け、固定座板に、押圧部材と、押
圧部材との間で線状部材を挟着する受け部を設け、固定
座板および可動座板のいずれか一方に押圧部材を進退さ
せる傾斜案内部を設け、可動座板にシャッター下降停止
スイッチの作動ストロークよりも長い上下寸法を有し且
つ押圧部材を前進位置に保持する垂直案内部を設けた電
動シャッターの安全装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動シャッターにおい
て、下降中に障害物があった場合にその下降を停止させ
るのに用いられる安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の安全装置としては、電波や光な
どを利用して障害物を検知し、あるいは障害物に接触す
ることにより切替わるスイッチ類で障害物を検知し、そ
の検知信号をシャッター駆動装置に伝達してシャッター
の下降を停止させるようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の電動シャッターの安全装置にあっては、電気
系統のトラブルなどによって誤作動や不作動が発生する
ことがあり、このような不具合を解決することが課題で
あった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、障害物の検知をシャッター下降停止スイ
ッチに機械的に伝達するようにして、確実な作動を実現
することができる電動シャッターの安全装置を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる電動シャ
ッターの安全装置は、請求項1として、シャッターの最
下段を構成する固定座板の下側に、可動座板を上下動自
在に設けると共に、シャッターの側部を案内する竪枠内
に、上端部をシャッター下降停止スイッチの作動部に連
結した線状部材を同竪枠の上下にわたって設け、固定座
板に、線状部材に向って進退自在に保持された押圧部材
と、押圧部材との間で線状部材を挟着する受け部を設
け、固定座板に対する可動座板の上下動範囲内におい
て、固定座板および可動座板のいずれか一方に、押圧部
材に対して摺動自在に係合し且つ固定座板に対する可動
座板の上下動に伴って同押圧部材を進退させる傾斜案内
部を設けると共に、可動座板に、押圧部材に対して摺動
自在に係合し且つシャッター下降停止スイッチの作動ス
トロークよりも長い上下寸法を有するとともに同押圧部
材を前進位置に保持する垂直案内部を設けた構成とし、
請求項2として、受け部が、線状部材に向って進退自在
であり且つ第2の傾斜案内部および垂直案内部に係合す
る第2の押圧部材である構成とし、請求項3として、線
状部材が、一定間隔にボールを備えたボールチェーンで
ある構成とし、請求項4として、固定座板に、可動座板
の下端部近傍の高さまで突出するストッパを設けた構成
としており、上記の構成を課題を解決するための手段と
している。
【0006】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる電動シャッタ
ーの安全装置では、シャッターの下降中において障害物
に可動座板が当接すると、可動座板の下降が阻止された
状態で固定座板が下降し続ける。このとき、可動座板と
固定座板の間において、傾斜案内部によって押圧部材が
線状部材に対して前進し、押圧部材と受け部で線状部材
を挟着する。そして、さらに固定座板が下降すると、可
動座板の垂直案内部によって押圧部材が前進位置に保持
されるので線状部材を引下げることとなり、その結果シ
ャッター下降停止スイッチの作動部が引かれて同スイッ
チが作動し、シャッターの下降が停止する。
【0007】このような動作を行う当該安全装置では、
固定座板に対する可動座板の上下動範囲内において押圧
部材が摺動自在に係合する傾斜案内部および垂直案内部
を設けていると共に、垂直案内部の上下寸法がシャッタ
ー下降停止スイッチの作動ストロークよりも長いので、
垂直案内部に対する押圧部材の係合部分が垂直案内部の
下端部に達する以前、つまり、固定座板と可動座板との
間に上下の可動範囲を残した状態においてシャッター下
降停止スイッチが働くこととなり、障害物には可動座板
の重量のみを与えるだけでシャッターの下降を停止させ
る。
【0008】また、本発明の請求項2に係わる電動シャ
ッターの安全装置では、線状部材に対して2つの押圧部
材を採用したことにより、通常時において両押圧部材と
線状部材との間隔が大きく得られることとなり、本発明
の請求項3に係わる電動シャッターの安全装置では、線
状部材にボールチェーンを採用したことにより、押圧部
材と受け部にボールを係合させて挟着状態をより一層確
実なものにし、さらに、本発明の請求項4に係わる電動
シャッターの安全装置では、通常時において、可動座板
が地面に当接するのに続いてストッパが地面に当接し、
安全装置を作動させることなくシャッターを閉塞位置で
停止させる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の請求項1,
3および4に係わる電動シャッターの安全装置の一実施
例を説明する。
【0010】図11〜図13に示す電動シャッターは、
複数のスラット1aを互いに回動可能に連結して成るシ
ャッター1を備えると共に、シャッター1の両側部を案
内する竪枠2,2の上端部間に、シャッター1を巻き取
り状態で収容するケース3を備えている。ケース3内に
は、図14にも示すように、シャッター1の上端部を連
結したドラム4が横軸5およびバランススプリング6に
より回転可能に支持してあり、このほかにドラム4を回
転駆動するモータや動力伝達装置および電気系の制御装
置などが収容してある。
【0011】ケース3は、その断面において、正面上部
の桁3aと、正面下部および背面上下のまぐさ3b〜3
dと、上面および正背面の遮蔽板3e〜3gと、正面下
部のまぐさ3bとともにシャッター1の繰出し口を形成
する中間まぐさ3hと、中間まぐさ3hと背面下部のま
ぐさ3dの間に設けたメンテナンス用の蓋3iを備えた
構成になっている。
【0012】電動シャッターの安全装置は、図1〜図3
に示すように、シャッター1の最下段を構成する固定座
板7の下側に、可動座板8を上下動自在に備えると共
に、竪枠2内に、上端部を図4に示すシャッター下降停
止スイッチ9の作動部(作動板10)に連結した線状部
材(ボールチェーン11)を同竪枠2の上下にわたって
備え、固定座板7に、線状部材11に向って進退自在に
保持された押圧部材12と、押圧部材12との間で線状
部材11を挟着する受け部13を備えると共に、可動座
板8に、押圧部材12に対して上下に摺動自在に係合し
て固定座板7に対する当該可動座板8の上下動範囲を決
定する竪の案内部14を備えている。
【0013】固定座板7および可動座板8は、スラット
1aの長さにほぼ等しい長尺状中空材であって、とくに
図3に示すように、固定座板7は下向きに開口してその
開口端部に内向きの鉤部7a,7aを有し、可動座板8
は固定座板7内に嵌入される上端部に外向きの鉤部8
a,8aを有している。可動座板8は、その鉤部8aを
固定座板7の鉤部7aに係止した下降位置から、上端部
を固定座板7内の隔壁7bに当接させる上昇位置までの
範囲で固定座板7に対して上下動自在である。また、可
動座板8は、シャッター1の内外両側に突出したフラン
ジ部8b,8bを有すると共に、その下面には地面に当
接するクッション15を備えている。
【0014】シャッター下降停止スイッチ9は、ケース
3を構成する中間まぐさ3hに設けてあって、そのシャ
ッター背面側にスイッチボタン9aを突出させた状態で
取付けてあり、このスイッチボタン9aが先の作動板1
0によって操作されるようになっている。なお、シャッ
ター下降停止スイッチ9は、スイッチボタン9aを押し
ているときにはシャッター1を駆動するモータの作動を
妨げず、解放すると同モータを停止させるようになって
いる。
【0015】作動板10は、中間まぐさ3hにヒンジ1
6を介して取付けてあると共に、ねじりコイルばね17
によりヒンジ16を中心にして図4上で右回りに付勢さ
れており、スイッチボタン9aを押した状態に維持して
いる。
【0016】線状部材は一定間隔でボールを備えたボー
ルチェーン11であって、このボールチェーン11は、
図5および図6に示すように、上端部の適当な位置を作
動板10の上端部に形成したL形溝10aに入り込ませ
て係合状態にし、無駄な弛みの無い状態にして、下端部
を竪枠2の下端部に設けたブラケット18に連結させて
いる。
【0017】押圧部材12は、図7に示すように係合用
のピン12aを備えると共に、固定座板7の端部に取付
けられる保持ブロック19に設けてあり、この保持ブロ
ック19に形成したシャッター左右方向に長い長孔19
aにピン12aを摺動自在に係合することよりボールチ
ェーン11に向けて進退自在になっている。他方、受け
部13は、保持ブロック19において、ボールチェーン
11を間にして押圧部材に対向する位置に一体的に成形
してある。
【0018】案内部14は、可動座板8の端部に固定し
たガイドプレート20に溝状に形成してあって、上側の
傾斜案内部14aと下側の垂直案内部14bを連続して
有する屈曲形状を成すと共に、垂直案内部14bが図4
に示すシャッター下降停止スイッチ9の作動ストローク
Sよりも長い上下寸法Hを有しており、図1のように正
面から見た状態において、垂直案内部14bがボールチ
ェーン11と重なる位置にあり、傾斜案内部14aが受
け部13の反対側へ延出している。そして、この案内部
14に押圧部材12のピン12aが摺動自在に係合す
る。
【0019】これにより、可動座板8側に設けた案内部
14は、固定座板7側に設けた押圧部材12のピン12
aとの係合により、固定座板7に対する可動座板8の上
下動範囲を決定しており、この実施例では、案内部14
の上下寸法と固定座板7に対する可動座板8の上下動範
囲とをほぼ同じにしてあり、可動座板8が固定座板7に
対する最下降位置で且つ傾斜案内部14aの上端部に押
圧部材12のピン12aが係合している状態において、
同押圧部材12をボールチェーン11に対する後退位置
に保持している。
【0020】また、当該電動シャッターの安全装置は、
固定座板7に、可動座板8の下端部近傍の高さまで下向
きに突出するストッパ21が設けてある。このストッパ
21は、固定座板7と保持ブロック19の間に装着して
あると共に、安全装置の作動時にガイドプレート20と
の干渉を防ぐための開口部21aを有しており、通常時
においては、可動座板8が地面に当接するのに続いて地
面に当接する。
【0021】上記の構成を備えた電動シャッターの安全
装置は、ドラム4の正逆回転によりシャッター1の昇降
が行われ、シャッター1の下降中において障害物に可動
座板8が当接すると、障害物により可動座板8の下降が
阻止された状態でシャッター1とともに固定座板7が下
降し続ける。
【0022】このとき、安全装置は、可動座板8と固定
座板7との間に相対的な移動が生じることとなり、可動
座板8側の傾斜案内部14aにより、これにピン12a
を介して係合している固定座板7側の押圧部材12がボ
ールチェーン11に対して前進し、押圧部材12と受け
部13でボールチェーン11を挟着する。
【0023】そして、さらに固定座板7が下降すると、
図8〜図10に示すように、垂直案内部14bにより押
圧部材12が前進位置に保持されるので、挟着状態にあ
るボールチェーン11を引下げることとなり、その結
果、図4中の仮想線で示すように、シャッター下降停止
スイッチ9の作動板10が引かれてスイッチボタン9a
が突出し、同スイッチ9が作動してシャッター1の下降
が停止する。
【0024】このような動作を行う当該安全装置では、
固定座板7に対する可動座板8の上下動範囲内において
押圧部材12が摺動自在に係合する傾斜案内部14aお
よび垂直案内部14bを設けていると共に、垂直案内部
14bの上下寸法Hがシャッター下降停止スイッチ9の
作動ストロークSよりも長いことから、案内部14に対
する押圧部材12の係合部分であるピン12aが垂直案
内部14bの下端部に達する以前、つまり、固定座板7
と可動座板8との間に上下の可動範囲を残した状態にお
いてシャッター下降停止スイッチ9が働くこととなり、
障害物には可動座板8の重量のみを与えるだけでシャッ
ター1の下降を停止させる。
【0025】また、障害物が除去されれば、可動座板8
が自重で降下し、これに伴う案内部14の降下により押
圧部材12が後退してボールチェーン11の挟着を解放
し、ねじりコイルばね17の働きにより作動板10をス
イッチボタン押圧位置に復帰させるとともにボールチェ
ーン11を引上げる。
【0026】なお、シャッター下降停止スイッチ9は、
作動時において下降を停止させることはもちろんである
が、同時に上昇スイッチをオン状態にする機能を付加す
ることも可能であり、このほか、障害物の除去により復
帰したときには、下降を自動的に再開させたり、停止状
態を維持して別のスイッチによりリセットさせたりする
ことも可能である。
【0027】また、当該電動シャッターの安全装置で
は、通常時においては、可動座板8のクッション15が
地面に当接した直後にストッパ21が地面に当接し、こ
の状態を検知するスイッチ機構等によってモータを停止
させ、安全装置を作動させることなくシャッター1の下
降を停止させるようにしており、押圧部材12の移動や
ボールチェーン11の挟着などの動きが不必要に行われ
ないようにしている。
【0028】図15は、本発明の請求項1,3および4
に係わる電動シャッターの安全装置の他の実施例を説明
する図である。
【0029】この実施例では、中空材である固定座板3
7内に、ブロック状の受け部33を固定すると共に、こ
れに相対向するブロック状の押圧部材32を摺動自在に
挿設し、受け部33と押圧部材32の間の位置で固定座
板37の上下に形成した開口部37a,37aに線状部
材であるボールチェーン11を通すことにより、同ボー
ルチェーン11に向かって押圧部材32を進退可能に保
持した構成になっている。
【0030】また、押圧部材32は、その後部側に上下
および後方に開放された切欠部32aを有すると共に、
後記するガイドプレート30の装着後、その側部から係
合用ピン31が切欠部32a内に掛け渡す状態で挿設さ
れる。
【0031】ガイドプレート30は、傾斜案内部14a
とその下側の垂直案内部14bとを有する長孔から成る
竪の案内部14を備えると共に、固定座板37の上下に
形成した別の開口部37b,37bに下側から挿入さ
れ、この際、押圧部材32の切欠部32a内にも挿入さ
れる。そして、先の係合用ピン31を案内部14に通す
ことにより、押圧部材32とガイドプレート30とを係
合状態にしている。このとき、係合用ピン31は、案内
部14に対して上下動自在に係合している。
【0032】上記の構成において、固定座板37に対し
て図示しない可動座板を上昇させると、可動座板ととも
に上昇するガイドプレート30に設けた傾斜案内部14
aによって押圧部材32が前進し、この押圧部材32と
受け部33との間でボールチェーン11を挟着し、さら
に、垂直案内部14bによって押圧部材32が前進位置
に保持されると共に、ボールチェーン11の挟着状態が
保たれる。つまり、シャッター1の下降中において障害
物に可動座板が当接した場合、先の実施例と同様の作用
および効果を得ることができる。
【0033】図16は、本発明の請求項1,3および4
に係わる電動シャッターの安全装置のさらに他の実施例
を説明する図である。
【0034】この実施例では、中空材である固定座板4
7の下側に、上向きに開放された部材から成る可動座板
48が上下動自在に装着してあると共に、固定座板47
の下側に、ブロック状の受け部43と同じくブロック状
の押圧部材42が可動座板48内に収容された状態で設
けてある。押圧部材42は、その上部に形成した突条4
2aを固定座板47の下面に形成した溝47aに係合さ
せることにより、受け部43に向けて進退自在に保持し
てある。
【0035】可動座板48の側部には、上側の傾斜案内
部14aと下側の垂直案内部14bとを連続して有する
長孔状の案内部14が形成してあり、この案内部14に
は、押圧部材42の側部に設けた係合用ピン42bが摺
動自在に係合している。さらに、固定座板47および可
動座板48には、受け部43と押圧部材42との間にお
いて、線状部材であるボールチェーン11を通すための
開口部47bおよび48aが形成してある。
【0036】上記の構成において、固定座板47に対し
て可動座板48を上昇させると、可動座板48の傾斜案
内部14aによって押圧部材42が前進し、この押圧部
材42と受け部43との間でボールチェーン11を挟着
し、さらに、垂直案内部14bによって押圧部材42が
前進位置に保持されると共に、ボールチェーン11の挟
着状態が保たれる。つまり、シャッター1の下降中にお
いて障害物に可動座板48が当接した場合、固定座板4
7が下降する際に、先の実施例と同様の作用および効果
が得られる。
【0037】図17は、本発明の請求項1,3および4
に係わる電動シャッターの安全装置のさらに他の実施例
を説明する図である。
【0038】この実施例では、下向きに開放された部材
から成る固定座板57の下側に、同固定座板57内に嵌
入する状態で可動座板58が上下動自在に装着してある
と共に、固定座板57の側部に、ブロック状の受け部5
3と同じくブロック状の押圧部材52が設けてある。押
圧部材52は、係合用のピン52aを備えており、可動
座板58に形成したシャッター左右方向の長孔に58a
にピン52aを摺動自在に係合させている。
【0039】また、この実施例では、固定座板57の側
部に傾斜案内部14aが形成してあり、垂直案内部14
bは可動座板58の長孔58aの端部に連続する状態で
形成してある。さらに、押圧部材52のピン52aの基
部には、傾斜案内部14aに摺動自在に係合する長円形
の膨出部52bが形成してある。つまり、この実施例で
は、押圧部材52は、可動座板58の長孔58aおよび
固定座板57の傾斜案内部14aにより受け部53に向
けて進退自在に保持されている。
【0040】上記の構成において、固定座板57に対し
て可動座板58を上昇させると、固定座板57の傾斜案
内部14aによって押圧部材52が前進し、この押圧部
材52と受け部53との間で線状部材であるボールチェ
ーン11を挟着し、さらに、可動座板58の垂直案内部
14bによって押圧部材52が前進位置に保持されると
共に、ボールチェーン11の挟着状態が保たれる。つま
り、シャッター1の下降中において障害物に可動座板5
8が当接した場合、固定座板57が下降する際に、先の
実施例と同様の作用および効果が得られる。
【0041】図18は、本発明の請求項2に係わる電動
シャッターの安全装置の一実施例を説明する図である。
【0042】この実施例では、下向きに開放された部材
から成る固定座板67の下側に、同固定座板67内に嵌
入する状態で可動座板68が上下動自在に装着してある
と共に、固定座板67の側部に、ブロック状の押圧部材
62と、受け部に代わる第2のブロック状の押圧部材7
2が設けてある。両押圧部材62,72は、固定座板6
7の側部に形成したシャッター左右方向の溝部67aに
摺動自在に係合しており、これにより、線状部材である
ボールチェーン11を間にして互いに近接離間可能に保
持されている。
【0043】また、可動座板68には、両押圧部材6
2,72に対応して、上側の傾斜案内部14aと下側の
垂直案内部14bとを連続して有する2つの案内部1
4,14が対称的な配置で形成してあり、各案内部14
に、溝部67aに形成した長孔67bを通して、両押圧
部材62,72に設けた係合用のピン62a,72aを
夫々摺動自在に係合させている。
【0044】上記の構成において、固定座板67に対し
て可動座板68を上昇させると、可動座板68の各傾斜
案内部14aによって両押圧部材62,72が互いに近
づく方向に前進し、両押圧部材62,72でボールチェ
ーン11を挟着し、さらに、各垂直案内部14bによっ
て両押圧部材62,72が前進位置に保持されると共
に、ボールチェーン11の挟着状態が保たれる。
【0045】つまり、シャッター1の下降中において障
害物に可動座板68が当接した場合、固定座板67が下
降する際に、先の実施例と同様の作用および効果が得ら
れることとなり、このほか、2つの押圧部材62,72
を採用したことにより、通常時において両押圧部材6
2,72とボールチェーン11との間隔が大きく得られ
ることとなる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わる電動シャッターの安全装置によれば、障害
物の検知をシャッター下降停止スイッチに機械的に且つ
短時間で伝達させることができ、障害物には可動座板の
重量のみを与えるだけであって、シャッターの重量を障
害物に与えることなくシャッターの下降を速やか且つ確
実に停止させることができ、きわめて高い安全性を得る
ことができる。
【0047】本発明の請求項2に係わる電動シャッター
の安全装置によれば、2つの押圧部材を採用したことに
より、通常時において両押圧部材と線状部材との間隔を
大きく得ることができ、双方が不必要に接触しない状態
にすることで各部品の磨耗などを防止し、これに伴って
耐久性の向上を図ることができる。
【0048】本発明の請求項3に係わる電動シャッター
の安全装置によれば、線状部材にボールチェーンを採用
したことにより、線状部材の挟着状態をより一層確実な
ものにすることができ、これにより作動の信頼性を一層
高めることができる。
【0049】本発明の請求項4に係わる電動シャッター
の安全装置によれば、地面に当接するストッパにより、
通常時においては安全装置を構成する各部品が不必要に
作動しないので、各部品の磨耗などを防止して耐久性の
向上を図ることができ、安全で信頼性のある機能を長期
にわたって維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1,3および4に係わる電動シ
ャッターの安全装置の一実施例を説明する要部の部分破
断状態の正面図である。
【図2】図1中のA−A線矢視に基づく断面図である。
【図3】閉塞時におけるシャッター下部の垂直断面図で
ある。
【図4】シャッター上部の垂直断面図である。
【図5】シャッター上部の水平断面図である。
【図6】シャッター下降停止スイッチ付近の正面図であ
る。
【図7】押圧部材の作動機構部分を分解状態で示す斜視
図である。
【図8】安全装置が作動した状態を示す要部の正面図で
ある。
【図9】図8中のB−B線矢視に基づく断面図である。
【図10】図8中のC−C線矢視に基づく断面図であ
る。
【図11】電動シャッターの内観を示す正面図である。
【図12】図11中のE−E線矢視に基づく断面図であ
る。
【図13】図11中のD−D線矢視に基づく断面図であ
る。
【図14】シャッター上部のケース部分の垂直断面図で
ある。
【図15】本発明の請求項1,3および4に係わる電動
シャッターの安全装置の他の実施例における要部を分解
状態で示す斜視図である。
【図16】本発明の請求項1,3および4に係わる電動
シャッターの安全装置のさらに他の実施例における要部
を示す斜視図(a)および押圧部材を示す斜視図(b)
である。
【図17】本発明の請求項1,3および4に係わる電動
シャッターの安全装置のさらに他の実施例における要部
を示す斜視図である。
【図18】本発明の請求項2に係わる電動シャッターの
安全装置の一実施例における要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シャッター 2 竪枠 7 37 47 57 67 固定座板 8 48 57 68 可動座板 9 シャッター下降停止ス
イッチ 10 作動板(作動部) 11 ボールチェーン(線状
部材) 12 32 42 52 62 押圧部材 13 33 43 53 受け部 14a 傾斜案内部 14b 垂直案内部 21 ストッパ 72 第2の押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 原 誠 一 福井県福井市四ツ井1丁目14番5号 東工 シャッター株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッターの最下段を構成する固定座板
    の下側に、可動座板を上下動自在に設けると共に、シャ
    ッターの側部を案内する竪枠内に、上端部をシャッター
    下降停止スイッチの作動部に連結した線状部材を同竪枠
    の上下にわたって設け、固定座板に、線状部材に向って
    進退自在に保持された押圧部材と、押圧部材との間で線
    状部材を挟着する受け部を設け、固定座板に対する可動
    座板の上下動範囲内において、固定座板および可動座板
    のいずれか一方に、押圧部材に対して摺動自在に係合し
    且つ固定座板に対する可動座板の上下動に伴って同押圧
    部材を進退させる傾斜案内部を設けると共に、可動座板
    に、押圧部材に対して摺動自在に係合し且つシャッター
    下降停止スイッチの作動ストロークよりも長い上下寸法
    を有するとともに同押圧部材を前進位置に保持する垂直
    案内部を設けたことを特徴とする電動シャッターの安全
    装置。
  2. 【請求項2】 受け部が、線状部材に向って進退自在で
    あり且つ第2の傾斜案内部および垂直案内部に係合する
    第2の押圧部材であることを特徴とする請求項1に記載
    の電動シャッターの安全装置。
  3. 【請求項3】 線状部材が、一定間隔にボールを備えた
    ボールチェーンであることを特徴とする請求項1または
    2に記載の電動シャッターの安全装置。
  4. 【請求項4】 固定座板に、可動座板の下端部近傍の高
    さまで突出するストッパを設けたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の電動シャッターの安全装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043477A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP2010059767A (ja) * 2008-08-07 2010-03-18 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置の開閉体停止装置
JP2013231349A (ja) * 2008-10-06 2013-11-14 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置

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