JPH081750A - 押出成形用金型 - Google Patents

押出成形用金型

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JPH081750A
JPH081750A JP6159645A JP15964594A JPH081750A JP H081750 A JPH081750 A JP H081750A JP 6159645 A JP6159645 A JP 6159645A JP 15964594 A JP15964594 A JP 15964594A JP H081750 A JPH081750 A JP H081750A
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JP
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molding
spacer
plate
pair
molten resin
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JP6159645A
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Zenjiro Yamazaki
善次郎 山崎
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RIKUA KK
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RIKUA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 添加剤を溶融樹脂中に均等に分散させる。 【構成】 スペーサ4の板1,2の一端寄りの間の隔壁
5,5に突片6を形成する。スペーサ4の突片6に隔壁
5,5に沿って溝7,7を形成する。スペーサ4の板
1,2の一端寄りの間の端面と隔壁5,5との間に孔8
を設ける。スペーサ4の突片6の溝7,7と先端寄りと
の間に傾斜面9,9を形成する。スペーサ4の孔8に添
加剤を配合した溶融樹脂を押出することにより、スペー
サ4の孔8を通った溶融樹脂がスペーサ4の突片6の溝
7,7に沿って中央からブロック3,3に向って速度を
徐々に速めながら流動する。スペーサ4の突片6の溝
7,7から傾斜面9,9の上部に溢流した溶融樹脂が中
央からブロック3,3に向って徐々に流動し、板1,2
及びスペーサ4のブロック3,3に囲まれた空間に入る
溶融樹脂中に添加剤が均等に分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂板を連続的に
押出して成形するのに適した押出成形用金型に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、第1の型板に間隔を置いてこれと
平行な第2の型板を配設すると共に、第1及び第2の型
板の一端寄り及び両側縁寄りの間に互いに平行な一対の
成形部を有するスペーサを配設し、スペーサの第1及び
第2の型板の一端寄りの間に中央から一対の成形部に向
って互いに反対方向に相互の距離が徐々に拡がる隔壁を
それぞれ形成し、スペーサの第1及び第2の型板の一端
寄りの間の端面の中央と隔壁の中央との間に細孔を設け
た押出成形用金型が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の押出
成形用金型では、ガラス繊維,酸化珪素,酸化鉛,木粉
等の添加剤を配合したプラスチック等の合成樹脂を押出
機のシリンダの内部でスクリューの回転により移動しな
がら溶融,混練して溶融樹脂とした後、スペーサの細孔
に押出機により添加剤を配合した溶融樹脂を連続して押
出すると、押出機の連続して押出する添加剤を配合した
溶融樹脂がスペーサの細孔を通って第1及び第2の型板
の一端寄りの間の中央に入るので、スペーサの細孔から
第1及び第2の型板の一端寄りの間の中央に入る溶融樹
脂の流動に抵抗が与えられず、スペーサの細孔を通った
溶融樹脂がスペーサの隔壁に沿って中央から一対の成形
部に向って互いに反対方向に拡がりながら流動するの
で、スペーサの隔壁に沿って互いに反対方向に流動する
溶融樹脂が一対の成形部の近傍で圧力不足となり、第1
の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲ま
れた空間に入る溶融樹脂中に添加剤を均等に分散させら
れず、添加剤が第1の型板,第2の型板及びスペーサの
一対の成形部に囲まれた空間に入る溶融樹脂中の中央部
に集中してしまい、均質な成形品が得られなかった。
【0004】本発明の目的は、上述する問題点に対処し
て、スペーサの細孔に添加剤を配合した溶融樹脂を連続
して押出することにより、添加剤を配合した溶融樹脂が
スペーサの細孔を通って突片の誘導溝の中央に入り、ス
ペーサの細孔から突片の誘導溝に入る溶融樹脂の流動に
スペーサの隔壁と対向する誘導溝の壁により抵抗を与
え、スペーサの突片の誘導溝が溶融樹脂を中央から一対
の成形部に向って互いに反対方向に誘導し、スペーサの
細孔を通った溶融樹脂をスペーサの突片の誘導溝に沿っ
て中央から一対の成形部に向って互いに反対方向に流動
させ、スペーサの突片の誘導溝の幅が中央から一対の成
形部に向って徐々に細くなると共に、スペーサの突片の
誘導溝の深さが中央から一対の成形部に向って徐々に浅
くなり、スペーサの突片の誘導溝に沿って互いに反対方
向に流動する溶融樹脂の速度が中央から一対の成形部に
向って徐々に速くなり、スペーサの突片の誘導溝に沿っ
て互いに反対方向に流動する溶融樹脂が一対の成形部の
近傍でも圧力不足となることがなく、スペーサの突片の
誘導溝に溜った溶融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の上
部に溢流し、スペーサの突片の誘導溝から傾斜面の上部
に溢流した溶融樹脂を第1の型板,第2の型板及びスペ
ーサの一対の成形部に囲まれた空間に向って流動させ、
スペーサの突片の誘導溝から傾斜面の上部に溢流した溶
融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の傾斜に沿って中央か
ら一対の成形部に向って互いに反対方向に徐々に流動
し、スペーサの突片の傾斜面の上部を第1の型板,第2
の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた空間に向
って流動する溶融樹脂に変化を与え、第1の型板,第2
の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた空間に入
る溶融樹脂中に添加剤を均等に分散させ、添加剤が第1
の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲ま
れた空間に入る溶融樹脂中の一部に集中せず、添加剤を
均等に分散した溶融樹脂が第1の型板,第2の型板及び
スペーサの一対の成形部に囲まれた空間を均質な状態で
通過し、第1の型板,第2の型板及びスペーサの一対の
成形部に囲まれた空間を均質な状態で通過する添加剤を
均等に分散した溶融樹脂に所定の形状を与え、所定の形
状を与えた溶融樹脂が第1及び第2の型板の他端の間の
開口から外部に等速で押出され、添加剤を均等に分散し
た溶融樹脂を第1の型板,第2の型板及びスペーサの一
対の成形部に囲まれた空間より連続的に押出して断面が
同一形状の長尺な平板状の成形品に成形することが可能
な押出成形用金型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の押出成形用金型
は、第1の型板に間隔を置いてこれと平行な第2の型板
を配設すると共に、前記第1及び第2の型板の一端寄り
及び両側縁寄りの間に互いに平行な一対の成形部を有す
るスペーサを配設した押出成形用金型において、前記ス
ペーサの前記第1及び第2の型板の一端寄りの間に中央
から前記一対の成形部に向って互いに反対方向に相互の
距離が徐々に拡がる隔壁をそれぞれ形成し、前記スペー
サの隔壁に前記第2の型板の内面に密着する突片を形成
し、前記スペーサの突片に前記隔壁に沿って中央から前
記一対の成形部に向って幅が徐々に細くなると共に、深
さが徐々に浅くなり、互いに反対方向に相互の距離が徐
々に拡がる誘導溝をそれぞれ形成し、前記スペーサの前
記第1及び第2の型板の一端寄りの間の端面の中央と前
記隔壁の中央との間に前記誘導溝と連通する細孔を設
け、前記スペーサの突片の前記誘導溝と先端寄りとの間
に中央から前記一対の成形部に向って徐々に低くなり、
前記第1の型板との間に間隙を有する互いに反対方向に
傾斜した傾斜面をそれぞれ形成したことを特徴とする構
成を有するものである。
【0006】
【作用】スペーサの細孔に添加剤を配合した溶融樹脂を
連続して押出すると、添加剤を配合した溶融樹脂がスペ
ーサの細孔を通って突片の誘導溝の中央に入り、スペー
サの隔壁と対向する誘導溝の壁がスペーサの細孔から突
片の誘導溝に入る溶融樹脂の流動に抵抗を与え、スペー
サの突片の誘導溝が溶融樹脂を中央から一対の成形部に
向って互いに反対方向に誘導し、スペーサの細孔を通っ
た溶融樹脂がスペーサの突片の誘導溝に沿って中央から
一対の成形部に向って互いに反対方向に流動し、スペー
サの突片の誘導溝の幅が中央から一対の成形部に向って
徐々に細くなると共に、スペーサの突片の誘導溝の深さ
が中央から一対の成形部に向って徐々に浅くなり、スペ
ーサの突片の誘導溝に沿って互いに反対方向に流動する
溶融樹脂の速度が中央から一対の成形部に向って徐々に
速くなる。
【0007】また、スペーサの突片の誘導溝に溜った溶
融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の上部に溢流し、スペ
ーサの突片の誘導溝から傾斜面の上部に溢流した溶融樹
脂が第1の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形
部に囲まれた空間に向って流動し、スペーサの突片の傾
斜面の上部の溶融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の傾斜
に沿って中央から一対の成形部に向って互いに反対方向
に徐々に流動し、スペーサの突片の傾斜面の上部を第1
の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲ま
れた空間に向って流動する溶融樹脂に変化を与え、第1
の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲ま
れた空間に入る溶融樹脂中に添加剤が均等に分散する。
【0008】さらに、添加剤を均等に分散した溶融樹脂
が第1の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部
に囲まれた空間を均質な状態で通過し、第1の型板,第
2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた空間を
均質な状態で通過する添加剤を均等に分散した溶融樹脂
に所定の形状を与え、所定の形状を与えた溶融樹脂を第
1及び第2の型板の他端の間の開口から外部に等速で押
出し、添加剤を均等に分散した溶融樹脂を第1の型板,
第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた空間
より連続的に押出して断面が同一形状の長尺な平板状の
成形品に成形する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0010】図1において、Aは押出成形用の金型であ
り、金型Aの第1の型板となる成形用上板1には、図2
に示すように、一定の間隔を置いてこれと平行な第2の
型板となる成形用下板2が配設されると共に、成形用上
板1及び成形用下板2の一端寄り及び両側縁寄りの間に
は、図3に示すように、互いに平行な一対の成形部とな
る成形用ブロック3,3を有するスペーサ4が配設され
ている。
【0011】スペーサ4の成形用上板1及び成形用下板
2の一端寄りの間には、図1及び図3に示すように、中
央から一対の成形用ブロック3,3に向って互いに反対
方向に相互の距離が徐々に拡がり、成形用上板1の一端
の中央と他端の中央とを結ぶ直線に対して互いに線対称
な隔壁5,5がそれぞれ形成されると共に、スペーサ4
の隔壁5,5には、図4に示すように、成形用下板2の
一端寄りの内面に密着する突片6が形成されている。
【0012】スペーサ4の突片6には、図1及び図3に
示すように、隔壁5,5に沿って中央から一対の成形用
ブロック3,3に向って幅が徐々に細くなると共に、中
央から一対の成形用ブロック3,3に向って深さが徐々
に浅くなり、互いに反対方向に相互の距離が徐々に拡が
り、成形用上板1の一端の中央と他端の中央とを結ぶ直
線に対して互いに線対称な誘導溝7,7がそれぞれ形成
されている。
【0013】スペーサ4の成形用上板1及び成形用下板
2の一端寄りの間の端面の中央と隔壁5,5の中央との
間には、図1及び図4に示すように、誘導溝7,7と連
通する細孔8が設けられている。
【0014】スペーサ4の突片6の誘導溝7,7と先端
寄りとの間には、図1及び図3に示すように、中央から
一対の成形用ブロック3,3に向って徐々に低くなり、
成形用上板1との間に間隙を有する互いに反対方向に傾
斜した傾斜面9,9がそれぞれ形成されている。
【0015】金型Aは成形用上板1,成形用下板2及び
スペーサ4から構成されている。
【0016】成形用上板1の一端寄りには、図5に示す
ように、両側縁寄りを除く適宜な箇所に上方に向って開
口する複数の嵌合穴10がそれぞれ穿設されると共に、
成形用上板1の複数の嵌合穴10の内端の中央には、図
6に示すように、上下方向に向って開口する複数の通孔
11がそれぞれ穿設されている。
【0017】成形用上板1の両側縁寄りには、図5に示
すように、一端と他端との間に所定の間隔を置いて上方
に向って開口する複数の嵌合穴12がそれぞれ穿設され
ると共に、成形用上板1の複数の嵌合穴12の内端の中
央には、図7に示すように、上下方向に向って開口する
複数の通孔13がそれぞれ穿設されている。
【0018】成形用上板1の一端寄りと中央との間に相
当する箇所の両側面の間には、図5に示すように、一対
の成形用ブロック3,3と交差する方向に互いに平行な
挿通孔14,14がそれぞれ穿設され、成形用上板1の
挿通孔14,14には、図7に示すように、棒状のシー
ズヒータ15,15がそれぞれ設けられ、成形用上板1
の一端寄りと中央との間に相当する箇所はシーズヒータ
15,15により加熱された状態となっている。
【0019】成形用上板1の中央と他端の間に相当する
箇所の両側面の間には、図5及び図7に示すように、一
対の成形用ブロック3,3と交差する方向に冷却水を通
すための水路となる互いに平行な複数の通水孔16がそ
れぞれ穿設され、成形用上板1の複数の通水孔16の両
端寄りの内周には管用テーパねじを螺合するためのテー
パめねじ部(図示せず)がそれぞれ形成され、成形用上
板1の複数の通水孔16には冷却水供給手段(図示せ
ず)により冷却水がそれぞれ供給され、成形用上板1の
中央と他端の間に相当する箇所は複数の通水孔16を流
れる冷却水により冷却された状態となっている。
【0020】成形用上板1及び成形用下板2の一端寄り
及び両側縁寄りの間には、図1,図2及び図3に示すよ
うに、スペーサ4のゲート用プレート17及び互いに平
行な一対の成形用ブロック3,3がそれぞれ配設され、
スペーサ4は、図8に示すように、ゲート用プレート1
7及び一対の成形用ブロック3,3から構成されてい
る。
【0021】成形用上板1及び成形用下板2の両側縁寄
りを除いた一端寄りの間には、図1及び図3に示すよう
に、一対の成形用ブロック3,3の間にスペーサ4のゲ
ート用プレート17が配設され、ゲート用プレート17
には、図9,図10及び図11に示すように、中央から
両側に向って互いに反対方向に相互の距離を徐々に拡げ
た隔壁5,5がそれぞれ形成され、ゲート用プレート1
7の端面と隔壁5,5との間には、図12に示すよう
に、適宜な箇所に成形用上板1の複数の通孔11と連通
する上下方向に向って開口した複数の貫通孔18がそれ
ぞれ穿設され、ゲート用プレート17の上面及び下面
は、図4に示すように、成形用上板1及び成形用下板2
の一端寄りの内面にそれぞれ密着されている。
【0022】ゲート用プレート17の隔壁5,5には、
図9及び図10に示すように、成形用下板2の一端寄り
の内面に密着する突片6が形成され、ゲート用プレート
17の突片6には、図11に示すように、隔壁5,5に
沿って中央から先端寄りの両側に向って幅が徐々に細く
なると共に、中央から先端寄りの両側に向って深さが徐
々に浅くなり、互いに反対方向に向って相互の距離を徐
々に拡げた誘導溝7,7がそれぞれ形成され、ゲート用
プレート17の端面の中央と隔壁5,5の中央との間に
は、図13に示すように、誘導溝7,7と連通する細孔
8が穿設されている。
【0023】ゲート用プレート17の突片6の誘導溝
7,7と先端寄りとの間には、図9,図10及び図11
に示すように、中央から両側に向って徐々に低くなり、
成形用上板1との間に間隙を有する互いに反対方向に向
って傾斜した傾斜面9,9がそれぞれ形成されると共
に、ゲート用プレート17の突片6の先端寄りには、図
13に示すように、傾斜面9,9から成形用下板2に向
って徐々に低くなる傾斜したテーパ面19が形成されて
いる。
【0024】ゲート用プレート17の突片6の傾斜面
9,9及びテーパ面19には弗素樹脂(図示せず)がコ
ーティングされている。
【0025】成形用上板1及び成形用下板2の両側縁寄
りの間には、図1及び図3に示すように、ゲート用プレ
ート17の両側に臨んで互いに平行なスペーサ4の一対
の成形用ブロック3,3がそれぞれ配設され、一対の成
形用ブロック3,3には、図8に示すように、長手方向
に所定の間隔を置いて成形用上板1の複数の通孔13と
連通する上下方向に向って開口した複数の貫通孔20が
それぞれ穿設され、一対の成形用ブロック3,3の上面
及び下面は、図2及び図4に示すように、成形用上板1
及び成形用下板2の両側縁寄りの内面にそれぞれ密着さ
れている。
【0026】一対の成形用ブロック3,3の一端寄りの
内側面には、図8に示すように、ゲート用プレート17
の両側面がそれぞれ密着されている。
【0027】成形用上板1の下方には、図1及び図2に
示すように、一定の間隔を置いてこれと平行な成形用下
板2が配設され、成形用下板2の一端寄りには、図14
及び図15に示すように、両側縁寄りを除く適宜な箇所
にゲート用プレート17の複数の貫通孔18と連通する
上下方向に向って開口した複数のねじ孔21がそれぞれ
設けられると共に、成形用下板2の両側縁寄りには、図
16に示すように、一端と他端との間に所定の間隔を置
いて一対の成形用ブロック3,3の複数の貫通孔20と
連通する上下方向に向って開口した複数のねじ孔22が
それぞれ設けられている。
【0028】成形用上板1の複数の通孔11及びゲート
用プレート17の複数の貫通孔18には、図17に示す
ように、上方より六角穴付きの複数のボルト23がそれ
ぞれ挿通され、成形用下板2の複数のねじ孔21には複
数のボルト23の先端寄りがそれぞれ螺着され、成形用
上板1の複数の嵌合穴10には複数のボルト23の頭部
24がそれぞれ嵌入され、ゲート用プレート17は成形
用上板1及び成形用下板2の一端寄りの間に複数のボル
ト23により固定されている。
【0029】成形用上板1の複数の通孔13及び一対の
成形用ブロック3,3の複数の貫通孔20には、図18
に示すように、上方より六角穴付きの複数のボルト25
がそれぞれ挿通され、成形用下板2の複数のねじ孔22
には複数のボルト25の先端寄りがそれぞれ螺着され、
成形用上板1の複数の嵌合穴12にはボルト25の頭部
26がそれぞれ嵌入され、一対の成形用ブロック3,3
は成形用上板1及び成形用下板2の両側縁寄りの間に複
数のボルト25により固定されている。
【0030】成形用下板2の一端寄りと中央との間に相
当する箇所の両側面の間には、図14に示すように、一
対の成形用ブロック3,3と交差する方向に互いに平行
な挿通孔27,27がそれぞれ穿設され、成形用下板2
の挿通孔27,27には、図16に示すように、棒状の
シーズヒータ28,28がそれぞれ設けられ、成形用下
板2の一端寄りと中央との間に相当する箇所はシーズヒ
ータ28,28により加熱された状態となっている。
【0031】成形用下板2の中央と他端との間に相当す
る箇所の両側面の間には、図14及び図16に示すよう
に、一対の成形用ブロック3,3と交差する方向に冷却
水を通すための水路となる互いに平行な複数の通水孔2
9がそれぞれ穿設され、成形用下板2の複数の通水孔2
9の両端寄りの内周には管用テーパねじを螺合するため
のテーパめねじ部(図示せず)がそれぞれ形成され、成
形用下板2の複数の通水孔29には冷却水供給手段(図
示せず)により冷却水がそれぞれ供給され、成形用下板
2の中央と他端の間に相当する箇所は複数の通水孔29
を流れる冷却水により冷却された状態となっている。
【0032】金型Aの成形用上板1,成形用下板2,ゲ
ート用プレート17及び一対の成形用ブロック3,3は
炭素鋼等の金属材料よりなる。
【0033】金型Aの組立ては、まず、成形用下板2の
一端寄り及び両側縁寄りの上部にスペーサ4のゲート用
プレート17及び一対の成形用ブロック3,3をそれぞ
れ配置した後、スペーサ4のゲート用プレート17及び
一対の成形用ブロック3,3の上部に成形用上板1を配
置する。
【0034】次いで、成形用上板1の複数の通孔11及
びゲート用プレート17の複数の貫通孔18に上方より
複数のボルト23をそれぞれ挿通し、成形用下板2の複
数のねじ孔21に複数のボルト23の先端寄りをそれぞ
れ螺着し、図17に示すように、成形用上板1及び成形
用下板2の一端寄りの間にゲート用プレート17を複数
のボルト23により固定する。
【0035】その後、成形用上板1の複数の通孔13及
び一対の成形用ブロック3,3の複数の貫通孔20に上
方より複数のボルト25をそれぞれ挿通し、成形用下板
2の複数のねじ孔22に複数のボルト25の先端寄りを
それぞれ螺着し、図18に示すように、成形用上板1及
び成形用下板2の両側縁寄りの間に一対の成形用ブロッ
ク3,3を複数のボルト25により固定して金型Aが組
立てられる。
【0036】また、図19に示すように、金型Aは円筒
状のシリンダ30を有するスクリュー式の押出機31の
先端に取付けられ、添加剤を配合したプラスチック等の
合成樹脂が押出機31のシリンダ30の内部でスクリュ
ー(図示せず)の回転により移動しながら溶融,混練し
て溶融樹脂となり、押出機31は従来公知であるので説
明を省略する。
【0037】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0038】まず、図19に示すように、押出機31の
先端に金型Aを取付けた後、ゲート用プレート17の細
孔8に押出機31により添加剤を配合した溶融樹脂を連
続して押出すると、押出機31の連続して押出する添加
剤を配合した溶融樹脂がゲート用プレート17の細孔8
を通ってゲート用プレート17の突片6の誘導溝7,7
の中央に入り、ゲート用プレート17の隔壁5,5の中
央と対向する突片6の誘導溝7,7の壁32がゲート用
プレート17の細孔8の流出口から流出する溶融樹脂の
流動に抵抗を与え、ゲート用プレート17の突片6の誘
導溝7,7が溶融樹脂を中央から一対の成形用ブロック
3,3に向って互いに反対方向にそれぞれ誘導し、ゲー
ト用プレート17の細孔8を通った溶融樹脂はゲート用
プレート17の突片6の誘導溝7,7に沿って中央から
一対の成形用ブロック3,3に向って互いに反対方向に
それぞれ流動する。
【0039】ゲート用プレート17の細孔8を通った溶
融樹脂のゲート用プレート17の突片6の誘導溝7,7
に沿った中央から一対の成形用ブロック3,3に向う互
いに反対方向への流動により、ゲート用プレート17の
突片6の誘導溝7,7の幅が中央から一対の成形用ブロ
ック3,3に向って徐々に細くなると共に、ゲート用プ
レート17の突片6の誘導溝7,7の深さが中央から一
対の成形用ブロック3,3に向って徐々に浅くなるの
で、ゲート用プレート17の突片6の誘導溝7,7に沿
って互いに反対方向に流動する溶融樹脂の速度が中央か
ら一対の成形用ブロック3,3に向って徐々に速くな
り、ゲート用プレート17の突片6の誘導溝7,7に溶
融樹脂が徐々に溜る。
【0040】次いで、ゲート用プレート17の突片6の
誘導溝7,7に溜った溶融樹脂がゲート用プレート17
の突片6の傾斜面9,9の上部に溢流した後、ゲート用
プレート17の突片6の誘導溝7,7から傾斜面9,9
の上部に溢流した溶融樹脂はゲート用プレート17の突
片6のテーパ面19の上部に向って流動する。
【0041】ゲート用プレート17の突片6の誘導溝
7,7に溜った溶融樹脂のゲート用プレート17の突片
6の傾斜面9,9の上部への溢流により、ゲート用プレ
ート17の突片6の誘導溝7,7から傾斜面9,9の上
部に溢流した溶融樹脂がゲート用プレート17の突片6
の傾斜面9,9の傾斜に沿って中央から一対の成形用ブ
ロック3,3に向って互いに反対方向に徐々にそれぞれ
流動し、ゲート用プレート17の突片6の傾斜面9,9
の上部をテーパ面19の上部に向って流動する溶融樹脂
に変化を与え、ゲート用プレート17の突片6の誘導溝
7,7から傾斜面9,9の上部に溢流した溶融樹脂は成
形用上板1とゲート用プレート17の突片6の傾斜面
9,9との間の間隙に充満し、成形用上板1とゲート用
プレート17の突片6の傾斜面9,9との間の間隙に充
満した溶融樹脂中に添加剤が均等に分散する。
【0042】次いで、成形用上板1とゲート用プレート
17の突片6の傾斜面9,9との間の間隙に充満した溶
融樹脂がゲート用プレート17の突片6のテーパ面19
の上部を傾斜に沿って成形用上板1,成形用下板2及び
一対の成形用ブロック3,3に囲まれた空間に向って流
動し、ゲート用プレート17の突片6の傾斜面9,9の
上部からテーパ面19の上部に向って流動する溶融樹脂
は成形用上板1とゲート用プレート17の突片6のテー
パ面19との間の間隙に充満する。
【0043】また、シーズヒータ15,15が成形用上
板1の一端寄りと中央との間に相当する箇所を加熱する
と共に、シーズヒータ28,28が成形用下板2の一端
寄りと中央との間に相当する箇所を加熱し、成形用上板
1の一端寄りと中央との間に相当する箇所及び成形用下
板2の一端寄りと中央との間に相当する箇所がゲート用
プレート17の突片6の傾斜面9,9及びテーパ面19
の上部を流動する溶融樹脂を上側及び下側から加熱す
る。
【0044】成形用上板1とゲート用プレート17の突
片6の傾斜面9,9との間の間隙に充満した溶融樹脂の
ゲート用プレート17の突片6のテーパ面19の上部へ
の流動により、ゲート用プレート17の突片6のテーパ
面19の上部を傾斜に沿って流動する添加剤を均等に分
散した溶融樹脂が成形用上板1,成形用下板2及び一対
の成形用ブロック3,3に囲まれた空間に入って充満
し、成形用上板1,成形用下板2及び一対の成形用ブロ
ック3,3が均質な状態で通過する添加剤を均等に分散
した溶融樹脂に所定の形状を与える。
【0045】また、成形用上板1の複数の通水孔16を
流れる冷却水が成形用上板1の中央と他端の間に相当す
る箇所を冷却すると共に、成形用下板2の複数の通水孔
29を流れる冷却水が成形用下板2の中央と他端の間に
相当する箇所を冷却し、成形用上板1の中央と他端の間
に相当する箇所及び成形用下板2の中央と他端の間に相
当する箇所が成形用上板1,成形用下板2及び一対の成
形用ブロック3,3に囲まれた空間を均質な状態で通過
する添加剤を均等に分散した溶融樹脂を上側及び下側か
ら冷却固化する。
【0046】次いで、成形用上板1,成形用下板2及び
一対の成形用ブロック3,3に囲まれた空間を均質な状
態で通過する溶融樹脂を冷却固化した所定の断面形状の
成形品33を成形用上板1及び成形用下板2の他端の間
の開口から外部に等速で押出し、図19に示すように、
断面が同一形状の長尺な平板状の成形品33を押出機3
1の先端に取付けた金型Aより連続的に押出して成形す
る。
【0047】その後、長尺な平板状の成形品33を切断
装置(図示せず)により所定の長さに切断し、製品とし
て添加剤を配合した均質な合成樹脂板を得る。
【0048】なお、上述した実施例では、スペーサ4の
一対の成形用ブロック3,3をゲート用プレート17と
別体のものとしたが、スペーサ4のゲート用プレート1
7と一対の成形用ブロック3,3とを一体のものとして
も良い。
【0049】また、スペーサの突片に形成した誘導溝の
隔壁と対向する壁を傾斜させ、スペーサの突片の誘導溝
の壁の下面に対する傾斜角度を中央から一対の成形部に
向って徐々に大きくなるようにしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の押出成形
用金型によれば、スペーサの細孔に添加剤を配合した溶
融樹脂を連続して押出することにより、添加剤を配合し
た溶融樹脂がスペーサの細孔を通って突片の誘導溝の中
央に入るので、スペーサの細孔から突片の誘導溝に入る
溶融樹脂の流動にスペーサの隔壁と対向する誘導溝の壁
により抵抗を与えることができ、スペーサの突片の誘導
溝が溶融樹脂を中央から一対の成形部に向って互いに反
対方向に誘導するので、スペーサの細孔を通った溶融樹
脂をスペーサの突片の誘導溝に沿って中央から一対の成
形部に向って互いに反対方向に流動させることができ、
スペーサの突片の誘導溝の幅が中央から一対の成形部に
向って徐々に細くなると共に、スペーサの突片の誘導溝
の深さが中央から一対の成形部に向って徐々に浅くなる
ので、スペーサの突片の誘導溝に沿って互いに反対方向
に流動する溶融樹脂の速度を中央から一対の成形部に向
って徐々に速くすることができ、スペーサの突片の誘導
溝に沿って互いに反対方向に流動する溶融樹脂が一対の
成形部の近傍でも圧力不足となることがない。
【0051】また、スペーサの突片の誘導溝に溜った溶
融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の上部に溢流するの
で、スペーサの突片の誘導溝から傾斜面の上部に溢流し
た溶融樹脂を第1の型板,第2の型板及びスペーサの一
対の成形部に囲まれた空間に向って流動させることがで
き、スペーサの突片の誘導溝から傾斜面の上部に溢流し
た溶融樹脂がスペーサの突片の傾斜面の傾斜に沿って中
央から一対の成形部に向って互いに反対方向に徐々に流
動するので、スペーサの突片の傾斜面の上部を第1の型
板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた
空間に向って流動する溶融樹脂に変化を与え、第1の型
板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた
空間に入る溶融樹脂中に添加剤を均等に分散させること
ができ、添加剤が第1の型板,第2の型板及びスペーサ
の一対の成形部に囲まれた空間に入る溶融樹脂中の一部
に集中することがない。
【0052】さらに、添加剤を均等に分散した溶融樹脂
が第1の型板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部
に囲まれた空間を均質な状態で通過するので、第1の型
板,第2の型板及びスペーサの一対の成形部に囲まれた
空間を均質な状態で通過する添加剤を均等に分散した溶
融樹脂に所定の形状を与えることができ、所定の形状を
与えた溶融樹脂が第1及び第2の型板の他端の間の開口
から外部に等速で押出されるので、添加剤を均等に分散
した溶融樹脂を第1の型板,第2の型板及びスペーサの
一対の成形部に囲まれた空間より連続的に押出して断面
が同一形状の長尺な平板状の成形品に成形することがで
き、均質な成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の押出成形用金型の正面図
【図2】図1の右側面図
【図3】図1の平面図
【図4】図1の要部側断面図
【図5】図1の成形用上板の平面図
【図6】図5の要部横断面図
【図7】図5の要部側断面図
【図8】図1のスペーサの平面図
【図9】図1のスペーサのゲート用プレートの正面図
【図10】図9の右側面図
【図11】図9の平面図
【図12】図11の要部横断面図
【図13】図11の要部側断面図
【図14】図1の成形用下板の平面図
【図15】図14の要部横断面図
【図16】図14の要部側断面図
【図17】図3の要部横断面図
【図18】図3の要部側断面図
【図19】成形品の押出機の先端に取付けた金型からの
押出状態を示す平面図
【符号の説明】
1 成形用上板 2 成形用下板 3 成形用ブロック 4 スペーサ 5 隔壁 6 突片 7 誘導溝 8 細孔 9 傾斜面 10 嵌合穴 11 通孔 12 嵌合穴 13 通孔 14 挿通孔 15 シーズヒータ 16 通水孔 17 ゲート用プレート 18 貫通孔 19 テーパ面 20 貫通孔 21 ねじ孔 22 ねじ孔 23 ボルト 24 頭部 25 ボルト 26 頭部 27 挿通孔 28 シーズヒータ 29 通水孔 30 シリンダ 31 押出機 32 壁 33 成形品 A…金型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の型板に間隔を置いてこれと平行な
    第2の型板を配設すると共に、前記第1及び第2の型板
    の一端寄り及び両側縁寄りの間に互いに平行な一対の成
    形部を有するスペーサを配設した押出成形用金型におい
    て、前記スペーサの前記第1及び第2の型板の一端寄り
    の間に中央から前記一対の成形部に向って互いに反対方
    向に相互の距離が徐々に拡がる隔壁をそれぞれ形成し、
    前記スペーサの隔壁に前記第2の型板の内面に密着する
    突片を形成し、前記スペーサの突片に前記隔壁に沿って
    中央から前記一対の成形部に向って幅が徐々に細くなる
    と共に、深さが徐々に浅くなり、互いに反対方向に相互
    の距離が徐々に拡がる誘導溝をそれぞれ形成し、前記ス
    ペーサの前記第1及び第2の型板の一端寄りの間の端面
    の中央と前記隔壁の中央との間に前記誘導溝と連通する
    細孔を設け、前記スペーサの突片の前記誘導溝と先端寄
    りとの間に中央から前記一対の成形部に向って徐々に低
    くなり、前記第1の型板との間に間隙を有する互いに反
    対方向に傾斜した傾斜面をそれぞれ形成したことを特徴
    とする押出成形用金型。
JP6159645A 1994-06-20 1994-06-20 押出成形用金型 Withdrawn JPH081750A (ja)

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