JPH08175464A - 電動車両の動力伝達装置 - Google Patents

電動車両の動力伝達装置

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JPH08175464A
JPH08175464A JP32269794A JP32269794A JPH08175464A JP H08175464 A JPH08175464 A JP H08175464A JP 32269794 A JP32269794 A JP 32269794A JP 32269794 A JP32269794 A JP 32269794A JP H08175464 A JPH08175464 A JP H08175464A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な運転操作を付加することなく、回生制
動時の電動モータの回転数を高めて発電量を増やすこと
ができる電動車両の動力伝達装置を提供すること。 【構成】 後輪19からの逆駆動力を電動モータ28に
伝達して該電動モータ28を発電機として制動に利用す
る電動車両の動力伝達装置において、電動モータ28の
駆動力を後輪19に伝達するモータ動力伝達系と後輪1
9からの逆駆動力を電動モータ28に伝達する回生制動
力伝達系を分離して両者の速比を異ならせるとともに、
両動力伝達系の切替手段であるクラッチA,Bを設け
る。本発明によれば、モータ動力伝達系と回生制動力伝
達系を分離して両者の速比を異ならせたため、回生制動
力伝達系における速比をモータ動力伝達系のそれよりも
大きく設定すれば、回生制動時の電動モータ28の回転
数が高められて発電量が増える。又、クラッチA,Bを
ブレーキレバーの操作に連動させてON/OFFすれ
ば、特別な運転操作を要することなくモータ駆動と回生
制動の切り替えを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪からの逆駆動力を
電動モータに伝達して該電動モータを発電機として制動
に利用する電動車両の動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動車両として、人力による駆動力を電
動モータによる補助動力によって補う電動モータ付自転
車が既に提案され、実用に供されている。この電動モー
タ付自転車は、人力による駆動系の他に電動モータによ
る駆動系を備え、人力を検知してその大きさに応じた補
助動力を車輪に付与することによってライダーの肉体的
負担を軽減するものである。
【0003】ところで、斯かる電動モータ付自転車の中
には、下り坂を走行する際に車輪からの逆駆動力を電動
モータに伝達し、該電動モータを発電機として駆動して
発電するとともに、所要の回生制動力を得るようにした
ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
動モータ付自転車にあっては、電動モータから車輪に至
る動力伝達系の速比がモータ駆動時と回生制動時におい
て同じであったため、回生制動時の電動モータの回転数
を上げることができず、大きな発電量を得ることができ
ないという問題があった。
【0005】又、惰走と回生制動との切り替えには特別
の操作を要し、通常の自転車の感覚で運転操作ができな
いという問題もあった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、特別な運転操作を付加するこ
となく、回生制動時の電動モータの回転数を高めて発電
量を増やすことができる電動車両の動力伝達装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車輪からの逆駆動力を電動
モータに伝達して該電動モータを発電機として制動に利
用する電動車両の動力伝達装置において、電動モータの
駆動力を車輪に伝達するモータ動力伝達系と車輪からの
逆駆動力を電動モータに伝達する回生制動力伝達系を分
離して両者の速比を異ならせるとともに、両動力伝達系
の切替手段を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記モータ動力伝達系と回生制動力伝達系
を遊星ギヤ機構によって構成し、該遊星ギヤ機構のキャ
リアを電動モータ側に連結し、リングギヤを車輪側に連
結し、前記切替手段を、前記遊星ギヤ機構のサンギヤの
ロックをON/OFFするクラッチAと、前記キャリア
と前記リングギヤとの連結をON/OFFするクラッチ
Bを含んで構成したことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、電動モータ駆動時には前記クラッチAをO
Nし、クラッチBをOFFし、回生制動時には前記クラ
ッチAをOFFし、クラッチBをONすることを特徴と
する。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記切替手段をブレーキレバー
の操作に連動して動作せしめることを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記モータ動力伝達系と回生制動力伝達系
を平行2軸の変速段に設けられた速比の異なる2組のギ
ヤ列によって構成し、前記切替手段を各ギヤ列に設けら
れた遠心クラッチで構成したことを特徴とする。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記遠心クラッチの一方は設定回転数以上
でONし、他方は設定回転数以上でOFFするものとし
たことを特徴とする
【0013】
【作用】本発明によれば、モータ動力伝達系と回生制動
力伝達系を分離して両者の速比を異ならせたため、回生
制動力伝達系における速比をモータ動力伝達系のそれよ
りも大きく設定すれば、回生制動時の電動モータの回転
数が高められて発電量が増加し、バッテリーの充電量が
増えて車両の航続距離が延び、或はバッテリーの小型、
軽量化が可能となる。
【0014】又、切替手段の動作ををブレーキレバーの
操作に連動させたり、設定回転数以上でON/OFFす
る遠心クラッチ等で構成すれば、特別な運転操作を要す
ることなく、モータ駆動と回生制動との切り替えを容易
に或は自動的に行うことができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0016】<第1実施例>図1は本発明に係る動力伝
達装置を備える電動モータ付自動車の側面図、図2は同
電動モータ付自転車の動力伝達装置の構成を示す模式図
である。
【0017】先ず、図1に基づいて電動モータ付自転車
1の概略構成を説明する。
【0018】図1において、2は車体前方に位置するヘ
ッドパイプであり、該ヘッドパイプ2内にはハンドルス
テム3が回動自在に挿通している。そして、ハンドルス
テム3の上端にはハンドル4が結着され、同ハンドルス
テム3の下端にはフロントフォーク5が結着されてお
り、該フロントフォーク5の下端部には前輪6が回転自
在に軸支されている。
【0019】又、前記ヘッドパイプ2には略U字状に折
曲されたメインフレーム7の前端が結着されており、該
メインフレーム7の斜め上方に立設するシートパイプを
兼ねる部分にはシートポスト8を介してシート9が支持
されている。そして、メインフレーム7の前半部の直線
部分上にはバッテリ10が支持されている。
【0020】ところで、車体の略中央下部には、本発明
に係る動力伝達装置11がブラケット12,13を介し
てメインフレーム7に支持されている。この動力伝達装
置11は人力による人力駆動系とモータ動力伝達系及び
回生制動力伝達系を並設して構成され、これにはクラン
ク軸14が回転自在に支承されており、該クランク軸1
4の左右両端にはクランク15が取り付けられ、各クラ
ンク15の端部にはペダル16が軸支されている。
【0021】又、上記動力伝達装置11からは左右一対
のチェーンステイ17が車体後方に向かって延出してお
り、該チェーンステイ17の後端部と前記メインフレー
ム7とは左右一対のシートステイ18によって連結され
ている。そして、チェーンステイ17後端の前記シート
ステイ18との連結部には後輪19が回転自在に軸支さ
れており、後輪19を支持する車軸にはホイールスプロ
ケット20が結着されている。
【0022】ここで、本発明に係る前記動力伝達装置1
1の構成を図2に基づいて説明する。
【0023】図2に示す動力伝達装置11において、1
4は前記クランク軸、21,22はそれぞれクランク軸
14に平行に配された合力軸、減速軸であり、クランク
軸14の中間部にはワンウェイクラッチ50を介してス
プロケット23が結着されており、該スプロケット23
と前記合力軸21の一端に結着されたスプロケット24
には無端状のチェーン25が巻装されている。
【0024】又、上記合力軸24の他端にはドライブス
プロケット26が結着されており、該ドライブスプロケ
ット26と前記ホイールスプロケット20には無端状の
チェーン27が巻装されている。
【0025】而して、クランク軸14からスプロケット
23、チェーン25及びスプロケット24を経て合力軸
21に至る経路が人力伝達系を構成している。
【0026】一方、図2において、28は横向きに設置
された電動モータであり、該電動モータ28のモータ軸
29には遊星ギヤ機構30が同軸的に連結されている。
【0027】上記遊星ギヤ機構30には速比の異なるモ
ータ動力伝達系と回生制動力伝達系を含んでおり、該遊
星ギヤ機構30は、大径のリングギヤ31と、該リング
ギヤ31の中心部に配されたサンギヤ32と、該サンギ
ヤ32とリングギヤ31に噛合する複数(図には1つの
み図示)の遊星ギヤ33と、該遊星ギヤ33を支持する
キャリア34を含んで構成され、キャリア34は前記モ
ータ軸29に連結されている。
【0028】そして、前記サンギヤ32を支持する回転
軸35の端部には、サンギヤ32の正転時にこれをロッ
クするワンウェイクラッチCを介してクラッチAが設け
られている。尚、クラッチAはサンギヤ32のロックを
ON/OFFするためのものである。
【0029】又、前記キャリア34とリングギヤ31と
の間には、両者の連結をON/OFFするクラッチBが
設けられている。
【0030】而して、図示のように、前記リングギヤ3
1は前記減速軸22に結着された大径の減速ギヤ37に
噛合している。又、減速軸22には小径の減速ギヤ38
が結着されており、該減速ギヤ38は前記合力軸21に
結着された大径の減速ギヤ39に噛合している。
【0031】次に、本発明に係る動力伝達装置11の作
用を説明する。
【0032】ライダーが左右のペダル16を交互に踏ん
でクランク軸14を回転駆動すると、クランク軸14の
回転はスプロケット23、チェーン25及びスプロケッ
ト24を経て合力軸21に伝達される。尚、クランク軸
14に入力される人力(トルク)は不図示のセンサーに
よって検出され、その検出結果は不図示のコントローラ
に入力される。
【0033】ここで、自転車1が平坦路或は上り坂を走
行しているためにライダーがブレーキレバーを操作しな
い場合には、電動モータ28が駆動されて人力が補助動
力によって補われる。即ち、モータ駆動時には、表1に
示すように、クラッチAとワンウェイクラッチCがON
しているためにサンギヤ32はロックされ、クラッチB
はOFFされているためにリングギヤ31とキャリア3
4とは独立に回転可能な状態にある。
【0034】
【表1】 而して、前述のように検出された人力の大きさがコント
ローラに入力されると、コントローラはその人力の大き
さに応じてバッテリ10から電動モータ28への供給電
圧(又は電流)を制御し、電動モータ28が発生する補
助動力を人力に対して所定の値に調整する。
【0035】このとき、電動モータ28のモータ軸29
の回転は、キャリア34、遊星ギヤ33及びリングギヤ
31を経て増速され、更に、減速ギヤ37、減速軸2
2、減速ギヤ38,39を経て減速されて合力軸21に
伝達され、従って、電動モータ28にて発生する補助動
力は以上の経路を経て合力軸21に伝達される。尚、例
えば、リングギヤ31の歯数を72枚、サンギヤ32の
歯数を36枚とすれば、表1に示すように、電動モータ
28側の回転数Nm は遊星ギヤ機構11によって1.5
倍(=(72+36)/72=1.5Nm )に増速され
て後輪19側に伝達される。
【0036】そして、増速されたリングギヤ31の回転
は減速ギヤ37、減速軸22及び減速ギヤ39を経て合
力軸21に伝達される。
【0037】而して、合力軸21は人力と補助動力の双
方によって回転駆動され、その回転はドライブスプロケ
ット26、チェーン27及びホイールスプロケット20
を経て後輪19に伝達されるため、後輪19が人力と補
助動力の双方によって回転駆動されて当該電動モータ付
自転車1が走行せしめられる。
【0038】他方、自転車1が下り坂を惰走する場合に
は、表1に示すように、ワンウェイクラッチCがOFF
されてサンギヤ32はフリーとなる。このとき、電動モ
ータ28の慣性マスの方がサンギヤ32のそれよりも大
きいため、サンギヤ32が空転し、後輪19の回転は電
動モータ28には伝達されない。従って、自転車1の惰
走が抵抗無く行われる。
【0039】そして、例えば惰走時にライダーが不図示
のブレーキレバーを操作すると、この操作に連動して表
1に示すようにクラッチAがOFFされてサンギヤ32
がフリーとなり、クラッチBがONされてリングギヤ3
1とキャリア34が直結されるため、両者は一体に回転
し、後輪19の回転はホイールスプロケット20、チェ
ーン27、ドライブスプロケット26、合力軸21、減
速ギヤ39,38、減速軸22、減速ギヤ37及び直結
されたリングギヤ31とキャリア34を経てモータ軸2
9に伝達され、電動モータ28が逆駆動されて発電機と
して作用し、これによって発電がなされてバッテリ10
が充電されるとともに、所要の回生制動力が得られる。
【0040】このとき、表1に示すように後輪19側の
回転数1.5Nm はそのまま電動モータ28側に伝達さ
れるため、回生制動時にはモータ回転数がモータ駆動時
の1.5倍に高められ、その分だけ発電量が増加し、バ
ッテリ10の充電量が増えて自転車1の航続距離が延
び、或はバッテリ10の小型、軽量化が図られる。
【0041】又、本実施例ではクラッチA,BのON/
OFF動作をブレーキレバーの操作に連動させたため、
特別な運転操作を要することなく、モータ駆動と回生制
動との切り替えを容易に行うことができる。
【0042】<第2実施例>次に、本発明の第2実施例
を図3に基づいて説明する。尚、図3は第2実施例に係
る動力伝達装置の構成を示す模式図であり、本図におい
ては図2に示したと同一要素には同一符号を付してい
る。
【0043】本実施例では、モータ動力伝達系と回生制
動力伝達系を、平行な2軸である合力軸21と減速軸2
2の変速段に設けられた速比の異なる2組のギヤ列ZA
とZD 及びZB とZC によって構成し、モータ動力伝達
系と回生制動力伝達系の切替手段をギヤZB ,ZD にそ
れぞれ設けられた遠心クラッチA,Bで構成している。
尚、一方の遠心クラッチAは設定回転数以上でOFF
し、他方の遠心クラッチBは設定回転数以上でONす
る。
【0044】而して、ライダーが左右のペダル16を交
互に踏んでクランク軸14を回転駆動すると、クランク
軸14の回転はワンウェイクラッチ50を介してスプロ
ケット23、チェーン25及びスプロケット24を経て
合力軸21に伝達される。
【0045】ここで、自転車が平坦路或は上り坂を走行
しているために減速軸22及び合力軸21が共に設定回
転数未満である場合には、表2に示すようにクラッチA
はONされ、クラッチBはOFFされるため、モータ駆
動時には電動モータ28が駆動されて人力が補助動力に
よって補われる。即ち、モータ駆動時には、電動モータ
28の回転は減速ギヤ40、減速ギヤ41、減速軸22
及びギヤZB ,ZC を経て合力軸21に伝達される。こ
のとき、ギヤZA ,ZB ,ZC ,ZD の歯数を例えば2
5枚、30枚、20枚、25枚とすれば、表2に示すよ
うに、電動モータ28側の回転数Nm はZB ,ZC によ
って1.5倍(=30/20=1.5Nm )に増速され
て後輪側に伝達される。
【0046】又、遠心クラッチBはOFF状態にあるた
め、クランク軸14の回転はスプロケット23、チェー
ン25及びスプロケット24を経て合力軸21に伝達さ
れる。
【0047】
【表2】 他方、自転車が下り坂を惰走する場合には、表2に示す
ように、遠心クラッチA,Bが共にOFFされるため、
後輪の回転は電動モータ28には伝達されず、従って、
自転車の惰走が抵抗無く行われる。
【0048】そして、例えば惰走時に減速軸22及び合
力軸21が共に設定回転数を超えれば、表2に示すよう
に、クラッチAはOFFされ、クラッチBはONされる
ため、後輪の回転はドライブスプロケット26、合力軸
21、ギヤZD ,ZA 、減速軸22及び減速ギヤ41,
40を経てモータ軸29に伝達され、電動モータ28が
逆駆動されて発電機として作用し、これによって発電が
なされてバッテリ10が充電されるとともに、所要の回
生制動力が得られる。
【0049】このとき、ZD ,ZA の歯数は同一(25
枚)であるため、後輪側の回転数2Nm はそのまま電動
モータ28側に伝達され、回生制動時にはモータ回転数
がモータ駆動時よりも高められる。この結果、電動モー
タ28による発電量が増加し、バッテリ10の充電量が
増えて自転車の航続距離が延び、或はバッテリ10の小
型、軽量化が図られる。
【0050】又、本実施例では、切替手段として遠心ク
ラッチA,Bを用いたため、特別な運転操作を要するこ
となく、モータ駆動と回生制動との切り替えを自動的に
行うことができる。
【0051】尚、以上は本発明を特に電動モータ付自転
車に適用した例について述べたが、、本発明は他の電動
車両の動力伝達装置にも適用可能であることは勿論であ
る。
【0052】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、車輪からの逆駆動力を電動モータに伝達して該
電動モータを発電機として制動に利用する電動車両の動
力伝達装置において、電動モータの駆動力を車輪に伝達
するモータ動力伝達系と車輪からの逆駆動力を電動モー
タに伝達する回生制動力伝達系を分離して両者の速比を
異ならせるとともに、両動力伝達系の切替手段を設けた
ため、特別な運転操作を付加することなく、回生制動時
の電動モータの回転数を高めて発電量を増やすことがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動力伝達装置を備える電動モータ
付自動車の側面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る動力伝達装置の構成
を示す模式図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る動力伝達装置の構成
を示す模式図である。
【符号の説明】
1 電動モータ付自転車(電動車両) 11 動力伝達装置 28 電動モータ 30 遊星ギヤ機構 31 リングギヤ 32 サンギヤ 34 キャリア A,B クラッチ(遠心クラッチ) ZA 〜ZD ギヤ列

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪からの逆駆動力を電動モータに伝達
    して該電動モータを発電機として制動に利用する電動車
    両の動力伝達装置において、電動モータの駆動力を車輪
    に伝達するモータ動力伝達系と車輪からの逆駆動力を電
    動モータに伝達する回生制動力伝達系を分離して両者の
    速比を異ならせるとともに、両動力伝達系の切替手段を
    設けたことを特徴とする電動車両の動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ動力伝達系と回生制動力伝達
    系は遊星ギヤ機構によって構成され、該遊星ギヤ機構の
    キャリアは電動モータ側に連結され、リングギヤは車輪
    側に連結され、前記切替手段は、前記遊星ギヤ機構のサ
    ンギヤのロックをON/OFFするクラッチAと、前記
    キャリアと前記リングギヤとの連結をON/OFFする
    クラッチBを含んで構成されることを特徴とする請求項
    1記載の電動車両の動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 電動モータ駆動時には前記クラッチAは
    ONされ、クラッチBはOFFされ、回生制動時には前
    記クラッチAはOFFされ、クラッチBはONされるこ
    とを特徴とする請求項2記載の電動車両の動力伝達装
    置。
  4. 【請求項4】 前記切替手段はブレーキレバーの操作に
    連動して作動することを特徴とする請求項1,2又は3
    記載の電動車両の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ動力伝達系と回生制動力伝達
    系は、平行2軸の変速段に設けられた速比の異なる2組
    のギヤ列によって構成され、前記切替手段は各ギヤ列に
    設けられた遠心クラッチで構成されることを特徴とする
    請求項1記載の電動車両の動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記遠心クラッチの一方は設定回転数以
    上でONし、他方は設定回転数以上でOFFすることを
    特徴とする請求項5記載の電動車両の動力伝達装置。
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