JPH08176018A - 純粋なベンゼンと純粋なトルエンの製造方法 - Google Patents

純粋なベンゼンと純粋なトルエンの製造方法

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JPH08176018A
JPH08176018A JP7223762A JP22376295A JPH08176018A JP H08176018 A JPH08176018 A JP H08176018A JP 7223762 A JP7223762 A JP 7223762A JP 22376295 A JP22376295 A JP 22376295A JP H08176018 A JPH08176018 A JP H08176018A
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JP7223762A
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Martin Leisse
マルティン、ライセ
Hans-Juergen Vollmer
ハンス−ユルゲン、フォルマー
Uwe Ranke
ウヴェ、ランケ
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Krupp Koppers GmbH
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Krupp Koppers GmbH
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07C15/02Monocyclic hydrocarbons
    • C07C15/04Benzene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • B01D3/34Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping with one or more auxiliary substances
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    • C07C15/02Monocyclic hydrocarbons
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族炭化水素を含有する予備生成物から純
粋なベンゼンと、純粋なトルエンを製造するために、製
造されるベンゼンおよびトルエンが、異物、ことに非芳
香族炭化水素をほとんど含まず、しかも著しい高コスト
を必要としない新規な方法を提供すること。 【解決手段】 蒸留安定化工程1においてガスから予備
生成物を釈放し、釈放された予備生成物を分離して高ベ
ンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物とにな
し、この高ベンゼン分中間生成物および高トルエン分中
間生成物を、抽出蒸留工程2に給送し、抽出蒸留カラム
4の異なる棚段に分けて給送し、純粋ベンゼン、純粋ト
ルエンおよび抽出剤の混合物を抽出蒸留カラムの塔底3
から取出し、抽出剤をストリッピング工程5において純
粋ベンゼンおよび純粋トルエンから分離して抽出蒸留工
程2に返還する、芳香炭化水素含有予備生成物から純粋
ベンゼンと純粋トルエンを得る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は蒸留安定化工程においてガスから
予備生成物を釈放し、釈放された予備生成物を分離して
高ベンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物とに
なし、この高ベンゼン分中間生成物および高トルエン分
中間生成物を、抽出蒸留工程に給送し、抽出蒸留カラム
の異なる棚段に分けて給送し、純粋ベンゼン、純粋トル
エンおよび抽出剤の混合物を抽出蒸留カラムの塔底から
取出し、抽出剤をストリッピング工程において純粋ベン
ゼンおよび純粋トルエンから分離して抽出蒸留工程に返
還する、芳香炭化水素含有予備生成物から純粋ベンゼン
と純粋トルエンを得る方法に関する。
【0002】ここで純粋ベンゼン、純粋トルエンと称す
るのは、工業的グレードで清浄なベンゼン、トルエンを
意味し、従って異物を含めてそれ程多量ではない不純物
を含有している。
【0003】
【技術的背景】石炭コーキングから得られるコーキング
処理プラント粗製ベンゼンおよび/または粗製石油処理
から得られる熱分解ガソリンは、芳香族炭化水素を含有
する予備生成物として一般的に使用されている。しかし
ながら、また石炭または粗製石油のガス化または粗製石
油の処理から得られる触媒的変性ガスから得られるガス
化ベンゼンなども原則的に使用される。これら予備的生
成物は、通常、予備的生成物からの相当量の残留ガスを
含有している。このような残留ガスは、例えば硫化水素
化合物(水硫化物)、アンモニアまたは水素である。こ
のような場合、予備的生成物は安定化されないものとさ
れている。しかしながら、非安定化予備生成物は、さら
に処理するまでに、その後の処理の間に好ましくない反
応が生起しないように残留ガスと分離しなければならな
い。この処理は蒸留安定化工程において行われる。すな
わち、非安定化された予備生成物を安定化カラムに給送
し、残留ガスはこのカラム塔頂から抽出され、同カラム
塔底部に蓄積される。抽出蒸留工程において、極性溶媒
を含む選択的溶媒が、処理されるべき中間生成物に加え
て抽出剤として、抽出蒸留カラムに、通常その塔頂にお
いて給送される。これによって非芳香族炭化水素分圧
が、芳香族炭化水素分圧に比し著しく増大せしめられ、
従って抽出蒸留カラムにおける分離を著しく促進する。
非芳香族炭化水素は抽出され、抽出蒸留カラム塔頂から
排出される。抽出剤と溶解された芳香族炭化水素は、こ
のカラム塔底に残留する。ストリッピング工程において
は、適当な装備を施した蒸留カラムが使用され、抽出剤
を芳香族炭化水素から分離する。このようにして得られ
るベンゼンとトルエンは、事実上特別の工夫、処理を必
要とすることなく、個々の組成分に分離され得る。
【0004】
【従来技術】上述した形態の処理方法は、ヨーロッパ特
願公開434959号公報に原理的に記載されており、
公知である。この公知文献によれば、安定化された予備
生成物は、高ベンゼン分中間生成物と、高トルエン分中
間生成物とに、蒸留カラムにより分離され、高ベンゼン
分中間生成物はこのカラム塔頂から取出され、高トルエ
ン分中間生成物はカラム側方排出口から取出される。し
かしながら、予備生成物中の高沸点組成分は、カラム塔
底に集められ、ここから排出される。従来法の実際の装
置においては、蒸留安定化カラムは、通常の形態の蒸留
カラムの上流に置かれている。しかしながら、従来技術
によるこのような装置は、非芳香族炭化水素の一部とし
て含有されているベンゼンおよびトルエンの純度に関し
て、ベンゼン単独においてなお約0.1%、トルエンに
おいて約0.2%改善され得ることが原則的に実証され
得る。
【0005】西独特願公開1543119号公報は、芳
香族炭化水素を含有する予備生成物からベンゼンおよび
トルエンを製造する他の方法を示しており、極めて純粋
なベンゼンをもたらすが、同時に約1.5重量%の非芳
香族炭化水素を含有する不純なトルエンをもたらす。こ
の公知方法は、150℃以上の沸点を有する組成分を
(安定化された)予備生成物から分離する蒸留工程を有
する。このようにして予備精製された予備生成物を、さ
らに分離することなく、抽出蒸留カラムの単一棚段に給
送する。この方法は実際上の適用において、抽出蒸留工
程の断続的操作によりさらに発展せしめられ、この処理
方法をときどき中断して、抽出蒸留工程における好まし
くない非芳香族炭化水素から、生成不純トルエンを釈放
し、その結果として、極めて純粋なベンゼンと極めて不
純なトルエンとが形成される。しかしながら、このよう
な方法は、処理の断続のために、予備生成物ないし不純
トルエンを一時的に貯蔵するための大型タンクを必要と
し、高コストを必要とする欠点がある。上述の断続的処
理をする代わりに、不純トルエンをさらに処理するため
の第2の抽出蒸留装置を設けることもできるが、これも
また著しい高コストを必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術にか
んがみて、本技術分野の課題もしくは本発明の目的は、
芳香族炭化水素を含有する予備生成物から純粋なベンゼ
ンと、純粋なトルエンを製造するために、製造されるベ
ンゼンおよびトルエンが、異物、ことに非芳香族炭化水
素をほとんど含まず、しかも著しい高コストを必要とし
ない新規な方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかるに上述の課題ない
し目的は、蒸留安定化工程において、上記予備生成物を
高ベンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物とに
分離し、一方において高ベンゼン分中間生成物を、蒸留
安定化工程から、抽出蒸留工程に直ちに給送するか、他
方において高トルエン分中間生成物を、抽出蒸留工程に
給送する前に、予備蒸留工程において高沸点組成分から
ストリッピング処理に附することを特徴とする方法によ
り解決ないし達成されることが本発明者らにより見出さ
れた。
【0008】本発明は、既存の蒸留安定化工程が、好ま
しくない残存ガスを除去するために使用されるだけでな
く、同時に予備生成物を分離して、高ベンゼン分中間生
成物と、高トルエン分中間生成物とをもたらすためにも
使用され得るとの知見に基ずくものである。これによ
り、高トルエン分中間生成物をもっぱら予備蒸留するた
めに、予備生成物を高沸点組成分から分離するための蒸
留工程が不要になる。さらに予備蒸留工程用の装置を、
流量減少の結果、小型化し得る。これにより高コストの
中間生成物貯蔵タンクを必要とせず、あるいは追加的な
抽出蒸留工程ないし装置を必要とすることなく、著しく
純粋なベンゼンとトルエンを連続的に得ることが可能と
なった。これにより、基本的には同じコストで従来より
純度の最終生成物がもたらされる。また最新の従来技術
とくらべて、必要エネルギー量も著しく低減され得る。
本発明方法、装置は、総体的に著しい相乗効果をもたら
し最終生成物の純度、ことにすでに達成されている高レ
ベル純度に関する改善を、低コストで達成することがで
きる。
【0009】本発明方法のさらに具体的な改善が、請求
項(2)から(7)において規制されている。また、本
発明方法を実施するため、側方排出口を有する安定化カ
ラムが、ガスから予備生成物を釈放し、この予備生成物
を高ベンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物と
に分離するようになされており、高トルエン分中間生成
物を、高沸点組成分から釈放する予備蒸留工程用装置
が、安定化カラム塔底に接続されており、抽出蒸留カラ
ムに、一方において安定化カラムの排出口に至り、他方
において予備蒸留カラムの塔頂に至る、両中間生成物給
送用の各給送導管が接続されており、抽出蒸留カラムの
塔底が、ストリッピングカラムに接続され、抽出剤がこ
のストリッピングカラムの塔底から取出され、抽出蒸留
カラムの抽出剤給送導管に給送され得るようになされて
おり、純粋ベンゼンと純粋トルエンの混合物が、ストリ
ッピングカラムの塔頂から取出されるようになされてい
ることを特徴とする装置が提供され、これにより上述し
た課題ないし目的が解決ないし達成され得る。この本発
明装置のさらに具体的な改善が、請求項(9)、(1
0)において規制されている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において本発明の好ましい単
一実施形態を例示する添付図面(単一図面)を参照し
て、本発明による方法およびこれを実施する装置をさら
に具体的に説明する。
【0011】この図面は、原理的にまず蒸留安定化工程
(1)、予備蒸留工程(6)、抽出蒸留工程(2)、ス
トリッピング工程(5)および分離工程(7)を経由す
ることを示している。蒸留安定化工程は、側方排出口
(9)を有する安定化カラム(8)により行なわれる。
この安定化カラムは、ガスから予備生成物を釈放し、こ
の生成物を分離し、高ベンゼン分中間生成物と高トルエ
ン分中間生成物をもたらすようになされている。このカ
ラムはほぼ60の実用棚段と、ほぼ52段目棚段に配置
された側方排出口とを有する。予備蒸留工程(6)は、
高沸点組成分から高トルエン分中間生成物を分離釈放す
る予備蒸留カラム(11)により行なわれる。このカラ
ム(11)は、ほぼ65の実用棚段を有し、上述の安定
化カラム(8)の塔底に接続されている。
【0012】抽出蒸留工程(2)は、抽出蒸留カラム
(4)により行なわれる。このカラム(4)は、一方に
おいて安定化カラム(8)の排出口(9)に到り、他方
において予備蒸留カラム(11)の塔頂(14)に到る
2本の中間生成物給送導管(12)、(13)とそれぞ
れ接続されている。このカラム(4)は、約70の理論
棚段を有し、上記高トルエン分中間生成物給送導管(1
3)は、抽出剤給送導管(17)の約20理論棚段下方
でこのカラムに接続されており、また高ベンゼン分中間
生成物給送導管(12)は、同じく抽出剤給送導管(1
7)の約40理論棚段下方でこのカラムに接続されてい
る。また中間生成物給送導管(12)、(13)の間
に、チムニー棚段を設けてもよい。ストリッピング工程
(5)は、抽出蒸留カラム(4)の塔底(3)に接続さ
れているストリッピングカラム(15)により行なわれ
る。抽出剤はストリッピングカラム(15)の塔底(1
6)から抽出され、抽出蒸留カラム(4)の抽出剤給送
導管(17)に給送され得る。純粋ベンゼンと純粋トル
エンの混合物は、ストリッピングカラム(15)の塔頂
(18)から抽出され得る。分離工程(7)は、ほぼ6
0実用棚段を有する分別カラム(19)により行なわ
れ、このカラムはストリッピングカラム(15)の塔底
(18)に接続されている。純粋トルエンは、分別カラ
ム(19)の塔底(20)から、また純粋ベンゼンは同
じく分別カラム(19)の塔頂(21)から抽出され得
る。
【0013】図面には符号を設定せずに複数個の熱交換
器とカラム凝縮器が設けられているが、この分野の平均
的技術者は、何らの問題なくこれらのキャパシティを適
宜選定し、適宜の位置に配分設置することが可能の筈で
ある。もち論熱エネルギーは最大限に利用されねばなら
ない。
【0014】本発明方法を実施するために本発明装置
は、以下のようにして操作される。まず予備生成物を蒸
留安定化工程(1)において、カラム(8)でガスから
分離釈放する。これは生成物を高ベンゼン分中間生成物
と、高トルエン分中間生成物とに分離するようになされ
ている。この分離は高ベンゼン分中間生成物を安定化カ
ラム(8)の側方排出口(9)から取出し、高トルエン
分中間生成物を同じカラム(8)の塔底(10)から取
出すことにより行なわれる。同時に、蒸留安定化工程
(1)は、高トルエン分中間生成物が、10から40
%、好ましくは約20%(±5%)のベンゼンを含有す
るように行なわれる。これはまた予備生成物中のメチル
シクロヘキサンの70%が、高トルエン分中間生成物に
転化せしめられたことを意味する。高ベンゼン分中間生
成物は、蒸留安定化工程(1)から、直ちに抽出蒸留工
程(2)に回付する。高トルエン分中間生成物は、抽出
蒸留工程(2)に回付する前に、予備蒸留工程(6)に
おいて、高沸点組成分からストリッピング処理される。
同時に予備蒸留工程(6)は、120℃を超える高沸点
組成分が、高トルエン分中間生成物から分離されるよう
に行なわれる。この高沸点組成分は、主として炭素原子
数が7より多い芳香族炭化水素と非芳香族高級炭化水素
である。抽出蒸留工程において、抽出剤としてN−ホル
ミルモルホリンが使用されるが、さらに他の「炭素原子
数が8より小さい置換基を有するN−置換モルホリン」
に属する化合物またはこれらの混合物も使用可能であ
る。このような抽出剤は、例えば西独特許156894
0号公報から公知である。純粋ベンゼン、純粋トルエン
および抽出剤の混合物は、抽出蒸留カラムの塔底から取
出される。抽出剤はストリッピング工程(5)において
純粋ベンゼン、純粋トルエンから分離され、抽出蒸留工
程(2)に返還される。純粋ベンゼンと純粋トルエン
は、ストリッピング工程5から取出され、分離工程
(7)で分離されて、それぞれベンゼンとトルエンにな
される。これは問題なく、高度の選択性をもって行なわ
れる。
【0015】本発明方法と、ヨーロッパ特願公告434
959号公報による従来技術方法との対比実験により下
表による結果が示された。
【0016】
【表1】 表中のNAは非芳香族炭化水素を表わす。ベンゼンに関
しては、著しく純粋であるのみでなく、著しく高収率で
得られた。これは特に環境衛生上の観点からしても画期
的なことである。廃ガス中のベンゼンは、高コストの廃
ガス処理により除去されねばならないからである。この
コストは上記した収量増加およびロスの軽減により著し
く低減される。またベンゼンはトルエンに比し高価であ
ることも影響するが、収量は若干少ない。ただし、上記
両方法の対比において、必要な装置、エネルギー量に関
しては大差がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための好ましい装置の実
施態様を例示的に示す略図である。
【符号の説明】
1‥‥‥‥‥蒸留安定化工程 2‥‥‥‥‥抽出蒸留工程 3‥‥‥‥‥(下記カラム4の)塔底 4‥‥‥‥‥抽出蒸留カラム 5‥‥‥‥‥ストリッピング工程 6‥‥‥‥‥予備蒸留工程 7‥‥‥‥‥分離工程 8‥‥‥‥‥安定化カラム 9‥‥‥‥‥(上記カラム8の)側方排出口 10‥‥‥‥(上記カラム8の)塔底 11‥‥‥‥予備蒸留カラム 12‥‥‥‥中間生成物給送導管 13‥‥‥‥中間生成物給送導管 14‥‥‥‥(上記予備蒸留カラム11の)塔頂 15‥‥‥‥ストリッピングカラム 16‥‥‥‥(上記ストリッピングカラム15の)塔底 17‥‥‥‥抽出剤給送導管 18‥‥‥‥(上記ストリッピングカラム15の)塔頂 19‥‥‥‥分別カラム 20‥‥‥‥(上記カラム19の)塔底 21‥‥‥‥(上記カラム19の)塔頂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ユルゲン、フォルマー ドイツ、45133、エッセン、ダーリエンホ ーフ、13 (72)発明者 ウヴェ、ランケ ドイツ、45128、エツセン、ドライリンデ ンシュトラーセ、73

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸留安定化工程(1)においてガスから
    予備生成物を釈放し、釈放された予備生成物を分離して
    高ベンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物とに
    なし、この高ベンゼン分中間生成物および高トルエン分
    中間生成物を、抽出蒸留工程(2)に給送し、抽出蒸留
    カラム(4)の異なる棚段に分けて給送し、純粋ベンゼ
    ン、純粋トルエンおよび抽出剤の混合物を抽出蒸留カラ
    ム(4)の塔底(3)から取出し、抽出剤をストリッピ
    ング工程(5)において純粋ベンゼンおよび純粋トルエ
    ンから分離して抽出蒸留工程(2)に返還する、芳香炭
    化水素含有予備生成物から純粋ベンゼンと純粋トルエン
    を得る方法であって、 蒸留安定化工程(1)において、上記予備生成物を高ベ
    ンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物とに分離
    し、 一方において高ベンゼン分中間生成物を、蒸留安定化工
    程(1)から、抽出蒸留工程(2)に直ちに給送する
    か、他方において高トルエン分中間生成物を、抽出蒸留
    工程(2)に給送する前に、予備蒸留工程(6)におい
    て高沸点組成分からストリッピング処理に附することを
    特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 高ベンゼン分中間生成物を、蒸留安定化
    工程(1)の安定化カラム(8)から側方排出口(9)
    を経て取出し、高トルエン分中間生成物を安定化カラム
    (8)の塔底(10)から取出すことを特徴とする請求
    項(1)の方法。
  3. 【請求項3】 蒸留安定化工程(1)を高トルエン分中
    間生成物が、10から40%のベンゼン、好ましくは約
    20%のベンゼンを含有するように操作することを特徴
    とする請求項(1)または(2)の方法。
  4. 【請求項4】 予備蒸留工程(6)を、約120℃を越
    える高沸点を示す組成分が、高トルエン分中間生成物か
    ら分離するように操作することを特徴とする請求項
    (1)から(3)のいずれかの方法。
  5. 【請求項5】 炭素原子数が8より少ない置換基を有す
    るN−置換モルホリンに属するいずれか1種類の物質ま
    たはこれらの混合物、ことにN−ホルミルモルホリンを
    抽出剤として使用することを特徴とする請求項(1)か
    ら(4)のいずれかの方法。
  6. 【請求項6】 抽出蒸留カラム(4)がほぼ70の理論
    棚段を有し、高トルエン分中間生成物を、抽出剤給送管
    の接続されている棚段より約20理論棚段下方の棚段レ
    ベルでこのカラムに給送し、高ベンゼン分中間生成物
    を、上記抽出物給送管の接続されている棚段より約40
    理論棚段低い棚段レベルでこのカラムに給送することを
    特徴とする請求項(1)から(5)のいずれかの方法。
  7. 【請求項7】 ストリッピング工程(5)において取下
    げられた純粋ベンゼンと純粋トルエンの混合物を、分離
    工程(7)においてそれぞれの組成分に分離することを
    特徴とする、請求項(1)から(6)のいずれかの方
    法。
  8. 【請求項8】 側方排出口(9)を有する安定化カラム
    (8)が、ガスから予備生成物を釈放し、この予備生成
    物を高ベンゼン分中間生成物と高トルエン分中間生成物
    とに分離するようになされており、 高トルエン分中間生成物を、高沸点組成分から釈放する
    予備蒸留工程(11)用装置が、安定化カラム(8)の
    塔底に接続されており、 抽出蒸留カラム(4)に、一方において安定化カラム
    (8)の排出口(9)に至り、他方において予備蒸留カ
    ラム(11)の塔頂(14)に至る、両中間生成物給送
    用の各給送導管(12、13)が接続されており、 抽出蒸留カラム(4)の塔底(3)が、ストリッピング
    カラム(15)に接続され、抽出剤がこのストリッピン
    グカラム(15)の塔底から取出され、抽出蒸留カラム
    (4)の抽出剤給送導管(17)に給送され得るように
    なされており、純粋ベンゼンと純粋トルエンの混合物
    が、ストリッピングカラム(15)の塔頂(18)から
    取出されるようになされていることを特徴とする、請求
    項(1)から(7)の方法を実施するための装置。
  9. 【請求項9】 安定化カラムが約60の実用棚段を有
    し、側方排出口(9)が、ほぼ52段目の実用棚段に設
    けられており、予備蒸留カラム(11)が約65の実用
    棚段を有し、 抽出蒸留カラム(4)が、約70の理論棚段を有し、高
    トルエン分中間生成物用導管(13)が、抽出剤給送導
    管(17)より20理論棚段下方のレベルで接続されて
    おり、高ベンゼン分中間生成物用導管(12)が、上記
    抽出剤給送導管(17)より約40理論棚段下方のレベ
    ルで接続されていることを特徴とする、請求項(8)の
    装置。
  10. 【請求項10】 約60実用棚段を有する分別カラム
    (19)が、ストリッピングカラム(15)の塔頂に接
    続されており、純粋トルエンが分別カラム(19)の塔
    底(20)から、純粋ベンゼンが分別カラムの塔頂(2
    1)からそれぞれ取出され得ることを特徴とする、請求
    項(8)または(9)の装置。
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