JPH08175106A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
- Publication number
- JPH08175106A JPH08175106A JP6318381A JP31838194A JPH08175106A JP H08175106 A JPH08175106 A JP H08175106A JP 6318381 A JP6318381 A JP 6318381A JP 31838194 A JP31838194 A JP 31838194A JP H08175106 A JPH08175106 A JP H08175106A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- belt
- pneumatic radial
- circumferential direction
- circumferential
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ユニフォミティーを向上させる。
【構成】 カーカスの外側に巻き付けるベルトのベルト
層の裁断面１８Ａ，１８Ｂをタイヤ軸方向に対して傾斜
させ、ジョイント部２０をタイヤ周方向に渡って１周さ
せる。ジョイント部２０がタイヤ周方向に均等に分布し
ているので、ユニフォミティーを向上させることができ
る。
層の裁断面１８Ａ，１８Ｂをタイヤ軸方向に対して傾斜
させ、ジョイント部２０をタイヤ周方向に渡って１周さ
せる。ジョイント部２０がタイヤ周方向に均等に分布し
ているので、ユニフォミティーを向上させることができ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は空気入りラジアルタイヤ
に係り、特にユニフォミティーの向上が図られた空気入
りラジアルタイヤに関する。
に係り、特にユニフォミティーの向上が図られた空気入
りラジアルタイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】空気入りラジアルタイヤは、カーカスの
外周に複数枚のベルトが貼り付けられ、その上にトレッ
ドゴムが貼り付けられて製造されている。
外周に複数枚のベルトが貼り付けられ、その上にトレッ
ドゴムが貼り付けられて製造されている。
【０００３】このうち、ウェービーベルト層は、ある一
定の幅に裁断されたベルトをスパイラル状に巻き付けて
いる。このため、巻きはじめ、巻きおわり及び途中のジ
ョイント部において他の部分と比べて厚みが増すため、
ユニフォミティーを悪くしてしまっていたが、従来の技
術ではこの問題を解決する効果的な手法がなかった。
定の幅に裁断されたベルトをスパイラル状に巻き付けて
いる。このため、巻きはじめ、巻きおわり及び途中のジ
ョイント部において他の部分と比べて厚みが増すため、
ユニフォミティーを悪くしてしまっていたが、従来の技
術ではこの問題を解決する効果的な手法がなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、従来のウェービーベルト構造（スパイラル状に周
方向ベルト（９０°ベルト）を巻き付けたタイヤ）より
もユニフォミティーに優れた空気入りラジアルタイヤを
提供することが目的である。
慮し、従来のウェービーベルト構造（スパイラル状に周
方向ベルト（９０°ベルト）を巻き付けたタイヤ）より
もユニフォミティーに優れた空気入りラジアルタイヤを
提供することが目的である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、カーカスの外
周に少なくとも１層のベルトが巻き付けられ、前記ベル
トのタイヤ周方向一方の端部と他方の端部とを接合して
ジョイント部を形成する空気入りラジアルタイヤであっ
て、前記ベルトが周方向ベルトであり、前記ジョイント
部がタイヤ軸方向に対して傾斜し、かつタイヤ全周に渡
って周回していることを特徴としている。
周に少なくとも１層のベルトが巻き付けられ、前記ベル
トのタイヤ周方向一方の端部と他方の端部とを接合して
ジョイント部を形成する空気入りラジアルタイヤであっ
て、前記ベルトが周方向ベルトであり、前記ジョイント
部がタイヤ軸方向に対して傾斜し、かつタイヤ全周に渡
って周回していることを特徴としている。
【０００６】
【作用】本発明の空気入りラジアルタイヤによれば、ベ
ルトのジョイント部がタイヤ軸方向に対して傾斜し、か
つタイヤ全周に渡って周回しているので、タイヤ周方向
に部分的にジョイント部が集中していた従来の空気入り
ラジアルタイヤよりもユニフォミティーを向上させるこ
とができる。
ルトのジョイント部がタイヤ軸方向に対して傾斜し、か
つタイヤ全周に渡って周回しているので、タイヤ周方向
に部分的にジョイント部が集中していた従来の空気入り
ラジアルタイヤよりもユニフォミティーを向上させるこ
とができる。
【０００７】なお、ジョイント部は、一方の端部と他方
の端部とを重ね合わせたものではなく、横付けとしたも
のが好ましい。また、ジョイント部がタイヤ軸方向に対
して傾斜していることによりベルトの周方向先端は鋭角
となるが、図６に示すように、鋭角となった周方向一方
の先端１００Ａと他方の先端１００Ｂとは、周方向のず
れ量Ｓが周長のプラスマイナス５％以内が好ましく、零
であることが最も好ましい。
の端部とを重ね合わせたものではなく、横付けとしたも
のが好ましい。また、ジョイント部がタイヤ軸方向に対
して傾斜していることによりベルトの周方向先端は鋭角
となるが、図６に示すように、鋭角となった周方向一方
の先端１００Ａと他方の先端１００Ｂとは、周方向のず
れ量Ｓが周長のプラスマイナス５％以内が好ましく、零
であることが最も好ましい。
【０００８】
【実施例】本発明の一実施例を図１乃至図３にしたがっ
て説明する。
て説明する。
【０００９】図１に示すように、本実施例の空気入りラ
ジアルタイヤ（タイヤサイズ２８５／６０Ｒ２２．５）
１０では、カーカス１２のクラウン部の外側に、ベルト
１４が配置されている。（なお、この空気入りラジアル
タイヤ１０は、ベルト１４以外の内部構造は周知の構造
であるので、ベルト１４以外の部分の説明は省略す
る。）図２の展開図で示すように、本実施例のベルト１
４は、埋設されるコード１６がタイヤ周方向（矢印Ａ方
向）に略Ｓ字状のカーブを描いて延びている、いわゆる
ウエービーベルト構造を有するベルト層を含んでいる。
ジアルタイヤ（タイヤサイズ２８５／６０Ｒ２２．５）
１０では、カーカス１２のクラウン部の外側に、ベルト
１４が配置されている。（なお、この空気入りラジアル
タイヤ１０は、ベルト１４以外の内部構造は周知の構造
であるので、ベルト１４以外の部分の説明は省略す
る。）図２の展開図で示すように、本実施例のベルト１
４は、埋設されるコード１６がタイヤ周方向（矢印Ａ方
向）に略Ｓ字状のカーブを描いて延びている、いわゆる
ウエービーベルト構造を有するベルト層を含んでいる。
【００１０】また、このうちウエービーベルト構造を有
するベルト層は、タイヤ周方向両側の裁断面１８Ａ，１
８Ｂがタイヤ軸方向（矢印Ｂ方向）に対して角度θで傾
斜している。
するベルト層は、タイヤ周方向両側の裁断面１８Ａ，１
８Ｂがタイヤ軸方向（矢印Ｂ方向）に対して角度θで傾
斜している。
【００１１】カーカス１２の外側に巻き付けられたこの
ベルト層は、図３に示すように、裁断面１８Ａと裁断面
１８Ｂとが横付けされてジョイント部２０を形成してい
る。
ベルト層は、図３に示すように、裁断面１８Ａと裁断面
１８Ｂとが横付けされてジョイント部２０を形成してい
る。
【００１２】なお、図２に示す展開図から分かるよう
に、裁断面１８Ａ，１８Ｂの角度θは以下の式（１）か
ら求めることができる。
に、裁断面１８Ａ，１８Ｂの角度θは以下の式（１）か
ら求めることができる。
【００１３】 Ｄ：ベルト層の直径 Ｗ：ベルト層の幅 また、ウエービーベルト構造を有するベルト層は、幅が
２４０mm、厚さが１．７mmであり、コード１６の密度が
１１．０本／１９．６mm、コード１６の振幅（２ａ）が
３．５２mm、コード１６の波長（λ）が３２mmである
（図５参照）。
２４０mm、厚さが１．７mmであり、コード１６の密度が
１１．０本／１９．６mm、コード１６の振幅（２ａ）が
３．５２mm、コード１６の波長（λ）が３２mmである
（図５参照）。
【００１４】次に、本実施例の作用を説明する。この空
気入りラジアルタイヤ１０では、ジョイント部２０がタ
イヤ周方向に渡って１周しており、ジョイント部２０が
タイヤ周方向に部分的に集中していないので、ユニフォ
ミティーを向上させることができる。 ［試験結果］本発明の適用された空気入りラジアルタイ
ヤ１０と従来の空気入りラジアルタイヤとを用意し、ユ
ニフォミティーを比較した。ユニフォミティーは、ラジ
アルフォースバリエーション（ＲＦＶ）にて評価し、従
来の空気入りラジアルタイヤを１００とする指数で表示
した。なお、数値が小さいほど荷重変動が少なくユニフ
ォミティーに優れていることを示す。
気入りラジアルタイヤ１０では、ジョイント部２０がタ
イヤ周方向に渡って１周しており、ジョイント部２０が
タイヤ周方向に部分的に集中していないので、ユニフォ
ミティーを向上させることができる。 ［試験結果］本発明の適用された空気入りラジアルタイ
ヤ１０と従来の空気入りラジアルタイヤとを用意し、ユ
ニフォミティーを比較した。ユニフォミティーは、ラジ
アルフォースバリエーション（ＲＦＶ）にて評価し、従
来の空気入りラジアルタイヤを１００とする指数で表示
した。なお、数値が小さいほど荷重変動が少なくユニフ
ォミティーに優れていることを示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】上記表１の試験結果から、本実施例の空気
入りラジアルタイヤは、従来の空気入りラジアルタイヤ
に比較してユニフォミティーに優れていることが判る。
入りラジアルタイヤは、従来の空気入りラジアルタイヤ
に比較してユニフォミティーに優れていることが判る。
【００１７】なお、本実施例の空気入りラジアルタイヤ
１０では、ベルト層のコードがタイヤ周方向にＳ字状に
延びていたが、コードはその他の曲線状であっても良
く、一般的な直線状であっても良いのは勿論である。
１０では、ベルト層のコードがタイヤ周方向にＳ字状に
延びていたが、コードはその他の曲線状であっても良
く、一般的な直線状であっても良いのは勿論である。
【００１８】また、本実施例では、裁断面１８Ａ，１８
Ｂが直線状であったが、本発明はこれに限らず、図４に
示すように裁断面１８Ａ，１８Ｂが階段状であっても良
く、図示は省略するが曲線状であっても良い。なお、図
４に示すように裁断面１８Ａ，１８Ｂが階段状である場
合、カッター等で階段状に裁断することもできるが、長
尺の矩形の帯状としたものを長手方向に所定ピッチずら
しながら接続して形成することもできる。
Ｂが直線状であったが、本発明はこれに限らず、図４に
示すように裁断面１８Ａ，１８Ｂが階段状であっても良
く、図示は省略するが曲線状であっても良い。なお、図
４に示すように裁断面１８Ａ，１８Ｂが階段状である場
合、カッター等で階段状に裁断することもできるが、長
尺の矩形の帯状としたものを長手方向に所定ピッチずら
しながら接続して形成することもできる。
【００１９】
【発明の効果】本発明の空気入りラジアルタイヤは、上
記のようにベルトのジョイント部をタイヤ軸方向に対し
て傾斜させ、かつタイヤ全周に渡って周回させたので、
タイヤ周方向に不均一に厚みが増す箇所が発生していた
従来の空気入りラジアルタイヤよりもユニフォミティー
を向上させることができ、これによって、タイヤ回転時
の振動を低減して乗り心地を向上させることができると
いう優れた効果を有する。
記のようにベルトのジョイント部をタイヤ軸方向に対し
て傾斜させ、かつタイヤ全周に渡って周回させたので、
タイヤ周方向に不均一に厚みが増す箇所が発生していた
従来の空気入りラジアルタイヤよりもユニフォミティー
を向上させることができ、これによって、タイヤ回転時
の振動を低減して乗り心地を向上させることができると
いう優れた効果を有する。
【図１】本発明の一実施例に係る空気入りラジアルタイ
ヤの軸線に沿った断面図である。
ヤの軸線に沿った断面図である。
【図２】ベルト層の平面図である。
【図３】ジョイント部の状態を示すベルト層の斜視図で
ある。
ある。
【図４】他の実施例に係るベルト層の平面図である。
【図５】コードの平面図である。
【図６】ジョイント部の状態を示すベルト層の展開図で
ある。
ある。
１０ 空気入りラジアルタイヤ １２ カーカス １４ ベルト ２０ ジョイント部
Claims (1)
- 【請求項１】 カーカスの外周に少なくとも１層のベル
トが巻き付けられ、前記ベルトのタイヤ周方向一方の端
部と他方の端部とを接合してジョイント部を形成する空
気入りラジアルタイヤであって、 前記ベルトが周方向ベルトであり、 前記ジョイント部がタイヤ軸方向に対して傾斜し、かつ
タイヤ全周に渡って周回していることを特徴とした空気
入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6318381A JPH08175106A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6318381A JPH08175106A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08175106A true JPH08175106A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18098519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6318381A Pending JPH08175106A (ja) | 1994-12-21 | 1994-12-21 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08175106A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012196994A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
| JP2017030172A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
| JP2017030171A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
-
1994
- 1994-12-21 JP JP6318381A patent/JPH08175106A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012196994A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ |
| JP2017030172A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
| JP2017030171A (ja) * | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 東洋ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
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